2014/01-03鑑賞
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今年の累計:12(0)[2] 本 ( )は試写会
[ ]は邦画
1−3月期:12(0)[2]本 、4−6月期:0(0)[0]本、7−9月期:0(0)[0]本、10−12月期:0(0)[0]本  
1月:2(0)[1]本、2月:4(0)[0]本、3月:6(0)[1]本
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 LIFE!  

ベン・スティラー、クリステン・ウィーグ、ショーン・ペン

ウォルター・ミティ(ベン・スティラー)は同僚のシェリル・メルホフ(クリステン・ウィーグ)に好意を持っていた。
彼女の加入したSNSに加入し「WINK」を送ろうとするがエラーになり、サイトに問い合わせていた。

ウォルターには夢想癖/空想癖があった。
街中の些細な出来事にシェリルを重ね、自分自身が活躍して問題を解決することを夢見て、
人の話を聞いてなかったり、電車に乗り遅れたり。

ウォルターはライフ誌で写真のネガ管理をしていた。
出社してみると、社が買収され大幅なリストラが行われるとのうわさで持ちきりだった。
リストラ(再構築)の責任者として赴任してきたのは、テッド・ヘンドリクス(アダム・スコット)以下、
ひげ面の3人組。
「ひげが似合うのはダンブルドアだけだ」と言い返す妄想に浸りながら作業場に向かう。

そこには、ライフ誌の数々の表紙を飾った写真家のショーン・オコンネルからフィルムが届いていた。
彼はウォルターのこれまでの協力に感謝し、中にライフ誌のモットーを記した二つ折り財布をウォルターに贈り、
ネガ番号25番の写真を最後の表紙に使ってほしいと書き記していた。

ところが、同僚のヘルナンド(エイドリアン・マルチネス)が、ネガを整理すると、#25だけがない。

25番を最後の表紙に使うことはヘンドリクスの耳にも入っており、早く渡すようせっつかれる。
当初は現像中とかなんとかごまかしていたウォルターだが、段々とごまかしきれなくなってくる。

ウォルターには引っ越しを予定している母、エドナ(シャーリー・マクレーン)と
女優志望でグリーのオーディションを控えている妹のオデッサ(キャサリン・ハーン)がいた。

自身がリストラされることは経済的にもかなり苦しくなる状況だった。

一方、シェリルはいわゆる「バツイチこぶ付き」、息子のリッチーの子育てに手がかかる状況。
ウォルターは得意のスケボー技を披露してリッチーには尊敬される。

ウォルターはシェリルにショーンの居場所を調べてくれるよう頼んでいたが、
ついに#25ネガがないことをばらし、もしかして本人が持っているかもしれないし、
確認したいと伝える。

シェリルは、前後の写真が手掛かりだと推理小説からの類推を話す。
前後の写真とは、壁か家具か床か上下もわからない何か、水面、そして親指のアップ。

水面の写真からはかすかに映る字が見て取れた。
ヌーク何とか、グリーンランドの地名だった。

シェリルの情報からショーンへの連絡は同じものを何か所かに郵送していることが分かり、
そのうちの一つがグリーンランドだった。

ウォルターは意を決してグリーンランドへ向かう。
グリーンランドでレンタカーを借りて港の近くの町に着いたウォルター。
バーで情報を仕入れると、そこは手紙の中継場所で、漁船にヘリで手紙を届けたと言う。

ウォルターは飲んだくれてカラオケに興じていた男に絡まれ、危うく殴られそうになるが、
その時の男の指こそ、写真に写っていた親指だった。

自分が手紙を届けた、これから無線の部品を運ぶ、一緒に来るか? と問う男にウォルターは断るが、
シェリルが歌う妄想に後押しされてヘリに飛び乗る。

荒れる海で漁船に飛び乗るよう指示されるウォルター。
ゴムボートに飛び乗らないといけないのに直接漁船に乗ろうとして海に落ち、
何とか助かったものの運んでいた無線の部品を落としてしまう。

船にショーンはいなかった。
つい何時間か前にアイスランドで降ろしたと言う。

ウォルターは漁船に乗ってアイスランドまで行く。
アイスランドでは自転車、スケボーを駆ってションーが行った火山まで行くが、
噴火予告が出ており、ホテルのオーナーに危機一発で助けられる。

あと一歩でショーンを逃したウォルター。
出社するよう指示が出ているとのメールを受けて帰国。
ヘンドリクスに問い詰められて、ついに写真がないと言い、首を宣告される。

アイスランドで手に入れたスケボーをリッチーに渡すため訪れたシェリルの家で出てきたのは旦那。
シェリルが電話にかかっていると聞いてそっとスケボーを置いて去る。

失意のうちに帰宅したウォルターは、がっくりきてショーンがくれた財布を捨ててしまう。
そして、運び込まれた母のピアノを見ていて謎の写真がピアノの端を撮ったものだと気づく。

それはショーンのカメラで私が撮った、というオデッサ。
ショーンが来たの? 言ったじゃない、聞いてないよ、あんたが上の空だったからよ。

一週間ほど前、ユキヒョウを撮りにアフガニスタンに行くとか言ってたわよ。
もうすでに首になってしまっているとはいえ、心残りのウォルターは母のケーキを持ってアフガンに飛ぶ。

ショーンがしたように母のケーキを部族長に振舞って入山を許され、ポーターを雇って山に入る。
しかし険しい山に途中でポーターと別れ、たった一人で山を登って行くウォルター。

SNSの担当者と電話しながら歩いていると、背後からうるさいとの声。
それこそ、ショーン・オコンネルその人だった。

初めて会う二人。事情を話すウォルターには写真は君の尻の下だ、と言うショーン。
あげた財布の中に25番ネガを入れておいたと言うのだ。
中を見ろとのメモは財布の中のことで、財布のことではなかった。

財布は気に入ってたけど、首になって捨ててしまったとがっかりするウォルター、
良い写真だったのに残念だと言うショーン。

ウォルターはそのまま帰国。
しかし、アフガンからの帰国を疑われ、ロスで止められてしまう。
ロスでの知り合いはSNSの担当者だけで、空港に来てもらって何とか本人保証をしてもらい入国。
もう、シェリルが抜けたSNSは脱退すると言うウォルター、人気が出てたのにという担当者。

あれだけ大事にしていた父の形見のピアノを売ることになり、泣きっ面に蜂状態のウォルター。
ただ、ピアノは結構な金額で売れ、小切手を受け取ると、母が財布を差し出した。
捨てたはずの財布、拾っといたと言う母。
中には大事に紙に挟まれたネガが入っていた。

翌日、ウォルターは社に行って、ヘンドリクスに写真を叩きつた。
決まりかけていた最後の表紙を替えるように言い残して。

仕事を探すためプロファイルをSNSに登録。
早速スケボーのお礼メールがリッチーから届く。

後日、退職金を受け取り帰る途中、シェリルに出会う。
スケボーのお礼を言われ、旦那がいたがよりが戻ったわけではないと判る。

それは丁度、最終号が発売になったその日だった。

ショーンが良い写真だったと言うその表紙に写っていたのは、ネガを確認するウォルターその人だった。

遠い存在だと思っていたものは、結局回りまわって、すぐそばにあったと言う落ち。
しかし、そこまで近くだとは思いもよらなかった。
ごみ箱から拾うだろうな、とはすぐに思ったけど。

伏線もよく回収されていた。
妄想と現実がごちゃになりがちだけど、編集で妄想は妄想、現実は現実、と分かるようにしてある。

アイスランドはホントにロケに行ったらしいが、アフガンはどこか別の所のようだ。

監督はベン・スティラー自身。
スケボーがうまいとは知らなかった。

クリステン・ウィーグは「宇宙人ポール」のルース、「プライズメイズ」ではアニー。
「怪盗グルーのミニオン危機一発」ではルーシー、ちなみにルーシーの吹き替えは中島美嘉。

シャーリー・マクレーンは最近では「ココ・シャネル」のココ・シャネル、
「奥さまは魔女」ではTVでのサマンサの母、エンドラ役。
「イン・ハー・シューズ」では、姉妹の祖母エラ。
他に「愛と追憶の日々」(1986)、「泥棒貴族」(1966)など、多くの名作を残している大ベテラン。

ショーン・ペンも雰囲気出てました。

実際のライフ誌は何度も休刊廃刊を経て、2007/4/20号でついに廃刊したそうだ。
最後の表紙はウォルター・ミティではなく、J・F・ケネディの胸像だったようだ。

 

 

           

 アナと雪の女王   

2D吹替え版。
松たか子、神田沙也加、ピエール瀧。

アレンデール王国の2人の王女、エルサとアナ。
エルサは父の国王から受け継いだ雪と氷の魔法の力を持っていた。

小さいころからエルサの魔法で宮殿内で雪遊びをするエルサとアナ。
しかし、エルサ8歳の時、雪の魔法が誤って5歳のアナの頭を直撃。
アナは失神してしまい、茶色の髪が一部だけ白化する。

国王と女王はアナを連れて森へ行き、トロールに助けを求める。
トロールはアナを回復させ、悪い記憶を消し去る。

エルサはそれ以来城から出なくなってしまう。
日に日に強くなる魔法の力に怯え、アナとも距離を置くようになる。

10年後、国王は女王と連れ立って旅に出るが、船は嵐で難破沈没、二人とも帰らぬ人となる。

さらに3年後、成人となったエルサは女王に即位することになる。
実に13年ぶりに城の扉が開かれ、戴冠式を祝うこととなった。

魔法の力はさらに強くなり、感情が高ぶると魔法が制御しづらく、
素手で触れるものすべてが凍りつくエルサ(声:松たか子)。

普段は魔法を防ぐ手袋をしているものの、戴冠式では素手で宝玉と勺杖を持たねばならず、
式の間だけでも平静を保つよう心がけようとする。

一方、久しぶりに外の空気に触れて舞い上がるアナ(声:神田沙也加)
見るもの、触れるものすべてが楽しく、有頂天となる。

そんな中で、アナはサザンアイル王国の13番目の王子、ハンス(声:津田英佑)と出会い恋に落ちる。
そして、まるでおとぎ話の定番のように婚約を決めてしまう。

戴冠式ではエルザは辛うじて宝玉と勺杖が凍りつく前に戴冠式を終えることができた。

式後の舞踏会。
アナはエルサにハンスを紹介し、結婚を宣言するが、エルサは猛反対。
反発するアナはエルサを引っ張り、手袋をもぎ取ってしまう。

焦るエルサ、反発するアナ。
エルサは感情が高ぶってつい氷の魔法を放ってしまう。

うろたえて広場に出るエルサ。
追い詰められて辺りを凍らせながら山に逃げて行ってしまう。
エルサの魔法の力はすさまじく、宮殿、港をはじめ一帯が雪と氷に閉ざされてしまう。

エルサは山に逃げ、隠していた魔法の力を解放、山頂に氷の宮殿を作り上げる。

アナは後をハンスに託し、エルサを追って魔法を解くよう説得することにした。
馬を駆ってアナは雪の中を進むが、途中で落馬し、馬に逃げられてしまう。

寒さに耐えかねて、オーケンの山小屋に入るアナ。
そこに雪まみれの氷屋、クリストフ(声:原慎一郎)がやってくるが、
オーケンと揉め、トナカイのスベンの餌も買えず、外の小屋で寝る羽目に。

