2019/10-12鑑賞
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2019年の累計:41(8)[19] 本 ( )は試写会
[ ]は邦画
1−3月期:13(4)[6]本 、4−6月期:11(4)[7]本、7−9月期:10(0)[5]本、10−12月期:7(0)[1]本  
10月:2(0)[0]本、11月:3(0)[0]本、12月:0(0)[0]本    (本数は同時上映の短編を除く)  
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 ブライトバーン  

エリザベス・バンクス、デビッド・デンマン、ジャクソン・A・ダン。

カンザス州、ブライトバーン。
農場を営むトーリー(エリザベス・バンクス)とカイル(デビッド・デンマン)のブライヤー夫妻。
子供を熱望しながらもなかなか子宝には恵まれなかった。
ある夜、子作りしようかといちゃついていると、突然の停電、その後何かが墜落したような響き。

場面は変わって小さい男の子が順調に成長していく様子がダイジェストで描かれる。

そして10年が経過。

少年はブランドン(ジャクソン・A・ダン)と名付けられ、学校では成績優秀なのにクラスメートからはディスられる。
クラスのケイトリン(エミー・ハンター)は、そんなブランドンに優しい言葉をかける。

ある夜、ブランドンは納屋で魅入られたように扉をこじ開けようとしてトーリーに止められる。
トーリーは寝ぼけたのね、と言ってごまかすが、実はその中にはブランドンの秘密が隠されていた。

家では親の手伝いをするなど良い子のブランドン。
ある日、父親から芝刈りをしておくように言いつけられたが、芝刈り機のエンジンがなかなかかからずいらつく。
ブランドンが怒りに任せて芝刈り機を放り投げると、思いのほか遠くに飛んでいく。
ブランドンが恐る恐る回転する刃に手を突っ込むと怪我はせず、芝刈り機は壊れる。

ブランドン12歳の誕生日。
レストランでのお祝いに叔父のノア(マット・ジョーンズ)はライフルをプレゼント。
カイルがだめだと言って取り上げるとブランドンはいつになく激怒する。
その後ノアは妻で学校のカウンセラーのメリリー(メレディス・ハンガー)にたしなめられる。

トーリーはブランドンがベッドの下に雑誌の裸のページを隠しているのを見つける。
そこには、女性の裸だけでなく、臓器の絵などもあった。

きちんと性教育しなくちゃ、と思ったカイルとトーリーはブランドンをキャンプに連れていく。
カイルはブランドンに女の子を好きになっても良いという。

その夜、ブランドンはテントからいなくなっていた。必死で探す、トーリーとカイル。

そのころ、30マイル(約50km)離れたケイトリンの寝室で突然PCから音楽が鳴りだし、
おびえるケイトリンは窓の外にブランドンがいたという。

翌日、体育の時間にみんなで支えあう授業。
ケイトリンはブランドンを支えず、ブランドンはグラウンドに倒れる。

ブランドンは変態だから嫌と言うケイトリンが先生にきつく言われてブランドンの手を握った途端、
ブランドンはケイトリンの手を文字通り握りつぶした。

トーリーとカイルも学校に呼び出される。
ケイトリンの母、エリカ(ベッキー・ウォールトスローム)はブランドンを逮捕しろと喚く。

その夜、ブランドンはまたも納屋で何かに導かれたように扉をこじ開ける。
母、トーリーが制止するもついには扉が開き、中に落ちる。
ブランドンは初めてそこで手を切って出血する。

中には不思議な物体があった。
ブランドンの問いにトーリーはあなたは養子だったと言うのは嘘で、あの宇宙船に乗ってやってきた
天からの授かりものだったと告白したため、ブランドンは自分をだましていた嘘つきだと激怒する。

勢いに任せて、ブランドンはケイトリンの病室に行く。
謝るブランドンにケイトリンは母から口をきくなと言われているという.

ブランドンは,エリカの勤めるレストランに行き、エリカを襲う。
エリカは行方不明となる。

メリリーはブランドンのカウンセリングを行うが、ブランドンはケイトリンの手を握りつぶしたことの反省はしない。
両親には感謝しつつも馬鹿にした態度を取り、ケイトリンは警察に報告するという。

その夜、ブランドンはメリリーの家に行き「警察には言わない方がいい」と言い、優しく追い返される。
メリリーの寝た後もうろついているところを帰宅したノアに見つかり、「変なマスクをかぶるんじゃない」
「両親に言いつける」と言って車に乗せようとするが逃げられ、ノアは恐怖を感じて車を走らせる。

途中でエンジンが止まり、現れたフランドンは車を宙に浮かせて落下させる。
ノアは完全に顎が割れてはずれ、言葉が出ないで失神する。

病院に駆け付けたトーリーとカイル。メリリーはノアが鹿を避けようとして事故を起こしたらしいと聞かされていた。
その夜遅く、ブランドンは裸で帰ってきた。
サッカーをしていじめられ、服が泥だらけになったと言い訳する。

翌朝ノアが亡くなったと伝えてもブランドンは全く動揺しない。
カイルはブランドンの部屋を探して血の付いたシャツを見つけた。
カイルはブランドンが犯人だと決め詰めるがトーリーは信じない。

カイルはブランドンをキャンプに連れていき、狩りに誘い出し後ろから狙う。
そして後頭部を銃で撃つが、ブランドンは平気だった。
逃げるカイルを追い、捕まえて目から熱線を出しカイルの頭を焼き切ってしまう。

そのころ、トーリーはブランドンの部屋で今までの殺戮が描かれたノートを発見。
カイルに電話を掛けるが出たのはブランドンだった。

警察に助けを求めるトーリー。
しかし、ブランドンは容赦なく家を襲う。
ボロボロになった家にやっと着いた警察。
保安官が家に入ろうとした瞬間、ブランドンの強烈なぶちかましを受けて砕け散る。
保安官助手がライフルを構えて応援を要請するが、無線は通じず、保安官助手は無残に殺されてしまう。

トーリーは以前ブランドンが乗ってきた宇宙船で手を切ったのを思い出し、納屋に向かう。
隠していた宇宙船の破片をもぎ取ろうとして、エリカの惨殺死体を見つける。
何とか金属片をもぎ取って、ブランドンに近寄り抱きしめる。
そして意を決して金属片を振り上げたが、ブランドンに気づかれてしまった。

ブランドンはトーリーを抱いたまま納屋の屋根を突き抜けて空高く舞い上がり、上空でトーリーを放す。

見ると目の前に小型ジェット機が迫っていた。

舞台は一転。

ニュースは小型ジェット機が原因不明で農家に墜落したと伝えていた。
ブライヤー夫妻は亡くなったが、息子は無事だったと伝えた。
そばには淡々とものを食べるブランドンが座っていた。

エンドロール中。
ビルの倒壊、火事や謎の文字があちこちで発生し、不思議な人影のようなものが映像に残っていた。
浮かんでいたり、高速移動したりと、とても人はおろか生き物と思えない動きだった。

ブライトバーンが地名だとは思わなかった。
ググっても見つからないので架空の町だろう。

ホラーと言うほどではないが描写はかなりグロい。
予告の目にガラスが刺さるシーンがショッキングだが、彼女の最後や車の事故などはもっとえぐい。

一言でいえば「悪いスーバーマンの幼少期」を描いた映画。
宇宙からやってきた人知を超える能力を持つ少年が、その力を個人的な理由に使ったらどうなるか。

そもそもスーパーマンが悪を退治し人々のために働くと言っても、それはその時の善悪価値によるもので、
今までのスーパーヒーロー映画を見ると、敵を倒すためには手段を選ばない破壊活動が見て取れる。

