2013/04-06鑑賞
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01〜03月期:14(4)[3]本、04〜06期:16(4)[4]本
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 アフター・アース 

ジェイデン・スミス、ウィル・スミス。

人類が地球を離れてから1000年。
人類が移り住んだ星には先住民がおり、戦いの中でアーサ(URSA)という生物が放たれた。
アーサは人々の恐怖を感じとり、容赦なく殺戮していく。
しかし、恐怖を感じない人間は感知することができず倒されていった。
そんな最初の兵士がサイファー・レイジ(ウィル・スミス)だった。

サイファーには、息子、キタイ(ジェイデン・スミス)とセンシ(ゾーイ・クラビッツ)がいた。
キタイはレンジャーになるための訓練を積んでいたが、自分勝手な行動が目立ち昇進は失敗していた。
センシはかつてキタイの目の前でアーサに殺された。
それはキタイのトラウマになっていた。

サイファーは最後の任務のレンジャー候補の訓練にキタイを同行させる。
しかし、遠征の途中、小惑星群に遭遇、ワープしたものの「超級の危険惑星」に接近、
回避策虚しく、危険な惑星に墜落、訓練に使用するために搬送していたアーサも逃げてしまう。

生存者はキタイとサイファーの二人だけ。
操縦席近くにあった救難信号発信機は壊れ、100km先に墜落した機体後部の発信機が必要になった。

サイファーは左足大腿部を骨折、運命はキタイに託された。
ここは、人類を抹殺するべく進化した地球だった。
酸素圧が低いため、酸素吸収能力補助薬をもってキタイは後部の墜落現場に向かう。

途中、キタイはサイファーの指示を無視してヒヒの群れに襲われる羽目になり、
何とか逃げおおせたものの、毒ヒルに噛まれて生死をさまよう。
持っていた解毒薬で難を逃れたが、酸素吸収補助薬を2つ失い、現地到達が難しくなる。

キタイは戻れと言うサイファーの指示を無視して先に進むが超巨大猛禽に襲われて連れ去られる。
しかし、肉食獣が襲ってきた隙に逃げることができた。

地球は夜間に急激に気温が下がるようになっていた。
地熱が地表に出ているホットスポットに到達できなければ、凍死する。
キタイは死にかけるが猛禽が救ってくれる。

そしてついに、キタイは機体後部に到達、救難信号発信機を手に入れる。
しかし、その場所は火山活動の影響で電波がうまく発信できない。

キタイは危険を覚悟で山の頂上へ向かう。
途中アーサに襲われ死にかけるが、ついに覚醒して恐怖を感じない=アーサに見つからない感覚を身に付ける。
そしてアーサを倒し、救難信号の発信に成功する。

直ちに救助隊がやってきてキタイとサイファーは助かる。
キタイは瀕死状態から助かった父との再会を喜ぶのだった。

**

ウィル・スミスによる「うちの息子はこんなにすごいんだぞ」映画。
ある意味「カラテキッド」以上の親バカ映画かも。

すべての生物が人類を抹殺するために進化したと言う割には、
同じ敵は二度現れないし、クリアーは簡単だし、助けてくれる動物までいる。

ウィル・スミスが息子をどう評価しようが構わないが、特にSF映画では、未来考証が肝要だ。

小物、例えば救急道具なども陳腐で千年も先のものとは到底思えず、デザインや性能などについて
もう少し「未来はこういう風になっているだろう」議論を尽くすべきだったかと思う。

どうせここまでやるなら、母親のファイアーはソフィー・オコネドーではなく、
ジェイダ・ピンケット・スミスにすればいいのに、と思った。

 

 

  

 ファインド・アウト 

アマンダ・サイフリッド、ジェニファー・カーペンター、エミリー・ウィッカーシャム

ジル(アマンダ・サイフリッド)はだだっ広い森林公園をしらみつぶしに何かを調べていた。
帰宅後、同居する妹のモリー(エミリー・ウィッカーシャム)は、姉が約束を破って森に行ったことを責める。

モリーは翌日の期末試験に備えて早めに床に就く。
ジルは夜勤のカフェのバイトに出かける。

翌朝、ジルが帰宅するとモリーの姿は消えていた。

1年ほど前、ジルは就寝中に何者かに拉致され、森林公園の穴の中に閉じ込められていた。
穴の中には他に拉致されたとみられる女性の死体があった。
その時は何とか逃げおおせたものの、犯人が戻ってきて今度はモリーを拉致したに違いない。

妹の身を案じるジルは警察に出向く。
ボーズマン警部補、パワーズ、ロンズデールらにモリーの危機を訴えるがまったく相手にされない。
新任のフード(ウェス・ベントリー)は、真剣に話を聞こうとするが、パワーズに制止される。

パワーズによれば、ジルは両親を相次いで亡くしてから精神的に不安定になった。
拉致され、逃げてきたと訴えてきたときは懸命に捜査したが、現場も見つからず、犯人の痕跡も無かった。
その後も行方不明者が出るたびに同一犯の犯行だとして警察に駆け込んでくる。
妄想癖で入院したし、カウンセリングや薬を服用しており、今回もいつもの妄想だというのだ。

モリーは学校にも行っておらず、友人のビリー(セバスチャン・スタン)が探しても見つからない。

ジルは夜になればモリーの命はないとして自分で捜査を始める。

夜の間に自宅に不審な動きはなかったか。
近所に聞き、鍵屋の車が止まっていたことを知る。
聞いた特徴から鍵屋を特定、鍵屋の息子が昨夜誰かに車を貸したことを知る。

その車には、自分が拉致された時と同じタイプのガムテープなどがあった。
レシートからホームセンターを特定し、手がかりを探す。

鍵屋の通報で警察はジルが銃を持っていたことを知り、ジルを危険人物として確保しようとする。
ホームセンターでレシートの男の車の情報を仕入れ、逗留していた安ホテルを探し出す。

既にそこに男の姿はなく、わかったのは名前と北へ向かうとの言葉。

ジルは安ホテルで自分の働くカフェのマッチを見つけ、昨夜店にいた男に目星を付ける。
カフェの同僚のシャロン(ジェニファー・カーペンター)は、男がくれた電話番号を教えてくれる。

カウンセラーのアンダース医師(スーザン・ヘス)からジルに電話が入り、相談に来るように言われる。
ジルは警察がいるとカマをかけるが、確かにパワーズが張っていた。

夜が迫り、ジルは焦る。
安ホテルで借りた車は警察に発見され、再びシャロン宅に行き、シャロンの車を借りる。

ジルは思い切って犯人と思われる男に電話をかける。
男は白を切るが、会いに来れば話をすると言う。

ジルは男の言うまま、車を走らせる。

その時、ビリーからモリーが帰ってきたとの電話が入る。
モリーを出して、と言うジルの言葉にビリーはシャワーを浴びていて無理だ、という。

一瞬信じかけたジルだが、そこにはロンズデールがおり、
警察はジルを逮捕してからモリーを探すつもりだと判る。

ジルは男の指示通り、森林公園の奥深く入っていく。
行き止まりで車を止め、歩いて行ったときにはテントがあり、拉致されたと思われる女性の写真があった。
そこにはモリーの被害写真もあった。

その頃、モリーはガムテープで口をふさがれ、縛られて転がされていた。
必死の思いでガムテープを切り、拉致された場所からはい出した、そこはなんと自宅の床下だった。

警察やビリーのいる中、モリーは自力で家に戻り、警察はここではじめて拉致犯の実在を知る。
警察を激しく罵るモリー。

ジルはモリーのことを知らず、ランタンの明かりに近づく。
そこには穴があり、中に人が。
覗き込むジル、だがそれは犯人の罠で人ではなく人形。
穴の中に落ちたジルに犯人が縄梯子で降りてくる。

前に拉致した時、ジルは土に埋まった骨の破片を犯人に突き刺してその隙に逃げたのだった。
犯人はその仕返しに再びジルを狙ったのだ。

犯人がその骨でジルを襲おうとしたとき、ジルは銃で反撃、犯人を倒す。
穴から抜け出したジルは、犯人に油をかけ、火をつけて逃げる。

モリー無事のメールを受け、自宅に戻ったジル。
安堵と恐怖でジルにしがみつくモリー。
ジルはモリーに何かつぶやき、モリーとともに家に入ろうとする。

犯人について聞くパワーズに、犯人なんかいない、私の妄想、と言ってのける。

暫くして、ボーズマン宛てに写真と森林公園の地図が送られてくる。
その写真には拉致被害者たち、そしてジルの写真もあった。

ボーズマンは改めてパワーズに捜査を指示するのだった。

アマンダ・サイフリッド出ずっぱりの大活躍。
犯人の再襲来に備え、格闘技を学ぶなどの対策もばっちり。

せっかくのフード(Hood)刑事も全くの役立たずだった。

冒頭のシーケンスでは、ジルが何を目的としているのかよく見えない演出で
途中で何か情報を得ようとジルが人に持ちかける話は全て嘘、口から出まかせで
それこそ妄想、虚言癖があると思わせる脚本だが、
もう少し観客に本当におかしいのはジルかもと思わせる仕掛けがほしかった。
パジャマがその具体例だが、もうひと工夫。
例えば教科書も「全部あるわけじゃない」じゃなくて「今日の試験の教科書はない」とか。

レーティングの都合かも知れないが、他の被害者の遺品や遺骨をもう少し具体的に見せてもよかった。

警察に写真と地図を送りつけるのではなく、それこそマスコミにリークしたほうが良かったのでは。
被害者家族に知らせるとか、ネットに流すとか、警察がごまかしきれない形を取るべきだった。

「グリーン・ゾーン」や「デンジャラス・ラン」ではマスコミへのリークを批判したが、
政府の犯罪をマスコミにリークしても弱いと思うからで、
個人犯罪に対する捜査の怠慢ならマスコミの格好のネタだ。

アマンダ・サイフリッド。
スペルはSeyfried。
セイフライドと各メディアが多い。
サイフリッド以前、私はセイフリードとも書いてました。

映画配給会社でもセイフライドと書くところが大半で、サイフリッドとしているのは
ワーナー配給の「赤ずきん」(2011)ぐらいだ。
IMDBによれば、Correct pronunciation of her last name is "Sigh-Frid.".

 

 

  

 エンド・オブ・ホワイトハウス  

ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッド。

マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)は大統領警護主任のSS。
大統領夫妻と息子のコナーに同行してクリスマスの政治資金パーティに向かう。

途中、大統領夫妻の乗る車が突然クラッシュ。
マイクは、橋から落ちそうになったアッシャー大統領(アーロン・エッカート)は救出するものの、
同乗していたファーストレディのマーガレット(アシュレイ・ジャッド)は車ごと落下して死亡。

18か月後。
マイクはSSを外れ、財務省職員としてデスクワークに勤しんでいた。

医師の妻、リー(ラダ・ミッチェル)はマイクの働き過ぎを心配していた。

おりしも独立記念日直後の7/5、韓国の李大統領との米韓首脳会談が行われることになり、
厳重な警戒の中、予定通り韓国大統領がホワイトハウスに到着。

韓国側警護官主任のカン(リック・ユン)と米国大領領警護官主任ローマ(リック・ハウザー)立ち会いの下、
首脳会談が開始された。

その頃、米軍の塗装をした爆撃機がホワイトハウスに接近。
飛行禁止区域だとして(多分F22の)2機のスクランブルを受けるが、反撃して撃墜。

緊急事態に会談出席中のアッシャー大統領は側近や李大統領の一行とともに、
緊急エレベーターでバンカーと呼ばれる地下の大統領危機管理センター(PEOC)に移動した。

爆撃機はホワイトハウス園庭の警護官らにも攻撃を加え、辺りは騒然となる。

ホワイトハウス近くの財務省でこの様子を見ていたマイクは直ちにホワイトハウスに駆けつける。

爆撃機はその後の米軍戦闘機の攻撃で墜落するが、ホワイトハウス周辺にいた観光客を装った人々が攻撃を開始。
ごみ収集車などに偽装した武装車が突入。
迎え撃つシークレットサービスらと銃撃になる。

マイクはホワイトハウスに近づき、応戦するが警護官のほとんどはやられ、マイクはホワイトハウス内に退避する。

地下ではカンとともにいた警護官がSSを攻撃。
あっという間に地下室を制圧。

15分ほどで米軍部隊が駆け付けたときは、既にテロリストにホワイトハウス全体が占拠されてしまっていた。

直ちに国防総省(ペンタゴン)に国家安全保障会議が招集され、
大統領、副大統領(兼上院議長)が人質になっているため、
下院議長(通称:スピーカー、トランブル:モーガン・フリーマン)が、
大統領臨時代理(アクティング・プレジデント)となって、対策が打たれることとなった。

