2017/04-06鑑賞
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今年の累計:25(5)[6] 本 ( )は試写会
[ ]は邦画
1−3月期:12(1)[3]本 、4−6月期:13(4)[3]本、7−9月期:0(0)[0]本、10−12月期:0(0)[0]本  
4月:3(0)[0]本、5月:5(2)[1]本、6月:5(2)[2]本  
−−−−−−−−−−−−*−−−−−−−−−−−−  
   
   
<ナイショ>スニーク・プレビュー   

試写会にての鑑賞ですが、映画公開まで非公開としています。

 

                   

  キング・アーサー   

チャーリー・ハンナム、ジュード・ロウ、エリック・バナ、アストリッド・ベルジェ・フリスペ、ジャイモン・フンスー。

*

時代は不明、場所はイングランド。

人間と魔族(メイジ)は永らく平和に共存していたが、モルドレッドという魔法使いが人間と反目し、
巨大象を使って、イングランド王ユーサー(エリック・バナ)の城に攻め込んできた。

イングランド軍は劣勢を強いられたが、ユーサー王が最前線に打って出て、聖剣エクスカリバーを使って
敵をなぎ倒し、モルドレッドをも倒して勝利する。

暫くはイングランドに平和な時期が訪れたが、ユーサー王の弟ボルティガーン(ジュード・ロウ)が反乱を起こす。
ボルティガーンは愛する妻を地下の水路に連れだして刺殺し海に流す。
魔物との契約の証だった。

ユーサー王は、妻と幼い息子を連れて地下水路に行く。
妻と息子アーサーを船に乗せたところ、背後から迫る魔物に襲われ、妻は倒れて水没し、息子の船は流される。
ユーサー王は反撃するが、エクスカリバーを弾き飛ばされついには殺られる。

息子の乗った船はスラム街に流れ着き、売春婦に拾われて育てられる。
いじめられ、鍛えられ、どんどん強くなり、スラムキングとなっていった。

一方、ボルティガーンは国王となり、身につけた魔力はどんどんと強くなっていたが、さらに強く
モルドレッドと同じ力をつけるため、塔を建設中だった。

ある日、アーサーのいる売春宿で売春婦がバイキングに殴られる事件が起こった。
アーサーは怒り、暴力をふるったバイキングを痛めつけて追い返した。

しかし、彼らはボルティガーンの保護を受けていたため、アーサーの身に危険が迫ることとなり、
アーサーは逃亡することにしたが、途中で兵士に見つかり、焼き印をしていないことから逮捕された。

その頃、水位が下がって水没していた岩に刺さった剣(エクスカリバー)が姿を現した。
兵がこぞってそれを抜こうとしたが、全く動かずビクともしなかった。

ポルディガーンは巷間に広がった噂(真の国王が現れ剣を抜く)を気にして、
未登録の若者に剣を抜かせることにした。

できなければ腕に焼き印を押されて役務につかせられる。
アーサーは並ぶ人々を押しのけて岩に向かい、剣をあっさり抜いてしまう。
しかし、剣を両手で持った瞬間、強烈な思念に襲われて昏倒する。

逮捕されたアーサーはポルディガーンの前に連れていかれ、死刑を宣告される。
ポルディガーンはアーサーを殺すことで自分の優位性とエクスカリバーの力を自分のものにしようと考えていた。

ユーサー王の時代から重臣だったベディビア(ジャイモン・フンスー)は密かに魔族(メイジ)と通じ、
アーサーを逃がそうと考える。

庶民が見守る中、アーサーが処刑台につながれるが、鷲が現れて処刑人を邪魔し、
そのすきにアーサーは処刑台から逃げる。
隠れ家に逃れたアーサーはかつてチクったビル(エイダン・ギレン)と再会する。
ビルは後に弓の名手としてアーサーの手助けをする。

メイジ(アストリッド・ベルジェ・フリスペ)はアーサーにエクスカリバーを使いこなせるよう訓練することを勧める。
アーサーがエクスカリバーを両手で握ると過去がフラッシュバックされてくる。

何度も激しい思念を感じるアーサー。
父ユーサー王が、アーサーと妻を逃がそうとしたが、妻は殺され自身も魔王と戦い破れ、
自らの背にエクスカリバーを突き刺すとともに自身も岩となって水の底に沈んだことがわかる。

一方、ボルディガーンは魔物に塔の建設を急ぐよう教えられる。
塔が完成すればポルディガーンがモルドレッドと同じ魔力を得ることができると言う。
ポルディガーンはイングランドだけでなく周辺地域を支配するため、バイキングに若者を提供する約束で協力を得る。

そしてそのための調印が行われることをポルディガーンの側近(実は仲間)のマギー(アナベル・ウォリス)が密通する。
アーサーは、ビルらとともにボルティガーンの暗殺を計画し、現場に隠れてタイミングを計る。

しかし、マギーの正体はばれており、アーサーも罠に気づくが、ビルは私怨から矢を放ち、敵を倒す。
アーサーらはボルティガーンの部下に追われ、かつてアーサーが鍛錬していた道場に逃げ込む。

アーサーはエクスカリバーを使って敵の大半を倒したものの、何人かが負傷し、メイジが捕まる。
地下水路に逃げ込む途中でバックラックが捕まり殺され、その息子のブルーが捕まる。

失意にアーサーはエクスカリバーを湖に投げ捨ててしまうが、湖の精がそれを掴んでアーサーに戻す。
隠れ家に戻ると仲間は皆殺しにされ、アーサーに出頭しろとの命令が伝えられた。

ベディビアがエクスカリバーをボルティガーンに差し出す代わりにメイジが解放された。

そして、アーサーはブルーを助けるため、単身、城に向かう。
メイジは大蛇を召喚してボルティガーンの部下を蹴散らし、仲間を解放してポルディガーン軍と対峙させる。
ポルディガーンは水路の魔物に協力を要請し、娘を刺殺して差し出す。

アーサーは特設リンクでユーサー王を殺したラスボス魔王と対峙するが、弾き飛ばされる。
その時、エクスカリバーによって見た幻影からユーサー王を殺した魔王はボルディガーンだったことを知り、
エクスカリバーを手に立ち上がり、遂にはラスボス、つまりボルディガーンを倒す。

魔の塔は崩れ落ち、ボルディガーン軍は壊滅しアーサーはリーダーとなる。

その後、バイキングがボルティガーンとの若者提供の約束したと詰め寄るが、アーサーはあっさり断る。

アーサーはエクスカリバーをもってイングランド王となるのだった。

***

アクションは結構面白かった。
エクスカリバーも予告で見るほど一閃で全敵壊滅、ということではない。

歴史物語としてはどうなのかな、とも思えるが、もともとアーサー王伝説には諸説ある上に、
尾ひれはひれついて伝わっているわけで、監督脚本なりの解釈があっても良いのではないか。

その点は欧米よりも日本のほうが受け入れられやすいかもしれない。

ただ、水路の魔物(クラーケン?)の役回りはもやもやだった。

序盤のアーサーがエクスカリバーを抜いてしまうシーンの口の悪い役人はデビッド・ベッカム。

メイジのアストリッド・ベルジェ・フリスペは、痩せ具合が深津絵里っぽい。
「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」では、涙を取られる人魚だったが、顔は全く記憶にない。
英語が下手というか訛ってんな、と思ったら母はスペイン人、父は英国とフランス系のアメリカ人で、
生まれはスペインだそうだ。
英語以外にフランス語、スペイン語、カタロニア語に堪能だとのこと。

そこまでひどいとは思わないが、全米興収は大惨敗で大赤字必至というところ。
「アメリカでの試写会で反応が芳しくなく続編が危うい」と書いている記事があったが、
試写会の反応云々よりも、興収が続編の話題が出るレベルに達していない。

 

 

                      

 リベンジ・リスト  

ジョン・トラボルタ、クリストファー・メローニ、レベッカ・デ・モネイ、サム・トラメル。

オープニングは、犯罪が多発する町の様子が描かれる。

続いて本編。
メザーブ州知事(パトリック・セント・エスプリ)の会見。
知事は犯罪を減らした実績を語り、聴衆の賛同を得るが、一部には知事の計画するパイプライン建設に反対する向きも。
知事は現在、環境への影響を精査していると言ってその場を去る。

ところは変わって空港。
スタンリー・ヒル(ジョン・トラボルタ)がエスカレーターを降りてきて、妻のビビアン(レベッカ・デ・モネイ)と会い、
再就職がうまくいきそうだと伝える。
妻のほうは新しい上司(州知事)の仕事が前途多難だという。

駐車場で車に乗ろうとしていると、頬にハエの入れ墨をした男が近寄り、金を貸してくれという。
スタンリーが断ると、男はいきなりスタンリーをパイプで殴り倒した。
仲間が現れてスタンリーを殴る蹴る、その間に男はビビアンをナイフで刺し殺して、バッグを奪い逃げていく。

失意のまま、妻の葬儀。
自信を不信心というスタンリーは、葬儀を娘のアビー(アマンダ・シャル)とその旦那に任せて教会を去る。

暫くしてスタンリーは担当刑事より容疑者の面通しを依頼される。
5人の容疑者のうちハエの入れ墨をした男を指定するが、男はまもなく釈放されてしまう。
問い詰めるスタンリーに、ギブソン刑事(サム・トラメル)は証拠が薄いのでしょうがないと言う。

治まらないスタンリーは町を車で流し、男の姿を追う。
そして男が麻薬の売人だと知り、昔の仲間のデニス(クリストファー・マローニ)に情報提供を求める。

かつてスタンリーの同僚で今は理髪店を営んでおり、情報屋もやっているデニス。
スタンリーが復讐を計画していることを悟って止めるが、情報は提供する。

ビビアンを殺した犯人はチャーリー(ルイス・デ・シルバJr)、他の仲間にネイサンら。
スタンリーは麻薬の売買が行われているバーに行き、ネイサンを見つける。
ネイサンも気づいて、スタンリーを撃って逃げるが、結局捕まり、スタンリーと加勢に来たデニスに撃たれる。

仲間がその様子を見ていてボスのレミK(ポール・スローン)にチクる。
レミKはギブソン刑事を呼び、スタンリーとデニス(この時点ではレミKに正体はばれていない)を捕まえろと脅し、
さもないと州知事の息子のスキャンダルをばらすと言う。

ギブソン刑事はメザーブ知事に会い、経過を説明するが、早くスタンリーを捕まえて、事件をもみ消せと言われる。

チャーリーの入れ墨を入れた店にラースという男がいることがわかり、スタンリーは店に乗り込んでいく。
一方、デニスの店で警報が鳴り、チャーリーらが押し入っていた。
デニスは反撃して大半を殺したが、チャーリーには逃げられる。

スタンリーはラースを待ち、背中に聖書から取った「I AM WRATH」の入れ墨を入れる。
ラースはスタンリーを疑って攻撃するがあっさりやられ、チャーリーのものだと言う麻薬の詰まったカバンを取られる。

ラースがやられた件はすぐにレミKに伝わり、チャーリーにかばんを取り返せと命令が入る。
スタンリーとデニスはカバンを囮にチャーリーをクラブにおびき出す。

スタンリーが乗り込み、無関係のクラブのやくざらが勘違いして銃撃戦となる。
スタンリーはチャーリーからビビアンを殺したのは偶然でなく、狙ったものであると聞き、
チャーリーを射殺して逃げる。

娘のアビーが旦那と母のビビアンの遺品を整理したいと言い、翌日車で荷物を運んでいると銃撃に遭う。
幸い、旦那が軽傷を受けただけで済んだが、スタンリーはアビーに子供と一緒にホテルに移るよう指示する。

スタンリーが残された荷物を見ていると、ビビアンのパイプラインの報告書が見つかった。
そこには汚染の可能性が大きいとあった。
また、携帯の留守録には州知事から、報告書を汚染なしに書き直すようにとの指示が残っていた。

一方、ホテルに移るべく準備をしていたアビーの家にレミKが乗り込んできて友人を射殺、
アビーにスタンリーを呼び出すよう指示する。

アビーはわざと息子(ジミー)の名前を間違えて、子供の調子が悪いとスタンリーに連絡、
スタンリーとデニスはアビーの家に急行して逆襲し、レミKと手下を皆殺しにする。

ギブソン刑事と相棒のウォーカー刑事(アサンテ・ジョーンズ)がやってくるが、
スタンリーとデニスが二人をあっさり捕まえ、ことの詳細をゲロさせるる。

黒幕が州知事だと分かったためスタンリーはウォーカー刑事をトランクに閉じ込め、
ギブソン刑事に運転させて州知事宅に乗り込む。

いつもの倍の警備がいると言うことだが、スタンリーが全滅させる。
次いで車を爆破しギブソン刑事は爆死、ぎりぎりでトランクから出たウォーカー刑事も吹き飛ばされる。
スタンリーは宅内に入り、警備員を倒していく。

