2014/04-06鑑賞
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[ ]は邦画
1−3月期:12(0)[2]本 、4−6月期:13(2)[5]本、7−9月期:0(0)[0]本、10−12月期:0(0)[0]本  
4月:6(1)[3]本、5月:2(0)[0]本、6月:5(1)[2]本  
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 ラストミッション 

ケビン・コスナー、ヘイリー・スタインフェルト、コニー・ニールセン、アンバー・ハード

イーサン・レナー(ケビン・コスナー)はCIAエージェント。
部屋にいた敵をあっさりと排除し、ホテル前へ移動。
ターゲットはアルビノ(トマス・レマルキス)と言う武器商人。
イーサンはスーツケース型スキャナーでアルビノに接近、アルビノのカバンをスキャンする。

一方、メイドに化けたエージェントのヤスミン(メイ・アン・リー)はフロアで張り込んでいたが、
アルビノに正体がばれて惨殺されてしまう。

イーサンは携帯で娘ゾーイに電話、誕生日祝いのメッセージを送るがハッピーバースデイを強要され、
歌っている間に、仲間がホテルに強行突入するも、アルビノ一味の反撃にあい次々と倒れる。

イーサンも電話を切って敵を倒すが、途中激しいめまいに倒れる。
ギリギリでアルビノの足を撃つが、結局は逃がしてしまう。

病室のイーサン。
脳腫瘍が肺に転移、余命3カ月から最大でも5カ月と宣告される。
CIAは身辺整理を始めるようイーサンに告げる。

一方、CIAの幹部は凄腕の美人エージェント、ヴィヴィ(以下、ビビ、アンバー・ハード)に
アルビノの黒幕で、正体不明の男、ウルフの殺害を命じる。

ビビはホテルの事件で現場にいた男らの中にウルフがおり、イーサンならもう一度見ればわかると確信、
イーサンを巻き込んでウルフを探し出させようと考える。

その頃、イーサンは別れた妻クリスティンの住むパリにいた。
パリのアパートには見たこともないジュールズ(エリック・エブアニー)の一家が住んでおり、
勝手に模様替えや壁の塗り替えまでしていた。
警察に告訴に行くが不法占拠者の権利期間があって春までは追いだせないという。
勝手に追い出すのも法律違反だと。
イーサンには春までの時間はない。
しかし、ジュールズの娘が妊娠していることを知り、出産するまでいていいが、
子供が生まれたら出て行けと約束させる。

イーサンは話があるとして嫌がる元妻のクリスティン・レナー(コニー・ニールセン)を呼び出し、
弁護士の下で遺言に署名、CIAを辞めたこと、余命いくばくもないことを告げる。

クリスティンは癌のことを言わない約束でイーサンにゾーイとの面会を許す。
イーサンは紫色の自転車を誕生日プレゼントとして学校まで持っていくが、
ゾーイ(ヘイリー・スタインフェルト)に馬鹿にされ、自分で自転車に乗って帰るはめになる。

イーサンは夜料理をする約束をして買い物に行くが、偶然を装ったビビと遭遇。
癌治療の未承認新薬を餌にビビはイーサンを連れてウルフを探し出そうとする。

イーサンはウルフの連絡係のユリマス(マーク・アンドレオーニ)の事務所を襲い、ユリマスを拉致、
ウルフの会計係のグイドの所在をしゃべらせる一方で、ゾーイの生活態度の相談をしたりもする。

クリスティンは仕事で3日ほどロンドン出張となり、その間の家とゾーイの世話をイーサンに託す。
イーサンはギルドの事務所に押し入ろうとしたが、直前に学校から呼び出しがかかり、
友人を殴った件で叱られる。
その後、イーサンはゾーイと少しわだかまりが取れるがゾーイはレポートを作ると言って友人宅へ行く。
クリスティンに連絡したイーサンはそんな友人は知らないと言われ、ゾーイを探しに行く。
途中でゾーイのザックと着替えを発見、「スパイダー」のカードを見つけ、
ユリマスの家に行き、ユリマスの娘らに聞くとクラブだと言う。

イーサンはスパイダーに乗り込んで男らに絡まれているゾーイを助け出す。
自転車に乗って帰れと言うイーサンにゾーイは自転車には乗れない、
教えてくれる親はいなかったと捨て台詞を吐いて帰る。

イーサンはゾーイに自転車を教え、何時間かかけてやっと乗れるようになる。
ゾーイはそれまでの恨みつらみをイーサンにぶつける。
CIAの仕事優先で家庭を顧みなかったイーサン。
ゾーイはイーサンには他に女がいて母子を捨てたと思っていた。

イーサンはグイド(ブルーノ・リッチ)の乗る車を襲い、仲間を倒してギルドを拉致。
ジュールズらがいるアパートへ連れて行く。
そこにまたゾーイから電話があり、パスタを作ると言うのでイタリア人の友達だとして
グイドにスパゲッティ・ソースの作り方をしゃべらせる。

グイドはその後解放することにして会計帳簿をビビに渡す。
ビビは新しい武器取引の情報を伝え、ウルフの特定を指示する。

イーサンはビビの護衛係(フィリッペ・レイノ)の服を着て、取引現場に向かう。
イーサンはウルフを特定し、殺害のために追い、地下鉄の駅で追い詰めるが、
新薬の副作用でめまいが起こり、追ってきたアルビノに地下鉄の電車で轢殺されそうになる。
ここは奮起してアルビノを殺すが、ウルフには逃げられる。

ウルフはフランス脱出を計画、ビジネスパートナーに手はずを依頼する。

一方、ロンドンから帰ったクリスティンはゾーイとすっかり打ち解けたイーサンに安堵、
ゾーイのボーイフレンドのヒュー(ジョナス・ブロケット)のパーティに夫婦そろって出かけることに。
パーティでヒューの両親と挨拶、そして紹介されたのはなんとウルフその人だった。

ウルフの存在をビビに連絡し、会場でそれとなく警戒するイーサン。
仕事を辞めていないと直感したクリスティンはイーサンを罵りその場を去ろうとするが、
ウルフの仲間がイーサンを狙い、会場は大乱射、大騒ぎとなる。
ゾーイとヒューは会場の騒ぎをよそに別室でよろしくやっていた。

ウルフの仲間はあらかた排除され、エレベーターで逃げようとするウルフ。
ワイヤーを打ち切ってかごを落とし、瀕死のウルフの下に駆けつけるイーサンだが、
激しいめまいでその場に倒れる。
現れたビビはウルフを撃つように言うがイーサンは拒否、ビビがウルフを射殺した。

暫くのち、生きられないと思っていたクリスマスを迎え、海岸の別荘で過ごすイーサン一家。
パリの自宅に届いたプレゼントの中にはビビからの承認済みの新薬が入っていた。

**

キャッチだけを見ると、「96時間(TAKEN)」の二番煎じのイメージを受けるがもっとコミカル。
乗りはどちらかと言うと「ナイト&デイ」に近いかも。

設定や展開など多少無理っぽいところもあるが、そこまでシリアスな映画ではないのでまあ良しとする。

イーサンに拉致されるユリマスやグイドも面白いが、バスの少年とか、タトゥー屋での一悶着とか、
ちょこちょこ面白ネタが入っている。

ゾーイのヘイリー・スタインフェルドは「トゥルー・グリット」で父の仇を撃とうとする少女マティ。
意志は強いがなんとなくインパクトの薄い感じだった。

アンバー・ハードは、「ゾンビランド」「ドライブ・アングリー」「マチェーテ・キルズ」など。
初見、と思ったがセス・ローゲンの恋人役で「スモーキング・ハイ」に出ていたようだ。
全く印象にないが、写真で見ると薄化粧で沢尻エリカっぽい。

アルビノが扱っていた爆弾は、字幕(戸田奈津子)では「核爆弾」だが、
台詞は「ダーティボム」でいわゆる「汚い爆弾」で核爆弾ではない。

「劣化ウラン弾」も「ダーティボム」に分類される場合があるが本来は違い、
「ダーティボムは」は「放射性廃棄物」を詰め、爆裂によってそれをまき散らすもの。
いわば化学兵器の類で、保管/運搬時の放射能遮蔽の問題はあるが、
極論すれば普通の爆弾に放射性物質を付加するだけの簡単な構造。
テロリストによる製造、使用が懸念される所以である。
ただ、殺戮能力については異論も多いようで、爆破により放射能汚染地域であるという
風評被害の方が人的物的被害よりも大きいかもしれない。

 

 

             

 

 ノア 約束の舟 

ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス、ローガン・ラーマン。

最初にノアについて整理しておく。
神が自身に似せて人を作ったとされ、最初の人間はアダム、そしてイブである。
二人はエデンの園を追われた後、カインとアベル、それにセトが生まれた。
カインはアベルに嫉妬して殺してしまい、追放される。

カインはその後エノクを授かり、アダムから数えて6代目にレメク、その子にトバルカインが生まれる。

一方、セトはエノスを授かり、その子がカイナン、カイナンの子はマハラレル、その子がヤレド、
その子がエノク、エノクの子がメトセラ(メトシェラ)、メトセラの子がレメク、レメクの子がノアである。

カインの子孫とセトの子孫で同じ名前が出てくるが勿論別人。

アダムから数えてトバルカインは7代目、ノアは10代目に当たる。

さて、ノア幼少の頃、父レメクはアダムとイブの教訓から伝来の蛇の皮をノアに譲ろうとしていたが、
土地を奪いに来たトバルカインに撲殺され、蛇の皮も奪われてしまう。

その後成長したノア(ラッセル・クロウ)は、妻ナーム(ジェニファー・コネリー)と結婚、
セム、ハム、ヤペテの3人の息子を授かる。

ノアは、アダムとイブ、カインとアベル、そして水におぼれ死ぬ人々の夢を見る。
神が大洪水によって人間を滅ぼそうとしているのではないかと考える。

ノアは祖父のメトセラに夢の本当の意味を教えてもらおうと、メトセラの住む山に向かう。

途中、カインの子孫らに襲われ、全員が惨殺された村でたった一人、
重傷を負いながら生きていた少女イラを発見し連れて逃げる。

ノアの一行はカインの子孫らに発見され追われるが、
ウォッチャーと呼ばれる石の魔物がカインの子孫を追い払う。

ウォッチャーはかつて光あふれる存在であったが、エデンを追われた人間を助けた罪で
石の怪物にされてしまっていた。

ウォッチャーに囲まれ怯えるイラ。
ノアは子守唄でイラを落ち着かせ、助かっても子供を産めないイラを養女にすると決める。

ノアはメトセラの所に行くと言うがウォッチャーは信用しない。
しかし、一人オグはノアを信じ、密かにメトセラの山に連れて行く。

ノアは山の近くに野営し、セムだけを連れてメトセラに会いに行く。
メトセラ(アンソニー・ホプキンス)はセムを眠らせ、ノアにエノクから聞いた話を伝え、
人類が滅ぼされるであろうことを示す。そして種をノアに託す。

ノアは野営地にその種を植える。
その夜の夢はやはり洪水だが、人間以外の生き物はおぼれ死なず船のようなものに入って助かる。
翌日、ウォッチャーらがノアを追いだしに来たが、種を植えた場所から水があふれ、
後いう間に荒野全体を潤し、草木が生え、一帯は深い森となる。

ウォッチャーたちはノアの使命を信じ、方舟作りを手伝うことになった。
それから10年の月日が流れ、方舟は完成に近づいていた。

すると、1つがいのハトが方舟に入ってきた。そしてそれに続いてありとあらゆる鳥が1つがいずつ飛んでくる。
ナームは香草を使って、鳥たちを眠らせる煙を炊いた。

噂を聞きつけたトバルカイン(レイ・ウィンストン)は舟を強奪しようとするがウォッチャーにさえぎられる。
また、ありとあらゆる地上の生き物たちがやってきて船に入り込むのでトバルカインたちは一旦引く。
全ての生き物は香草の煙で眠りにつく。

