2017/07-09鑑賞
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今年の累計:41(5)[9] 本 ( )は試写会
[ ]は邦画
1−3月期:12(1)[3]本 、4−6月期:14(4)[4]本、7−9月期:15(0)[2]本、10−12月期:0(0)[0]本  
7月:6(0)[1]本、8月:6(0)[1]本、9月:3(0)[0]本  
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 スクランブル  

スコット・イーストウッド、フレディ・ソープ、アナ・デ・アルマス、ガイヤ・ワイズ

冒頭は、クラシック・カーのオークション会場。
何やら不審な二人組が「あれだな」みたいに見ている中、1937年製のブガッティが4100万ユーロで落札され、
トレーラーで搬送されることに。

不審な二人組とは別の二人組、アンドリュー(スコット・イーストウッド)とギャレット(フレディ・ソープ)の
フォスター兄弟が橋の上で相談し、弟のギャレットがBMWでスタートし、兄のアンドリューは橋の上で待つ。

やがてトレーラーが接近。アンドリューは橋の上からダイブしてトレーラーの屋根に降りるが、滑って落ちそうになる。
ギャレットが猛追し、アンドリューが再びトレーラーの屋根に上がるのを手助けする。
ギャレットはBMWをトレーラーの前に横付けし、自身も屋根の上に。
トレーラーのロックを壊して中に入り、まんまとブガッティの乗り逃げに成功する。
その夜、二人で飲んでいるとステファニー(アナ・デ・アルマス)が現れ、仕事から外したと言って怒る。

翌日、車を売る相手に会うが、相手は「モリエールの車を盗めとは言ってない」とビビる。
フォスター兄弟は乱入してきた男たちにタコ殴りにされ、頭巾を被らされて、モリエールの前に連れていかれる。

モリエール(サイモン・アブカリアン)はマルセイユのやくざのボスで、二人を前に自分を知らないのかと怒り狂い、
自慢げに取り返したブガッティの他、数々の名車のコレクションを披露し、フォスター兄弟を殺そうとするが、
ギャレットがお詫びに対抗組織のクランプの持つ組織の長に受け継がれているフェラーリ250GTOを盗むと言い出す。

モリエールは1週間以内の条件を付けてフォスター兄弟を解放する。

アジトに戻るとステファニーが、既知のデビン(ガイヤ・ワイズ)を紹介し、仲間に入れる。
その他にも凄腕のドライバーを何人か仲間に入れ、強奪チームを形成する。

クランプに近づくためとフォスター兄弟の監視のために、モリエールのいとこのロレントが仲間に入る。
ロレントの紹介で車の腕を見せることになったフォスター兄弟は無事にクランプの屋敷に行く。

そこで、ロレントが車が見たいと言い出し、ガレージの中に入ることに成功するが、
ロレントの正体もこちらの計画もバレバレだと言ってアンドリューは怒り狂う。

さらには冒頭の不審な二人組が実はインターポールの捜査官だと言って乗り込んできて、
フォスター兄弟を高級クラシックカー強奪事件の容疑者としてのしっぽを掴んでやると言って去る。

フォスター兄弟がこのままではやばいので一旦街を出ようと相談すると、裏切りだと思ったロレントが
ステファニーをさらってモリエールにチクる。

モリエールはフォスター兄弟が逃げたり、裏切ったらステファニーの命はないと脅し、
アンドリューの強奪計画を語らせ、仲間を紹介させる。

アンドリューが仲間を招集してモリエールに会わせているところへクランプがやってきて計画はお見通しだ、
モリエールを倒してシマを奪うと言い残して去る。

モリエールは翌日の強奪決行に自分が運転して同行すると言い出す。

翌朝、集合場所に着いたモリエールとロレント。
そこに現れたのはフォスター兄弟と仲間ではなく、インターポールの刑事だった。
モリエールがカマをかけて、インターポールの刑事が嘘だとばれる。

その頃、フォスターはクランプの屋敷ではなく、モリエールの屋敷の前にいた。
ターゲットはクランプではなくモリエールだった。
気づいたモリエールは、急いで自分の屋敷に戻る。

一方、クランプはデビンの連絡を受けて屋敷を出て密かにどこかへ向かっていた。

モリエールの屋敷では、ステファニーが監禁されていた部屋を抜け出し、屋敷のセキュリティシステムをいじって
ガードらを混乱させ、内側からドアを開けてアンドリューらが侵入し、ガレージのドアを爆破して車をごっそり盗む。

モリエールは強奪を阻止できなかったもののアンドリューらを追う。
暫くしてアンドリューとギャレットは他のメンバーと別の道を行き、モリエールとロレントが追う。

山道のカーチェイスの後、モリエールはスピンしてエンジンストップ。ロレントは対向車と正面衝突して死ぬ。
盗んだ車は港で待つクランプの用意したフェリーに乗り込む。
アンドリューとギャレットも着くが、モリエールが追ってきた。