アナが必要なものを手に入れて、クリストフにエルサを追う手助けをさせることになった。
途中オオカミに襲われ、そりを失ったクリストフ。

アナやスベンと途方に暮れていると、雪だるまのオラフ(声:ピエール瀧)が登場。
アナに幼いころの記憶がよみがえる。

アナは何とかエルサの宮殿にたどり着くが、エルサは心を開かない。
自身のせいでアレンデールが氷に閉ざされたと知ってうろたえるエルサ。
さらに、雪と氷を解かす魔法は知らないので、国を元に戻すことはできないと言う。

帰る、帰らない。
押し問答の末にエルサの魔法がアナの胸を直撃。
それでも帰らないアナにエルサは氷の巨人を作って追い出してしまう。

追い出されたアナの髪に白い部分が増え、体が冷えていく。
焦るクリストフはトロールに助けを求めに行く。

石に語りかけるクリストフにちょっと変?と思うアナだったが、徐々に白化が進む。
トロールはハートに当たった魔法は解くことができず、このままではアナは助からない、
本当の愛が氷を解かすと告げる。

本当の愛、道すがらアナの話を聞いていたクリストフはハンスのキスこそが氷を解かすと思い、
アナを連れて城へ戻ろうとする。

一方、城では無人で帰ってきたアナの馬を見て、ハンスと何人かがエルサの城に向かうことになった。
城にたどり着いた一行は氷の巨人を崖から落とし、エルサに戻るよう説得するが聞き入れられない。
激しい争いの後、アレンデールの貿易相手国の兵がついにエルサに矢を命中させ、城に軟禁する。

閉じ込められたエルサ。

クリストフはスベンを駆って、アナを城まで運び、ハンスに託す。
ハンスはアナを部屋に入れ、暖炉のそばでキスをする、と思いきや、
アナとの婚約は城を手に入れるための策略で、エルサともども死んでもらうと言う。

暖炉の火を消して部屋を出るハンスは、アナがエルサのせいで死んだと告げ、
エルサの牢獄へ行くが既にエルサは逃げた後だった。

アナはオラフの助けで難を逃れ、クリストフに会うため吹雪の中を行く。
クリストフもアナを助けるため再び城に向かう。

アナがクリストフ姿を捉えた時、ハンスがエルサを襲うのも見えた。
躊躇うアナはエルサの下に走り、ハンスとエルサの間に立ちはだかる。
そしてアナはついに凍りつき、振り下ろされた剣は砕かれ弾き飛ばされたハンス。

嘆くエルサが氷のアナを抱きしめたとき、徐々に氷は融け、アナは息を吹き返した。
愛の力が氷を融かす、エルサはアレンデールに再び春を呼び戻す。

ハンスや貿易相手国の首領は逮捕され、追放処分となった。
エルサは雪と氷の魔法を人々のために生かしアレンデールには平和が戻った。

そうそう、オラフは一人用の雪雲を用意してもらい、融けてしまわずに済んだ。

「塔の上のラプンツェル」の成功を経て、ミュージカル仕立てのダブルヒロインの物語。

ヒロイン姉妹は、どちらかと言うと「平たい顔族」に近くベビーフェイスで親しみやすい顔立ち。

とにかく氷の表現が素晴らしい。
氷の宮殿も圧巻だが、冒頭の天然氷の切り出しシーンはお見事の一言。

本当は3D/字幕で見たかったが、2D/吹替えしかなかった。

しかしながら、吹替えは全く自然で、歌も十分うまい。
神田沙也加やるな、って感じでしたね。
子供時代のキャストもほんとに子供だったようだが、なかなか良かった。

話題だけでお笑い芸人や歌に難のあるアイドル系を入れなかったのは大正解。
この点は過去に何度も失敗を繰り返したディズニーだけに拍手を送りたい。

ピエール瀧は知らなかったので、エンドクレジットでびっくりした。

オリジナルのアナの声はクリステン・ベル。
「バーレスク」で嫌味なニッキー役。最近はTVシリーズからのスピンオフ「ベロニカ・マーズ」で主役。

エルサはイデナ・メンデル。舞台の多い女優さんで歌唱力は抜群。
いずれBDなどでオリジナル版を見てみたい。

同時上映は「ミッキーのミニー救出大作戦」
のんびりと馬車に同乗して移動していたミッキーとミニー。
車で追いついたピートがミニーを強奪して追いつ追われつとなる展開。

古き良きモノクロ時代(ミッキーの「蒸気船ウィリー」の頃)のような絵柄で、
これでずっと行くのかと思ったら、途中、スクリーンからはみ出して背景ともども
フルカラーのリアリティある造形となり、スクリーンの中と外を行きつ戻りつする展開。

さすがです。

 

 

          

 

 ロボコップ  

ジョエル・キナマン、ゲーリー・オールドマン、マイケル・キートン、アービー・コーニッシュ。

2028、デトロイト。
警備ロボを開発販売しているオムニ社。
海外では実戦配備しているが、アメリカ国内では法規制があって売ることができない。
社長のレイモンド・セラーズ(マイケル・キートン)はロボットと人間の融合で打開策を考えている。

刑事のアレックス・マーフィー(ジョエル・キナマン)には、妻クララ(アービー・コーニッシュ)と息子デビッドがいた。

捜査で大物ボスのバロン(パトリック・ガロウ)に目を付けたため犯罪グループから狙われていた。
また、事件で使用された銃が証拠品として警察署に保管されていた物だったため、
警察内部に協力者がいる可能性もあった。

そんなある日、犯罪グループの襲撃を受けて同僚のジャックが重傷になってしまう。
一方のアレックスは、車に仕掛けられた爆弾で片腕片足を吹き飛ばされ、
全身に火傷、骨折、内臓などに重篤な損傷を受ける。

オムニ社では、ロボットと人間の融合の対象候補にアレックス・マーフィー刑事を考え、クララに同意を求める。
死なずに済む方法はこれしかない、とクララに半ば強制的に同意させ、
アレックス・マーフィーはロボットとの半サイボーグに加工される。

アレックスはロボコップとして復活蘇生するが、自分の姿に驚愕、
デネット・ノートン博士(ゲイリー・オールドマン)を襲い逃亡する。

ノートン博士の研究所は中国内部にあり、ロボコップは遠隔操作で停止ができる。
助手のキム(エイミー・ガルシア)はロボコップを停止、回収する。

ロボコップはクレードル・ステーションのような装置で充電、休息、透析等を行うようになっていて、
完全な自己完結では生命を維持できない。

アレックスは現実が受け入れられず、ロボットスーツ(本当はスーツではなく体そのもの)を外させる。

しかし、残った体はごく一部[頭(一部頭蓋骨欠損)、右手(腕はなく手のみ)、
胸部(肺と心臓のみ、肋骨や胸筋、皮膚はない)]で、あまりの姿に愕然として、
死にたいと思うが「生」が妻や子の希望だと聞いて気を取り直す。

デトロイト市警はロボコップをお披露目することになった。

ノートン博士はアレックスに犯罪データをアップロードするが、悲惨な事件、凶悪な犯罪者、
それに自身の爆破殺人未遂事件などでアレックスはストレスが極限に達して失神する。

ロボコップのお披露目まで時間がないため、ノートン博士はアレックスのアドレナリン・レベルを下げる薬剤を投与。
アレックスは落着きを取り戻すが、無感情になってしまう。

お披露目の席では、ロボコップは群衆の中から指名手配犯を見つけ、速攻逮捕。
TVキャスターでロボット刑事の導入を推奨しているノバック(サミュエル・L・ジャクソン)は、
手放しで賛美、ロボコップの有用性を強調する。

ロボコップはアレックス・マーフィーとしての感情は失ったまま、指名手配犯などの逮捕に精を出す。
ただ、帰宅を望む妻のクララには大した説明もせず、クララの不満は増大する。

クララの不満を抑えるため、オムニ社はアレックスをクララと面会させる。
ほんのわずかな面会、クララとデビッドを残し、アレックスは捜査に戻る。

ロボコップは手がかりをたどって、ついにバロンの居場所を突き止める。
壮絶な撃ち合いの末、バロンは倒すが、ロボコップも重傷を負う。

オムニ社は、ロボコップをそのまま殉職させることで、ロボット刑事の導入の法改正をさせようと考え、
ノートン博士にロボコップを停止させるよう指示、博士は受け入れたふりをしてロボコップを修復する。

オムニ社のセラーズ社長はクララを社に呼び、アレックス・マーフィーは死んだと伝える。

その頃、復活したロボコップは、オムニ社や警察の攻撃をかわし、
自分自身、すなわちアレックス・マーフィー刑事殺人未遂事件を追い、
警察内部の共犯者刑事を突き止め、さらには刑事部長と犯罪グルーブの癒着を突き止める。

そして、セラーズが自分を始末しようとしていることを知り、オムニ社に乗り込んでいく。
自立式の大型警備ロボットの攻撃をかわし、左腕を失いながらもセラーズを追う。

セラーズは、ロボコップの接近を知り、クララとデビッドを人質にヘリで逃げようとするが、
ロボコップはヘリの接近を阻止、セラーズを逮捕しようとする。

しかし、ロボコップが攻撃できないようにする識別マーカーがついているセラーズを撃つことができない。
そして、セラーズが反撃しようとしたとき、ロボコップのプログラムをアレックスの感情が凌駕し、
セラーズを倒すことができた。

ロボコップ、否アレックス・マーフィーは、修復=治療されて家族の元に戻り、一件落着。

ロボット刑事の導入を進める法律は議会で成立したものの大統領が署名を拒否して失効。
ノバックが怒りまくると言うエンディングとなった。

**

1987年の「ロボコップ」のリメイク。
デトロイト、オムニ・コープ、アレックス・マーフィーなど、主要プロットは同じ。

ストーリーはそれほど複雑ではない。

オリジナルは確かマーフィーは当初は人間の意識はなく、記憶の断片から自分を取り戻したはずだが、
今作は最初から人間としての意識があり、薬剤で人間味を失う展開。

オリジナルはもう少し体が残っていたはずだが、今作は「ミッション:8ミニッツ」よりも悲惨。
瀕死時の姿から想像できないほどだったので、ちょっと驚愕。
あそこまで「パーツ」になっているんだったら「アイ・ロボット」のサニーのように
もう少し人間離れした体形でも良かった。

オリジナルに敬意を表したと思われるスタイリングも出てきたし、
動く際のギュイーン、キュイーンみたいなメカ音は健在で、動きも直線っぽい演出だった。
「ロボットらしい」感じはあるが、やや冗長と言うか、「今更」感がした。

バイクはかっこいい。

動きや思考のどれが機械(メカ、AI)によるもので、どれが人間によるものか分からないが、
反応や攻撃を自動制御するのであれば、あそこまでの連射は不要(弾がもったいない)
もっと少ない弾数で相手を倒さないと、多勢は撃破できない。
演出上、連射でないと迫力がないのは重々承知の上で。