州知事が散弾銃で反撃に出るが、スタンリーが一枚上手で逆襲し州知事を倒す。
警察がやってきてスタンリーを狙う。
投降の呼びかけに応じず銃を構えようとしたスタンリーに銃弾が浴びせられる。

防弾チョッキのおかげで命を取り留めたスタンリーは入院となる。
弁護士によれば、翌日警察の医療施設に移送され、アビーらの面会もできないとのこと。
アビーは隙を見て病室に入るが追い出されてしまう。

夜、病室の警護の交代が来たが、ウォーカー刑事が化けていて、病室に入ってスタンリーを撃とうとする。
しかし、スタンリーにはアビーが銃を渡しており、さらにデニスもやってきてウォーカー刑事を倒す。

デニスはスタンリーを車いすに乗せて逃亡する。

1年が経ち、アビー一家に届いた郵便の中にスタンリーがリオで元気にやっているとの連絡があった。

ご都合主義的な部分は多いが、面倒な部分は全部デニス(クリストファー・マローニ)が宜しくやっていた、
ということで詳細を端折っているため、展開はとてもスムースで違和感もさほどない。

デニスと主人公とのバランスが良く、全体が重くならずお気楽に見れる。
その分、劇場版というよりもTVの特番とか2時間ドラマ感があった。
調べたところ、アメリカでは劇場公開されず、ネット公開だったようだ。
スチーブン・セガールの「沈黙の何とか」シリーズのような感じか。

州知事、悪徳刑事やギャング団がやられるのは良いとして、警察や警備関係者が次々とやられるのは
桃太郎侍に斬られて死ぬ下級武士のようなものでコラテラル・ダメージとしてもやや行き過ぎ感がある。

確かに犯人一味のリストはもらうし、復讐がテーマではあるが、邦題はどうなのかと思う。
邦題からは、主人公がリストに沿って順番に復讐していくようなイメージを受けるが、
リストは犯人一味を探し出す手間を省く(展開を端折る)ための小道具に過ぎない。

ジョン・トラボルタの額は違和感。境界がはっきりしすぎている。
写真はいずれも英語版ポスターのものだが、劇中の映像は下に近い。

スタンリーが入れ墨で描く「I am wrath」
エレミア書6:11「I am full of the wrath of the LORD」=私には主の怒りが満ちている

 

 

                  

 ローガン/LOGAN 

ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュアート、ダフネ・キーン、ボイド・ホルブルック。

2029年、メキシコ国境に近いテキサス。

ローガン(ヒュー・ジャックマン)が車の中で寝ていると、何やら外でごそごそやっている連中がいる。
乗っていたリムジンから降りて、タイヤを盗もうとしている男たちに止めろと言うが、撃たれてしまう。
ローガンは立ち上がって爪を出し、盗みを続けようとする男たちを3人殺すと残りは逃げていく。
ローガンは車を運転してその場を去る。

ローガンのいまの仕事はリムジンの運転手。
客は一人だったり、アベックだったり、花嫁とブライズメイドだったり。
国境を越えて、メキシコに行くこともしばしば。

ある日、一人の女性(エリザベス・ロドリゲス)に助けてくれと声を掛けられる。
断ると、女性は車で去って行った。

暫くして一人の男ドナルド・ピアース(ボイド・ホルブルック)が勝手にリムジンに乗り込んでくる。
ドナルドは女に会ったかと聞き、知らないと答えると、名刺を渡し会ったら連絡をくれと言って降りていく。
ドナルドはローガンが治癒能力が落ちていることも、国境近くに誰かをかくまっていることも知っていた。

ローガンが戻った場所は廃工場のようなところ。
外ではマスクで顔を覆ったキャリバン(スチーブン・マーチャント)が、世話が大変だと愚痴を言う。
匿っているその相手は年老いたチャールズ・エクゼビア(パトリック・スチュアート)。
時々発作を起こしてテレパシーで周辺に混乱を巻き起こす。
ローガンは、注射で発作を和らげ、錠剤で発作を予防させるなどして介護している。

チャールズは新しいミュータントが自由の女神で待っていると言うが、ローガンはミュータントはもういないと取り合わない。
ローガンは仕事で金をためてボートを買い、チャールズと洋上生活を送るつもりでいる。
ローガン自身も年老い、治癒能力も衰え、アマダンチウムの爪も思うようには出たり引っ込んだりできない。

ある日、ローガンに仕事の依頼が入る。
スマホの地図を頼りに行くとそこはモーテル「自由の女神」だった。
ローガンを見る不思議な女の子ローラ(ダフネ・キーン)。
指定の部屋には、以前ローガンに声をかけた女性、ガブリエラ(エリザベス・ロドリゲス)がいた。
ガブリエラは、ノースダコタまで二人を運ぶよう頼む。
ノースダコタまでは行けないと断るが、礼は5万ドル、手付に2万ドル、残りは着いてからと言われる。
船の金が必要なローガンは、引き受けて包みに目的地の緯度経度が書かれた札束を受け取る。
ローガンはチャールズとキャリバンに留守を頼むためいったん戻る。

出発の用意をしていると「奴らが来た」とメールが入る。
急いでモーテルに向かうが、部屋のかぎが壊されていて、ガブリエラは椅子に座ったままこと切れていた。
ローラが見当たらないまま、ローガンは廃工場に戻り、チャールズを連れて逃げようとする。

そこにドナルドが現れ、ローガンを問い詰める。
機械の右手を持つドナルドは怪力でローガンに対抗するが、突然飛んできたパイプが頭に当たり昏倒する。
パイプを投げたのはローラだった。
チャールズはローラに食事を与え、この子がミュータントだと言う。

ローガンはキャリバンにドナルドを草原に捨ててくるよう指示する。
しかし、ドナルドの仲間が現れて、キャリバンは逆襲を食らう。

ドナルドと大勢の武装集団が廃工場に現れ、うち3人がローラを捕まえに廃工場に入るが、
あっさりとローラにやられる。

ローガンはすきを見てリムジンで逃げる。
ローラを置いていくなと言うチャールズ。
一旦そのまま逃げようとしたローガンだが、ローラを連れて脱出する。
追うドナルドの一味を何とか蹴散らしたローガンは、ノースダコタに行くことにした。
コンビニの駐車場で、モーテルから持ってきたガブリエラのスマホ動画を見る。

それによると、残りの3万ドルは嘘で、ローラも自分の子供ではない、ローガンの遺伝子で作られたと言う。

実はガブリエラはミュータントの遺伝子を利用して人工的にミュータントを生み出しスーパーソルジャーにする
X-23という研究が行われていたメキシコにある遺伝子研究所で働いていたが、
X−24というさらに強力なミュータント製造にめどがつき、X−23のミュータントは次々と処分されていった。
ガブリエラは、ローラを連れて脱出し、噂を頼りにローガンを探していたというのだ。

脱出して生き残った子供たちは、札束に書かれた緯度経度の地にエデンを作り、そこに退避すれば安心だと言う。

ローガンはボコボコのリムジンでホテルに泊まる。
久しぶりにふかふかのベッドで休むチャールズは、安堵の表情を浮かべる。

ローガンはリムジンを処分し、中古車を手に入れてホテルに戻るとドナルドの配下がそこここにいた。
突然、チャールズの発作が起こり、ホテル中の人が大混乱に陥る。
部屋の前にも中にもドナルドの部下がいたがローガンはそれらを倒し、ローラから注射を受け取って
チャールズの発作を収める。

ホテル中が混乱している間にローガンはチャールズとローラを連れて逃げる。
高速道路で無人運転トレーラーがローガンの車にぶつかりそうになり停車。

近くを走っていた馬の輸送車も脱輪して馬が逃げ出す。
チャールズがテレパシーで馬をコントロールして集める。
ローガンは車の脱出を助け、車のマンソン一家はお礼にローガンらを食事に招待する。

食後、突然水道が止まり、ウィル・マンソン(エリック・ラサール)とローガンはポンプを見に行く。
周辺の土地を買い占めている農場主の嫌がらせで緩められたバルブを閉めると、農場主と部下が現れる。
ローガンは隙をついて銃を奪い取り壊し、二度と嫌がらせするな、と言い放つ。

その頃、ベッドに横たわるチャールズは、自身のテレパシーの暴走のせいで、大勢のミュータントを死なせたと
様子を見に来たローガンに語るが、それはローガンではなく別のミュータント、X-24(ヒュー・ジャックマン)だった。
X−24は爪をチャールズの胸に突き立てて殺してしまう。

様子を見に来たマンソンの息子と母親も惨殺。
ちょうど戻ってきたウィルもX−24の爪の犠牲になる。

X−24はローラに手錠をかけて連れ去ろうとする。
そこに農場主の一味が乗り込んできてX−24を雇おうとするがあっさりやられて全滅する。
ミュータント探索のために連れてきていたキャリバンが一味の手りゅう弾を爆破させ、
自害するとともに一味を死亡あるいは昏倒させる。

チャールズの死を確認したローガンはX−24に襲い掛かり、壮絶な争いとなる。
力の落ちたローガンはやられるが、ウィルがまだ生きており、ショットガンを何発もぶっ放してX−24を倒す。
ローガンにも銃を向けるが、弾切れとともに自身の命も絶える。

ローガンは急ぎ、チャールズの亡骸とローラを連れて逃げる。
途中でチャールズを埋葬し、出発しようとしたもののエンジンがかからず、車に八つ当たりしたローガンは昏倒する。
診療所ではミュータントに詳しい意志がローガンの命に係わる原因はアマダンチウムで、治療できるというが、
ローガンは無視して診療所を出て、その辺の車を盗んで出発する。

その頃、X−24の修復を行っていたのは研究所のドクター・ライス(リチャード・E・グラント)
右手を吹っ飛ばされたドナルドも修復作業を行っていた。

ローガンはローラの大事にしていたデイバッグに入っていたコミックを読んでいて、札束の包みに書かれた緯度経度が
コミックのセリフに出てくるものと同じだと気づいていた。
エデンも場所も嘘っぱちだと言うローガンだが、ローラの執拗な訴えに行くだけは行くことにした。

しかし、体の疲れもあり、ついに運転できなくなる。
停車して眠り込むローガン。ローラが車を運転して先へ進む。

気づいたときは影をよじ登るローラ、崖の上に見張り小屋があり、こちらを見ている。
失神したローガンを担架で崖の上に吊り上げたのは研究所から逃げてきた子供たちだった。

エデンは実在していた。
但し、そこが楽園ではなく子供たちは逃亡した仲間の到着を待って集結し、カナダへ国境越えをする予定だった。
協力を拒み、頑強に居残るとするローガンを置いて、夜中に子供たちは出発した。

朝起きて、無人に気づいたローガン。
しかし、ドナルド一味が追っていることにも気づいて、ローガンは子供たちを追う。

子供たちはそれぞれの能力で対抗するが、所詮子供。次々と捕らえられる。
ローガンは血清を死ぬほど注射してパワーを回復し、ローラとともにドナルド一味を倒していく。

ローガンは子供たちが捕まっているところに行くが、目の前にドクター・ライスが現れ
ローガンへの恨みつらみとミュータント殺戮は自分の計画だとばらす。

ローガンは隠し持っていた拳銃でドクター・ライスを射殺、ドナルドの機械の右手を撃ち壊す。
ドナルドはX−24を解放してローガンと戦わせるが、自分自身は子供たちの能力に遭って命を落とす。

ローガンよりもX−24のほうが強い。
血清も切れ、ローガンはX−24に木の枝に突き刺されてしまう。
X−24が止め(とどめ)を刺そうという瞬間、ローラがローガンから取り上げていたアマダンチウムの弾丸で、
X−24の頭を吹き飛ばしてしまう。

瀕死のローガンにローラは「パパ」と泣いて近寄り、ローガンは親の気持ちがわかったと言って息絶える。

ローガンの埋葬。
ローラはホテルのTVで見た「シェーン」の別れの言葉を祈りの言葉としてささげる。
そして去り際に十字架をXの形にして国境を目指すのだった。

ローラ(X−23)は、もともとはTVシリーズのオリジナルキャラで後にコミックに取り込まれたそうだ。
ウルバリンのクローンという設定らしいが純クローンなら、親と性別が替わるのは変。
遺伝子操作で女性としてクローン化したと言うのならそうかもしれない。

