2017/07-09鑑賞
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今年の累計:35(5)[8] 本 ( )は試写会
[ ]は邦画
1−3月期:12(1)[3]本 、4−6月期:14(4)[4]本、7−9月期:9(0)[1]本、10−12月期:0(0)[0]本  
7月:6(0)[1]本、8月:3(0)[0]本、9月:0(0)[0]本  
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  スパイダーマン:ホームカミング  

トム・ホランド、ロバート・ダウニーJr、マリサ・トメイ、ジェイコブ・バタロン、マイケル・キートン。

「アベンジャーズ」での戦いの後、荒廃したビルの瓦礫の片付けをしていたエイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)。
突然現れた政府関係者に仕事を奪われ、追い出されてしまう。
トゥームスは、すでに手に入れていたチタウリの武器の破片は返さずにその威力などを調べていた。

6年後。
ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、ハッピー・ホーガン(ジョン・ファブロー)に連れられ、
トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr)から、スパイダーマンスーツをもらう。
そして、シビル・ウォーで登場し、キャプテン・アメリカのシールドを奪うところなどを自撮り。

その後、トニー・スタークに連絡すると言われてニューヨークに帰らされる。
しかし、2カ月ほどしても一切連絡がない。

高校では、親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)といつも行動を共にし、一緒にクイズ研究会に参加していた。
帰宅後は夜な夜な家を抜け出して、スパイダーマンスーツで街の平和維持活動(チンピラ退治)に励んでいた。
メイおばさん(マリサ・トメイ)には、スターク社のインターンシップで働いていると嘘をついている。

ある日、ネッドに家でニューデススターのレゴを作ろうと誘われるが、授業が終わると飛んで帰り、
路地裏でスパイダーマンスーツに着替える。

その頃、トゥームスは手にいれたパーツを利用して強力な武器を開発製造していた。
部下がその武器を利用してATMを切り裂いて金を盗んでいるところをピーターが発見、
アベンジャーズのお面をかぶった一味をぶちのめすものの、超強力武器で反撃にあう。
武器の光線はいつもサンドイッチを買っている店を破壊。
ピーターが店の主人と猫を助けている間に犯人一味には逃げられる。

ピーターは着替えて帰ろうとしたがデイパックを盗まれており、仕方なくスパイダーマンスーツのまま帰る。
窓から入って、マスクを取ったらそこにはネッドがいてスパイダーマンだとばれてしまう。

とりあえず、喋らない約束をさせて、ネッドを帰すが、翌日からネッドの質問攻撃に遭う。
一方、ピーターは強力武器の話をハッピーにするが、取り合ってもらえない。

ピーターはスターク社のインターンシップが忙しいと言ってクイズ研究会を退部し、全米大会(デカスロン)出場も辞退する。
体育の授業で、フラッシュ(トニー・レポロリ)がピーターを馬鹿にしたため、とっさにネッドがスパイダーマンを知っていると言い、
ピーターがスパイダーマンと友たちだと言ってしまう。

たまたま、翌日はあこがれのリズ(ローラ・ハリヤー)の誕生日パーティで、スパイダーマンを呼ぶ呼ばないで揉める。
結局、スパイダーマンスーツを下に着たピーターはネッドとリズのパーティに行くが、またもフラッシュにからかわれる。

スパイダーマンスーツに着替えて登場しようか悩んでいると、遠方で青白い光が見えた。
ピーターが、光の場所に行くと、トゥームスの部下が売買している現場だった。

ピーター=スパイダーマンは敵を攻撃するが、超強力武器で反撃され、武器を積んだバンに引きずり回される。

そして、空中から現れたウィング・スーツの男(=バルチャー、マイケル・キートン)に捕まり、何とか逃げたものの川に落ちる。
そしてアイアンマンに助けられ、スーツに追跡装置がついていることなどを教えられる。
結局パーティは中座したまま、帰る途中、敵の落とした武器のパーツを拾う

バルチャーは先にアジトに帰ったものの部下の失態に怒り狂う。
ボロボロになったバンでトゥームスのアジトに着いた部下の一人、ブライス(=ショッカー)は、
トゥームスに反発、悪事をばらすと脅して文字通り抹殺され、代わってシュルツがショッカーになる。

ネッドとピーターは学校で武器のパーツから光る石を取り出しチェックをする。

ショッカーらが探知機を使って学校に光る石を探しに来た。
ピーターは、追尾装置を敵につけ、ネッドと一緒に敵のアジトを探る。

それがメリーランド(NYから100マイル)にあると知ったピーターは、
デカスロン大会の行われるワシントンDCへ行こうと考え、部活のバスに合流する。

大会の宿舎で、ピーターはスーツの追尾装置を外し、ネッドに「補助輪モード」を解除させる。
みんながプールに興じる中、ピーターはフルスペックを起動したスーツで敵を追跡する。

バルチャーは特殊装置でアベンジャーズの武器輸送トラックのコンテナに侵入するが、スパイダーマンに邪魔され、
結局は何も取らずに去る。そして、スパイダーマンは気絶してコンテナ内に取り残される。

翌朝、スパイダーマンはコンテナから脱出したものの倉庫から出られず、カギの組み合わせを何通りも試してやっと外に出る。
その頃、ピーターのいないままデカスロン大会は始まってしまい、決勝のサドンデスでミシェル(ゾイデヤ)が答え、優勝する。

ピーターは結局欠場。
しかし、あの光る石が放射線を浴びると爆破することがわかり、ネッドに知らせようとするがうまくいかない。
ネッドら一行は、ワシントンモニュメントのエレベーターに乗るが、その際、ネッドの荷物をX線装置に通したため、
石が過熱をはじめ、エレベータ内で爆発してしまう。

エレベーターは急降下し始め、途中で引っかかったものの全員が脱出する前に再び落下の危機。

スパイダーマンはワシントンモニュメントをよじ登って、警察のヘリが迫る中、窓を突き破って内部に侵入。
なんとかかんとかぎりぎりでリズを助けることに成功する。

ピーターはスパイダーマンスーツで自分の見たものがすべて記憶されていることを知り、
武器売買現場にいた男を特定し、バルチャーの正体を聞きに行く。

男はバルチャーの正体を知らなかったが、次の取引の場所と時刻を教えてくれる。

スパイダーマンは取引場所であるフェリーに乗り込み、犯人一味をウェブに閉じ込める。
FBIも登場するが、スパイダーマンに気づいたバルチャーが登場し対決となる。

スパイダーマンはバルチャーの武器を奪って固定するが、武器が暴走し、フェリーを真っ二つに分断。
バルチャーは逃げてしまう。

スパイダーマンは強力なウェブで何とかフェリーの沈没を防ごうとするが、アイアンマンが現れて
フェリーを支えてくっつけ、断面を溶接して助ける。

アイアンマンから出てきたトニー・スタークはピーターを叱責し、スパイダーマンスーツを取り返してしまう。
がっかりしたピーターは、ヒーロー活動を止めて、学業に専念することにした。

学校の年次行事である「ホームカミング」が近づいてきた。
ピーターはリズに謝るとともに好きだと告白、ホームカミングパーティに誘いOKをもらう。

当日、有頂天で正装しメイおばさんにリズの家まで送ってもらう。
家から出てきたのは、トゥームス。バルチャーはなんとリズの父親だった。

びっくりしてずっとトゥームスをがん見してしまうピーター。
トゥームスはピーターとリズを車で送っていくが、途中でリズがスパイダーマンどうのこうのと話し、
トゥームスはピーターがスパイダーマンだと気づいて、リズに内緒ですべて忘れろ、という。

ピーターはパーティに出られないとリズに告げて、自作のスーツでトゥームスを追うが、
トゥームスの連絡を受けてやってきたショッカーにぶちのめされる。

危うくやられそうになった時、ピーターが落としていたウェブシューターを拾ったネッドが反撃して助かる。
ピーターは自分の携帯をトゥームスの車に置いたままにしており、ネッドを煽てて追跡させる。

ピーターはトゥームスの狙いが、アベンジャーズ本部の引っ越しに伴い移動する武器だと判断、
ネッドにハッピーに連絡するよう言うが、ハッピーは取り合わない。

ピーターはトゥームスの隠れているところに着き、攻撃を止めるよう言うが、
トゥームスはウィングをリモートで操作して倉庫を破壊し、ピーターを生き埋めにする。

その頃、ハッピーは何も知らずに武器類を飛行機に積み、アベンジャーズタワーを離陸させる。

ピーターは渾身の力を振り絞って瓦礫を跳ねのけ、バルチャーに位置を絡ませてついていく。
ピーターがぶら下がっていることに気づいたバルチャーはピーターを攻撃し、機が損傷、墜落しそうになる。
ピーターは必死で機の昇降舵を操作して市街地への墜落は防いだものの、遂に機は墜落、破壊してしまう。

バルチャーはなおも武器の一部を持って逃げようとするが、ウィングスーツが爆発して墜落、火に包まれる。
ピーターは必死でトゥームスを助け、トゥームスは命拾いする。

トゥームスは逮捕され、ハッピーはピーターに感謝する。

新しいアベンジャーズ本部に呼ばれたピーター。
トニー・スタークはピーターに謝って、新しいスパイダーマンスーツを見せ、正式にアベンジャーズ入りを記者発表するという。
ピーターはまた自分が調子に乗らないかのテストだと思って断り近所でちまちまと悪党退治しますと言って帰ってしまう。

突然ドアが開いてペッパー・ボッツ(グウィネス・バルトロウ)が登場、記者会見はどうするんだとトニー・スタークに迫る。
トニー・スタークはポッツとの婚約発表でもするかとうそぶいて会見場に向かう。