怒りまくったモリエールが突っ込んでくると、横からデビンのバスがぶつかって、モリエールは爆死する。
アンドリューはデビンに暗証番号を書いたマッチを渡し車を船に乗せる。

クランプはモリエールの車が手に入って喜ぶ。
インターポールを名乗っていた二人も乗船しており、アンドリューらとグルだったとわかる。

暫く後、仕事から足を洗うと言うアンドリューに対し、ステファニーが新しい仕事を持ちかける。
そこに250GTOに乗ったデビンが現れ、ギャレットも喜んで仕事をやろうと言い出し、アンドリューも同意する。

**

全てが計画通りでした、チャンチャン、の設定というか脚本なんだけど、途中からB級感満載で、なんだかなって感じ。
アンドリューにしろギャレットにしろ、どう見ても計画できそうな気がしないし、誰が何のために計画して、
フォスター兄弟は何故この計画に乗ったのか、さっぱりわからん。

そもそも、ブガッティの盗み方も危機を煽るためだけの演出に見え、最初からBMWを使ってやればいいじゃん、
としか思えなかった。
インターポールの刑事も出し方がいまいちで絡み方が変。
モリエールとの対決に持っていくためだろうがそれほど重要な役回りか。

これなら最初からモリエールをだます作戦を綿密に練って実行するが、思わぬアクシデントで計画が失敗しかける、
果たして本当にうまくいくのか、のほうが面白かったかも。
ただ、そういう脚本は山ほどあるので、途中のネタバレはおろか、またかよ、になる可能性が大きいともいえる。

やくざに大物感はないし、あれだけ武装ガードマンを配置しているのに簡単に振り回されてる。

とにかく往年の高級名車を走らせ、多くのカースタントを用意しましたって映画で、
BMW、ポルシェ、マセラッティはボコボコ壊すけど、クラシックカーには傷が付けられないので、カーチェイスはいまいち。
飛行機とぶつけるシーンもこんなスタントもやりまっせ、ぐらいにしか思えなかった。
仲間のはずのドライバーもセリフ殆どなしの運転するだけで見せ場なし。

最後のフェラーリも簡単に盗まれ過ぎ。
いろいろあって塗りの違う250GTOは用意できなかったんだろうけど、あの塗りのままじゃ一発で見つかってしまう。

いつもJにあんなにメンバーを集めたのかは気になるが、最初現れたドライバーは4人だけで、
2台目かな、赤のニッサンGTRだった気がしたが、左ハンドルはないはずなので乗りにくかったかも。

スコット・イーストウッドは、クリント・イーストウッドの息子の一人で、よく似ている。
次は2018年公開の「パシフィック・リム」の続編に出る。
「グラントリノ」や「ミリオンダラー・ベイビー」で音楽を担当したほうの息子はカイル・イーストウッド。

劇中ではアンドリューとギャレットが異母兄弟の設定だが、実際にはスコットとカイルが異母兄弟。

 

 

         

  エイリアン:コヴェナント 

キャサリン・ウォーターストン、マイケル・ファスベンダー、ビリー・クラダップ、カルメン・イジョゴ、
ダニー・マクブライド、ガイ・ピアース、ジェームズ・フランコ。

冒頭は、アンドロイド(マイケル・ファスベンダー)とピーター・ウェイランド(ガイ・ピアース)の会話。
名前を自ら付けるよう言われたアンドロイドはデビッドと名乗る。

宇宙移住船コヴェナント号。
2000人の移住者と1000人分の胚、十数名の乗組員が冬眠状態。
アンドロイドのウォルター(マイケル・ファスベンダー)が、移住者や乗組員、胚のチェックを行い、維持管理をしている。

目的のオリエガ6まではあと7年と少し。
ウォルターは太陽電池シートを展開し、船の充電を開始したが、突然、宇宙船のメインコンピューター、マザーに呼び出される。
宇宙船の近傍の星がニュートリノ・バーストを起こし、その衝撃波がコヴェナント号を襲うと言うのだ。
ウォルターは急いで、メインコントロールルーム.に向かうが間に合わず、コヴェナント号は衝撃波を受け太陽電池シートは外れ。
宇宙船全体に深刻な影響をもたらし、移住者50名ほどと数十の胚が死ぬ。

乗組員の緊急覚醒処置が行われ、乗組員は次々と覚醒していくが、船長のブロンソン(ジェームズ・フランコ)の
冬眠装置は解除せず、やがて装置内に出火、ブロンソンは焼け死ぬ。

乗組員はショック状態となる。
特にブロンソンのパートナーであるダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)のショックは大きい。
ウォルターがブロンソンとの約束である湖畔の木造りの家を建てる約束を果たさねば、と慰める。

次の船長となったオーラム(ビリー・クラダップ)は、時間を惜しんで宇宙船のチェックと修理を急がせる。
ブロンソンの遺体放出に際して、乗組員はオーラムの目を盗んで追悼をささげる。