メカと脳を連携させることが全く不可能と言うわけではない。
腕などを失った人の脳波を捉えて、メカの腕を操作する仕組みが実現されている。

しかし、脳神経とメカを直結させるような仕組みは当分無理だろう。
仮にできるとしても手作業で接続をいじくれるほどおおざっぱなものとは思えない。

あれではコンピューターの回路を半田ごてで直すようなもので、
最低でも目視は顕微鏡、操作はマニピュレーターが必要と思われる。

ロボットとの融合はまだ先の話でも、ロボットスーツ=パワーアシストスーツが実用レベルの最初だろう。

現在は介護用途とか、高齢者/障害者などの動作支援にとどまっているが、
いずれスーパー・ソルジャー、特にスーパー歩兵が出てきてもおかしくない。

また火器における敵味方識別装置などは既に実戦配備されている。

ジョエル・キナマンは初見かも。全く知らない。

ゲイリー・オールドマンの助手キム役のエイミー・ガルシアは見た目まんまアジア人だが、
実はメキシコとプエルトリコのハーフ。

研究所は中国にあったが、「キム」であれば韓国系で、中国系の「金」なら「ジン」または「キン」。
尚、渡来人ではない日本由来の姓にも「金」さんがいるが、読みは「コン」、「コンノ」。
そこから派生した名前には「昆」「今」「今野」「紺野」等があるらしい。

 

 

           

 偉大なる、しゅららぼん   

浜田岳、岡田将生、深田恭子、笹野高史、佐野四郎、貫地谷しほり。

代々、琵琶湖の不思議な力を受け継ぐ2つの名家。
ひとつは琵琶湖の東岸にある石走(いわばしり)城に住む日の出家。
もう一つはそのライバルで1300年に渡って対立してきた棗(なつめ)家。

そもそも15年前、日の出家に誕生した本家の淡十郎と分家の涼介(岡田将生)。
ともに不思議な能力を受け継ぐ天賦に恵まれていた。

一方、棗家にも同時期に跡継ぎたる広海が生まれていた。

15年後の今、涼介はその力を修行するべく、本家にやってきた。
船頭の源治郎(笹野高史)の和船で石走城に着いた。

涼介の指南役は一族の藤宮濤子(とうこ、新字体では涛、貫地谷しほり)。
家には当主、人の心を操る日出淡九郎(佐野史郎)、記憶と意識を操る長女清子(深田恭子)、
跡継ぎで長男、生きる伝説と言われる淡十郎(浜田岳)がいた。

清子は「力」を身に着け、人々のうわべの言葉と腹の底の違いに愕然として引きこもり中。

涼介は、赤い学ランに身を包み、淡十郎とともに地元の石走高校に入学することとなった。
副校長(三又又三)以下、教員は平身低頭だが、新任の校長速水(村上弘明)は冷ややかに見ていた。

教室でも特別扱いの淡十郎に早速ヤンキー葛西が突っかかるが淡十郎は相手にしない。
葛西の投げたナイフがクラスメートの沙月(大野いと)に当たろうとした時、
棗広海(渡辺大)が大音響とともにナイフを操って沙月を救った。

実は日出も棗も「力」を出すときは、とてつもない大音響の嫌な音を出すのだが、
それが聞こえるのはお互いの家の力のあるものだけ、一般人には聞こえないのだ。

また「力」は日出家と棗家のお互いには影響を及ぼさないのだった。
淡十郎と広海は何かといがみ合い「力」がぶつかり、そのたびに割を食うのが涼介。
大音響の反応ぶりにいつしかすっかり変態扱いされる始末。

一族は竹生(ちくぶ)島で神事を執り行い、御神水を飲むことで力が開発される。
涼介と淡十郎は5歳、10歳の時と合わせ、今回も竹生島で神事の後、御神水を飲む。

涛子の指導もあって涼介は力が使えるようになる。

淡十郎は校長の娘の沙月が好きになり、同じ美術部に入るが沙月は広海が好きで失恋し、荒れる。

棗家に向かい、広海に一緒に琵琶湖を捨てて争いは終わりにしようと申し出るが、
棗永海(高田延彦)に追い返される。

棗家との衝突を避けるため淡九郎は校長に広海のクラス替えを申し出る。
校長は淡九郎の精神攻撃を受ける前に退散する。

数日後、再び校長が日出家を訪れるが、校長の言葉は意外なものだった。
すなわち、二日以内に石走城を捨て、町を出ていくこと。

精神攻撃を掛けようとする淡九郎に、速水校長が放った一撃は淡九郎の動きを止めてしまうものだった。
まるで石化魔法のように動かない淡九郎。
速水の強大な力に、日出家は涛子以下一族がどうするかを決めることとなった。

翌日、棗広海が淡十郎の下を訪れ、母を助けてくれと言う。
同じように速水校長が棗家を訪れ、父永海を固化させ、驚いた母(森若香織)が倒れた。
母は一般人で「力」の秘密を知らない、清子の力で母の記憶を消してほしいと言う。

また速水の力は、日出と棗の力を合わせたもので、両家を凌駕するとのことだ。

清子は意を決して城を出、棗家へ向かう。
母の記憶を消して、新しい記憶を入れ実家へ見舞いに行くと思わせることにする。

そこに速水が現れ、両家の動きを察知し、すぐに出て行けと言う。
そして速水が力を放とうとしたその時、涼介と広海がともに「力」を放つ。
すると今まで聞いたことのないすさまじい大音響が発生し、みんなが卒倒してしまう。

涼介が気付くと、淡十郎は平気だったようだ。
生まれながらに格段の素質を持っていながら御神水を飲んでいなかった淡十郎には力がなかった。

大音響が聞こえなかった淡十郎は速水が逃げるのを見ていた。

翌日、清子は広海と涼介を連れて琵琶湖の湖岸に来る。

そして昨日の大音響、広海には「しゅらららら」で始まったと聞こえ、
涼介には「ぼぼーん」で終わったと聞こえた音、あわせて「しゅららぼん」とは、
両家の力が合わさることが琵琶湖に住む竜神を呼び出すことであり、その音である、と。
そして、竜がこの場所でもう一度力を合わせて放ち、竹生島の水を取ってくるよう指示したそうだ。

二人が嫌々放った力。
琵琶湖の水がモーゼ宜しく割れ、二人は馬に乗って竹生島の湖底を目指す。
そして琵琶湖形のくぼみにたまった水を持ち帰る。

琵琶湖から去ることを決意、速水と対峙する清子。
固化した父らを元に戻すことができることを証明するため、涼介を固化し元に戻すよういう。

速水が涼介を固化させようとしたその時、一瞬解いた結界の隙を突いて清子の力が速水を倒した。
しかし、速水には「力」がなく、普通の人間だった。
すなわち、速水を操り、力を発揮させていたのは黒幕であり、それは源治郎そのひとだった。

竹生島での神事の際、淡十郎が飲まずにごまかした御神水。
それを源治郎に飲ませたため、源治郎の能力を開花させていた。

すなわち、源治郎は八郎潟の力の持ち主で、幼少の頃、日出家に連れてこられ記憶を消されていた。
能力によって記憶がよみがえり、60年間の恨みつらみが爆発した。

源治郎が日出家、棗家を滅ぼそうとしたその時、淡十郎は涼介らが持ち帰った御神水を飲み干し、
力を開花させて、竜神を呼ぶ。

竜神の雷(いかづち)は、源治郎を直撃、哀れ源治郎は絶命した。

しかし、棗広海は、棗家が滅びることを覚悟で、棗家に伝わる「時を戻す秘伝」を放つ。

大音響とともに時は戻り、源治郎は死んでいなかったことになり、涼介と淡十郎以外の記憶から棗家は消える。
何もなかったかのように新学期が始まり、涼介と淡十郎は高校へ通う。

そこに突然の転校生、果たしてその正体は。

「鴨川ホルモー」「プリンセストヨトミ」に続く、万城目学原作小説の映画化。

原作は未読だが、キャラ設定がやや中途半端な気がした。

長年一緒に住んでいるはずの淡九郎、淡十郎、清子に類似性が感じられない。
特に台詞回し。淡十郎だけあの語り口は違和感。
涛子も然り、一族っぽさ、らしさがなく、もう少し統一感があってもよさそうな気がした。

15歳はやや無理がある。

淡一郎から始まって淡十郎が十代目だとすれば、それにも無理がある。
一代を仮に30年と考えても10代では300年にしかならない。

1300年間争っていたのだから、1300年前が初代だとすれば、40代から50代は経っている。

淡十郎は淡五十郎くらいでないと、辻褄が合わない。
それとも「淡」は10人だが、他の字があるなら別。

ただ、さんずいの字と言っても、潮、汐、沙、沿、混、泥、濁、など相応しくないと思える字も多い。

主題歌はももクロ。
深田恭子の白馬の前を横切るのは、浜村淳。

渡辺大は渡辺謙の息子。

藤宮涛子と聞いて雨宮塔子を思い起こしたのは私だけか。

 

 

  

 

  キックアス ジャスティス・フォーエバー  

アーロン・テイラー・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、クリストファー・ミンツ・プラッセ。

**

続編。
前作のおさらい。
力も必殺技もない高校生のデイブ・リゼウスキー(アーロン・ジョンソン)は、
コスチュームに身をまとい、町で悪人と戦う姿がYouTubeで流され、一躍人気者に。

そんな姿を冷ややかに見ていた元警官のデーブ(ニコラス・ケイジ)とミンディ(クロエ・モレッツ)父娘。
キックアスがヤクの売人と戦って苦戦しているところに助太刀し皆殺しにしてしまう。

そのため、やくざのボス、フランコ・ダミーコ(マーク・ストロング)はキックアスを殺そうとし、
息子のクリス(クリストファー・ミンツ・プラッセ)をレッドミストに仕立てキックアスをおびき出す。

キックアスは捕まるが、デーブ=ビッグダディとミンディ=ヒットガールが加勢し、
難を逃れたものの、ビッグダディは焼死してしまう。

キックアスとヒットガールはダミーコのマンションに乗り込み、ダミーコは爆死、
レッドミストは復讐を誓う。

**

あれから数年。
ミンディ(クロエ・モレッツ)は、デーモンの元同僚マーカス・ウィリアムズ(モーリス・チェスナット)
に引き取られ、デイブ(アーロン・ジョンソン)と同じ高校へ通うこととなったが、同級生にからかわれ、
子ども扱いされて、授業には出ず専ら体を鍛える毎日。

一方、デイブはヒーローを止めていたが、もう一度キックアスに戻ることを決意。
ミンディにコンビを組むよう説得。ミンディは折れてデイブを鍛えることに。

しかし、ミンディは学校へ行っていないことがばれ、マーカスに問い詰められると、
デイブと付き合っていると嘘で言い逃れる。(半分ホント)

訓練の成果を試そうとゲイの売人風の恰好で町をうろつくデイブ。
すぐにチンピラに目を付けられてボコボコにされるも、ヒットガールが現れ大暴れ。
警察がやってきて逃げるが、マーカスも気づいてミンディに連絡。
ミンディは熱を出して寝ていると言い、確認に家に戻ったマーカスをごまかしきれず、
ヒットガールがばれてしまう。

ミンディはヒットガールを止める約束をさせられ、翌日からは普通に学校に行くことになる。
同級生のブルック(クラウディア・リー)はミンディに恥をかかそうとダンス部に誘い、
ミンディは格闘をイメージしたダンスでみんなの度肝を抜く。

デイブはミンディにヒットガールを続けるよう迫るがミンディは頑として受け付けず、
逆に男と付き合うと言い出す始末。

デイブはヒットガールを失い、ネットで仲間を探す。
ドクター・グラビティ(ドナルド・ファイソン)と知り合い、
そのつてで星条旗大佐(ジム・キャリー)と知り合う。

星条旗大佐はかつてやくざの用心棒だったが宗教に目覚め正義の執行者となった。
そして、リメンバー・トミー夫妻、ナイト・ビッチ、インセクト・マン、バトル・ガイと出会う。