学校に戻ったピーター。
トゥームズが逮捕されて、リズはオークランドに引っ越し。
クイズ同好会の新しいキャプテンにミシェルが指名された。
ミシェルはそれを受け「MJと呼んで」と語る。

自宅に帰ったピーター。
これは君のものだと書いた紙袋が置かれており、中にはスパイダーマンスーツが入っていた。
スパイダーマンスーツに身を包み、マスクを取ったところ、後ろに立っていたメイおばさんが
「何やってんの」と叫ぶところで映画は終わる。

トゥームズが収監されている監獄。
マック・ガーガン(マイケル・マンド)にすれ違いざまにスパイダーマンの正体を知っているのかと聞かれ、
もし知っていたらもう殺している、と答えるシーンが挟まれる。

最後の最後にキャプテン・アメリカ(クリス・エバンス)が登場し、必要なものは忍耐で
待っていても大したことが起こらないこともある、と言って去る。

「デッドプール」の最後に「まだいたの、何もないからさっさと帰りなよ」という系のおまけ。

非常に楽しい。
トム・ホランドのスパイダーマンがはまっている。

スパイダーマン・スーツやウェブ・シューターをトニー・スタークから貰ったと言う設定も良い。

悲しいエピ(おじさんの死、おばさんの苦労、蜘蛛に咬まれる)などは完全に端折られているし、
マリサ・トメイに貧困の苦労は、似つかわしくないからちょうどいい。

最後はWhat's the he‥と言いかけて切れるが、What's the hell are you doing ?  と続くことは自明。
バレたのか、「スパイダーマンにかぶれて、そんなもの買ってんじゃないわよ」なのか、気になる。

例によって、スタン・リーが登場する。
スパイダーマンが自動車泥を捕まえて、車の防犯ブザーが鳴り響き、周りからうるさいと叱られるシーンの叱るジジイ。

ペッパー・ボッツが出るとは、想定していなかったのでびっくり。
グウィネス・バルトロウは、もう二度と出ないのかと思っていた。

映画からは想像できないが、マック・ガーガンのマイケル・マンドが笑った顔はスリムクラブの内間に似ている。

スーツ・レディ(=カレン)の声はジェニファー・コネリー。

トム・ホランドは173cmで、リズのローラ・ハリヤ―は大きく見えるが176cm。
それよりもミシェルのゾイデヤは180cmと大柄だが、立っているシーンが少なく目立たない。

ホームカミングは直訳すれば帰宅、帰郷で、「スパイダーマン:家に帰る」的な意味かと思っていたが、
高校のホームカミング(同窓会)。
学校が企画してOB/OGを呼んで開催する年次のお祭りだそうで、高校や大学で盛大に行われるらしい。

余談だが、通常、日本だと政府関係の仕事を請け負っていて、契約取り消しになった場合、
何らかの補償金(違約金)があるはずだが、アメリカはないのか。

 

 

 

 

  怪盗グルーのミニオン大脱走   

スティーブ・カレル、クリステン・ウィーグ。
笑福亭鶴瓶、中島美嘉、松山ケンイチ、生瀬勝久、芦田愛菜、いとうあさこ、山寺宏一。

1980年代、イーブル・ブラットという悪ガキが主人公で一世を風靡したTV番組があった。
しかし、主役を演じたバルタザール・ブラットが成長して人気が落ち、番組は打ち切り。
成長してしまった子役には誰も見向きもしない。

バルタザール・ブラット(声:松山ケンイチ)は番組のキャライメージそのままに本物の悪党と化していた。
そして大型貨物船に侵入し、世界最大のダイヤを盗みだす。

ブラット侵入の連絡を受けたグルー(声:笑福亭鶴瓶)とルーシー(声:中島美嘉)
それにミニオンのメルらが貨物船に向かい、船に乗り込んだグルーはいろいろあって、
世界最大のダイヤは取り返したものの、ブラットには逃げられてしまう。

この件があってか、反悪党同盟の長官が交代になり、新長官、バレリー・ダ・ビンチ(声:いとうあさこ)は
グルーに首を宣告、反発したルーシーも一緒に首になってしまう。

帰宅したグルーは何とか子供たち(マーゴ=声:須藤祐実、イディス=声:矢島晶子、アグネス=声:芦田愛菜)に
首になったことを伝える。

ミニオンたちはグルーがまた大泥棒に戻ると期待するが、グルーは泥棒は止めたと宣言し、
ミニオンたちはあきれ返って家出してしまう。

その頃、パリの博物館にダイヤの鑑定人が現れ、世界一のダイヤがすり替えられている可能性があり、
鑑定すると言う。
しかし、それ鑑定人はブラットが化けていて、まんまとダイヤを盗まれてしまう。

一方、ブラットがダイヤを盗んだことを新聞で知ったグルーの家に執事のフリッツ(声:山寺宏一)が現れ、
グルーの双子の兄弟のドルーが父が死んだので、話したいとのこと。

父は子供のころに死んだと聞かされていたグルーが母に事情を聴くと、幼い頃に父が死んだのは嘘で、
離婚して双子を一人ずつ引き取り、二度と会わないという約束だったと言う。

グルーはルーシーと3人の娘を連れて、ドルーの島に行くことになった。
出迎えたドルー(声:生瀬勝久)は、見た目はグルーそっくりだが、ふさふさの金髪。
ルーシーと子供たちを観光に行かせ、グルーとドルーは話し合うことになった。

町のチーズ祭りで良いところを見せようとしたルーシーは、マーゴにチーズを取らせたため、
男児がマーゴに婚約を迫り、その母親も出てきて言い争いになる。
そのおかげでマーゴはルーシーを見直し頼りにするようになった。

ドルーの目的は二人の父がもともと大泥棒で財を成していたが、ドルーは泥棒のセンスがないので、
グルーに泥棒指南をしてほしいと言うものだった。

最初は断っていたグルーだが、ドルーの持つスーパーカーに魅せられて、協力することになる。
そしてその目標は、世界一のダイヤをブラットから奪うこと。
しかし、グルーの真意は、ダイヤを取り返し、ブラットを逮捕して反悪党同盟に復帰することだった。

一方、家出したミニオンたちはピザ配達人を追ってスタジオに入り「シング」のオーディションに紛れ込む。
拍手喝采を浴びたミニオンたちだったが、逮捕され収監されてしまう。

監獄で悪を発揮し、主になったミニオンたちだが、グルーが懐かしくなり、全員で脱獄をして空に逃げる。

グルーが計画を立て、ブラットの要塞ともいえる島に乗り込むことになった。
逃亡用ボートのパイロットとして待機するはずのドルーもヘタレのくせに同行し、忍び込む。
なんとかかんとかダイヤを取り返して逃げるが転落して針の山へ。

その寸前でルーシーが二人を助け、グルーはダイヤを返すことを白状し、ドルーとけんかになる。

ドルーの島に戻り、ルーシーと子供たちが先に帰りの飛行機に乗る。
しかしそれはルーシーに化けたブラットで、ダイヤも取り返されてしまった。

グルーは納戸に押し込められていたルーシーを助け出し、ドルーとも仲直りしてブラットを追う。
途中グルーを追っていたミニオンたちと遭遇、ミニオンもついてくることに。

ブラットは、TV番組のキャラだったブラットロボを実際に作り、その額にダイヤをはめ込み、
レーザー光線の発射装置としていた。

そして、番組同様バブルガムでハリウッドの街を覆い、レーザー光線で街ごと宇宙に飛ばそうとしていた。
3人の子供たちはビルの外壁に取り残されており、倒壊寸前、ルーシーが間一髪救助した。

グルーはブラットの攻撃で失神、レーザー光線を向けられるが、ドルーがブラットロボに乗り込んで装置を破壊、
ロボットを停止させたが、ロボットの転倒とともに瓦礫に埋もれてしまう。

グルーはドルーを救出、ブラットと最後のダンスバトルに挑む。
そして、ブラッドのショルダーキーボード(キ―タ―)を奪って攻撃、ブラットはガムに包まれて捕まる。

バブルガムはミニオンたちが破壊し、ハリウッドは無事だった。

こうして、グルーとルーシーは反悪党同盟に復帰することができた。

一方のドルーはグルーの屋敷の地下でミニオンたちと悪だくみをし、
グルーの飛行機でミニオンたちと悪事に出かけるのだった。

**

子供は多かったが、あんまり笑っていなかったように思う。
子供向けとも言い切れず、大人向けというほどでもなく、中途半端と言えば中途半端。
無難なファミリー向けなのかも。

ブラットがてっぺん禿げなのも大人には年齢を表現していると分かっても子供には通じない。

グルーとドルーの兄弟の再会と和解。
ルーシーと3姉妹の母娘の信頼関係の構築、といったファミリー映画に必須の物語がテーマで、
「ミニオン大脱走」はエピソードの一つに過ぎない。

なのに、営業上の観点からミニオンを前面に出したと思われる。
日本での出足は絶好調。
週末動員数で3週連続1位と東宝東和の思惑は大成功と言えるが、邦題と内容の違和感はぬぐえない。

日本語版はオープニングタイトルから、笑福亭鶴瓶、中島美嘉、松山ケンイチ、芦田愛菜、いとうあさこらの名前を
英字表記で出すなど日本のマーケットを多少意識した造りになっているが、本編の英文は日本語にせずそのままで
Disney/PIXARほどのこだわりはないと見た。