その頃、館内にいたマイクは勝手知ったるホワイトハウス内を探索し、大統領の緊急用衛星携帯電話を入手、
ペンタゴンと通信する。

マイクの過去を知るものの中には信用できないとする者もいたが、
シークレット・サービス長官(アンジェラ・バセット)の強い後押しで、
トランブルはマイクに大統領救出を要請する。

カンはPEOCからペンタゴンに接続。
日本海からの第7艦隊の退去、韓国の38度線近辺の米軍の撤退を要求し、李大統領を射殺する。

軍はシールズによる奇襲を決意する。
マイクは最新の米軍の兵器が持ち込まれていることで攻撃を止めるよう連絡するが、軍は突入を敢行。
6機のヘリのうち、5機までが撃墜されてしまう。

カンの度重なる要求にトランブルは軍の撤退を決意する。

人質の大統領らにケルベロス・コードをしゃべるよう脅迫する。
ケルベロス・コードとはアメリカ軍の核ミサイルの自爆コードで、
大統領と、同時に拘束されている副大統領、国防長官(メリッサ・レオ)の3人のコードが必要だった。
アッシャー大統領は、自分は絶対言わないとしつつ、カンの脅しに負け、他の二人にはコードをしゃべるよう指示。

カンは、コナーを脅しに使い大統領に最後のコードをしゃべらせようと考えていた。

マイクはペンタゴンからケルベロス・コードのことを聞き、コナーを捜索。
テロリストより先にコナーを確保して、秘密の通路からコナーを脱出させる。

一方、カンらは、最後のコードを解読してしまい、核ミサイルの自爆シーケンスを作動させる。
すべての核兵器をサイロ内で自爆させることが真の目的だった。

カンは国防長官を射殺するため、外に出ていかせるが、マイクに阻止され、国防長官は助かる。

カンはPEOCに戻り、封鎖されている非常トンネルの入り口を爆破して
アッシャー大統領とともに脱出しようとするが、マイクが立ちはだかり、ついに一味を全員倒す。

そして、ペンタゴンと連絡を取りながら、ギリギリでケルベロスの停止に成功する。

やり取りの中でカンに撃たれたアッシャー大統領は一命を取り留め、コナーと再会、
マイクもリーと再会を果たす。

大統領は体調も回復し、国民に結束を呼びかけるのだった。

上映中は気にする暇がなかったが、
爆撃機(C−130輸送機?)が、どこともコンタクトせず飛行し、あれほどホワイトハウスに接近できるのか、
あれだけ大量の武器を全く見つからずに隠しおおせた上、あれだけ短時間のうちにホワイトハウス前に集結させられるのか。

また応戦する方も、短銃を手にみすみす機銃掃射の中に飛び出していくものなのか。

カンらもせっかくそこにいれば手が出せないPEOCに立てこもっているのに、何でわざわざ何度も外まで出てくるのか。

ミサイルに誤発射時の自爆や無力化の仕掛けがあってもおかしくはないが(「ゴースト・プロトコル」でも登場)
サイロ内で爆破するシステムになっているものだろうか。

カン一味が簡単に(ではないのかもしれないけど)韓国大統領府に入り込め、
大統領の警護主任にまでなれるものなのか。

米軍のシステムのしくみや最新武器も入手、ホワイトハウス内にも詳しいが、どうやってあれだけの情報を得たか。
いくらフォーブスの手引きがあったとしても、完全にばれずに隠密行動がとれるものなのか。

あそこまでなるにはそれこそ忍者でいうところの「草」レベルが必要だが、
それに要する時間とか潜伏具合に比べて、あっさりCIAに身元がばれてしまうのは解せない。

いろいろ疑問はわくが、畳みこむ流れの中では変だと思っている暇はない。
そもそもそんなことは「できる」とした設定だしね。

殺されてしまう女性もいたが、国防長官まで殺すのかな、と思ったら助かったのはある意味予想通り。
大統領と国家の危機だけではなく、必須アイテムである家族愛もきちんと盛り込まれているし、
展開は一昔前のアメリカ万歳映画みたいな感じだった。

国防長官のメリッサ・レオは「オブリビオン」では、ディスプレイの中のサリー。

カンのリック・ユンは「007 ダイ・アナザー・デイ」のザオ。

 

 

 

 

 華麗なるギャツビー   

レオナルド・ディカプリオ、トビー・マクガイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン。

物語は療養中のニック・キャラウェイ(トビー・マクガイア)が、治療のために何かを書きはじめるところから始まる。

それはもう何年も前の1922年の出来事。
ニックは豪勢なお屋敷が並ぶ湖畔に小さいコテージを借りていた。
隣の大豪邸では毎週末豪華なパーティが開かれていた。
そのお屋敷の主は謎に満ちたギャツビー。
ニックはギャツビーと思われる男性が桟橋で何かを掴もうとしているのを見たことはあるが、
その正体は知らなかった。

ニックの従姉妹のデイジー(キャリー・マリガン)は対岸の豪邸に住んでいた。
旦那はトム・ブキャナン(ジョエル・エドガートン)。

やはり大豪邸に住む大金持ちだったが、旧来の名家で資産家だった。
無類の女好きで下町の自動車修理工の妻、マートル(アイラ・フィッシャー)と不倫していた。
デイジーは夫の不貞に気づきながら、憂鬱な日々を過ごし、ニックに愚痴ることで憂さ晴らししていた。

ギャツビーの噂はトムにも届いていたが、トムはギャツビーが怪しい成金だと毛嫌いしていた。

ニックは粗末な家に戻るたびに隣のお屋敷からの視線を感じ、ギャツビーが覗いているのだと信じていた。

ある日、ニックはギャツビーからパーティの招待状を貰う。
招待されているのはニック一人だけだった。

他の客はみんな好き勝手に呼ばれもしないのに押しかけていた。
そして誰もギャツビーのことを知らなかった。

ニックは居心地の悪い中、ギャツビーのいろんな噂を聞く。
そしてただ一人、ジョーダン・ベイカー(エリザベス・デビッキ)と言う背の高い女優が
ギャツビーを知っていると言う。

パーティ会場で右往左往しているニック。
ついにギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)に出会う。

それは思ったよりもずっと若く、明るくハンサムな好青年だった。
ギャツビーはニックを昼食に誘う。

ギャツビーは特注の新車に乗り、自分の生い立ちをニックに語る。
裕福な家に生まれ、膨大な遺産を手にし、戦地では多くの勲章をもらい帰国した。
何もかもうまく行った成功者。
果たしてそんなことがあるのだろうか。

昼食に、と入ったのは散髪屋。
秘密のドアから億に入ると、アングラな食堂があり、ギャツビーはニックに頼みがあると言う。
そこにトムがやってくる。
ギャツビーはあからさまに嫌な顔をし、黙ってその場を去る。

ギャツビーの頼みはデイジーとお茶したいと言うことだった。
ニックは特に見返りをも求めることもなく、デイジーを招待する。

ギャツビーは頼まれもしないのにニックの家の前を整備し、山ほどの花を用意し、
大きなケーキを用意してデイジーを待つ。

あいにくの雨の中、イラつくギャツビー。
デイジーは定刻にやってくるがギャツビーは一旦その場を去り、再び戻ってくる。

ギャツビーはデイジーと既知だった。
それどころかかつて愛を誓い合った仲だった。
軍人の頃デイジーと出会ったギャツビーは、デイジーと恋におち、
将来を約束して戦地に向かい、消息を絶ってしまう。

ギャツビーの帰りを待つデイジーだったが、両親の勧めでついにトムと婚約。
ところが結婚式当日にギャツビーからの手紙が届く。
両親は結婚は止めると荒れるデイジーをなだめて式を挙げてしまい、デイジーはトムの妻となった。

5年ぶりの再会。
話に花は咲き、ニックの存在すら忘れるほど。
この後もデイジーとギャツビーの密会は続き、デイジーはギャツビーにのめり込んでいく。

ある日、デイジーとトムはギャツビーのパーティに訪れ、トムが女漁りをしている間に
ギャツビーはデイジーにトムと分かれるよう諭す。

暫くして、デイジーはギャツビーに促され、トムに別れを告げる決意をする。
デイジーを挟んだトムとギャツビーの対決。
その直前、トムはマートルの旦那のジョージ(ジェイソン・クラーク)から不倫がばれて、
引越しすることになっていると聞く。

一気に愛人と妻の両方を失いそうになったトム。
デイジーは今はトムを愛していないとは言うが、今まで愛してなかったわけではないと煮え切らない。
トムはどうしてもデイジーを譲れず意地になってギャツビーを罵り、やくざ者のうそつきだと決めつける。
ギャツビーは怒り狂い、デイジーはびっくりするが、落ち着きを取り戻してデイジーと出かける。

ギャツビーとデイジーはギャツビーの車に乗ってその場を去る。
先にマートルの家に来たとき、ギャツビーの車を運転していたのはトムだったため、
マートルはトムに助けを乞うため道路に飛び出し、あろうことかギャツビーの車にはねられ即死する。

マートルの家に近づいたトムは、マートルが死んだことを聞いてジョージにギャツビーが轢いた、
不倫相手もギャツビーだったと言いくるめる。

その夜、自宅に戻ったトム。
あまりにも身勝手なトムの言動に嫌気したニックだが、ギャツビーが隠れているのに気づき、
運転していたのがデイジーだったと知る。

デイジーが心配でその場を離れられないギャツビー。
しかし、デイジーはトムにうまくやるからと諭す。

ギャツビーはひき逃げの容疑者として疑われているのに、デイジーからの電話を待つという。
そしてその間にニックについて本当の生い立ちを話す。

ギャツビーは赤貧の農家の子供。
貧乏が嫌で家を飛び出し、ある日、座礁しかけたヨットを助けたことで大富豪に目をかけてもらい、
世界中を旅することになった。
しかし、その大富豪が死んだとき、遺族に遺産を全部持っていかれ無一文になる。
貧乏なまま軍隊に入り、兵隊の時にデイジーに出会う。
デイジーの家族はギャツビーが金持ちと勝手に勘違いしたが、実は文無しだった。
戦争で武勲を立てた後、やくざと手を結んでのし上がり大金持ちになったが、
すべてはデイジーと失った5年間を取り戻すためだった。

翌日、デイジーからの電話を待っているギャツビーの背後からジョージが浴びせたのは拳銃の弾。
凶弾に倒れたギャツビー。

愛人を轢き殺して旦那に撃ち殺された男。すべてはギャツビーの仕業にされてしまった。
ニックはデイジーに葬儀に来るよう電話したが、デイジーは電話に出ず、トムとどこかへ行ってしまう。

誰にも見送られず孤独な最後となったギャツビー。
かつての豪邸は寂れ、寒風が吹きすさぶ。

ニックはギャツビーの物語を書き上げた後、そのタイトルに
「華麗なる(GREAT)」と書き加えるのだった。

これまで何度か映画化されているし、舞台化もされている有名な物語。
1974年のロバート・レッドフォード、ミア・ファーロー版を始めすべて未見。

デイジーとの再会で慌てふためくところ等、ギャツビー可愛い奴ジャンとか思いました。
トムは嫌なやつの感じがよく出てた。絶対友達になりたくないタイプ。

ただ物語の教訓はなんなのか考えてみるとよくわからない。
結局、女は・・・と言ってしまっていいのかどうかわからないし、
トム・ブキャナンもギャツビーも馬鹿な男、と言っちゃっていいのか。

Wikiにはテーマは無垢だとされているが、変に、方向を間違った、の修飾詞付きで
「一途な報われない愛」なのか。

一時的にせよ、肉体的にも精神的にもデイジーをものにしたのだからそれで満足していれば良かった?
一時的にで良いのなら、あそこまで徹底して無茶しなくてもよかったし「多くを望み過ぎ」なのか。

「過去は変えられない(字幕は「過去は取り戻せない」)」「いや、もちろんできるさ」が逆説なのか。

かわいそうなギャツビー。

 

 

  

 リアル 〜完全なる首長竜の日〜   

佐藤健、綾瀬はるか、オダギリジョー、中谷美紀、堀部佳亮。

藤田浩市(佐藤健)は、1年前に自殺未遂して昏睡状態の妻、和淳美(綾瀬はるか)の意識下に
最新医療技術のセンシングにより入っていくことになった。

担当医の米村(堀部佳亮)と相原(中谷美紀)にレクチャーを受けながら、浩市は淳美の意識に入っていく。

漫画家である淳美は昏睡の意識の中でも漫画を描き続けていた。
中断している猟奇殺人犯の物語「ルーミ」の続きを書いているのだ。

そして、かつて淳美が浩市に書いて渡した「首長竜の絵」がどうしてもいるという。
「首長竜の絵」は浩市には記憶がなかった。

淳美に昏睡状態であることを理解させ、自殺の原因を探ろうとする浩市だが、なかなか真意は探れない。
何度かセンシングを繰り返すうち、浩市は徐々に異常な幻覚に襲われるようになる。

