東京港に停泊する海王丸
4本マストのバーク、帆船海王丸。
逆光だったので、少しいじってあるが、実際はもっと鮮やかな明るい船だ。岸壁のクレーンが船の大きさを物語る。
船尾から見たところ。この日はとても風が強く、日章旗が激しくはためいていた。
船首像。建造当初はなかったらしいが、やはり帆船には必要だと言うことで寄贈されたとのこと。笛を持っている。
海王丸(2世)豆知識
帆船海王丸は、昭和59年、初代の海王丸、日本丸の引退に伴い、後継船として日本丸とともに建造された。
初代は昭和5年に建造され、戦時中は軍事用にも使われたようだが、戦後は商船大学、商船高等専門学校の練習船として使われた。
神戸育ちの流浪人にとって、海王丸とは、神戸商船大学の卒業航海でハワイに赴く練習船のイメージが定着している。
現在の海王丸は独立行政法人航海訓練所の所有船として、やはり日本丸とともに訓練航海に使用されている。
2004年10月に強風の中、走錨して座礁し大破したが、修復されて2006年に復帰した。
全長110メートル、4本マストのバークである。
バークは、最後尾のマストが縦帆で、残りのマストは横帆だ。
普通3本マストのものが多いが、海王丸と日本丸は4本マストだ、かなり大型の部類に入る。
出港時など特別なときに、登檣礼(とうしょうれい)と言って、マスト、ヤード(帆桁=帆の横木)に人が登って敬礼する儀式もあります。
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