吹き替えキャストは続投。
英語版では、アグネスの声は交代しているが、日本語吹き替え版の声は芦田愛菜のまま。

悪役は松山ケンイチ。
非常に張った喋りでアニメの吹き替えと普通の芝居では喋り方が異なるんだな、と言うか変えて然るべきだなとは
今回改めて感じた次第。

オリジナルのドルーは、スティーブ・カレルの二役。
吹き替えは、笑福亭鶴瓶と生瀬勝久。
なぜ二役でないかは想像だが、グルーはヒスパニック的訛りで、スティーブ・カレルが訛って喋っているので、
それを関西弁バリバリの笑福亭鶴瓶にしたのは十分理解できるが、ドルーはアメリカンな喋りなので、
スティーブ・カレルには普通にこなせるが、笑福亭鶴瓶にはバリバリの東京弁は無理、と見たのではないか。

ネファリオ博士は、ハンソロ宜しく凍結されてしまっていて、登場せず。

ミニオンがアメリカン・アイドル風の「SING」のオーディション舞台に紛れ込むなどパロディもたっぷり。

ルーシーは2作目からの登場で中島美嘉も同作から。
英語版のクリステン・ウィーグも当然そうだろうと思っていたら、1作目の養護施設の嫌味なおばさん、ハッティさんの声だった。
その意味では山寺宏一も「1」では敵役のベクターだし、「2」では一時犯人と間違われるかつら屋だった。
こういうのは連続出演とはいえるだろうが、続投とは言えまい。

 

 

       

  ザ・マミー 呪われた砂漠の王女  

トム・クルーズ、ラッセル・クロウ、ソフィア・プテラ、アナベル・ウォーリス。

西暦1100年頃、十字軍の残党は一人の兵士の遺体に赤い宝石を持たせて棺に入れる。

後にロンドンでトンネル工事中、大規模化空洞に行き当たり、ここが十字軍の兵士の墓所であることが判明した。
関係者が調査中にジキル博士(ラッセル・クロウ)が部下を連れて入ってきて、文書を見せ、作業員を追い出して
自分たちが作業を続ける。

時代は遡り、エジプト新王国時代(紀元前1500〜1000頃)。
ファラオの娘アマネット(ソフィア・プテラ)は、次期ファラオの地位を約束されていたが、
王に男児が生まれたため、世継ぎを男児に奪われることとなった。
アマネットは、セト神に実体を与える代わりにファラオの地位を得るとの誓いを立て、魔物と化し、
父であるファラオと妻、男児を殺害した。
さらに、愛人を宝石のついたナイフで刺殺することにより、セト神を蘇らせようとしたが、寸でで拉致され、
生きながら布を巻かれて石棺に収められ、遠くペルシャに運ばれ、埋葬された。

イラクで斥候任務についていたニック・モートン(トム・クルーズ)とクリス・ベイル(ジェイク・ジョンソン)。
ニックは「ヘンリー」のサインのある地図に書かれた地にお宝があるとして、任務そっちのけで村に潜入するが、
敵の攻撃に遭い、味方に爆撃してもらって、難を逃れる。
その際、崩落した地面の下に遺跡を発見する。

ニックとクリスの上官であるグリーンウェイ大佐(コートニー・B・バンス)が呼び出した考古学者の
ジェニー・ホールジー(アナベル・ウォリス)は、ニックが地図を盗んだことに激怒するも、
大佐の命令でニック、クリスとともに地下の空洞に入る。

中東(ペルシャ)にエジプトの遺跡があることに驚愕するジェニー。
その様子から墓所ではなく牢獄だと直感する。
退去の時間が迫る中、ニックが水銀の池の仕掛けを作動させ、底に沈められていた石棺を浮かび上がらせる。

石棺はヘリコプターで基地に運ばれ、砂嵐の中を輸送機で運ばれる。
洞窟内で毒雲に刺されていたクリスは機内で異常をきたして立ち上がり、制止しようとしたグリーンウェイ大佐を刺す。
クリスはニックや他の兵士にも迫ってきたため、ニックが射殺してしまう。

ロンドンまであと10kmほどに迫ったころ、機は鳥の大群とバードストライクを起こし、パイロットは死亡。
機も損傷して墜落する。
ニックはジェニーにパラシュートを与えて放り出し、自身は機とともに墜落する。

死体安置所。
死んだはずのニックは突然息を吹き返し、遺体の確認に来たジェニーと再会する。
ニックは行く先々でクリスの亡霊を見て、自分がアマネットに狙われていることを知る。

一方のアマネットの石棺は機の墜落時に蓋が外れ、アマネットが放り出されていた。
命は長らえていたものの、長い年月でミイラ化していたアマネットは捜査官の生気を吸い取って少し蘇り、
捜査官はアンデッドの部下にして去る。

ニックはジェニーとアマネットを探しに行こうとするが、機の墜落現場ではなく教会に向かう。
そこにはアマネットが待ち伏せしており、数多くのアンデッドに捕まったニックは祭壇の上に押さえつけられる。
教会の像を壊し、中に隠されていた短剣を取り出したアマネットが、セト神に捧げるとしてニックを刺そうとするが、
宝石がないことに気づいてためらう隙にニックはジェニーとともに車で逃走。

追いすがるアンデッドを撃破しながら進むが、結局アマネットから逃れられず教会に逆戻りする。
ニックはアマネットに対抗しようとするがボコボコにされる。

あわや、という時、何者かによってアマネットにワイヤー付きの銛が何本も撃ち込まれる。
ニックも麻酔を打たれて拉致される。

目が覚めたときは研究所の中。
責任者のヘンリー・ジキル博士は、そこが「プロディジウム」という邪悪を破壊するための組織で、
アマネットを再び封じ込めることが目的だと言う。
ジキル博士は怪しげな注射器を出すが、それは自分に注射するためだった。

アマネットは鎖でつながれ、水銀を血管に注入され始めていた。
ジキル博士によれば、その後アマネットを解剖し調査する予定。
さらに、ニックを短剣で刺し、セト神の復活を調べると言う。
ジェニーはジキル博士に反発し、ニックを助けたいと思う。

アマネットは呪文で毒蜘蛛を使って操作員を操り、水銀を止めるとともに、制御盤を破壊させ、鎖を切って脱出する。
操作員の生気も吸い、ニックを探す。

ニックはジキル博士と対面中、発作を起こしたジキル博士は、暴力的なエドワード・ハイドに豹変し、ニックを締め上げる。
ニックがぎりぎりで注射器を拾ってハイド氏に打つとハイド氏はジキル博士に戻る。
そのすきにニックはジェニーとともに宝石を探しに行く。

研究所内で暴れるアマネットはニックを追って砂嵐を巻き起こし、宝石のある十字軍の墓所に向かう。
地下に埋葬された遺体や、十字軍の遺体をアンデッドとしてよみがえらせたアマネットは、ジェニーを水中に引きずり込む。
ジェニーを探して水中を追うニックだが、ジェニーは水死していた。
宝石を見つけたアマネットのいる場所に到達する。

ニックはアマネットに立ち向かうが到底歯が立たない。
しかし、隙を見て短剣を奪い取り、自ら胸に刺して邪神となり、アマネットの生気を完全に吸い取ってミイラにしてしまう。
そして、ジェニーにショックを与えて息を吹き返させるが、自分を見ないでくれと言って闇に消える。

ジキル博士はアマネットを再び水銀に浸して石棺に収め密封する。

ニックはクリスを甦らせ、砂漠で宝物探しの旅に出る。

ユニバーサルの「ダーク・ユニバース」シリーズの第1弾。
この後ジョニー・デップ、ハビエル・バルデムを擁した映画が予定されている。
なお、ラッセル・クロウがシリーズのキーパーソンとして続投の見込み。

びっくりさせようとするシーンは多いが、ぞくぞくするような怖さはない。
ジキルがハイドになるシーン要るか。
クリスの亡霊も笑わせるつもりならいざ知らず濃過ぎる。

ヒエログリフは基本解読されているので、読めるのは不思議ではないが、
基本、母音の表記がないので、正確な発音は分からないらしい。

セト神はラー神(太陽神)の子で、オシリス神の弟。
いろいろな描かれ方をしていて、良い神にされたり悪い神にされたり、時代によっても違う。
「キング・オブ・エジプト」で描かれた様に覇権争いでオシリスを殺し、その子ホルス神と80年戦い続けた説もある。

ジェニーが、「中東にエジプト新王国の遺跡が・・・」とのセリフ(字幕)がある。
新王国であれば、ラムセス2世もその時代で、その頃のセト神はファラオを支える神であったはずだ。

絵ではツチブタの頭に描かれているが、ジャッカルだともいわれる。
砂漠の神、戦いの神ともいわれる。

セト神は下エジプト(ナイル川下流域)の神で、上エジプト(ナイル川上流)はホルス神の領域。
エジプトのファラオは上下エジプトの統一王であり、ホルスとセトからエジプト統治を託されたとされる。

なお、下エジプトの守護神は赤冠(デシュレト)をかぶった女神、ウアジェトであり、
上エジプトは白冠(ヘジェト)をかぶった女神、ネクベトである。

ジェニーのアナベル・ウォリスは何処かで見たような見たことないような。
「キング・アーサー」ではジュード・ロウを裏切ってチャーリー・ハンナムに内通するマギー。
「Xメン:フューチャー&パスト」にも出ていたらしいが、全く記憶にない。

原題は「MUMMY」。
同じタイトルの映画は多くあるが、日本で有名なのは「ハムナプトラ」シリーズだろう。
本作はその続編かと思いきや、ミイラ映画の元祖1932年公開「ミイラ再生」(原題は同じ)のリブートらしい。
ただし、「ミイラ再生」とは、設定もあらすじもほとんど違っている。

「ミイラ再生」では、エジプト古王国時代(紀元前2600頃)のトト神(鳥頭の知恵の神)の神官イムホテプが、
イシス神(翼を持つ豊饒の女神)に仕える巫女に横恋慕し死なせてしまうが、彼女を蘇らせようと死者復活の呪文を盗んだことで、
生きながらミイラにされる。

