2007/5-8 鑑賞
ホーム 映画の感想 最新鑑賞映画 最新DVD/BD 全米ベスト10 劇場/映画館 試写会当選 映画SP-extra 第89回アカデミー賞 第37回ラジー賞 2018年に見たい映画 2017年に見たい映画 第74回GG賞

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この期間に鑑賞した映画の本数  
5月:4(3)本、6月:5(2)本、7月:2(1)本、8月:6(4)本、計17(10)本  

カッコ内は試写会

 
サッド・ヴァケイション   

青山真治監督の「北九州サーガ3部作」の完結編。
いや、原作者でもある監督の中では、まだ続く話なのかもしれない。

「Helpless」(1996)の浅野忠信、「Eureka ユリイカ」(2000)の宮崎あおいが、
運命に操られて、一つの物語を織りなす。

***

冒頭は、九州の海岸。
密航船に乗ってやってきた中国人たち。(中国人だということは後々わかる)

仲間割れか、一人の男が死に、男の子が取り残される。
密航の手助けをしていた白石健次(浅野忠信)は中国人マフィアの目をかいくぐってその子を連れ去る。
しかし、すぐに中国人マフィアに見つかり、仲間の川島(豊原功補)は殺されてしまう。

白石健次は同居している松村ユリ(辻香緒里)を施設に入れ、男の子と姿をくらます。

場面は変わって、北九州の間宮運送。
ワケありで、就職にやってきた一人の少女、田村梢(宮崎あおい)
この会社は、いろいろな過去を持つ人たちの最後のよりどころだった。

このとき、健次は代行運転手になっていた。
ある日、間宮運送の社長、繁輝(中村嘉津雄)を送って行き、その妻、千代子(石田えり)が、
自分と父を捨てた母だと気がつく。
恨みを晴らそうと、千代子に近づく健次だが、逆にほだされて、
ユリと男の子とともに、間宮運送に入り込むことになる。

千代子には、繁輝との間に高校生の息子、勇介(高良健吾)がいた。
万引きで補導された勇介に業を煮やした千代子は、健次に傾倒していく。

しかし、中国人マフィアがついに健次の居所を突き止め、男の子を取り返しに来る。

その直後の夜、ユリの兄、松村安男らしき男の出現で物語は急展開を見せる。

***

1996年の「Helpless」は、高校生の健次(浅野忠信)と知的障害のユリ(辻香緒里)が、
ユリの兄で仮出所中のヤクザの安男(光石研)の起こす殺人事件に巻き込まれる。
青山真治、監督デビュー作、80分。

2000年の「EUREKA ユリイカ」は、運転手の沢井(役所広司)
バスジャックに巻き込まれた兄妹(宮崎将、宮崎あおい=実の兄妹)と、
そのいとこ秋彦(斉藤陽一郎)の事件後の生活を綴る。
3時間37分の大作。

健次は、自分を捨て、父を自殺に追いやった母を恨んでいた。
ユリは兄、安男が迎えに来ると信じて、健次と一緒に待っている。

梢は、事件の後家庭が崩壊、両親は離婚、母は家を出て父は事故死、母を探していた。
梢がいなくなったことで心配して、梢を探す茂雄(光石研)と秋彦(斉藤陽一郎)、
光石研は、安男ではなく茂雄として登場。

ワケありの男たちには、オダギリジョー、川津祐介、嶋田久作らが出演。

生と死、連綿とつながる生命とそれを紡ぐ女性の生きざまが描かれ、
最後は、どんでん返しとなって(暗に)男って馬鹿だね、と言われてしまいます。

***

冒頭のカメラワーク(揺れる、切れる)は、意図したものでしょうが、私は嫌い。

2時間16分は長い。
最初がだれる。途中からは、展開のスピードに慣れ、違和感はそう感じなくなった。
ただし、ところどころセリフが聞き取れなかった。

ハッキリ言って、健次とユリ、そして陰の存在である片腕の男、安男の関係は、
最初にちょろちょろっと出る字幕だけでは何のことかわかりません。

安男は、生きているのか死んでいるのか、よくわかりません。
「Helpless」からのつながりのなかでの「重み」もよく見えません。

 

 


  ファンタスティック4 銀河の危機  

ファンタスティック4、シリーズ第2弾。
ただし、もともとシリーズ化の予定だったかどうかは未確認。

アメコミの実写。

原題のサブタイトルは「Rise of the Silver Surfer」
これが、どこをどう間違ったら「銀河の危機」になるのかは不明。

***

冒頭は宇宙のどこかで星が爆発、星から発光物体が飛び去る。
それは宇宙を飛んで地球にやってくる(注1)
その発行物体が通過すると、
相模湾では、一瞬にして湾が干上がり(注2)アメリカでは大停電が起こる。

一方、ラトベリアでは、柩に納められたビクターが科学者によって復活を果たす。
(この部分は、1を見ていないと理解不能です)

世界中の異常気象のニュースとともに、アメリカ人の関心は、
Mr.ファンタスティックこと、リード・リチャーズ(ヨアン・グリフィズ)と
インビジブル・ウーマンこと、スー・ストーム(ジェシカ・アルバ)の結婚だった。

そんな中、軍がリードに対して、この飛行物体の調査の依頼に来る。
表向きは結婚式準備を理由に断るが、センサーを作り軍に協力する。
ところが、結婚式当日、作動したセンサーに向かってこの飛行物体が飛んできて、式はめちゃくちゃに。

追うヒューマン・トーチこと、ジョニー・ストーム(クリス・エバンス)は、
それを「サーフボード様の物体に乗った銀色の人」=シルバー・サーファーだと知る。

シルバー・サーファーに触れたジョニーは、他のメンバーと超能力が交換できる体に変質する。

復活したビクター・バン・ドゥーム(ジュリアン・マクマホン)は、独自にシルバーサーファーに接触、
そのパワーの秘密を知る。
そして、ファンタスティック・4に協力してシルバー・サーファーと戦うことを申し出るのだった。

果たして、シルバー・サーファーとは何者か、ビクターの本当の目的は、
そしてこの超強力パワーのシルバー・サーファーに対してファンタスティック4はどうやって戦う。
また、リードとスーの結婚の行方は、、、

***

まあ、元が漫画ですから、固いことは言いっこなし。
もともとファンタスティック4自体が物理的、化学的、生物学的にあり得ない存在ですし、
宇宙人が何で人間の形をしているのか、何で英語がわかるのか、などなどは考える意味がない。