船外活動によって太陽電池シートの修復は成功、宇宙船全体に電力が復活する。
しかし、船内に戻る途中、通信ノイズが発生し、それはジョン・デンバーの「カントリー・ロード」の一節に聞こえた。

調べたところ、ノイズの発信源は、現在地から数週間のところで、惑星のサイズ、重力、組成などは地球に酷似していた。
また7年も冬眠カプセルに入るのは嫌だとの意見が多く、オーラムは副官であるダニエルズの反対を押し切り、
電波源の探索を行うことを決定した。

船長のオーラム、ダニエルズ、ウォルターら10名が着陸船で地上に降りる。
星は厚い雲に覆われ天候が不順だったが、一行は湖の岸近くの浅瀬に着陸した。

ファリス(エイミー・サイメッツ)を着陸船に残し、他は発信源を目指す。
岸近くには小麦が自生していたが、生物の気配も音も全くしない。

オーラムのパートナーのカリーヌ(カルメン・イジョゴ)は、生物学的な調査がしたいと言って一行と別れ、
レドワード(ベンジャミン・リビー)が同行する。

レドワードは休憩すると言ってその場を離れ、小さい卵のようなキノコぽいものを踏むと胞子のようなものが噴出し、
それは塊となってレドワードの耳の穴から体内に入り皮下に侵入した。

残りはさらに先へ進む。
一行は、C字型の宇宙船を発見する。

ハレット(ナサニエル・ディーン)が近くにあった小さい卵型の物に触れ、やはり胞子が鼻の穴から体内に入り込んだ。

中には巨人用と思われる宇宙服。
主制御室のようなところに到着。偶然機器が作動、「カントリー・ロード」を歌う3D映像が現れた。
そこにあったタグには、E.ショウとあった。
10年前、行方不明になったプロメテウス号の乗組員のエリザベス・ショウのものだ。

その頃、レドワードの体調が急に悪化、カリーヌはファリスに救護室の準備を要請、
着陸船に戻ることをオーラムに連絡した。
オーラムも着陸船に戻ることにしたが、途中でハレットが体調を崩し、歩くのも苦しくなった。

着陸船に着いたレドワードは吐血しており、ファリスがレドワードの上着を取ると背中からも出血、
ファリスは驚いてレドワードとカリーヌを救護室に隔離、オーラムにすぐ戻るよう連絡する。

救護室に戻ったファリスは開けろと叫ぶカリーヌ越しにレドワードの背中から何かが飛び出すのを見て、
武器を取りに行く。

カリーヌはその何か(エイリアンの幼体、ネオモーフ)に殺されてしまう。
ファリスは救護室に入るが血で滑りネオモーフの射殺に失敗して、救護室を締めて逃げる。
ネオモーフは救護室の窓を突き破り、ファリスに襲い掛かる。
慌てて逃げたファリスは着陸船の入り口付近で銃を乱射、可燃物に当たって炎上爆破してしまう。

近くまで来ていたオーラムは着陸船の爆破を見てがっくりする。
その後方では、ハレットが吐血、口からネオモーフが出現、パニクった一行は銃を乱射、
さらに周辺からもエイリアンが出現して襲い掛かり、何人かがやられる。

ダニエルズをかばったウォルターも左手首を食いちぎられる。

その時、強力な照明弾が打ち上げられ、驚いたエイリアンたちは散り散りに逃げる。

照明弾を撃った男は一行を急がせて何処かに連れていく。
高い壁の狭い入口を抜けるとそこは広場になっており、おびただしい数の焼死体が転がっていた。

広場の中央には中に入る階段があり、一行はその中で休む。
照明弾を撃った男はデビッド(マイケル・ファスベンダー、二役)だった。

一行は一休みし、ローゼンタール(テス・ハウブリック)は顔を洗いに行く。

ダニエルズ、ローブ、コールの3人は建物の屋上に上がり、コヴェナントと通信を試みる。
救出要請はなんとかコヴェナント号に届き、ダニエルズは室内に戻る。

テネシーは、2人の反対を押し切ってぎりぎりまで宇宙船を降下させ、自ら運搬船に乗って救助に向かう。

デビッドはウォルターに縦笛を吹かせるなどして親密さを示す。
10年前、この星にたどり着いたとき、エリザベス・ショウが着陸時の事故で死んだこと、
自分は長い時間一人で実験を続けていたことなどを説明する。

ウォルターはデビッドを疑う。
そして、デビッドがショウを愛していたとか、ウォルター自身がダニエルズを愛しているなどの説明を疑う。
デビッドはウォルターに近づいて一瞬のスキをついてウォルターを停止させてしまう。