大英博物館の探検隊がイムホテプのミイラを発見するも、一緒に埋葬されていた死者復活の呪文を読んでしまい、
イムホテプは生き返って逃げる。
10年後、イムホテプは探検隊の前に現れ、死んだ巫女の墓所に案内して発掘させ、ミイラをカイロ博物館に安置させる。
イムホテプは、博物館に忍び込んで復活の呪文を唱えるが、巫女の生まれ変わりの英国人女性ヘレンに巫女の魂が蘇る。
イムホテプはヘレンに一緒に死のうと言うが、ヘレンはイシス神に助けを求め、イシス神はイムホテプを灰と化す。

合致する点といえば、最初に蘇るミイラのイムホテプが生きながらミイラにされて埋葬されたことぐらいか。

 

 

       

 カーズ クロスロード    

PIXARアニメ。
同時上映の短編は「LOU」
LOST AND FOUNDに住む不思議なもの。

吹き替え版なので日本語版の声優は以下の通り。
ライトニング・マックイーン:土田大
メーター:山口智充
ルイ―ジ:ジローラモ
サリー・カレラ:戸田恵子
ドック・ハドソン:浦山迅
クルーズ・ラミレス:松岡茉優
ジャクソン・ストーム:藤森慎吾
スモーキー:有本 欽隆

カーナンバー95、ライトニング・マックィーンは、相変わらずレースで無敵の強さを誇っていた。

2016年シーズンのレース。
終盤までトップを走っていたマックィーンは、ゴール寸前に新型車のジャクソン・ストームにぶち抜かれ優勝を逃す。

インタビューでのストームはマックィーンを憧れの存在と言いつつも褒め殺し状態。
その後もストームは連勝を続け、各チームは新型車への切り替えを進めるようになる。

マックィ―ンはストームにライバル心を燃やし、何が何でも勝とうと焦るが、旧型車は数えるほどに。

そして最終戦。
終盤までいい勝負をしていたマックィ―ンは、ほぼ同時にピットに入ったストームより先にコースに出ようと焦り、
何とかトップに立ったもののあっさりストームに抜かれ、さらにスピードを上げる。
しかし、タイヤに負荷をかけ過ぎ、遂には左後輪がバースト。
マックィ―ンは宙に舞い大破する。

ラジエーター・スプリングに戻り、修理は済ませたものの、まだ下塗り段階のマックィ―ン。
ポルシェ・カレラのサリーに励まされながら、再起を目指す。

スポンサーのラスティーズ兄弟から「ラスティーズ・レーシング・センター」を新設したとの連絡が入る。
ピカピカのトレーニングセンター。
最新のシミュレーターやランニングマシンを備え、クルーズ・ラミレスという黄色い車体のトレーナーもいる。
これだけの設備を整える資金。ラスティーズ兄弟は会社をスターリング(声:大川透)に売ったという。

新社長スターリングの下、クルーズをトレーナーにマックィ―ンはトレーニングを開始するが、
基礎からのやり方に疑問を感じ、無理やり最新のシミュレーターに乗り込む。

クルーズは止めるが、スターリングはシミュレーションを許可。
その結果、操作に慣れないマックィ―ンは壁に激突、コースを外れインフィールドでメカニックを巻き込む大クラッシュを起こす。
(シミュレーションなので実害はなし)

スターリングはマックィ―ンの衰えを指摘、引退を勧告し、同社の宣伝に注力するよう依頼する。
マックィ―ンは猛反発するが、結局は2017年シーズンの最初のマイアミでのレースで勝てなければ引退、
勝てば自分で引退時期を決める約束でレース復帰を目指すことになった。

マックィ―ンはレーシングセンターを離れ、海岸でのトレーニングを開始する。
クルーズも同行するが、マシンでしか走ったことの無いクルーズには荷が重い。
マックィ―ンは自身のトレーニングよりもクルーズを鍛えているような有様。

直線でのトレーニングでは大した成果が得られないと考えるマックィ―ンは場所を移動。
その途中、サンダーホロウでレースが行われていると知り、急遽参加を決めるが、
マックィ―ンとばれないように泥だらけにしてナンバーもごまかして参加する。
しかしそこは8の字コースで相手を壊し残った車が勝ちというトンデモないレース。

クルーズも巻き込まれてレースがスタート。
なんとかかんとか終盤まで生き残り、スクールバスのミス・フリッターも倒して、クルーズが優勝してしまう。
タンクローリーが転覆して水を浴びたマックィーンの正体もばれる。

初めてのレース、初めての優勝で舞い上がるクルーズ。
クルーズのせいでトレーニングができなかったと嫌味を言うマックィ―ン。
クルーズはマックィ―ンにあこがれてレーサーを夢見ていたものの、他のレーサーに囲まれて諦めた胸の内をぶつける。
そして、ラスティーズ・レーシング・センターに戻ると言って去ってしまう。

マックィ―ンはそんなクルーズに悪いことをしたと思い、また自身の師であるドック・ハドソンの師、スモーキーに
トレーニング成果の出ないことの解決策を相談するため、クルーズを誘い直してトーマスビルに向かう。

トーマスビルでスモーキーはすぐに見つかり、さらに伝説のレーサーたちにも出会う。
ドック・ハドソンの引退後を知るスモーキー。
レース引退後沈んでいたわけではなく、マックィ―ンを育てることに喜びを感じていたとのことだ。
マックィーンはスモーキーらの指導を得て、クルーズを仮想ストームに見立てて、練習に励む。

マイアミでの開幕戦の時期は迫ってくる。
仕上げに伝説のレーシングカーたちが用意したのは、暗闇の森の中を突っ走ること。
瞬発力や直感を養うためだ。
調子をすっかり取り戻したマックィ―ンだが、最後の最後にクルーズに抜かれてびっくりする。

いよいよ開幕戦。
ポール・ポジションのストームは相変わらず自信満々でマックィーンに嫌味を言う。
予選に参加していないマックィーンは最後尾からのスタート。

マックィーンは序盤から飛ばしていく。
レース中盤、大クラッシュが起こるが、マックイーンはうまくすり抜ける。
セーフティカーが出て、その間に各車はピットインを行う。

その頃、スターリングはピットで応援していたクルーズをレーシングセンターに戻るよう命令。
クルーズは戻りかける。

それを見たマックィーンはピットに戻り、レースナンバー95をクルーズに譲り、車を交代する離れ業に出る。
(レースのルール上問題ないとの設定)
クルーズは夢を掴め、とのマックィ―ンに押されてレースに参加。
最後尾から猛追し、徐々に順位を上げていく。
4位まで上がった時、ストームがトップから降りてきて、クルーズに嫌味を言い、クルーズはしょげて順位を落とす。
スモーキーがマックィーンとクルーチーフを代わり、クルーズを励まし、クルーズは再度やる気を出して頑張る。
いよいよ終盤、ラストラップ。
ストームに並びかけたクルーズに対し、ストームが幅寄せして外壁にクルーズを押し付けていく。
クルーズはドック・ハドソンの伝説技を繰り出し、ストームの上に一回転してかわし、そのままトップでゴールした。

スターリングは、クルーズと契約しマックイーンはレース引退と告げるが、レースの公式結果は、
マックィーンとクルーズの連名の優勝で、マックィ―ンは引退せずに済んだ。
クルーズはスターリングとの拒否して辞職、ライバル会社のダイナコのテックス社長の誘いを受ける。

テックス社長はなんとラスティーズも買ってしまい、マックィ―ンはラスティーズのスポンサーのまま、
クルーズはダイナコのスポンサードでレースに参加することとなった。

吹き替えはみな違和感なく、アニメとの同期もぴったり。
オリジナル版同様、日本語版吹き替えに合わせてCGを作っているのかと思うほど。

看板やポスターや新聞などでストーリーにかかわる部分は、日本語にしてあった。

マックイーン、メーター、サリーなどの主要キャストはオリジナル吹替とも続投。
ストームはアーミー・ハマーで吹き替えはオリラジの藤森。

このシリーズはどう考えても子供向けではない。
現に小さい子(多分未就学児)が途中で飽きて出て行ってしまった。

新旧交代や、過去の栄光からの挫折と再生など、ベテランの悲哀も感じられる。
ピット作業や、セーフティカ―のルールなどもある程度の知識が必要かも。
車の交代が許されるのは驚きだが、設定のルール上許されると言うことなので良しとしよう。

但し、ダートコースや砂浜でのトレーニングがインディカーのレースで有効とは思えない。
コースが違うだけでなく、車に要求される性能が違い過ぎる。

ところで果たして次はあるだろうか。
「カーズ」は、もともとはPIXARがディズニーのために制作する最後のアニメだったので、
「ディズニーには作れないだろうアニメ」感がとても強かった。

「2」はエンタメ性を重視し、世界転戦をベースにスパイ物っぽい味付けがアメリカではいまいちだったようだ。
「3」は私的にはオリジナル回帰と思える。

 

 

              

 ジョン・ウィック チャプター2  

キアヌ・リーヴス、イアン・マクシェーン、 ローレンス・フィッシュバーン、ジョン・レグィザモ、ピーター・ストーメア。

前作の直後。

バイクと車のカーチェイス。
バイクに車をぶつけて倒したドライバーは、バイク乗りからカードキーを抜く。

前作で殺されたロシアンマフィアのボスとその息子が奪ったジョン・ウィックのムスタングは、
死んだボスの兄弟であるアプラム・タラソフ(ピーター・ストーメア)の車庫にあった。