もちろん主に壊しているのはビランたる敵だが、スーパーマンらスーパーヒーローたちも町を破壊し、
物的な損害だけでなく人的な被害も招いている。

これに対し人々からは非難が集中したり、活動を抑制したりする動きに出る。
スーパーヒーローは活動を制限されるが、ビランにはそんな制限がないので結局人々は救われず、
最後にはスーパーヒーローのリミットを外しビランは退治される、というのが昨今共通する展開。

子供は本来そういう常識的な展開に縛られず、自分のやりたいようにやる。
そんな子供がスーパーパワーを持ち、抑えが効かないとしたら恐怖ではある。

プロデューサーは続編やる気満々らしいが、1作目の興収次第らしい。
全米での興収は製作費の2倍半、全世界では5倍上げているので、赤字にはなっていないと思われる。

 

 

 

 決算!忠臣蔵   

堤真一、岡村隆史、濱田岳、竹内結子、石原さとみ、笹野高史、桂文珍、西村まさ彦、横山裕、鈴木福。

冒頭は江戸時代、元禄年間の夜泣きそばの屋台。
これ以降は、当時二八そば(二八、十六文)と呼ばれたかけそばの価格を480円とした換算で金額が表示される。

夜の街を火事場装束で駆ける武士(堤真一)。
火事はどこだ? と聞くも屋台のそばをすする人は首をかしげる。

武士が駆け付けた先には床几(しょうぎ)に座る殿(阿部サダヲ)が「訓練じゃ、大石遅いぞ」と声をかける。
殿とは、赤穂藩主、浅野内匠頭、大石とは筆頭家老、大石内蔵助だった。

その後、元禄14年(1701年)3月14日、松の廊下の事件があり浅野内匠頭は即日切腹となった。

浅野家はお家取り潰し、一方の吉良家は当面お咎めなしとなり、浅野家の家臣は激高する。
会合では吉良討つべしが、番方(武官)の大半の意見となるが、役方(文官)、勘定方(経理部)を預かる矢頭長助(岡村隆史)は、
既に大半の武器は売り払っており、討ち入った場合の割賦金(退職金)は27万円、一方討ち入らなかった場合は、
300万円プラス給与1年分と告げる。

親戚筋の広島藩、大垣藩からは、討ち入らずお家再興を目指せとの強い意見もあり、大石内蔵助は城明け渡しを決める。
次席画廊大野九郎兵衛(西川きよし)が、その旨を伝え、一同騒然となる中、決定される。

大石内蔵助は割賦金を受け取らず、妻、理玖(竹内結子)は褒め、妾3人への手切れ金は払うように、と金を渡すと、
内蔵助はもう一人分、といって理玖を呆れさせる。

一方、江戸詰めの堀部安兵衛(荒川良々)武林唯七(橋本良亮)らは、仇討ちを唱える。
仇討ち断念を説得するため、原惣衛門(木村祐一)を江戸に送るが、逆にほだされて説得失敗。
その後も何度か使者を江戸に送るがいずれも失敗し、金の無駄遣いに終わる。

一方お家再興のための工作として幕府にコネがあるという祐海和尚(桂文珍)に賄賂を贈り工作を頼む。
金が底をつきかけたとき、内匠頭の妻で現在は仏門に入った瑶泉院(石原さとみ)の持参金5千両が、
塩問屋の前田屋茂兵衛(村上ショージ)Tに返金されていないと聞き、前田屋に取り返しに行く。

そこで、前田屋の用心棒をしていた元赤穂藩士、不破数右衛門(横山裕)の手助けもあって金を取り返す。

一方、江戸では、吉良が大川(隅田川)の川向こう、本所松坂町(現墨田区領国)への転居を命じられ、
幕府から討ち入りしろと言われているようなものだと江戸中の噂となる。

しかし、江戸組の説得には失敗続きだが、内蔵助自身が江戸に向かい、三回忌(2年後の命日)に討ち入ると嘘をついて
江戸組をごまかすが、一向に討ち入らない浪士たちに江戸庶民もあきれ顔になってくる。

内蔵助がお家再興を画策中だと瑶泉院に状況報告に行くと瑶泉院は激怒、内匠頭の法要を優先するよう指示する。
内蔵助は内匠頭の墓地ための山を買い、元禄15年3月14日、盛大に一周忌の法要を行う。

内蔵助は討ち入りの意思がなくお家再興を願っているところを見せようと画策する。
そのために遊郭で遊び惚けるなどして無駄金を使う。
息子の主税(鈴木福)は内蔵助をののしるが、敵を欺くための芝居だと説得する。

しかし、遊郭で偶然祐海和尚と遭遇、工作費が遊興に使われていたことを知り、和尚を罵倒すると、
和尚は内匠頭の息子、大学が閉門、広島浅野家預かりとなってお家再興の目がなくなっているという。
大垣藩に確認に行くと、その通りと言われる。知らないのは内蔵助ばかりだった。

裏工作を頼んでいた武士たちが、吉良は近々隠居するからもう遅いと言っているのを聞き、内蔵助は激怒、
駕篭を走らせるが、隠れていた刺客に襲われてしまう。

まさか内蔵助が? と思ったが襲われたのは内蔵助に次いで駕篭を呼んだ矢頭長助だった。
瀕死の長助は、番方は計算できないから討ち入りできない、と言うと内蔵助はちゃんと計算すると返した。
長助はやっぱり討ち入りするんだ、と言いつつ息を引き取る。

内蔵助は妊娠した理玖離縁して国元に帰し、志願してきた主税ら若い者の半分ほどを帰す(金が足りないので)

江戸では、内蔵助が離縁した話が伝わり、討ち入り覚悟とされ、それを聞いた庶民は喜ぶが、
一方の吉良では警護を強化してしまう。

江戸で討ち入りを翌年の命日、3月14日とした作戦会議が開かれる。
揃えると金のかかる討ち入り衣装は、たまたま取ってあったという赤穂藩で使っていた火事場装束にするなど、
金を節約する方向で考える内蔵助。
計画を淡々と述べる菅谷半之亟(妻夫木聡)、経費が掛かる話ばかりで軍資金計画はついに破綻。
目を回している内蔵助に朗報が舞い込む。
吉良邸の様子を探っていた大高源吾(濱田岳)が次回吉良邸で茶会が開かれるのは12月14日と言うのだ。
期間があまりにも短すぎるが逆に敵の目を欺くことができるし、月命日にあたる。
それに何より、3か月分の家賃、生活費を省くことができ、資金計画は一気に黒字に。

こうして急ごしらえの討ち入り計画は実行され成功を収めた。

結果は瑶泉院に報告されるが、決算費用が百両合わないという落合与左衛門(笹野高史)
瑶泉院が決算書を投げつけると、書類箱の下から百両が出てくる。
討ち入った武士の親族など、遠島などの処罰を受ける者たちの減刑工作に使ってほしいというものだった。
百両では足りないと言いつつも、瑶泉院は減刑工作をするのだった。

現在、泉岳寺には浅野内匠頭長矩、大石内蔵助良男ら、討ち入った元赤穂藩士とともに瑶泉院阿久里の墓も置かれている。

面白かった。

戦いの場面、いわゆる殺陣のシーンはほぼない。
討ち入りをクライマックスととらえると肩透かしだが、討ち入りできるか、金が間に合うのか、が本作の主題であり、
結果の知れている討ち入りシーンはもとより必要としていなかったと言える。