ノアの長男セム(ダグラス・ブース)はイラ(エマ・ワトソン)と恋仲になるが、
子供を産めないイラは踏ん切りがつかない。
一方ハム(ローガン・ラーマン)は相手がいないのが不満でノアに悪態をつく。
妻ナームもノアにハムの相手を探してやってほしいと頼む。

ノアはトバルカインの陣地に女を探しに行くが、荒んだ状況を見て引き返す。
ノアは人類は全部滅びるんだから相手なんかいらないし、子孫ができては困ると言う考えになる。

ナームはメトセラにハムの相手探しを頼むが断られる。
ハムは結局ノアと喧嘩してトバルカインの町へ行ってしまう。
イラはハムを追って森に入り、山を下りてきていたメトセラに会い、
メトセラはイラのおなかを触って妊娠が可能なように直してしまう。
ハムは町に入り、殺されそうになりながらもナエルと出会う。

その時雨が降り始め、ノアは家族全員を船に戻るように指示。
ハムがナエルを連れて舟に戻る途中、ナエルがトバルカインらの仕掛けた罠(トラバサミ)に掛かってしまう。

ノアは助けに走るが、トバルカインらの仲間の突進にナエルをあきらめてハムを連れて戻る。
ナエルはトバルカインの仲間らに踏みつけられて死ぬ。

ノアらはトバルカインの仲間を倒し続ける。
ウォッチャーも戦うが、徐々に倒され、光となって天に召される。

その間も雨は激しく、いたるところから水が噴き出し、ついには大洪水となって方舟を浮かせる。
メトセラも水に押し流されて死に、人々は溺れる。
ナームやセムらは溺れる人々を助けるようノアに頼むがノアは頑として受け付けない。

こうしてトバルカインの仲間は全滅。
一人トバルカイン本人だけは方舟の外壁にへばりついて助かり、壁を破って船内に侵入する。

ハムはトバルカインの侵入に気づくが、ノアへの反発から隠しとおす。

ノアは家族にアダムとイブ、アベルとカインの物語を話し、
この洪水によって人類は全滅するべき運命にあり、我々一家が最後の人間だと告げる。

程なくしてイラの妊娠が発覚する。
ノアは子孫を絶やすため女児なら直ちに殺すと宣言する。

40日間の豪雨の後雨は止む。
ナームは神がイラの子を祝福していると言うがノアは聞き入れない。

トバルカインはひとつがいしかいない動物を殺して食べてしまう。
ハムはその所業に驚くが止めることはできない。

イラの出産が近づいたある日、
セムは筏を組んでイラとともに方舟を離れる準備をしていた。
荷物を積んでいよいよ筏に移ろうとしたとき、ノアは筏に火を放ち燃やしてしまう。

ハムは動物たちが目覚めて共食いをしているとノアを騙し、トバルカインに襲わせる。
トバルカインとノアの激闘、危機に陥ったノア、ハムは迷いながらもトバルカインを刺し殺す。
こうしてトバルカインがかつて奪った蛇の皮はハムに渡ることとなった。

イラはついに出産、双子の女児を産んだ。
ノアは依然として子を殺すつもりでいる。
セムはノアを殺して子を助けようと考えるが、丁度方舟が座礁、陸地が戻ったことが分かる。

ノアはイラの子を殺そうとする。
泣き続ける子のためにイラが歌ったのはかつてノアがイラのために歌った子守歌だった。
子は泣きやみ、ノアは意を決して子を殺そうとするがその笑顔にほだされて殺せない。

その頃、白鳩がオリーブの小枝をくわえて戻ってくる。
ノアの一家は動物たちを放し、自分たちも丘の上に居を構える。
水は引き、方舟は陸の斜面にとどまっている。

ノアは家族と離れ、水辺で独りで暮らし、泥酔して裸で寝てしまう。
セムとヤペテはノアを布で覆う。
ノアは慈愛を感じてイラの子を殺さなかったことが神の指令を裏切ったと感じ自分を責めていた。
イラはそれこそが人間の善の証であり、神も許されたと話し、ノアは再び家族と住むようになる。

ハムは蛇の皮をノアに返し、一人家族の下を去る。

ノアは丘の上で二人の孫娘に儀式を施し、神は大きな虹を示してそれを祝福する。

旧約聖書、創世記の一説。
トバルカインとの絡みのくだりは映画オリジナル。
また聖書ではノア自身と3人の息子がそれぞれ夫婦で計8人が乗り込んだことになっているらしい。

アダムは930歳まで生きた。セトはアダム130歳の時の子で905歳まで生きた。
エノスはセトが105歳の時の子で905歳まで生き、90歳の時にカイナンが生まれた。

ハマラレルはカイナン70歳の時の子、カイナン自身は910歳まで生きた。
ハマラレルは65歳の時ヤレドを授かり、895歳で死んだ。

ヤレドは162歳でエノクが生まれ、962歳で死んだ。
メトセラはエノクが65歳の時の子で969歳まで生きた。

メトセラの子レメクがいつ生まれたのかはわからなかったが、ノアはメトセラ187歳の時の孫にあたる。
そのノアは500歳で3人の子供をもうけたことになっている。

単純に足しあげれば、ノアは10代前のアダムと874年の差があることになる。
アダムは930歳まで生きたので、ノアが生まれたときはまだ生きていた計算だ。

また、セム、ハム、ヤペテはメトセラ687歳に生まれていたわけだが、
メトセラは大洪水の時に死んだとされているので、3人はそのときおよそ300歳だった。

一方のトバルカインはカインの子孫でアダムからは7代目だが、
セトの子孫では1代でも100年くらいの差があるので
トバルカインとノアにどの程度の年代の差があるのかはよくわからない。

蛇の皮は監督のオリジナルのようだ。

地上のありとあらゆる生物を洗い流すのはいいとして、水棲生物はどうするのか、
地中奥深くに住む物は、微生物は・・・言いだすときりがない。

草木はどうしたのかな。
オリーブは枯れなかったようだけど、あの松も塩でダメになったしね。

地表すべてを洗い流すようなことはなかったとしても類似の事件はあったかもしれない。
メソポタミアでの大河は氾濫の象徴で、同じ洪水でも肥沃な土をもたらすナイルとは大違い。

方舟が漂着したのはアララト山。
これまでに「方舟発見」が何度も報じられたことがあるがどれも定かではない。
トルコ東部にアララト山が実在するものの聖書にちなんで12世紀ごろにつけられた名前で元々の伝承ではない。

 

 

      

 超高速!参勤交代    

佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、西村雅彦、陣内孝則、市川猿之助。

8代将軍吉宗の時代(1720年ごろ)
江戸勤めを終えて磐城の国、湯長谷藩に戻った藩主、内藤政醇(まさあつ、佐々木蔵之介)以下、藩士の面々。
久しぶりの故郷にようやく気持ちも落ち着いたところだ。

そこへ、江戸屋敷から一大事を告げる早馬が。
書状には、金山開発での不正申告の疑いあり、5日以内に参勤せよ、との命令が。
江戸では 松平信祝(陣内孝則)の隠密が湯長谷藩の不正(=金の産出を隠蔽)を察知したと、
将軍吉宗(市川猿之助)に進言があり、今回のお達しとなった。

江戸屋敷の重臣が松平信祝に参勤免除のお願いに上がるが、
いたぶられたうえ、決まったことだとけんもほろろに追い返される。

不満たらたらの藩士たちだが、参勤しないことは将軍家への謀反と取られる可能性がある。
しかし、通常8日は掛かる江戸への道中を5日で参勤せよとは無理難題。
しかも藩の財政はひっ迫、参勤交代の多額の費用を賄う余裕は全くない。

内藤政醇の結論は「5日以内に参勤する」
そして、そのやり方は城代家老の相馬兼嗣 (西村雅彦)に委ねられた。

・最低限の人数で参勤を行う。
・牛久と取手の関所近くでは臨時雇いを家来に見せかけ、関所役人をごまかす。
・そのために先遣者を送り、手はずを整えさせる。
・途中山越えをして街道をショートカットし、時間と経費の節約をする。

かくして、藩主にたった6名の藩士で超高速参勤交代が行われることとなった。

しかし、素人の脚で山越えは難しい。道に迷ってしまえばそれまで。
そこに雲隠れ段蔵(伊原剛志)と名乗る抜け忍が登場、報奨金を貰って案内をすると言う。

一行は牛久の手前で予定通り臨時雇いを入れて立派な大名行列に偽装するが、
運悪く、別の譜代大名(前田旺志郎)の行列に遭遇。
本来、籠に乗っているはずの政醇は、腹話術で体調が悪いと言ってごまかす。

また関所役人の前では宿場町をぐるぐると何度も堂々めぐりして大行列に見せかけることに成功。
次の要所である取手に向かう。

慣れない山歩きで足を挫いていた政醇は、家臣の用意した馬で先に取手まで行くことになり、
残りの6名は山越えを続けたが、雲隠段蔵は金を受け取るととっとと姿をくらましてしまった。

一方、大名行列が続いていることを知った松平信祝は隠密を使い、途中で一行を襲わせることにした。
何も知らずに荒れ家で眠りにつく一行。
信祝の手の者に襲われ、対峙しようとするも持っている刀は軽量化のために竹光。
何とか逃れようとしたものの崖下に転落、川に流されてしまう。

翌日、一行は御家老がいなくなっていることに気付くが、
別の場所に流れ着いているだろうと考えて先を急ぐ。

しかし、家老は前夜、井戸に落ちていて襲撃は免れており、
ボロボロになりながら井戸からはいずり上がって一行を追っていた。

山越えの途中で家老は一行に追いつき、臨時雇いとの約束の場所に行くが、
待ち合わせに遅れたため金を予定より多く要求され、払えずに逃げられてしまう。

途方に暮れる一行の前に現れたのは、親類である近隣の藩(甲本雅裕)の大名行列。
気前よく関所を通過するために行列を貸してくれ、ここでも事なきを得た。

時間がなく、政醇との待ち合わせ場所へ行けなくなった一行は、飛脚を送って連絡を付ける。
また自分たちが別の大名行列に遭遇したときは、飛脚の振りをしてその横を走り抜ける裏ワザに出た。

一方、先に待ち合わせ宿についていた政醇は、女郎同士のけんかで制裁されていたお咲(深田恭子)を呼び、
お咲はその優しさにほだされる。

一行からの連絡を受けて、出発しようとした政醇だが、役人が乗り込んでくる。
お咲は政醇を手配されている浪人だと思い、役人から隠し逃がす。

一旦は逃げた政醇だがお咲が心配になって戻り、連れて行ってしまう。

しかし、途中で追ってきた忍者に囲まれ絶体絶命のピンチに陥る。
そこに信祝の命で政醇を生きて確保せよとの指令を持った侍が登場し、忍者を制する。
その侍は忍者らを斬り政醇を助ける。それは雲隠段蔵の化けた姿だった。

何とか湯長谷藩江戸屋敷までたどり着いた一行。
参勤の期限まで時間がない。
全員ボロボロの身なりを急ぎ整えて江戸城に向かう。
しかし、ここでも信祝の手の者に襲われ、大乱闘となる。
傷つきながらも秋山平吾(上地雄輔)が突破口を開き、雲隠段蔵が活躍して一行がすり抜ける。

江戸城の門の内側では信祝、松平輝貞(石橋蓮司)ら重臣が見守る中、一行が参上。

進言する家老の相馬に対し、藩主がいなければ無意味と言う信祝。
程なく、刻限の鐘が鳴り、信祝は参勤失敗を宣言する。

その時、政醇が登場、さらにその直後に刻限の鐘がまた鳴る。
鐘は家臣の鈴木吉之丞(知念侑李)が矢を射って鳴らしたものだった。
政醇は金山の鉱物は「うつけ者の金」であったと報告する。

松平輝貞は政醇の参勤を認めて褒め称え、信祝に下がるよう言うが、
信祝は捨て台詞を吐いてその場を去る。

その後、将軍吉宗に拝謁した政醇。
信祝の不正を暴くためにわざと参勤を命じたと言う吉宗に嫌味の一つも言う政醇。

その後、江戸屋敷に戻り、お咲を側室として国元に連れ帰ることとした政醇。
しかし、相馬は帰り分の経費がないことに気づき、また全員で走って帰るはめになってしまった。

**

西村雅彦は秀逸。吊り橋のシーンは爆笑。
その他にも腹話術など細かい笑いが多かった。

ふかきょんを「側室」にするのは違和感がなくはない。
国元に連れ帰るために側室にしたのだろうが(正室は江戸屋敷にいなければならない)
正室がいないで側室にすることができるのかはよくわからない。