ジョン・ウィックは、単身その車庫に乗り込んで、車を取り返すが、アブラムの部下が襲ってくる。
激しいカーチェイスや戦いの末、車もボコボコになりながら、アブラムの部下を全滅させる。

ジョン・ウィックはアブラムの部屋に入って一緒に乾杯してすべてを水に流すことにした。

車もぼろぼろのままで家に戻り、車屋のオーレリオ(ジョン・レグィザモ)を呼び、修理を頼む。
そして、前作で取り出したままの地下の武器の隠しスペースに武器を戻し、セメントで埋める。

こうして、ジョン・ウィックに平穏な日々が戻ったかに見えたが、イタリアン・マフィアの
サンティーノ・ダントニオ(リッカルド・スカマルチョ)が、かつてジョン・ウィックが組織を抜ける時に
約束した「借り」の聖印(血判が押されたマーカー)を盾に姉殺しを依頼する。

姉のジアナがイタリアンマフィアのトップに立ち、世界的なマフィア組織のトップ組織、
ハイテーブルの12人の一人になると言う。
それを阻止し、自分がトップに立つのが目的だ。

ジョン・ウィックは一も二もなく断るが、サンティーノは、バズーカをジョン・ウィックの家に撃ち込み全焼させる。
警察が来るもジョン・ウィックはガス漏れによる爆発と言ってごまかす。

ジョン・ウィックは闇組織のセーブポイント的なコンチネンタルホテルに支配人(イアン・マクシェーン)を訪ね、
聖印の破棄方法を聞くが「ない」と言われる。
前作の最後で引き取ったスタッフォードシャー・ブルテリアをフロントのシャロン(ランス・レディック)に預け、
イタリアに向かう。

ローマのコンチネンタルホテルに入ったジョン・ウィックは、防弾性のスーツ、短銃から自動小銃、ナイフなどを調達、
ローマの地下水路の地図などを手に入れ、ジアナのトップ就任式が行われる会場の地下に潜入する。

ジョン・ウィックは要所要所に銃を隠し、ジアナのいるところに接近する。
ジアナ(クラウディア・ジェリーニ)は最側近のボディガード、カシアン(コモン)を下がらせて、
化粧直しをしようとするところにジョン・ウィックが登場し、覚悟を決めたジアナは両手首を切って入水。
ジョン・ウィックは、ジアナを撃ち殺して脱出する。

ジョン・ウィックに気づいたカシアンはジアナの遺体を発見しジョン・ウィックを追う。
ジョンは地下通路に入り、サンティーノの部下のアレス(ルビー・ローズ)らに襲われるが、敵を次々と倒しながら脱出。
追ってきたカシアンと街中での撃ち合いや格闘の末、コンチネンタルホテルの転げ込み、一旦休戦となる。
(コンチネンタルホテル内での争いは厳禁)
ジアナ殺しの理由をカシアンに話し、理解は得るものの復讐は止めない。
その後、街中で再び二人は格闘し、ジョン・ウィックは電車の中でカシアンの胸の動脈にナイフを刺して逃げる。

これで、借りは返した、と思いきや、サンティーノは姉の敵討ちをする、と言い出す。
怒り狂ったジョン・ウィックを消すため、サンティーノは700万ドルの懸賞金を懸けて、
ジョン・ウィックの殺害をニューヨーク中の殺し屋に依頼する。
(殺しの依頼を広める闇の仕組みがある)

町中に潜んだ殺し屋らが、ジョン・ウィックに襲い掛かるが撃退し、ホームレス一味を隠れ蓑にした
パワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)に助けを求める。

サンティーノを倒すことがパワリー・キングにメリットがあるとの条件で銃を借り、
サンティーノのハイテーブル就任式の行われている美術館に入る。

ジョン・ウィックはサンティーノの部下を倒していくが、アレスがサンティーノを逃がして
ジョン・ウィックにタイマンを挑む。
しかし、結局はやられてしまう。

サンティーノはコンチネンタルホテルに逃げ込み、支配人に血の契約の完結にサインさせられる。
ジョン・ウィックはホテルに乗り込んで、支配人の制止も聞かず、食事中のサンティーノを射殺してしまう。
ジョン・ウィックは、ブルテリアを引き取って焼け落ちた家に戻る。

支配人はジョン・ウィックを呼び出して、コンチネンタルホテルの特権排除を宣言する。
1時間の余裕を与えられたジョン・ウィックはブルテリアを連れて逃げる。
ハイテーブルからも賞金を懸けられ、安全地帯を失ったジョン・ウィックはどうなってしまうのだろうか。

**

続編作る気満々の終わり方だが、敵が1つのグループ(1)<NY中の殺し屋(2)でもすごいのに、
世界中の殺し屋+安全地帯/待避所なしになってやれるのか。

なにか、逃げ道or落としどころが必要になるというか、納得のできるリセット条件が作れないと難しいのでは。

マフィア連合の常任理事会っぽい、12人のハイテーブルは前回出なかったようなので、
こことの何らかの契約、約束、条件っぽいものが作られるのかもしれない。

カシアン(コモン)とアレス(ルビー・ローズ)は瀕死ながらも死んではいない。
次作があるとすれば出るのか。

昔のスパイ映画の様に主人公は絶対的強者で怪我もせず敵をなぎ倒す、なんて設定、展開はなく、
疲れるし、怪我するし、ボロボロにはなるんだけど、主人公をサポートするのは仲間だけでなく、
いろいろと闇の住民全体をサポートするシステムがある点は、斬新で面白い(1でもそうだった)

ジョン・ウィックのアクションが見せ場ではあるが相変わらず何となく切れが悪い。
動きはスムーズだし、無駄もないのだが、何でですかね。

 

 

      

 銀魂   

坂田銀時:小栗旬
志村新八:菅田将暉
神 楽 :橋本環奈

桂小太郎:岡田将生
エリザベス:山田孝之
志村 妙:長澤まさみ
平賀源外:ムロツヨシ

近藤 勲:中村勘九郎
土方十四郎:柳楽優弥
沖田総悟:吉沢亮

岡田似蔵:新井浩文
高杉晋助:堂本剛
武市変平太:佐藤二朗
来島また子:菜々緒

村田鉄矢:安田顕
村田鉄子:早見あかり

***

江戸時代末期、宇宙人が来襲し、日本を開国させるととも天人(あまんと)として人々を支配している世界。
武士は刀を奪われて没落していた。

新八は「でにいず」でバイト中、天人とトラブルを起こし、結果的に銀時が助けることになる。

ここで銀時の歌でオープニング。
突っ込みあり、銀時は新八、神楽とともに何でも屋、便利屋、「万事屋(よろずや)銀ちゃん」で相談事を請け負うことに。

ある日、神楽が「かぶと狩り」に行きたいと言い出し、乗り気のしない銀時と新八だったが、
TVでかぶと虫が高値で売れると聞いてがぜんやる気を出す。

森では、真選組の土方以下組員が思い思いに工夫を凝らし、逃げ出した将軍のペットだった金色のカブトムシを追っていた。
結局は巨大魚に食べられてしまい、捕獲には失敗した。

その頃、街中では、辻斬りが出没。
銀時と別れた桂が辻斬りの岡田似蔵に遭遇するが、その刀は桃色にきらめく妖刀。
桂はその後行方不明となる。

暫くして刀鍛冶の村田兄妹が銀時に刀の捜索を依頼してくる。
その刀こそ妖刀「紅桜」、村田の父が打ったものだ。

神楽と定春、新八とエリザベスはそれぞれ桂の捜索を始める。
神楽は怪しい船を発見し、潜入を試みる。

一方の新八は辻斬り、岡田似蔵に遭遇。
エリザベスは真っ二つに切られ、新八絶体絶命の時、銀時が助けに入る。
しかし、銀時は洞爺湖の木刀を折られ、紅桜に腹を突かれる。
新八が岡田似蔵の右腕を切り落とし、真選組も現れて岡田は逃げる。

銀時は何とか一命をとりとめ、絶対安静で志村妙に看護される。
村田鉄子が銀時を訪ね、慰謝料を渡して「紅桜」の正体を語る。

紅桜は戦闘データを蓄積しより強くなるからくり(AI)を搭載した刀。
父を超えられない鉄矢が作り出したものだった。
そして、銀時への依頼は銀時との戦闘データを得るためだった。
銀時は怒って慰謝料を突き返し、鉄子を帰す。

その頃、船内への進入に成功した神楽は、舳先に立つ高杉晋助を発見。
かつて銀時、桂らとともに攘夷派として攘夷戦争を戦った身だが、今はクーデターを計画していた。

神楽は高杉晋助を信奉する来島また子に見つかり、抵抗するものの結局は捕まる。
高杉の戦略家、武市変平太は神楽を殺さずに置く。

来島また子は神楽の潜入理由を探るがわからない。
そこへ、同じく潜入してきた新八が登場するも、作戦なく勢いで登場しただけで一瞬にしてピンチに。
しかし、新選組の攻撃が始まり、新八と神楽は逃れて船内の捜索に行く。