チャールズ・エグゼビア死亡、ローガン死亡。
ヒュー・ジャックマンのウルバリンの物語はこれで完結。

かといって、Xメンのシリーズが絶えてしまうかというとそうでもなく、2018年には
「アポカリプス」でジーン・グレイを演じたソフィー・ターナーによる「X−MEN:ダーク・フェニックス」、
ライアン・レイノルズが続投する「デッドプール2」、「X−MEN:ニュー・ミュータント」の公開が予定されている。

 

 

                     

  花戦さ   

応仁の乱以来の戦乱の影響が残る16世紀後半、1573年、京都。
頂宝寺六角堂の花僧、池坊専好(野村萬斎)は、河原に石を積んで花を手向け、傍らの骸(むくろ)に経を唱える。

池坊の執行(しぎょう)、専栄の下に織田信長より岐阜城で花を飾るよう依頼が入り、
専栄は専好を専武(和田正人)とともに岐阜城へ行かせる。

専好は織田信長のことを全く知らず、専武から「登り竜の様な人」と聞いたことをヒントに、
松を中心にした雄大な花を生ける。

いよいよ、織田信長(中井貴一)のお出まし。
居並ぶ大名たちからは派手過ぎないかと疑問も出る中、専好が「登り竜をイメージした」と述べ、
信長が気に入ったと言って扇子を鳴らした瞬間、松の継ぎ手が重さに耐えきれず折れてしまう。

一同が静まり返る中、羽柴秀吉(市川猿之助)が、殿が扇子で松を切り落としたと持ち上げて場を取りなす。
信長は選考に一層精進せよと言い、六角堂に大量の供物を寄進する。

*

時は過ぎ、本能寺の変を経て12年後の天正13年(1585年)、
天下は豊臣秀吉のものとなり、世の中もある程度落ちついてきた。
専好は、専伯が修行に出ている期間の約束で、六角堂の執行となり、忙しい毎日を過ごしていた。
合間を見ては河原の骸に手を合わせることは続けていた。
今日も転がる若い女性()に手を合わせていたところ、動き出した。
専好は女性を寺に連れ帰り、手当てをするも食事も受け付けず、言葉も発しない。

手を焼いた専好が蓮のつぼみを部屋に置くと、その開花の音に触発され、襖全体に蓮の花を書き始める。
専好は女性を蓮(れん)と名付け、浄椿尼(竹下景子)に託す。

六角堂に千利休(佐藤浩市)が訪ねてきた。
12年前、信長の生け花の席で会って以来だったが、専好は全く覚えていなかった。

利休は専好を茶室に誘う。
門をくぐると見事な朝顔の生垣。
茶室は侘び寂びの世界。

もてなされた専好は、執行になって生け花が楽しくなくなったと語り涙する。
利休は言葉を返し、それからの専好は吹っ切れたように独創的な花を生けるようになる。

利休は一輪の花に美を見出す専好に打たれ、自身の侘び寂びの世界を深めていく。
ある日、利休の家の生け垣の朝顔を見に訪れた秀吉。
生け垣の花はすべて刈り取られ、茶室に一輪だけが飾られていた。
秀吉は一輪の美を理解せず、怒り、不貞腐れ、挙句は利休の黒茶碗を馬鹿にし、
黄金の茶室を作れ、と命令し、利休は不本意ながら応諾する。

2年が経ち、浄椿尼から蓮がいなくなったと連絡が入る。
名家から絵師としてお抱えになる話が舞い込んだ矢先だった。

時同じくして秀吉の命による大規模な茶会が催されることとなった。
利休から茶会で飾る花を依頼された専好は、山に花を摘みに行き、蓮を見つける。
蓮は訳あって人前には出たくないと逃げたのだったが、専好は蓮の草木だけでなく、
虫や獣の絵にも感嘆する。

天正15年(1587年)10月、北野神社で茶会が開かれた。
うろうろしながらもやっと利休の場所に着いた専好は背景の樹木の枝に花を生けた。
それは見事に利休の茶の世界とマッチし人々の共感を得た。

茶会には秀吉も自慢の金の茶室を運び込み、自らが茶をふるまっていた。
人が途切れた秀吉の茶室の横を大勢の人が利休の茶に向かうのが見えた。

茶会の後、専好に茶を点てた利休はどの花が好きかと聞く。
専好はどの花もそれぞれの良さがある、と答えた。

秀吉は怒り、当初10日間の予定だった茶会を1日でやめてしまった。
後日、秀吉は利休が黒茶碗を使うことに腹を立て、金と黒とどちらが良いか、と尋ねる。
利休は金も黒もそれぞれの良さがある、と答える。

さらに3年が経ったある日、大徳寺の山門をくぐろうとした秀吉の籠。
石田三成(吉田栄作)が、籠を止め、山門の2階に利休の像がある。
天下人を見下ろすなど不遜ではないか、と告げ口する。

暫くして、前田利家(佐々木蔵之介)が専好を訪ねてくる。
信長の前や秀吉の茶会など何度か前田利家に会っている専好だが、まったく覚えていなかった。

前田利家は、利休が山門の件で秀吉に詫びるよう命じられたものの、像を置いたのは自分ではないとし、
頑として謝らないとい言い、このままでは秀吉も収まらないので専好から説得してくれということだった。

専好は利休を訪ね、謝るよう説得する。
しかし、利休はこれしか方法がない、と言って断り、天正19年(1591年)梅の小枝を前に切腹して果てる。
その首は鴨川の河原に晒されることとなった。

専好は利休の死に心を痛め、花を切ることすらできなくなってしまった。
旧知の吉右衛門(高橋克実)は、花の力を借りようと考え、利休四十九日の法要をすることを思いつき、
周辺の人々から花を寄進してもらうことにした。

利休の死を悼み、専好に元気を出してもらおうと多くの花が集まった。
専好が供養の花を活けていると、蓮が季節外れの梅の花を持ってきた。

蓮はすぐにその場を去ったが、石田三成に見られてしまった。

石田三成は聚楽第で鶴松と遊ぶ秀吉に利休の四十九日法要が行われたと報告し、
「むじんさい」(無人斎、無尽斎?)の娘(蓮のこと)がいたとチクる。

秀吉は放っておけ、と怒鳴り返す。

やがて、鶴松が病死。
町には秀吉のことを猿として鶴松の死を揶揄した落首などが出始める。
怒り狂った秀吉は「猿」と呼んだ町民たちを連行し、次々と処刑し晒し首にし始める。

特に専好と所縁の深かった人物が狙われた。
そして、蓮も捕まってしまい、蓮は獄中で自害する。

吉右衛門は城内の様子を探ろうとして捕まり、引きずり回された挙句、六角堂の門前で打ち首にされた。

遂に、専好は秀吉を花を以って諫めようと考え、前田利家宅に秀吉に献上する花を設える。

準備万端。
大きな松を中心に飾り付けた花。
秀吉は出来栄えに驚嘆する。

専好は、秀吉にどの花が好きか、と尋ねる。
秀吉は決められず、それぞれにそれぞれの良さがある、と答えると、専好は屏風の後ろに隠していた
「むじんさい」の手による猿の図を披露してみせ、どの猿が好きかとと聞く。
刀を抜いて専好を切ろうとする光成。返事は如何にと問う利家。

返事に窮する秀吉に、専好はそれぞれにそれぞれの美が、猿には猿の美がある、と語る。
秀吉が利休の言動、大殿(信長)の言動を思い起こし、自らの非を思い知ったその時、
松の枝が折れ、専好は驚いて枝を支える。

家臣の間から笑いが漏れ、秀吉も笑い飛ばして万事丸く収まるのだった。

後日、河原で蓮を見つけたあたりに花を手向け、経を唱える専好。
目を開けると花が替わって、かつて蓮に毒草だと教えたものになっていた。

振り返ると、蓮が立っていて、その毒草は「1つ食べると倒れ、3つ食べると死ぬが、
2つ食べると死んだようになる」と語る。

つまり、蓮は死んだふりをして難を逃れたのだった。

二人は静かに鴨川を眺めるのだった。

**

物語はフィクションだが、要所要所は史実に基づくようで、
主要登場人物も市井の人物を除き、殆どは実在。

「秀吉を諫める」までの時間が長いわりに、「花戦さ」を仕掛けた後はあっという間に収束する。
秀吉の金の茶室、利休の朝顔の逸話などは知っていたが、朝顔から死ぬまであんなに長い期間があるとは知らなかった。

また、専好と利休の関わりなど知る由もなかった。

石田三成はチクリン坊のヤな感じの奴として描かれていた。
「のぼうの城」では、上地雄輔が演じていたが、口ばっかりで戦術には疎い人物に描かれていた。
「関ケ原」では、岡田准一による石田三成は義を重んじる男として描かれているとのこと。
作品により、扱われ方に大きな変化のある人物と言えるだろうか。

蓮は原作の「花戦さ」にはいない人物らしい。

劇中に描かれる「猿」の絵は、明らかにニホンザルではなく中国などの猿。
当時、長谷川等伯が猿のモチーフの絵(枯木猿猴図)を描いているが、劇中の絵もそれと同じ種の猿であり、
等伯の絵を参考にしたと思われる。

エンドロールに延々と池坊関係者の名前が流れる。
劇中作られた花は池坊の手によるものらしい。
現在の池坊専好は四代目だそうだ。

また茶道は武者小路千家が監修していたのか、その名前があった。

 

 

                  

 

  Mr.&Mrs.スパイ   

ガル・ガドット、ジョン・ハム、ザック・ガリフィアナキス、アイラ・フィッシャー。

**

ジェフ(ザック・ガリフィアナキス)とカレン(アイラ・フィッシャー)のギャフニー夫妻。
郊外の瀟洒な住宅街に住み、旦那は電子企業のMBIの人事部の担当。
妻はインテリア・デザイナー。
今年も二人の息子をサマーキャンプに送り出し、夫婦でのんびり過ごそうかというところ。

向かいの一軒家が即金で売れたと不動産屋のメグ・クラバーストンが喜んでいる。
メグはカレンにリフォームの内装デザインを頼むような間柄。
メグの旦那のダンは同じMBIの研究者で、ジェフとは友達だ。

ジェフは会社で個室を与えられ社員の相談に乗ったりはしているが、どちらかというと閑職。
社内で唯一ネットにつながるPCを与えられているので、みんなが使わせてくれとやってくる。

野球の結果を見たり、国の両親とskypeで会話したり、使い道は様々だが、
ジェフは機嫌よく使わせている。

暫くして、隣に美男美女の夫妻が越してきた。
カレンは二人の写真を撮ってジェフにメールする。

ジェフが家に帰り、軽い気持ちで「まだ、お隣をスパイしているのかい。」と聞くと、
そこには、その隣の夫妻がいた。

旅行作家で世界中を旅しているというティム(ジョン・ハム)、奉仕活動や料理が趣味のナタリー(ガル・ガトット)。
ティムは趣味の吹きガラスで作った置物をプレゼントに渡す。

地域のイベントであるジュナトーパー祭り。
ティムは世界各地を旅行した際の話でモテモテ。
ナタリーはセクシードレスで魅了しつつ、ダーツで抜群の腕前を披露してみせたり。

カレンはティムが家の中をうろうろしているのに気づいた。
問い詰めるとトイレの場所に迷ったとのことだった。
カレンは砂漠で道に迷わないのに家のトイレで迷う?とティムを怪しんでいることをジェフに告げるが、信じてもらえない。

夜、ジョーンズ夫妻は出かけ、ウィグで外国人(独仏露?)に扮したナタリーが警備員を引き付けている間に、
MBI社に忍び込んだティムがジェフのPCからデータを抜いて帰る。

ナタリーの行動を見張っていたカレンは、ナタリーの後を追い、喫茶店でナタリーが見知らぬ男と本を交換するのを見た。
さらに後を追い、ランジェリーショップでナタリーを追って試着室に入ると、遂に電話中のナタリーに見つかってしまう。
ナタリーはあとをつけているのは知っていた、と言ってカレンに迫り、言いくるめて結局セクシーな下着を買わせる。

一方、ティムはジェフを食事に誘い、中華料理屋に連れていく。
通常の店の奥の別の場所に「コブラ食堂」があり、「コブラ酒」や「毒蛇料理」をふるまってくれるが、
ティムはジェフに執拗にMBIで最近羽振りの良い奴はいないかと聞く。
ジェフがうっかり毒蛇に咬まれて、血清を射つハプニングまで起こすが、無事に助かる。