土星が一瞬にして分解するほどのエネルギーのものが、地球のあれだけ至近距離にきて、
あんな結末になるわけないとかね、漫画だから許されるのです。

どう見ても、ヨアン・グリフィズは40過ぎのおっさん(実際にはもうすぐ34の33歳)
一方のジェシカ・アルバは童顔で20そこそこに見える(実際には26)
本当の年の差は7つぐらいだが、20くらい違うように見えてしまい、2人の結婚に現実味がない。

またしても日本が出てきます。
中国での対決シーンでは、M:I:3でトム・クルーズが滑った上海のビルも出てきます。

「ギャラクタス」と「シルバー・サーファー」の関係や、彼らが地球に来たときの絡みは、
大筋では元のマーベル・コミックと合ってますが、細かい点では違うようです。

(注1)爆発の原因には「ギャラクタス」が絡んでいますが、彼とその宇宙船「ター2」の実体は出てきません。

(注2)これはまじめな話。
   映画では相模湾が干上がったのではなく、凍りついたように見えました。
   もし、干上がったとすると、相模湾は湾中央付近で水深2000メートルあるので、
   船は一瞬にして墜落して全壊、次の瞬間に外洋の水か流れ込んで、その勢いで大洪水です。

 

 


  オーシャンズ13 

もともとはいわゆるシナトラ一家、フランク・シナトラをはじめとして、
ディーン・マーチン、サミー・デイビスJrらの
「オーシャンと11人の仲間たち」(原題は、Ocean's11)のリメイクに端を発し、
「12」「13」となったもの。

***

冒頭は、おもちゃ屋の金庫を破ろうとする一味。
覆面姿で現れた、ラスティ(ブラッド・ピット)に電話が掛かる。
ブラピは、金庫をさっさとあきらめ、オーシャン(ジョージ・クルーニー)とラスベガスへ飛ぶ。

話は4週間前。
仲間の一人、ルーベンが泥棒稼業から足を洗い、ホテルの共同経営者となる、というのだ。
しかし、それはバンク(アル・パチーノ)の汚い策略で、ルーベンは金を騙し取られ、
心臓発作とショックで寝たきりになってしまう。

復讐を誓うオーシャンとその仲間たちは、持っている金をつぎ込み、
半年間かけて着々と罠を仕掛けていく。
ローマン・ナジェル(エディ・イザード)は乗せられてしまうが、
相手のセキュリティシステムを作ったグレコ・モンゴメリーは脅威に思っている。

バンクのホテルもプレ・オープンとなり、復讐の時期が近付いてきた。
しかしそんな折、トンネルを掘る機会が壊れ、資金も底をつき、計画が頓挫するかに見えた。

オーシャンたちは、敵役のテリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)に声をかける。
しかし、ベネディクトの要求した条件はとんでもないものだった。

***

「11」はちゃんとしたリメイク、「12」はちょっとおふざけが過ぎたというか、展開に無理があった。
「13」では、ストーリーはまずまずしっかり、無駄も適度に織り交ぜて、らしさが出ていた。
果たして「14」はあるでしょうか。
やるとすると2010頃? 早くしないとだれか死ぬぞ。

「12」で出たナイトフォックス(バンサン・カッスル)の回想の説明は要らんかな、とも思ったが、
しつこくなかったので良しとしよう。

途中、相撲のシーンが出てくる。
顔がほとんど見えないが、武蔵丸と曙。

日本向けサービスか、日本ブームを演出しているのか、他の意図があるのか、
「煎茶(sen-cha)か玄米茶(genmai-cha)をくれ」と言ったり、
「久保田で乾杯」というセリフもある。
ただし、久保田を Kubota-Sake と言っていて、
しかも「酒」の発音はサケではなくサキに近いので「久保田早紀」に聞こえる。

 

 


 ベクシル2077 日本鎖国     

監督:曽利文彦、声:黒木メイサ、谷原章介、松雪泰子。

3DCGアニメ。

人や物の描き方は「アップル・シード」風。

***

完全なるハイテク鎖国を開始してから10年の日本。

外国人は排斥しても、大和重鋼を中心とするロボット産業で世界を牛耳っている。

ところが、ロボット技術を国際法で禁じられているアンドロイド開発に適用、
アメリカにも危険が迫るとのタレこみに特殊部隊SWORDの隊員が日本潜入を試みることに。

このときの日本は、日本周辺をカバーする妨害電波網によって、
外部からの光や電波による探査が不可能。
潜入部隊は、日本国内から特定の電波を発信することで、
妨害電波のパターンを解析し、外部からの探査を支援する。

ベクシルとその仲間たちは、まんまと日本潜入に成功するが、
電波の発信を探知されアンドロイドの日本人「サイトウ」の反撃にあって、壊滅。

かろうじて逃れたベクシルをスラム街で救ったのは、日本人でかつて査察官だったマリアだった。

マリアとその仲間たちによって明かされる驚愕の事実。
いったいこの10年間で日本はどうなってしまったのか。

***

ストーリー的にはちょっと練りこみ不足の感もあるが、
そこはそれ、まあ目をつむるとして、
激しいメカ同士の戦い、モビルスーツ、モビルアーマーによる戦闘シーンは迫力満点。

3DCGアニメとしては負けてないし、映像処理(実写の映像効果的なもの)もなかなかでした。

 

 


 ミス・ポター  

ビートリックス・ポッター(映画では、ビアトリクス・ポター、綴りはBeatrix Potter)

ナショナル・トラスト運動の活動家として、またピーター・ラビットの作者として、
有名なビークリックス・ポッターの物語。

レニー・ゼルウィガー、ユアン・マグレガー。

***

物語は20世紀初頭のロンドンから始まる。

ビートリックス・ポッターは上流階級の家に生れ、仕事なんかしなくても暮らしていける身分だった。
しかし、幼いころから絵を描くのが好きだった彼女は、絵本を出すのが夢だった。

親からは32になって独身であることを責められ、
グリーティング・カードに採用はされても、本になることはない毎日だった。

この日も、ある出版社で相談をしていた。
編集者の兄弟2人は服を着たウサギの絵にともに渋い顔、いつものようにあきらめかけたところ、
弟が「出版しましょう」と言ってきたのだ。

実は、会社を手伝いたいという3男で末弟のノーマン(ノーマン・ウォーン、ユアン・マグレガー)に
売れそうもない本の出版を押しつけて、仕事をあきらめさせようという魂胆だった。