ローゼンタールが顔を洗っていると、外部から忍び込んだエイリアンが襲ってきて食いちぎる。
デビッドはローゼンタールを倒したエイリアンをいとおしげに見る。

ローゼンタールが戻らないことを心配したオーラムがその様子を気付き、エイリアンを射殺する。
デビッドは、オーラムに真実を話すとして地下に連れていき、エイリアンの卵(フェイスハガー入り)を見せる。
オーラムはそれをのぞき込み、フェイスハガーにやられ、暫くして腹からエイリアンが飛び出す。

ロープとコールが室内に戻る途中、オーラムの死体を発見したもののエイリアンに襲われ、ローブは顔面を負傷、コールは死ぬ。

ダニエルズはデビッドの作業場所でエイリアンの改良を重ねていた資料を見つけ、ショウの死体の写真も見つける。
それは腹が破裂しエイリアンが飛び出した後の死体だった。

デビッドがダニエルズに襲い掛かり、エイリアンの幼体を植え付けようとしたとき、
ウォルターが戻ってきてデビッドと戦いになる。

そのすきにロープとダニエルズは逃げ、ビーコンを設置してテネシーを待つ。

テネシーが接近、ウォルターも逃げてきたが、エイリアンが追ってくる。
ギリギリでダニエルズ、ロープ、ウォルターは運搬船に乗り、ドアを閉めることができたが、
エイリアンも運搬船に飛びつく。

ダニエルズが船外に出て、エイリアンを攻撃し、クレーンアームを利用してエイリアンを叩き落すことに成功する。
機はぎりぎりで姿勢を立て直し、コヴェナント号に戻ることができた。

ロープを治療室に入れて傷を治療。
これで一安心かと思うと、マザーから未確認生物検知のアナウンスが。
ロープから飛び出したエイリアンが宇宙船内を移動していた。

エイリアンは、シャワー室にいたアップワースとリックスを殺害、さらに宇宙船内を移動する。
ダニエルズとテネシーは、エイリアンを貨物室におびき寄せ、なんだかんだあった後、貨物トラックごと船外に放出に成功する。

これですっかり安心して、冬眠装置に入るテネシーとダニエルズ。
ダニエルズがウォルターに湖畔の木造りの家を手伝ってね、と言うと、反応の薄いウォルター。
そう、ウォルターではなく、デビットだった。
時すでに遅し、ダニエルズは装置によって強制冬眠に入る。

デビッドは胚の保管庫に自分が持ってきたエイリアンの胚を付け加えるのだった。

「プロメテウス」の続編で第1作「エイリアン」の前日譚。
「プロメテウス」を見ていることが前提のようだ。
また、「プロメテウス」を見ていてもこの映画とつながらない部分が出てくる。

あのおびただしい死体がデビッドの仕業によるものだとはちらっと説明されるが経緯はよくわからない。
実は「プロメテウス」と本作をつなぐショートムービーがあり、それによれば、
前作の最後にエリザベス・ショウが宇宙船で創造主たる宇宙人の星に向かうが、
その航行の間にショウはデビッドを修復し、復活させた。

宇宙人の星に着いたデビッドが宇宙船で広場の真ん中の着陸地点に入る直前でそのムービーは終わる。

本作では、その続きで集まった宇宙人たちに向かって、デビッドが黒い粉末様の毒爆弾を投下し、
宇宙人を殲滅させるシーンが挿入されている。あれが星の住民全員とは到底思えませんが。

予告でキャサリン・ウォーターストンが皆の前で「私たちは大きな犠牲をはらってここまで来た」などと演説するシーンは、
冬眠装置に入る前の船内の出来事であり、本編に入るずっと前の出来事になるので、本編では出てこない。

ジェームズ・フランコはいきなり冬眠装置の中で焼け死んでしまい、キャサリン・ウォーターストンのタブレット内の
ビデオレターとしてのみ登場するが、この本編に出ない予告の中では大いに登場する。

デビッド誕生シーンのピーター・ウェイランドは、ガイ・ピアーズだがそうは見えなかった。

毎々思うことだが、物語の進行上、そうするのは分かるが、どうして未知の惑星に初めて降りるのに、
あっさりと宇宙服を脱いでしまうのか。
未知の生物はもちろん、どんな病原菌やウィルスや未知の微生物がいるかもわからないのに。
水対策もしてないし、空気も直接吸うし、不用意に物は触るわ、簡単に怪我するわ、でいいのか。

地形も地質も周辺の様子もわからずいきなり着陸するのも危険極まりない。
無人探査機や、アンドロイドに探査させ、安全を確保しつつ、少しずつ移動領域を広げていくのが常套手段でしょう。

仮に地表で移動する必要があったとしても足元の安全も確認しないまま行動し、見えない亀裂や柔い部分があったらどうするのか。

次回作があるらしい。
タイトルは未定だが、2019年の公開を予定しているようだ。

「プロメテウス」の、そもそも人間が宇宙人のDNAを引き継いだものであることは、ある程度許せたとしても
今作の評価はエイリアンが結局はアンドロイドも含めた人間の創造物なのがコンセプトとして受け入れられるかにかかる。