その夜、セクシーな下着を身に着けたカレンを見たジェフが興奮して襲い掛かり、勢い余ってティムがくれたガラス細工の飾りをけ飛ばす。
ガラス細工は壊れ、中から盗聴器が出てきた。
カレンは盗聴されないようステレオやディスポーザーを動かして、ジェフに状況を説明。
証拠をつかむため、ジョーンズ家に押し入り、ティムのPCにMBI社員のプロファイルが入っていることを発見、
逃げようとして誤って毒針ペンを発射してしまい、カレンが酩酊状態になる。
ジェフはカレンを抱えて何とか家に逃げ帰ることはできたが、帰ってきたナタリーがペンの異常に気づく。

ジェフはMBI社のセキュリティ担当のカール(ケビン・ダン)に報告、カールは訝しがるが調査を約束する。
ほどなくカールからジェフに電話があり、盗聴器は本物、明日朝、旧社屋前で会おうと言われる。

翌朝、カレンとジェフが旧社屋前に行くと、女房に全財産持ち出されたというカールが車に寝泊まりしていた。
カールがカレンとジェフに説明しようとしたその時、カールは額を撃ち抜かれて即死。
カレンとジェフも狙われる。

そこにジョーンズ夫妻の車が乗り付け、カレンとジェフを乗せて逃亡。
バイクの集団に追われるカーチェイスとなる。
1台また1台とバイクを倒すものの、新たなバイクが現れ、カーチェイスが続く。
結局、バイクの敵が車に設置した爆弾を利用して敵の全滅に成功する。

ファミレスで問い詰めるジェフにナタリーとティムはほとんど答えなかったが、ついにティムが事情を話す。
それによれば、MBI社の誰かが密かにマイクロチップを持ち出し転売しているらしい。
そのためのやり取りにジェフのメールが使われていて、ティムとナタリーはそれを捜査していた。

ジェフに近づいたのも捜査のためだが、友情も感じていたということだった。
そして帰宅し、それぞれの家に帰ったが、その途端、ジョーンズ家は大爆破。

警察や消防の判断はガス漏れ。
二人を失ってジェフとカレンはショックを隠せないが、ダンとメグが縛り付けられて、その後ろにナタリーとティムが。
実は帰宅直後、屋敷内の異変に気付いた二人は窓を突き破って逃げ、爆破に巻き込まれなかったのだった。

ダンを拷問しようとするナタリーを抑えてジェフはダンを説得し、事情を吐かせる。
その時、チップの買主である「スコーピオン」から電話が入り、ティムはジェフに応答させ、取引の場に行かせることにした。

ホテルの屋上でナタリーとティムが待機。
他にもエージェントがホテル内に待機しつつジェフらの到着を待つ。

ジェフとカレンが到着し、上階のレストランに向かうとその奥に特別室があり、スコーピオンが待っていた。
マイクロチップの入ったカバンを渡し、現金を受け取る。
それで終わり、のはずだったが、ジェフの持っていたストレスボールにスコーピオンが気付き、ジェフの正体がばれた。

突入指示を要請するティムに対し、上層部はジェフらを見捨てての撤退命令。
ナタリーは従う振りをして突入を試みるもスコーピオンの手下に見つかって捕まる。

ここでグダグダあって、カレンがナタリーに別れを告げるふりをしてナイフを渡し、
ナタリーがそれを投げて刺さった敵が思わず銃を乱射、大乱闘となる。

ナタリーとティムはチップの入ったカバンを奪ってジェフとカレンを連れて逃げるが、応戦するうちに弾切れに。
外壁のガラスをカレンが撃ち破って下のプールにダイブ。
遅れてジェフもダイブして脱出成功。

しかし、チップの入ったカバンはスコーピオンが手にした、と思った瞬間、大爆発。
カバンに爆弾が仕込んであり、ナタリーが遠隔で操作したのだった。

これで一件落着し、帰宅した4人。
家は爆破されて泊まるところがないはずのジョーンズ夫妻。
迎えが来る、というと無人車が到来し、もう二度と会うことはないだろうと言う二人はそれに乗って去る。

**

1年後。
ジェフとカレンはティムの言っていたトルコのカフェで水たばこを楽しんでいた。
見ると向こうの席に赤ん坊を抱いたナタリーとティムの姿が。
懐かし気に近づくと、ティムが後ろを振り返らないように言って、ジェフに耳打ちする。
後ろのバルコニーに4人のトルコ帽をかぶった男がいて・・・
思わず振り返ってしまったジェフ。
ナタリーは赤ん坊の人形をカレンに預け、掛け声をかけるとティムとともに銃を構えるトルコ帽に向かって、
銃を乱射するのだった。

**

スパイ物としてみれば、いろいろと穴や突っ込みどころはあるが、スパイ・コメディなので許される範囲。
ビデオスルーがもったいない感じ。

英語版予告で、ザック・ガリフィアナキスがマイクの仕込んであるネクタイに向かって
「HELP! HELP!」と叫ぶシーンはなかった。

邦題は同じ20世紀FOX社の「Mr.&Mrs.スミス」をもじったものと思われる。
原題は「Keeping Up with the Joneses
直訳すれば、「ジョーンズ一家についていく」だが、
Jonesesはお隣、ご近所(の普通のご家庭)の意味があり、
慣用句として「お隣と張り合う」「ご近所に後れを取らないように」などの意味になるらしい。

余談だが、スミスもジョーンズもかなり多い苗字。

*

本来、オクトーバーフェスタはその名の通り10月に行われるが、6月に行うこと(地域的な物かどうかは不明)があり、
ジューンとオクトーバーを掛けてジュネトーバーフェスタ(Junetober Fest)と呼ばれるらしい。

ナタリーは設定上イスエラル人になっているが、実際にガル・ガトットはそうで軍隊経験もある(男女とも徴兵制)
「デート&ナイト」や「ナイト&デイ」にも出ていたらしいが全く記憶にない。
ケビン・コスナーの「クリミナル」では、ライアン・レイノルズの妻役だった。
「ワンダーウーマン」で「ジャスティス・リーグ」にも参戦。178cm。

ジョン・ハムはTV出演のほうが多い。
「ザ・タウン」では、FBIのフローリー捜査官だった。188cm。

ザック・ガリフィアナキスはコメディでちょっとおかしい役の記憶しかない。
「ハング・オーバー」シリーズ、「デュー・デート」ではロバート・ダウニーJrと共演。
「バードマン」ではマイケル・キートンのマネージャー&プロデューサー。
小さく見えるが173cm。

アイラ・フィッシャーは160cmなので、映画ほどガル・ガトットと差があるわけではない。
「グランド・イリュージョン」のフォー・ホースメンの一人だった。
「グランド・イル―ジョン」の続編では、身を引いたことになっているが、実際は産休だったらしい。
なお、今の旦那は、サシャ・バロン・コーエン。
過去作から見る限り、あんなに巨乳ではないと思う、付け乳か。

 

 

                    

 

  メッセージ  

エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ

冒頭は説明なく母子のシーンが流れる。
母親はルイーズ(エイミー・アダムス)
生まれた赤ん坊はハンナと名付けられ、すくすくと育つが、ルイーズはいつしかシングルとなり、
ハンナは(多分)ガンに侵され、抗がん剤治療も空しく、12歳の短い生涯を終える。

場所は変わって、とある大学。
ルイーズは言語学の講師で、なんとなくざわついた構内を教室に向かう。
いつもよりずっと少ない学生。
授業開始早々、学生の携帯が次々に鳴る。
学生に促され、点けたテレビのニュースは巨大な謎の飛行体が世界各地に現れたと伝え、
大学の非常ベルが鳴って授業は中止となる。

翌日、閑散とした大学へ一人でやってきたルイーズ。
研究室にいると、突然、軍のウェーバー大佐(フォレスト・ウィテカー)が、飛行体の調査への協力を依頼。
やり取りの末、一旦は断るものの、その夜、ウェーバーが軍用ヘリでがルイーズの家を訪れる。

ヘリには、物理学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)も乗っており、協力して謎を探ることになる。

世界12カ所に分散して飛来した飛行体の一つ、ミネソタの平原に浮く飛行体の近くに軍の拠点があった。
物理的分析を行うチームのリーダーにイアン、言語学的分析のリーダーがルイーズ。
軍以外にCIAのエージェント、ヘルバーン(マイケル・スタールバーグ)もいた。

ルイーズとイアンはワクチンを射ち、防護服に身を固め、何人かの軍人とともに車で飛行体の真下に行く。
18時間ごとに真下のゲートが開き、2時間だけ中に入れるらしい。

最初の進入。
重力が変異する通路を通って、透明な遮蔽板の前のやや広い空間に出る。
透明板の向こうのガスの中に2体のタコ足宇宙人が現れ、何やら音響を発する。

音声分析の結果は、まったくもって理解不能。
何らかの意味があるとは思われるものの、解読の手がかりすらつかめない。

何回目かの進入の際、ルイーズはホワイトボードを持って入り「HUMAN」と書いて、自分たちを指し、宇宙人に見せる。
タコ足宇宙人が脚の先を開き、墨のようなものを吐くと、それは円にトゲトゲ模様の図となった。

おそらくはコミュニケーションの成立。
ルイーズは少しずつ単語のやり取りを始める。

ウェーバー大佐は「あなたたちは何の目的で来たのか」と早く聞くように急かすが、
ルイーズは質問、単数、複数、目的等々の概念から知らしめる必要がある、と言って譲らない。

次の段階でルイーズは「LOUISE」と書いて見せる。
タコ足宇宙人は「HUMAN」に対する返事の一部が違っている図を示した。
「LOUISE」と「HUMAN」の違いを聞いていると考えたルイーズは、防護服を脱ぎ、顔を見せる。

そして、自分とイアンが違う事、個体それぞれに名前があることを知らしめ、タコ足宇宙人にもそれぞれ名前があることを知る。

タコ足宇宙人は脚の先が7本に分かれることからヘプタホッド(7つの筒)と呼ばれる。
そして個体の名前は「アボット」と「コステロ」と名付けられる。

物の名前、動作と動詞、等々、少しずつ言葉が整理されていき、ヘプタポッドの描く図(=文字)の意味が分かってきた。
ここまで1カ月。
しかし、当初目的の「あなたたちは何の目的で来たのか」が聞けるようになるにはまだ1カ月かかると思えた。
回線をつないで連携していた各国の科学者たちも分析を進め、徐々に会話が成立するようになっていた。

一方で、宇宙船飛来以来、宇宙船からの攻撃や汚染といった実害はないものの、人々の不安は募り、
経済活動にも影響が大きく、世界各地で暴動や反対運動も起こっていた。

遂に「あなたたちは何の目的で来たのか」を聞く時が来た。
そして、その答えは「OFFER WEAPON」=武器を与える、だった。
彼らの意図は武器なのか、道具なのか、OFFERは与えるのか、欲しいのか、喧々諤々の議論の中、
「USE WEAPON」に反応した中国が最初に回線を切り、続く国が出た。

不安は人々だけでなく、軍の中に感じるものもいた。
マークス大尉(マーク・オブライエン)もその一人。
密かに時限爆弾を飛行体内に仕掛け、時限装置を起動した。

そうと入らない、イアンとルイーズは飛行体内でヘプタボッドとの接触を開始した。
彼らの言う武器が何なのかわからないまま、爆破までの時間が近づいてくる。

ヘプタボッドは突然透明板を叩き始め、膨大な数の図(文字、文)を一気に書き、
爆破寸前に大音響を発してイアンとルイーズを吹き飛ばし、爆破から防護した。

ルイーズは失神したものの外傷はなく飛行体外に出された。
イアンはチームの連中と最後にヘプタボッドの書いた図の解析をしていた。

図の中に「時間」を示すものが多くあり、それらの位置関係を解析したところ、
0.833・・・、つまり1/12が出てきた。
12カ所のデータを協力して合わせよ、という意味なのか。
しかし、既に各国の通信は遮断されており、CIAもデータの提供には反対した。

飛行体は少し高度を上げて人が近づけないようになった。
中国のチャン将軍(ツィ・マー、馬志)はついに飛行体に宣戦布告し、24時間後に攻撃を開始するという。
スーダンやロシアも続いた。

撤退準備が始まる中、ルイーズは飛行体からポッドが出てくる幻影が見えて、飛行体に近づいていった。
果たして、飛行体から筒状のポッドが出現して降下、それに乗って飛行体内に入ったルイーズはコステロと直接会う。