その頃、万策尽きた銀時は、良いアイテムがないか平賀源外に支援を求める。
鉄子が自分が鍛えた技物を銀時に渡し、銀時は「メーヴェ」に乗って高杉晋助の船に向かう。

腕を切り落とされた岡田以蔵は紅桜と腕が一体化しつつあった。
真選組の沖田、土方は岡田似蔵と対峙するが勝てないと見た沖田は逃げる。

船内で桂を捜索中の神楽と新八は高杉晋助に遭遇。
突如、エリザベスが加勢に入るが高杉晋助にあっさり切られ、中から桂が登場する。

高杉晋助と桂小太郎、新八、神楽と武市変平太、来島また子らの戦闘となる。

岡田似蔵と土方十四郎が対峙するところに銀時が到着。
岡田似蔵と銀時の対決となる。

銀時は岡田似蔵に一太刀浴びせるが、岡田似蔵は変形変身して戦う化け物と化す。
そして、鉄子に襲い掛かるが、鉄矢が庇い鉄矢は岡田似蔵に斬られて死ぬ。

一瞬のスキをついて銀時のうんこ刀が岡田似蔵を刺し、倒すことに成功する。

高杉晋助と桂小太郎の対決は、銀時が参戦して高杉晋助危うし、となったが、止めを刺さない銀時。
小太郎が仕掛けた爆弾が爆破し、船が墜落の危機に瀕したすきに、高杉晋助が天人と一緒に逃げてしまう。

銀時と桂小太郎はパラシュートで脱出、神楽と新八は真選組に助けられて無事帰還。

妙が待つ街に無事戻ってめでたしめでたし。

**

パロディというのか、オマージュというのか、揶揄でいろいろと物議をかもすことの多い「銀魂」
本作でも如何なく炸裂。

一応ストーリーはあるし、展開もそれなりに筋が通っているが、それよりもコメディ映画、ギャグ映画としてみればいい。

しかし、よくやらすな、キャストもよくそこまでやるよな、というシーンの続出。
神楽の白目なんかもその一つ。

エリザベスの造形はいまいちだったな。(劇中でもそう言っていた)
布ではなく、ウレタン素材などもう少し工夫のしようがあったのではないか。
ちなみに定春はフルCG。

続編期待、なんて声もあるようだが、そもそも作る気あるのかは疑問。

 

 

             

 ライフ 

ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズ、レベッカ・ファーガソン、真田広之

舞台はISS(国際宇宙ステーション)。
乗員は6名。
ミッション・コマンダー(船長):エカテリーナ・”キャット”・ゴロフキナ(オルガ・ディフォビチナヤ)、
ミッション・スペシャリスト
システム・エンジニア、ショー・ムラカミ(真田広之)、
検疫官で医師、ミランダ・ノース(レベッカ・ファーガソン)、
医師、デビッド・ジョーダン(ジェイク・ギレンホール)、
生物学者、ヒュー・デリー(アリヨン・バカレ)、
エンジニア、ローリー・アダムス(ライアン・レイノルズ)。

彼らのミッションは、土を持って火星から戻る無人探査機を確保し、その土を調べること。
ローリーがアウトリガーを操作し、コントロールを失って飛行を続ける探査機を見事にキャッチ。
直ちに火星の土の分析が始まり、単細胞生物らしきものを発見する。

隔離されたラボでヒューがその単細胞生物の調査を始める。
いろいろな環境を試すが、全く動かない。

死んでいるのでは? の疑問もわくが、ヒューは活きていると確信し、原始地球環境に似た設定を試す。
果たしてその生命体は活動をはじめ、ここに「初の地球外生命体の発見」となる。

地上にもこのニュースは歓迎を持って伝わり、それは「カルバン」と名付けられる。

カルバンは順調に成長する。
単細胞から複数の細胞へ。
単細胞でも機能し、複数の細胞になれば、多細胞生物の様に機能する。
それは、まるで群体。
目も鼻も口もないが、指が近づくと感知し、その方向へと体を近づける。

3週間が過ぎたある日。
ISS内に警告が流れる。
ヒューがラボを閉め忘れたのだった。
ローリーが確認して締め直し、事なきを得たが、外部環境にさらされたカルバンは動きを止めてしまう。
その後、環境を戻したがカルバンは全く動かなくなってしまった。

自分のミスで貴重な生命をダメにしたかもしれないとヒューは悔やむ。
ヒューは足が悪く、カルバンの研究によって生命の研究や病気治療に役立つかもしれないと思っていたのでショックは大きい。

ヒューはカルバンに軽い電気ショックを与えてみることを思いつく。
スティック状の放電装置で、カルバンに電流を流すも反応がない。
ヒューが続けて電気を流すと、カルバンは突然反応し、放電装置に絡みつくとそれを奪い、折ってしまう。
そして、ヒューの右手にとりついて手を締め上げ始める。
ローリーはヒューを助けるためにラボに入ろうとするが、ミランダは許可しない。

ヒューは必死で手を抜こうとするができず、遂には手の骨を締め折られてしまう。
骨がバキバキに折れたせいで、手はグローブから抜ける。

カルバンは折った電気棒を使ってグローブを破り、隔離ケースから脱出。
ラボ内の実験動物のマウスにとりついてそれを捕食し、大きくなる。

そのすきにローリーがラボに入り、ヒューを外に送り出し、自分も出ようとするが足をカルバンに捕まれてしまう。
その掴む力はすさまじく、ローリーからはがすことができない。

ミランダはラボをロックし、ローリーを外に出せないと宣告する。
ローリーはラボ内にあるバーナー(小型の火炎放射器のようなもの)でカルバンを焼き殺そうとするが、
素早い動きで捕らえられず、さらには熱にも強いようで、まったく効かない。
カルバンはローリーの体を這い上がり、触手を伸ばしてローリーの口から体内に侵入する。
ローリーが窒息してしまう、とショーやデピッドが助けようとするが、ミランダは断固拒否する。
やがて、ローリーは血反吐を吐いて死ぬ。

ラボ内で火を燃やしたため、排熱ダクトが作動、大型化したカルバンは通風孔に逃げようとする。
ショーが排熱ダクトを閉める操作をするものの、ぎりぎり間に合わずカルバンはラボからいなくなる。

暫くすると、ISSのコンピューターがオーバーヒートして停止、地球との通信機能も停止してしまう。
カルバンが生命体である以上、水と空気が必要とみたクルーたちは、コンピューターの冷却水を飲んだのではないかと考えた。

ともかく、通信装置の修理のために、船外に出たキャットは、案の定、冷却水が空になっているのに気づく。
そして、飛び出してきたカルバンはキャットにとりつき、外部から締め上げて、宇宙服の冷却装置を壊す。
キャットの宇宙服内部に有毒な冷却水があふれ出す。

デビッドはエアロックに行って、キャットを中に入れようと試みるが、キャットは逆に外からロックを締め、
遂には溺れ死ぬ。

カルバンはキャットを離れてISSにとりつく。
ISSの中ではロケットノズルの温度センサーを見つつ、カルバンをロケット噴射で吹き飛ばそうとするが、
ことごとく失敗、挙句、燃料切れの噴射口からロケット内部に入られてしまう。

クルーたちは区画を閉鎖して、自分たち以外の区画の空気を抜き、カルバンを殺そうと考えるが、
ヒューが心停止に陥る。
焦ってAEDでショックを与え、何度目かに息を吹き返すが、(障害のある)脚が動いており、
カルバンが取り付いていた。

全員が焦って逃げ、カルバンはショーを追う。
ショーはぎりぎりで睡眠装置に入って助かる。
カルバンがヒューのいた場所に戻ってきたのででピッドとミランダはその区画を閉鎖して空気を抜く。

そこにソユーズ宇宙船が接近、救助が来たとミランダとデビットは喜ぶ。
ソユーズはカルバンのいる区画のドッキング装置にドッキングし、さらに噴射を続ける。
ショーは救助が来たと思ってエアロックに近づいてくるが、カルバンに捕まる。

ドッキング装置が壊れ、エアロックが破壊されて、ショーが排出されそうになる。
ミランダが手を握るが、ショーは結局はISSの外に放り出されてしまう。
カルバンは船内に戻り、ミランダとデビッドはカルバンを区画に閉じ込める。

しかし、宇宙船は満身創痍。温度の維持もできなくなり、二人は凍えそうになる。

デビッドは2台ある緊急脱出装置(脱出ポッド)の一つにカルバンをおびき寄せ、手動で操作して地球から離れる作戦を考え、
自分がやるから、ミランダはもう1台に乗って逃げろ、と提言。
酸素ライトでカルバンをおびき寄せつつ、脱出ポッドに向かう。

作戦通り、カルバンを脱出ポッドにおびき寄せたデビッドは、ISSを離脱。
その後、ミランダももう1台の脱出ポッドに乗り込んでISSから離れる。

既に降下(墜落)しつつあったISSに衝突しつつ、脱出ポッド内ではデビッドの操作をカルバンが邪魔しようとしていた。

しかし、1台のポッドは帰還コースと反対の方向へ。
もう1台は(自動で)帰還コースをたどる。

大気圏再突入、地表に近づき、ポッドは見事に着水し、ライフラフトが開く。
場所はおそらく中国のどこかで近くにいた小型漁船が助けにやってくる。

宇宙船の窓から見える飛行士はなんとデビッドで、その周りは網のように伸びたカルバン。
デビッドの「開けるな」の声も空しく、漁師はデビッドを助けるためハッチを開けた。
周りには数隻の小型漁船が救助に駆け付けていた。

一方宇宙に飛ばされたほうの脱出ポッドでは、ミランダが悲痛な叫び声をあげていた。

**

B級ホラーっぽいがSFホラーとしてはまずまずかも。
ただ、カルバンの発達後に顔、あるいは頭っぽいものをつけた造形は失敗。
単体(単細胞)でセンサー系、神経系、消化系、循環系など生物に必要な全機能を有しているのだから、
形状的な「頭」は必要ない。

主役/準主役級キャストを使ったわりに展開はややありきたりで安っぽい感じがするが、
オープニングをほぼ1カットのロングテイクにするなどは秀逸だった。

レベッカ・ファーガソンは「MI5」ではMI6のエージェント。「MI6」でも同じ役で出る。

類似タイトルの映画は結構あるので、紛らわしい。
2014年に見たベン・スティラーの「LIFE!」とは全く無関係。

続編が作れる終わり方だが、宇宙空間のISSという閉じた環境でのシチュエーション・ムービーだからこそ見せられる恐怖なので、
舞台が地球になってしまえばただの(ミニ)モンスターパニック映画になってしまう。