監督は本木克英。
「鴨川ホルモー」「犬と私の10の約束」「ゲゲゲの鬼太郎」「おかえり、はやぶさ」など。
「釣りバカ」の11、12、13も担当。

「踊る」の本広克行監督とは全く別人だが、良く間違えられるらしい。

参勤交代の経費を節約するため、要所のみ臨時雇いで行列を水増しすることは実際にあったらしい。

本作のストーリーはフィクションだが、湯長谷藩は、現在の福島県いわき市付近に実在した。
実在の内藤政醇は4代藩主で、1722年に藩主となり、1725年将軍吉宗に御目見した。(当時14歳)
1741年、31歳で死去している。

「うつけ者の金」は言葉として見つけられなかったが、
おそらくは「愚者の黄金」=「フールズ・ゴールド」のことだろう。

実体は黄鉄鉱で、金鉱石と見間違えてぬか喜びするところからきているようだ。

 

 

     

 万能鑑定士Q モナ・リザの瞳   

綾瀬はるか、松坂桃李、初音映莉子、角替和枝。

とあるビルの1階に「万能鑑定士Q」の看板を出してなんでも鑑定をする凛田莉子(綾瀬はるか)
古美術品を持ち込む骨董屋の江来香織(角替和枝)らが常連客だ。
ある日の客の鑑定要請は試食会のパンフ、依頼するのは店舗を貸すレストランのオーナー。
試食会とは名ばかりのマルチ商法の勧誘ではないかと疑っている。

莉子は、パンフのバナナの色が加工されていることに気づき、ねずみ講ではないが何か裏があると読む。
そしてオーナーの依頼を受けて試食会に参加することとなった。

一方、角川の雑誌記者、小笠原悠斗(松坂桃李)は毎度賞もない記事を書いて編集長から罵倒されていた。
絶対に失敗できない次の仕事はその試食会だった。

試食会当日、莉子はシェフの説明の間違い、調理手順の一つ一つに違和感を抱く。
それらはすべてなにかの音を隠すためのものに思えた。
ガラスを割る音、ドリルの音、金鋸の音。
「2階は?」「美術ギャラリーで今日はお休みです。」
「いけない、急いで警察を呼んで。」
2階に急行すると強盗が美術品を盗んで逃げるところだった。

やがて警察が到着。
莉子は犯人たちから奪い返した美術品の一つをギャラリーのオーナー朝比奈尚幸(村上弘明)に渡す。
「なぜこれを?」「これが一番高価なものだから」関係者は莉子の目利きに驚く。

万能鑑定士の原稿は編集長の気に入り、小笠原は取材を指示されるが、莉子は頑として取材を断る。
そこに朝比奈が訪れ、ルーブルのアジア歴訪のモナリザ展の警備関連の要員候補として莉子を推薦したいと言う。

採用試験はフランスで行われる。
小笠原は出張の希望を断られ、莉子を追って自費でフランスへ行く。

大勢の候補者の中で合格した日本人は莉子の他、現役の学芸員である流泉寺美沙(初音映莉子)だけだった。
日本公開までの間、軽井沢で研修を行うと言うのだ。
それは、コピーを含む12枚の絵の中から見るだけでだった1枚の本物を選び抜くと言うもの。
流泉寺と莉子の特訓が始まった。

当然小笠原は特訓会場には入れず外から探りを入れるだけ。
莉子の周辺を当たって、莉子が実は高校時代はとんでもない劣等生だったと知る。
上京し、バイトで働くうちに速習法や記憶術を身に付け、めきめきと知識をつけていったのだった。

特訓は続けられた。徐々に直観力が増し、ついには最終テストを迎えることになる。
それはルーブルでの採用試験と同じように、本物のモナリザを見抜くもの。

莉子は鑑定の際、ジョコンダ夫人(モナリザ)の瞳にLVの文字が書かれているのを見て取る。
それを見た鑑定士は鑑定力を失うとの伝説のとおり、莉子は体調を崩していく。

最終試験には合格したものの、店に戻った莉子は簡単な古銭の鑑定すらできなくなってしまう。
そして、小笠原は莉子がモナリザ展の学芸員を降りたと聞かされる。
店を訪れた小笠原が見たものは閉店して引き払われ、がらんとした店内だった。

本当にダビンチの呪いはあったのか。
小笠原は莉子たちが行った特訓を再現していた。そしてあることに気が付く。

小笠原は莉子を探して波照間島にやってくる。
そして、精気を失って逃げようとする莉子に特訓の秘密を明かして見せる。

すなわち、もし二人のうち一人が最初から本物・・特定の1枚がどこにあるか知っていれば、
今回の鑑定手法では必ず最後の2枚まで本物を残すことができる。

もし、本物に何らかの目印があったとしたら。
莉子は即座に凝れば自分の鑑定眼を狂わせるための仕掛けだったことに気づき、
モナリザ展の危機を察知、国立美術館へ急行する。

その頃、国立美術館では流泉寺が、特訓指導員だったリシャール・ブレ(ピエール・ドゥラドンシヤン)と
ともにモナリザをすり替えているところだった。

流泉寺はまんまとすり替えに成功、宅配業者に化けた仲間にモナリザを渡す。
小笠原は宅配トラックの運転手が軽井沢にいた特訓チームの一人だと気づいて追っていく。

莉子は国立美術館で流泉寺と対峙し、本物のモナリザと入れ替えたと言う流泉寺の説明を論破する。
そして、流泉寺が偽物だと主張する絵こそほんものである、と。

小笠原は莉子に犯人を追っているとの電話を入れるが直後に捕まり、縛り上げられる。

莉子は小笠原が追っていた時間、電話から聞こえるBGMなどから場所を特定していくが絞りきれない。
流泉寺のコートのボタンなどもヒントに帝国ホテルへ急行。
保管されているゴミの中から勝どきに当たりをつけ、ビルを特定する。

その頃、小笠原の目の前で偽物と言われた本物のモナリザのイーゼルに火がつけられる。
小笠原の必死の行動も虚しく、遂にモナリザの絵に火が回る。

現場に駆け付けた莉子や朝比奈の目の前には焼け焦げたモナリザ。
しかし、流泉寺は額縁に仕掛けられた釘を見てテストで使った偽物だと看破。
ブレがすり替えて本当の本物は持ち去ったこと、自分も騙されていたことを知る。

しかし、持ち出しは税関のX線検査でばれるはずと言う朝比奈に、
ルーブルでのテストと同じ方法、つまり、ポスターに偽装することでばれないとする莉子。
果たして、モナリザを貨物船に積み込もうとしていたブレ一味は急行した警察に確保された。

多くのポスターの全てを解体して枠から外すのは傷などのリスクが大きい。
たった1枚の本物を見つけ出し、それを回収することが必要だ。
莉子と流泉寺の最後の目利きは無事に成功、本物のモナリザを無事に回収した。
めでたし、めでたし。

**

原作は知らないので細かいところが分からないが、学生時代、出来が悪かったのはまあいいとして、
学校の成績が悪かっただけで「物知らず」なわけではなかった設定のほうが良かった。
つまり、授業や試験に関係のないことにばかり興味を持って、学校の勉強はおろそかにしていたが、
元々勉強が嫌いな訳ではなく、どうでもいいことはよく知っているということ。

少なくとも本を「読む」ことが苦にならない性格、あるいは慣習でないと展開が辛い。

初音映莉子は「終戦のエンペラー」でアヤを演じた。
主要キャストは皆背が高く、綾瀬はるか(165cm)が小さく見える。

モナリザが重要な役回りをしているものとしては「ダ・ビンチ・コード」があるが、
あちらは結局モナリザに大した秘密はなかったわけで、LVの話やら、
1911年に実際にあったモナリザの盗難の話やら事実をうまくからませて
都市伝説の多いモナリザの扱いとしてはこちらの方が興味深い。

板の裏書の話は大変面白かったが、現実には修復でかなり何度も補強がされているようで、
ああいう1枚板ではない、ようだ。

ラ・ジョコンダ、モナ・リザとは、リザ・デル・ジョコンダ。
モナはマドンナ=マ・ドンナ(Ma Donna=My Lady)の省略形。

モナリザには事実謎が多く、こちらこそオリジナルと称するモナリザが多く実存し、
「アイルワースのモナリザ」「ウォルターズ美術館のモナリザ」「プラド美術館のモナリザ」等が有名。
個人的には「プラド美術館のモナリザ」がもっとも好み。

 

 

    

  X−MEN フューチャー&バスト  

2023年、ミュータントは究極の兵器センチネルの攻撃を受けていた。
センチネルは変幻自在、自らの能力を変えることのできるバイオメカニカルロボットで、
ミュータントの能力に合わせて対抗能力を発揮することができた。

また、センチネルは遠隔からミュータントのDNAを検知する能力を備えており、
次々とミュータントを発見しては殺害していった。

そんな中、センチネルの攻撃から脱出し、モンゴルの修道院に退避したのは、
ブリンク(ファン・ビンビン)、ウォーパス(ブーブー・スチュアート)、
ビショップ(オマール・シー)、キティ・プライド/シャドウキャットらだった。

そこへ、チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)、
エリック・レーンシャー/マグニートー(イアン・マッケラム)、ローガン/ウルバリン(ヒュー・ジャックマン)、
オロロ・マンロー/ストーム(ハル・ベリー)がやってくる。

プロフェッサーとマグニートーは手を組んでセンチネルを倒す方法を考えていた。

その結果、発端はちょうど50年前の1973年に遡ることが分かった。
当時、オリバー・トラスク(ピーター・ディンクレージ)はミュータント排除のためのロボット兵団を作ろうとしていた。
そのためにミュータントを解剖して調査していた。
これに怒り狂ったレイブン・ダークホルム/ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)はトラスクを殺害するが捕えられ、
その自在に変化するDNAの謎が解析されてしまう。

このDNAを開発中のセンチネルに応用、ミュータントに対抗して自らを変身させるセンチネルが完成した。
センチネルは、ミュータント排除用だったが、次第にミュータントを産む可能性のあるDNAを持つ人間も襲い、
ミュータントだけでなく多くの人間も犠牲になるようになっていた。

これを阻止するためにはセンチネル計画の完成を阻止、
つまりはその発端であるミスティークにトラスク暗殺を止めさせる必要があった。

そのため、シャドウキャットの能力を使い、2023年から1973年に精神を飛ばし、
ミスティークの説得を試みることとなったが、かなりの肉体の損傷を伴う可能性があり、
復元能力の高いウルバリンがその役目を担うことになった。

1973年当時、仲違いしていたプロフェッサーとマグニートーを説得し、
協力させてミスティークの行動を阻止する必要があった。

1973年に飛んだウルバリンは、荒れ果てた学園にプロフェッサーを探しに行く。
そこにはハンク/ビースト(ニコラス・ホルト)がいてウルバリンと喧嘩になるが、
若きプロフェッサー(ジェームズ・マカボイ)が歩いて登場する。
超能力に嫌気がさしたエグゼビアは能力を制限する薬を注射、おかげで歩けるようにはなったが
超能力は働かなくなっていた。

ウルバリンは「どうせ人はいつか死ぬ」と言うエグゼビアを説得し、協力を約束させる。
その時、マグニートーはJFKの暗殺に加担した罪でペンタゴンの中央の地下100階に監禁されていた。
壁や天井、装置などの一切合切、銃さえも非金属で作られている中にいた。