なにより、関西弁はほぼ本物。やや危なっかしいのもいるにはいるが少数。
下手な関西弁を聞かされてセリフよりアクセントが気になると言ったことは全くない。
一部、本来(史実上)は関西弁だったと思われる人物が標準語だったりするが、特に気にならない。

岡村隆史と堤真一の掛け合いは面白かった。

江戸時代の通貨制度は変則的で、金、銀、銭の3種の通貨の交換率は一定ではなかったらしい。
一応の比率はあったが、例えば、100セント=1ドル、100銭=1円、と言った単位の問題ではなく、
貨幣の発行数や時々の社会、経済の状況に応じて変化していたらしい。

しかしながら、標準的には1両=4貫銭=4千文であり、瑶泉院の5千両は2千万銭となる。
これを16文=480円(1文=30円)で計算すれば、5千両は6億円となり、映画とは事情がちょっと違ってくる。

映画の原作となったのは、山本博文の「忠臣蔵の決算書」で、大石内蔵助自身が残した「預置候金銀請払帳」に基づき、
費用の分析がされているようだ。
ただ、中には大石内蔵助の私費で賄われて、請払帳に記載されていない費用もあると考えられているらしい。

内蔵助の愛人を「妾」と書いたが、セリフで「側室」と言っていたか「妾」であったかははっきり覚えていない。
いずれにしても一夫多妻が容認されている時代の話であり、側室は公的に認識された存在であり、
当然ながら正室(本妻、第一夫人)もその存在を知っている。

なお、基本は正室一人、側室一人以上であるが、正室が複数のケース、側室がいながら正室がいないケースなどがあったらしい。

 

 

 エンド・オブ・ステイツ  

ジェラルド・バトラー、モーガン・フリーマン、ダニー・ヒューストン、ニック・ノルト、ジェイダ・ピンケット・スミス。

シークレット・サービスで活躍するマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)
旧友のウェイド・ジェニングス(ダニー・ヒューストン)の経営する軍事訓練施設で実践訓練。

ジェニングスは、自分の施設を軍で使ってくれるよう進言してほしいとバニングに依頼する。

一方、バニングは片頭痛や不眠症に悩まされ、妻や大統領にも内緒で薬を常用する日々。
職業を隠して診察を受けた医者にももっと体をいたわるよう言われ、引退を決意する。
トランプル大統領(モーガン・フリーマン)はそんなバニングにシークレット・サービス長官への就任を打診。
躊躇するバニングによく考えてくれと伝える。

トランプル大統領は休みを取って湖での釣りに向かう。
バニングは大統領とモーターボートに同乗して警護に当たるが、頭痛でふらつき、控えの警護官と交代する。

そのころ、森の奥にバンを停め、何やら準備する一団が。
車から小型ドローンが次々と発進し湖に向かう。

湖畔にいた警護隊がドローンの一軍に気づき、バニングは大統領の下に急ぐ。
ドローンは警護隊を次々と爆破攻撃し、湖上の警護ボートも攻撃する。
しかし、バニングの乗るボートは顔認識で攻撃を回避し、大統領の船に向かう。
警護官は大統領を湖に突き落とし自身は爆死。
バニングは湖に飛び込んで大統領を確保するが、直後の爆撃の衝撃を受ける。

その後、救急搬送された大統領は昏睡状態、バニングも負傷。
大統領が執務不能状態に陥ったことで、カービー副大統領(ティム・ブレイク・ネルソン)が大統領代行に就任する。

FBIは、攻撃に使われたバンを発見、車内からバニングの毛髪などが発見された。
バニングの隠し口座に1千万ドルの入金が確認され、トンプソン捜査官(ジェイダ・ピンケット・スミス)は
バニングを首謀者と断定する。

バニングは逮捕され、各メディアもバニング犯人説を大々的に取り上げる。
バニングは移送時に隙をついて脱走。妻に電話してはめられたと語るが、FBIに探知されまた逃げる。

もう一派、バニングを追っていたのはウェイド・ジェニングス。
謎の声の指示に従ってバニングを始末しようと軍団を派遣する。

一方、1千万ドルの送金元がロシアだったとわかり、カービー大統領代行はロシアへの報復をほのめかす。

バニングはFBIの追走を振り切って山の中に移動。
会いに行ったのはクレイ・バニング(ニック・ノルト)、マイクの父親だった。
まるで世捨て人のような生活をしているクレイ。
マイクと過去のことで罵り合っていると侵入者を検知。
クレイは秘密の脱出路を使って家から退避、森の中に隠れる。

マイクが応戦しようとすると、クレイは隠していた爆弾を次々と爆破し、侵入者を殺していく。
侵入者と応戦するマイクが危ないと怒るも出ていくからだと意に介さない。

倒した侵入者をクレイの小屋の前に集め、覆面を取るとジェニングスの施設で働いていた人物だった。

遅れてやってきたFBIのトンプソン捜査官が目にしたものはクレイの小屋の前に並べられた侵入者と
「ジェニングスのところで働いている」と書かれた文字。
トンプソン捜査官はジェニングスの捜査を指示する。

やがて、トランプル大統領は意識を取り戻すが、カービー大統領代行はジェニングスに命じて大統領の抹殺を指示する。
ジェニングスの黒幕はカービー大統領代行だった。

トンプソン捜査官はジェニングスの軍事施設を訪れ事情を聴こうとするが、あっさり射殺される。

バニングはカービー副大統領の思惑をドランブル大統領に進言しようと病院に向かう。
ジェニングスはバニングの妻子の拉致をほのめかし、実際2人がバニングの家にやってくる。
そして妻子を連れ出そうとしたときクレイが2人を倒し、妻子を助ける。

バニングは病院に入って逮捕されるが、それを聞きつけたトランブル大統領が、バニングを解放させる。
ジェニングスは、病院のシステムをハッキングし、液体酸素を放出、病院を爆破する。
バニングの指示で一足早く別棟に移動し退避していたトランプル大統領は無事で、ジェニングスを迎え撃つ。

武装したジェニングスの一味が病院を襲い、激しい銃撃戦となるが、バニングの活躍で持ちこたえているうちに
FBIなどが到着し、ジェニングスの軍勢は敗北する。

ジェニングスと側近はヘリで逃亡を図るが、ヘリはバニングに爆破され、ジェニングスとバニングの対決となる。
襲撃、ナイフでの格闘は熾烈を極めるがついにバニングがジェニングスの脇腹にナイフを突き立てて勝つ。

負傷したバニングは退任をトランプル大統領に申し出ようとするが、逆にシークレット・サービス長官任命を言われ引き受ける。

**

シリーズ3作目。もう満腹。
2作目では無能な警備陣で外国首脳をほとんど失って、アメリカだけが大統領警護に成功しているが、
さすがにやりすぎたのか、今回はいわば内部犯行。

黒幕探しは主目的ではないので単純な構造にしたのかもしれない。
しかし、それにしても捜査はずさんすぎる。
TVの2時間ドラマでも「あまりにも証拠が揃いすぎている」となるところだ。
実際、遺留物が中途半端に揃っており、どう見ても無理やり設えた感満載。
マイク・バニングが怪しい可能性が高くても、そうも簡単にFBIが引っかかるのか。