意識の中に現れる淳美以外の人物は精気がなく無機物のように見えたり、
また「ルーミ」で使われる残虐な死体の絵が実体化して見える事があり、
水に濡れた少年が浩市を恨めしそうに見ていたりする。

幻覚はセンシングの中だけではなく、浩市の周りで度々見えるようになる。
淳美は時に激しく、時に弱弱しく、しかし自分の意識の中では思い通りになるとして無茶をしたりもする。

その頃、出版社は淳美健在をアピールするため、アシスタントの作画による代筆作品の企画を打ち出す。
センシングで淳美にその報告をした浩市は激しく罵られ、
意識が戻った時のためにアイデアを書き溜めていることを無視したと非難される。

淳美と浩市は飛古根島で小学生時代を過ごした幼馴染みだった。
しかし、浩市は飛古根島にリゾート建設を行う父とともに引っ越し、3年ほどを過ごしたにすぎなかった。

ある日、淳美が強くセンシングを希望している兆候が表れ、浩市が急いで病院に向かう。
センシングの中で淳美は飛古根島に向かい、実家や海岸に向かう。

浩市は飛古根島にヒントがあると考え、飛古根島に向かう。
そこで浩市は淳美の父、晴彦(松重豊)に出会うが、リゾート開発の失敗を責められ、
島をダメにして逃げたと罵られる。

浩市は、島の中の廃墟におそらく首長竜が書かれていたであろうスケッチブックを発見、
子供の頃の淳美が見れば首長竜の絵が見えるのではないかと考えて、
センシングにより淳美を島に連れて行く。

しかし、そのスケッチブックは真っ白だった。
そして海岸。
浩市の制止を無視して海に入っていく淳美。
激しい動揺でセンシングから覚醒した浩市は自宅マンションに走って戻る。

そこには人はおらず、突然の衝動に駆られて浩市は首長竜の絵を描きはじめる。

それが完成した時、淳美が入ってきて「やっと会えた」と言う。
そして、うまく書けないと悩んでいた首長竜の絵がやっと描けたね、と言った。

そう。
今までのことはすべて浩市の意識の産物だった。
漫画家は自分だった、意識不明なのは自分だった。
そしてセンシングで意識の中に入ってきたのは淳美だったのだ。

浩市は淳美と会え、記憶を取り戻す。
連載漫画に行き詰まり、酔っ払って土手を歩いていて、
ふと子供の頃淳美にもらって無くしたペンダントに良く似た何かを見つける。

そして、それを取ろうとして水に落ち、そのままおぼれたのだった。
自殺ではなかったことに安堵する淳美。

しかし、その後浩市の容態は悪化、淳美は危篤状態に陥る浩市とのセンシングを試みる。

そこでは度々現れた水にぬれた男の子、モリオが浩市をいじめていた。

そう、モリオは浩市と淳美の同級生。
東京から来た浩市をいじめ、淳美が浩市に好意を寄せていたのに反発、
肝試しの水泳に来た浩市を引っ張り、自分自身がロープに足をからませて水死したのだった。

浩市と淳美はモリオを見殺しにしたことを首長竜のせいにして絵にかき、秘密の場所に隠したのだ。
そしてずっと忘れたふりをして過ごしてきた。

淳美がくれたペンダントのことも思い出し、すべて解決したと考えた浩市は急激に脳波が低下。
ほぼ脳死ともいえる状態になってしまう。

センシングから復帰した淳美は最後のセンシングを要求。
そこでは浩市を船で連れ去るモリオの姿が。
必死に追う淳美に気づき、船を下りて戻る浩市。

しかし、モリオは首長竜に姿を変え、浩市を追い始める。
首長竜に翻弄され、傷つく浩市。
あわや、と言うとき、淳美はペンダントを首長竜のモリオに渡し、首長竜は去って行く。
浩市は意識下で一命を取り留める。

現実世界でも奇跡的に鼓動も脳波も取り戻した浩市。
医師団が驚く中、自発呼吸も行うようになる。

淳美は眠り続ける浩市を病室で見守りつづる。
そして、ついにある日、浩市が眠りから覚める時がやってくるのだった。

同名の小説があり、それが原作ではあるが、設定展開ともかなり違っている。
小説では、淳美と浩市は姉弟であり、浩市は既に死亡していること。
自殺未遂を起こし昏睡状態である淳美が事実を知るのは、相原医師のコンタクトによるものであること。
淳美の意識の中で浩市を演じていたのは、別の自殺者の意識で最後には消滅する、
これは映画ではモリオにその役回りがあたえられたのだろう。

また小説の最後はアンハッピーエンドとなっているようだ。

イメージは「インセプション」
どれが現実でどれが意識なのか、現実世界では現実だと分かっていても、
意識下でそれが自分の意識下で現実でないと理解するのは難しい。

ひょっとして現実だと思っているものすべてが実は意識の中だけのことなのかもしれない、
夢の中だって触感はあるし、痛さも暑さも寒さも感じるから。

VFXは見事。
リアリティの評価ではなく、フィロソフィカル・ゾンビや意識がぼやけている時の表現が良い。

一気にどんでん返しをあきらかにするのではなく、もう少し早めにヒントがあっても良かったかも。
ただ、そこからが結構長かったのでタイミング的にはそれでもいいのかもしれない。

リゾートが失敗したと言うのは、モリオ事件の余韻ともいうべき浩市の思い込みであって
現実にはうまく行っていたのかもしれない。

あの廃墟が一瞬でもいいからちゃんとなっている姿がみてみたかった。

 

 

  

  オブリビオン 

トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、モーガン・フリーマン、アンドレア・ライズボロー 。

**

西暦2077年。
60年前、エイリアンの攻撃を受けた地球人はエイリアン(スカブ)を撃退したが、
核兵器を使用したため、文明はことごとく破壊され、地球は放射能に汚染された。

生き残った人類は地球を捨て、土星の衛星であるタイタンへ移住。
地球では海水から核エネルギーを採取する装置を設置。
地球上にはスカブの残党からの攻撃を撃退するために配備された無人機のドローンと、
その監視と修理を担当する1組の人間を残すのみだった。

その1組とはタワー49のジャック(トム・クルーズ)とビクトリア(愛称:ビカ、アンドレア・ライズボロー)
スカイタワーと呼ぶ居住区でビクトリアが連絡/指令係となり、
ジャックがバブルシップを駆って地上に降り、ドローンの修理を行っていた。

ジャックには大きな悩みがあった。
それは消されたはずの着任以前の記憶。
夢の中に現れる戦争前のニューヨーク、自分に微笑みかける美女(オルガ・キュリレンコ)
時々うなされては目が覚める。

今日もジャックは地上を探査、地上で見つけた小さい花を空き缶に入れて土とともにスカイタワーに持ち帰るが、
喜ぶと思ったビクトリアは規則違反だとしてそれを捨ててしまう。

ジャックには規則を守って地上に降りようとしないビクトリアに他にも秘密にしている事があった。
それは湖畔の小屋。
廃墟の中で見つけた昔懐かしい品を集め、レコードを聴き、フリースローに興じる。

ある日、ジャックは墜落した2台のドローンの捜索に向かう。
1台は無事に修理し、任務に復帰させるが、もう1機は廃墟の中に落下。
通信が途絶えるのを覚悟で中に入ったジャックは、スカブの攻撃を受け、命からがら逃げ切る。

翌日、大規模な爆発で海水採取装置が1基破壊される。
ドローンから抜き取った燃料電池を爆発物として利用したらしい。

ビクトリアは指令本部のサリー(メリッサ・レオ)と相談しながら防御体制の見直しを依頼する。

ほどなく、スカブが発信していると思われる電波が検知される。
その信号を解読したらある地点の緯度経度だと言うことが分かった。

信号発信地はかつてのエンパイアステートビルの展望台。
ジャックは信号発信機を壊すが、その場所にはうっすらと記憶があった。

ジャックは信号の示す地点が気になり、ビクトリアの指示を無視して探しに行く。
すると、宇宙から飛行物体がその地点に向けて落下。
それは旧式の宇宙船で、落下の衝撃で乗員のカプセルが散乱。
そのうちの一つに入っていたのは、ジャックの夢に出てくる美女だった。

程なくドローンが到着。
乗員の生き残っているカプセルを次々と攻撃。
ジャックの必死の制止でドローンは退避、生き残ったのは美女、ジュリア・ルサコワだけだった。

ジャックはカプセルをスカイタワーに持ち帰り、ジュリアを助け出す。
カプセルは60年は宇宙をさまよっていたはずなのに、ジュリアはジャックの事を知っているようだった。

翌日、ジャックはジュリアを伴って墜落現場へ調査に向かう。
ジュリアがどうしてもフライトレコーダーを回収するというのだ。
現場でフライトレコーダーを回収していると、スカブが襲ってきて二人とも捕まってしまう。

椅子にしばりつけられたジャック。スカブと思ったのは人間だった。
リーダーはビーチ(モーガン・フリーマン)。
ドローンは人を抹殺するための装置であり、大勢の生き残った人間がスカブを装い、
ドローンをごまかしていたと言うのだ。

信じられないジャックにビーチは汚染地域に真実があると言う。
汚染地域とは放射線量が高く人の立ち入られない地域。つまりは、ジャックの守備範囲外。

ジャックはジュリアと探査に向かう。
そして、かつてのエンパイアステートビルの展望台で、ジュリアは自身のミッションについて語り始める。
自分たちは当初タイタンに調査に向かっていたが、途中で任務が変更になりトッド?(司令本部)へ向かった、
そしてクルーの中でジャックとビクトリアが覚醒していたという。

君は一体誰なんだと問うジャック。ジュリアは「あなたの妻よ」と答える。
そして石の取れた婚約指輪を見せる。
それはジャックがエンパイアステートビルのこの場所でジュリアに求婚したその指輪だった。

ジャックはジュリアとスカイタワーに戻るが、異変に気づいたビクトリアはジャックを拒否。
サリーに異変を通知、もうベストチームではないと告げる。
するとスカイタワーに備え付けられていたドローンが起動し、ビクトリアを殺害。
ジュリアが応戦して破壊するが、スカイタワーから逃げる途中ドローンに追われ、汚染地域に入る。

ドローンは何とか交わしたものの、墜落した1機を修理する誰かが近づいてくる。
それはなんと「別の」ジャックだった。
52の番号をつけ全く同じ風体、同じ装備。
格闘の末、「別のジャック」は拘束したものの、ジュリアが負傷しており、
ジャックは慌てて、タワー52に向かう。

そこには別のビクトリアがおり、やはり地上にはいかないと言う。
ジャックは治療道具を手に再び地上に向かい、ジュリアを治療する。

そしてビーチの元に向かうが、ドローンが襲ってくる。
激闘の末、ドローンは撃退したものの、被害は甚大。
ジュリアのカプセルを囮にして燃料電池を武器にトッドに向かうことにした。

宇宙空間上にあるトッド。
ジャックはすべてを思い出した。
タイタンへのミッションが変更になりトッドへ向かう途中、
トッドへの衝突回避が無理と見たジャックとビクトリアは居住区域を切り離し、
ジュリアほかの搭乗員を地球へ送り返したのだった。

サリーをごまかしながらその中心部に到達したジャック。
ジュリアと思ったカプセルはビーチ。
二人は燃料電池を爆破させ、トッドの破壊に成功する。

その頃ジュリアはジャックの湖畔の家にいた。

3年後、ジャックの忘れ形見と暮らすジュリア。
そこにビーチの仲間がやってきた。もう一人のジャックとともに。

**

途中でクローンだと分かるし、台詞でも語られる。
「ムーン(月に囚われた男)」がよぎったが、オルガ・キュリレンコとのロマンスを絡めた展開は面白かった。

ただ、設定に辻褄が合わない点が多い。

ジュリア(オルガ・キュリレンコ)はジャック(トム・クルーズ)にエンパイアステートビルの展望台で求婚され、
(多分)ダイヤの指輪を渡されるが、再会した時、その指輪は石が無くなっている。
しかし、タイタンへのミッション途中でジャックとジュリアが分かれるまでの間に異変はないはずで、
(仮眠状態のまま地球に帰還したのに)ジャックの知らない間のいつ石を無くしたのか。