オペラの帰りに両親を殺されたバトル・ガイはデイブの友人のマーティ(クラーク・デューク)で、
素性はもちろん嘘だが、同時にデイブがキックアスだったこともばれてしまう。

星条旗少佐らはジャスティス・フォーエバーを合言葉に軍団を結成、シェパードのアイゼンハワーも加え、
韓国系売春組織を襲撃、女性たちを解放する。

次々と悪を襲撃する軍団、キックアスは興奮したナイトピッチとやりまくる。

デイブとマーティはもう一人の親友トッド(オーガスタス・プリュー)に正体を明かす。
トッドはキックアスに似たコスチュームでアスキックと名乗ろうとするが、
デイブとマーティに馬鹿にされ、別の軍団に入ると喧嘩別れしてしまう。

軍団の活躍はニュースになり、クリス(クリストファー・ミンツ・プラッセ)は怒り心頭。
父の死を巡って母親と口論となって母親を死なせてしまう。

膨大な遺産を受け継いだクリスは母のSMコスチュームを改造してマザーファッカーと名乗り、
スーパーヒーロー軍団に対抗してスーパービラン軍団を作る決意をする。
そして、金に飽かせてワルを軍団に引き入れる。

そのころ、ミンディは普通の女子高生として初デートに向かっていたが、それはブルックの仕掛け。
ミンディはみんなに馬鹿にされと置き去りにされ、涙にくれる。

そして、デイブにほだされて、一転、美少女高校生となって学校に現れる。
友達と一緒だったブルックは負け惜しみを言うが、友達ともども
ミンディに新兵器ゲロゲリ棒を突きつけられて、ゲロゲリをぶちまける。

収監中だが組織のトップでクリスの叔父であるラルフ(イアン・グレン)は、
クリスに悪の軍団を止めるよう指示、ほんとの悪を見せるとして、
母の元ボディガードで自分の相談相手であるハビエル(ジョン・レグイザモ)を殺してしまうが、
逆にタガが外れたクリスにビラン(悪役)の道を突っ走らせることになる。

クリスは星条旗大佐の倉庫(=ジャスティス・フォーエバーのアジト)を突き止め、
マザー・ロシアが大佐を虐殺する。
そしてナイト・ビッチの正体も突きとめて大けがをさせ、病院送りにしてしまった。

デイブがキックアスだったことは父親(ギャレット・M・ブラウン)にもばれ、
口論となってデイブは家を出てしまう。

警察はクリスらの犯罪に業を煮やし、すべての覆面コスプレイヤーの逮捕を指示、
デイブの家にも警察が来て、父親をキックアスとして逮捕する。

クリスはアジトでキックアス逮捕のニュースを見ていたが、
クリスの軍団に紛れ込んでいたアスキック(=トッド)が、あれはデイブの父親だとバラしてしまい、
クリスは殺し屋を留置場に送り込んでデイブの父を惨殺する。

警察にまもられた父親の葬儀。
早くヒーローを止めていれば父は死なずに済んだと嘆くデイブ。
ヒーロー軍団のみんなも(普通の格好で)参列して葬儀が終わろうとしたとき、
クリスの一味が墓地を襲撃、ミンディはぶっ飛ばされ、デイブは誘拐される。

デイブがまさに殺されようとしているとき、車の屋根からの射撃。
ミンディが助けに来たのだった。

格闘の末、ミンディはデイブを救出、クリスらの壊滅を誓う。

自決用の毒薬注射器を携えてクリスのアジトに乗り込んだヒットガールとキックアス。
他のヒーローたちも参加してビラン対ヒーローの戦いが始まった。

ヒットガールは最強の敵のマザーロシアとの対決。
キックアスはクリスことマザーファッカーとの対決。

ヒットガールは終始劣勢を強いられ、ついに毒薬をマザーロシアに刺そうとするが、
取り上げられて逆に刺される。
しかし、それは毒薬ではなくアドレナリンだった。
急激に活性化したヒットガールはマザーロシアを倒す。

一方、キックアス対マザーファッカーは屋根の上での戦いで、
マザーファッカーがキックアスの助けを拒絶して落下、サメの水槽に落ちて食われてしまう。

一件落着はしたが、ミンディはもうマーカスの家に戻れず、どこかへと去っていく。

**

エンドロールの後、片足や局部を失って満身創痍だが、一命は取り留めたクリスの病室が写る。

**

かなりえぐい。
コメディでもシリアスでもないと言うか、コメディとシリアスが混沌とないまぜに。

ゲロゲリ棒(装置)もえぐかった。ほんとにあったらすごいなとか思いました。

今思えば、前作も妄想と現実が奇妙に入り混じる作品だった。
ヒーローになりたいと願う高校生、現実の暴力はそんなに甘くないが、
悪い奴なら死んでも構わんと考えるサイコパス親子の登場で本物やくざとの争いが勃発。

今作はビランたるクリスが叔父のリアル残虐さに悪が覚醒、殺人鬼へと変貌する。

ヒットガールは前作も今作も冷酷サイコパスと美少女と言う二面を持ち、
前作で自分が父から受けた訓練をキックアスに施すシーンもある。

劇中登場したダブルソード。(両端が薙刀のようになっており、真ん中から外れて2本にもなる)
映画の武器などを製作するトニー・スワットン氏が実際に作ったらしい。
人を切るシーンはフェイクだろうが、スワットン氏が作ったものは本当の刃物。

ミンディはお金はどうしているのか。
マーカスの世話になるだけではあのアジトや武器は揃えられまい。
親父は濡れ衣ではあるが、警察を首になっているはずで、警察の年金はもらえなかったろうし、
ミンディへの遺族年金もないのでは、なんて余計なことまで考えてしまう。

クロエ・モレッツ、アーロン・ジョンソン、クリストファー・ミンツ・プラッセはもちろん続投。
デイブの親父役のギャレット・M・ブラウンとマーティのクラーク・デュークも続投だが、
もう一人の親友トッドはエバン・ピータースからオーガスタス・プリューに交替、
モーリス・チェスナットが演じるマーカス・ウィリアムズ警部は前作ではオマリー・ハードウィックだった。

原作者によれば、映画の続編「キックアス3」の計画があるらしい。
ただ、スタジオが首を縦に振るかどうかは不明のようだ。

 

 

           

 ホビット 竜に奪われた王国    

マーチン・フリーマン、イアン・マッケラン、オーランド・ブルーム、ルーク・エバンス、
リチャード・アーミテージ、エバンジェリン・リリー、リー・ペース。

3部作の第2作。
前作をおさらいしておこう。

かつて栄華を誇ったドワーフ。
エルボール(ロンリー・マウンテン=はなれ山)に巨万の富を持っていたが、
火竜スマウグに襲われ王国を奪われた。
この時、エルフがドワーフを援助しなかったことからドワーフはエルフを嫌っている。

ガンダルフの導きで、ドワーフの王国の王子トーリンをリーダーとしたチームを編成し、
ホビットのビルボ・バギンズをバーグラーとして同行させ、エルボール奪還の旅に出る。

途中、裂け谷のエルフに地図の秘密を聞き、エルボールの秘密の扉の鍵穴の存在を知るが、
鍵穴が示されるのは「ドゥリンの日」の最後の光。

それまでにエルボールに着き、王位の印であるアーケン・ストーン(アーケン石)を手に入れ、
ドワーフを再び終結させるのがトーリンの目的だ。

一方、ドワーフを根絶やしにしようとするネクロマンサー(死人遣い)の配下のオークが
トーリンたちを追う。

いろいろあって一旦はトーリンたちと別れたビルボはゴレムのトンネルで「指輪」を見つけ、
オークとの戦いでトーリンたちの危機を救い、決意を新たにする。

トーリン(リチャード・アーミテージ)が立ち寄った町では、
オークが掛けた賞金目当てのごろつきがうようよしていた。

ガンダルフの助言を得ながら先を急ぐトーリンたち。
追うオークが迫るとともに、期限である「ドゥリンの日」が近づいていた。

オークとの戦いを避けビヨルンの小屋に隠れるトーリンたち。
到底期日までに間に合わないと言うビヨルンはドワーフは嫌いだがオークはもっと嫌いだと言い、
馬を貸してくれる。

期日までに間に合わせるためには闇の森を抜けて行かねばならない。
森の入り口までは馬で着いたがそこからは徒歩で行く必要がある。

ガンダルフはドル・ドゥルグア砦に復活したと言うネクロマンサーの正体を暴くため、
一行と分かれる。

トーリンたちは闇の森に入るが、道に迷ってしまう。
ビルボが木の上に登ってエルボールの方向を確認しているうちにトーリンたちは大蜘蛛に捕まる。

ビルボも捕まるが、剣を使って蜘蛛を倒し、指輪で姿を隠してトーリンたちを助ける。
多勢に無勢で絶体絶命の時、森のエルフが現れて蜘蛛をやっつけた。
森のエルフのリーダーは王子レゴラス(オーランド・ブルーム)、
近衛隊長タウリエル(エバンジェリン・リリー)らだった。
しかし、彼らはトーリンたちに加勢したわけではなく、トーリンたちは逮捕監禁されてしまう。

森のエルフは王スランドゥイル(リー・ペース)はトーリンにエルボールに向かわせる代わりに、
エルフの財宝を持ち帰るよう持ちかけるがトーリンは拒否する。

指輪の力で逮捕を免れていたビルボは牢の鍵を盗んでトーリンたちを解放、
地下の酒蔵に行って酒樽に隠れて地下から川に飛び込んで逃げる。

エルフは水門を占めてトーリンたちの脱出を阻止、そこへ追ってきたオークが襲いかかる。
オークはエルフと乱戦になり、トーリンたちは脱出に成功するが、キーリーがオークの矢で負傷する。

生け捕りにされたオークの一人は首謀者の存在とエルフの滅亡を示唆し、首をはねられる。

脱出に成功したオーリンたちだったが、エルボールに行くには湖を越えていかねばならない。
居合わせた湖の町の船頭バルド(ルーク・エバンス)に取り入って町まで入り込むことに成功。

バルドの父、デイルの町の領主ギリオンは弓の名手で大弓でスマウグを狙い、
鋼の鱗を1枚剥ぎ落としたとの伝説を持つ。
しかし、トーリンらは単なる噂だと言い放つ。

バルドはトーリンらが伝説(預言)のドワーフであることに気づく。
かつてトーリンの父でドワーフの王であるスラインが黄金に目がくらみ金銀財宝を集め、
それがスマウグを呼び、結果スマウグによってデイルの町が焼き尽くされていた。

トーリンらはバルドの手作りの武器を持って出発するが町の総統に見つかり捕まる。
エルドールに行かせると再びスマウグの怒りを買うと反対するバルド、
しかし、トーリンは熱弁で財宝の分与を信じさせ、湖を渡ることを許される。