ウルバリンはエグゼビアとともにピーター/クイックシルバー(エバン・ピータース)を訪ね、協力を頼む。
渋るピーターだが、ペンタゴンへの侵入に興味を惹かれ承諾する。

3人はペンタゴン見学ツアーに紛れ込んでピーターがマグニートーの監獄に潜入する。
ウルバリンとエグゼビアは監視カメラを誤動作させて撹乱、無事に脱出する。

エグゼビアとマグニートーは当初いがみ合っていたが、JFKの暗殺の件は誤解だと分かり
とりあえず協力してミスティークを阻止することになった。

その頃、ベトナムでは兵士の中からミュータントを抽出、トラスクの工場に送る手はずをしていた。
ミスティークは米軍将校に化けて彼らを本国へ送るよう手配、救出する。

ミスティークは「トラスク」に化けて彼の事務所に侵入、
センチネル計画でミュータントが惨殺されていた事実を知り、トラスクを暗殺しようと考える。

その頃、トラスクはアメリカとベトナムの和平会談が行われるパリにいた。
ミスティークはパリに向かい、ベトナム軍将校に近づいて彼に化け、会議に乗り込んでいく。

会議ではトラスクがこれからの敵は他国ではなく、ミュータントであると力説、
センチネル計画をプレゼン、ミュータント検知装置を見せる。
装置はベトナム軍将校に化けたミスティークに反応、会議は大混乱となる。

ミスティークはトラスクを射殺しようとするが、
そこにウルバリン、プロフェッサー、マグニートー、ビーストが乱入し、阻止しようとする。
マグニートーは暗殺阻止のためにはミスティークを殺すしかないと考え、彼女を撃つ。

ウルバリンはその場にいた米軍のストライカー少佐(ジョシュ・ヘルマン)が、
将来自分にアマダンチウムを注入する男であることにめまいを覚える。
2023年の世界では混乱したウルバリンが暴れ、シャドウキャットに切りつける。
シャドウキャットは流血しながらもウルバリンをコントロールし続ける。

1973年のミスティークは窓から飛び出して群衆監視の中を青い姿で逃げる。
追うマグニートーをさらにビーストが追い、壮絶な戦いを繰り広げる間に
ミスティークは群衆の誰かに化けて逃げる。

しかし、ミュータントの姿、その能力が映像に収められてしまい、逆にトラスクに有利に働き、
ニクソン大統領(マーク・カマチョ)は軍によって一旦却下されたセンチネル計画にGOを出す。

マグニートーがミスティークを撃ったことで、その血がトラスクに渡ってしまい、
マグニートーは単独行動に出る。
すなわち、センチネルの試作機の移送中に貨物列車に乗り込んでこれを改造する。
そしてお披露目の席でこれらを破壊、大統領やトラスクを倒そうとしていた。

一方、ミスティークはSPの一人に化けてトラスクを暗殺する計画だった。

センチネルお披露目の席。
大勢の観衆を前に演説をぶったニクソンの後ろで、センチネルは勝手に(マグニードの制御で)起動、人々を襲う。
大統領と一行はホワイトハウスに逃げ込み、PEOC(大統領危機管理センター)に退避する。

その頃、2023年ではプロフェッサーらはついにセンチネルに発見され、次々と倒されていく。
マグニートーが大爆発を起こし、大半のセンチネルを破壊するが多勢に無勢。
シャドウキャットも傷も深く、残り時間はわずか。

1973年では、マグニートーは近くのスタジアムを引きちぎって、ホワイトハウスを囲むように設置する。
ウルバリンやエグゼビアがこれを阻止しようとするがやられ、ウルバリンはポトマック川に沈む。
そして、マグニートーはPEOCを引っ張り出して、トラスクを殺そうとする。

ここでニクソン大統領が自分を殺す代わりにみんなを助けろと出てくるがミスティークの化けた姿だった。
ミスティークは一転してマグニートーを撃ち、マグニートーに制御されていたセンチネルも停止する。
ミスティークはトラスクを撃とうとするが、鉄骨の下敷きになっていたエグゼビアが説得し、
ミスティークは銃を捨てて去る。

歴史が変わった2023年で、センチネルと戦っていたエグゼビアらはともに消滅、何もなくなった。
プロフェッサーの専門学校で目が覚めたウルバリンはみんなが元気でいることに気づくが、
過去の記憶を持っているのは自分だけで誰も変化に気づいていない(別の経過をたどってきたから)

前作で死んだはずのジーン・グレイ/フェニックス(ファムケ・ヤンセン)や
スコット・サマーズ/サイクロップス(ジェームズ・マーズデン)も元気だった。

ウルバリンがプロフェッサーの部屋に行くと元気なプロフェッサーだけは歴史の改変を知っているのだった。

1973年のポトマック川では川底に沈んでいたウルバリンが引き上げられ、
体に深く刺さった鉄骨が抜かれた。
皆がウルバリンの生存に驚いている中、ストライカー少佐は身柄を引き受けると言ってのけるのだった。

**

ウルバリンは年を取るのが遅いので、50年前でも少し若いだけでした。
X−MENシリーズではビランでどちらかと言うとサブキャラ的なミスティークがメインキャラでした。

センチネルってどこかで聞いたと思ったけど「トランスフォーマー」のキャラでしたね。
悪役のイメージでしょうか。

ストーリーのメインは1973年の出来事に変化を加えて、2023年に至る歴史を変えようと言うもの。

歴史が変わるのはいいとして、変わる前の絶体絶命の状況が全てチャラは分かるけどちょっと雑。

似たような設定は「ターミネーター」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「サウンド・オブ・サンダー」
など結構ある。「タイムライン」はちょっと違うか。

歴史は変えられたけど、結局前より悪くなってたってのが「バタフライ・エフェクト」
いろいろやったけど、結局何も変わらなかったってのもあった気が。

 

 

              

  アメイジング・スパイダーマン2    

アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、サリー・フィールド、
ジェイミー・フォックス、デーン・デハーン、クリス・クーパー、ポール・ジアマッティ。

スパイダーマン=ピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)は今日も犯罪対応に忙しく、
大学での卒業式に遅れそうになってグエン・ステーシー(エマ・ストーン)や
メイおばさん(サリー・フィールド)をやきもきさせる。

核物質を盗んだ男、アレクセイ・シツェビッチ(ポール・ジアマッティ)の逮捕では、
巻き込まれた電気技師、マックス・ディロン(ジェイミー・フォックス)を助けるが、
その際、名札を見て「マックス」と呼んだことから、マックスのスパイダーマン熱は一層高まる。

一方、長らくオズボーン家を離れていたハリー・オズボーン(デーン・デハーン)は、
オズコープ社社主のノーマン・オズボーン(クリス・クーパー)から、
自分と同じ遺伝性の病気で近々に死んでしまうと言われ、
その対策には研究で使っていた蜘蛛が要ると言われる。
蜘蛛はオズコープ社が悪用すると知ったピーターの父で研究者の
リチャード・パーカー(キャンベル・スコット)が、逃げる前にすべて廃棄していた。

程なく、ノーマンは死に、ハリーにオズコープ社の全てが相続された。
ハリーにも病気の兆候が表れ始め、ハリーはかなり焦る。

父から受け取った小さいパーツはコンピューターの起動キーだった。
ハリーは研究の一部始終を知り、スパイダーマンの血を入手しようと考える

ピーターは卒業後、スパイダーマンの活動を撮影するカメラマンとして仕事をしていたため、
ハリーはピーターを呼び出してスパイダーマンの血がほしいと頼む。
結局、ピーターはスパイダーマンとしてハリーを訪れるが、血を渡すのはハリーにとって危険として拒否、
ハリーはスパイダーマンに激しい憎悪を抱く。

マックスはオズコープ社に勤めていた。
ビルや街の配電システムを設計するなど能力はあったが、見栄えは冴えず、貧乏くじを引いていた。
せっかくの休み前にもビルの電気系統の故障修理を一人でしなくてはならなくなった。

ところが、修理作業中に感電して墜落死してしまう。
社は事故を隠してマックスを蘇生させるべく装置に入れる。
しかし電気を大量に浴びたマックスは、電気人間エレクトロとなって復活。
自身の姿に驚きながら社から脱出する。

グエン・ステーシーはオブコープ社のインターンとして働いていたが、
ピーターに頼まれたことを調べているうちにマックスの事故を知る。
しかし、社内サーバーへのアクセスがばれ、追われる。
社に来ていたピーターと出くわして助けられて社から逃げ出す。

一方、マックスは電気を吸収する体質になり、警官に追われて暴走し始める。
スパイダーマンが対応に来るが、派手に暴れて注目されることで気が大きくなりさらに暴走。
辺りを破壊しまくる。

マックスは変電所を襲い、さらに凶暴化する。
グエンを危険に晒すことがグエンの父との約束違反になるとして、
一時期グエンと別れそうになったピーターだが、よりが戻り、グエンの助けを借りて
変電所の再起動し、エレクトロを過充電して破壊することに成功する。

しかし、それで終わりではなかった。
蜘蛛は処分されてしまっていたが、蜘蛛の毒は残っていた。
それを注射したハリーは醜く変身、グリーン・ゴブリンとなってスパイダーマンに襲いかかる。
さらにグエンを巻き込んで、時計台の中でピーターことスパイダーマン、
ハリーことグリーン・ゴブリンの死闘が繰り広げられる。

ついにスパイダーマンはグリーン・ゴブリンを倒すが、その直前に時計台の機械部分から落下したグエン。
スパイダーマンの必死の救助は寸前で間に合わず、グエンは地面に激突して即死。

ハリーは死んでおらず、凶悪犯を使ってビラン軍団を作ることを決意。
手始めに冒頭出てきたアレクセイ・シツェビッチを脱獄させ、
サイ型のアーマーを与えて、ライノとして町を破壊させようとする。
スパイダーマンは果敢にライノに立ち向かうのだった。

**

予告のミスリードぶりは最高。
ハリー・オズボーンとピーター・パーカーのオズボーン社での再会シーン、
ピーターがビルの屋上で悩んでいるシーンなど、本編に出てくるもののシチュエーションや台詞は全く違う。
ライノの登場シーンも全く違う。

全体の流れ的にも随分予告とは違う感じだった。
いずれにせよ、ビラン(悪役)出し過ぎのごった煮感満載でとりとめがない。

もう少し焦点を絞って掘り下げたほうが良かったかも。

グエン・ステーシーがいすれ死んでしまうことは既知だが、本作でそれが訪れるとは思わなかった。
本作では当初MJことメリー・ジェーン・ワトソンが出る予定だったようだ。
キャスティングはシャイリーン・ウッドリー(「ファミリー・ツリー」「ダイバージェンス」)
今後登場するかどうかは不明

次作、次々作が予定されていて公開日も「3」が2016/6/10、「4」が2018/5/8と告知されている。

 

 

             

 

 ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! 

