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樹木希林、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ


下町のとあるスーパー。父の治(リリー・フランキー)と祥太(城桧吏)は万引きの常習犯。

戦利品をもっての帰り道、アパートのベランダに小さい女の子が座っていた。
治はつい声をかけ、結局家に連れて帰ってしまう。

家には祖母の初枝(樹木希林)、治の妻、信代(安藤サクラ)、妻の妹、亜紀(松岡美憂)がいる。
少女(佐々木みゆ)は「ユリ」、5歳。

夜遅く治と信代と一緒にユリを家まで連れていくが、夫婦喧嘩、怒号、罵声が聞こえ、ユリを連れて帰る。

翌日。
治は日雇いの建設現場で働き、信代はクリーニング店でパートのアイロンがけ。
亜紀は「JK見学店」でバイト。
家に(多分)民生委員がやってくると「一人暮らし」の初枝は祥太とユリを家からこっそり出す。

夜、治が同僚に担がれて帰ってくる。
事故で足首を捻挫し1か月は働けず、労災も下りない。
信代のクリーニング店は不景気でワークシェアを経て、ついには首になってしまう。

2か月ほどして、TVでユリのニュースが流れる。
娘の「ジュリ」が行方不明の両親は捜索願も出さずにいた、との報道。
一家はユリを「凛」と名乗らせることにした。

この後も「平穏で幸せな日々」が続くと思いきや、事件が起こる。

うーん。
なんともはや。
中途半端というか不完全燃焼というか、それはそれで監督の狙い通りなのかもしれないが
もやもやの残る結末だった。

ただ、子役はすごい。
城桧吏、佐々木みゆともすごく自然で、他のキャストとの一体感はすごい。

親族の死亡を申告せず年金を受け取り続けた家族。
パチンコをしている間に行方不明になった小さい子。
小さい子を虐待し、行方不明になっても捜索願すら出さない親。
いずれも実際にあった話ではあるが、それらが全部一緒になった。

血縁のない人たちが、不法行為をしながらも「家族」として暮らしている。
善し悪しの問題ではなく、本当の家族と偽家族のどちらがどうなのかの問いだろうが、
結局はバラバラになってしまう。

信代はどうして検事にユリ(凜、ジュリ)は実の親に虐待されていた、と言わなかったのか。
マスコミの手のひら返しはいつものことだが、少なくとも裁判の過程で
ユリが虐待されていることが明らかになっていれば、マスコミも取り上げただろうし、ユリだって施設に入れたかもしれない。

実の親より施設がいいなんてのは残念なことだが、現実には5歳児の虐待死があったばかり。

亜紀はあの後どうなったのか、身元はばれて親に知られてはいるだろうが、実家に戻ったとしても幸せになったとは思えない。

結局、嘘でつながった家族はバラバラ、元の家庭に戻ってもより不幸になったであろう、
と思わせるのではなく、もっと明示的にみんな不幸になってしまった結末を見せてほしかった。
それか、またも犯罪でリユニオンする家族(できれば、5年後)とするか。
 

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