アボットは? 
死につつある。

地球に来た本当の目的は?
3000年後の人類に助けてもらうため。

武器は何?
ルイーズは持っている。

どういう意味?
武器を使え。

ルイーズは地上に降ろされる。
ディスプレイに示された彼らの図はすべてルイーズに理解できた。
彼らの武器とは、時間だったのだ。

が、未来の幻影を見る。
それは、国連での表彰式。
平和に貢献したとして表彰されるルイーズのもとにシャン将軍が近づき、18カ月前の礼を言いに来たという。
君があの時私の携帯に電話して私を説得したから。
でも、将軍の携帯番号は知りません、というルイーズに将軍は携帯を見せ、
今知った、今君に携帯を示さねばならないと思っていたんだ、と告げる。

現実に戻ったルイーズは、撤退命令を無視してヘルバーンの衛星電話を持ち出し、
シャン将軍に電話を掛ける。
一体なんて言えば、なんて説得すればいいのか。
またも、未来の幻影が見え、将軍がルイーズに耳打ちする。
君は私の妻の今際の言葉をつぶやいたんだ。

ルイーズはシャン将軍に言われた通りの言葉を話し説得に成功。
各国がそれに追随して、攻撃の危機は回避される。

そして、12カ所のデータは共有され、飛行体は霞の中に消えていった。

イアンはルイーズをねぎらい、君に会えてよかったという。
ルイーズはイアンに尋ねる。
もし未来がどうなるか分かっていたら、行動を変えるか。
イアンは変えないと答える。

イアンはルイーズをプロポーズし、ルイーズは受ける。
娘が生まれ、ハンナと名付けられる。
幸せな家庭だった。
しかし、ルイーズとイアンは別れてしまい、娘は理由を尋ねる。
ルイーズは未来についてイアンに喋ったことで、ひどいことを言ったとイアンが怒ったから、と答える。

ルイーズはどんな悲劇的な未来が待っていても、今を大切に生きようと語って物語は終わる。

**

冒頭のシングルマザー(らしき)ルイーズがハンナを産み育て、そして罹患したハンナが病床に就き、遂には死ぬ、
というのは、ルイーズの過去ではなく未来の出来事だった、というオチ。

宇宙人たちには時間の流れを超えて未来を見る力があるということ。
そしてそれは抗えない運命らしいということも。
だからこそ、3千年の未来に自分たちが危機に陥り、人間に助けてもらえるよう布石を打ちに来たということ。

原題は「ARRIVAL」
主な意味は「到着」だが、(子供の)「誕生」「出生」の意味もある。

「ノウイング」系の映画かと心配はしていたが、そういった方面のオチではなかった。
「インターステラー」系の世界観に近かった。

SFはSFだけど、淡々と進むし、派手さはない、科学的な面よりも精神面に重きを置いているように感じた。
原作は短編小説で「あなたの人生の物語」

言語学者がマルチリンガルとは限らない。
人類の言語を研究する学者が言語の発声や成り立ち、人類以外の動物などの言語にどこまで精通しているのか、
あるいは分析ができるのかはよくわからないが、ルイーズは現代の人類言語以外にも造詣が深い設定のようだ。

宇宙人語にも名詞や動詞、疑問文、疑問符などがあるのかなどは疑問だが、人類が宇宙人語を理解できるのか、
というよりは、宇宙人が地球言語を理解できる可能性もあり、宇宙人たちは人類語に合わせて、
人類が理解できそうな形で表現をしていたのかもしれない。

ま、そのあたりは深く突っ込んでもしょうがないのかもしれませんね。
とにかくルイーズの力によって意思疎通ができていたんだから。

宇宙人については結局タコかよ、という意見もありそうだ。
ヘプタボッドを7本脚(7本足)と書いている人が多い。
ヘプタボッドと名付けられた時点では脚が7本かどうかはっきりしない。

実際には脚が7本ではなく、脚(手?)の先(指?)が7本に分かれ、それぞれが莢(さや)状であったことが
ヘプタボッドと名付けられた理由だろう。

余談だが数を表す接頭語としては、科学分野ではギリシャ語が使われることが多い。

1:モノ
2:ジ(ダイ)
3:トリ
4:テトラ
5:ペンタ
6:ヘキサ
7:ヘプタ
8:オクタ
9:ノナ
10:デカ
11:ウンデカ
12:ドデカ

他にも、DHA:ドコサ(22)ヘキサエン酸、EPA:エイコサ(イコサ、20)ペンタエン酸、等々。
ついでだが、ヘキサは6、ペンタは5でエンは2重結合の意味。

つまりDHAは炭素が22個で6つの2重結合を持つ酸、ということになる。

アボットとコステロは、1930年代から1950年ころにかけて活躍したコメディアンのコンビ。
 

 

 

                    

 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス     

クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デーブ・バウティスタ、ブラッドリー・クーパー、ビン・ディーゼル、
カート・ラッセル、ポム・クレメンティエフ、エリザベス・デビッキ。

**

1980年、オーブンカーに乗って道を行く若い二人。
男性(若きカート・ラッセル)は女性に不思議な植物を植えた現場を見せ、これがいつか宇宙全体に広がると言う。

それから、39年(だっけ?)
前作でチームを組むことになったガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、
アイシャ(エリザベス・デビッキ)をリーダーとする黄金の惑星ソブリンで、惑星のパワー源のバッテリーを守る仕事を請け、
宇宙からのタコ怪物を協力して退治した。

報酬として逮捕されていたネビュラ(カレン・ギラン)を引き取りその星を退去、となればよかったのだが、
ロケット(アライグマ=Racoon、声:ブラッドリー・クーパー)がバッテリーをいくつかかすめ取ったのがばれ、
離陸後、無数のソブリンの追っ手に追われる。

追っ手のロケットはソブリンからの遠隔操作で(3Dゲームのように)操縦されており、撃墜しても人的被害はないが、
余りにも多くが襲ってくるので対処しきれず閉口していたところ、突然に何者かによって追っ手は一気に全滅させられる。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの宇宙船はワープしてある星に墜落し、大きく破損する。
すぐ近くにソブリンの追っ手を破壊した卵状の宇宙船が着陸し、中から男性(カート・ラッセル)と
昆虫顔の女性、マンティス(ボム・クレメンティエフ)が出てくる。

男性はエゴと名乗り、ピーター・クイル(クリス・プラット)の父だと言い、自分の故郷の星にピーターを連れていくと言う。

一方、とある星の酒場でくつろいでいたヨンドゥ(マイケル・ルーカ―)は、出口でスタカ―(シルベスター・スタローン)と会い、
再会を喜ぼうとするが、スタカ―は、ヨンドゥが子供を商売のネタに使ったから追放した、今も許さない、という。

ヨンドゥの部下たちもヨンドゥがピーターに甘すぎるとして不満を口にする。
そこにアイシャの一行が現れ、ヨンドゥにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの逮捕を依頼する。

その頃、ピーターはガモーラ、ドラックスとともに、エゴの宇宙船でエゴの故郷の惑星に向かっていた。

ロケットは宇宙船の修理に専念するが、ヨンドゥの部下が逮捕にやってくる。
待ち伏せしていたロケットは仕掛けを次々と発動してヨンドゥの部下を倒すがついには追いつめられる。

宇宙船では捕まっていたネビュラがベイビー・グルート(演:ショーン・ガン、声:ビン・ディーゼル)を
だまして手錠を外させ、背後からヨンドゥの頭のフィンを破壊して、裏切りに手を貸す。

ヨンドゥの宇宙船は元部下のテイザーフェイス(クリス・サリバン)に乗っ取られ、
ヨンドゥとロケットは監禁される。
ネビュラは彼らに賞金を掛けた星に連れていくよう言って、小型ポッドでガモーラの後を追う。

テイザーフェイスはヨンドゥ派の乗組員を次々と宇宙には売り出して処刑していた。
ヨンドゥは意気消沈していたが、ロケットの説得でやる気を出す。

ヨンドゥはベイビー・グルートに予備のプロトタイプフィンを持ってこさせ、反撃するつもりだったが、
ベイビー・グルートはなかなか理解できずうまくいかない。
見かねた部下のクラグリン(ショーン・ガン)が、ヨンドゥに寝返ってプロトタイプのフィンを渡す。

ヨンドゥはフィンを得て反撃、テイザーフェイスの部下を次々とやっつける。

ロケットがバッテリーの一つをテイザーフェイスにぶつけて爆破し、船を切り離して脱出する。
テイザーフェイスから連絡を受けていたアイシャは追っ手を派遣するが、
ロケットは無茶なワープで振り切り、エゴの星を目指す。

惑星に着いたエゴは自分の経歴やピーターを置き去りにした経緯を語る。
実はエゴは長い間宇宙を彷徨う「脳」であり、次第に力を得て自分自身を守るものを創造、
そしてそれは惑星になった。
しかし、ずっと孤独であり、仲間を求めて宇宙を旅し、ピーターの母に巡り合った。
理由あって地球を離れ、ヨンドゥにピーターを迎えに行かせたが、ヨンドゥが裏切って、
ピーターを拉致してしまったので、ずっと探していたというのだ。
ピーターはエゴが母を残して地球を去ったことに納得がいかないが、
エゴが父であることは受け入れ、次第に打ち解けていく。

一方、ドラックスはマンティスを不細工と言いつつもだんだんと打ち解ける。
マンティスはドラックスに何か言いたそうだが、ガモーラが来ると口を閉ざす。

ガモーラが一人佇んでいるとネビュラの小型ポッドが来襲。
ネビュラとガモーラの壮絶な戦いが行われる。

その中で本当は姉を慕うネビュラの激白にガモーラも心を痛める。
そして、屋敷に戻ろうとして大量の骸骨を見つける。

ガモーラはマンティスを問い詰め、骸骨の理由を聞く。
マンティスはそれらはすべてエゴの子供の骸骨で、早くピーターを助けないとエゴに取り込まれる、という。

その頃、すっかりエゴに陶酔したピーターはエゴと一緒に宇宙を画一化しようと言われる。

宇宙を彷徨い、仲間を見つける、あるいは増やそうとしていたエゴはそれが間違いだと気づく。
つまり、宇宙全体をエゴのパワーで満たし、画一化することにした。
ただ、単独ではパワーが足りず、各星で子供を作りまくったが、殆どはパワーを出せず失敗。
ピーターが唯一自分と一緒になれば宇宙を満たすパワーが出せる。
インフィニティ・ストーンを触っても耐えた地球人がいたと聞いて見つけることにしたという。
そして、つい、お前のかあさんの頭に腫瘍を仕込んだのは失敗だった、と漏らしてしまう。

それを聞いたピーターは激怒し、エゴと戦い始める。
エゴはピーターを拘束し、そのパワーを利用して各星を覆い始める。

ガーディアンズの残りのメンバーがピーターを解放し、エゴと戦う。
ロケットとヨンドゥも合流した。実は、ヨンドゥはエゴの計画に気づき、ピーターをエゴに渡すことはやめたのだった。
マンティスの指示通り、エゴを倒すため、星の中心のコアに向かう。

しかし、ソブリンの追っ手もエゴの星に到着し、大乱戦となる。

ロケットはソブリンのバッテリーを全部使って時限爆弾を作り、コアの近くにセットすべく、
ベイビー・グルートに操作を教えるが理解してもらえない。

三つ巴の戦いは熾烈を極める。
ベイビー・グルートは危なっかしい中で見事時限装置の軌道に成功して逃げる。

死にかけのネビュラとドラックスがヨンドゥの船にまず退避。
次いでガモーラ。
ロケットとベイビー・グルートはピーターを探しに行くというヨンドゥに宇宙服とジェットパックを各1式渡して船に戻る。
ロケットはガモーラを気絶させて宇宙船を発進させエゴの惑星から離れる。

時限装置が起動してコアが爆破され、コアの化身であった義体のエゴは分解。
惑星自体も壊滅に向かう。

ソブリンの追っても一気に全滅。アイシャは愕然とする。

ヨンドゥはぎりぎりでピーターを助けてエゴの惑星を脱出。
宇宙服をピーターに着せて、自分は凍死してしまう。

ヨンドゥの宇宙船に回収されたピーターたちはヨンドゥを棺に入れて荼毘に付す。
ヨンドゥの火の粉が宇宙に散ると、敵対していたスタカ―らもヨンドゥを偲んで哀悼の意を示す。

**

もともとコミカル系の展開なので細かい突っ込みは、なしというか無用。
細かな動きやセリフは多分にギャグっぽい。

エゴとピーターの戦いはどこかで見たような空中戦だった。

マンティスは、カマキリのことだが、何度見てもゴキブリ人間に見える。
キャストのボム・クレメンティエフはロシアとフランスのハーフの父と韓国人の母を持つカナダ人。

ソブリンのリーダー、アイシャのエリザベス・デビッキは「華麗なるギャツビー」「コードネームUNCLE」など。
でかいので目立つ。

最後に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは戻ってくる」と出るが、
直近では「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」への参戦が予定されている。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーからはメインの5人に加え、
ネビュラ、マンティス、コレクター、サノスらも参戦する見込み。

余談だが、今までの「アベンジャーズ」の各キャラに加え、ドクター・ストレンジ、キャプテン・マーベルらも参戦する。

 

 

                   

 ブラムBLAME!    