初仕事に張り切るノーマン、ビートリックスの絵に魅せられ、子供のための小さい絵本が完成する。

絵本の出来に感心したノーマンは、ビートリックスに次回作の制作を勧め、
たちまち彼女は有名作家となる。

ビートリックスはいつしか、ノーマンと恋におち、結婚を決意する。
両親は商売人との結婚に反対、ひと夏過ぎて恋が冷めなければ認めることになるが、
夏の別荘に行っている間にノーマンは病気であっけなく死んでしまう。

失意に打ちひしがれるビートリックス、愛する者を失って再び筆を取る気力もない。
気を取り直した彼女は、大好きな湖水地方に移り住む決心をするのだった。

***

ビートリックス・ポッター。

ポッターでは、あまりにも有名なハリー・ポッターとかぶると思ったのでしょう。

きれいな物語です。

 

 


トランスフォーマー 

マイケル・ベイ監督、スティーブン・スピルバーグ総指揮。

驚異のCGで描く、超生命体トランスフォーマーの実写版映画化。

***

かつて繁栄し、滅びた星。
その星から「キューブ」が失われ、それは宇宙をさまよったのち地球に落ちた。

中東カタールの米軍基地。
任務を終えて帰国寸前の兵士たちがいた。

そこへ未確認のヘリコプターが近づいてくる。
誘導され基地に降り立ったそのヘリは、「トランスフォーム」して巨大ロボットとなり、
基地を全滅させる。

場面は変わって、ある高校。

サム(シア・ラブーフ、シャイア・ラブーフ)は歴史の課題発表で
高祖父(祖父の祖父、ひいひいじいさん)の北極冒険物語を語り、
無理やりAを貰い、初めての車を買ってもらうことに。

このときの中古車屋の親父がバーニー・マック。

サムは、黄色に黒のレーシング・ストライプのおんぼろシボレー・カマロを買ってもらう。

車の次は女、とばかり、マイルズとパーティに行こうとするが、
筋肉バカのトレントに馬鹿にされて引きさがる。

このときのちょっとイカレたマイルズ、見たことあるなと思ったら、
「ロード・オブ・ドッグタウン」のステイシー・ベラルタを演じたジョン・ロビンソンでした。

トレントとけんかしたミカエラ(ミーガン・フォックス)をうまく誘ってお近づきになる。

その夜、カマロは勝手に動き出し、廃工場でトランスフォームして、夜空に向かって光を発する。

一方、カタールの基地から逃げ出した兵隊数名は救助を求める移動中に、巨大なメカサソリに襲われる。

なんとかこれを撃退、部材の一部を確保する。

米軍は国防総省にハッカーや暗号の専門家を呼び、カタールの基地を襲った何者かを探ろうとする。

ヒントは、国防のネットワークに侵入したときの不思議な信号音のみ。

CDラジカセに擬態して、エア・フォース・ワンに侵入した小さいロボットは、
ネットワークに侵入、データを抜き取る。

国防総省に呼ばれたハッカーの一人、マギー(レイチェル・テイラー)は、
この信号音をコピーし、ハッカー仲間のグレン(アンソニー・アンダーソン)に解読を頼む。

そこからは、サム・ウィットウィキー、セクター7が浮かび上がってきた。

カマロとその仲間のトランスフォーマーたち。

カタールの基地を襲ったトランスフォーマーとその仲間。

サムがeBayに出品した高祖父の眼鏡をキーに、ミカエラを巻き込んで、
トランスフォーマーと米軍、秘密組織であるセクター7の最高機密が明らかになる。

果たしてサムの運命は、トランスフォーマーたちの行く末は。

***

もっとシリアスなSFだと思ってました。

こんな面白い、映画だとは思いませんでした。
笑いどころ満載。

ターゲットは中学生?小学生?

でも出てくる女の子がみんな可愛いというか、きれいというか、セクシーというか。
重要な役どころはもちろんだが、チョイ役、エキストラ程度の役の子もぐっと来る。

マイケル・ベイの趣味?
息子に付き合わされるお父さんへのサービス?

大元はタカラの変形(変身)ロボット。

車などが変形してロボットになるやつ。

これがアメリカにわたって「トランスフォーマー」となり、大人気。

日本にも逆輸入されたし、アニメにもTVシリーズにもなったようだ。
あのマークもそのまま。

「2」もあるようです。(2009年公開予定)

 

 


  ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団  

シリーズ第5弾。

主要な配役は今まで通り、というか、4作目で出なかったビッグネームも再び集結。
オールキャスト総出演という感じになっている。

仲良し3人組、ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンの背丈はずいぶん変わった。

ダンブルドア校長のマイケル・ガンボン、マクゴナガル先生のマギー・スミス、
シリウス・ブラックのゲーリー・オールドマンなども同じ。

主要な新キャラは、ドローレス・アンブリッジ教師にイメルダ・スタウントン、
同級生のルーナにイバンナ・リンチ(公開オーディションで選出)。

***

休暇でまたまた伯父の家に戻ったハリー。

従兄のダドリーとけんかになるが、突然、吸魂鬼(ディメンター)に襲われ、
身を守るために呪文を使う。

このことが魔法省で問題となり、ハリーは退学審議のための尋問を受けることに。
幸いにもダンブルドア校長の弁護と現場を見たフィッグ(近所のおばさん、実は魔法使い)の
証言によって無罪になる。

しかし、ボルデモート卿の復活を信じない魔法省の宣伝によってハリーは学園で孤立してしまうし、
ダンブルドア校長もハリーにつれない。

また、新任の教師として魔法省肝いりのアンブリッジが、ホグワーツに着任。

実践学習を否定し、ガチガチの規則で生徒を締め付ける。

ボルデモート一派の攻撃を心配するハリーたちは、
シリウス・ブラックらが結成した不死鳥の騎士団になぞらえて、
ダンブルドア軍団を結成し、魔法の実戦練習に精を出す。

しかし、軍団の存在はアンブリッジ先生の知るところとなり、
ダンブルドア校長は解任、後任にアンブリッジが就任する。

一方、ボルデモートは着々と軍団を整備、
「今まで手に入れていなかったもの」を求めてハリーに攻撃を仕掛けてくる。

果たして、ハリーたちの運命は、ダンブルドアやシリウス・ブラックらの運命は。

***

仲良しクラブだったハリーとその仲間だが、ボルデモート卿復活に伴って一気に闘いが激化する。
今回の作品も含め、これ以降主要人物が死ぬケースが増えてくるようだ。

配給元の責任でも何でもないが、不死鳥の騎士団がサブタイトルである点は若干疑問。

また、予告はそれほど映画本編とずれているわけではないが、
チラシにある「ハリーの本当の秘密」「あまりにも過酷すぎるハリーの“秘密”」って
映画で明らかになる程度のことなら、それほどでもないじゃんかって感じです。