サイモン・ペグ、ニック・フロスト、パディ・コンシダイン、マーチン・フリーマン、エディ・マーサン。

ゲイリー・キング(サイモン・ペグ)はアル中のリハビリ・プログラムで高校卒業の頃の話をする。
仲間5人で町にあった12のパブ飲み回りに挑戦、べろべろになってついに達成できなかった。
リハビリ仲間の「悔いはないの?」の一言で、20年ぶりに5人を集めてもう一度挑戦したいと思う。

町を出てそれぞれが離れ、自動車販売店、弁護士や不動産屋等まじめに働く4人。
スティーブン・プリンス(パディ・コンシダイン)、オリバー・チェンバレン(マーチン・フリーマン)、
ピーター・ペイジ(エディ・マーサン)、そして、アンドリュー・ナイトレイ(ニック・フロスト)。
それぞれに声をかけたゲイリーは嫌がる4人をなだめすかし、何とか集めると町に戻った。

町では厄介者5人組が帰ってきたとあって住民はみんなつれない。
地図を片手に飲み回り開始。
しかし、みんなよそよそしいし、5人を良く知るはずのバジル(デビッド・ブラッドリー)も知らんぷり。

途中でオリバーの妹サム(ロズマンド・パイク)が合流するが、ゲイリーのKYに呆れて別行動。

半分の6軒を過ぎたあたりで、ゲイリーがトイレに行くとたまたま連れションになった若者。
ゲイリーの問いかけを無視したことから口論となり、ついに喧嘩になる。

喧嘩の末、ゲイリーが若者の首をもぎ取ってしまったら、そこからは真っ青な液が。
若者はロボットだったのか。
その仲間がトイレに乱入し、ゲイリーの仲間も乱入して乱闘に。
ロボット5体を破壊した5人は席に戻ると、どうも店の他の客も怪しい。

ロボットに気づかなかったふりをして逃げよう、そのためには飲み回りを続けて敵を安心させる。
20年来、酒を断っているアンディ(=アンドリュー)の車で逃げよう。
その瞬間、アンディがショットグラスを空けてしまい、これじゃ飲酒運転になっちゃうからダメだ。

こうして次の店に。
途中、知り合いから少し情報を仕入れると、町にはロボットだけでなく人間も残っているようだ。
そして奴らはロボットと呼ばれるのを嫌うらしい。
どう呼ぶかで喧々諤々の議論の末「ブランク」と呼ぶことに。

ついに9軒制覇。残り3軒。
ブランクにばれないように町を出るにはどうすればいいか。

しかし、ついに奴らも気づいて追いかけてくる。
高校時代のガイ・シェパード先生(ピアーズ・ブロスナン)がやってきて、
彼らは宇宙平和と秩序維持のため、地球人を保護監督に来たと言う。
彼らを受け入れればそのまま生きられる
受け入れなければ、DNAをコピーしてブランクと置き換えると言う。

オリバーと一旦はぐれるが10軒目で再会。しかし。オリバーはブランクにされていた。
ゲイリーはサムとも再会、訝しがるサムにブランクを見せ、車で逃がす。
自身も逃げて納屋に逃げ込むと、残りの3人がいた。

オリバーがなぜブランクと分かったのか。
それは小さいころのあだ名「オーメン」。6の形の痣があったから。
レーザーで消したと言っていたのに、さっきのオリバーにはそれがあった。

4人は互いの体の傷を見せ合うがゲイリーは嫌がり、別の証拠を見せる。
逃げようと言う3人。ゲイリーの車は11軒目の向こう側。
必死に11軒目に入るとゲイリーはビールを飲んでいる。
ようやく車に到達。しかし、ゲイリーは何を思ったか12軒目=ワールズ・エンドに直行。
追うアンディ。

スティーブンとピーターはゲイリーの車で逃げるが、追いつかれピーターはさらわれてしまう。

12軒目。
止めろ、ゲイリー。
アンディがめくり上げたゲイリーの両手首には包帯と病院の患者名を書いたバンドが付けられていた。
止めるなアンディ。どうしても飲みたいんだ。俺にはこれしかないんだ。

しかし、ビールは出ず、バーカウンターはゲイリーとアンディを乗せたまま地下に下がっていく。
周りはブランクの群れ。
宇宙人と思われる声は宇宙全体の秩序の維持のため文明の遅れている地球を救いに来たと言い、
ゲイリーに受け入れるよう話す。
そしてどうしても拒否する場合はブランクと置き換え、人間は肥料にしてしまうと言うのだ。

さんざん議論した挙句、俺たちは自由だと喚き散らすゲイリーに嫌気がさした宇宙人は、
自分たちが地球人に与えた文明であるネットワークを破壊して去ると言う。

声の主が去って、ブランクは一斉にシャットダウン。
ゲイリーとアンディは逃げる。
そこへサムが車に乗って戻ってきた。
サムの車で大爆発から逃げるが・・・・

その後、地球全体のネットワークは崩壊。
人々は原始時代のような生活を強いられる。
残されたブランクは自力で再起動し、人々の差別を受けながらも生活を続ける。
アンディは家族とホームレスのような生活を始め、
オリバーのブランクは半分砕けた顔を隠して不動産屋を続けていた。

ゲイリーは高校時代の姿の仲間のブランクと行動を共にしていた。

**

サイモン・ペグとニック・フロスト以外の3人もおなじみのキャストでした。
ネットワークと言うか、宇宙人と言うか、天の声はビル・ナイ。

途中から違う映画になっちゃった感じ。
その意味では予想を裏切る展開だった。
あまり笑えなかったな。

DNAコピーしてクローンを作るのではなく、ブランクを作る点は鑑賞中よく理解できなかったし、
今もよく理解できない。

オリバー(マーチン・フリーマン)とピーター(エディ・マーサン)は肥料にされちゃったんだろうか。

イギリスの教育制度、学校制度がどのようになっているのかわからないが、高校が18歳までで、
卒業後20年して40歳では計算が合わない。
20年も40歳もアバウトであれば特に「おかしい」とわめきたてるほどのことではないが、
サム(ロザムンド・パイク)が「私たちももう40よ。」とか言ってました。

 

 

   

 ぼくたちの家族    

妻夫木聡、長塚京三、原田美枝子、池松壮亮。

**

妻、玲子(原田美枝子)は、ハワイ帰りの友人の話を聞かず、サボテンの名前をずっと考えていた。
郊外の立派な一軒家に住んでいたが、ぼんやりして夕食の支度を忘れる。
夫、克明(長塚京三)は、小さいながらも会社を経営していたが、事業はあまり順調とは言えなかった。
長男、浩介(妻夫木聡=社会人)からその妻、深雪(黒川芽以)の妊娠連絡があり喜んでいた。

二男、俊平(池松壮亮=大学生)からは小遣いの無心があり、サラ金で金を下して持っていく。
「お母さん、最近物忘れがひどいんだよね。」
「歳のせいじゃね、物忘れくらい俺だってするし。」
「そっか。」

深雪の妊娠祝いにご両親も呼んでの会食の最中。
玲子はぶつぶつ独り言を言い、サボテンの名前を叫び、深雪の名前を間違える始末。

どうも調子がおかしい、認知症を疑う克明は浩介を伴って総合病院に行く。
診断の結果は脳腫瘍で余命一週間程度。
即刻入院となるが、手の施しようがなく、薬で失語症を押える程度。

その夜は克明が付き添うが、早朝から何度も浩介に電話をかけてくるなど頼りない。
俊平はお気楽に構えていてこれまた頼りにならない。
深雪は妊娠で体調が良くなく、出産後のことを考えて浩介の実家には非協力的。
会社の上司(ユースケ・サンタマリア)は心配してくれ、一応配慮はしてくれるが、
顧客のキャバクラ接待の手配と同行を押し付けてくる。

その上、俊平が書類を整理していたところ、玲子のサラ金の借金が10社300万以上あった。
浩介と俊平が克明を問い詰めると、会社の運転資金、家のローンなど合わせて6500万円の借金。
自己破産すれば、家のローンの1200万円が連帯保証人の浩介にかかっていく。

なすすべなく日が過ぎていく。
玲子は時々浩介や俊平すらわからなくなり、不平や不満を口にしたり、わめいたりすることもあるが、
全く普通の状態のこともあり、安定しない。

何度もこだわるサボテン。
浩介は水遣りの時、その受け皿の下に玲子の遺言書を見つける。

3日が過ぎ、病院は手の打ちようがないので退院してほしいと言ってくる。
諦めきれない浩介と俊平はCT写真や診断書、紹介状を持って各病院を回ることにした。

そしてついに6院目。
対応してくれた医師(鶴見辰吾)は脳腫瘍ではなく、悪性リンパ腫かもしれないと言いだす。
その場合は抗がん剤による治療が有効なのだ。
MRI検査を受けるよう勧めるが、自病院は満床のため、近くの大学病院を紹介してくれる。

紹介された医師(板谷由香)は悪性リンパ腫の可能性を示唆。
即刻の検査入院を指示する。

そして、検査の結果は、悪性リンパ腫の可能性あり。
開頭手術(と言っても小さい穴を開ける)により、生検(生体組織診断=病変部位を切り取って詳しく検査)を
行うこととなった。

頭を固定する器具を「似あう?」と頓珍漢なことを言う玲子。
手術の結果は悪性リンパ腫との確診。

浩介は借金覚悟で父を自己破産させることにした。
家をはじめ財産を失う上に、浩介に1200万のローンがかかってくるがそれ以外に手はない。

克明は浩介に内緒で1200万円はいずれ必ず返すから浩介を見捨てないで、と深雪に頭を下げる。
深雪は俊平にも同じことを言われたと言い、浩介ががんばると思うと返す。

入院治療によりかなりの回復を見せる玲子。
見舞いに来た深雪のおなかに向かって「おばあちゃんですよ」と語りかけるのだった。

とても丁寧な作り。
石井裕也監督は一つ一つのシーンをじっくりと作り込んでいくスタイルのようだ。
とはいってもTVドラマのように、一つのシーンでキャストの顔を一人ずつ順番に写していくような無駄はない。
その分、暗く重い雰囲気を出すのには成功しているが、いわゆる活劇には向いていないのではないか。
楽しい映画も撮ってほしいと思うのは私だけか。

実話に基づくらしい。

リンパ腫生検を脳でやるのか? と思ったが、脳腫瘍ではないことを確診するためなんでしょうね。
そうでなければ、開頭してすぐに「悪性リンパ腫に間違いないでしょう」と言えるはずがない。

1200万円は大金だし、自分に降りかかったらどうするか、どうなるか、は大問題だが、
あれだけ大きなうちに住んでいて、家を処分すれば少なくとも住宅ローンはおつりがくる。
もっとも事業資金だって、家屋敷その他を担保にしているだろうから、それで済むわけではない。
ただ、自己破産でチャラになるようなイメージはあまりよくない。
克明の会社、社員はどうなるんでしょうね。

 

 

   

  テルマエ・ロマエU   

阿部寛、上戸彩、市村正親、宍戸開、北村一輝、竹内力、笹野高史。

ローマは帝国拡大路線を止め、隣国との平和路線に切り替えたハドリアヌス帝に対し、
元老院はあくまでも武力による帝国拡大と世界制覇を目指し皇帝に反発していた。

テルマエ技師として名声を博したルシウス(阿部寛)はハドリアヌス帝(市村正親)から
グラディエーターのための風呂を作ってくれと依頼される。

例によって全くアイデアの浮かばないルシウスが風呂で考えていると、またしても現代日本にタイムスリップ。
地方巡業に来ていた大相撲一行が体を休める銭湯に紛れ込んだ。

相撲取りをグラディエーターと思い込んだルシウスは、地方巡業の土俵で見た相撲、座布団投げに感動、
さらには、足つぼボードやマッサージ・チェア、バスクリンなどに感動してローマに戻り再現する。

テルマエの評判は上々だが、大人と子供が混在することで混雑混乱しており、
ルシウスは今度は子供用のエルマエ作りを指示される。

タイムスリップした先は健康ランド。
子供達がウォーター・スライダーに興じる様子を見て自分も体験。
それらを生かしてローマに再現する。

ローマでルシウスは辺境警備に赴いているはずのケイオニウス(北村一輝)に再会するが、
忘れられており、怪訝なルシウスに元老院幹部は戦況報告に来ていると説明する。

ハドリアヌス帝は闘技場が凄惨さを増していることを憂い、かつて温泉が湧いていたと言うバイアエに
テルマエの理想郷を作るようルシウスに命じる。

ルシウスがタイムスリップした先は草津。
それまで何度もすれ違っていた山越真実(上戸彩)と湯もみショーで再会。
草津温泉郷を案内してもらう。
館野(竹内力)とも再会、ビールや餃子を堪能する。
また、指圧の神、浪越徳治郎(菅登未男)を知る。

ローマにもどったルシウスは、バイアエに湯ーとぴあ(=ユートピア)建設を急ぐが、草津に比べ湯量が足りない。
かつて豊富な湯が沸いていたとの話を信じ、温泉を掘りつづける。

アントニヌスはルシウスに戦場で苦しむケイオニウスのためのテルマエを作れと命じる。
また、ルシウスがコロッセオでケイオニウスと会った話を信じず、疫病の話も信じない。