マイク・バニングはシークレット・サービスから離れはしなかったが、長官になったわけで現場は離れたのだから、
ある意味引退と同じで、望みはかなったとも言えなくはない。

一作目の公開からは6年後。1作目で子供が誕生していたのに今作の子供はまだ1、2歳。
奥さんも変わっているし、この間に離婚再婚したものと思われる。

モーガン・フリーマンは下院議長、副大統領、そして大統領と出世しているが、現在82歳。
大統領任期半ばとしても就任時80歳で断トツの最高齢アメリカ大統領になる。

FBIの捜査官のジェイダ・ピンケット・スミスは、「マトリックス」のナイオビや「コラテラル」の標的になる女性検事。
ウィル・スミスの奥さんであるが、こんな小さかったっけ。

大統領が死亡した場合、副大統領が大統領となるが、本作のように死亡しておらず執務不能になった場合は、
副大統領は大統領権限を継承するが、大統領ではなく大統領代行になり、大統領は後々復帰できる。

 

 

                      

  ターミネーター:ニュー・フェイト  

アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マッケンジー・ディビス、ナタリア・レイエス。

1998年、「審判の日」を回避し、メキシコの海岸でのんびり暮らす、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)と、
息子・ジョン・コナー(エドワード・ファーロング、ボディダブル)。

突然、T−800(アーノルド・シュワルツェネッガー)が現れ、サラ・コナーの警告むなしく、ジョン・コナーは射殺される。
ジョンの遺体を抱え涙するサラをしり目にT−800は去っていく。

2020年、メキシコシティ。
将来アメリカで生活することを希望しながら工場勤めのダニエル・ラモス(=ダニー、ナタリア・レイエス)と弟のディエゴ。

一方で、ハイウェイに突然現れた球体から、裸の女性(マッケンジー・ディビス)が現れる。
女性は急行したパトカーの警官をなぎ倒し、近くにいたカップルの男性から衣服と車を奪って去る。
女性はダニーの勤める工場に行き、警備員を倒して制服を奪い進入する。

さらにもう一体、球体の中から現れた裸の男は警官に擬態してダニーの家を訪ね、父親にダニーの居場所を聞く。
工場に現れたのは、弁当を持ってきたダニーとディエゴの父。
ディエゴが対応し、ダニーが弁当を持ってきているというと、ダニーを見つけ、姿を変えて攻撃してくる。

警備員に化けていた女性戦士、グレイスは、攻撃されたダニーとディエゴをかばい脱出する。
グレイスは「あいつはREV−9で、人の姿をコピーできるが相手は死ぬので、父は死んでいる」と言う。

逃げるグレースとダニー、ディエゴを追うREV−9。
圧倒的な攻撃をかわして逃げるが、ついに橋の上で立ち往生、ディエゴはREV−9の投げた鉄筋に腹を突き抜かれる。
絶体絶命となった瞬間、女性、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が現れてREV−9を攻撃。
そのすきにダニーは女性の乗ってきた車に乗って逃走する。
REV−9は橋から落下し爆破される。

逃げるダニーとグレイスだったが、グレイスが急激にふらつき始める。
グレイスは体温が急上昇し、薬局に駆け込み、必要に薬を奪うがふらふらになり、追ってきたサラ・コナーに助けられる。

サラ・コナーの家に退避した3人。
グレイスはなぜグレイスとダニーのいる場所がわかったのかと聞く。
サラ・コナーは、メールで時間と場所が送られてくるのだという。
ターミネーターによってジョン・コナーが殺されて以来、1、2年ごとに新しいターミネーターの情報が寄せられ、
サラ・コナーはその都度ターミネーターを抹殺してきた。

一方、グレイスは未来にスカイネットは存在しないが、リージョンと言う組織が人類を大量虐殺し、
生き残った人類の抹殺を図っている。
グレイスは人類の軍隊組織にいたが、リージョンとの戦いで重傷を負い、手術によって強化型になった。
リージョンは人類のリーダーの母親になるダニーを抹殺するため、この時代にREV−9を送り込んできた。
自分はダニーを助けるためにこの時代にやってきたというのだ。

グレイスは現在の場所の特定を防ぐとしてサラ・コナーのスマホを壊すが、メールの送信元をテキサスと特定した。
その場所はグレイスの体に刻まれたタトゥーの示す場所と同じだった。
指名手配されているサラ・コナーとIDも持たず衰弱したグレイスとダニーで国境を正規に超えるのは不可能。

ダニーの知っている密入国業者の手引きで国境を超えようとするが、REV−9はデータセンターに侵入し、
3人の行方を捜して国境越えを察知、国境警備隊に紛れて3人を待ち伏せさせた。

REV−9の思惑通り3人は国境を越えたところで逮捕される。
収容された3人、衰弱したグレイスは診療室に送られ、検査されて並の人間でないことがばれる。

収容所に進入したREV−9はダニーを抹殺しようとするがグレイスが防御して脱出しヘリに乗る。
ダニーはサラ・コナーを待とうとしてヘリを降りグレイスが激怒するも、サラ・コナーはぎりぎりでREV−9を振り切って搭乗。

テキサス州の目的の場所の近くにヘリを停め、目的地に向かった。
森の中の家、出てきたのは何と年老いたT−800(アーノルド・シュワルツェネッガー)。
グレイスは銃をぶっ放そうとするサラ・コナーを制し、事情を聴く。

T−800はカールと名乗り、妻と子がいるという。
もちろん自分の子ではなくバツイチ子持ちと結婚し、子を育てるうちにサラ・コナーの気持ちがわかったという。
とりあえず矛を収めたものの怒りの収まらないサラ・コナーはREV−9を始末したらT−800を殺すという。

カールことT−800は、妻と子に二度と戻らないと告げて別れ、森の中の家も放棄、妻子を逃がした。
REV−9は通常の戦い方では破壊できないが、電子機器を一気に破壊するEMP(電磁パルス)爆弾でなら壊せる。
T−800は軍の知人からEMP爆弾を手に入れるが、REV−9に居場所がばれて襲われる。

T−800らは停機中の輸送機に逃げ込み、追うREV−9を振り切って飛び立つが、REV−9は別の機で追い、機を衝突させる。
T−800らはREV−9と激闘の末、搭載した車ごと墜落。
車に装備したパラシュートでダム近くに着地、ダム施設の中に逃げ込む。
落下の際の衝撃で頼みの綱のEMP爆弾は破壊され使えなくなっていた。

グレイスはじめ全員は逃げるのはやめ、ダニーを守りつつREV−9と戦うことを決めたがREV−9は強くなかなか倒せない。
しかし、ついにREV−9を発電機に挟み込むことに成功。
T−800は片腕を失いながら、REV−9を破壊するがグレイスも瀕死の重傷を負う。
REV−9は復活し、なおも襲ってくる。
グレイスは自分の動力源を使えばREV−9を倒せると言い、未来で人類のリーダーとなるのはダニーの子供ではなくダニー自身であること。
自分も幼いころ、ダニーに助けられたことがあることなどを語る。

ダニーは瀕死のグレイスから動力源を抜き、グレイスは死ぬ。
T−800が、REV−9の心臓部にグレイスの動力源を突き立てて押さえ込みともに炎に包まれながらREV−9の息の根を止める。