ジャックがトッドへ向かう途中、ジュリアほかの搭乗員はコールドスリープに入っていたため、
ジャックとビクトリアが覚醒したのをどうやって知ったのか。

ビーチにジュリア・ハーパーと名乗るジュリアがどうしてルサコワのままだったのかも疑問。
まあこれは、求婚から結婚に至る間にミッションに入ってしまったと考えられなくもない。

タワー49のビクトリアは消滅したが、タワー52のビクトリアはどうなったのか。

49と52があると言うことは、多分1〜52まであるんだろう。
クローンで補充が効くとしても、残り50組ほどのジャックとビクトリアはいないのか、あるいはどうしたのか。

ドローンは良いとして、人型が全くいないのはおかしい。
誰がジャックとビクトリアのいなくなったスカイタワーを清掃し、補修しているのか。

また、トッドの中にもクローン以外の生命体が見られないのはどういう設定なのか。
などなど。

とまあ、いろいろあることはあるが、それらを差し置いても面白かった。

 

 

  

 モネ・ゲーム  

コリン・ファース、キャメロン・ディアス、アラン・リックマン、伊川東吾

ハリー・ディーン(コリン・ファース)は、ライオネル・シャバンダー(アラン・リックマン)の社で
美術品のキュレーターを務めているが、いつも罵られて不満に思っていた。

ハリーは、ライオネルに一矢報いるべく、贋作作者のウィンゲート少佐(トム・コートニイ)
とともにテキサスの片田舎に飛んだ。

そこで探したのはPJプズノウスキー(キャメロン・ディアス)
トレーラーハウスで暮らす、ロディオ・クィーンだ。

ハリーは持参した「絵」をトレーラーハウスの壁に飾り、写真を撮った。
そして、PJに話を持ちかける。

ライオネルには、美術品収集のライバル、タカガワ(伊川東吾)がいた。
いつか、モネの「積みわら」の「朝」のオークションでも競合、
その時はライオネルが1100万ポンドで競り落とした。

モネの「積みわら」は連作で「朝(Dawn)」と同じ構図のものはもう1枚あり、
「日暮れ時(Dusk)」と呼ばれていた。
それは、ナチに略奪され、ゲーリング(だったかな?)の書斎に飾られていたが、
アメリカ軍の進攻により行方不明となったままだった。

そしてその突入部隊の指揮を執った米兵こそ、プズノウスキー。
PJのおじいさんである。

ハリーは「日暮れ時」の贋作を少佐に作成させ、PJが持っていると偽装して
ライオネルをだまして買わせようというのだ。

ハリーの目論見では、雑誌に載ったPJの写真に気づいたライオネルが、
PJを呼びつけ、即決で1200万ポンドで絵を買う。
PJには50万ポンドの謝礼が支払われる、というものだった。

しかし、現実はそうはうまく行かない。
PJに話を持ちかける際に、周辺の男に一発殴られ、
PJのばあさんは豪放磊落というかなんというか。

ライオネルに呼び出され、即刻PJ呼ぶよう指示されるはずが、延々と待たされる。
結局はPJを呼べと言われるものの、やってきたのは能天気に明るいヤンキー娘。

いろいろと誘導しようと言うハリーの思惑は外れてライオネルはPJと直接話を進める。

自分ちに住まわせて節約するつもりが、高級ホテルに泊まらせる羽目になり、
どんどん経費がかさんでいく。

ライオネルはハリーを首にして新しいキュレーターの
マーチン・ツァイデンヴェベル(英語読みだとザイデンウェーバー、スタンリー・トゥッツィー)に
絵の鑑定をさせるつもりだった。

計画の失敗を予感するPJ、今更後には引けないとするハリー。

いろいろありつつも、ライオネルの屋敷で鑑定が行われることになる。
危うくばれそうになるハリーをよそに、ライオネルはマーチンを呼んで鑑定させる。

マーチンの鑑定は真作。

ハリーの計画はうまく行ったと思われたが、突然ハリーは贋作だと指摘、
絵の具を拭って下書きを浮かびださせてしまう。

ライオネルはマーチンを首にし、ハリーの契約延長を申し出るが、
ハリーは毅然とこれを断りその場を後にする。

PJは手に入れらるはずの金を不意にしてロンドンを後にするが、
ハリーは大事にしていた「少年」の絵を密かにPJに送る。

さて、こうしてハリーの目論見は失敗に終わったかに見えたが、
贋作看破のいきさつの最中にハリーは本物の「夜明け」を贋作とすり替えていた。

そして、ライオネルとCATVの売買契約に訪れていた日本企業のトップは実はあのタカガワで、
ハリーから本物の「夜明け」を1000万ポンドで買い入れ、ライオネルに泡を吹かせた。
ライオネルはすり替えに全く気付かず贋作を眺めては悦に入っているのだった。

コメディ。
ホテルでの顛末は面白い。
アメリカ人、日本人のおバカぶり、天然ぶり、したたかさ、狡猾さなどを面白おかしく表現。

ただ、全般にイギリス風ジョークなのか、あまり笑えん。
おしゃべりなチャックとか、マーチンの激しいドイツ訛りに、全然訛りがないですね、とか面白くもない。

モネの「積みわら」は連作で、20枚以上あるらしい。
映画とほぼ同じ構図のものは副題の無いものの他、
副題が「夏の終わり 朝の効果」「夏の終わり」(多分この2枚が映画のもの)
「晴天 朝の効果」「午後」がある。
構図が異なるものには、「靄の朝」「朝の雪の効果」「雪の効果」「日没」「日光」「晴天」などがある。

こういう連作を書くのは印象派では珍しくないのだろうか、
ゴッホも「ひまわり」を始め同じ題材、同じ構図の同じタイトルの絵は多いし、
モネ自身も「積みわら」の他に「睡蓮」やら「ルーアン大聖堂」や「国会議事堂」の連作がある。

中にはかなり違うものもあるが、ほとんど同じ構図、同じ色彩のものもあり、模写、贋作と言われても判らない。

大体真贋を見極めるのに虫眼鏡で一瞥しただけでわかろうはずがなく、
絵の製作年代と画材やキャンバスの製作年代、材質に至るまで詳しい「分析」が必要なはずで、
即座に真作と断言し、直後に贋作と看過することができるはずもなく、
また真作でないとしても有名な作家による模写(例えばラファエロの「モナリザ」のようなもの)であれば、
それなりの価値があり、たとえ贋作と見破ったとしてもキュレーターにあっさり絵を拭うなどできないはずだ。

1966年の「泥棒貴族」のリメイクらしい。

設定はもちろん変わっているし、キャストの名前も変えてある。
ハリー・ディーンはマイケル・ケイン、アハムド・シャバンダーはハーバート・ロム、
ヒロインはニコール・チャンでシャーリー・マクレーンが演じた。

 

 

 

 

 奇跡のリンゴ    

阿部サダヲ、菅野美穂、池内博之、伊武雅刀、原田美枝子、山崎努。

**

三上秋則(阿部サダヲ、幼少期、学生時代は別人)は、リンゴ農家の二男坊。
小さいころから機械いじりが好きだった。
と言っても、直せないほどばらばらにするだけだったり、改造バイクは事故を起こしたり、
同級生の木村美栄子(菅野美穂、学生時代は別人)に小ばかにされるような子供時代を過ごした。

農業が嫌で、とりわけリンゴ農家が嫌で東京で大手電器会社に勤め始めるが、
ある年台風で多くのリンゴが落果したことを契機に実家に戻る。
そして両親の強い希望でリンゴ農家の娘と見合いするが、
相手の親父さんは木村征司(山崎努)で、木村美栄子の父だった。

こうして秋則は木村秋則となり、リンゴ栽培を手伝うことになる。
当時リンゴは年に10数回の農薬散布を行っており、秋則はそのたびに体中にかゆみを生じていた。
美栄子はもっとひどく、ただれや吐き気を催すなど農薬過敏だった。

やがて長女が誕生。
秋則は妻や子のために何とか農薬を減らせないかと調べ始める。

そしてリンゴ農家の若手を誘って減農薬に挑戦する。
ある日、たまたま書店で手にした「自然農法」に魅せられ、無農薬に挑戦してみようと考える。
4つある畑のうち1つを無農薬で栽培する。
意外にも親父、征司はOKする。

1年目、花は咲いたが実はならず。
2年目は病気に害虫、花も咲かない状態が続く。

秋則は覚悟が足りなかったとして、4つの畑全部を無農薬にすることを親父に頼み込む。
親父はならば、とOKし、組合の会合で無農薬を宣言、農家に協力を求める。
「木村さんちの畑」を無農薬にすることが「木村さんちの畑だけ」では済まない。
木村さんちの畑で大発生した病害虫が周辺の畑にも蔓延する危険をはらんでいる。

周りは反対するが、木村の意思は変わらない。
秋則は農薬の代わりにと酢やワサビやその他ありとあらゆる食品をいろんな濃度で散布し、
効果の有無を確認、ある程度絞り込んで行って光明が見えたかに思えた。

しかし、翌年は害虫が大発生。
近隣の畑からの大クレームにも負けず、一家総出で虫を取り駆除していったが追いつかず。

親父も組合から総スカンを食う。
やがて、資金も底を突き、貯金も使い果たし、電気料金も払えない事態となる。
美栄子は畑の隅で無農薬野菜を作り細々と家計の足しにする生活。

借金を支払うため畑を半分売り、農協からも借入しなんとか暮らす日々。
実家の父、三上幸造(伊武雅刀)や母、葺子(原田美枝子)からも相手にされず、
友人のもっちゃん(池内博之)からも見放されるが、人知れず支援してくれる人もおり、
何とか食いつないでいる状態だった。

秋則はリンゴ作りをあきらめようとするが、それを聞いた長女が猛反発してストレス性発熱、
保険もない中で娘を入院させてしまう。

秋則は、首を吊ろうと縄を持って山の中をウロウロ。
しかし、今まさに首を吊ろうとしたその瞬間、林の中にリンゴだか栗だか、
虫にも病気にもやられていない樹を発見、森の土に秘密があると悟ったのだった。
一晩中、探し回った美栄子が、明け方畑を歩いていると、狂喜乱舞した秋則が走ってきて、
もう一度挑戦する、と宣言した。

かくして下草を刈らず雑草を伸ばし大豆を植え、土壌の改良を始めた秋則。
ついには花が咲き、実家の両親も喜んだ。

最初の年に成ったのはとても売り物にならないほどの小さいリンゴだった。
その年、征司が肺炎と痴呆症で入院、すぐに秋則のこともわからないほど症状が進行、
程なくして亡くなるがその手にはついに実った小さいリンゴが握られていた。

翌年からは、通常サイズのリンゴが成り、木村一家にも笑顔が戻った。

**

どこまで脚色されているかはわかりませんが、実在の人物の実際の奮闘記を映画化。
それはそれは大変なご苦労があったと思います。

ラストは見えていたとしても、物語の展開、盛り上げ方はうまかったと思います。

ただ、それこそ0から始めたわけですが、普通の書籍を読んだだけの生半可な知識で
先の見えないまま10年も試行錯誤を繰り返したことに関しては賛同できません。

農協や組合がけんもほろろ、絶対反対だとしても、
農業試験所、大学の農学部、種苗会社など、減農薬、無農薬に関心のある人・組織は絶対いるはずで、
それらを巻き込んで一緒に研究を進めれば、もっと短期間で実現できたのではないか。

その意味で笹野高史が言った「昔の人がありとあらゆるものを試して」をなぜ参考にしないのかも疑問。
諦めてしまうのではなく、過去の文献や資料をひっくり返し何がどれだけ効果があったか、
無農薬と言う目標は高邁ですが、もう少し科学的に事を運べなかったのでしょうか。

それに土がキーなんてもっと早く、それこそ先人の知恵でわかっていそうなものですが。

時計をバラバラにする子供って意外と多いと思います。
さすがにテレビやバイクまでバラしはしないでしょうけど。

別に構造がどうなっているのか、どういう仕組みで動いているのかなんて興味はないんですよね。
何か詰まっているのか、どんなパーツがあるのか、ばらばらにすること自体に興味がある。
だから99%は組み立てられない。だって組み立てることを前提にばらしてないから。

本当にしくみを知りたいのなら、ばらすだけでなく組立ないと。
賢人のエピソードで幼少のころに時計を分解組立したって話が合った記憶が。(誰だか忘れた)