キーリーはオークの矢の毒が回り症状が悪化、町に残るが苦しむ。

オークに侵入を許したことで責任を感じ、またキーリーに関心を寄せていたタウリエルは、
レゴラスとともにトーリンらを追って湖の町に着く。

ところが、町にはキーリーらを倒そうとオークが侵入しており、レゴラスやタウリエルらと乱戦になる。

オークはトーリンたちがエルボールに向かったことを知らせるために逃げてしまう。
タウリエルはオークを追わず、キーリーをエルフの治療法を用いて治療する。

その頃、茶色のラダガストとドル・ドゥルグア砦で落ち合ったガンダルフは
ネクロマンサー復活の報告をラダガストに託し、単身砦に入る。

そして、オークとの戦意を経てネクロマンサーと対峙、その圧倒的魔力の前に捕まってしまう。
ガンダルフの前に現れたネクロマンサーの正体は冥界の王サウロン、その人だった。

さて、破壊されたデイルの町の跡で、ビルボは秘密の扉につづく通路を見つけ、
一行はついに期限ギリギリで秘密の扉の前に立つ。

ドゥリンの日の日没が近づくが、一向に鍵穴は現れない。
そしてついに日が沈み、予言を記した地図のとおりにはならなかった。

落胆して場所を後にするトーリンたち。
その場に残るビルボは場所を探し続ける。
そして「最後の光」が日没の明かりではなく、月光だと気づく。
果たして、月光がカギ穴の位置を示し、戻ってきたオーリンによって扉が開けられた。

中に入りアーケン・ストーンを取ってくるよう言われたビルボ。
金銀に紛れ込んでいたスマウグがビルボの動きを察知して目を覚ます。

ビルボは時々指輪の力を借りながら、スマウグの攻撃をかわすがアーケン・ストーンはなかなか手に入らない。
ビルボはスマウグの鱗が1枚はがれているのを見つけ、ギリオンの伝説が本当だったと知る。

その頃、外で待っていたトーリンは仲間の言葉に意を決して中に入り、スマウグと対決する。

スマウグの火炎攻撃を交わしながら、金の溶鉱炉に誘い込み、ついにスマウグの全身に融けた金を浴びせかける。
しかしその熱にも耐えたスマウグは、怒り狂って湖の町を焼き尽くすと言い放って飛んでいく。

果たして。
第3部につづく。

**

長い。ややこしい。人物の相関が複雑。

ドワーフとホビットが違うのは分かるが、何がどう違う。
裂け谷のエルフと闇の森のエルフの関係は。
前作でトーリンは裂け谷のエルフとも仲が悪かった。

バルドは人間だが、エルフとはもともとどういう関係なのか、それとも無関係か。

バルドがスマウグを倒すところまでが「第2部」だと思っていたので、やや中途半端な感じを受けた。
バルドいつになったら山へ行くんだ、捕まってたらしょうがないな、と思っていた。

当初、タウリエルとアルウェンを勘違い、エバンジェリン・リリーを見て
リブ・タイラー痩せたとか思ってしまった

冒頭、雨の中、左手の店から出て何かをかじりながら画面を横切るのは監督のピーター・ジャクソン。

第3部は「ホビット ゆきて帰りし物語」(のちに「ホビット  決戦のゆくえ」に変更)

当然ながら主要キャストは続投。
第1部で出てきたエルロンド、ガラドリエル、サルマンもでるようだ。

勘違いしていたがドワーフの居城はもともとエルボール。
トーリンらはエルボールのドワーフの国の復興が目的で、そこが帰る土地。
ビルボは目的を達成した後、ホビット庄に帰ることになる。
「指輪」は持ち帰られ、60年の後、勢力を増して指輪を探しているサウロンを倒すため、
フロドによって火山に捨てる旅に出ることになる。

ビルボの持っていた指輪がサウロンの「一つの指輪」であることは、
闇の森のエルフの王スランドゥイルによって明らかにされ、
裂け谷のエルフの王エルロンドの指名によって、フロド、サム、ガンダルフらの旅の仲間が編成され、
スランドゥイルの息子のレゴラスや、北の国の王家の末裔で裂け谷で育ったアラゴルンが加わった。

仲間は数々の苦難を乗り越え、ついに指輪を火山に廃棄して破壊、サウロンを倒す。

これが「ロード・オブ・ザ・リング」3部作である。

 

 

          

 マイティ・ソー/ダーク・ワールド    

クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、ナタリー・ポートマン、アンソニー・ホプキンス。

ソー(クリス・ヘムズワース)の住むアスガルドは、スバルトヘイムとの戦いに明け暮れていた。
スバルトヘイムの王マレキスは最強の物質であるエーテル(英語読み:イーサ)によって、
全宇宙を闇の世界にしようとしたが、その直前にエーテルはアスガルドによって確保され、
スバルトヘイム軍は壊滅状態となりマレキスは逃亡した。
そして、エーテルはどこかの地下深くに隠されてしまった。

1作目でソーと恋仲となったジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)は
音沙汰の無いソーを見限ろうと新しい男性とデートしたりしていたが、ふっきれずにいた。

そこに、助手のダーシー・ルイスが現れ、異常現象を見つけたと言う。
ジェーンはダーシーとダーシーの助手のイアンとともに工場跡の現場に向かう。
そこでは、異次元とつながる空間があり、物質が消えたり戻ってきたりしていた。

ジェーンは重力異常を調べているうちに異空間に迷い込み、
巨大な石に挟まれた不思議な物体(実はこれがエーテル)を見つけ、体に引き込んでしまう。

元の空間に戻ったジェーン、そこにはダーシーが呼んだ警察が来ていたが不法侵入で逮捕すると言う。
しかし、普通の人間がジェーンに触れようとすると弾き飛ばされてしまう。
そこにソーがやってきて、ジェーンを助けてアスガルドに戻る。

ジェーンの不調の原因はアスガルドでもわからず、
オーディン(アンソニー・ホプキンス)は人間を連れてきたソーを怒るが、
妻のフリッガはジェーンを助ける。

一方、スバルトヘイムはエーテルの存在を感知したマレキスが、
アルグリムを囚人に紛れ込ませてアスガルドの監獄に送り込み、内部から監獄を破壊する。

そこへスバルトヘイムの戦闘機がヘイムダール(イドリス・エルバ)の目をかいくぐって潜入、
アズガルドの王宮を攻撃、マレキスがジェーンを連れ去ろうとしてフリッガを殺す。

オーディンが反撃しマレキスは逃げる。
オーディンはフリッガの死を嘆き悲しみ、葬儀を営むとともに、外界との通路をすべて閉鎖してしまう。

ソーはジェーンを囮にして閉鎖された異空間通路(ビフロスト=虹の橋)を通らず
マレキスを倒しにダークワールドに行くため、ロキを牢から出して戦闘機で脱出する。

ダークワールドでソーとロキは仲間割れを装ってマレキスを惑わすが、
結局ロキは刺されて死に、マレキスはジェーンからエーテルを抜き取って逃げていく。

ソーとジェーンは取り残されて途方に暮れるが、洞穴の中でロンドンと繋がる異空間を発見、
ロンドンに戻ることができた。

地球では、エリック・セルビグ博士(ステラン・ステルスガルド)が、
異常現象に気づき調査中に逮捕されていたが、ダーシーとイアンが連れ出す。

セルビグ博士は(ユグドラシルの)9つの世界が一列に並ぶとき、宇宙の危機が訪れるとし、
これをうまくやり過ごせば何も起こらないが、衝突が起これば全宇宙が崩壊すると推測する。

ソーはマレキスが世界が一列に並ぶときにエーテルを放って、全宇宙を闇の世界にしようとすると考え、
セルビグ博士の計算によって、その直列地点はグリニッジであると分かる。

果たしてグリニッジに宇宙船が出現、マキレスが登場してソーとの壮絶な戦いとなる。

セルビグ博士とジェーンの用意した異空間通路の解放装置を使って、ダーシーらも危機をかいくぐる。
最後、マレキスはダークワールドに飛ばされ、ソーは倒されて宇宙船の下敷きになりそうになるが、
セルビグ博士の装置で宇宙船がマレキスの所に飛ばされて助かる。

ソーは、オーディンの前で王にはならないと宣言し、アスガルドを立ち去るが、
実はオーディンは死んだはずのロキが化けたものだった。

アスガルドの戦士らがコレクターに「インフィニティ・ジェム」を渡し保管を頼む。
コレクターは大事に保管すると言いつつ「これであと5つ」とつぶやく。

また、ソーとマレキスの戦いのさなかに異空間から取り込まれたモンスターがロンドンを走り回っていた。

何かまだ続きそうだ。

凄いことは凄いが、あれよあれよ、と言う間に展開していくし、
あまりに凄過ぎてストーリーや相関がよくわからない。

前作はとっくの昔にうろ覚えで、トールハンマー(ムジョルニア、ミョルニール)くらいは覚えているけど、
それぞれの得意技や必殺技も忘れちゃいました。

そういえば、前作ではソーが世界樹の絵なんぞか書いて世界観を説明してましたね。

オーディーンああだっけか、性格変わった? 年取って短気になった? とか思ってしまった。
ヘイムダールは相変わらず役立たずですなぁ。

ソー一家は「神」だと思っていたが、キリスト教的な神ではないし、台詞でも神ではないと言っていた。
「我々は神ではない。We born, we live, we die.」とアンソニー・ホプキンスが言ってました。

殆どのキャストが続投。
浅野忠信もホーガンとして続演。ただし、出番は冒頭のみでセリフもわずか。

ラストに出てくるコレクターは、ベニチオ・デル・トロ。
全米8月公開の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でもコレクターとして登場する。

元々、北欧神話を現代社会と融合したマーベルコミックスの世界の荒唐無稽の物語であり、
パーシー・ジャクソン(ギリシャ神話と現代アメリカの融合)と類似性がないではない。

Convergence(「宇宙整列」的な訳だったような)を「惑星直列」のことかと思って、
随分小さい整列だと思ったが、惑星直列ではなく、直列になるのは
前作でもソーがジェーンに説明していたユグドラシル(=世界樹)の9つの世界のことだった。

とはいえ、5千年に一度とは多すぎやしないか。

ちなみに、ユグドラシル(世界樹)の9つの世界とは、

アスガルド(アース神の国)
バナヘイム(バン神の国)
ミッドガルド(人間界、中央の国)
ムスペルヘイム(炎熱の国)
ニブルヘイム(霧の国、氷と死者の国)
ヨトゥンヘイム(巨人の国、前作で登場、ロキの故郷でもある)
アルフヘイム(光の妖精の国)
スバルトヘルム(闇の妖精の国、マキレスの故郷)
ニダベリール(ドワーフの国、魔法道具が作られる、トールハンマーもここで作られた)

エーテルはセリフではイーサ。
スペルはether、またはaetherで、LANのイーサネット(ethernet)の語源でもある。

 

 

          

 エージェント・ライアン  

クリス・パイン、ケビン・コスナー、キーラ・ナイトレイ、ケネス・ブラナー。

ジャック・ライアン(クリス・パイン)はイギリス留学中に9.11テロ報道を目撃、
志願して海兵隊に入り、アフガン戦争に参加するも、搭乗中のヘリが攻撃されて墜落、
背骨を損傷するなど重傷となる。

一命は取り留めたものの帰国してきついリハビリ生活。
指導するのは医学生のキャシー・ミューラー(キーラ・ナイトレイ)。
苦痛に耐えながらリハビリするジャック・ライアンを密かに見る男の姿があった。