原作:弐瓶勉(にへい・つとむ)、

 キリー(霧亥):櫻井孝宏
 シボ(cibo):花澤香菜
 づる:雨宮天
 おやっさん:山路和弘
 捨造:宮野真守
 タエ:洲崎綾
 サナカン:早見沙織

**

時代も場所も不明だが、おそらくははるか未来。
「感染」によってネット接続機能を失った人類は、暴走し増殖した「都市」の防御機構、
「セーフガード」によって排除抹殺される時代。

6人の子供(と言っても未成年程度)たちの電基漁師が武装して「村」を出て食料を探しに行った。
監視塔の眼を避けながら、やっと食料である「ドロドロ」のパイプに到達したが、それは空だった。
6人は監視塔に検知され、「駆除系」と呼ばれる4本足の能面ロボットが襲ってくる。

一人二人とやられ、電基漁師の一人、づるも必死で逃げる。
その前に防備をつけていない男が立ちはだかり、強力な武器「重力子放射線射出装置」で駆除系を一掃した。

男はキリー(霧亥)と名乗り、生き残った3人にヘルメットを取って眼を見せろと指示する。
ヘルメットを取れば監視塔に検知されてしまうはずが、なぜか検知されなかった。
キリーは「ネット端末遺伝子」を持つ人間を探していると言ってづるたちの村に同行することになった。
キリーは平気で監視塔の視界内に入るが、まったく標的にされない。

都市のセーフガードであれば、村の結界内に入れないはずだが、キリーは全く意に介さず結界に入る。
村の長であるおやっさんがキリーにどこから来たと聞くと「下、6000階層」と答える。
おやっさんは、捨造の反対を無視してキリーを旅人として村に入れる。

キリーは、村人たちに怪しまれるが、レゴブロックのような固形食料を子供に渡す。
水に入れるとそれは1万倍くらいに膨らみ、みんなの腹を満たす。
キリーはそれを地下200階層で手に入れたと語る。

キリーはネット端末遺伝子を持つ人間を探していると言い、殆どの者は言葉すら聞いた人がないが、
おやっさんは聞いたことがあると言い、村の真下の何とか(失念)に行けばわかるかも、という。

おやっさん、捨造、づるはキリーを案内してその場所に向かう。
亡霊が出ると言われるそこでは、何らかの幻影が見え、キリーは先に進み、胸部から上の骸骨を拾い上げる。
キリーがそれを叩いて起動すると、自分は科学者でシボと言い、1275万時間(多分、もしそうなら1500年近い)も
助けを待っていたと語る。

そして、村がセーフガードに襲われないのも、自分たちが設定しているガードのおかげだとし、
ネット端末遺伝子持つ人間は知らないが、自動工場へ行けばその機能を偽装する「偽装端末」が作れる、という。

キリーは単独で自動工場に行こうとするが、おやっさんは村の存続にも影響するので同行することを決める。
こうして10名ほどの電基漁師を同行して北に15ブロックほど離れた自動工場に向かう。
セーフガードに見つかることなく自動工場に入った一行。
操作卓におかれたシボの骸骨は、アイコンタクトで機械を操作し、ブロック食料を大量に出す。
次に偽装端末を作り出し、キリーに持ち出すよう指示。

その時、別のユニットが作動し、駆除系が大量に機械から出てきて一行に襲い掛かる。
一行はシボを残して逃げる。

そうこうするうち、何人かがやられ、タエもやられる。
づるがタエを探しに行き、腕をけがしたタエを発見、フサタとともにタエを連れて逃げる。

しかし、多勢に無勢。
残り矢も少なくなって絶体絶命。

そこに、全身人間の姿に復活したシボが現れて、30秒間駆除系を足止めする装置を作動させ、
一行は車両に乗って逃げるが、ぎりぎりで駆除系が追いついて、車両に入り込もうとする。

キリーは重力子放射線射出装置を放って駆除系を一掃するが、力尽きて(電力がなくなり)昏倒する。
村に戻った一行。
久々の食料に嬉々として宴を設ける。

づるはキリーが気になり様子を見守る。
シボがやってきてキリーに手伝うよう依頼。
キリーを連れて自分がいた地下に連れていく。

その頃、フサタはけがをしたタエがいなくなったという。
見るとタエはデッキに出て直下に矢を放ち、村を守っていたガードを壊す。
そして、変身しレベル上位のセーフガード、サナカンとして立ち上がる。

実はタエは自動工場で死んでおり、それを複製したセーフガードがタエに成りすましていたのだ。
次々と人間を違法居住者として殺戮していくセーフガード、サナカン。

シボについていっていたキリーはサナカンを倒すため村に戻り、シボは先を急ぐ。

サナカンの破壊力はすさまじく、キリーをもってしても対抗できず、腕を切り落とされ、
重力放射線射出装置を失う。

その頃、シボは地下に到達し、偽装端末を起動し、自身が同期する。

一方、ガードを失い、結界が消失した村は監視装置に検知され、大量の駆除系が襲ってくる。
電基漁師を中心に駆除系を倒し、村人は塔の上部に逃げる。

サナカンはシボに向かってビームを射出し続け、シボの体を破壊する。
その頃、シボは電脳スフィアにダイブし、都市ネットワークへの接続を試みるも拒否されるが、
監視の目が届かない階層のデータは得ることができた。

サナカンはキリーを破壊しようとするが、づるがキリーに重力放射線射出装置を投げ渡し、
キリーがサナカンを破壊、駆除系も全機破壊されて一旦は危険を回避できた。

シボの腕(脳機能を移植)が現れ、安全な階層に村人全員を連れて行こうとする。
全員が何とかエレベータに到達するが、キリーはエレベータへの搭乗を拒否し、
襲い掛かるセーフガードに重力放射線を浴びせる。

村の人がキリーを見たのはそれが最後だった。
キリーのことは、づるの子孫(まご)がづるから聞いた話として残っているだけだが、
キリーは今もネット端末遺伝子を持つ人間を探して都市を彷徨っているのだろうか。

**

なかなかの世界観。
なんの説明もなく、唐突に始まる戦闘や敵対関係だが、おやっさんやシボを通じて
うまく設定を観客に説明していて違和感はない。

原作は未見。
もとより、何巻にもわたる原作を105分に収めるわけで、全ストーリーを追うのは不可能。
どこかに焦点を当てて、そのエピソードを掘り下げるか、同一世界観の中で新たな物語を紡ぐしかないが、
原作ファン以外の観客に理解できるように工夫しつつ、づるの視点でキリーを追う展開で分かりやすい。

映像のリアリティはなかなか。
メカも見ごたえがあり、アップもロングショットも見栄えがする。

駆除系のビジュアルはなぜか「口なし」が頭に浮かんだ。

当初はブラムと読むと知らず、ブレイムだと思っていた。ブラムはフランス語読みか。
フランス語のBLAMEの意味は英語と同じだが、発音はブラムとブラメの両方があるようだ。

 

 

                  

   美女と野獣  

エマ・ワトソン、ダン・スチーブンス、クリス・エバンス、ケビン・クライン、ジョシュ・ギャッド。

フランスの森の奥にある城。
わがままに育った王子はきれいな物やきれいな者ばかりを周りに侍らせ、贅沢に暮らしていた。
ある日、パーティのさなか、一人の老婆が訪ねてきて宿泊を願い出、赤いバラの花を代わりにと差し出すが、
王子は一瞥して拒否する。すると老婆は若い魔女に変身し、見かけの美しさに惑わされた王子を諫め、
城や使用人を含めて魔法にかけ、王子は野獣の姿に変えられてしまう。

そして、バラの花びらがすべて散る前に王子が人を愛し愛される、真の愛を見つけなければ魔法は解けないと言い、
城を人々の記憶から消し去り、去って行く。

片田舎に住むベル(エマ・ワトソン)は、読書好きの若い美女。
村で人気があるが乱暴者のガストン(クリス・エバンス)がベルを妻にしようと狙っているが、
ベルにはその気がない。

ガストンには、腰巾着のラ・フウ(ジョシュ・ギャッド)がついており、よいしょもするが取りなしもする。

ベルの父、モーリス(ケビン・クライン)はオルゴール技師で母と幼いベルの思い出が詰まったオルゴールを作っていた。
モーレスは完成したオルゴールをもって町へ出かけ、ベルには土産にバラを頼まれていた。

モーリスが愛馬フィリップの馬車で森に入ってしばらくすると、前方の木に落雷があり、横道へ逸れることになった。
道はたちまち冬となり、白オオカミの群れが襲ってきた。
馬車は倒れ、モーリスはフィリップに乗って逃げ、城の門をくぐるとオオカミはそれ以上追ってこなかった。

城に入ったモーリスは主に呼びかけるも返答はなく、食事などのもてなしを受けるが怪しいと感じて逃げ出す。
そして、ベルの土産にと、城の白薔薇を摘むが怒った野獣に襲われる。

驚いたフィリップが村に逃げ帰り、ベルが異変に気付き、フィリップに乗って父を探しに行く。
城に着いたベルはモーリスが囚われているのに気づく。

ベルは現れた野獣に驚きながらも、父の身代わりを申し出、無理やり父を追い出して囚われの身となる。
父は村へ帰り、野獣が檻から離れた後、家具たちがベルを助け、部屋や食事を用意する。

当初は逃げることを考えていたベルだが、家具たちのとりなしもあって野獣との生活を受け入れる。
野獣は巨大な書庫を持っており、魔法の世界地図でベルの希望を叶える。
ベルは、パリで疫病が流行し、モーリスが幼いベルを連れて母を置き去りにせざるを得なかったことを知る。

一方、村に帰ったガストンは野獣と城の話をするが誰も信用しない中で、
ガストンはモーリスの話を信じて、ラ・フウとともに城にベルを助けに行くという。

しかし、城に向かう途中、道も定かではないモーリスに腹を立てたガストンはモーリスを置き去りにして村へ帰る。
オオカミに襲われるかもしれないモーリスをアガット(ハティ・モラハン)が助ける。

一方、ベルは家具たちに行くなと言われていた西の塔へ行き、魔法にかけられたバラを見る。
それに気づいた野獣が怒りまくり、ベルはびっくりして城から逃げ出す。
逃げる途中、ベルが森でオオカミに襲われ危ないところへ野獣が助けに入り、傷を負いながらベルを助ける。
ベルは野獣を連れて城に戻り介抱し、徐々に打ち解けていく。

何日か後、村でモーリスに会ったガストンはモーリスを放置したことを責められ、逆にモーリスが気が触れたとしてとらえる。

城では野獣の誘いに応じたベルがダンスを受け入れる。
その後、魔法の鏡でモーリスが危ないことを知り、野獣はベルを解放する。

村に戻ったベルは魔法の鏡でモーリスが嘘を言っていないと示すが、ガストンは野獣を殺せと言って民衆をけしかけ、
ベルをモーリスとともに捕らえた後、大挙して城に押し寄せる。

ベルを解放してやる気をなくした野獣は対抗する気力もない。
家具たちが協力して村人を追い返すが、ガストンは居残って野獣を探す。

モーリスが檻のカギを外してベルを逃がし、ベルはフィリップを駆って城に駆け付ける。
村人は追い返したものの、ガストンは野獣を見つけ、銃を撃つ。
ベルが塔に上り、野獣はベルに近づくが、ガストンが2度3度と銃を放ち、野獣は倒れる。
しかし、ガストンも足場が崩れて墜落して死ぬ。

バラの花びらはすべて落ち、ベルは野獣に愛していると叫ぶが、野獣は息絶える。
一人、塔を登ってきた女性、アガットが手をかざすと、野獣は光に包まれて生き返り、
美しい王子(ダン・スチーブンス)の姿に戻る。

野獣の絶命とともに一旦は家具になってしまった使用人達もすべてが人間の姿に戻り、
村人も知人たちと再会してめでたしめでたし。

城では改心した王子とともにダンスに興じるベルの姿があった。

**

映像は素晴らしい。
ベルが丘の上で村を見渡すシーンでは背景のマットペインティングがやや気になったのと、
オオカミがやや粗いと思ったが、それ以外はCGと実写の見分けがつかず、迫力満点というかとても美しい。