アンプやバイクは組み立ててましたけど、回路の勉強をしないでアンプの増強ができるわけないし、
エンジンの分解組立は高校でやる所があるようですが、特殊工具がいるし危険。
「わかってる人」から指導を受けてやるべきではないでしょうか。

近隣の国で農薬の大量使用が問題になったりしています。
かの国では残留農薬がひどいようで、野菜は洗剤で相当きれいに洗わないと食べられないとも聞きます。
とにかくたくさん使えば効くとばかりに、時期用法用量を考えずにばら撒いている例があるようです。

そういう無茶な話を聞くと、無農薬、減農薬と言えば健康に良さそうな響きがあります。

でも、無農薬農法についてはいろいろと批判もあるようです。
知人の農水省野菜系出身の方は、無農薬は周りの農薬の恩恵に預かっているだけと言っておられました。

また、病害虫に強い作物と言えば一見よさそうですが、
病害虫に抵抗するために植物自身が作り出す天然物質の中には毒性が強いものがあり、
残留農薬よりも危険だったりすることもあるそうです。

農薬と言えば化学薬品や毒性のあるものの感じがしますが、
厳密に言えば「食酢」とか「重曹」も法律上は農薬らしいですね。

無肥料と言っても、化学合成肥料、いわゆる化成肥料だけが肥料ではありません。
堆肥は立派な肥料ですし、大豆の根粒菌も大豆を取る目的でなくそのまま耕してしまえば、緑肥です。

 

 

  

 藁の楯   

大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、山崎勉、岸谷五朗、伊武雅刀。

小学生の女の子が惨殺され用水路に捨てられる。
被害者は蜷川知香、7歳。
財界の大物、蜷川隆興(山崎努)の孫娘。

犯人は残されたDNAから清丸国秀(藤原竜也)であると早々と判明する。
清丸は、以前にも少女殺人を犯しており、仮出所中だった。

程なくして、多くの新聞に見開き全面広告が掲載される。
そこには、条件付きながら「清丸国秀を殺した者に10億円の懸賞金を出す」とあった。

殺人教唆など本来は広告として許されないが、全ては蜷川の差し金でチェックをすり抜けていた。
すぐさまメディアでも取り上げられ、全国民が知ることとなる。

その頃、清丸は九州で知人宅に匿われていたが、その知人が金欲しさにバールで襲ってくる。
危険を感じた清丸は傷だらけになりながら、福岡西署に出頭、確保される。

清丸を襲った知人も同様に警察に出頭したが、蜷川は契約金1億円でこの男を雇うと発表した。

警視庁は清丸を福岡から警視庁に移送することとし、警護部、つまりSP部隊の警護を付けることとした。
大木係長(本田博太郎)によって指名されたのは銘苅一基警部補(大沢たかお)と白岩篤子巡査部長。
他に捜査一課の奥村(岸谷五朗)と神箸(永山絢斗)が同行する。

清丸は西署の留置場で所轄の警官に襲われ、怪我をして病院に運び込まれていた。
銘苅、白岩、奥村、神箸の4人は病院に向かう。

そこには、移送に同行する福岡県警の関谷(伊武雅刀)らがいた。
誰も信じられないと暴れる清丸に鎮静剤を打とうと用意されたのは塩化カリウム。
看護婦による薬殺未遂である。

福岡県警の移送作戦は、多くのパトカー、機動隊に護送され、ダミーを含めた5台の移送車を用意、
高速道路を使って東京まで護衛すると言うものだった。

しかし、高速の出口から逆走してタンクローリーが車列に突っ込んできた。
パトカーを蹴散らし、自爆覚悟で爆走。
神箸は毅然とタンクローリーに立ち向かい、運転手を射撃、爆破から清丸を守る。

誰も知らないはずの清丸の位置なのに、清丸の殺害関連情報を掲示する「キヨマルサイト」には、
清丸の乗る2号車の位置情報がアップされていた。

足止めを食らう一行。
警視総監からの伝令を騙った機動隊員が移送車に近づき、拳銃を発射。
銘苅が撃たれるが防弾チョッキのおかげで助かる。

飛行機は整備士による機体への細工が発覚、県警本部は一旦は陸上輸送をあきらめる。
銘苅と白岩は、移送車をおとりに使い、救急車で小倉駅に向かい、新幹線で東京に向かうことにした。

新幹線の1車両を封鎖するが、程なくして新幹線で移動中との情報がキヨマルサイトに上げられる。

同行している刑事5人の中に密通者がいるのか。
5人は疑心暗鬼になり、お互いを調べ始めるが証拠は見つからない。

やがて、やくざと思しき集団が車両の前後から押し寄せ、銃撃戦の末、神箸が負傷する。
岡山で警察と救急関係者が乗るが、銘苅らは警察を信用しない。
治療虚しく、神箸は絶命する。

警察は新幹線を姫路で停車させ、乗客を降ろして現場検証をすると言うが、
姫路駅は大混乱で、JR西日本は車両を新神戸まで行かせることにする。

新神戸駅で乗客を降ろすのに紛れて清丸を脱出させる作戦は失敗、
逆に清丸を襲おうとする男(長江健次)が女児を人質に包丁で迫り、
説得虚しく、ついには関谷が男を射殺、兵庫県警に拘束される。

銘苅は下車を断念、新幹線を東京まで走らせるよう指示する。
順調に京都、名古屋と進んでいた新幹線だが、静岡近辺で急停車する。
線路上の落下物を検知したためだった。

ここにきて一行は新幹線を諦めて徒歩で移動、たまたまやってきた乗用車を確保して移動を開始する。
しかし、それも罠だった。
乗用車の運転手は以前清丸が殺した女児の父だった。

男を放置して移動。
3人の中に内通者がいる、再び互いに疑念を持つ3人。
白岩、そして奥村と調べるが証拠はない。
しかし、奥村の手首の傷。
そこにはマイクロチップが埋め込まれていた。
そう、奥村が金目当てで位置を通報していたのだ。

銘苅と白岩は奥村をその場に置き去りにし、
電車で移動したように見せかけて、車の調達を謀る。

上司の大木係長にも連絡を取りながら東京に向かう。
その間にも清丸は逃走を図るが失敗、通りかかった個人タクシー(余貴美子)が一行を乗せて移動する。
タクシー運転手をおろし、白岩が運転手に化けて検問を突破。

山梨側から東京に向かおうとするが、途中休憩しようとして、
銘苅が大木に連絡している一瞬をついて清丸が白岩を攻撃し、射殺してしまう。

銘苅は怒り狂い、清丸を射殺しようとするが、結局は警視庁まで連行する。
そこに蜷川が現れ、銘苅の説得を無視して仕込み杖で清丸を襲おうとして失敗、
失意で倒れ込んでいるところへ清丸が落ちた仕込み杖を拾って反撃、銘苅は刺される。

裁判。清丸は死刑を宣告されるが一向に反省した様子がなくもっとやればよかったとうそぶく。

銘苅は一命を取り留め回復し、白岩の息子の面倒を見るのだった。

**

善と悪。
救いようのない屑と、職務とはいえその屑を命がけで守る人たち。
劇中で何度も語られたが、なぜこんな屑を助ける必要があるのか、
果たしてそれは正義なのか、と言うことだとは思うが、
それにしては屑の屑度と言うか、屑具合が弱いように思った。
もっとひどい奴でよかった。

母の死に涙するシーンはこいつにも人間性はあるんだなと見せて、
実はその欠片もないと見せるためなのか、やはり人の心はあるとしたかったのか。

いずれにしても結局は死刑になるのに、わざわざ死刑にするために、
自らの命を賭してまで守ることの矛盾までは感じない。

清丸が屑であれば屑であるほど、銘苅の葛藤が活きてくるし、
清丸を殺そうとする人々が善の代弁者のように見えてくるんだろうが、
そこまでではなかった、ということ。

 

 

 

 

 インポッシブル   

ユアン・マグレガー、ナオミ・ワッツ。

2004年12月、
ベネット一家、旦那のヘンリー(ユアン・マグレガー)と女医のマリア(ナオミ・ワッツ)は
ルーカス、トーマス、サイモンの3人の息子とともに休暇でタイに旅行に出かけた。

海の見えるコテージ。

プレゼント、コムロイ(熱風船)、クリスマスを存分に楽しんだ家族が
一夜明けた朝、ホテルのプールで遊んでいた時、突然の地震。

そして直後に地響きとともにホテルを津波が襲う。
ヘンリーは下の二人、トーマスとサイモンを抱えたまま波にのまれる。

そしてマリアはルーカスの名を叫びながら波に飲み込まれた。

波に翻弄されもがきながらやっとの思いで水面に顔を出すと
そこには想像を絶する世界が広がっていた。

波に押される先にルーカスの姿を見たマリアは、泳いでそこに行こうとして流木で足を切る。
流れているマットにしがみつき、振り落とされ、ヤシの木にしがみつき流れをやり過ごす。

やがて、波が引き、立つことができるようになるが、マリアの足からはとめどない流血。
傷は葉っぱと弦で止血するも血を流しつつ進む。

暫く行くとどこからか子供の声。
マリアは自分たちが大事、もう助からないから放っておこうと言うルーカスを説得して救出に向かう。
流木の中にいた小さい子供はダニエルと言い、かすり傷程度だった。

3人は大きい木の上にのぼり、新たに襲うかもしれない津波を避ける。
やがて現地人が生存者を探しに来た。

樹の上から大声で呼びかけるルーカス。
現地人の一人はダニエルを背負い、一人はマリアを引きずって近くの村まで行き、
そこからトラックで病院まで連れて行った。

しかし、そこは多くの怪我人であふれていた。
足があっち向いてしまっている人、傷と苦痛で精気を失っている人など、
忙しく働く病院関係者をはるかに超える重症患者で一杯だった。

傷がどんどん悪化するマリア。
抗生物質をルーカスに取らせようとするが、タイ語で区別がつかない。
直後に医師が入ってきて何とか事なきを得た。

ベッドに移り、治療を待つ二人。
幸いにも胸の手術は成功したが、脚は体力の回復を待って手術するしかない状態だった。

その頃、ヘンリーも命を存えていた。
体中傷を負いながら、ルーカスとマリアを探していた。

ホテルに戻ると、傷む体を労わりながらトーマスとサイモンを抱きかかえた。
海岸近くのホテルは危険なので、全員が高台に移ることになっていたが、
ヘンリーはトーマスをサイモンを託し、二人を女性にお願いしながら居残った。

そしてたった一人で瓦礫の中をルーカスをマリアを探し回った。
暫くして、救護所や死体置き場を探し回るヘンリー。
避難所となっている空港ロビーでたまたま知り合った人に電話を借りて実家に連絡を取ることができた。

そして、その男と一緒に救護所廻りをすることとなった。
多くの死体の中にルーカスとマリアの姿はなかった。

救護所、病院でも二人を見つけることはできなかった。
それでもヘンリーはあきらめず、次の施設を探して回るのだった。

何もすることがないルーカス。
マリアは他の怪我人を手助けするよう指示する。
ルーカスは人探しを手伝うことにした。
次々とルーカスに名前を託し、探してくれと頼む人々。
ルーカスは病院中を名前を呼んで回った。

病院を回っている最中、ルーカスはあのダニエルを見かけた。
父と思しき男性と幸せそうにはしゃいでいた。
ルーカスはついに託された名前の一人を見つけ、その父と再会させることができた。
喜んでマリアに報告に行こうとするルーカスが見たものは空になったベッドだった。
病院関係者に孤児の集まるテントに連れて行かれたルーカス。
ルーカスはたった一人になってしまった。
暫くして、病院は意識の薄れたマリアを別人と取り違えたことが分かり、
ルーカスはマリアと再会することができた。
しかし、脚の状態はかなり悪く、すぐにも手術が必要な状態だった。

その頃、ヘンリーはルーカスとマリアのいる病院に来ていた。
しかし、すぐと近くにいてもそうは簡単に出会うことはできない。
マリアのために水を探していたルーカスは、病院を見て回るヘンリーの後姿を見かける。
慌てて追いかけるがヘンリーはその病院をあきらめてトラックで別の病院へ行くところだった。
ルーカスがヘンリーの乗るトラックを見かけ、大声で「パパ」と叫ぶ。

高台に移っていたはずの子供たちは別の施設に移されるところだった。 
移送するトラックの中にトーマスとサイモンもいた。
おしっこが我慢できずトラックから降りて道端で用を足すサイモン。
トーマスと一緒に急いでトラックに戻り、発車しようとしたまさにその時、
ルーカスの叫ぶ「パパ」の声がトーマスとサイモンに届いた。