男はトーマス・ハーパー(ケビン・コスナー)海軍中佐。
実はCIAエージェントでジャック・ライアンをCIAの分析官としてリクルート、
ウォール街の投資顧問会社に就職させ、金融市場の情報を分析させる。

その頃、ジャックは医師となったキャシー・ミューラーと同棲していた。
ジャックは結婚を希望していたが、キャシーは今一つ踏み切れない状態だった。

ジャックが担当していたロシアの企業が査察を逃れるため、
大量の資金を隠し口座に移している疑惑が持ち上がり、
ジャックは調査のために誰かをロシアに送り込むようCIAに進言する。

しかし、適任者がいないため顧問会社の監査のために自身がロシアに乗り込んでいくことに。
キャシーはジャックが時々自分に秘密の行動をとることを浮気の兆候ではないかと疑い、
ロシアへの同行を申し出る。

ジャックはいったん断るものの、監査終了後にパリで落ち合うことで合意する。

ロシアについたジャックを待っていたのはロシア企業、チェレビンが差し向けたボディ・ガード。
しかし、ホテルに着いた途端、ボディ・ガードはジャックを撃ち、乱闘の末、ジャックが男を倒す。

ジャックはCIA本部に連絡、ロシア入りしていたトーマスと落ち合い、
分析官ではなくエージェントとして行動するよう指示される。

ホテルに戻ると事件の後はきれいに始末されており、ジャックは何事もなかったかのように
チェレビン社に向かい、社長のチェレビン(ケネス・ブラナー)と面会する。

チェレビンはジャックの先手を打ってグループ内で査察の対象となっている会社はすべて売却しており、
ジャックには手が出せなくなってしまった。

また、お詫びに食事を振る舞いたいと申し出るジャックに対し、
自分が、ジャックをホテルに着いた恋人とともに招待すると言う。

果たしてキャシーはジャックを心配するあまり仕事をなげうってロシアに入っていた。
浮気を疑うキャシーに対し、ジャックはCIAエージェントだとバラしてしまう。

ジャックはキャシーとともにトーマスと会い、チェブリンの誘いを利用して
PCのデータを抜くことを指示される。

作業時間の余裕はわずか10分。

ジャックはキャシーと同伴でチェブリンの招待に応じ、食事の席でワインをがぶ飲みして暴言を吐く。
たしなめるキャシーとチェブリン。
ジャックは散歩して頭を冷やしてくると言って席を立つ。

その頃、チェブリンのオフィスを監視するトーマスらのエージェントは、
事務所が空いたのを確認してあらかじめ抜き取っていたチェブリンのIDカードをジャックに渡し、
送り込んでおいたCIAエージェントの助けもあって、チェブリンのオフィスに侵入させる。

チェブリンのPCを利用してサーバーからデータを抜いていくジャック。
アラートが鳴って帰宅途中の社員が戻ってくる。

ジャックはギリギリで警備員から逃れ非常階段で退避。
トーマスの援護射撃もあって屋外に出たジャック。
IDカードはエージェントが受け取って異常に気づいてレストランを出たチェブリンのポケットに戻す。

ジャックは酔いが醒めたふりをして合流、キャシーとともに去る。

抜き取ったデータは単に資金隠しの口座を記したものではなかった。
翌日、アメリカで爆弾テロを敢行、その直後にドルを投げ売りしてドルを暴落させ、
米国債を暴落させて金融市場を大混乱に陥らせ、世界市場に大打撃を与える計画だった。

テロ実施は翌日朝9時、投げ売りの開始はその直後の9時6分だと判明。

しかし、CIAの隠れ家を整理してロシアを緊急撤退する作業中にチェブリンの一派に襲撃され、
チェブリンの配下がキャシーを拉致して逃走、ジャックにデータの返還を要求する。
ジャックはカーチェイスの後、チェブリンの配下に追いつきキャシーを奪還する。

ジャックはキャシーとともにトーマスらエージェントとアメリカに帰還する。

ジャックは限られた時間の中でテロのターゲットを予測しなければならない。
ジャックは死んだはずのチェブリンの息子=アレキサンダーが実は生きているのではないかと推測、
ペンシルバニア在住でロシアからの移民、アレキサンダー・ボロスキーを特定。
FBIの監視対象でもあったアレキサンダーだが、既に行動を起こしており
爆弾を積んだトラックで家を出ていた。

ボロスキー本人、両親の行動記録やケータイの写真などをハッキングして推測を進め、
テロ現場がウォール街であることを突き止める。

現場に急行するがアレキサンダーは見つからない。
ジャックは塗装の滲んだ救急車を見つけてバイクで追う。

ビルの地下水路で追いついたジャック、アレキサンダーは倒したものの爆弾の時限回路解除はできない。
トラックを運転して地下を脱出、ブルックリンブリッジのすぐ近くでイースト・リバーに墜落させ、
アレキサンダーとともに爆破させることに成功。

テロ成功とともにドル投げ売りを予定していたチェブリンの計画は未遂に終わり、
ロシア当局によって秘密裏のうちに殺害されてしまう。

監督は、チェブリンその人、ケネス・ブラナー。

そもそもジャック・ライアンはトム・クランシーの小説の主人公だが、
特定の「ジャック・ライアン・シリーズ」を原作とせず、オリジナルリブート版となっている。

「ジャック・ライアン・シリーズ」の映画としては、
CIA分析官時代のソ連軍原潜の亡命計画をソ連軍と対峙しながら解決する「レッド・オクトーバーを追え」
CIA退官後、イギリス王室とIRAの紛争に巻き込まれる「パトリオット・ゲーム」
CIA本部により見捨てられかけたCIAのコロンビア・カルテル攻撃班との軋轢をえがく「今そこにある危機」
チェチェン紛争で米ロ対立が激化、それを利用するテロ組織の核攻撃で米ロ開戦の危機「トータル・フィアーズ」
等がある。

小説ではヘリコプター事故で海軍を負傷退役、メリル・リンチに入社して財をなして独立、
海軍士官学校の臨時講師などを経てCIAに入局、ロシア軍や高官の亡命などに尽力する。

その後政治との結びつきを強め、NSA大統領補佐官を経て副大統領になるが、
国会議事堂への航空機自爆テロによって大統領が死亡し、大統領となる。

任期満了後、大統領選に出て当選し再任、中露紛争に起因した米中戦争の解決に尽力するなどした。

ヘリコプター事故、投資顧問会社からCIA分析官などの大まかな経歴は小説と合致するものの、
設定を現代に置き換えたりする努力は見られるが、原作の大風呂敷から見るとやや小物っぽい。

愛する人にも秘密!と言われていたのに、浮気を疑われあっさりCIAとバラしたジャックもジャックなら、
浮気じゃなくてよかったと喜ぶキャシーもキャシーだ。

頭脳明晰で、瞬時に情報を整理し推理を立てていく。
行動も俊敏で無駄や隙が無い。
素性や行動目的はかなり違うが「ジャック・リーチャー」と通じるものがあるかもしれない。

 

 

  

 アメリカン・ハッスル  

クリスチャン・ベール、ブラッドリー・クーパー、ジェレミー・レナー、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンス

出っ腹、天辺禿に着け毛で一九分けのアービン・ローゼンフェルド(クリスチャン・ベール)。
愛人のシドニー・プロッサー(エイミー・アダムス)と組んで融資詐欺で稼いでいたが、
FBI捜査官のリッチー・ディマーソ(ブラッドリー・クーパー)のおとり捜査に引っかかり逮捕された。

しかし、リッチーは減刑と引き換えにアービンをおとり捜査に協力させる。

リッチーは、アービンを証券詐欺や美術品の盗品故買、贋作の捜査に協力させるうち、
犯罪グループとニュージャージー州のカジノ管理委員会との黒い関係に気づき、
上司の命令を無視して、カムデン市の市長、カーマイン・ポリート(ジェレミー・レナー)の
贈収賄を暴く計画を立てる。

当時、カムデン市はカジノ設立の認可を得ていたが、
具体的なカジノ建設には資金調達やスポンサー探しが急務だった。

リッチーは、アラブの大富豪(シーク=シャイク=長老、族長)がカジノに投資する話をでっちあげ、
アービンを投資コンサルタントとし、自身を富豪の代理人として市長に近づくこととした。

ホテルの一室で、リッチーはカーマインに贈賄資金を手渡す段取りだったが、
シークが来ず、いきなり差し出された現金入りのケースにカーマインは激怒し席を蹴る。

しかし、アービンが何とかなだめて、カーマインはアービンを信用するようになる。

アービンは元々はクリーニング屋だった。
その裏で、贋作の美術品などを売りつける詐欺をしていた。

シドニーとはあるパーティで知り合り、ともにデューク・エリントンファンだったことから意気投合し、
親密な関係となった後、素性を明かしてシドニーを詐欺に巻き込んだ。

シドニーとアービンは融資詐欺の手口を拡大、シドニーはイーデスと名乗り、
王室の遠戚で英国の銀行に顔が利くとして金に困った被害者をだましていた。

二人はその被害者に扮したリッチーのおとり捜査に引っかかり逮捕されたことになる。
リッチーはシドニー(=イーデス)が小切手を受け取り、実行犯として逮捕されたことから
アービンにうまく利用されているとそそのかす。

リッチーは安アパートに口うるさい母と同居し、直毛を隠すため、毎日カーラーを巻いている。
婚約者がいるが結婚にはあまり乗り気ではなく、大手柄を上げたいと考えている。

そこに降って湧いたカジノにまつわる贈収賄。
政治家は止めておけと言う上司の警告を無視してカーマインを罠にはめようとする。

カーマインは地元愛にあふれた政治家で、実子以外に黒人を含む養子を育て市民にも尊敬されていた。
カーマインはリッチーを胡散臭い奴だとは思って信用していなかった。

アービンを信用したカーマインは妻同伴で家に招待する。
そう、アービンには妻、ロザリン(ジェニファー・ローレンス)と彼女の連れ子のダニーがいた。
破天荒なロザリンに辟易していたものの、ダニーを溺愛するアービンはロザリンを捨てきれない。

そんなアービンにがっかりしたシドニーはアービンと破局、詐欺(おとり捜査)は続けるものの、
あてつけにリッチーを誘惑しようと考える。

カーマインはカジノ設立のため、リッチーの描いた「絵」に騙され、シークに直接会うことを希望する。
リッチーが用意したシーク、アブダラはどう見てもメキシコ人のヘルナンデス捜査官(マイケル・ペーニャ)。

カジノ設置予定のホテルには、地元の政治家や実業家だけでなく、マフィアの大物が揃っていた。
ロザリンはアービンとシドニーへのあてつけにマフィアに割って入り、シドニーと大喧嘩となる。

中でも凶悪なビクター・テレジオ(ロバート・デ・ニーロ)の登場にアービンはビビり手を引こうとする。
テレジオは政治家を使ってシークをアメリカ市民とすることがカジノ認可への近道で、1千万ドルが必要だと言う。
そして、流ちょうなアラビア語でシーク・アブダラの真意を確かめようとする。

絶体絶命。しかし、アブダラに扮したヘルナンデスは流ちょうなアラビア語で返し、事なきを得る。

その後、やはり上司の強硬な反対にもかかわらず、局長への直談判で次々と計画を進めるリッチーは、
上下両院議員へのおとり贈賄を進めていく。

ロザリンはマフィアの一人ピート(ジャック・ヒューストン)の誘いに乗って食事に行くが、
リッチーが政府関係者(=歳入庁役人)だとぺらぺらと喋り、アービンはピートに拉致される。