ルシウスが作るテルマエが平和主義を助長、拡大路線を阻むと考える元老院は、
山賊を使ってルシウスを殺そうとするが、温泉をお宝だと言って山賊に掘らせる。

金目のものが出ると思っていた山賊は怒るが、ルシウスは日本の山中の樽風呂にタイムスリップ。
樽風呂の構造を解析、老人(いか八朗)との懇親を図る。

ローマに戻ったルシウスは樽風呂を作って戦地に送り、ケイオニウスらを癒す。

そんな中、北方に赴任しているケイオニウスが疫病に倒れたとの話が出る。
さらにその話を聞いたハドリアヌスがショックで倒れたとも聞かされる。

湯ーとぴあ建設の要である温泉掘りがうまくいかず悩むルシウスは事故で井戸に落ち、再び草津に戻る。
そして、浪越徳次郎の指圧教室に乱入して拉致、ローマへ連れ去ろうとして
指圧を受けていた相撲取りらとともにローマへ戻り、浪越徳次郎はハドリアヌスを指圧する。

「ローマの繁栄と滅亡」でケイオニウスの疫病が結核だと知った真実は、
隔離を進言するが皇帝候補の隔離などもってのほかと拒絶される。

コロッセオでは元老院がケイオニウス(実は兄のジェイオニウス、北村一輝=二役)に
世界制覇を宣言させる。
ケイオニウスが偽物がとして阻止しようとするルシウスだが、
逆にケイオニウスは真実の持つ「ローマの繁栄と滅亡」を見て魔女だと決めつけ、
真未を逮捕監禁させる。

ルシウスは真実を牢獄に尋ね、自分のふがいなさを嘆くが、グラディエーターのアケボニウス(曙)が、
戦いに疲れたとしてルシウスに加担、真実を助けて逃げる。

偽ケイオニウスはルシウス一派が裏切り者だとしてバイアエ攻撃を命じる。
ルシウスは再び湯ーとぴあ建設に熱を上げているところへ偽ケイオニウスの軍団が到着、
戦いが始まろうとしたとき、病気をおして本物のケイオニウスが登場、形勢は逆転する。

丁度その時、温泉掘りを手伝っていた相撲取りらの力もあって山頂から豊富な湯が沸きだし、
湯ーとぴあを潤した。
相撲取りらは感涙にむせびつつ、現代に戻って行った。

ハドリアヌスは回復し、ルシウスを讃えた。
夕暮れ迫る海岸で真実は新たなテルマエ作りに向かうルシウスに赴任先で落石で死ぬと言ってしまう。
テルマエ作りで死ねたら本望だ、真実に会えてよかったと言うルシウスに涙する真実の姿は消えて行った。

漫画が成功した真実。
映画化されることになり撮影現場に行ってルシウス役の俳優さんに会う。
それはルシウス(阿部寛)とは似ても似つかないキャスティングだったが、
近くの井戸から現れたルシウスがそれは偽物だと叫ぶシーンで映画は終わる。

**

ルシウスがタイムトリップするときの歌を歌うパートにも家族の不和と再会のドラマがある。

**

途中までルシウスは日本人と話すときローマ語をしゃべる。
「字幕上映お疲れ様でした、ここからは日本語でお楽しみください。」と字幕を出し、
右上に <<Bilingual>> と出す点は前作と同じ。

コロッセオはブルガリアで実際に作ったオープンセット。

地方巡業で相撲取りが入っていた銭湯は地方ではなく、東京都北区の「稲荷湯」
ウォーター・スライダーがあったのは長野県の「ラーラ松本」

「湯ーとぴあ」と称する施設や地域は全国各地にあるようだが「草津」では言ってないようだ。

樽風呂の老人、いか八朗の命名の由来はボクサーでありコメディアンであった故「たこ八郎」のもじりらしい。
生まれはいか八朗(1934年生)の方が、たこ八郎(1940年生)より前。

浪越徳治郎は故人(2000年没)、演じる菅登未男は「テルマエ・ロマエ」では、
ルシウスを外人ヘルパーと勘違い、シャンプーハットをかぶって見せた老人。

湯もみショーで登場した松島トモ子が混浴風呂で熊に首を噛まれる。
1986年に彼女がライオンやヒョウに首を咬まれた事件のパロディで悪乗り炸裂。
ヒョウに咬まれた時は首の骨がボキボキ言ったほどで死にかけている。

ラーメン屋店主は藤田まこととのコンビで一世を風靡した白木みのる。

相撲取りは相撲を取る時以外は大銀杏にはしていない。
ズッキーニがヨーロッパに入ったのは後世でローマ時代にはない。
などなど細かい点では矛盾もあるが映画なので許される範囲でしょう。

前作は約60億円と2012年公開映画の第2位の興収を上げた大ヒット。
果たして「III」(V)はあるでしょうか。

 

 

             

 キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー    

クリス・エバンス、スカーレット・ヨハンソン、サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・レッドフォード。

**

SHIELDの元で働くキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エバンス)

SHIELDの艦船がシー・ジャックされ、研究員らを人質に多額の身代金を要求する事件が起こる。
キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)を含む
急襲チームが組織され、艦船に乗り込んでいく。

敵のラスボスは結構強かったが、キャプテン・アメリカの前作よりも一段と強力になった攻撃力もあって、
敵を殲滅し、人質の奪還に成功する。

しかし、ロマノフはキャプテン・アメリカの指令に従わず、管制室で何かをUSBメモリにコピー。
チームの危機を招くなどの単独行動が目立った。

それがニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)の指令だと知ったキャプテン・アメリカは、
SHIELD本部にニック・フューリーを訪ね文句を言う。
ニック・フューリーは本部地下で建設中の空中空母=ヘリキャリアーを見せ、これで犯罪を未然に防ぐと言い、
キャプテン・アメリカは逆にSHIELDの考えに疑問を抱く。

ニック・フューリーをSHIELD長官に推したアレキサンダー・ピアース(ロバート・レッドフォード)は
かつてはニック・フューリーと対立したこともある世界安全保障委員会の議長。

ニック・フューリーは会議に割り込んだりしてピアースといろいろ議論して帰宅。
ところが、走行中に不審車に襲撃され、自動操縦を駆使して逃げる。
最後は予告にも出てきたメタル左腕の謎の男に襲われるが、地下に逃げる。

その夜、ニック・フューリーはキャプテン・アメリカの家に現れ、盗聴を気にしながらUSBメモリを託す。
しかし、謎の男がキャプテン・アメリカの家を急襲、ニック・フューリーは撃たれ、
キャプテン・アメリカは男を追うが力はほぼ同等で結局は逃げられる。

ロマノフによれば、男はウィンター・ソルジャーと呼ばれる凄腕の暗殺者で50年以上の長きにわたって
暗殺を繰り返しているが正体は不明だと言う。

ニック・ヒューリーはキャプテン・アメリカ、ロマノフ、秘書官のマリア・ヒル(コービー・スマルダース)らの
目の前で息を引き取ってしまう。

キャプテン・アメリカはSHIELD本部に呼び出され、ピアースからヒューリーが来た理由を聞かれる。
判らないと答えるキャプテン・アメリカは、その帰り、エレベーター内でSHIELDメンバーに襲われる。
ここは倒して逃げるが、ピアースから裏切り者だとされてしまう。

キャプテン・アメリカはロマノフとともに逃げ、
知り合いで退役軍人のサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)に匿ってもらう。

例のUSBメモリは、暗号が外せず中身は読めないが、情報はニュージャージーの元軍施設にあったものだと分かる。

二人は軍施設に入り、弾薬庫の奥にセキュリティ設備があり、そこに旧世代のコンピュータシステムを発見、
前作でも出てきたヒドラの陰謀を知るが、SHIELDからミサイル攻撃を受ける。

必死で逃げた二人、SHIELD内部にヒドラの残党がいると知り、サム・ウィルソンとも協力して
一味の一人を拘束し、陰謀の黒幕がピアースだったことが分かる。

ヒドラ一派はヘリキャリアーを使ってヒドラ反対派を一気に抹殺する計画を立てており、
ヘリキャリアーを強制起動しようとする。

その間、ウィンター・ソルジャーと対決したキャプテン・アメリカはウィンター・ソルジャーのマスクを取り、
それが前作で戦死したバッキー(セバスチャン・スタン)と酷似していることに気づく。

実はバッキーもハワード・スタークの肉体改造を受けており、戦死と思われたが生きていた。
ただ記憶はなくしており、ヒドラ党の暗殺者として利用されていた。

キャプテン・アメリカとの対決で記憶を戻しかけたウィンター・ソルジャーは再び記憶を消されてしまう。

一方、地下に潜行したキャプテン・アメリカとロマノフは、フューリーと再会、
死亡はフェイクだったと知り、またターゲット書き換えプログラムの入ったメモリカードを託され、
ヘリキャリアのメモリ交換を目指す。

SHIELDの操作指令室ではヒドラ党のメンバーが隣のナース、ケイトことエージェント13(エミリー・バンキャンプ)らの
制止を振り切って無理やりヘリキャリアーを起動してしまった。

ヘリキャリアが一定の高度に達し、スパイ衛星の監視情報とリンクすればターゲットが特定される。
キャプテン・アメリカと飛行装置を付けてファルコンとなったウィルソンはヘリキャリアを目指す。

3機のヘリキャリアのうち1機のメモリはキャプテン・アメリカがあっさり交換。
2機目はファルコンが苦労しながらもなんとか交換。
しかし、3機目はウィンター・ソルジャーが現れて妨害、キャプテン・アメリカと対決となって時間ぎりぎり。
キャプテン・アメリカは刺され撃たれながらもメモリ交換に成功。
ヘリキャリアは互いをターゲットとして攻撃を開始する。

ピアースは世界安全保証委員会の委員を招集、ヒドラ党に賛同しなければ殺すと脅す。
しかし、委員の一人、ハウリーが突然大暴れしてピアースの配下を撃退。
その正体はロマノフが化けていたのだった。

USBメモリを暗号解除して内容を世界に公表すると息巻くロマノフ。
ピアースはそれには2人の承認が必要で無理だと言うがフューリーが登場する。
ピアースはフューリーの光彩データは消去したと言うが、
フューリーはつぶれたほうの目の眼帯を取って認証し暗号を解除する。

データの公開はヒドラ党の陰謀だけでなく、SHIELDの秘密をも暴露してしまう。
ロマノフの正体(元スパイ)もばれるが、ロマノフは構わずデータを公開。
反対して襲いかかるピアースは射殺される。

ヘリキャリアは結局自滅。3機目もSHIELD本部に突っ込んで壊れる。

キャプテン・アメリカは鉄骨に挟まったウィンター・ソルジャーを助けたのち水中に落下。
供に落下したウィンター・ソルジャーはキャプテン・アメリカを岸まで運んだあと行方不明となる。

ロマノフは議会で追及を受けるが言い逃れて訴追されず。
SHIELDは解散、フューリーはどこかへ去り、キャプテン・アメリカとロマノフも別行動となる。

エンドロール後に1シーンあり、さらにエンドクレジットがすべて終わってからもう1シーン。
ヒドラ党の残党がまだ我々にはもっとすごい兵器があるとうそぶくシーンと
バッキーがスミソニアン博物館のキャプテン・アメリカコーナーを訪れ、自分のパネルを見るシーン。

前作は話しの展開が速すぎると言うか上滑り感があって、正直「アベンジャーズ」の前振り感満載だった。
「アベンジャーズ」ではアイアンマンとも対立するし、重要な役回りであるキャプテン・アメリカを
いきなり出すわけにはいかないので、映画で説明をしておく必要があったのではないかぐらいの感じ。

今作は敵味方、善悪の構図はそれほど複雑なものではないが、焦点が絞られており、
また、前作が今作への布石になっているともいえ、
ウィンター・ソルジャーの正体のばらし方もまずまずで面白かった。

SHIELD長官たるニック・フューリーが単独で自分自身で自動車を運転するのはどうなのか、
と思う点もあったが、テンポよく展開してさほど後に残らない。
仮に運転手がいたとしても死者が一人増える程度で些細に思えてしまう。

マリア・ヒル(コービー・スマルダース)は相変わらずかっこいい。
「アベンジャーズ」で見たときは一発で魅せられた。
きれいとかかわいいと言うより凛々しい感じ。
173cmでそれほど大柄ではないが、高校時代からモデルをやっていて、モデルで来日したこともあるらしい。