「ルーカス」「ルーカス」二人は叫びながらルーカスと出会うことができた。
そしてその声はヘンリーにも届き、こうして親子は再会を果たす。

ルーカスはすぐに3人をマリアのベッドに連れて行った。
程なくマリアは手術室に運ばれ、まだそこで長く待たされることにはなるが、
やっと脚の手術を受けることができた。

暫くして国外への避難が始まった。
ヘンリーは保険会社の手配でシンガポールへ移送されることになった。
まだ津波の傷跡が生々しいタイを後に一家は安全な地域へ移ることができた。

**

ヘンリー一家は日本からタイに旅行に来たことになっていた。
マリア・ベロンと言うスペイン人一家の実話が元になっているようだ。

時間的なものがよくわからなかった。
地震から救出まで何日だったのか、再会まで何日だったのか、
そして、シンガポールに出ることができたのは一体いつだったのか、
地震の起きた日は明確にわかっているので、ラストくらいテロップで日付を出してくれてもよかった。

どこまで脚色されているかはわからない。
現実はもっと悲惨だったと思われる。
助かった一家はまだましだったのかもしれない。

被災者のほとんどは靴もなく、傷口を洗う水もなく、ましてや着替えなどなかったのが実態だろう。

だとしても、裸足のままで、瓦礫の中を歩き回ることの危険は想像に難くない。
ダイハードじゃないんだから、何の手がかりもない中、
懐中電灯の明かりを頼りに壊れた建物の中を行くのは自殺行為に等しい。
少なくとも足元だけは何かでカバーしないと、さらなる怪我を招くだけ。

とはいえ、実際にはそこまでの冷静さもそんな余裕もなく、
焦燥感だけが人を駆り立てるのであろうことも十分理解できる。

こういう表現が良いかどうかは別として津波のシーンは圧巻。
「ヒアアフター」の時は、津波の水が随分きれいだったのが違和感だった。
今作では泥水がリアルだった。

マリアの脚はその後どうなったか分からないが、少なくとも劇中では最後まで切られずに済んだようだ。

チューリッヒ保険の担当者が来たときは、やはり保険は大事だなと思いましたね。
特に日本国内では公的保険がしっかりしているだけに油断しがちですが、
海外旅行の際はちゃんとしておかないと怖いです。

 

 

 

 ジャッキー・コーガン 

ブラッド・ピット、リチャード・ジェンキンス、レイ・リオッタ、サム・シェパード、スクート・マクナリー。

ごろつきのフランキー(スクート・マクナリー)とラッセル(ベン・メンデルゾーン)は、
ジョニー・アマト(ビンセント・キュラトラ)から、賭場荒らしを持ちかけられる。

胴元がマーキー・トラットマン(レイ・リオッタ)のポーカー賭場。
かつてマーキーは人を雇って自分自身の賭場を襲わせ、大金を手にしたことがある。

直後、ディラン(サム・シェパード)とケニー(スレイン)がマーキーを吊し上げたが証拠はなかった。

しかし、その後マーキーが勢いで自分がやったと白状してしまって、
たまたまその場にいた者は損したわけでもなく、うやむやになってしまった。

もし、またマーキーの賭場が襲われれば、またマーキーの自作自演だと思われるから
こちらは安全だ、というのが、ジョニーの論理だった。

いろいろグダグダがあったが、フランキーとラッセルは賭場荒らしに成功、大金を持ち逃げする。
ラッセルは分け前を元手に 以前からやりたかった麻薬の売人を始める。

男(リチャード・ジェンキンス)は、ディランの代理のジャッキー・コーガン(ブラッド・ピット)を呼び出し、
事件の始末を付けるよう依頼する。

ジャッキーは犯人が誰にせよマーキーを始末すれば丸く収まると言うが、男はまずはマーキーに話しするよう指示する。

ジャッキーはスティーブとバリーにマーキーを襲わせ、賭場を襲った二人の素性を吐かせようとするが、
元々マーキーは関係ないので答えられない。マーキーはボコボコにされて病院送りになってしまう。

男は再びジャッキーに会い後始末について相談する。
ジャッキーはマーキーがリンチに遭っただけでは誰も納得しない、始末すれば丸く収まると言い、
男は上がダメだと言っているとして反対する。

その頃、ラッセルはヤクでハイになりながら、犬泥棒仲間のケニーの話をフランキーに話す。
そして、賭場荒らしの話をしてしまったことをばらす。
ケニーとはケニー・ジル、ディランの部下であり、ディランに賭場荒らしの犯人がばれたことを意味した。

ジャッキーは再び男と会い、賭場荒らしの犯人二人が分かったこと、その黒幕とマーキーを殺すことを承諾させる。
そしてマーキーは顔見知りだから殺したくないと言い、NYからミッキーを呼んで始末させることにする。
男は最初ミッキーは高いとして反対するが、金額で妥協し15K$でのマーキー殺しを承諾する。

程なく、NYからミッキー(ジェームズ・ギャンドルフィーニ)がやってくる。
口うるさく、愚痴ばっかり言うミッキー。
つい最近散弾銃の不法所持で検挙されたこと、本来は許可のいるNY州外へ無断で移動をしていること、
妻との不仲のことなどをべらべらしゃべり、酒を放さない。

それから3日、ホテルに入り浸って女を買い酒を飲み狂い、男と会うのを拒否する始末。
ジャッキーは男と会ってミッキーを見限ったことを話し、うまく嵌めて警察に逮捕させることにした。

ジャッキーはケニーを呼び出し、マーキーを殺す算段をしている途中、マーキーが近くの店から出てくる。
ジャッキーはケニーの運転でマーキーの車に近づき、隣に止めて窓越しにマーキーに数発の弾丸を食らわす。

ラッセルは麻薬を駅のロッカーを使ってやり取りしているところを警察に見つかり逮捕されてしまう。
フランキーは身の危険に怯え、マーキーのように殺されることを怖がっていた。
フランキーがビールを飲んでいるところへジャッキーが現れ、ディランの名前をちらつかせて、
翌日のジョニーの行き先を喋らせる。

翌日の夜、ジャッキーはフランキーに運転させてジョニーの出向き先へ先回りし、ショットガンで狙い撃ちする。
ジョニーにとどめを刺し、ビビるフランキーと一緒に逃げたジャッキーは、駐車場でフランキーを射殺して去る。

ジャッキーは男と会い、殺しの報酬を手に入れるが、3万しかないと言って怒る。
男はディランなら一人1万で殺しを受けると言って聞かないが、
ジャッキーはディランは今朝死んだと言い、これからは値上がりするんだと言って譲らない。

**

原題は「Killing them softly」
「やさしく殺す」と言ったところか。

昔の歌で「Killing Me Softly」(やさしく殺して)と言うのがあったが、関連は不明。

通常の分かりやすい映画と違って、こだわりのある作り方になっている好き嫌いの別れる映画。
ブラピの出るかっこいいやくざ映画だと思ってみると、肩透かしを食らう。

一応序盤に設定の説明的なシーケンスは出てくるが、個々の登場人物について詳しい説明はなく、
言いっ放しでフォローの無いシーンも多い。

展開にはまるで意味のない、くだらない長台詞が淡々と続く。
冗長なシーンも多くはさまれ、派手さはないが真実味はある。

殺しは数少ないが、スローは効果的。

陰に隠れて一切表に出てこない「組織」のトップ(連中)の存在、
背景で言い争いやら撃ち合いやら、悪と言うか、暴力が蔓延している町と
TVが語る正義と団結とのギャップも見え隠れする。

空港で酒を飲むシーンは多くカットされているようで、ビールやマティーニの数が合わない。

 

 

 L.A.ギャングストーリー   

ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴスリング、ショーン・ペン、エマ・ストーン

1940年代後半から1950年代にかけて。
ロサンゼルスの裏社会を牛耳っていたのは、ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)という、
ボクサー上がりのギャング。
敵対勢力には徹底して対抗、人の命などなんとも思わない冷血漢だった。

警察官や判事、政治家までをも買収し、犯罪の見逃し、もみ消しもお手の物だった。

そんなロサンゼルスに軍隊上がりのオマラ巡査部長(ジョシュ・ブローリン)が赴任する。
オマラは、コーエンの息のかかった娼館に若い女性旅行者が連れ込まれるのを見て、
同僚警官がとめるのも気にせず乗り込み、ギャングどもをのして女性を逃がす。

しかし、逮捕した3人のギャングは判事の釈放指令であっさりと放免されてしまう。
その後もオマラは、一人で裏カジノに乗り込み、数名を逮捕するなど容赦がなかった。

噂を聞きつけたロス市警の本部長、パーカー(ニック・ノルティ)は、オマラを呼び、
コーエンの組織を叩き潰す作戦を指令する。

オマラは経歴書などをもとに人選を始める。

優秀な人材を集めようとするオマラに妻のコニー(ミレーユ・イノス)は、
優秀な成績の者ほど買収の対象になりやすいとして、一癖も二癖もある人材を選ばせる。

そんな一人にウーターズ巡査部長(ライアン・ゴスリング)がいた。
コーエンの用心棒の一人ジャック・ウェーレン(サリバン・ステイプルトン)とも懇意で、
正体を隠してコーエンの女、グレース・ファラデー(エマ・ストーン)とねんごろになる。
オマラはウーターズをメンバーに誘うが、ウーターズはコーエンには逆らえないとして断る。

オマラは、ハリス巡査(アンソニー・マッキー)、ケナード巡査(ロバート・パトリック)、
キーラー巡査(ジョバンニ・リビシ)それに無理やりついてきたラミレス巡査(マイケル・ペーニャ)
を仲間にコーエンのカジノ荒らしを始める。

その頃コーエンは、競馬のノミ行為を一手に引き受ける仕組みを考えていた。
それまでLAの通信を牛耳っていたドラグナ(ジョン・ポリト)とも対立する。

カジノ荒らしをドラグナの仕業だと考えたコーエンは、ドラグナを街中で襲う。
ドラグナ殺しは失敗するが、ウーターズが可愛がっていた靴磨きの少年が流れ弾で死んでしまい、
怒り狂ったウーターズはコーエンを殺そうとしてウェーレンに止められる。

コーエンはその後、ドラグナの自宅を襲わせ、ドラグナの一家を皆殺しにする。

一方、オマラはその後も身分を隠してコーエンの賭場荒らしを行うが、
隣郡では賭場に入り浸っていた警官に逆襲を食らい、オマラとハリスが捕まってしまう。
警察は二人をコーエンに引き渡すと言う。

ケナードは留置場外から救出を試みるが失敗。
情報を聞きつけたウーターズがコーエンの部下より一足早く留置場に出向いて、
ギリギリで二人を救出することに成功する。

ドラグナ殺害後のコーエンの計画を捜査していたオマラたちは、
コーエンの自宅に忍び込み、盗聴器を仕掛ける。

その際、ウーターズがグレースに見つかるが、ごまかして逃げる。

オマラらはその後電話の盗聴を続け、膨大な量の麻薬取引を検知、待ち伏せてギャングを射殺、
麻薬を積んだトラックも破壊に成功する。

捜査は続き、コーエンのノミ行為の基地を探るため、電波エコーを利用して位置を推定、
ついにオマラらはその基地に突入する。

装置を破壊、集められた膨大な資金に火をつけて襲撃は大成功となる。

しかし、金を一切持って逃げておらず、コーエンはこれを警察の仕業だと断定する。
しかも、内部に密通者がいると感じ、身の危険を感じたグレースは密かに脱出、
ウェーレンの自宅に逃げ込む。

コーエンはグレースを探しにウェーレン宅に向かい、口論の末ウェーレンを射殺する。

コーエンは自宅に盗聴器が仕掛けられていると気づき、逆にこれを利用して偽情報を流す。
チャイナタウンで麻薬取引があると信じ込んだオマラらは、キーラーを残して現場に急行、
危うく罠にはまって死にかけるが危機一髪で助かる。

しかし、その間にオマラらのアジトはばれてキーラーは絞殺されてしまう。
怒り狂ってコーエンの自宅に乗り込むオマラだが、そこに人影はなかった。

コーエンは市幹部に手を回し、市警本部長とオマラらの辞職、特捜チームの解散を命じさせる。
辞職、チーム解散まであとわずか、オマラらはなんとしてもコーエンつぶしを誓う。

コーエンはオマラの自宅を襲わせ、ギリギリ逃げたコニーは生み落した赤ん坊を連れてロサンゼルスを去る。
失意のオマラとウーターズだったが、逃げていたグレースがやってきてウェーレンの殺人の証人になると言う。