アービンは200万ドルの支払いを思いつき、何とかその場をしのいで帰り、ロザリンを責めるも全く反省しないどころか、
アービンの起死回生のアイデアを自分のおかげだとほざく有様。

テレジオへの1千万ドルのうち、200万ドルを手付金として支払うことでテレジオ自身も逮捕できると見たリッチー。
テレジオの代理人であるシモーヌ弁護士(ポール・ハーマン)の事務所へ行き、
弁護士に逮捕の決め手となる犯罪加担のセリフを言わせることに成功する。

こうしてリッチーの作戦通り、カーマイン他、上下両院議員数名を収賄、
テレジオにつながる弁護士を違法行為の容疑で逮捕するおぜん立てが整った。

アービンはカーマインに謝罪を兼ねて事の顛末を暴露するが、カーマインは激怒しアービンを追い返す。
アービンは悪いとは思いつつもカーマイン他の政治家は逮捕されてしまう。

ところが、その後、事態は思わぬ展開を見せる。
すなわち、テレジオに渡したはずの200万ドルは消えていた。
匿名の電話で、200万ドルを返す代わりにアービンとシドニーの放免、カーマイン減刑の要求がある。
シモーヌ弁護士は偽物で、事務所は別の弁護士のものだった。

証拠はないがそれらはアービンの罠でリッチーがまんまとはめられたのだった。

アービンはロザリンと別れ、シドニーとともにダニーを引き取って暮らし、
シドニーはマフィアのピートの愛人となって物語はエンディングを迎える。

実際にあった「アブスキャム事件」を題材に映画化され、多くの映画賞を受賞、またはノミネートされた作品。
メインキャストの4人の演技は見事。

クリスチャン・ベールはいつものかっこ良さを捨てきったいでたちで、
三谷作品の唐沢寿明っぽいイメージ。
冒頭の「ほんとに怒らせるならこれだ」のシーンからして笑わせる。

最後どうまとめるのかと思ったが、ちょっと意外な展開だった。
少し「モネ・ゲーム」を思い出した。

アービンの友人連中がちょっと出来過ぎな感もあるが、まずまず。
弁護士の爺さんがいいね。

事前情報では、人物の相関を勘違いして捉えていて、ジェニファー・ローレンスの役回りを勘違い、
途中でクリスチャン・ベールが、ジェニファー・ローレンスを撃っちゃうんじゃないかと心配した。

また、ジェレミー・レナーも役柄と風体が合ってないって感じでしたが、
実際には良く似合っていて、こちらの展開の読み違いだった。

 

 

         

 ウルフ・オブ・ウォールストリート 

レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー、クリスティン・ミリオッティ、
カイル・チャンドラー、ジャン・ドゥジャルダン、ジュン・ファブロー、マシュー・マコノヒー。

ジョーダン・ベルフォートはウォール街の投資顧問会社、LFロスチャイルドに入社する。
自身はまだ取引仲介の資格を持っていないため、まずは電話番。
最初の上司がハンナ(マシュー・マコノヒー)で凄腕でちょっとぶっ飛んだ証券マン。

ジョーダンはここで熱心に働き、腕を磨き、やっと資格を取って意気揚々と出社したその日こそ、
1987年10月19日。
よりによってこの日、株価は大暴落、世にいうブラック・マンデー。
LFロスチャイルドはあっさりつぶれてしまう。

新聞広告で倉庫番でもやろうかと言うジョーダンに妻のテレサ(クリスティン・ミリオッティ)は大反対、
証券マン募集の小さい広告にジョーダンが行ってみた先はとても証券会社と思えないインチキ臭い会社。

50%のマージンで怪しいペニー株(極端に安いクズ株、ボロ株)を素人相手に売る。
ここで才能を発揮するジョーダンはあっという間にクズ株を大量に売りさばき、月何万ドルも稼ぐようになる。

ジョーダンは行きつけの店で同じ安アパートに住んでいるというドニー・アゾフ(ジョナ・ヒル)に会う。
ドニーはジョーダンの収入に驚愕し、仕事を辞めてジョーダンの部下になる。

ジョーダンはドニーと近くのガレージを借り、会社を興し、20人ほどの社員を雇ってペニー株を売って儲ける。
しかし、妻のテレサは貧乏人を貧乏にしているだけ、とそっけない。

ジョーダンは金持ちから金をかすめ取ることに変え、会社をまるで老舗のような名前の
「ストラトン・オークモント」と名付け、
独特の話術で金持ちを投資に引きずり込むことで、商売を広げていく。

会社はどんどん大きくなり、きれいなビルに移り、取扱量とともにジョーダンの手取りも増えていく。

初期のころからやっていたドラッグや女遊びも派手になり、会社全体も乱痴気騒ぎとなっていく。

ある日のパーティに来た絶世の美女、ナオミ・ラパグリア(マーゴット・ロビー)に一目ぼれし、
うまく誘い出してものにすることに成功する。

やがて、ジョーダンの浮気はばれ、妻とは離婚することになった。
ジョーダンはナオミに入れ込み同棲ののち求婚、
170ftの豪華ヨットにNaomiと名付けてプレゼントするなど派手な生活を送る。

著名経済誌のフォーブスにこき下ろされると、逆に入社希望者が増えるなど、ストラトン・オークモントは太っていく。

ジョーダンは女性靴で人気のスティーブ・マデン社のIPO(新規公開)にこぎつけるが、
同社の株の大半をジョーダンとダニーで保有するなど(違反)していた。

かねてから、ストラトン・オークモント社の府政に疑念を抱いていた証券取引委員会は査察を繰り返すが
決定的な証拠は得られず、FBIも捜査に乗り出す。

ジョーダンは避けるよう言われていたFBIのパトリック・デナム(カイル・チャンドラー)と会ったりして、
徐々に追い詰められていく。

弁護士(ジョン・ファブロー)などからの情報で危険を察知したジョーダンはスイスに現金を移すべく、
ナオミの親戚のエマおばさんや、古くからの付き合いのブラッド(ジョン・バーンサル)の家族らに
現金を持たせて何度も旅行させた。

ブラッドとの金の受け渡しでしくじったドニーからもらった強烈なドラッグを飲んで朦朧となり、
ランボルギーニをボコボコにして逮捕されるも証拠不十分で釈放される。

そうこうするうちにエマおばさんが急死、出国を禁止された身でイタリアにいたジョーダンは
モナコからスイスに飛ぼうとして嵐の中を出航、ナオミは沈没する。

その後、証券取引法違反などで逮捕され、20年の刑だと言われ、一旦は司法取引に応じるが、
社長を退く約束を反故にし、結局は逮捕されてしまう。

再度、司法取引に応じて盗聴器による情報提供を承諾するが、盗聴をばらしてしまい収監される。
その後、不正にかかわる情報を提供したため刑期は3年となるが、刑務所内でも金に物を言わせていたようで、
大して苦労はしなかったようだ。

そして出所後、ジョーダンは投資関連の講演を続けている。

*

才はあったのに、違法行為で大儲けし、やがてすべてを失ったバカな男の物語。
でぃあぶりおの熱延、いかれっぷりは見事だが、もとより共感できないし、ドキドキもハラハラもない。
ゴールデン・グローブ賞で「ミュージカル・コメディ部門」に入った理由が分かる。

観客に語りかけたり、心の声を聞かせたり、の演出はそれなりに面白かった。

実在の株のブローカー、ジョーダン・ベルフォートの伝記をもとにした映画。
監督はマーティン・スコセッシ。

顧客に全体で2億ドル以上の損害を与え、1億ドル以上を弁済する判決を受けているそうだ。
著書やこの映画の利益なども弁済にあてられ、1千万ドル以上を返しているもまだ残りは膨大。

ディカプリオ扮するジョーダン・ベルフォートが、出所後、講演会に出てくるシーンの司会者が、
本物のジョーダン・ベルフォートその人らしい。

服役後、講演などで食っていく点など、台詞でも出てくるが
ゲッコー(=ゴードン・ゲッコー、「ウォールストリート」の主人公」を思い出した。

実際の2番目の妻は Naomi Lapaglia ではなく、Nadine Caridi で、
豪華ヨットの名も「Nadine」

スイスの銀行家は「アーティスト」のジャン・デュジャルダン。

ジョーダンの父親のセリフで字幕では「報いを受ける」だったかな、
「Chicken comes home to roast」(鶏はローストのために帰宅する)だと思っていたら
「Chickens come home to roost」(鶏は泊まるために帰宅する)だった。

「Curses, like chickens, come home to roost」(呪いは、鶏みたいに、ねぐらに戻ってくる=自分に返るの意)
因果応報、自業自得とも訳されるが、「人を呪わば穴二つ」の方が近いか。

 

 

         

 

 大脱出  

シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネガー、50セント、エイミー・ライアン

**

レイ・ブレスリン(シルベスター・スタローン)は脱獄のプロ。
今日もわざと騒ぎを起こして懲罰房に入れられると、仲間が駐車場で車を爆破した一瞬のすきを突いて、
刑務所所属の消防士に紛れて脱獄した。
その後仲間と別れてすぐに逮捕されるが、実は政府から委託を受けたセキュリティ会社の幹部で、
監獄の弱点を調べ、実際に脱獄することでそれを改善させることを生業としていた。

そんな、ブレスリンの会社に高報酬で難易度の高い仕事が舞い込む。
CIAのエージェント、ミラー(ケイトリオーナ・バルフ)からテロリスト収容施設のチェック。
社長のクラーク(ビンセント・ドノフリオ)は乗り気だが、同僚のハッシュ(50セント)と
アビゲイル(エイミー・ライアン)は反対。

結局ブレスリンはOKし、ポルトスの偽名でニューオーリンズで収監を待つことに。

しかし、現れたのは乱暴なチームで、ブレスリンを拉致、スタンガンで自由を奪うと
即座に肩に埋め込んだGPS発信機をえぐりだし破壊し、ブレスリンに麻酔を打つ。

こうしてブレスリンは意識朦朧の中、どこかへ移送されてしまう。
ハッシュとアビゲイルは所在不明を理由にクラークに業務の中断破棄を進言するが、無視される。

さて、移送されたポルトス、ことブレスリンは透明な仕切りの房に隔離される。
食事は広間で摂るが、さっそく新入り歓迎の儀式に見舞われそうになると、
古参らしきロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネガー)が割って入り、
以降、ロットマイヤーはポルトスの行動に興味を示す。

ポルトスはホッブス所長(ジム・カビゼル)の扱いを不審に思い、業務解除コードを言うが無視される。
誰かに嵌められたと感じるポルトスはロットマイヤーを利用して脱獄を計画する。

そのために騒ぎを起こして一旦懲罰房に入り、ロットマイヤーにはあっさり真実を喋る。
次に金属板を調達させて再度懲罰房に入り、拷問の強力ライトを利用し金属板でねじを熱して外し、
ロットマイヤーに時間を稼がせて懲罰房の床下に逃げる。

どこかの地下壕に収容施設があるとにらんでいるポルトスは逃げる途中配管を壊して漏水させるも、
縦穴を上って地上に出る。

しかし、そこは地上ではなく海上だった。
収容施設は地下壕ではなく巨大タンカーの船室だったのだ。
船内では浸水で大騒ぎになっていた。
ポルトスは慌てて懲罰房に戻り、何とかごまかすことができた。