元々のエイリアンが、宇宙にはわれわれの想像を超えるとんでもない危険生物がいるということだと思っていたのに、
結局は自分たちの作り出したもので、それによる被害も回り回った因果応報、自業自得だったなんて残念だ。

未知の生物にオリジナルがあってその改変で新生物が作られたので、オリジナルとある程度似通うのは分かる。
しかし、それは設定全体がわかっている人の立場で言えることで、全く未知の惑星に降り立つ人間にわかるわけはない。
外観の形態はもちろん、運動性能も不明、どういう習性、食性、行動パターンを取るかもわからない物がいるかもしれない。

テネシーにしたって、運搬船にとりついたエイリアンを初めて見て、誰も何も説明しないのに
それが極めて危険な生物であることに気づき、ダニエルズの行動を支持し援護できるのはすごい。

宇宙船の構造はかなり練って作り上げられているとは思うが、移住者のぶら下げた冬眠ポッドはいただけない。
「アバター」のようなラック方式がよさそうだし、「パッセンジャー」は空間が無駄だが安全性は高い。

これも最近のSFで気になる点だが、あらゆる点でフェイルセーフになっていない。
アンドロイドが故障したらどうするのか。そもそも維持管理に一人は少なすぎ。
あの様子だと、一人のチェックに10秒はかかる。2000人を毎日チェックしたらそれだけで5時間半かかる。
最低でも自動で正常/異常は検知し、異常(もしくは正常でない)状態を検知したカプセルのみのチェックにするべきだが、
そうなっているとは思えなかった。

異常の出た胚は廃棄していたようだが、人体に異常が出たらやはり廃棄するのか、それとも治療するのか。
治療するにしても「エリジウム」の様に自動診察治療システムでもあれば別だが、治療も手動の様に思えた。
異常はあり得ない、何もかもがスムーズに進行することが約束されているとしたら、どうやっているのか。

その他にもコヴェナント号は大気圏突入に耐えないと言っていたのに、着陸船が1台は少なすぎ。
無人着陸船、あるいは探査船、あるいは重機等があるとは思えなかった。

仮に目的地の「オリエガ6」はかなりの程度探査が進んでおり、そこで必要最低限の機材を搭載しているとすれば、
やはり未知の惑星に降りるのは、何があるかわからないから私は反対です、程度のリスクでは済まない。
武器もあれだしね。

余談だが、ニュートリノ・バーストは超新星爆発などで起こりうる現象だが、ニュートリノは物質にほとんど作用しないので
ニュートリノ・バースト自体では衝撃波は起こらない。

そのあとに続く高温のエネルギー放出や、荷電粒子の放出による衝撃波は起こるが、伝播に時間が掛かり、
ニュートリノ・バーストからずっと先のことになる。

よほど近くなければ、対応する時間は十分にあるし、対応する時間がないほど近ければ宇宙船自体がそれこそ木っ端微塵。

 

 

                

  ダンケルク  

フィオン・ホワイトヘッド、アナイリン・バーナード、マーク・ライランス、トム・グリン・カーニー、
トム・ハーディ、ジャック・ローデン、ケネス・ブラナー、ジェームズ・ダーシー、キリアン・マーフィー。

1940年5月、ドイツ軍の侵攻に撤退を余儀なくされたイギリス・フランス兵。
その数40万人は、ベルギーとの国境にほど近いフランス北岸のダンケルクに集結。
イギリス軍の救出を待っていた。

町中に取り残されたイギリス兵数名は必死でドイツ軍の銃撃から逃れようとしていたが、
次々と倒され、残ったのは二等兵のトミー(フィオン・ホワイトヘッド)だけ。
塀を乗り越え、フランス軍のバリケードの向こうの海岸に向かっていく。

海岸ではすでにあちこちに死体が転がっていた。
一人の男(この時点では氏名不明、ギブソンとしておく、キャストはアナイリン・バーナード)が、
死体を埋めていたので、トミーも手伝い、死体が履いていた軍靴を受け取り、自分で履く。

海岸で救出を待つ長い列の一つに並ぶと「ここはハイランダーズ(字幕は高地連帯)の列だ」と余所者扱い。
仕方なく別の列へ。
列を分け入って負傷兵が運ばれていく。順番を待たず優先的に乗船させるようだ。
程なく、ドイツ軍のユンカースが、居並ぶ兵の列に爆弾攻撃を仕掛ける。
列は乱れ、大勢が死ぬ。
トミーは放り出された担架の負傷兵が生きているのに気づく。
咄嗟にギブソンと一緒に担架を担ぎ、列をかき分けていく。

桟橋では病院船に次々と負傷兵が乗せられていく。
ボルトン司令官(ケネス・ブラナー)と中尉(ジェームズ・ダーシー)が40万人のうち何人救えるか、
救助の海軍の艦船が不足し、民間船を徴用したなどと話している。
空軍の援護も要請したが、時間が掛かるようだ。