オマラはコーエンの逮捕状を汚職判事に無理やりサインさせ、コーエン逮捕に向かう。

その頃コーエンは自身の息のかかったホテルを丸ごと貸切り、悠々と過ごしていた。
オマラらは、コーエンの部下があざ笑う中、ホテルに突入、激しい銃撃戦の末、
ケナードは殉職、ウーターズも負傷するが、オマラはコーエン逮捕に成功する。

こうして本部長の辞職は回避、コーエンは服役、刑務所では手荒い歓迎を受けることになった。

やや展開が雑と言うか、荒い計画の割にうまく行きすぎる感がなくもないが、
迫力もあり、なかなか面白かった。
警察の腐敗を描いた映画は少なくはないし「毒を以て毒を制す」的展開も少なくはない。

エマ・ストーンは役柄でかなり雰囲気が違います。
赤い服がよく似合っていました。

関係ないけど、一瞬「パブリック・エネミーズ」の赤いドレスの女を思いました。

ミッキー・コーエンの逮捕でロサンゼルスに平和が訪れたかと言うとそうではなく、
現実にはミッキー・コーエンが逮捕された後もロサンゼルスではギャングの抗争が後を絶たず、
血みどろの戦いが繰り広げられたらしい。
その後の話は小説及び映画の「LAコンフィデンシャル」につながる。

また、ミッキー・コーエンが捕まったのは、殺人容疑ではなく脱税だったようで、1950年は4年の実刑、
1961年にも脱税で逮捕されたそうだ。出所したのは1972年で1976年に没している。

ライアン・ゴスリングは「ゴズリング」と書かれることが多いと思うが、
ここでは敢えて「ゴスリング」と振っている。

 

 

  

 アイアンマン3    

ロバート・ダウニーJr、グウィネス・パルトロー、ガイ・ピアース、ベン・キングスレー、ドン・チードル。

話はアイアンマン誕生以前に遡る。
当時まだ奔放な生活をしていたトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr)は、
スイスでの展示会の際、植物学者でDNAの研究をしているマヤ・ハンセン(レベッカ・ホール)とねんごろになり、
コンタクトしてきた足の不自由なAIM(Advanced Idea Mechanics)の代表、
アルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)を袖にする。

時は過ぎ「アベンジャーズ」の戦いの1年後、
トニー・スタークはPTSDによって不眠症となり、アーマー開発に没頭していた。
ようやく、パーツごとの遠隔操作が可能なマーク42、ジャービスが完成しつつあった。

その頃、会社を任されていたペッパー(グウィネス・パルトロー)をキリアンが訪ねてくる。
すっかり体も元気になったキリアンは自身にも施した脳の未使用領域を開発する
「エクストリミス」事業の提携を持ちかけるがペッパーは断る。

キリアンを怪しむ警備主任のホーガン(ジョン・ファブロー)は、キリアンの部下の後をつけ、
チャイナタウンで部下が男に渡したスーツケースに当たりを付けるが、男は何かを摂取した直後に爆発し、
ホーガンも意識不明の重傷を負う。

直後、電波ジャックによりマンダリン(ベン・キングスレー)と自称するテロリストの親玉が犯行声明を発する。
トニー・スタークはホーガンの負傷に怒り狂い、マンダリンを挑発し、自分の住所を明かしてしまう。

その後、自宅に戻ったトニー・スタークをマヤが訪ねてくる。
直後、マンダリンの手のものと思われる武装ヘリがトニー・スタークの屋敷を攻撃、
何とかペッパーとマヤは逃がしたものの、トニー・スタークは瓦礫とともに海に沈む。

トニー・スタークは死んだものと思われるが、実際にはマーク42で脱出、
調査していたホーガンの事件と類似の爆破事件のあった北部に移動。
両親に捨てられ一人暮らしのハーレー少年(タイ・シンプキンズ)の協力を得て事件を探る。

その過程で、エレン・ブラント(ステファニー・ショスタク)やキリアンの部下と戦い、
その特殊能力を知る。

手に入れた資料からAIM社が絡んでいることを知り、調べを進める。
テロリストの親玉と目されたマンダリンは、キリアンに雇われた俳優で、
犯行はキリアンの仕組んだものだった。

前作で、ワーマシンとしてローディ(ドン・チードル)の着用していたアーマーは改造され、
アイアン・パトリオット(鉄の愛国者)と呼ばれていたが、
マンダリンの所在地を誤認させる仕掛けが組み込まれていたため、
ローディは何度も無駄足を踏むこととなった。

しかし、そのうちの一つはキリアンの支配下にあり、アイアン・パトリオットは拿捕され、
キリアンの部下によって大統領拉致に使われる。

キリアンの部下の入ったアイアン・パトリオットは大統領専用機エアフォースワンに乗り込み、
次々と部下を殺し、機を墜落させる。

アイアンマンは現場に急行、機外に放り出された乗組員を助け、キリアン確保に向かうが、
逆に捕まってしまう。

キリアンはマンダリンを使い、大統領を公開処刑することで危機を煽り、
自身の製造する人間兵器を使って世界を牛耳ることをもくろんでいた。

そして、ペッパーを拉致誘拐し、DNA改造を仕掛けていた。
マヤもトニー・スタークに加担するふりをして利用しようとしていたが、
トニー・スタークを助けるそぶりを見せたためキリアンに殺されてしまう。

トニー・スタークはマーク42の力を借りて脱出、大統領救出に向かう。
捜査の結果、大統領の処刑現場とペッパーの拉致場所はほぼ同じ場所であることが分かり、
キリアンと壮絶な戦いの中で負けそうになるが、まだ壊れずに残っていた多くのアーマーを
遠隔操作で総動員してキリアンの一味に対抗、大統領とペッパーを救出しようとする。

しかし、ギリギリのところでペッパーを失い、キリアンにもやられそうになるが、
DNA改造されていたペッパーは死んでおらず、キリアンを倒すことに成功する。

こうしてキリアン一味は壊滅、大統領もペッパーも助かり、物語は大団円を迎える。
トニー・スタークは今まで障害となっていた弾丸の破片の摘出手術に成功、
彼の命をつないでいたアーク・リアクターを外すことに成功する。

その後、トニー・スタークはハルクであるブルース・バナー(マーク・ラファロ)に
事のいきさつを伝えるが、バナーはよく聞いておらず、精神科医でもないと言い訳するのだった。

トニー・スタークの家が攻撃されるまでのいきさつは「アベンジャーズ」の結末と混同し、曲解していた。

トニー・スタークにアーク・リアクターが必要なくなってもアイアンマンのアーマーが必要なくなるわけではないが、
今後どういう展開になるのかは不明。

「アイアンマン」の続編は見えていないが「アベンジャーズ2」は2014/5に公開が予定されている。

レベッカ・ホールは「ザ・タウン」の銀行の支店長、クレア。

 

 

 

 

 リンカーン   

ダニエル・デイ・ルイス、トミー・リー・ジョーンズ、サリー・フィールド、ジョセフ・ゴードン・レビット。

時代背景について書いておく。

リンカーンが大統領に就任したのは1861年3月。
翌4月には南北戦争が開戦した。

1862年9月、リンカーンは「奴隷解放宣言」を発するが、
これはアメリカのすべての奴隷を解放すると言うものではなく、
南軍(合衆国に反対する勢力)の奴隷を解放するものにすぎなかった。

北軍が徐々に優勢となった1863年11月、ゲティスバーグで追悼演説を行い、
後に「ゲティスバーグ演説」と呼ばれるこの演説では、
かの有名な「人民の人民による人民のための・・」のフレーズが使われた。

1864年秋の大統領選挙でリンカーンは再選された。

年が明けて1865年、南北戦争が終盤に近付きつつあった。
奴隷解放が戦争終結への手段として認識されるようになり、
戦争が終われば、奴隷解放は元の木阿弥になる危惧を持っていてリンカーンは、
「奴隷制廃止」を憲法に盛り込むべく議会工作を行っていた。

奴隷を認めないと言う「憲法修正第13条」は共和党が多数を占める上院では通過したものの、
民主党が力を持つ下院では一旦は否決される。

戦争が収束に向かうと奴隷解放機運は一気にしぼむかもしれない。
戦争の終結が見えてきた1865年1月、憲法修正は喫緊の課題となっていた。

結論から言うと、憲法修正は1865年1月31日に下院で議決された。
1865年4月南北戦争は終結する。
憲法修正はその後、必要な数の各州の批准を得て成立するが、
リンカーン自身は戦争の事実上の終結からわずか1週間で暗殺されてしまった。

リンカーン(ダニエル・デイ・ルイス)と妻メアリー(サリー・フィールド)には4人の子供がいた。
長男はロバート(ジョセフ・ゴードン・レビット)で映画の設定では21歳の大学生だった。
二男、エドワードは4歳前に病死、その後に生まれた三男は1862年に死に、
メアリーはそれを悔やんで錯乱し、一時入院していた。
四男トッドは1853年生まれで、父を亡くしたのは12歳になってすぐのことである。

さて、やっと映画の本題に入るが、時は1865年1月。
前述のように南北戦争の終結間近を感じたリンカーンは、
何としても戦争中に「憲法修正第13条」の議会通過させるべく工作を進めた。

一方、家庭では長男のロバートが戦争終結前の従軍を希望、父の反対を押し切って入隊する。
妻のメアリーはロバートの入隊を許したとして、夫をなじり早期の戦争終結を訴えた。

共和党の中には戦争が終われば奴隷解放などどうでも良いと考える者はいたし、
一般市民にも奴隷解放は戦争終結の方便に過ぎないと考える者もいた。

なにより議員はじめ人々が危惧したのは、奴隷を解放することにとどまらず、
黒人差別の撤廃、選挙権、被選挙権が与えられることへの恐怖であった。

しかし、リンカーンは譲らず、下院通過に必要なあと20票の確保を指示する。
おりしも、南軍の使節団が来ることとなり、終戦調停が行われていることを隠し、
落選した民主党の下院議員に政府関連職を与えることで一本釣りを開始、
また、共和党内でも急進的な黒人解放派であるスティーブンス(トミー・リー・ジョーンズ)に、
穏和な政策への転換を求めた。

一本釣りは成功しつつあったが、民主党幹部にばれることとなり、逆襲を受ける。
それでもなお、懐柔工作を続け、議会通過まであとわずかの所となった。

南部の調停使節団はワシントンへは寄らせず、時間稼ぎをし、
そしてついに、1月31日、大勢の見守る中、議会で議決が行われる。

ここでも賛否討論、動議、反対動議などの応酬があり、
南部調停使節団の存在がばれそうになるが、議員の機転で回避、
採決=議員個別の賛否表明が開始された。

民主党議員は反対(No、またはNay=ネイ)と言うが、
一本釣りの議員が次々と意を決して賛成(Yes、またはYea=イエイ、aye=アイ)を投票。
次第に賛成票が集まり、ついに下院で可決される。

急進派だったスティーブンスは帰宅し、黒人家政婦で事実上の妻である
リディア・スミス(エパーサ・マーカーソン)に議会通過の報告をする。

スティーブンスは信念を曲げて穏健派に迎合したことを悔やみつつも、
リディアは法案通過を心から喜ぶ。

暫くして南北戦争は終結。
おびただしい死体の山にリンカーンは心を痛める。
そして、それから間もなく、リンカーンは夫人と観劇中に暗殺されてしまう。

リンカーンの生涯と言った長いスパンを描くのではなく、合衆国憲法修正第13条の成立に焦点を当て、
政党間の議論、議会工作と言った政治ドラマに仕立て上げた。
焦点を絞り込んだことにより、わかりやすくかつ深く掘り下げることに成功している。

おそらくはリンカーンの語り口や内容などかなり考証の上、演出も演技もなされたことと思われる。
映画の企画時は、リーアム・ニーソンがキャスティングされていたらしい。
リーアム・ニーソンは役作りに力を入れたが、企画が伸びたため「歳を取りすぎた」として降板したらしい。

Wikiによれば、リンカーンはインディアンに対しては冷酷だったようだ。
土地を奪い、保留地に押し込め、暴動を鎮圧させた。
この時実際に鎮圧に当たった司令官たちはインディアンを皆殺しにすると公言してはばからず、
リンカーンはそれらを否定することはなかった。

賛成票を投じる共和党員の中に見た顔がある。
ジェームズ・マーズデンに似たウォルトン・ゴギンズは「ジャンゴ 繋がれざる者」では悪カウボーイのビリー。
ホアキン・フェニックスにちょっと似たマイケル・スタールバーグは「MIB3」の予知能力者、グリフィン。

そのほか、グラント将軍には、モリアーティ教授のジャレッド・ハリス。
重鎮、ブレア議員にハル・ホルブルック、民主党の若手論客ウッド議員はリー・ペイス。

 