 

 

            

  パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊    

ジョニー・デップ、ジェフリー・ラッシュ、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ、カラ・スコデラリーオ、
オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ。

少年ヘンリーは、真夜中に大海原に小舟で漕ぎ出し、石の重りを海に投げ入れ、自身も海底に沈む。
海底にはフライング・ダッチマン号が沈んでおり、ヘンリーの到着と同時に浮上する。

ヘンリーは、ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の息子。
父にかけられた呪いを解く方法が見つかった。
それにはポセイドンの槍(または、銛、三叉鈷、トライデント)を見つけることだと言うが、
父はそんなものはないと言ってヘンリーを帰す。

時が経ち、ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は英国船のクルーとして働いていた。
ある日、英国船が海賊船を追って、魔の三角海域に入ろうとしていたので、危険だと注進するが、
服務違反の裏切り行為だとされて船室に閉じ込められてしまう。

果たして、魔の三角海域に入った英国船は、幽霊船の亡霊の襲撃を受けて全滅。
その艦長、サラザール(ハビエル・バルデム)は、牢に閉じ込められたヘンリーを生き証人として生かしておくが、
ジャック・スパロウにサラザールが復讐するために探していると伝えてくれと言って去る。

その頃、イギリスの植民地のある島で、銀行の開業式典が行われていた。
堅牢な金庫を設えた銀行とのうたい文句だったが、金庫を開けてみるとそこに寝ていたのは、
なんとジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)。

銀行の裏ではギブス(ケネス・マクナリー)以下、ジャック・スパロウの手下どもが馬で金庫ごと盗む手はずだった。

ジャック・スパロウが英国軍衛兵に狙われたタイミングを計ってギブスは馬を走らせる。
馬が引っ張るローブの先には金庫が縛り付けられていたが、勢い余って銀行の建物ごと引っ張ってしまう。
取り残されたジャック・スパロウは慌てて逃げる。

一方、馬が引く金庫は扉が開いたまま。
ギブスらは何とか逃げおおせたものの、金庫の中身は逃走中にバラまかれて空っぽ。
分け前がもらえない手下どもはジャック・スパロウに愛想をつかして去ってしまう。

ジャック・スパロウは手持ち金がなく、酒場で酒欲しさに「北を指さないコンパス」を差し出してしまう。
その代わりに酒を手に入れたものの店を出たところで英国衛兵に見つかり、捕まってしまう。

ジャックが「北を指さないコンパス」を手放したことで、魔の三角海域に閉じ込められていたサラザールらの
結界が解け、サラザールは海域を出て幽霊船で海賊退治に向かう。

その頃、天文学者の女性、カリーナ・スミス(カラ・スコデラリーオ)が魔女だとして追跡され、遂には逮捕される。
彼女は父の形見だと言うポセイドンの槍のありかを読み解く「見えない地図」の書かれた父の日記を持っていた。

英国船から流れついたヘンリーも袖を破られており、裏切り者の証拠だとして逮捕される。
ヘンリーは、看守をだまして入れ替わり、ジャック・スパロウを探す。
やっと見つけたものの、飲んだくれの船長の姿に大いにがっかりする。

ジャック・スパロウはカリーナとともに公開処刑になることになった。
広場に引き出された二人。
ジャックはギロチン、カリーナは絞首刑。
カリーナとジャックは、最後の言葉を言う言わないで揉めているところへ、ヘンリーが乱入。
ヘンリーの合図でギブスが大砲を撃ち込み、英国軍と乱闘になりつつ、結局は逃走に成功する。

すべての呪いを解くと言うポセイドンの槍を探すため、ジャックはヘンリーとカリーナを同行させ、
ギブスらとともに陸揚げされていた小さめのボロい帆船で海に繰り出す。

カリーナの日記によればブラッドムーンが地図を見せるらしい。
果たしてブラッドムーンになり、夜空に見える星が日記の表紙に書かれた星の図と一致。
島のありかが浮かび上がった。

サラザールの幽霊船は強力で、バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)の軍団の船もつぶしていく。
10艇のうち3艇がやられた時点で、バルボッサも反撃の航海に出る。

回り回って「北を指さないコンパス」はバルボッサの手に渡る。
バルボッサはサラザールの船に襲われ、全員殺されそうになるが、
ジャック・スパロウを引き渡す約束でサラザールを丸め込む。

そして、サラザールとの約束期限ぎりぎりでジャック・スパロウの船影を捕える。
ボロ船では逃げ切れないとみたジャック・スパロウは船と船員を助けるため、
ヘンリーとカリーナと3人で小舟に乗り島を目指す。

小舟は遅く、カリーナは間に合わないとみて、ドレスを脱ぎ捨て泳いで近くの島を目指す。

サラザールらは亡霊のサメを放ち、水面を走りジャック・スパロウを追いかける。

寸でのところで島にたどり着いたジャック・スパロウとヘンリー。
サラザールらも島に着くが、陸には上がれないので波打ち際で悪態をつくしかない。

ジャックは島の長に捕まり、その妹との結婚式に連れていかれる。
ヘンリーとカリーナがジャックを擁護しようとしてドジっている間に
バルボッサが現れて、ジャックを助け、サラザールを裏切ってポセイドンの槍を探そうと言ってくる。

ポセイドンの槍のありかを示す島を見つけるには海に出なければならないが、サラザールの船より早い船と言えば、
ジャック・スパロウの持つ瓶に閉じ込められたブラック・パール号。
バルボッサが黒ひげの剣で瓶を割り、海に入れるとブラックパール号は元の大きさに蘇った。
ジャック・スパロウの部下たちも入って、カリーナの舵取りで島を探す。

カリーナの持つガリレオの日記の由来を聞いたバルボッサ。
バルボッサの妻の名はマーガレット(?)・スミス、一方のカリーナもカリーナ・スミス。
バルボッサはルビーがあったはずだと言うと、カリーナはそれを見せた。

星が消え、行くべき方向を見失いかけたその時、島影が見えた。

島のどこかにポセイドンの槍の行方を示す星型があると見たカリーナ達は、星の形(星座の形)の光るものを見つける。
だが、一か所光っていないところがあった。
日記につけられていたルビーのかけらを光っていない部分にうまくはめ込むと、星型全体が光り、海が呼応して割れ、海底が見えてくる。

一行が海底を進むと、前方にポセイドンの槍が見えてくる。
サラザールは追おうとするも陸には上がれないので、捕まえたヘンリーに憑依する。
通常生きている者に憑依すると元に戻れないと言うが、ポセイドンの槍があれば大丈夫らしい。

ポセイドンの槍を手にしたジャックらをヘンリーに憑依したサラザールが襲う。
サラザールを切るとヘンリーが傷つく。
何とかサラザールをヘンリーから引き離した(憑依を解除)が、サラザールは強い。
隙を見て、日記にあるようにポセイドンの槍を破壊。
するとサラザールの呪いが解けて、仲間ともども人間に戻る。
しかし、同時に海の呪いも解けて割れた海水がもとに戻り始める。

絶体絶命の中、ブラックパール号から降ろされた錨に乗ってバルボッサが助けに来る。

ブラックパール号は割れた海の縁ぎりぎりを航行し、錨を下ろしていたのだ。
全員錨に乗り、舫の鎖を伝って船に上がろうとするが、サラザールが追ってくる。

バルボッサがカリーナを助け逃がすとき、カリーナはバルボッサの腕に彫られた件の星型(星座)の図を見て、
自分自身とバルボッサの関係に気づく。

ジャック・スパロウがヘンリーから剣を受け取り、バルボッサに渡し、バルボッサはサラザールを貫くとともに、
ともども海の中に落ちてしまった。

ともあれ、敵を倒しブラックパール号に復帰したジャック・スパロウは再び船長に。
カリーナを連れて家に戻ったヘンリー。
呪いの解けたウィル・ターナーはフライング・ダッチマン号から解き放され、エリザベスの下に戻った。

めでたし。めでたし。

ある夜、ウィルとエリザベスの寝室に怪しい影。カニのはさみのようにも見える。
ウィルが驚いて目を覚ますも誰もいない。しかし、そこにはフジツボが落ちていた。
続く・・のか?