今作では雑魚キャラかと思った隣のナース、ケイト(エミリー・バンキャンプ)が
エージェントだったのも意外と言えば意外。
目に特徴があるこちらはキュートな女優さんで、コービー・スマルダースと同じくカナダ出身で173cmも同じ。
歳はエミリー・バンキャンプが4つ下(1986年生まれ)

 

 

            

 白ゆき姫殺人事件   

菜々緒、井上真央、綾野剛、蓮佛美沙子、小野恵令奈、谷村美月、貫地谷しほり、染谷将太。

**

赤星雄治(綾野剛)はTV局の契約ディレクター。
仕事中でも暇さえあればツイートをしているようなテキトーな男。

今日もしぐれ谷国定公園で若いOLがめった刺しの上焼かれると言う猟奇的殺人事件があったと言うのに、
放送中にラーメンのツイートをしていて、どやされる始末。

そんな赤星に元カノの狩野里沙子(蓮佛美沙子)から電話が入り、被害者は自分の会社の先輩だと言う。

被害者は日の出化粧品の美人OL、三木典子(菜々緒)。
狩野の2年先輩でOJT指導員。(日の出化粧品ではOJT指導員と新人のペアをパートナーと呼ぶ)
狩野は同僚の城野美姫(井上真央)が怪しいと言う。

事件当日は、先輩の間山(宮地真緒)の送別会。
風邪気味で調子が悪いと8時ころ終わった一次会で帰った三木典子。
出入りの業者がそのあと、城野美姫の車に乗る三木典子を目撃している。
さらに、同僚の男性が、9時ころ茅野駅の階段を必死に駆け上がる城野美姫を見ている。
そして極めつけは事件以来城野美姫が会社を欠勤、行方が分からないと言うこと。

赤星は、さっそく取材を始める。
狩野に続いて狩野の同期のみっちゃんこと、満島栄美(小野恵令奈)。
城野美姫とパートナーを組んでいた満島栄美によれば、城野は
係長の篠山聡史(金子ノブアキ)と付き合っていて弁当を作ってくるなどしていたが、
三木典子に取られたようだとのこと。
また「S」(篠山係長のイニシャルらしい)の文字の入った城野のマグカップを狩野が割った時、
とんでもない形相をしていたとか。

ちょくちょく社内のものが無くなり、事件前日には三木典子のレアもののボールペンが無くなったが、
すべて城野美姫の作戦で、車に乗せるための方便だったんじゃないかと言うのだ。

続いて、篠山聡史。
昨年「白ゆき石鹸」が思わぬ大ヒットで仕事が忙しくなり疲れていた時に
城野美姫が弁当を作ってくれることになり、作っては貰ったが実は迷惑だった、と言うのだ。
しかも休みの日にアパートの郵便受けにこっそり弁当を入れていくなど気味が悪かったと言う。

赤星は、ツイートしながら取材を続けていく。
城野美姫の中学高校時代の同級生によれば、中学時代、サッカー部の人気者の男子が
ふざけて蹴った雑巾が城野美姫の頭に乗ってしまい、その呪いで男子がけがをしたらしい。

その男子、江藤によれば、怪我は呪いではなく、自転車のブレーキが外されていたことが原因。
やったのは城野美姫だと思う、彼女の闇は自分が作ったのかもしれないということだった。

赤星は取材を「OL惨殺事件の真相を追う」的な内容にまとめ放送に乗せる。
局内の反響はすこぶる良く、赤星は有頂天になるが、放送に怒った狩野からのツイートで、
容疑者「S」が城野美姫だとばれ、ネットは大騒ぎとなる。

赤星のツイート上には城野を擁護する書き込みが2つのアカウントから入る。
一つは「これ以上深入りするな」という謎のアカウント、HARUGOBAN。
もう一つはNORI-MIこと、大学の同級生、前谷みのり(谷村美月)
前谷はTV局に抗議の手紙も出した。

赤星が取材をすると、前谷は天然記念物並みの奥手な城野が猟奇殺人をするはずがないという。

さらに地元で聞き込みをすると、小学校の頃、同級生の谷村夕子と明神様の祠で呪いの儀式をして、
明神の森を火事にしたことがある。
その呪いも人形(ひとがた)に針を刺して焼く、三木典子の殺害と同じ。

谷村夕子(貫地谷しほり)は明神の森を呪いで火事にしたのは事実だという。
夕子が美人だと言われていた小学校の頃、同級生の八塚あかねが夕子のことを「タコ」と言いだし、
そのせいでいじめに遭い、仕返しに呪いの儀式をしたことで火事になり、
以来、城野とは疎遠になってしまった。

両親(秋野暢子、ダンカン)はひたすら詫びるしかない。

城野美姫の行方は要として知れない。
ネットでの流れはマスメディアともども城野美姫が犯人であるかのような扱い。

一方の城野美姫は、ビジネスホテルに隠れていた。
ネットでの誹謗中傷に耐えかね、経過をしたためて首を吊ろうとしていた。

城野の独白はこうだ。
篠山係長にお弁当を作ったのは事実だし、三木典子のせいで振られたのも事実。
芹沢ブラザーズと言うあまり知られていない3兄弟のユニットに入れ込み、
グッズを買ったりしていたが、その一つ「S」入りのマグカップが割れた時はショックだった。

それがきっかけで芹沢ブラザーズを知ったらしい三木典子がファンクラブでも手に入らない
レアものの芹沢ブラザーズのボールペンを持っていたり、メンバーの一人と付き合ってると自慢して、
典子さんにはかなわない、と思ったものだった。

しかし、送別会当日のコンサートチケットを手に入れた三木典子が、
風邪気味で行かないから城野美姫に上げると言った時は有頂天になったが、
当日、やっぱり行くと言いだしてがっかりさせられた。

それを知った狩野は三木は酔うと寝てしまうからチケットを盗めと唆してきた。
城野美姫は特急券を渡すからと言って三木典子を車に乗せ、
結局寝てしまった三木典子のバッグからチケットを盗んで特急に飛び乗ったのだ。

コンサート会場で芹沢ブラザーズの会場入りを見ていた城野美姫は、
メンバーに触れようとして押し、階段から突き落としたことになりその場から逃げた。
そして、どうしようもなくてホテルに隠れていたと言うのだ。

失意の城野美姫がいよいよ首を吊ろうとしていた時、TVが驚きのニュースを伝える。

それは窃盗の容疑で事情聴取されていた狩野里沙子が、三木典子殺害容疑で逮捕されたと言うのだ。
三木典子とOJTでパートナーを組んでいた狩野。
三木典子は美人を鼻にかけて狩野をバカにし、商品をくすめた濡れ衣を着せて自分がカバーするいい子。
それ以来何かと社内のものをくすねては皆が大騒ぎすることでうっぷんを晴らしていた。

ボールペンを盗んだのも狩野。
しかし、三木典子に「犯人が分かった」と言われて自分のことだと思い、殺すしかないと思い立ち、
城野美姫を利用して計画を練ったと言うのだ。
城野の車に社内のBBQで使った着火剤があることも知っており、それを利用して火をつけた。
そして何食わぬ顔で赤星に偽情報をリークしたのだ。

まんまとはまったのは赤星。
関係者に誤って回るその姿は憔悴し切って、城野美姫本人に出会っても気づかないほどだった。

**

マスメディアの怖さだけでなくネットの怖さも一つのテーマにしていると思う。
今までの作品ではネットとマスメディアを対峙するものとして扱うことが多かったと思うが、
今作では同類、言ってみれば同じ穴のムジナとみているようだ。

個々の影響力ではマスメディアに及ばないネットだが、即時性や即応性に長け、
さらには拡散速度はマスメディアより早い。
そして時には思わぬ影響力を発揮することもある。

一方で玉石混交どころか、たくさんのゴミの中にわずかな重要な情報があるのもネットで、
その選別、取捨選択も利用者に委ねられている。

多くの人がそのことを知っていて自身で判断し利用しているはずだが、
バカッターと言われるようにとんでもない結果を招くこともあるのがネット。

回想で何度も同じシーンが出てくるが、語る人によって少しずつ記憶が違っている。
一つの事件、あるいは出来事をいろいろな角度から見る手法は初めてではないが、
それぞれがテイクn、あるいは同じシーンの別カメラの映像のようなものではなく、
台詞が違う、態度が違う、相手が違う。
どれが本当か、全部間違いか。

正解を求めるでもなく、ヒントを出すでもなく、でもそれが事実なんでしょう。
人の記憶って曖昧だし、自分の良いように改変して蓄積される。
さらには辻褄が合うように脳内補完されるからね。

原作では架空のSNSらしいが、映画ではツイッター社の協力もあってそのようにしてある。
ただ、メッセージを音声でも流したのはいただけない。

例えばHARUGOBANは、ツイート内容からは男か女か分からないし、
谷村夕子がその正体だと明示的ではないのに、声でわかっちゃう。

人は見かけによらないともいうが、美人は小さいころからちやほやされていて、
一番でないと気が済まない、結果、美人は概して性格が悪い、などのステレオタイプな見方も。

城野美姫が名前負けするほど(普通の)特徴のない人なのか、それともいわゆるプスなのかは
定かではないが、いずれにしても井上真央ではかわいすぎるわけで、
川村エミコなんかがやれば全く違った映画になったかもしれない。

ろうそくの明かりでのやりとりはあるかなって気はするけど、
どうせやるならモールス符号にしてほしかったな。
さらに通ぶって言わせてもらうとQ符号を使ってほしかった。

呼びかけは
−−・− ・−・ ・・・−(QRV=用意できましたか)
あるいは
−−・− ・−・ −−・・(QRZ=呼びましたか)

そして、終わりは略符号で
−−−・・ −−−・・(88=女性へのサヨナラ)
または
−・・ −・・(略記式88)

 

 

  

  

 ウォルト・ディズニーの約束 

エマ・トンプソン、トム・ハンクス、ポール・ジアマッティ、ルース・ウィルソン、コリン・ファレル。

1907年、オーストラリア。
幼少のギンティは父のトラバース・ゴフ(コリン・ファレル)と二人の妹、
それに、母、マーガレット(ルース・ウィルソン)と楽しく暮らしていた。
しかし、その実、父は酒におぼれて仕事も長続きせず生活は苦しかった。
都会の家を手放し、つつましい田舎暮らし、親戚を頼っての就職だったが、
ギンティには実情は理解し難かった。

1961年、ロンドン。
「メリー・ポピンズ」の作者、パメラ・トラバースは「メリーポピンズ」の映画化に関して、
代理人と揉めていた。

ディズニーからの20年来の映画化要請に反対し続けてきたトラバースだが、
新作を書くわけでもなく事務所の財政は困難を極めていたため、
脚本や映画の内容を確認してから契約する条件でアメリカ行きを承諾する。

無事に着いたロサンゼルスで迎えのリムジンの運転手が親しみを込めて「パメラ」と呼ぶのを拒否、
「トラバース夫人」と呼ぶよう指示するなど、堅物の片鱗を見せる。

宿泊先のビバリーヒルズ・ホテルには、部屋いっぱいにディズニー・キャラクターのぬいぐるみ、
果物などが用意されていた。
トラバースは、果物のうち梨を投げ捨て、ぬいぐるみはすべてクローゼットに仕舞ってしまう。

ディズニー社内では皆がファーストネームで呼びあい、ウォルト・ディズニーもウォルトと呼ばれている。
しかし、トラバースは自分が「パメラ」「バム」と呼ばれるのを嫌がり「ディズニーさん」と呼んだ。

脚本のすりあわせは困難を極めた。
トラバースはやり取りを録音するよう求めたうえ、脚本家、作曲家と大いに揉めた。
家の設定、町のたたずまい、バンクス一家の服装などにもいちいち難癖をつけた。

赤は使わない、アニメは使わない、造語の歌詞はダメ、およそ飲めそうもない要求にも、
ウォルト・ディズニーは契約を最優先にするため、しぶしぶ承諾する。

いくら話し合いを進めてもトラバースの心は開かれない。
ウォルト・ディズニーは一計を案じ、自らがディズニーランドを案内、
トラバースをメリー・ゴーラウンドに乗せたりして少しずつ心を溶かしていく。