こうして、REV−9は撃破され、ダニーは助かる。

何年か後、遊ぶ少女のグレイスを眺めるダニーとサラ・コナーの姿があった。

エドワード・ファーロング(「T2」の少年ジョン・コナー)が出るのは知っていたが、成長した姿を知っていたので、
どうやって出すのか、果たして出せるのか、など心配したが杞憂だった。
なるほど、そういう手があったか、と思ったが、手法、技法としては特に目新しいものではない。

ジェームズ・キャメロンはよほど「T3」「T4」「ジェネシス」が気に入らなかったようで(ジェネシスは私も低評価)
それらはなかったもの(別の時系列)とし、本作を「T2」の正統派続編としている。

しかし、「T2」(1991年)から既に28年。
リンダ・ハミルトンを続編に出さなかったのは確かに失敗かもしれないが、今更無理やりな設定で復活させてもな、と思う。
当時革新的だったプロットや世界観もやや陳腐。
未来からの刺客によって過去である現在を変化させ未来を変える、という考えは面白いことは面白いが、この種の物語では
タイムパラドックスの扱いがキーとなるが、このシリーズではあまり深く練られていない。

1本、2本で閉じればさほど気にならないタイムパラドックスも、長い期間で見ると矛盾だらけだ。
スカイネットを破壊しても結局機械対人間の戦いは起こったわけだし、ジョン・コナーのいない未来にはダニーがいたわけだし、
結局何をやっても未来の大筋は変わらず、人類の救世主は入れ替わり登場するのではないのか。

グレイスのいた時代は2042年。
ジョン・コナーが殺されたのは1998年。
なぜ、REV−9が送り込まれたのが2020年なのか。

タイムマシンについての説明が全くないので、2020年を選んだ(選ばなければならなかった)理由もわからない。
設定どおり、サラ・コナーが何年か毎に送り込まれるターミネータの抹殺に命を懸け、生きがいを感じていたとしても、
2年程度ごとに新しいターミネーターが送り込まれてくるということは、REV−9を倒しても一時凌ぎにしかならないのでは。

 

 

                     

  ジェミニマン 

ウィル・スミス、メアリー・エリザベス・ウィンステツド、ベネディクト・ウォン、クライブ・オーウェン。

風速などを測定し、狙撃銃の調整を行うのはヘンリー・ブローガン(ウィル・スミス)
ターゲットは高速列車に乗り、複数の護衛に囲まれた白髪の男性る

ヘンリーが目標を定めていると、一人の少女がターゲットに近づく。
車内にいる仲間のマリノが状況を連絡、ヘンリーは狙撃を中断し、少女が離れるのを待つ。
やがて少女が離れるとヘンリーは銃を放ち、ヘンリーは舌打ちをしてその場を去る。
しかし、銃撃は成功しておりターゲットは即死、車内はパニックになっていた。
証拠にと、車内をビデオ撮影していたマリノにヘンリーは激怒し、削除させる。
ヘンリーは目標を6センチほど外したと言い、少女に当たっていた可能性もあったとして引退を決意する。
ヘンリーはDIAのデル・パターソンに引退を申し出るが、上司のジャネット・ラシターに対して、
ジェミニ・プロジェクトのクレイ・バリス(クライブ・オーウェン)は、ヘンリーの始末を指示する。

ヘンリーは、ハーバーでボートにガソリンを入れ、ハーバーの管理人に代金を払おうと管理室に行くと、
そこには新入りで海洋生物学を学ぶ女子大生、ダニー(メアリー・エリザベス・ウィンステツド)がいた。

ヘンリーがボートで向かった先は海上に停泊する豪華なクルーザー。
乗っていた友人のジャック・ウィリスは、ヘンリーが狙撃した男、ドルモフはロシアのテロリストではなく、
DIAで働いていた生物学者だと告げる。
DIAがヘンリーにうその情報を渡して始末させたのだった。
ジャックは情報元はブダペストのユーリだと伝えるが、全てはDIAに監視盗聴されていた。

ヘンリーがクルーザーを去った後、海中からクルーザーに忍び込んだ何者かが、ジャックと連れを殺して海に投げ入れた。

ヘンリーはボートに仕掛けられた盗聴器を見つけ、ダニーをDIAのエージェントで自分の監視役と決めつけるが、ダニーは否定。
ヘンリーは言いがかりのお詫びに、とダニーを食事に誘う。

ヘンリーはダニーと約束したレストランに行き、ダニーがDIAのエージェントだと暴いて見せた。
ダニーが実はヘンリーの監視役だと白状すると、ヘンリーは優秀な実績のあるダニーが閑職に追いやられたのは解せないと語った。

その夜、わずかな物音に目を覚ましたヘンリーは家に近づく複数の影を見つけると、地下室に退避。
相棒のマリノに逃げるよう電話するも電話の向こうのマリノは殺害されてしまった。

ヘンリーは地下から侵入者を排除し、遠くに隠れている狙撃者も仕留めるとダニーの家に向かう。
寝ていたダニーは飛び起き、ヘンリーはダニーは襲撃と無関係と判断したが、ダニへの家にも襲撃があり、二人で撃退。
ヘンリーとダニーはボートで逃げ、海岸で待機。
自国から狙われたのは初めてだというヘンリー。
そこへ軽飛行機でバロン(ベネディクト・ウォン)が到着。バロンの隠れ家に移動する。
バロンは元DIAエージェントだったが、DIAのやり口に嫌気がさし、引退し身を隠している。

ヘンリーは携帯を手に入れ、デル・パターソンに電話、自分をはめたことに激怒するが、デル・パターソンはジャネットの指示だと告げる。
ヘンリーを屋根の上から静かに追う若い男。
ヘンリーがスコープの先に見た男は若い頃の自分に瓜二つだった。

狙撃は一瞬躊躇したが若い男は執拗にヘンリーを追う。
テクニックは互角、体力は若さの分だけやや勝っているように思えた。

街中での銃撃戦とバイクバトルの末、パトカーがやって来て男は消え、ヘンリーは逮捕される。
ダニーはバロンとアメリカ政府関係者に化けてヘンリーの身柄を引き取る。
バロンの隠れ家はもはや安全ではなく、ヘンリーたちは小型ジェットを手に入れてブダペストに向かう。

ダニーは襲撃相手がヘンリーそっくりだったことから隠し子ではないかと疑うが、DNA検査の結果、同一人物、
つまりクローンだと知り、ヘンリーに告げる。

一方、襲撃男(以下、ジュニア)は、育ての親であるクレイ・バリスに問いただすが、解決しなかった。
クレイ・バリスはジェミニプロジェクトの訓練施設でジュニアをしばし休ませる。

ブダペストでユーリーに接触。
ユーリーからジェミニプロジェクトがヘンリーをモデルにした感情も痛みも感じないクローン兵士を作ることで、
反対するドルモフをヘンリーを使って始末させたと聞かされる。

ヘンリーは自転車メッセンジャーを使って、ジャネット・ラシターに警告を告げ、ダニーは返すからジュニアを寄こせと告げる。
ブダペストのカタコンベ(地下墓地)でジュニアと会うことになったダニー。
ジュニアはダニーを拘束してわなを仕掛けるが、ヘンリーの反撃を食らい、お前は俺のクローンで騙されていると告げられる。

ジュニアは逃げクレイ・バリスと会い、問いただす。
クレイ・バリスはジュニアの出自はともかく自分の息子だと説得する。

ジュニアはヘンリーらと会うが、背後からハチ毒を注射。自分と同じアレルギーがあることを確かめ、
アナフィラキーショックで苦しむヘンリーにエピペンを注射して助ける。

車で移動するヘンリー、ダニー、バロンの前にクレイ・バリスはジェミニプロジェクトの兵士を投入し、ロケットランチャー攻撃。
ヘンリーとダニーは助かるがバロンは爆死する。