出航間際、トミーとギブソンはギリギリで船に担架を持ち込むことに成功したが、あっさり下船しろと言われる。
しかし、ギブソンが下船後、桟橋の下に潜り込んだのを見てトミーも続く。

桟橋には上空からの機銃掃射も浴びせられる。
所狭しと並んで逃げ場の無い兵は、多くが銃弾に倒れる。

負傷兵をたくさん乗せた船は桟橋を離れる寸前、ドイツ軍爆撃機の攻撃を受ける。
沈んで桟橋が使えなくなるのを防ぐため、船は桟橋を離れるがまもなく傾き、沈没してしまう。
多くの兵士が船から飛び降り、岸に向かって泳ぐ。
トミーはその一人アレックス(ハリー・スタイルズ)を桟橋に引き上げる。

夜になり、やがて別の艦船が到着し、列を作っていた兵に交じり、トミー、ギブソン、アレックスも乗船する。
みんなが船室に入る中、ギブソンは下部の甲板に移動した。
船室では兵は紅茶とジャムパンを手にし、船は桟橋を離れた。
複数の小舟に乗った多くの兵が、置いていかないでくれと叫ぶが、無視される。
その時、一直線に艦船に向かって来る白い筋。魚雷だった。
魚雷が命中し、船室はあっという間に水浸し。
甲板にいたギブソンはロックされた船室のドアを外から開け、トミーとアレックスは命からがら船外に出る。

今度は逆にトミーらが小舟に助けを求めるが、満員だとして乗せてもらえない。
ローブで曳航されて何とか岸にたどり着いたトミーらはただ茫然と海を眺めるしかなかった。

援護のスピットファイア―3機がダンケルクに向かっていた。
メッサーシュミットを発見、直ちに空戦に移る。

何とか敵機は撃墜したものの隊長機と連絡が取れず、海に突っ込んでいる残骸を見つける。
2番機はファリアー(トム・ハーディ)、3番機はコリンズ(ジャック・ローデン)

前方に爆撃機と護衛のメッサーシュミットを発見。
直ちに攻撃に移る。

ファリアーが爆撃機に機銃弾を浴びせたが、機は墜落せず飛行を続ける。
ファリアーとコリンズが再びドッグファイトを仕掛ける。
ファリアーが戦闘機1機を撃墜するものの被弾し燃料計が損傷する。
しかし、コリンズが被弾し、飛行不能に。
脱出しろとの声に逆らってコリンズは着水を試み、何とかきれいに着水する。

ファリアーは爆撃機を追うが、間に合わず、桟橋のイギリス船は爆撃を受ける。

イギリス本国では、民間の船舶にダンケルクに向かい、兵隊の救出に協力するよう呼び掛けていた。
ドーソン(マーク・ライランス)は自分のヨットで救出に向かう準備をしていた。
海軍が水平を強制的に乗せようとするのを尻目に、多くの救命胴衣を積み出航した。
息子のピーター(トム・グリン・カーニー)とその友人、ジョージ(バリー・ケーガン)も同乗していた。

途中、スピットファイア―3機とすれ違う。
ロールスロイスのエンジン音だ、見なくてもスピットファイア―だとわかる、とドーソンが言う。

前方に沈みかけた船の上に座っている兵を見つける。
ドーソンはドーソンらはヨットを寄せてイギリス兵(キリアン・マーフィー)を助ける。
Uボートにやられた、恐怖のあまり、ダンケルクには向かうな、と叫ぶが、ドーソンはイギリス兵を船室に入れて落ち着かせる。
部屋から出たイギリス兵は再びダンケルクに向かうなと暴れ、突き飛ばされたジョージはデッキから船室に転げ落ち、
頭を強打して動けなくなる。ピーターは怒りを抑えてジョージを介護、イギリス兵はおとなしくなる。

暫く行くと、スピットファイア―が被弾し、徐々に高度を下げるのが見えた。
パイロットのコリンズは、脱出せずにきれいに着水した。
しかし、カノーピーが外れず機外に出られない。手元の道具ではガラスが割れず、機は徐々に沈んでいく。
沈んでしまう直前、ピーターが外からフックでカノーピーをたたき割り、コリンズは機外に脱出。
ドーソンのヨットに引き上げられる。
コリンズはジョージの手当てを見て、良くできた正しい措置だと言う。
ピーターが戻るかと聞くが、ドーソンはダンケルクに行くと答える。

ドーソンがダンケルクに向かうと、ちょうど船が沈んで大勢が海に飛び込んでいるときだった。
ドーソン、ピーター、コリンズは次々と兵を助け上げる。
みんな水没のトラウマがあるので船室には入りたがらないが、ドーソンの指示で船室に入る。
ピーターが怪我人がいる、というと兵の一人は死んでますよ、と答える。