ドラコ・マルフォイの叔母に当たるレストレンジにヘレナ・ボナム・カーターが出ている。
今回は登場時間は少ないが重要な役回りになっている。

エマ・トンプソンが「ビンの底様眼鏡」で占い学のシビル・トレローニー先生で再登場。

次回作「謎のプリンス」は2008年公開予定。

 

 


第1章〜5章 

BD
(第1章〜5章)  

  シュレック3   

シリーズ第3弾。

主要な声の配役は前回と同じで、マイク・マイヤーズ、エディ・マーフィー、
キャメロン・ディアス、ジュリー・アンドリュース、アントニオ・バンデラスなど。

吹き替え版は、浜田雅功、藤原紀香、山寺宏一、竹中直人などなど。

新キャラ、アーサー王子にはジャスティン・ティンバーレイク。

***

幸せな新婚生活を送るシュレックとフィオナ。

シュレックは早くあの沼に帰りたかったが、王の代理を務める日々が続く。

実はカエルである王が病に伏せっていたのだ。

王は死に際にシュレックに王位を継がせようとする。
当然シュレックは嫌がる。

王は、シュレックに第3位の王位継承者である
フィオナのいとこ、アーサーのことを告げて息を引き取る。

シュレックは、ドンキー、長靴をはいた猫とともにアーサーを連れ戻す旅に出る。

一旦は王になることを承知したアーサーだったが、
責任の重さに嫌気がさし、逃げようとする。

しかし、王国では、シュレックのいない間に、
チャーミング王子がおとぎ話の悪役らを仲間に反乱を仕掛けていたのだ。

はたしてシュレックはアーサーを連れて帰ることができるか、
また、連れ帰れたとしても、アーサー、シュレック、
そして、フィオナや王妃らの運命は。

***

前2作とは調子が変ったストーリー展開だが、面白かった。

CG技術はまたも格段の進化。

まるで実写との合成のような質感、水、波打ち際。

なびく髪、濡れたドンキー。

(全部CGだけど)何が本物で何が偽物なのか見分けがつかない。
(全部CGだっての)

「4」もあるらしいよ。

 

 


BD

1,2,3セット

  ダイ・ハード4.0 

おなじみのジョン・マクレーン刑事にブルース・ウィルス。
ジャスティン・ロング、ティモシー・オリファント、マギーQほか。

***

冒頭は謎の女、マギーQが、ハッカーたちから何かを受信するシーンから。
ハッカーの送ったデータをもとにマギーQらの一味はFBIのシステムに侵入する。

一方、娘ルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に嫌われてへこむ
ジョン・マクレーン(ブルース・ウィルス)にハッカーの一人、
マット・ファレル(ジャスティン・ロング)をFBIに連行するよう指示が入る。

マクレーンがファレルを連行しようとしたとき、一味の刺客が襲う。

ここで、予告で出た消火器で爆破、墜落のシーンが入る。

マギーQの親玉はトーマス・ガブリエル(ティモシー・オリファント)
彼が何者なのか、なぜこんなことができるのかは後々明かされる。

ガブリエルの一味は、交通網、通信網のシステムに侵入し、
警報システムも操作して、FBIをかく乱。

さらにファレルも殺害するため、信号を操作して交通を混乱させ、ヘリで攻撃を加える。

ここで、予告の車が吹っ飛んでくるシーン、ヘリを車で落とすシーンなんかが出てくる。

ファレルはこのサイバーテロが自分の考えた処分品特売セール
(Fire Sale、字幕では「投げ売り」)攻撃と判断、
次の攻撃目的を東部地区発電所だと予想、マクレーンとともに乗り込んでいく。

はたして、そこには
マギーQ、シリル・ラファエリらのスーパーアクション班が侵入していた。

ここで敵の一部を倒すも、東部一帯は停電し、通信も途絶える。

次の手を打とうとするマクレーンらに対し、ガブリエルはルーシーを誘拐する。

ついにブチ切れたマクレーン、敵の真の目的を暴き、それを阻止することはできるのか。

***

とにかく、ど派手。

新兵器は出ないし、ちっとも洗練されていないけど、以前の007なみの派手さ。

ボロボロになりながら、そこまでやるか。

普通そこまではやらんよ。

あっ、マクレーン、普通じゃないか。

監督はレン・ワイズマン、恐るべし。
彼はケイト・ベッキンセールの旦那で「アンダーワールド 」「アンダーワールド 2 」の監督。

マギーQは、和風の顔つきだが、
アイルランドとポーランドの混血のアメリカ人の親父さんが、
ベトナム戦争の時に知り合ったベトナム女性との間に生まれた。
ハワイに住んでいたが、雑誌モデルを経て、香港映画でデビュー、
「M:i:V」ではゼーンという女スパイだった。

シリル・ラファエリは、「マッハ!」「トム・ヤム・クンのトニー・ジャー、
007/カジノ・ロワイヤル 」冒頭のセバスチャン・フォーカンらと同類の
ヤマカシ系スタントマン、「アルティメット」でも、自慢のアクションを披露している。

 

 


BD

BD
(1〜4セット)

 憑 神   

妻夫木聡、西田敏行、赤井秀和、夏木マリ、佐藤隆太ほか。

***

時は幕末、外圧と尊王攘夷の嵐の吹き荒れる時代。

徳川慶喜が京都で右往左往していたころのお話。

別所家の二男、彦四郎(妻夫木聡、二男で彦四郎?)は、
結婚し、いったん城勤めをしたものの、部下の不始末で失職、離縁され、
今は能天気な兄の左兵衛(佐々木蔵之介)の世話になっている。