一方のジュニアはクレイ・バリスと対峙、自分がいいように使われていたと知るが、バリスを殺せず、殴り倒して去る。

ヘンリーとダニーは、バリスの兵と対決し次々と倒していくが、弾も底をつき絶体絶命。
そこにジュニアが現れて残りの敵を倒す。

気絶していたバリスが目配せすると新たな兵士が登場し、ヘンリーらを襲う。
フルフェイスヘルメットの兵士はものすごく強くなかなか倒せない。
弾が当たってもひるまず、火にあたっても攻撃を止めない。

しかし、ついに倒される。ヘンリーがヘルメットを取るとさらに若い自分そっくりの兵士が。
ダニーが痛みは感じないのと聞くも返事はなく、兵士は息を引き取った。

バリスが現れ、痛みも感情もなく、家族に悲しみを与えず、PTSDにもならない究極の兵士で、
最強のスナイパーであるヘンリーをモデルにDNA操作により作り上げたのだという。

怒り狂うジュニアがバリスを撃とうとすると、ヘンリーは一生心に傷を負うことになるからと制止したが、
自分がバリスを撃ち殺した。

デル・パターソンに会ったヘンリー。
ジェミニプロジェクトは廃止され、クローン兵士計画は破棄されたと聞かされる。

半年後、大学に戻ったダニーと、ジャクソンと言う名前と新しい身分を手に入れ、大学に通うジュニア。
ハッピーエンドで物語は終わった。

クローンを題材にした映画は結構多く目新しさには欠ける。
映画化の計画は20年も前からあったらしい。

ただ、単なるクローン兵士ものではなく、自分が自分に襲われるという点では、面白い設定と言える。
経験と熟練の技対若さと体力の対決はリアリティがあった。
年齢は違うが技術だけでなく思考や正義感なども同じなのも特に違和感なく受け入れられる。

果たして人間のクローンは作れるのか。
現在は倫理的、法的に禁止されているだけであった技術的に作れないとは言い切れない。
能力が全く同じかどうかは別として、個人的には現在の技術でも作ることは可能だと思う。

よくあるSF映画のようにクローンでいきなり大人が作れるわけはなく、複製された子供が生まれる。
適切な訓練がなければ、同じ能力は身につかないだろうが、性格や素質はかなり近いものになると思われる。
ただ、クローンを使った生物実験でもなければ、育った環境の影響などを明らかにするのは難しいかもしれない。

冒頭の列車狙撃シーンではハプニングがあり、狙撃のタイミングをずらずが、狙撃するポイントに合わせて、
狙う角度や向きを計算して銃を調整しているのだから、狙撃ポイントは特定の一カ所であるはずで、
そこを逃せば狙撃は失敗だ。
誤差や失敗を容認してでも無理やり狙撃を実行するか、別の場所、タイミングを事前に何カ所か用意しておき、
直ちに移動して再度狙撃するかだ思うがどうだろう。

なお現在では、風速、風向、気温、湿度などを計測し、狙撃銃の調整値を算出する装置があるらしい。

映画の狙撃銃が何か調べようかと思ったが、兵器に疎いのでよくわからなかった。
ベン・アフレックが「ザ・コンサルタント」で使っていた「バレットM82A1」でないことだけは確か。
「レミントンM700」あたりに似ているが確信はない。

DIAはアメリカ国防情報局の略。国防総省(DOD)の組織である。
国家機密の塊で人員総数なども機密らしい。
アメリカにはこういった機密組織がたくさんある。

超絶技能の凄腕スナイパーが、万能の刺客であるとは限らないのではないかとは思うが、そういう設定だからしょうがない。

政府機関が暴走する場合、トップを排除すると組織やプロジェクトが瓦解するのが通例だが、本当にそうかはいつも疑問。
トップが排除されても、2番手がトップになって計画が(変更があったとしても)継続しないのか。
トップがアイデアや計画だけでなく、技術的にも唯一無二の存在であれば頓挫するだろうが、そうではない。
科学者がわずか一人で全部やっているのであれば殺してしまっては元も子もない。
一人ぐらい死んでもいいのなら、代わりはもっといるはずで、トップに賛同するものも大勢いるはずではないのか。

それに1体(一人)完成しただけで、実戦に使って死んだらパーではなんてもったいない使い方。
ジュニア、あるいはラスボスキャラがプロトタイプであれば、量産型があるはずだし、量産できる設備があってしかるべき。
今回もクローン兵士を1体(一人)だけ排除しただけで全部が一掃されたことになっているがそれでいいのか。

エンディングはやや甘い。

 

 

                 

  ジョーカー 

ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ。

1980年初頭のゴッサム・シティ。
清掃局のストライキで町はごみにあふれ、人々の心は荒んでいた。

コメディアンを目指しながら、ピエロ姿で宣伝をしているアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)
「セール」の看板を持ってお店の前でおどけて踊っていると、通りかかった少年の一団がアーサーの持っていた看板を取って逃げる。
追うアーサー。路地に隠れた少年たちは、看板でアーサーを殴って看板を壊しアーサーを蹴りつけて逃げていく。

翌日、事務所で同僚のランドルがアーサーに紙包みを渡す。中身は拳銃だった。いったんは断るも銃を受け取るアーサー。

カウンセリングに行き、カウンセラーの前で延々と笑い続けるアーサー。
カウンセラーは驚く様子もなく日記を出すよう指示、日記を読む。
コメディアンになりたいと言った言わないでカウンセラーともめる。

帰りのバスで前の期の少年に向かって突然笑いだすアーサー。
訝しがる母親に対し「脳の障害で突然笑いだすことがある」と書いた紙を見せる。

家に帰りポストを見てエレベーターに乗ると、子連れの女性(ザジー・ビーツ)が駆け込んでくる。
同じ階の女性だった。

アーサーが部屋に戻ると、母のペニー(フランセス・コンロイ)が郵便は来ていたかと聞く。
ペニーはウェインから返事が来るはず、私たちを放っておけないはずだと言うが、アーサーはウェインの会社で働いていたのは
30年も前だから返事は来ないと返す。
ウェインとはトーマス・ウェイン。ゴッサム一の富豪で市長にも立候補しようとしていた。

アーサーはお気に入りのTV番組「マレー・フランクリン・ショー」を見ていつかこの番組に出たい、と語る。

翌日、町で件の女性、ソフィーを見かけたアーサーはつい後をつけて、後日ソフィーに問いただされる。
アーサーは自分はコメディアンで今度ライプを見に来てほしいと伝える。

ある日、病院で入院中の子供たちの前でパフォーマンスをしていたアーサーは銃を落とし、医師や看護師からドン引きされる。
帰り道、事務所に電話したアーサー。
子供の前で銃を落としたことを責められ、小道具だとの言い訳もむなしく、首を言い渡される。

帰りの地下鉄の中、3人組の酔っぱらいが乗客の女性に絡んでいた。
アーサーは耐えていたが笑いの発作が出てしまう。
酔っぱらいたちがアーサーに詰め寄るすきに女性は逃げる。
アーサーは酔っ払いに殴られ、さらに殴る蹴るの暴行を受け、ついに一人を撃ち殺してしまう。
アーサーはびっくりして逃げる二人を追い、さらに一人を車内で、残りの一人は着いた駅のホームで撃ち殺す。
アーサーはトイレに駆け込んで手を洗うが、高揚感に包まれ踊るのだった。