なんといってもベルをエマ・ワトソンにしたのが大成功の最大要因だろう。
見ていて、比較的平坦なオデコは、ケイト・ベッキンセールっぽかった。
これから、どのような方向に進んでいくんだろう。
アメリカでは2017/4にトム・ハンクスとの共演で超監視社会の恐怖を描く「ザ・サークル」の公開が予定されている。

ルミエール(燭台)がやけに喋ると思ったらユアン・マグレガーだった。
相方の時計、コグスワースにイアン・マッケラム。
ティーポットがエマ・トンプソン。
ティーカップのチップは2007年生まれのネイサン・マック。
ピアノのマエストロはスタンリー・トゥッチー。

等々、有名キャストがほとんど顔を出さないで熱演。

最後に人間に戻って顔出しがあるが、男性陣は変な化粧をしているのでわかりにくい。
スタンリー・トゥッチーなどは、サーシャ・バロン・コーエンかと思った。

モーリスの父親のケビン・クラインは「WWW」のウィル・スミスの相棒の科学者ゴードン。
久々に見た気がした。

ダン・スチーブンスは「ナイト・ミュージアム3」のランスロット卿。

細かな設定は異なるが、大筋はディズニーの1971年のアニメ版「美女と野獣」と同じ。
最初は毛嫌いしているものの、どうせ仲良くなるんでしょってのは観客のみんなの知るところであり、
その部分は深く掘り下げず、今まで語られることの無かった母との別れなどが描かれている。

製作はマンデビル・フィルムズ。
会社はディズニー・スタジオ内にあるが、一応独立系製作会社でテレビドラマも作るし、ディズニー以外の映画も作る。
次回のディズニー作品は「チップとデール」の実写版が予定されているらしい。

途中歌と踊りのシーンでは何度かこれ宝塚歌劇団がやると良さそうだよね、と思った

 

 

                 

 バーニング・オーシャン 

マーク・ウォルバーグ、カート・ラッセル、ケイト・ハドソン、ジョン・マルコビッチ。

マイク・ウィリアムズ(マーク・ウォルバーグ)は、トランスオーシャン社の石油探査プラットフォーム、
「ディープウォーター・ホライズン」の技師長。
妻(ケイト・ハドソン)と小学生の娘としばしの別れ。
これから3週間のディープウォーター・ホライズン暮らしとなる。

娘の宿題の「パパの仕事」という作文で、マイクの仕事が説明され、缶コーラを使った逆流防止の説明がされる。
(一応伏線)

ディープウオーター・ホライズンは、船位保持機構を備えた半潜水式の台船で、海面に浮かんだまま深海の掘削ができる。
石油探査を目的とした調査船。

2010/4/10、マイクは、船長のジミー・ハレル(カート・ラッセル)、掘削調査依頼主であるBP社
(ブリティッシュ・ペトロリアム)の幹部2人らとともにヘリコプタ―空港からディープウォーター・ホライズンに向かう。
この時点で作業は43日遅れていたが、BP社の幹部は大して気に留めているようでもなかった。

ディープウォーター・ホライズンはメキシコ湾上、66km沖にに浮かんでいた。
マイクやジミーがヘリポートに着くと、入れ替わりに作業員が帰っていく。

ジミーは、テストの様子を聞こうとしたが、ヘリの爆音でよく聞き取れなかった。
近くには、試掘穴から噴き出した泥水を(分析のために)採取して運ぶ貨物船が待機していた。
ジミーは、作業着に着替えるより先にセメントテストの結果を確認するようマイクに指示をする。

石油の試掘には、プラットフォームから垂直に海底までパイプをつないでいき、さらにそこから海底を掘削する。
石油掘削のドリルの穴は逆流抑止装置で蓋をして石油の噴出を抑え込んでいる。

石油が噴出する際の大圧力で穴が破壊されないよう、穴には筒状にセメントを注入して固めることになっている。
この強度が十分かどうかのセメントテストがきちんと行われたかどうかの確認だ。

調べた結果、どうもテストは行われていないようだった。
BP社の現場責任者、ビドリン(ジョン・マルコビッチ)が作業の遅れを理由にセメントテストの技術者を帰してしまっていた。

ビドリンは作業の遅れをなじり、すぐにも試掘を指示する。
ジミーは負圧テストは絶対やるとして譲らず、ドリルラインの負圧テストが行われた。
その結果、異常な高圧が検知され、ジミーは作業中止を宣言する。
しかし、泥水が排出されないことからビドリンは、計器のある部位で部分的に高圧となっているか、計器の故障だとして、
キルラインと呼ぶサブのラインを使って負圧テストを行うべきと主張する。

ジミーはマイクと相談、ビドリンにも一理あるため、キルラインの負圧テストを実施する。
その結果、一旦圧力は上がったものの暫くすると0になった。

本来、キルラインとドリルラインの圧力は同じになるはずだが、ビドリンはドリルライン側の計器異常だとし、
コントロール室のオペレーターに圧力をかける。

オペレーターはジミーに負圧テスト正常と報告し、ジミーは泥水採取を許可する。
徹夜が予想されたため、ジミーは自室でシャワーを浴びようとする。

ヘリで同行したBP社の幹部が呼びに来て、ディープウォーター・ホライズンの7年間連続無事故を表彰。
作業員一同は表彰を喜び、ジミーはその後自室に戻る。

その頃、一定量採取して止まるはずの泥水は全く止まらず出続ける。
ドリルのオペレーターはラインから泥水がしみだしているのに気づき、逆流抑止装置の作動を指示するが、
間に合わず、泥水が一気に噴き出してくる。

さらに泥水は噴出し、近くにいたビドリンも泥まみれになり、コントロールルールにも機材の破片が飛び込む。
ドリルラインからはやがて天然ガスが噴出し、それが換気口から船内に入り込み、機関室に回っていく。

PCでテレビ電話中のマイクに対し、妻のフェリシアはマイクの部屋の電気が急に明るくなった、と言う。
可燃性のガスを吸い込んだ発電機が異常燃焼し過電圧となっていたのだ。

そしてついにはガスに引火、大爆発を起こす。

シャワー中のジミーは吹っ飛び、ガラスの破片を浴びてダイハード状態。
マイクも吹っ飛ばされて失神する。

ブリッジでは異変に気付いた航海士のアンドレア・フレイタス(ジーナ・ロドリゲス)が、メーデーを発信しようとするが
航海長が権限がないとして阻止する。

しかし、爆発は続き、ディープウォーター・ホライズン全体に火災が回り、乗組員全員に退避命令が発せられる。

泥水を運ぶために近くにいた運搬船から消防機関に緊急連絡を入れる。
近くの船からも次々と火災の連絡が入り、ヘリの出動指令が下るが、到着までには30分以上かかる。

気が付いたマイクはけが人を助け救命ボートへ誘導しつつ、ジミーを探す。
ジミーは激しく傷つきながらブリッジへ向かう。

逆流抑止装置を起動し、原油の流出を止めるためだ。
しかし、電源を喪失し、ディープウォーター・ホライズンは定位置を保つのも難しい。
マイクはもう一人の乗員とともに、予備の電源室に行き、非常電源を起動するがすぐに断。
再び起動してジミーが逆流抑止装置を起動するも原油噴出圧力に負けて破損。
ドリルパイプが折れるのを抑止するために定位置を保持しようとするも、再び停電となり、
プラットフォームは静止させられず、結局はパイプが折れてしまう。

マイクはジミーとアンドレアを連れて救命ボートに向かうが満員で救命ボートは離脱してしまう。
ジミーは乗せられたもののマイクとアンドレアはライフラフトにも乗れず、取り残されてしまった。

下のほうが危ないとみたマイクはアンドレアとヘリポートに移動し、海面へのダイブを試みる。
急に怖気づいてこわばるアンドレアを海へ突き落し、自身も海面にダイブしてアンドレアを助けて
救助船に引き上げられた。

傷だらけで救助された乗員、しかし、11名が行方不明となった。

事故検証委員会に呼ばれたマイク。
息子や夫を亡くした家族から詰め寄られるもどうすることもできない。
家族と再会するも泣き崩れるしかなかった。

**

冒頭、缶コーラに金属パイプを刺してはちみつで噴出を止めたものの、やがて噴出してしまう部分は
事故を示唆していたものと思われるが、鑑賞中は意味が解らなかった。

エンドロール。
マイク・ウィリアムズや、ジミー・ハレル本人、それに亡くなった(行方不明の)11人の顔写真が示される。

映画の心証的には、BP社のジョン・マルコビッチ演じる現場責任者の独断が事故原因かの様に見える。
確かに、安全より利益を優先させる態度とか、大丈夫だろうと高をくくってテスト不十分なまま作業を進めたことが、
事故を誘発したことは間違いないが、果たしてマルコビッチが悪いだけなのかどうかはよくわからない。

劇中では、事故はマイクやジミーの到着日か翌日くらいに起こったような感じだが、実際には4/20に発生しており、
もし彼らの出発が本当に4/10だとすると、到着して1週間以上経っていることになる。
だからどうということはないが、警報装置やらセンサーやらもう少し対策ができていたのではないか。
それともそれもこれもどうしようもないほど故障が多かったのか。
なお余談だがディープウォーター・ホライズンは現代重工業製だったらしい。

爆発のすさまじさや、火災の激しさ。
126人もの作業員がいて、よくぞまあ11人だけの犠牲で済んだな、というのが正直な感想だった。

はっきり言って事故の凄さだけが見どころであり、人間ドラマは薄っぺらい。
愛する妻や子も良くも悪くも何もできないわけで「状況がわからず、ただおろおろするだけ」

事故は当時世界的なニュースになり、事故そのものよりもその後延々と続いた原油の流出のほうが悲惨だった。
原油の流出は70万キロリットルになり、BP社の民間への補償金和解金は1兆円規模、
自治体や政府への和解金は約5兆円で、一部分割払いで、その支払いは2030年代まで続くそうだ。

 

 

                  

  ゴースト・イン・ザ・シェル 

スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ピルー・アスペック、ジュリエット・ビノシュ。

近未来(原作の設定では2029年)、体の一部を義体とよぶ機械パーツと交換することが一般的になっている社会。

一人の女性、ミラ・キリアンの脳がハンカ・ロボティクス社の研究所に運び込まれ、
プロジェクト2571と称する研究の一環で義体の中に埋め込まれる。

研究主幹はオウレイ博士(ジュリエット・ビノシュ)。
脳と義体との接合は成功し、ハンカのCEO、カッター(ピーター・フェルディナンド)は、ミラをエージェントとして訓練すると決める。

1年後。
ミラは少佐と呼ばれ、サイバー犯罪やテロ対策の専門部隊、公安9課所属の捜査官となっていた。

ハンカ社の幹部とアフリカのある国の大使が料亭で会合を開いていた。
立体ホログラム広告があちこちに見られる街中のそのビルの屋上で、会議の様子をモニタリングしている少佐の姿があった。

静かに進行しているかに見えた会合にテロリストの集団が接近する。
少佐は上司である荒巻(ビートたけし)から、バトー(ピルー・アスペック)やトグサ(チン・ハン)OK到着を待てと、
指示されるが、テロリストの突入が迫っているとして、会合の席に突入する。

会席で、給仕をしていた芸者ロボットの1体が、ハンカ社の幹部の研究者にドッキングしてハッキングする。
少佐はテロリストらを蹴散らして、芸者ロボットを破壊するが、ハンカ社の幹部は死ぬ。

芸者ロボットは壊れる直前に「ハンカ社と手を組むものは破壊される」と男の声でしゃべる。
男はテロリストの首謀者で「クゼ」

公安9課はクゼの行方を追っていたが、なかなか居場所がつかめていなかった。
今回、芸者ロボットのデータからクゼの所在を突き止めようと考えたが、ロボットの破壊がひどく、解析は容易ではなかった。

そこで少佐はダイブと呼ぶロボットの意識の中に入り込んでクゼの所在を探ることにした。
「深く」ダイブすることは、かなり危険を伴うが、少佐は意識の中に取り込まれそうになりながらも脱出し、クゼの所在をつかむ。

少佐とバトー、トグサはクゼが潜んでいるナイトクラブに行くが、ガードマンのやくざ連に少佐が拉致されて、
電波の届かない部屋に軟禁される。
しかし、少佐が逆襲、バトーとトグサも合流してやくざを一掃し、クゼのいる部屋に入る。
しかし、クゼは直前に爆弾を残して逃げ、その爆破のあおりで少佐の体は半壊、バトーは目を失う。