ある日、出世した元学友の榎本と会い、蕎麦屋の甚平(香川照之)から
向島の三圈(みめぐり)神社のご利益だと聞かされる。

その夜、彦四郎は酔っ払って河原に転げ落ち、偶然、三巡(みめぐり)神社の祠の前に。
間違いに気づかず、これを幸いと祈るが、翌日さっそくその効果が表れた。

最初に現れたのは、洋傘をもって羽振りの良さそうな商人の伊勢屋。
福の神かと思いきや、何と貧乏神。

離縁された井上家の使用人、子文吾(佐藤隆太)の機転で何とか追い払うものの、
その災難は、義父である井上(石橋蓮司)に降りかかる。

続いて現れたのは、力士の九頭龍(くずりゅう、赤井秀和)
豪雨の後始末で体調を崩した彦四郎に追い討ちをかける疫病神だった。

兄が怠慢でお役替えになり、跡目を継いだ彦四郎。
病気に耐えて一生懸命、仕事に打ち込む姿に
九頭龍もその災難を兄の左兵衛に振ってしまうのだった。

三人目に現れたのは、少女の姿をしたおつや(森迫永依)
見かけはあどけない少女だが、実は死神で、しかもかなり手ごわい。

「死」を他人に振るわけにはいかない彦四郎。
はたして死神の祟りをまぬがれることはできるだろうか。

***

西田敏行が面白い。

彦四郎、貧乏神、小文吾の掛け合いシーン。(三人の順番は立ち位置)

いわゆる長回しだが、西田敏行迫真の爆笑シーン。

最後は、上野寛永寺の彰義隊、いわゆる上野戦争。
もうちょっとかっこよくしてやってもよかったかな、とも思う。

さらに、作者登場シーンももうひとひねりあってもよかったかもね。

まあ、でも全体に面白くはできていた。

キャストやスタッフの名前は(おそらく)本人の直筆をエンドロールに使用、
スタッフの肩書は漢字表現(音楽師みたい)にしてあったのも面白かったですね。

 

 


 夕凪の街 桜の国   

麻生久美子、田中麗奈、藤村志保、堺正章ほか。

***

夕凪の街

昭和33年。
被爆の傷がまだ完全に癒えていない広島。

平野皆実(麻生久美子)は小さい建設設計会社のOLで26歳。
同僚の打越(吉沢悠)にほのかな恋心を持っている。

彼女には妹の翠と弟の旭がいた。
父と妹は被爆で死に、弟は疎開で生き延びた。

皆実は、幸せを追い求めつつも、死んだ翠のことと、
原爆を生き延びた負い目と、自身の被爆経験から、
一歩踏み出せないでいる。

妹の最後の言葉を頼りに何とか生き延びようとする皆実だったが、
運命はそれを許さなかった。

原爆症の発症。

心配して広島に戻った弟旭(伊崎充則)と打越の目前で
皆実は打越との愛が実らぬまま他界する。

父の買ってくれた髪留めは、
翠から皆実、そして母フジノ(藤村志保)へと受け継がれていく。



桜の国

時代は平成19年(2007年)の東京近郊。
石川家は定年後の父、旭(堺正章)、28歳の娘、七波(田中麗奈)、
そして、インターンの息子、凪生(金井勇太)の3人暮らし。

最近、父が行方も告げず家を留守にし、七波は認知症になったかと心配している。
ある日、ついに意を決して父の後をつけることにした。

駅で偶然会った幼なじみの利根東子(中越典子)と一緒に父を追って
七波は広島に向かう。

七波にも人に隠している過去があった。

石川家の祖母は平野フジノであり、
母、京花は、七波が子供のころ、原爆症で死に、
祖母も認知症となって最後は被爆の後遺症で死んでいる。

弟の凪生は小さいころから小児喘息で先天性のものかどうか悩んでいる。
今は看護士の東子を愛しているが、東子の両親には反対されている。

広島で父は思い出の場所(観客にはわかるが七波には判らない)を巡る。
父の参った墓には、祖母フジノのほか、母と2人の叔母の名があった。

広島の平和祈念館で原爆の惨劇を目の当たりにした東子はショックを受ける。

時代は戻って、
父旭は、皆実の死後、広島に戻り、大学を経て広島で就職。

帰郷時に孤児だった小学生の京花との10年越しの付き合いを経て、
結婚を考えるようになるが、フジノは「被爆者との結婚」を拒否する。

しかし、いつしか母も折れ、東京への転勤を機に2人は結婚する。
髪飾りは京花の手に。

そして、あの髪飾りは今は七波の元に。
七波は漠然とした「被爆者への差別」を感じていたが、
広島行を契機にそれと向き合い、弟と東子の幸せ、
そして、自分自身の幸せについて見つめなおすのだった。

夕凪の街 桜の国

***

なかなか良い出来でした。
ちょっと女性向かな。
20代後半くらいから上の女性だとかなり共鳴するんじゃないでしょうか。

人々の中にまだ残っているかもしれない被爆者への差別意識と、
それから逃れられない当の被爆者たちの心情も多少あるのかも。

でも、被害者意識とか屈折した性格とかではない。
素直に見れると思います。

女優陣がみんな良い。

麻生久美子は秀逸、美人薄命。
田中麗奈もなかなかやる。
中越典子があんなに感情表現がうまいとは思わなかった。

子供時代の京花は小池里奈、かわいい。
154センチの13歳だが、映画ではもっと背が高く見えた。

***

ところで、凪(なぎ)って現象を知らない人もいるんでしょうか。

文字通り、風の止まった状態で、
陸と海の暖まり具合、冷め具合の差で起こる風、陸風と海風が
切り替わるタイミングで朝夕に起こる。

小学校の理科でも習わなかったっけ。朝は朝凪、夕方は夕凪。

海に近い地方ではごく普通の現象だと思ってました。。

 

 


 ハリウッドランド   

1959年6月16日、一人の男性が、拳銃自殺した。

その男性の名は、ジョージ・リーブス。
TVシリーズのスーパーマン役者。

スーパーマンであまりにも有名になり、そこから脱却できず、自ら死を選んだとされる。

しかし、その死を自殺と考えない(考えたくない)人も存在する。

ハリウッドの闇に迫る。

***

スーパーマンの死。
世間に衝撃を与え、世の子供たちに落胆と失望を与えた。

それは、ルイス・シモ(エイドリアン・ブロディ)の息子も同じだった。

しがない探偵で浮気調査で食いつないでいるシモは、
ゴシップを雑誌に売って探偵事務所を首になった過去を持つ。

昔の事務所の友人から、スーパーマン役者のジョージ・リーブスの母親が、
息子の死を疑い、その真相を暴きたがっていると聞く。

シモは、母親の依頼を受け、事件に首を突っ込んでいく。

スーパーマンになる前、ジョージ・リーブス(ベン・アフレック)は売れない役者だった

パーティに潜り込み、金のありそうなトニー・マニックス(ダイアン・レイン)に近づくが、
彼女は、MGMの重役、エドガー・マニックスの妻だった。

ジョージ・リーブスは、トニー・マニックスの愛人となり、
結局はトニーのつてで、TVシリーズのスーパーマンの座を射止めるが、
当時、多くの俳優がそう思っていたように、TV俳優は二流だと思っていたし、
事実、ギャラも安く、子供に人気はあっても成功とはいえないと思っていた。