地下鉄で三人がピエロに射殺されたことはすぐにニュースになったが、金持ちを成敗したとして貧困層のヒーローになる。
人々はピエロのメークをし、あるいはピエロのマスクをかぶってデモをするようになる。
トーマス・ウェインは、犯人のピエロは顔も出せない臆病者だとこき下ろす。

アーサーはカウンセルに行くが、カウンセラーから予算削減で閉鎖になると告げられる。
じゃ、薬はもうもらえないのかと嘆くアーサーだった。
アーサーを疑う刑事は事情を聴こうとするがアーサーは拒否して逃げてしまう。

アーサーはバーでスタンドアップコメディに出演した。
緊張から笑いが止まらなくなり、カミカミにはなるが一応の笑いを取ることができた。

ある日、母、ペニーはアーサーにまた手紙を出すよう依頼、アーサーは気になって中身を読んでしまう。
それはトーマス・ウェインがアーサーの父であり、自分と息子を助けてくれるよう依頼する内容だった。
アーサーは手紙が事実かどうか母に聞く。母は事実であり無理やり別れさせられたと言った。

アーサーは手紙を出さず直接ウェイン家に持って行く。
子供(ブルース・ウェイン、後のバットマン)が近づいてくると、アーサーは手品をして見せる。
執事(アルフレッド)がやって来て子供を連れ戻し、アーサーに警告する。

アーサーがトーマス・ウェインに手紙を渡したい、自分はペニー・フレックの息子だ、というと、
執事はペニー・フレックを知っており、でたらめだと言って屋敷に戻っていった。

家に帰ると母が脳卒中で倒れていた。
緊急入院した母、ソフィーも見舞いに来た中、ベッドサイドにあるTVでは「マレー・フランクリン・ショー」が映り、
視界のマレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)は、面白い動画として先日のアーサーの舞台を映し、
「ジョーカーだ」と冷やかした。

富裕層向けの芝居が行われているシアターの前で、ピエロ姿の群衆が非難の声を上げていた。
アーサーはこっそりと脇から劇場内に入り、ボーイの制服に着替えて舞台を見る。

トーマス・ウェインがトイレに立つと後をつけ、トイレで自分は息子だと認めるよう詰め寄る。
トーマス・ウェインはありえないことと一蹴し、アーサーはペニーの養子で義父に児童虐待され、ペニーは傍観していたという。
しかも精神に異常をきたし入院していたというのだ。
それでも迫るアーサーをトーマス・ウェインは殴り去っていく。

アーサーは確かめるため、病院に行きカルテを見せてくれるよう頼む。
カルテを探し出した職員はその中身を見て、本人にしか渡せないと隠すが、アーサーは強引に奪い逃げていく。
カルテはまさにトーマス・ウェインの言うとおりだった。

アーサーは家に戻ってソフィーの部屋に勝手に入る。
帰ってきたソフィーは驚き、出ていくよう嘆願する。

すべてに失望したアーサーは病院に行き、ベッドの母の顔に枕を押し当てて窒息死させてしまう。
家に戻ると、TV局から電話があり、「マレー・フランクリン・ショー」に出ないかとオファーされる。
先日の舞台の模様の放送が大反響だったというのだ。

いよいよ、TV出演の日、母の死を知った元同僚2人が見舞いに来た。
一人は銃を渡したランドル。
事務所の社長に銃は渡したのではなく、アーサー自らが買おうとしたと言った人物だ。
警察に何を聞かれたか気になるランドル。
アーサーは突然、手に持った鋏をランドルの首に突き立てる。
アーサーはさらにランドルの頭を壁に何度もぶつけランドルを殺してしまった。
おびえて震えるもう一人、アーサーは男が自分をまともに扱ってくれたから、と言ってそのまま帰す。

緑の髪にピエロのメイク。
また刑事が後を追ってくるが、地下鉄に乗り込むと、そこにはピエロ姿が大勢いて刑事は混乱しアーサーに逃げられる。
TV局に入ったアーサーの楽屋をマレー・フランクリンが訪ねてくる。

アーサーは先日の放送のように自分を「ジョーカー」だと紹介してほしいというが、
マレー・フランクリンの反応はそんなこと言ったっけ、だった。
それでもその申し出はOKし、いよいよショーがスタートする。

マレー・フランクリンはアーサーを「ジョーカー」と呼んでステージに入れる。
新しいネタはないかと聞かれたアーサーは、地下鉄殺人犯は自分だ、と言い出す。
マレー・フランクリンとアーサーは徐々に言い争いになり、マレー・フランクリンに叱責されたアーサーは、
自分こそ馬鹿にしたじゃないかと言って銃を抜き、マレー・フランクリンの頭に撃ち込む。
突然の惨劇。
パニクる観客、高笑いするアーサー。

警察に逮捕され、パトカーで移送される。
周りをピエロ姿に囲まれながらの移動。

突然横から救急車が突っ込んできて、パトカーは横転、警察官は死亡。
アーサーは車から救い出され、横倒しのパトカーの上に乗って高々と手を上げ、群衆の喝采を浴びるのだった。

騒動に驚く人々の中にトーマス・ウェインと妻、それに子供のブルースがいた。
秘かに後をつける一人のピエロ。
3人が路地に入ったところで後ろから声をかけ、トーマス・ウェインと妻を射殺して逃げるのだった。

病院でカウンセリングを受けるアーサー。
またも突然笑いだし、カウンセラーは何がおかしいか聞くが、アーサーはあんたには理解できないという。
そして、部屋を出て廊下を歩くアーサー。廊下にはアーサーの血だらけの足跡がついていた。

ホワキン・フェニックスの怪演。
今作のためにかなり体重を落としたらしい、病的な痩せ方には成功している。

いい映画だが、楽しい映画ではないし、万人向きではない。
対立軸がはっきりしないので、少なくともジョーカーに感情移入はできない。
また、バットマンの背景を全く知らない人には分かりにくいだろう。

ロバート・デ・ニーロの結末には正直驚いた。
ジョーカーの異常性が完全に覚醒した瞬間と言えそうだ。

ジョーカーはバットマンと対比される悪の権化。

過去のバットマン映画で描かれるジョーカーはすべてジョーカーとして完成した姿。
なぜジョーカーになったのか、なぜあのメイクなのか、口が裂けている(ように見える)のはなぜか、
などなどは、すべて闇の中で、弱いジョーカーなどは存在しなかった。

つまり、本作はオリジナルのプリクエル(前日譚)で、本作でアーサーはジョーカーとして覚醒したため、
直接本作につながる続編を作ることはないと考える。

例えて言えば「ローグワン」と「エピソード1」の間がないのと同じ。

監督や脚本家の中ではきっちりとした正解があるらしいが、観客にはいろいろな解釈を想起させる。
プルースとの年の差などからアーサーは本当にジョーカーなのかと思う人、
映画のあるところまでは現実てそれ以降は妄想だと思う人からすべてが妄想だと思う人まで、様々。