その間、運転手のラルフはなぜ天気が気になるかに絡め、自分の子供の話をし、
皆それぞれが事情を持っていることが分かってくる。

父は銀行で主任となるが、酒を飲んでは遅刻し周りに当たり散らす。
危うく首になりそうになるが、何とか娘の手前助かるような始末。

町が若者を表彰する記念式典の際、挨拶に立った父は銀行の宣伝を延々とした挙句、
吐血し、気分が悪くなって退場する際に倒れてしまう。

医師の診断はまず、酒を止めること。
ギンティは父に頼まれて母が隠した酒を探し出して父に渡す。

母はがっかりして突発的に入水自殺を図り、ギンティが止めて我に返る。

父は全く回復せず、相変わらず伏せたまま。
母は何も手がつかず、家の中は荒れ放題。

そんなところへエリーおばさん(レイチェル・グリフィス)がやってくる。
鳥の頭の柄のかさをもち、かばんからは何でも出てくる。
子供たちにも手伝わせて、家の中を整理する。

ギンティが2ペンス貰ったので何か買ってくるというと「梨が食べたい」と言い、
ギンティが出かけている間に父は死んでしまう。

結末が気に入らなかったトラバースに対し、脚本家はバンクスさんが2ペンスで材料を買って、
子供たちの凧を直し、一緒に揚げようと言う結末に書き換える。

修理された凧と「Let’s go fly a kite」の歌声にトラバースの気持ちは一気に緩む。

しかし、ペンギンのダンスの話が出たときに作曲家が「アニメのペンギン」と言ったとことから、
トラバースは激怒、サインしてない契約書を叩きつけてイギリスに戻ってしまう。

請求書を整理していたウォルト・ディズニーは「ヘレン・ゴフ」の名前を見つける。
ウォルト・ディズニーはトラバースがペンネームで、実はオーストラリア人だったと初めて知ることになった。

ロンドンの自宅に戻ったトラバース。
放心状態で休んでいると、思いがけない訪問者。
それはウォルト・ディズニーその人だった。

ウォルト・ディズニーは自身の生い立ちを語りはじめる。
ミズリーの片田舎。
新聞店を営む父イライアス、自分と兄は毎日朝夕刊を配達して回る日々だった。
学校から飛んで帰り、真冬の雪の中でもかじかんだ手と足で配達をする。
少しでも遅れるとベルトで殴る父。
しかし、それでも私はそんな父が好きだった。

「ミセス・ヘレン・ゴフ。もう大好きなお父さんを許してあげましょう。
 メリー・ポピンズのバンクスさんのモデルであり、
 父の名をペンネームに使うあなたが父を嫌っているはずがありません。
 約束しましょう。あなたの大切なお父さんを決して悪者には描かないことを。」

トラバースはついに映画化の契約書にサインする。
そして、吹っ切れたように新作にかかるのだった。

やがて映画が完成。
チャイニーズシアターでプレミア試写会が行われることになった。
どういうわけか(どうせ来ないと思ったのか)トラバースに招待券が送られてくることはなかったが、
メリー・ポピンズならきっと押しかけていっただろうと言われ、アメリカに飛ぶ。

急遽、ウォルト・ディズニーから送られた招待状を手にラルフの運転でチャイニーズシアターに向かったトラバース。
映画の出来に感動しながらも「アニメに耐えられない」と強がりを言うのだった。

トラバースの幼少のころの記憶、回想と1961年頃の映画化の話が交錯しつつ、
「メリー・ポピンズ」に込められたトラバース自身の思いを紡いでいく。

単に頑固な作者が徐々に心を開いていくだけではない、脚本の妙を感じさせる作品でした。
主演二人の演技にも感動。

リアルタイムでは見ていませんが、多くの歌に「メリー・ポピンズ」の場面が甦りました。
あれだけ大ヒットした名作なのにどうして続編が作られなかったんでしょう。

今なら原作の続編はもちろん、オリジナル脚本で続編作ろうってなるところでしょう。

尚、Wikiによればメリー・ポピンズのシリーズは「メリー・ポピンズ」を冠しない3作を含め、
1988年までに全11作が発行されているらしい。

冒頭の写真にコリン・ファレルが写っていて、写真だけの出演か、と思ったらそうではなかった。
ルース・ウィルソンは「ローン・レンジャー」のレベッカ。
恥ずかしながら、two penceと書いてタペンスと読むことに改めて気づかされました。

新作を「メアリー・ポピンズのお料理教室」と書いている人もいたが、
映画「メリー・ポピンズ」は1962年の公開。
「メリー・ポピンズのお料理教室」は1975年の作なので合わない。
ここは「メアリー・ポピンズ AからZ」(1962)と考えるのが自然だろう。

 

 

            

 

 ローン・サバイバー   

マーク・ウォルバーグ、テイラー・キッシュ、エミール・ハーシュ、ベン・フォスター、エリック・バナ。

冒頭はネイビー・シールズの訓練風景。
過酷な訓練に次々と脱落(自己申告による辞退)者が出る。
そしてそれを乗り越えた者だけがSEALsとして、戦場に赴くことになる。

今回、クリステンセン(エリック・バナ)の部隊に課せられた任務はアフガニスタンのある部落に向かい、
タリバンの大物、アハムド・シャーの存在を確認すること。

4人の精鋭、リーダーはマイケル・マーフィ(テイラー・キッシュ)、
歩兵のマシュー・アクセルソン(ベン・フォスター)、通称アクス、
通信担当のダニー・ディーツ(エミール・ハーシュ)、
救護担当のマーカス・ラトラル(マーク・ウォルバーグ)

通信、救護も専任ではなく、純然たる戦闘員。

アパッチヘリの援護に、戦闘員を乗せた輸送ヘリも同行して4人はアフガンの目的地付近に降下。
徒歩約4時間の行軍の後、村を見下ろせる高台に到着。

しかし、予定の場所は高い樹木が邪魔で村がよく見渡せない。
迂回して良く見える場所に移動することになった。
ところが、基地とは山が邪魔になり無線が途切れがちになる。
作戦を優先した4人は、格好の監視位置に着くことができたが、無線はさっぱり通じない。

標的のアハムド・シャーが村に出入りしていることを確認。
そこは無線が通じず、逆に村から丸見えのため、一旦後方に下がるが、
下がったところでも無線は通じず、木の下に隠れて待機することになった。

休憩していると、ヤギの群れとそれを連れた老人、若者、子供が接近、
子供がマーカスの足を踏んでしまい、マーカスが見つかってしまう。

直ちに4人は3人を確保、どうするか話し合うが揉める。
危険なため、殺すとの意見はアクス。
非戦闘員殺害は軍規違反だし、世界から非難を受けるとはマーカス。
ダニーは別にとっちでも良いと言い、結局マーフィは解放を選択する。

3人のうち、老人と子供はゆっくりその場を立ち去ったが、若者は飛ぶように岩場を駆け下りていく。

4人は直ちにその場を去り、電波の届く位置へ移動するため、背後に見える山頂を目指す。
やっとの思いでたどりついた山頂にはさらに背後に高い山があり、無線が届かない。

マーフィは(傍受され、位置がばれる)危険を覚悟で衛星電話による通信を試みる。
電話は作戦から基地のクリステンセン少佐の所に転送される。

定時連絡がないことを気にしていたクリステンセンの下にマーフィからの電話が転送された時、
電話は既に切れていた。

4人は周囲の人陰に気づく。向こうの崖の上には200人からの武装タリバン兵がいた。
周辺をうろついているのはそのうちの一部だ。

徐々に近づいてくる敵兵。
ついに銃撃戦の火ぶたが切って落とされた。

正確な射撃でタリバンを倒していく4人。
しかし、所詮は多勢に無勢、物量で勝るタリバンに徐々に押し込まれていく。

ダニーが被弾、無線機も被弾して破損。破壊して破棄。
ダニーを引きずるようにして退避するも追い詰められて、ついには崖から飛び降りる。

実際には全身にかなりの骨折をしたらしいが、
頭を岩にぶつけて死んでしまうんじゃないかと思うくらいの激しい落下。

一旦は敵と離れたものの再び接近され、さらに崖から飛び降り、ダニーと離れてしまい、
結局ダニーは敵に囲まれて死亡。

味方はさらに被弾して負傷が広がる。
危機的状況にマーフィは意を決して敵から丸見えの岩の上で衛星電話を掛けようとする。
アクスがとめようとする中、マーフィは崖を登って行き岩の上に到達、救出要請をするが、
大量の銃弾を浴びて戦死する。

救助要請は直ちにクリステンセンに届き、ヘリで出動する。
ただ、アパッチが出払っているためチヌークだけの出動だ。

現場付近にチヌークが到達、上空を旋回する姿に狂喜するマーカスとアクス。
しかし、隊員がまさに降下を開始しようとしたその時、タリバンのロケット砲が直撃、
ヘリは破壊され、墜落。

残った機も降下をあきらめ、帰還してしまう。

遅れてアパッチが現着するも、敵は隠れマーカスとアクスも検知できず、これも帰還してしまう。

アメリカ軍をやり過ごしたタリバンは攻撃を再開。
ついに、アクスも戦死、残るはマーカス一人。
タリバン兵が迫る中、マーカスは岩の間に身を潜めて敵をやり過ごすことができた。

日が暮れ、そして日が明ける。
骨折し骨が肉を破って飛び出し、木や金属片が体中に刺さったまま、マーカスは立ち上がり、逃げはじめる。
そして、小川を発見、体を浸し水を飲んでいるとアフガン人に見つかってしまう。
手榴弾で自爆するしぐさを見せるマーカスにアフガン人は攻撃のそぶりを見せず、
むしろなだめる仕草をみせ、マーカスを村に連れて行く。

そして、食事や水を与え、休む場所を与えたのだった。
マーカスはナイフを手に入れ、体に刺さった金属片などを取り除いていく。

その村に危険はないと感じたマーカスは、地図に村の位置を印し、
村人に米軍基地まで届けてもらうよう頼み、村人は快くそれに応じる。

程なくマーカスの存在はタリバンの知る所となり、タリバン兵が村に乱入、
マーカスの所在を突き止めて引きずり出していく。

そして、その首を切り落とそうとしたとき、村人が銃を持ってタリバンを追い返しマーカスを助けたのだ。

皆殺しにすると捨て台詞を吐いて去るタリバン兵。
実際に何日かのちに大勢のタリバン兵が村を襲ってきた。

丁度その時、米軍基地に着いた村人の地図を見た米軍司令部は直ちに救出チームを出動させる。
タリバンに襲われ、劣勢の村についてアパッチを含む救出チームは、
タリバンを撃破しマーカスを発見救出する。

瀕死の重傷だったマーカスは死線を彷徨いながらも無事に生還を果たした。

**

実際に一人生き残ったマーカス・ラトラルの自伝を元に映画化。
冒頭のネイビー・シールズの訓練風景は本物だ。

エンドロールでマーカスやマーフィ、アクス、ダニー。
救出作戦で戦死したクリステンセンや新兵のパットンなど、本人の写真が表示される。

また、2010年に再会を果たしたマーカスと村人の2ショットも写された。

単なる米軍万歳映画でない。また、宗教的要素は皆無。

非道なタリバンのやり方には反感を持っている人もいたし、
すべてのアフガン人がタリバンに賛同しているわけではない。

(イスラム教の本来は、と直接は言わず)弱った者を助けるのが村の掟だとの説明が入る。
日本流に言えば「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」といったところか。

しかし、戦争映画はもはや娯楽映画とは言えない領域に踏み込んでしまった感がある。
CG、スタント、ワイヤーアクションなどによりキャストやスタッフの安全は確保されているとはいえ、
リアリティの追及は「迫力満点」などと喜んでいられるものではない。

勿論、実際の戦争はもっと悲惨な(実際に人が傷つき、死んでいく)ものではあろうが、
見ているこっちまで痛くなるような映画だった。

 

 

            

   

 

 

 

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