何とか、スーパーマン色を払拭し、新しい境地を開きたいジョージ・リーブスは、
プロダクションを設立し、ニューヨークにプロモーションに出かけ、
プレイガールのレオノア・レモン(ロビン・タニイ)と恋に落ちる。

嫉妬に怒り狂うトニー・マニックス、金目当てのレオノア・レモン。
主演映画は失敗、プロダクションもうまくいかず、失意のジョージ・リーブス。

ルイス・シモは、自殺で片付けられたこの事件を母親の意向に沿って、
再捜査をさせるべく、いろいろとスキャンダルを暴いていく。

しかし、それはMGMのエドガー・マニックスの逆鱗に触れることになる。

果たして死の真相は。

シモは、その真実にたどり着くことができるのだろうか。

***

まずまずの出来。

スーパーマンといえば、クリストファー・リーブしか知らない世代には
ちょっと背景がわかりにくいかもしれない。

エイドリアン・ブロディのストーリー(スーパーマンの死後)と、
ジョージ・リーブスのストーリー(スーパーマンとして活躍し死ぬまで)が、
平行して進展する方式。

自殺として片付けられた一人の男の死の謎に迫りその真実を暴く、と言う点では、
「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」(原題:Stoned)と同じコンセプト。

これを書いてしまうと何だが、どうせ関係者全員死んでしまっている今となっては、
何が本当かわからないのだから、嘘でもいいから決め付けてもよかった。

日本では、奇しくも6月16日と言う、ジョージ・リーブスの命日に封切りとなる。

全米では、2006/9/8と命日とは関係のない日に封切られ、
その週は2位にランクインした。

一般受けはなかなかのもので、良い評価をつけているユーザも多いが、
なぜか1400万ドルほどしか稼げず、興行的には失敗といってもいいだろう。

ベン・アフレックはこの映画で、 2006年ベネチア国際映画祭男優賞を受賞した。

 

 


 パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド   

3部作最終章。
ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ。

バルボッサ、デイビー・ジョーンズ、ノリントン提督、エリザベスの父、ウェザビー・スワン、
東インド会社のベケット卿、ティア・ダルマ、手下のギブスなど、主要キャストはそのまま。

例のハゲと片目の二人組も出るし、あのサルやオウムも健在。

第2作、デッドマンズ・チェストで、デイビー・ジョーンズの心臓がベケット卿に渡り、
ジャック・スパロウはクラーケンに飲み込まれ、ティア・ダルマの元を訪れた一行が、
蘇ったバルボッサに出会うところで終わった。

今回は、その続き。

***

バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)とエリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、
「世界の果て」に送られたジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)を救うため、
シンガポールの海賊サオ・フェン(チョウ・ユンファ)に船と乗員を借りに行く。

その裏で、「世界の果て」への航路を記した海図をウィル(オーランド・ブルーム)に
盗ませようとするが失敗、ウィルは捕虜となり、バルボッサとエリザベスにも危機が。

しかし、そこへ海賊撲滅を狙う東インド会社ベケット卿の一味が襲撃してきたため、
一転して協力して世界の果てを目指すことに。

「世界の果て」は、あの世とこの世の境目。
ジャック・スパロウはそこにはまり込んで抜け出せないでいた。

ジャックは、バルボッサたちが持ってきた海図のなぞを解き、
みんなとブラック・パール号とともに現世に戻ることができた。

ベケット卿は、デイビー・ジョーンズを操って海賊を抹殺していく。
サオ・フェンも戦いに倒れ、後継にエリザベスを指名する。

海賊は9人評議会を開くため、「難破船の入り江」に終結する。

そしてついに、デイビー・ジョーンズと東インド会社の連合軍と戦うことになる。
ブラック・パール号とフライング・ダッチマン号の白熱の対決の果てにあるものは、、、、

***

どこまでがCGでどこまでが実写なのか、どこまでがCGでどこからが特殊メイクなのか。

3時間の中にエピソードてんこ盛りで、人間相関図は1、2を見ていないと判りにくいかもしれない。

海賊の掟の番人で、ジャック・スパロウの父、ティーグにローリング・ストーンズのキース・リチャーズ。

詳しくは書かないが大勢の主要キャストが死に、もし次回作があっても、このシリーズの続きではない。

最後に、忘れるとこだったが、エンドロールの後にもう1シーン。見逃すべからず。

***

笑いどころがちょっとずれているというか、ここは笑わせたかったんだろうな、で
誰も笑っていないシーンがいくつかあった。
観客の構成のせいか?

それと、全般にせりふが長いのは難点。
もう少し単純明快でよかった。

予告編でまったく字幕とせりふが合ってなくて、意味がわからんシーンが2箇所あったが、
本編では適切な字幕になっていたので、よおく判りました。
ごくろうさん、戸田奈津子。

 

 


 

 プレステージ  

当初「イルージョンVS」というとんでもない邦題になりかけた「プレステージ」

これがその証拠のチラシ。

しかも、VS=バーサスは略語なので本来は「VS」ではなく「VS.」。

ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、スカーレット・ヨハンソン、マイケル・ケイン。

*** 

イルージョニストのヒュー・ジャックマンの舞台。

大掛かりな装置を観客にチェックさせる。

その中の一人、クリスチャン・ベールは、舞台の袖から楽屋裏へ行こうとする。
係員の静止を振り切って舞台下へ行ったクリスチャン・ベール。

大掛かりな装置の放電の中に入ったヒュー・ジャックマン。

次の瞬間、舞台の床が開き、ヒュー・ジャックマンは床下へ。
しかし、そこにあったのは満水の水槽。

ロックが掛かり、ヒュー・ジャックマンはクリスチャン・ベールの目前でおぼれ死ぬ。

満水の水槽を利用して、ヒュー・ジャックマンを溺死させたとして、
クリスチャン・ベールは逮捕される。
証人はマイケル・ケイン、水槽には特別の意味がある、と言う。

実は、ヒュー・ジャックマン(アンジャー)とクリスチャン・ベール(ボーデン)はマジックの助手、
マイケル・ケイン(カッター)は魔術の仕掛け設計製作者として、
同じマジシャンのもとで働いていた。