ラストにしても実は冒頭につながるのではないかと思う人、そのまま病院から逃げてしまったと思う人。

妄想と現実が入り混じった展開。時系列すらも怪しい。
ソフィーの行動すらも妄想。確かに現れ方は唐突だし、娘は一度しか現れない。

今作のジョーカーとヒース・レジャーのジョーカーは、私にはどうしてもつながらない。
私の中では、ジャック・ニコルソンもジャレッド・レトもヒース・レジャーに比べると論理的でまとも。
ホアキン・フェニックスは異常だが、ヒース・レジャーとは違うタイプの異常。

 

 

                    

 ジョン・ウィック:パラベラム 

キアヌ・リーブス、イアン・マクシェーン、ハル・ベリー、ローレンス・フィッシュバーン。

またまた前作の続き、というか直後。
前作では、聖域であるコンチネンタルでハイテーブルの一人を射殺してしまったジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)。
支配人のウィンストン(イアン・マクシェーン)から特権をはく奪され、賞金を懸けられてしまう。
ただし、1時間の余裕を与えられ、ジョン・ウィックは愛犬とともに街に去っていく。

今作はその直後から始まる。

雨の中、愛犬とともに街を逃げるジョン・ウィック。
タクシーに乗り、愛犬をコンチネンタルのフロントに預けるよう頼む。
犬はおとなしくタクシーに乗り、コンチネンタルに向かう。

ジョン・ウィックは図書館に行き、本の中に隠してあった十字架、金貨、聖印を取り出す。
時間前にかかわらず、大男がジョン・ウィックを襲う。
ジョン・ウィックは大男を倒すが怪我をし、闇医者に向かう。

闇医者で縫合手術を受けている間に6時となり、闇医者はこれ以降手助けができなくなる。
ジョン・ウィックは自分で傷の縫合を終わらせ、偽装のため闇医者の急所を外して撃ち、武器屋に向かう。

ジョン・ウィックに気づいた一団がジョン・ウィックを追い、武器屋で攻撃を仕掛けるが返討ちに遭う。
ジョン・ウィックは、ロシアバレエ団の劇場に行き、練習中の舞台監督(女性、ジョン・ウィックを育てた人物)にモロッコ行きを要望。
舞台監督はジョン・ウィックの背中に十字架の焼き印を押させて、モロッコ行きを手配する。

一方、コンチネンタルにはハイテーブルの裁定人(エイジア・ケイト・ディロン)が到着する。
裁定人は、支配人のウィンストン(イアン・マクシェーン)にジョン・ウィックに1時間の猶予を与えたことを叱責し、
ウィンストンに7日以内の辞任するよう指示、後任はハイテーブルから来させるとのこと。

次いで裁定人はバワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)を訪ね、前作でジョン・ウィックに銃を渡したことを責め、
7日以内に引退するよう指示した。

モロッコ、カサブランカに着いたジョン・ウィックは、旧知でモロッコ・コンチネンタルの支配人、ソフィア(ハル・ベリー)に会い、
聖印を使ってハイテーブルのトップ(=エルダー=長老)に会わせるよう依頼する。

ソフィアはトップは無理だが、トップに近い人物を紹介するといってベラダを紹介する。
ソフィアの警護犬のジャーマン・シェパード2匹とともにベラダに会いに行ったジョン・ウィック。
ベラダはトップにあう方法を教えるが、代わりにソフィアの犬をよこせと言い、ソフィアが拒否すると犬を撃つ。
倒れる犬(死んだはずなのにこの後大活躍する)に激怒したソフィアはジョン・ウィックの制止を振り切って爆発。
ベラダに重傷を負わせ、ジョン・ウィックとともに大暴れしてベラダの手下を全滅させる。

裁定人は、平家というすし屋を訪れ、すし職人、ゼロ(マーク・ダカスコス)に制裁を指示する。
裁定人はゼロを連れてロシアバレエ劇場に向かい、舞台監督の両手を日本刀で串刺しにさせる。
続いてバワリー・キングに会い、辞任していないことを責め、ゼロに7回斬らせる。

そのころ、ジョン・ウィックはベラダの話通り、砂漠を歩き続けて昏倒し、エルダーに救われる。
エルダーはジョン・ウィックの願い(=ジョン・ウィック殺し指令の破棄)を聞くが、その代わりにウィンストンを殺し、
今後はハイテーブルに従うよう指示、ジョン・ウィックは承諾、その証として薬指を詰める。

ジョン・ウィックはエルダーの手配でニューヨークに戻り、コンチネンタルに向かう。
ウィンストンはホテルの奥のガラスの棟でジョン・ウィックを待っていた。

ウィンストンはハイテーブルに逆らうが、殺されるならジョン・ウィックが良いと言う。
ジョン・ウィックは自らもハイテーブルに逆らうことを決意。
裁定人はコンチネンタルを聖域から外し、武装集団に襲わせる。

ジョン・ウィックは、フロント・コンシェルジュのシャロン(ランス・レディック)とともに武装集団に対峙、
激しい銃撃戦の末、全員を打ち倒す。
ゼロの配下とゼロがガラスの棟でジョン・ウィックを攻撃、これも激闘の末、ジョン・ウィックが倒す。

裁定人は、ウィンストンに交渉を持ちかける。
ウィンストンは復権を要求、裁定人は承諾する代わりにジョン・ウィックを殺すよう指示、
ウィンストンはジョン・ウィックを撃ち、ジョン・ウィックはビルから転落する。

裁定人はウィンストンの要求を受け入れ、ウィンストンとコンチネンタルを復権させるが、ジョン・ウィックの死体は消失。
実は生きていたバワリー・キングの仲間がジョン・ウィックを地下のアジトに連れて行っていた。

バワリー・キングはジョン・ウィックにハイテーブルへの反撃の同意を求めたところで映画は終わる。

多分に続編を示唆するエンディング。
実際「Chapter4」の2021/5/21、全米公開がアナウンスされている。

興行的には大成功で、1:43、2:92、3:171(単位:M$)と全米興収を伸ばしている。

それにしても、制作者の犬好きにはあきれるほど。
キアヌ・リーブスだけでなく、ハル・ベリーも異常なほど犬好きの設定。

撃たれたはずのジャーマン・シェパードの一匹が実は死んでいなかったのは不思議。
あのベストは防弾だったのか、犬を使ったアクション・シーンを先に撮ってしまったためか、
編集者のミスなのか、ともかく不思議。

不思議と言えばローレンス・フィッシュバーンはなぜ死ななかったのか。
日本刀馬鹿にしすぎ。

相変わらずキアヌ・リーブスの滑舌は良くない。
ガンフーと言われるアクションもいまいち切れ味は鋭くない。

ただ、アクションは今まで以上に過激で連続。
より過激により多彩にバトルを用意しなくてはいけないシリーズ物の宿命。

世界中の闇社会が、ハイテーブルに支配されていて、賞金付き暗殺指令を管理する仕組みが確立していることや、
一切の戦闘が許されない聖域があることやあらゆるところに散在する殺し屋連中など今までにない設定も、
3作目となると裁定人や、エルダーの登場など、より細かい展開が必要となってくる。

しかし、漫画ならともかく、闇社会の住人がルールに従順な者ばかりというのも解せない。
個人行動する一匹狼なアウトローはハイテーブルと無関係でいられるだろうが、
イリーガルな活動を生業とし、ハイテーブル何するものぞ、という組織はないのか。
(登場するのはバワリー・キングの組織のみ)

それはともかく、犯罪グループ => ニューヨーク中の殺し屋 => 世界全体の殺し屋 ときて、
次はいよいよ、この仕組みを作ったハイテーブルそのものへの敵対となるのだろう。