 

 

  ライジング・ドラゴン

ジャッキー・チェン、権相佑(クォン・サンウ)、ジャン・ランシン、ヤオ・シントン。

原題は「十二生肖」、英題は「Chinese Zodiac」で、十二支(干支=えと)のこと。
邦題の「ライジング・ドラゴン」=昇り竜とはかなり意味合いが異なる。

かつて中国が清国の時代、フランス軍やイギリス人との戦いの中で、多くの国宝級の美術品が流出した。
円明園に飾られ、毎正時になると口から水を吐いた、体は人間、頭は十二支の銅像、十二生肖獣首銅像も
破壊され、首が持ち去られた。

その後、頭部は各地で再発見され、牛、虎、馬、猿と豚が競売にかけられた。
時代はこれらを略奪美術品として、元の国に返す運動が高まり、一部は落札の後、中国に移転または寄贈、
あるいは落札前に中国に返還されるなどした。

そんなある日。
美術品強奪の元締めフローレンス・モーガン(オリバー・プラット)は、
JC(ジャッキー・チェン)に十二生肖の残りの首の強奪を持ちかける。

サイモン(クォン・サンウ)、ボニー(ジャン・ランシン)らの仲間と組み
ハイテクやローラースーツで美術品を盗んで逃げるJCは、
フランスの古城にネズミとウサギがあることを知り、フランスに飛ぶ。

JCはナショナル・ジオグラフィック誌の記者と偽り、
ソルボンヌ大学で中国美術品の返還運動をしているココ(ヤオ・シントン)に近づき、
大学の研究室で専任の教授により忠実に復元された頭部をスキャンし、複製を作り上げる。

そしてそれを持って正式に通関するなどしてフランスに入り、古城に盗みに入り、まんまと成功。
以前から探していた「薔薇の絵」(ルドゥーテ?)も手に入れる。
逃亡中に見つかり、ココにも遭遇して、追いつ追われつの末、結局警察に捕まる。
しかし、レプリカで通関しておいたため、頭部の像の元々持ち主は自分たちだとの主張が認められ、
目撃者として名乗り出ていたキャサリン(ローラ・ワイスベッカー)の城に招待される。

そこには残り5体のうちの鶏が飾られており、他にも多くの美術品があった。
キャサリンの先祖はフランス海軍将校で、中国からの帰国途中、難破し、
多くの戦利品を持ち帰ることはなかった。

JCは難破場所を示すとされる風景画などから、ご先祖(曾曾曾曾祖父?)の遺骨を探す提案をし、
ココを介して教授から頭部データを入手、これまたまんまと鶏を手に入れる。

JCと仲間はハイテク装置を駆使し、難波した場所を特定し、ココやキャサリンとともにその場所に向かう。

そこは絶海の孤島。
島探査中に偶然、難波したはずの船が山の中腹に取り残されているのを発見。
津波で島に打ち上げられたと思われる。

そしてその中から、丸太の幹に詰め込まれた金塊と、羊、犬、蛇の頭部を発見する。
しかし、そこにフランスの古城からの追手、島に元々いた海賊軍団らが押し寄せ、大混乱となる。

結局、首を手に入れたJCの仲間たちは、金塊の詰まった丸太で島を脱出に成功したものの、
ココには美術品泥棒の素性がばれ、さらに、幹を曳航中にロープが解けて金塊は海中に没してしまう。

その頃、首の奪取を指示したモーガンが最後の竜の首をオークションに出すと言う話が伝わる。
モーガンは元々竜の首を持っており、JCらも騙していた。
しかし、反対運動のさなか、竜は応札されず、落ちなかった。

その後、ココの学友たちのうちモーガンの動向を探っていた3人が拉致されてしまう。

JCはモーガンの贋作工場に入り、盗んだ「薔薇の絵」と交換で3人の学生の釈放を求め、
すったもんだの末、モーガンはそれに応じる。

モーガンは再度竜の首をオークションにかけ、落札しない場合は火山に捨てると脅しをかける。
しかし、結局応札する者はなく、モーガンは「ハゲタカ」と呼ばれる男に火山火口への投棄を命じる。

そこにJCが現れ、スカイダイビングでの格闘の末、JCはボロボロになりながら竜の頭部を確保、
ハゲタカもJCに敬意を表して去って行く。

満身創痍のJCにココは改めて感謝を示し、離婚しかかっていたサイモンとボニーも元の鞘に。
JCを非難し続けていた妻(ジョアン・リン)もJCの見舞いに訪れて万事大団円。

ジャッキー・チェンの本格アクションはこれが最後になるらしい。
これが最後なので無茶やってみました張りのギリギリスタント。

アクションだけではなく、コミカルな部分も楽しい。
今まであまりなかったと思うけど、テントのシーンや紫色の話なども面白い。

クォン・サンウは韓国人俳優、日本ではCMにも多く出ている。

JCの妻役のジョアン・リンはホントに妻。
病院の先生はダニエル・ウー(「香港国際警察」)、赤ん坊を生んだのはスー・チー(「トランスポーター」)。

随分と多くのエピソードをこれでもかと詰め込んでいるので、人物の相関がややわかりにくい。
編集も小気味よく、展開が早いのであれよあれよと進んでいくので、
最初に解説はあるものの、全体の流れを理解するのに「円明園十二生肖獣首銅像」の経緯を知らないと、
付いていくのはちょっと苦しいかもしれない。

英語、中国語(広東語、北京語)、フランス語が入り乱れ、一部だが日本語まで登場する。

尚、イギリス軍とフランス軍がこれらを略奪したと言うのは史実ではないようだ。
と言うのも、略奪が行われたとする第2次アヘン戦争(アロー戦争、1856〜1860)後の
新聞の挿絵に12像が残っていることや、その後移設されたらしく、
1930年ごろ中国国内で撮影された写真が残っているそうだ。

 

 

 プラチナデータ  

豊川悦司、二宮和也、杏、鈴木保奈美、水原希子、生瀬勝久。

近未来。
連続児童殺人事件。
現場を調べていた警視庁捜査一課警部補、浅間玲司(豊川悦司)に犯人特定の連絡が入る。

捜査本部では、警察庁特殊解析研究所の主任解析員神楽龍平(二宮和也)が、DNA解析システムにより、
犯人のプロファイリングを実施、モンタージュを作成、その結果、あっさり犯人は逮捕される。

しかし、浅間は神楽がその際親戚と名指しした一般人のDNAデータを違法入手したのではないかと
疑問に思い問い詰めるが、神楽は早晩DNAの収集が法整備されるから問題ないとうそぶく。
そしてこれらによって収集された国民のDNAデータを「プラチナデータ」と呼んでいると告げる。

その後、被害者の肋骨の一部を切り取られる連続猟奇殺人事件が起こる。

遺留品から検出された犯人のDNAは特殊解析研究所のDNAデータベースには存在しないもので、
NF(NotFound)13と呼ばれることとなる。

神楽がDNA研究の一環として訪れていた新世紀大学病院で、
DNA解析システムのプログラム開発に携わっていた蓼科兄妹(和田聰宏、水原希子)が殺され、
肋骨を抜かれる事件が起こる。

捜査の結果、事件の数時間前に蓼科兄妹に最後に会っていたのは神楽龍平だと分かるが、
神楽にDNA解析システム開発の中核人物を殺す理由はない。

しかし、蓼科早樹の爪の間から見つかった皮膚片のDNAを入手した神楽は、さっそくそれを解析する。
その結果は驚くべきものだった。つまり、犯人と目されるそのDNAの持ち主は神楽龍平自身だったのだ。

うろたえる神楽龍平はデータを消して逃亡する。
残された同僚研究者の白鳥里沙(杏)は神楽龍平の解析結果が自分自身だったことを突き止める。
所長の志賀孝志(生瀬勝久)は神楽にも秘密のDNA解析を応用した監視システムを起動し、
神楽の所在を突き止め、浅間に逮捕を指示する。

神楽は謎のメールを受けて捜査状況を知り、捜査の隙間をすり抜けて逃亡する。
そのメールは白鳥がよこしたものだった。

白鳥里沙は蓼科姉妹が事件の数日前に病院を抜け出していたこと、
「モーグル」と呼ぶ何かを作っていたらしいことなどを神楽に伝え、
「モーグル」が何か、そしてそれを手に入れることを神楽に依頼する。

浅間玲司は神楽が犯人ではないと思いつつ、神楽自身が確証を持っていないことから、
新世紀大学病院の水上江利子教授(鈴木保奈美)を問い詰め、神楽が二重人格であることを知る。
神楽のもう一つの人格リュウが殺人を犯したのではないかとの疑問を神楽自身が持っていたのだ。

神楽龍平が15歳の時、陶芸家の神楽昭吾(萩原聖人)が自殺する。
それはコンピューター制御で忠実に再現された昭吾のコピー陶器を龍平が今までで一番好きと褒めたからだった。
自分の一言が父を追い詰めたと知った龍平は精神的に不安定となり、二重人格となったのだった。

神楽は逃亡を続け、浅間が追うがあと一歩の所で取り逃がす。
やがて浅間は捜査から外され、事件は警察庁の直轄捜査となる。

暫くして白鳥が猟奇殺人の被害者となる。
浅間は、白鳥の携帯を見つけ、そこから神楽にコンタクトを取って事件の真相を追う。

やがて、浅間は神楽と協力して「モーグル」を探す。
大学病院のリュウの部屋に隠されていたデータを発見、解析研究所のシステムにかけて、
そこに隠されていたものが「真のプラチナデータ」だったことを知る。

それは、DNA解析システムから除外された官僚や政治家とその家族などのDNAデータ。
DNA解析システムでNFとなるデータのことだった。

NF13はその中にあり、該当者は水上江利子だった。
そしてモーグルはそれを加えてシステムを完全なものにする仕掛けだった。

神楽は決着をつけるため、水上の自宅を訪ねる。
浅間を確保した志賀や警察庁の捜査官は神楽を追って水上の自宅へ向かうが、
一瞬遅く水上は神楽に射殺されてしまう。

逮捕された神楽。
浅間は、神楽龍平に対し、二重人格で現れた別の人格こそ神楽龍平であり、
オリジナルの性格はリュウだったと告げる。

水上は、DNA解析システムに反対する人物を次々と殺していた。
そして、プラチナデータの存在を知り、モーグルを作った蓼科兄妹を殺したのだった。

すべてがうやむやになろうとしていた。
が、浅間は別事件のDNA、NF6が現役閣僚の師弟であることを突き止めてマスコミにリーク。
警察庁上層部にも暴露、志賀を追い落とす。

事件の構図が明らかになったところで物語は幕を閉じる。

**

DNA解析に絶対の自信を持っていたけど、二重人格までは分析できてませんでした、
と言う部分と、
100%はっきりしてしまうと困る人が絶対出るよね、特に権力者の中に、
と言う部分が絡み合っていることは分かるが、謎解きとしてはやや強引。

DNAプロファイリングで仮に性格まで判別、判断ができるとして、
二重人格だったらどうなるんだろうって、元々どうだったのか。

SEだったら絶対考えるはずで、ましてや自分自身が二重人格なのに、
システム化するに当たってどう取り扱うか悩みどころのはずで、
神楽はシステムに対して自信がありすぎる。

仮にそれも二重人格のなせる業だとしても、
自分が二重人格だと十分承知していることとの矛盾を感じてしまった。

ラストシーンはやや不自然。

この後、DNA解析システムはどうなってしまうのか。

これがスピルバーグあたりなら「システムは廃止されてしまいました」となる所で、
それはそれで何も全部やめにしなくてもいいでしょと突っ込む所ではあるけど、
責任者を替えて続行するのか、頓挫したのか、違う方向へ持っていくのか、
等々ある程度見せてほしかった。

面白かったことは面白かったが、東野圭吾原作、しかも映画化前提で書き始めたと聞いていたから、
それにしては全体が、破綻とまではいかないけどやや無理な設定のように感じた。

Wikiで見る限り、大きな流れは同じようだが、小説とは事件の内容、人物の設定など違っているし、
どうもDNA解析システムの完成度の設定がかなり違うようだ。

映画ではまだDNAデータは十分に蓄積されておらず、この段階でNotFoundが出るのは、
やむを得ないと言うか、当たり前のように思えた。
小説では(Wikiで見る限り)100%の検挙率、つまり犯人が必ず特定できるはずなのに、
NFが出ると言う不可解さが謎になっていると思える。

連続殺人の動機もどうも違うようで、映画は確かにわかりやすいけど浅い。

 

 

    

 

  

   

 

 

 

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