水槽脱出のマジックで、2人はサクラとして水槽に入るアンジャーの妻、ジュリアの手足を縛る役目。

あるとき、ボーデンの縛った手の縄が解けず、ジュリアは溺死してしまう。

これを機に2人は仲違い(なかたがい)し、別の道を歩む。

アンジャーはカッター、アシスタントのオリビア(スカーレット・ヨハンソン)と組み、
ボーデンはファロンと組む。

アンジャーとボーデンは互いの足を引っ張り合い、
それが元で、ボーデンは手の指を失い、アンジャーは膝を壊す。

2人はまた、互いの「瞬間移動」マジックのネタを探り合い、
そしてついに、冒頭のアンジャーの溺死につながっていく。

果たして、このマジックの螺旋の行きつく先は?ボーデンは死んでしまうのか?
瞬間移動の秘密とは?

物語は驚愕のラストへと続く。

***

「結末は言うな」とのクリストファー・ノーラン監督のご命令なので、詳しいことは書けません。

瞬間移動についてはいたるところに伏線があります。

アンジャーが、ボーデンの瞬間移動の秘密を探る段階でアメリカのテスラ研究所に行くが、
このテスラがデビッド・ボウイ、ずいぶん見違えました。
その助手にアンディ・サーキス。

なお、テスラは、交流の発明者で物理では磁束密度の単位にもなっています。

もともとエジソンの会社に入った人ですが、途中で仲違いしました。
アンジャー、ボーデンの設定と類似してます。

 

 


 300 スリーハンドレッド  

紀元前480年、レオニダス王率いる300名のスパルタ軍戦士が、
クセスクセル王率いる20万余のペルシャ軍と戦って全滅する
「テルモピュライの戦い」の映画化。

歴史映画で史実に忠実、と言うわけではなく、この戦いを題材にして
1998年に発行されたフランク・ミラーのコミック「300」の映画化。

レオニダス王にジェラルド・バトラー。

*** 

スパルタ教育の語源ともなった古代ギリシャの軍事国家。
生まれながらにして戦士となることを義務付けられ、
虚弱者は遺棄され、7歳にして親と別れ、軍事訓練、
成人の儀式(狼退治)を経て1人前の戦士となった。

こうして戦士になったもののひとりにレオニダス王がある。

紀元前480年、侵攻するペルシャ軍はスパルタに服従するよう使者を寄こす。

怒ったレオニダスはこれを殺害し、ペルシャと戦うことを決意する。
預言者(オラクル)は戦争に反対するが、
実は、スパルタの政治家セロン(ドミニク・ウェスト)がペルシャと通じ、
預言者を懐柔して戦争反対と言わせていたのだ。

レオニダスは預言者と議会の意思に反して
300名の精鋭を率いて、テルモピュライに向かう。

途中、ギリシャの援軍を仲間に入れるが、もとより民兵、
生まれながらの戦士たるスパルタ兵とは比べるべくもなかった。

レオニダス軍は、テルモピュライの地形を利用してペルシャ軍を迎え撃つ。

まずは先遣のメディア軍を撃退。
驚いたペルシャのクセルクセス王はスパルタの服従を前提とした停戦を申し出るが、
レオニダスはこれを拒否。

ついで、犠牲を出しながらもペルシャの不死部隊を撃破する。

奇形のせいでスパルタを追われたエフィアルテスは、
スパルタ軍への参加を嘆願するが、レオニダスに断られ、
寝返ってクセルクセス王に裏道を教える。

女王ゴルゴ(レナ・ヘディ)は、長老院で援軍を送るよう進言するが、
セロンの罠にはまり、汚名を着せられる。
ゴルゴはセロンを殺して裏切りを暴露するが、時すでに遅し。

残りのギリシャ軍を撤退させたレオニダス軍は、裏道を通ったペルシャ軍に包囲され、
反撃空しく全員が壮絶な死を遂げる。

レオニダス軍の戦いぶりは、負傷撤退したディリオス(デビット・ウェンハム)によって
スパルタに伝えられ、ギリシャ全土に広まり、英雄として歴史に名を残すこととなった。

***

ジェラルド・バトラーは「トゥーム・レイダー2」のテリー・シェリダン。
あるいは「オペラ座の怪人」の怪人。

負傷して戦いから一人だけ戻るデビッド・ウェンハムは、
「LOTR2、3」のファラミール、「ヴァン・ヘルシング」の武器係カール。

悪役のセロンを演じるドミニク・ウェストは「フォーガットン」で少女の父親。

女王ゴルゴは「ブラザーズ・グリム」でグリム兄弟を案内する猟師の娘。
見違えました。

かなりのスプラッタで、腕や足、首までもが飛ぶ。
それほどグロではないが、多くの女性が目を覆ってました。

映像の撮り方は斬新。
スローをうまく挟み込んで、戦闘シーンはかなり迫力がある。
戦闘こそが売り物の映画なのでそれはそれで成功。

アメリカでは2週連続1位で、2億ドル超の興行収入を上げた。

***

史実ではなくコミックの映画化と言ったとおり、
大筋は史実通りながら、実際とは少し違う。

まず、
レオニダス軍の派遣は王の独断ではなく、ギリシャでの会議で決まったもの。
スパルタ兵は確かに300だったようだが、全軍合わせて5千は超えていた。
ペルシャ軍は諸説あって、陸上部隊は20万くらいだったらしい。

このあたり、気になる方は「テルモピュライ」「テルモピレー」
「ペルシャ戦争」「スパルタ」などをキーワードに調べて欲しい。

また、スパルタ重装歩兵は裸でなく、鎧を着ていたらしい。

歴史上、この戦いは「自由のための戦い」と言うことになっているが、
実際のスパルタには他のギリシャ都市国家と比べて格段に大勢の奴隷がいた。
スパルタの戦士は、単に外来の敵と戦うためだけではなく、
これらの奴隷を抑え込むための力でもあったらしい。
また、成人の儀式は狼退治ではなく、奴隷から物を奪ってでも、
一人で生き延びることだった。

奴隷には参政権もなく、民主主義や自由は一部の市民のものだった。

だからと言って、映画を批判しようとは思いません。
面白かったし、映画は映画、史実は史実だから。

 

 