ジョージを突き落としたイギリス兵が彼は大丈夫か、と聞いてくる。
ピーターは大丈夫だ、と答え、ドーソンもうなづく。

浜辺に置き去りにされていた船に向かう一群の兵士たち。
海岸にいたトミー、ギブソン、アレックスも船まで歩いていく。

なぜ周りに誰もいないのか、そこは敵陣営の勢力範囲だから。
潮が満ちれば、船は浮くはず。兵は船室に身を潜めて時を待つ。
人が甲板を歩いていて、イギリス兵はそれを捕まえるが、ドイツ兵ではなくオランダ兵だった。
暫くすると、銃の発射音とともに外板に銃創が入る。
ドイツ兵? 射撃練習? 穴は増え、塞ごうとした一人に弾が当たる。
イギリス兵が揉めていると、突然船が浮いた。エンジンを掛けて逃げようとすると、銃撃は激しくなり、
穴が増え、水が入ってくる。

誰かを下ろせ、英語を喋らないこいつが怪しい、ギブソンが名指しされる。
しかし、ギブソンが言葉を発するとそれはフランス語だった。
ギブソンはフランス兵だった。海岸で死んでいたイギリス兵の軍服を着ていたのだ。

船は沖に出ることができたが、浸水は激しく、遂には船を捨てざるを得なくなった。

船外に出て、ちょうど救助に来たドーソンのヨットに救われたのだった。

外ではスピットファイア―とドイツ軍爆撃機の攻防がまだ行われていた。
遂にはファリアーが爆撃機を撃墜するが、燃料が切れエンジンが止まってしまう。
ファリアーは、ダンケルク海岸のイギリス兵の上を滑空しながら、ドイツ軍の勢力範囲の砂浜に着地。
直ちに機を燃やしてドイツ軍に接収されるのを防ぐ。
しかし、ファリアー自身は夜にはドイツ軍に囲まれて捕虜となってしまう。

海軍の艦船による救出が遅々として進まない中、イギリス民間人の船が続々とダンケルクに到着し始める。
海岸に待機していた多くのイギリス兵が救出される。

朝には取り残された兵はわずかとなるが、中尉を最後の船で送り出したボルトン司令官はフランス兵を助けると言って残る。

イギリスに多くの兵が戻ってくる。
空軍は何をやっていたんだとコリンズに罵声を浴びせるものもいた。
しかし、ドーソンは真実は我々が知っているとしてコリンズを慰める。

ピーターは地元紙にジョージの写真を持っていき、経過を説明する。
翌日の新聞にジョージの顔写真とともに「地元の英雄」の記事が掲載された。

トミーとアレックスは汽車でロンドンに向かう。
ドイツ軍に追われて敗走した兵を国民はさぞや罵倒叱責するだろうとアレックスは気が滅入っていた。
しかし、途中で手に入れた新聞には、33万余の兵が無事に帰国したことは、ある意味イギリスの勝利であると書かれていた。

この出来事は、イギリス国民の気持ちを大きく鼓舞する出来事となった。

海岸、海、空の出来事が時系列が入れ子になりながら進む。
トミーの視点、ドーソンの視点、そして、ファリアーの視点で話がそれぞれ進んでいくが、
同じタイミングで進行するわけではないので、説明は難しいが見る上での混乱は少ない。

変なナレーションやテロップが無くても観客に物語の進行具合や時系列の入れ子を理解させる。
キーとなるシーン、例えばスピットファイア―3機が並んで飛んでいるシーン。
1機が着水するシーン。
青いキャビンの船が沈みかけているシーン。
それらが物語の中で、ここはあのシーンと同じタイミング、このシーンはあのシーンからつながるなどの時系列を、
それぞれを各シーンの主人公の視点で見ているんだということを教えてくれる。

昼になり、夜になり、また昼になる。これらも時間の経過を端的に示している。

編集の妙であり、展開の見せ方のうまさである。

CGを使わないことでも有名な、クリストファー・ノーラン監督。
とは言いつつも全くCGを使わないことはないと思うが、飛行機は本物というかレプリカを作ったらしい。

戦争映画というと、最近はリアリティ重視のものが多い。
銃撃戦や爆破はより過激になり、死傷者の姿もより残虐に描かれることが多い。

本作では、空中戦以外の派手な撃ち合いはない。
そもそも、陸戦における銃撃戦も冒頭の海岸に出るシーンまでだけ。
後は一方的にイギリス軍がドイツ軍にやられるシーンばかり。
ただし、それはドイツ軍憎しを煽るためではなく、戦争の悲惨さを示し、
必死で生きようとする兵卒の悲哀を表していると感じた。

戦争をこういう描き方もあるんだな、という感じだった。

ハイランダーズを字幕では、高地連隊と記述。
間違いではないし、文献などでもそう書かれるようだが、ハイランドはイギリス北部のこと。
ハイランダーズはスコットランド出身者で編成された部隊のこと。
勇敢な部隊として一目置かれていたらしい。