***

ハチャメチャでたらめは相変わらずだが、評価の分かれた前作に比べると、テンポよく最初の3部作に戻った感があった。

アクションはこれでもかのてんこ盛りで展開もテキトーに思えるが、流れとしてはスムーズで冗長感はなかった。

アンジェリカ(ペネロペ・クルス)出産子育てのせいか不出場で、旦那(ハビエル・バルデム)が出たのは偶然か。

序盤の牢屋のシーケンスで、父親が・・のセリフがあって、またキース・リチャーズ登場かと思ったが、
実際には叔父のジャック(アンクル・ジャック)で、演じていたのはポール・マッカートニー。
凄いメイクのため顔ではすぐには分からなかったが、声でおっと思ったらそうだった。

エンディングは続編あり、を匂わせる。
デイビー・ジョーンズが出る、というのが大方の見方だが、黒ひげ再登場の噂もあるようだ。

元々、ディズニーの邦題の付け方は原題にこだわらないものが多いが、
邦題の「最後の海賊」は何を(誰を)指しているのかよくわからない。

原題は「死人に口なし」なんだから「死者は語らず」などで良かったのでは。

**

正確な時代設定があるのかどうかはわからないが、スペイン軍船が大型だったのは事実らしく、劇中でもかなり大きさに差があった。
スペインとイギリスが海上覇権を争っていたのも事実で、海賊の中には政府黙認あるいは公認で敵国商船を襲うものも多く、
イギリス人海賊退治にスペイン軍が出てくるのも不思議ではない。

シリーズ当初から気になっていたが、「フライング・ダッチマン」号の由来は諸説あるもののオランダの幽霊船。
また、オールドヨットマンにはかつてのオリンピック競技種目だったFD(フライング・ダッチマン)級を思い起こさせる。
全長20フィートのディンギーで、小型艇としては最速を誇る種類だったように記憶する。
設計者はオランダ人で当然ながら「フライング・ダッチマン号」の伝説は知っていたものと思われる。

 

 

            

  ハクソー・リッジ 

アンドリュー・ガーフィールド、ビンス・ボーン、サム・ワーシントン、テレサ・パーマー、
ヒューゴ・ウィービング、ルーク・ブレイシー。

第1次大戦に参戦し、戦友を亡くし一人生還したことをトラウマに持つ父トム・ドス(ヒューゴ・ウィービング)。
酒浸りで暴力をふるう父に2人の息子はケンカしながらも育つ。

十数年が経ち、弟のデズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は教会で働いていた。
ある日車の修理工が、車に挟まれてけがをしたのを助け、病院へ連れて行った際に、
看護婦のドロシー(テレサ・パーマー)に一目ぼれし、猛烈にアタックし、恋仲になる。

一方、アメリカが第2次大戦に参戦し、兄のハル(ナザニエル・ブゾリック)は父に相談せず軍隊に志願。
父は怒って、ハルを追い出してしまう。

デズモンドもドロシーとの仲は進展しつつ、衛生兵として志願することにし、ドロシーにプロポーズ。
ドロシーは志願を快く思わないがプロポーズは受け入れる。

また、父はデズモンドに人を殺すことなどできはしない、軍隊に入るのは無理だと言うが、翻意はさせられなかった。

志願者はバスで新兵訓練施設(ブートキャンプ)に集められる。
ハウエル軍曹(ビンス・ボーン)によるしごき訓練が始まる。
ひょろひょろとしたデズモンドだが、運動能力は優れていた。

やがて、銃撃訓練になり、各員に1丁ずつのM1カービンが配布されるが、デズモンドは銃に触れないとして訓練を拒否する。
ハウエル軍曹から報告を受けたグローバー大尉(サム・ワーシントン)はデズモンドを叱責するがデズモンドは折れない。
デズモンドは「良心的兵役拒否者」とされるが、本人は兵役を拒否しておらず、人を殺すのを拒否するだけだと答える。

当時、アメリカ軍での「良心的兵役拒否」は認められていたが、殆どは兵役そのものを拒否していた。
デズモンドの様に志願しながら、訓練の一部を拒むのは異例だった。
軍規に違反しなければ強制退役はさせられないので、何とか嫌がらせで自主的に退役をさせようと
この時からデズモンドに対する執拗な嫌がらせが始まる。

仲間からもいじめを受けるようになるが、デズモンドは考えを変えない。
ハウエル軍曹ももう十分だとして、退役を勧めるがデズモンドは止めなかった。

当初からデズモンドを敵視していたスミッティ(ルーク・ブレイシー)もその頑固さに一目置くようになる。

一通りの訓練が終わり、休暇の時期がやってきた。
デズモンドは射撃訓練が終わっていないとして休暇を与えられず、グローバーのさらに上官が、デズモンドに銃を取るよう指示、
デズモンドが断ると命令違反として収監されてしまう。

休暇時期に行う予定だったドロシーとの結婚式には出られなくなった。
軍はドロシーを呼んでデズモンドを説得しようとしたが、デズモンドは信念を変えなかった。

トムは、第1次大戦時の軍服に身を包んでキャンプに乗り込んできた。
准将に面会を頼み、断られながらも執拗に食い下がり、面会を果たす。

そしてデズモンドの軍法会議に入れろ入れないで揉めた末、准将からの手紙を軍法会議の裁判官に渡す。
そこには「良心的兵役拒否は、国家によって認められた権利である」とあった。
デズモンドは無罪となり、衛生兵としての訓練も受けられることとなった。

1945年5月、デスモンドは第77連隊の一員として沖縄戦に赴いた。
そこには米軍がハクソーリッジ(弓のこの崖)と呼ぶ、沖縄戦の激戦地、前田高地につながる断崖があった。

先陣の第96連隊は、日本軍に阻まれ六日連続で撃退され、疲弊の極みにあった。
死亡者も負傷者も大勢いた。
第96連隊の衛生兵は「赤十字」マークが狙われるとして、腕章を取り、普通のヘルメットに変えさせた。

崖の上に海上から一斉艦砲射撃を行い、焼き尽くしたうえで崖を登る。
おびただしい死体の山、前進すると激しい日本軍の反撃にあい、死傷者が多く出た。
日本軍のトーチカを爆破し、火炎放射器で焼き払っても反撃は止まなかった。

多くの犠牲を出しながらなんとか崖の上は死守した。
その夜、デズモンドはスミッティと同じ塹壕に隠れていた。
お互いに不幸な少年時代を過ごしたことなどを話し、スミッティはデズモンドに謝罪した。

翌朝、日本軍の反撃、総攻撃が始まった。
アメリカ軍は後退を余儀なくされた。
自分たちのいる場所に援護に艦砲射撃を要請せざるを得ないほどの猛攻撃を受けた。
デズモンドは負傷兵を次々と運んでいく。
スミッティも被弾し負傷、デズモンドはスミッティを運び、優先して救護施設へ、と依頼するも、既に死亡していた。

大半の兵は崖の下に退避したが、デズモンドは負傷兵を助け続けた。
誰も助けのいない中、デズモンドは一人で負傷兵を引きずり、ロープで崖から降ろした。
下で見張っていた兵は、負傷兵が下ろされてくるのに驚き、次々と救護所に運んで行った。

負傷兵は夜通し降ろされ続けた。
朝になり、日本兵が負傷兵の確認にやってきた。
生き残っているものは次々と絶命させられていく。
デズモンドは負傷兵を砂に埋め、死体をカバーにして身を隠した。
日本兵が去ると再び負傷兵の救出を始めた。
しかし、遂にデズモンドも見つかる。
何とか穴の中に逃げると、そこは日本軍の地下通路の一部だった。

日本兵をかわし、何とかぎりぎりで崖下に逃げることができた。
救護所に戻ったデズモンドに、グローバー大尉は、宗派上の休息日である土曜も一緒に崖の上に行ってくれるよう頼む。

翌土曜。
出陣の時間が過ぎても動き始めないグローバー大尉に催促の連絡が入るが、大尉はデズモンドの祈りが終わるまで待つ。
やがて、崖の上で最後の戦いが始まった。

降伏するふりをして反撃する日本兵もいた。
投げられた手榴弾を蹴り飛ばしたデスモンドは、破片で足を負傷する。

一方で、地下通路に潜んでいた日本軍の司令官は敗戦を覚悟して切腹。
ここに日本軍の反撃は終了し、グローバー大尉は崖の上を占領したとデスモンドに告げる。

仲間たちは負傷したデズモンドを必ず連れて帰ると言って運ぶ。
デズモンドはドロシーから貰った聖書を落としたと言い、仲間が見つけて渡す。
こうして負傷しながらもデズモンドは帰還することができた。

**

物語の最後に叙勲するデズモンド・ドスの実際の映像が流れる。
また、デズモンド自身のインタビューなども流れるが、勝ち誇った様子ではなく、
キリスト教の敬虔な信者としての立場が見える。

沖縄戦が初陣ではなく、グアム、フィリピンと転戦した後、1945年に沖縄戦に参戦した。
1945年10月、沖縄戦で合わせて75名の負傷者を救ったことで良心的兵役拒否者として初めて「名誉勲章」を受けた。
デズモンドは、戦場での負傷がもとで体を悪くしたが、なんとか暮らし続け、2006年3月に死去した。87歳だった。

妻のドロシーは1991年に交通事故で死亡している。

デズモンド・ドスの信仰する宗派は「セブンスデー・アドベンチスト教会」(SDA)。
SDAは自身をプロテスタントとしているが、宗教分類学的にはキリスト教諸派とされるようだ。

沖縄戦は、前田高地の戦いに限定して描かれている。
ハクソーリッジ側は断崖だったようだが、回り込めば登坂可能なレベルのスロープもあり、戦車による攻撃もあったらしい。
沖縄戦全体としては日米両軍に多大な損害を出し、第2次世界大戦で、最も熾烈な戦いであったと言われる。

かつての戦争映画の様に勇猛果敢な味方軍に蹴散らされる間抜けな敵軍といった構図ではなく、
双方に多大な犠牲が出たことを描写している。
手足がもげ、内臓が飛び出し、頭が吹っ飛んだ死体や負傷者。
劇中の描写もおどろおどろしく、実際の戦争の悲惨さもかくたるや、と思わせる。

しかし、悲惨さ熾烈さをどこまで忠実に描写すればいいのか、戦争映画は何を訴えるべきなのか。

軍曹のビンス・ボーンは久しぶりに見た。
現代劇のコメディのイメージしかなかったから、体格の良さにちょっとびっくり。

スミッティのルーク・ブレイシー。
どこかで見たと思いなかなか思い出せなかったが、「X−ミッション」の主人公、ユタだった。

テレサ・パーマーも「X−ミッション」に出ていた。
「魔法使いの弟子」や「ウォーム・ボディ―ズ」にも出ていたらしいが記憶にない。
初見のころはクリステン・スチュアートに似てるなと思ったこともある。

 

 

            

 

 

 

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