ポルトスは状況をロットマイヤーに語り、今度はメガネとボールペンを要求する。
そして紙も使って手製の六分儀を作り、これで緯度を測るという。

ポルトスの不穏な動きを察知したホッブス所長はポルトスを完全独居房に入れようとするが、
ポルトスは所長らが追っているマンハイムという義賊気取りの銀行テロリストの居場所を探る
(ロットマイヤーが知っている)ことを条件に、独居房送りを免れる。

そしてロットマイヤーと結託して、偽の情報(少しはホント)を所長に流し続ける。

一方、ポルトスとロットマイヤーはイスラム系のテロリスト、ジャベド(ファラム・タヒール)を
仲間に引きずり込む。

ジャベドは所長に脱獄計画をチクリ、代わりに屋外(海上は見えない)での祈りを要求する。
ジャベドはイスラムの祈りの合間に六分儀を使用、緯度が分かる。

ポルトスは緯度と、それまでの経過から船の位置をアフリカ西岸、モロッコ沖だと推定する。

そして、看守側で唯一の良心の持ち主、医師のキーリー(サム・ニール)に正体を明かし、
ロットマイヤーの仲間に救出以来のメールを送信させる。

所長にはC区画の囚人を脱走させると思わせ、いよいよ脱獄決行となる。
看守側がC区画囚人を移動させようとした時を狙って、食堂で暴動を起こし混乱に乗じて、
ロットマイヤー、ジャベドとともに脱走する。

所長も気づき、非常態勢を取り、ドアなどをロックするが、ポルトスは機関室に行って期間を停止させる。
その間、銃撃戦でジャベドは撃たれて重傷となり、ロットマイヤーだけが逃げる。
脱出のヘリが甲板に着船し、ロットマイヤーを助けるが看守らと銃撃戦になる。

ポルトスは甲板に逃げるのをあきらめ、排水タンクに入って水とともに船底から船外に排出される。
ロットマイヤーのヘリがポルトスを救出。
反撃するホッブス所長を火だるまにして、ポルトスとロットマイヤーはモロッコまで逃亡に成功する。

迎えに来ていたのはなんと今回の仕事を依頼したCIAエージェントで、
テロリスト収容施設とは民間の非合法監獄だった。

そして、ロットマイヤーがマンハイムその人であり、ポルトスはロットマイヤー救出の暗号だったのだ。

一方、船内監獄が脱出不能である(=ブレスリンが脱出できない)と証明された時に、
民間の終身監獄として高額報酬とCEOの地位を約束されていたのは社長のクラークであり、
ハッシュによって拉致され、コンテナに監禁されてどこかに送られてしまった。

**

意外と面白かった。
最新鋭の整備を誇る割には、食堂で 一堂に会して食事し、新人いびりがあったり、
喧嘩暴動があったりと従来のステレオタイプな面もあるが、腕力だけに頼らず、
次から次へと繰り出される面白アイデアにフムフムと思わせるなど趣向が凝らされている。

監獄内での拷問も水攻めや強力ライト攻めはあったし、タコ殴りにされている囚人もあったが、
重要機密をしゃべらせる手としては甘っちょろいし、殺してしまわない理由もはっきりしない。

とはいえ、実際のCIAや、とある社会主義国のような拷問や処刑をするようでは、
娯楽映画ではなくなってしまうので、この程度でちょうどいいのだろう。

あの程度の六分儀でどこまで正確に測れるか分からない。
詳しい使い方は知らないが、映画のとおり時計がなくても緯度はわかるようだ。
ただし、水平が判らないと星(例えば北極星)の高さは分からないので、
映画のように海面が見えない場所からは測れないのではないだろうか。
(水準器を付ければいいのかもしれません)
経度は正確な時計や天体の運行表がないと計れないはずです。
(「月距法」なら大体は分かるらしい)

仮に緯度が角度1分まで正確に測れたとすると、2キロ弱(1分=1海里=1852m)の精度だが、
あのメガネ六分儀がそこまで正確かどうかは疑わしい。

仮に1度の測定誤差があったとすれば、その60倍、南北100km以上(東西=経度方向は限度なし)もの
範囲の捜索となり、ヘリで見つけるのは困難でしょう。

 

 

         

 

 TRICK  劇場版 ラストステージ   

阿部寛、仲間由紀恵、野際陽子、生瀬勝久、東山紀之、水原希子、北村一輝、石丸謙二郎。

冒頭、ハリー・フーディーニの霊能力に関する伝承が語られる。

日本科学技術大学教授である上田次郎(阿部寛)は、今日も熱心に授業をこなしていた。
そしてその熱血ぶりを見守る男(東山紀之)がいた。

その上田に村上商事から2千万円のギャラによる調査依頼が舞い込む。
赤道スンガイ共和国でのレアアース開発に地元霊能力者が反対し、呪いをかけたと言うのだ。
上田にはそのトリックを見破り、現地の人を説得してほしいと言うことだった。

しかし、依頼をしてきた会社の部長有田(石丸謙二郎)は、呪いの期限だと言うその日、
上田と部下の加賀美(東山紀之)の目の前で突然死を遂げる。

自称巨乳天才マジシャン山田奈緒子(仲間由紀恵)にギャラ50万円の脱出マジックの依頼が舞い込む。
しかし、それはドッキリでTVで放映されたため、山田は大恥をかくとともに家賃支払いのチャンスを逃す。

そんな山田の下に上田から赤道スンガイ共和国への同行の依頼が舞い込む。
山田は一も二もなく同意、医師の谷岡(谷村一輝)、現地開発企業の川島(中村育二)らとともに
東南アジアの赤道直下、赤道スンガイ共和国へ向かった。

村上商事の現地ムッシュム・ラー村支社長山本(吉田鋼太郎)は会社の方針に反対し、
採掘現場のヤー村へ向かうのを拒否する。

代わりに有田不審死の捜査に来ていて現地風習に反して監禁されていた矢部(石丸健二)を助け出し、
同僚の秋葉(池田鉄洋)も一緒に船でヤー村へ向かうこととなった。

道中、背中を毒虫か何かに刺されていた上田の容態が悪化、発熱、昏睡に至る。
ヤー村に着くと村人が病人の存在を知っており、呪術師のボノイズンミの下に連れて行くという。

洞窟にすんでいるボノイズンミ(水原希子)は、昏睡する上田に祈祷を始める。
山田を除く一行はヤー村の宿舎に入るが、山田は洞窟の外で上田を待つ。

山田は山本支社長が同行拒否の理由にしていた空中での大爆発の悪夢を見る。
翌朝、すっかり回復し元気になった上田は、山田とともに宿舎に戻る。

その日、朝食でちょっとしたトラブルがあり、その後、採掘現場を見に行った川島は、
現場に立ち入っていた現地の村人を射殺してしまう。

村人死亡はポイノズンミの知る所となり、全員がボイノズンミの前に連れて行かれ、
ボイノズンミの差し出す犯人を示すという水を飲んだ川島はその場に倒れ絶命する。
ボイノズンミはさらに全員を呪い殺すと言い、恐怖に駆られた矢部と石原は村から逃げようとして失敗。

その夜、谷岡は一人で洞窟に行き、背後から狙撃してポイノズンミを倒すが、
帰り道にコウモリなどに襲われて絶命する。

次の日、一行はボイノズンミに何もない水の中から谷岡の手を取り出す魔術を見せられて驚愕する。

一旦は宿舎に戻った山田だが憤りを感じてボイノズンミと対決に向かう。
しかし、見破ったとする魔術のネタは外れ、逆に言い負かされる。
谷岡の撃った弾は確かにボイノズンミに当たっており、彼女は体調を崩していた。

しかし、村人の治療を継続、その呪文を聞いた山田は事件は加賀美の仕組んだものであると気づく。

すなわち、加賀美の一人娘が2年ほど前に治療法不明の難病にかかり、病院では対応できず、
会社に内緒でボイノズンミの治療を受け奇跡的に回復したと言うのだ。

以来、加賀美は村上商事にレアアース開発をあきらめさせるため工作していた。
そして、現地で散々村人を冷遇し殺害もしていた川島は食事の際に口の中を切るように細工。
蛇毒入りの水を飲んだ川島は傷口から毒が回り絶命していた。

ボイノズンミを撃った谷岡は伝染病研究にかこつけて村に伝染病を蔓延させており、
狙撃の際逆に吹き矢により、吸血コウモリらが襲う臭いを付けられていた。

有田は加賀美が心臓病の薬を入れ替えて発作を起こすように仕向けていた。
上田の病気も加賀美が虫の毒液を注射、ボイノズンミが薬草などから抽出した薬で治したのだった。

加賀美は矢部と石原に連行されることとなった。

一方、瀕死となったボイノズンミは村人に連れて行かれた一行の前で絶命する。

ボイノズンミの最期をみとった山田は自分こそがボイノズンミに次の呪術師に指名されたと宣言、
村人の面前でマジックを披露して呪術師であると認めさせる。

上田は山田を説得して連れ帰ろうとするが、地下から可燃性のガスが噴き出しつつあることを発見、
何百年に渡って地下にたまったガスが一気に噴き出して爆発を起こすと予測、
またそれこそが過去の村の大災害の原因だと結論付けた。

しかし、山田は呪術師がそのことを知っており、ガスの大量吹き出しの際に地下でそのガスに火をつけることで、
空中爆発を防ぐ役割を担っていると理解、ボイノズンミの死に責任を感じて自らがその役目を果たすと言う。

ガスの吹き出しに伴う地震で地下洞窟が崩落する中、ガスに点火した山田は大爆発で吹っ飛ぶ。

加賀美は帰国後、矢部と石原によって逮捕されるが、連行される直前に娘に再会、
ボイノズンミから山田に渡された娘の薬を妻に渡す。

一方、上田は、年間優秀賞を受け、その賞金5千万円を賭けて自称超能力者への挑戦を宣言する。

それは、上田が山田と別れる際の(フーディーニ流の)最後の言葉を確かめるために仕掛けたものだった。

期限ぎりぎりの12時5分前。
上田の前に現れたのは「本物」を名乗る山田とそっくりな霊能力者。
彼女はかつて山田が上田に見せた安っぽいコイン消失手品をして見せるのだった。

果たして山田は死んだのか、生きているのか。
勿論、映画をそのままと見れば生きているわけだが「本物です」と言ったのは、
「本物の山田奈緒子です」なのか「本物の霊能力者です」なのか。

劇場版やTVシリーズを見ていなくてもストーリーは追えるし笑えると思うが、
このゆる〜い世界観が気に入らなければ入り込めないかもしれない。

エンドロールでは数々の過去の作品の1シーンが挿入される。
全作品を見ているわけではないが、見た劇場版の「2」と「3」のカットはすぐわかった。

毎度のダジャレ満載。
いきなりの「サンダル白熱教室」とか。
「3Dメガネをおかけください」も笑ったなぁ。
舳先に立ってたら船が座礁してボートで脱出したら乗り合わせた虎に襲われそうになるとか。

野際陽子のパートも小ネタ多く、クスクス来る感じ。

岡田真澄(故人)懐かしい。ガッツ石松、顔がよく見えない。あれ、なすび、だよね。

 

 

          

   

 

 

 

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