 ザ・シューター 極大射程   

原題は「SHOOTER」と「ザ」なし、「極大射程」は原作小説の邦題。

ミニミニ大作戦」「フォー・ブラザーズ」「ディパーティッド」マーク・ウォルバーグ、
ワールド・トレード・センター」のマイケル・ペーニャ、「ドリームガールズ」のダニー・グローバー、

*** 

エチオピア国境付近、字幕を見落としたがおそらくはソマリア内戦。
国連PKO(PKF?)の一員、狙撃チームのボブ・リー・スワガーとドニー・フェン。
(2人1組は「ジャーヘッド」と同じ)
米軍を追尾する敵を狙撃するが、ヘリの反撃にあって、ドニーは死んでしまう。

3年後、世捨て人のような生活をしているスワガーのもとへ、
FBIのジョンソン(ダニー・グローバー)がやってくる。

従来の警護距離を超える遠距離からの大統領狙撃が計画されており、
スワガーに計画を考えてもらい、狙撃阻止を図るというもの。

スワガーは狙撃をフィラデルフィアと推定、大統領の狙撃を予告するが、
果たして狙撃が行われ、同席していたエチオピアの大司教が射殺される。

FBIと狙撃を監視していたはずのスワガーは、警官に撃たれ、傷を負う。
ジョンソンらの陰謀でスワガーを狙撃犯に見せかけ、射殺する計画だった。

しかし、重傷を負いながらもスワガーは逃げる。
最初に出会ったFBI捜査官、ニック・メンフィス(マイケル・ペーニャ)に
「おれはやっていない」と言い残して。

スワガーは、陰謀の首謀者を探り復讐しようとする。

一方、ニック・メンフィスもスワガーの言葉が気になり、真相を追い求めようとする。

果たして、復讐は成功するのか、濡れ衣は晴らせるのか、そして事の真相は、、、

***

ハードボイルド・サスペンス。

面白かったけど、かなり過激ですね。
やるときゃあ、徹底的にやるぜ、ってことでしょうか。

単なる狙撃兵ならあそこまで強くはないでしょうが、海兵隊の精鋭です。
やみくもに突っ込んでいくのではなく、計画を練りながら反撃していきます。

残念なのは、なぜエチオピアの大司教を殺さねばならなかったかが弱いこと。
物語の冒頭につながっては行くのですが、ちょっと説明不足。
それと最後のどんでん返しの伏線がちょっと唐突、
計画通りにしてももう少しやりようがあったでしょう。

字幕では、ヤードをメートルで表示するのはいいとして細かすぎ。
台詞の「200ヤード」を字幕で「183メートル」とすることはないでしょう。
「180メートル」のほうがいい。

「2200ヤード」を「2012メートル」もやりすぎです。
「2キロメートル」「2000メートル」でいい。

「1.5インチ」「2フィート半」をそれぞれ「3.8センチ」「76センチ」
細かすぎです。
これも正しいですが、「4センチ」「80センチ」で十分です。

要は台詞の数字がアバウトなときはアバウトに、細かく言う必要のあるときは細かく。

女優陣のうち、FBI捜査官の一人、ローナ・ミトラは、
X−MENのファムケ・ヤンセンに似てる。
(実はベッカムのかみさんのビクトリアにも似てると思った)

 

 


 スパイダーマン3   

超話題作第3弾。

オープニングでは、「1」と「2」のシーンが回想的に流されるが、
「3」では「1」のストーリーとの関連が重いので、「1」が詳しく出てくる。

すなわち、ピーターが蜘蛛に噛まれて肉体強化されること。
ピーターが強盗をやり過ごし、おじさんが強盗に撃たれて死ぬこと。
グリーン・ゴブリンと戦って倒すこと。
ゴプリンが死んで、ハリーがスパイダーマンに敵意を持つこと。

「2」では、ドック・オクの出現。
マスクの破れたピーターが電車の暴走を止めること。
ハリーがスパイダーマンの正体がピーターであると知ること、など。

***

ピーター・パーカー(トビー・マクガイア)は、順調な生活を送っていた。
スパイダーマンとしてもカメラマンとしてもそして学生としても。

一方のMJ(=メリー・ジェーン・ワトソン、キルスティン・ダンスト)は、
念願のブロードウェイデビューを果たすが、評判は散々ですぐ降板させられる。

脱獄犯のフリント・マルコ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は、
逃亡中に研究所で誤って装置に入り込み、サンドマンと化す。

ゴプリン(=ノーマン・オズボーン、ウィレム・ディフォー)の息子、
ハリー・オズボーン(ジェームズ・フランコ)は、ピーターに復讐すべく、
ホバーボードに乗って攻撃を仕掛け、返り討ちにあって重傷を負い、
記憶を失って、いったんは復讐を忘れる。

スパイダーマンは、同級生でモデルで警察署長の娘、
グウェン・ステーシー(ブライス・ダラス・ハワード)の危機を救うが、
ピーターは調子に乗って有頂天になり、
元彼のエディ・ブロック(トファー・グレイス)とMJの反感を買う。

フリント・マルコが、実はピーターのおじさんを殺した真犯人で、
「1」でピーターが復讐した男=強盗は、共犯者だったことが判り、
怒りに燃えたピーターに隕石から出てきた黒い物体が取り付く。

黒いスパイダーマンになったピーターは、怒りにまかせてサンドマンを殺す。
(実はまだ死んでいないが)

ピーターは実生活でもお調子もので、感情が荒く乱暴になり、
記憶の戻ったハリーとも対決するが、これを撃破、
MJやエディも平気で傷つけるようになる。

我にかえったピーターだったが、黒い物体の呪縛から逃れることは容易ではない。

果たして、ピーターは、MJはどうなるのか。
ピーター(スパイダーマン)を憎むようになったサンドマンやエディとの間は、
ハリーとの敵対関係はどうなるのか、、、

*** 

キルスティン・ダンストの歌は本物でしょうか、違うような気がしました。
恋仇になる、グウェン(ブライス・ダラス・ハワード)は、ブロンドで、
ものすごく整った顔立ちの美人です。

申し訳ないけど、キルスティン・ダンストでは比べるのが可哀想なくらい。

あの問題作「レディ・イン・ザ・ウォーター」の水の精「ストーリー」役でした。

新聞社の編集長ジェームソン(J.K.シモンズ)の設定は1、2と同じ。
優柔不断なピーターと好対照でした。

展開はまあ良いとして、こんな結末にしてしまって、
「4」はどうするのかな、ともちょっぴり思いました

 

 


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