少佐は体を修理、バトーは目を多機能なレンズ型義眼に入れ替え、捜査に戻る。

その後、またハンカ社の幹部で研究者の一人が殺され、持っていたメモリドライブから同社の研究者を狙った連続殺人テロで、
次はオウレイ博士が危ないとわかる。

その頃、オウレイ博士の車をゴミ清掃車が襲う。
現場に急行した少佐らが追うレス博士を保護、ゴミ清掃車の運転手を確保する。

運転手は記憶を操作されており、少佐の尋問を受けた後、自殺してしまう。
トグサが遂にクゼの所在を突き止め、急行する。

遂に少佐はクゼと対峙するが、クゼにやられて捕まる。
少佐はクゼの胸に散々「バグ」とされた幻覚に現れていた小屋のタトゥーを見つける。

クゼは自分もプロジェクト2571の犠牲者で、少佐も記憶を操作されていることや、
少佐がバグ対としてもらっている薬が本当の記憶を消していること、そして、
その黒幕がハンカ社のカッターだと言うのだ。

少佐はオウレイ博士にプロジェクト2571のことを問いただす。
オウレイ博士は、少佐の前に98人の失敗例があったこと、
テロの被害で両親が死に少佐だけが救出されたことは全部嘘だった、と語る。

少佐はがっかりして公安9課を離れるが、バトーだけは味方になると言ってくる。

しかし、ハンカ社CEOのカッターは少佐を拉致し、オウレイ博士に少佐の記憶を消し、リセットするよう命じる。
オウレイ博士は応じるふりをして、少佐に電子メモを渡して逃がす。

カッターはオウレイ博士を射殺、公安9課には少佐がオウレイ博士を殺して逃げたと報告する。

少佐は、メモに書かれた住所に行く。
そこは、古い高層アパートで、示された部屋番号にはハイリ(桃井かおり)という高齢の女性がおり、
少佐と同じ年代の娘がいたが、家出した後、警察から死んだと連絡があり、位牌が届いた、という。

少佐は自分がその娘、草薙素子だと直感するが、ハイリには告げず部屋を後にする。

少佐は事の次第を荒巻に報告、荒巻はカッターの逮捕を信玄氏に官邸に向かうがハンカ社の特殊部隊を襲われる。
しかし、これを撃破してしまう。

少佐は、素子が恋人のヒデオとサイボーグ反対運動をしていたという現場に行くと、
そこは「バグ」として幻覚で見た小屋そのものだった。

そこにクゼが現れ、クゼこそが、かつての恋人クゼ・ヒデオだとわかる。

そこにハンカ社の多脚戦車(セリフはスパイダー・タンク)が現れて二人を攻撃、
クゼはやられて死ぬが、少佐はタンクのハッチをもぎ取り、内部に手りゅう弾を投げ込んで破壊する。

クゼは瀕死の状態で素子に自分たちのネットワークに融合するよう訴えるが、素子は拒否する。
ハンカ社の攻撃ヘリが接近、クゼは破壊されて死ぬ。

現場に急行していたサイト―(泉原豊)が攻撃ヘリを狙撃して墜落させ、少佐は難を逃れる。

一方、荒巻はカッターの確保に向かうが、カッターは応じるふりをして反撃しようとして、荒巻に撃たれて死ぬ。

少佐は素子の墓を訪れ、墓参に来たハイリと再会。
もう墓は要らないといってハイリと抱き合う。

少佐は再び、捜査現場に戻り、今日もその能力を生かしてテロ対策に活躍するのだった。

**

士郎正宗の世界観は好きで「アップルシード」も「エクスマキナ」もDVDを持っている。
しかし「攻殻機動隊」はもちろん名前は知っていたが、未見。

原作は原作、映画は映画、なので、原作との違いは特に気にならないというか、気にしない。
キャストが何国人かも私にとってはどうでもいいことだ。

しかし、それでもなんだかな、って感じでした。
爽快感も達成感もない。

テンポがいまいちなのと、あのシリコンスーツがとにかく見た目が良くない。
腕を動かさずにややうつむき加減に歩く姿はT−1000(ロバート・パトリック版)に見えた。

街の雰囲気や佇まいは原作に近いというかそのままなので、しょうがないと言えばしょうがないが、
どう見ても近未来の日本ではない。

昨今のハリウッドのSFでは脳などの根幹部分を移植したサイボーグもありふれているし、
相手の脳(機械脳を含む)内意識に入り込んで、記憶なり意識なりを共有する、あるいは
捜索する手法は最近の流行ですらある。

その意味であまり目新しくは感じなかった。
また、成功例の前に累々たる失敗の積み重ねがあるのは科学的には常識で、主人公が知らなかったのは、
(設定とはいえ)無知に過ぎる。

桃井かおりの出演は知らなかったのでびっくりした。
英語のセリフは違和感なく、日本語よりうまいかもしれないと思ったくらい。

ビートたけしの日本語もしかり。セリフは英語でよかったんじゃないのか。

 

 

                 

 

 ハードコア 

ヘイリー・ベネット、シャルトー・コプリー、ダニーラ・コズロフスキー、ティム・ロス。

オープニングタイトルで散々残酷なシーンが描かれる。
単なる残酷さのアピールかと思いきや、実は主人公のヘンリーが食らったものだった。

ここから先は主人公の視点(POV)で物語が展開する。
シューティングゲームのようなストーリーなので、FPSムービーとも呼ばれている。

手術台で目が覚めた男。
左手は肘から先がなく、左足もふくらはぎから先がない。

美人女医、エステル(ヘイリー・ベネット)が、主人公をヘンリーと呼び、自分は妻だという。
エステルはヘンリーに腕をつけ、足をつけ、人造皮膚でカバーしていく。
ヘンリーには過去の記憶がなく、まだふらふらしている。
エステルに連れられて別室に行くと科学者らしき男二人がいる。

まだ声が出せないので、人工声帯をつける準備で、どういう声がいいかを選んでいると、
金髪の念動力を操る怪しげな男エイカン(ダニーラ・コズロフスキー)が現れ、科学者を脅し、
ヘンリーが戦闘で瀕死の重傷を負い、サイボーグ化されたことがわかる。

エイカンは科学者を撃ち殺し、ヘンリーはエステルとともに逃げる。
しかし、逃げて逃げて行き止まりの先は空中。
そう、ここは飛んでいる飛行機の中だった。

脱出ポッドが2つあるというが、ひとつは科学者が乗って逃げ、エステルはヘンリーをポッドに入れる。
ヘンリーは咄嗟にエステルを引き入れ、ポッドは2人を乗せて降下する。
しかし、パラシュートを開くのが遅れ、ポッドはハイウェイに激突。
すぐにエイカンの部下が車でやってきて、エステルが拉致される。

ヘンリーはすきを見て逃げ、ハイウェイから飛び降りて車の下に隠れる。
男(シャルトー・コプリー)が現れ、敵を排除、ジミーと名乗ってヘンリーを研究所に連れていくというが、
敵にやられてしまう。

ヘンリーは逃げ、バスに乗ると、ホームレスのような男(シャルトー・コプリー)が乗り込んできて、
ヘンリーの左腕にドライバーを突き刺し、小さい装置を取り出す。追跡装置らしい。
ヘンリーの電源装置はパワーが弱く、ビルの一室にいる男の心臓の下にある電源装置を取って来いと言われる。

男が、外を見ると、銀色の服の男が突然バスに向かって、火焔を放射。
ヘンリーは窓から逃げるが、ホームレスは焼け死ぬ。

ヘンリーは逃げ、指示されたビルに行き、結局は心臓から電源装置を抜き取って逃げる。
途中、別の男との乱闘、橋の鉄骨場を駆け抜けたり、エスカレーターで格闘し一般女性を巻き込んで大混乱、
やっとの思いで捕まえた男は狙撃されて、頭が吹っ飛ぶとか、いろいろある。

結局ヘンリーは指定されたロシアン・ピンクパブに行き、ジミーを見つける。
そこにいたジミーはジャンキーで、装置を渡すと暴れまくって部屋を出ていき、科学者風のジミーがやってくる。
ジミーはヘンリーを連れて研究所に行こうとするが、エイカンの手下が現れて銃撃戦となり、
ピンクパブのオーナーの女性2人も参戦して大混乱となる。

ヘンリーはジミーの車で逃げ、敵を攻撃、さらには敵の車に飛び移って手りゅう弾で爆破、
ピンクパブオーナーのバイクに飛び移ってと、大暴れ。

エイカンは念動力が使えるのでヘンリーは触れることもできない。
なんだかんだで、ヘンリーは脱出し、ジミーの研究所とされる場所に着くが、出てきたのは擬態したジミー。
研究所の中には車いすのジミーがいて、エイカンに言われてサイボーグ軍団を作っていたが、
不十分な成果で怒りを買い、念力で何度も床にたたきつけられたせいで背骨が折れ、下半身不随になった。

エイカンを倒すため、多くのクローンを作って、ヘッドギアリモコンでコントロールしているとのこと。
ジミーはヘンリーを改造して強化しようと考えたが、ヘンリーのPOV映像がエイカンに送信されていることがわかり、
ジミーは激怒するも、思い直してヘンリーを連れて逃げようとする。

研究所の外は廃ビルで、予想通りエイカンの手下がやってくる。
ヘンリーとジミーは、乱射、爆破、ぶっ飛びの連続で敵を倒していくが、遂にはエイカンに捕まる。

そして、エイカンによって明かされた事実とは、実はエステルとエイカンはラブラブで、ヘンリーは利用されただけ。
ヘンリーの記憶を移植されたクローン軍団は全員がエステルとの恋愛感情を持って、敵に向かっていく。

そして、その知識を植えられた数多くの白服のクローンがヘンリーに向かってくる。
まるで、マトリックスのエージェントスミスとの対決の様に無数のクローン軍団と戦うヘンリー。

エイカンに迫るが、念動力に跳ね返される。
そして倒れるが、鉄条網を手に巻いてエイカンに立ち向かい、エイカンの手に鉄条網を食らわせる。
エイカンはヘリで逃げようとするが、ヘンリーも追い、さらに攻撃、遂には頭を切断してエイカンを殺してしまう。
ヘリにはエステルがいて、エイカンはどこよ、と詰め寄る。
ヘンリーはエイカンの首を見せ、エステルが攻撃してくるが反撃してヘリから突き落とす。
エステルは、開口部にぶら下がり、ヘンリーに助けを求めるが、ヘンリーは無慈悲にシャッター扉を下し、
エステルの指は砕かれて落下する。

完全一人称バイオレンス映画。
主人公ヘンリーは発声装置がつけられる直前に襲われるので声が出せない、つまり一切セリフはないという設定も面白い。
終盤に一瞬だけ、ヘンリーが倒されて、顔が金属板に映るが、薄汚れた金属板でまともに見えない。

スタントは実際にやっているし、撮影は顔の前につけたGoPro。
もちろん合成はしているだろうし、ワイヤーなども使っているだろうが、それにしても・・・の徹底ぶり。

シャルトー・コプリーが何度も出てくるのは面食らった。
中盤に種明かしがあるが、ヘイリー・ベネットの立ち位置とかも含め、単なるFPSではなく、
ドラマ性というかサスペンス性があるのも(バレバレだけど)面白い。
実際のところストーリーはないと思っていただけに、一応それらしき展開になっているのは好印象で、
ラストの無慈悲さもなかなかいいですな。

エイカンはユアン・マグレガーかと思ったが、ダニーラ・コズロフスキー。
素の顔はユアン・マグレガーと似ても似つかないのに、映画では見紛うばかり。

エステルのヘイリー・ベネットは「イコライザー」でクロエ・モレッツの仲間の娼婦。
「マグニフィセント・セブン」では、デンゼル・ワイントンに殺しを依頼するエマ。
実際には、この映画のほうが「マグニフィセント・セブン」より先に作られている。

邦題は、どうして「ハードコア・ヘンリー」にしなかったのか。
確かにヘンリーという名に特別の意味はないかもしれないが、外す必要もなさそうなのに。

*

舞台がロシア、あるいはロシア語圏とは知らなかった。
最初から主要メンバー以外はロシア語を話してはいたが、たまたまロシア内を通過中のなのかと思った。
そのままヨーロッパ経由でアメリカへ行くのか、なんて勝手に思ったわけで、見事に空振り。

途中から作りが「ナイト・ウォッチ」「デイ・ウォッチ」っぽいな、とは思った。
バイオレンスの描き方がそれっぽいなと思ったのかもしれない。

 

 

                

 

 

 

 

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