ジェームズ・ダーシーの役名を中尉としたが、IMDBによれば、役名は「lieutenant」。
アメリカ映画で見ることが多いので、ルーテナントと読むと思っていたが、イギリスではレフテナントというらしい。
階級は国や軍によっても違うが、イギリス陸軍では中尉なので、中尉とした。

 

 

   

  関ケ原   

岡田准一、役所広司、平岳大、有村架純、東出昌大、滝藤賢一、中越典子、キムラ緑子、伊藤歩。

関ケ原の戦い(慶長5年9月14日、西暦1600年10月21日)の前日、
翌日の決戦を前に、戦いの場となる関ヶ原を視察する、石田三成(岡田准一)、島左近(平岳大)、八十島助右ヱ門(堀部圭亮)ら。
石田三成は傍らの倒れた地蔵像を見つけると祠に戻し、首を垂れる。

時は遡り、三成の幼名は佐吉。
秀吉(滝藤賢一)が、寺を訪れた際、温い茶、熱い茶、さらに熱い茶と出したことがもとで秀吉の小姓となり、
長じて、石田三成は秀吉の側近となる。

秀吉の正室は北政所(きたのまんどころ=関白の正室の称号、寧『ねい、ねね』、キムラ緑子)であるが嫡男がおらず、
秀吉が淀殿(茶々『ちゃちゃ』、和田菜々)の次男、秀頼(長男鶴松は2歳で病死)を溺愛していたことから、
淀殿には反目していた。

秀吉は姉の息子、秀次に関白を禅譲していたが、秀次は突然の謀反疑惑により、蟄居後、切腹となった。
秀吉は、三成の嘆願も無視し、秀次の眷属(けんぞく、一族、親族)に斬首を申し渡す。

京の三条河原で、斬首の刑が行われようとしていた。
直前に編み笠の男が、理不尽だと騒ぎ立てて去る。
一方、処刑直前には、剣を隠し持っていた何人かの女官が暴れて、執行人に切りつけた。

切り捨てられた者もいたが、三成はけが人を手当てするよう言い残して編み笠の男を追い、
百戦錬磨の島左近(平岳大)と見抜いて、自分への仕官を迫る。
法外な報酬を提示する三成の心意気にほだされた左近は仕官を承諾する。

一方、治療を受けた女官には、初芽(有村架純)という伊賀者がいたが、恩義を感じ三成の犬となる。

やがて秀吉が死亡したが、三成は当時朝鮮出兵軍が動揺して反撃にあうことを恐れ、帰国までの間内密にした。
しかし、加藤清正(松角洋平)らはないがしろにされたと激怒。
豊臣家臣の分断を狙う徳川家康(役所広司)に懐柔される。

家康には、蛇白(伊藤歩)という伊賀者がおり、伊賀者の集まりを解散させ、三成の情報収集を妨害した。
また、赤耳(中島しゅう)を脅して家康の配下とさせたり、暗躍もした。

三成は豊臣家維持を大前提に考えており、秀吉死後、遺言や規則を破ってまで自勢力を伸ばそうとする家康に反目、
直江兼続(松山ケンイチ)らと家康を倒す計画を練り、徐々に準備を進めていった。

一方の家康も、淀殿に反目する北政所に取り入り、小早川秀秋(東出昌大)にあることないこと吹きこんだりして、
自分につく者を増やしていく。

徐々にその対立は先鋭化していくが、大きく立ちはだかっていたのが前田利家(西岡徳馬)。
前田利家によって、三成派と家康派の衝突は回避されていた。

1599年4月27日(慶長4年閏3月3日)前田利家が死去し、三成に反目する加藤清正ら7将は、三成討伐に向かう。
三成はそれを事前に察知、今、自分が死ぬと一番困るのは家康だとして、家康の屋敷に逃れる。

家康の中では三成を討つ名目がまだ整っていなかった。
家康は三成を隠居させることで7将を諭して帰らせ、さらにこの7将は家康への傾倒を深める。

三成は佐和山城に籠り、家康討伐の機会をうかがった。

このころ、家康の動向を初芽に漏らしていた赤耳は蛇白に捕まり、逆に初芽を襲うよう指令された。
赤耳らに襲われた初芽は負傷し、琵琶湖畔の無宿者に買われた。

慶長5年(1600年)7月、家康は上杉景勝(辻本晃良)を討つ、会津征伐を目論む。
これを機と見た三成は、家康を前後から挟み撃ちにする作戦に出る。
家康は会津討伐を中止、討伐軍を対三成軍として西に移動させた。

三成の作戦は功を奏したかに見えたが、家康が江戸にとどまると見たのは誤算だった。
家康は、桃配山に陣を構えた。
家康の手の者は、三成軍は8万だが、大半は事態を傍観し、関ケ原で実際に動けるのは1万8千と報告した。
家康勢は主力の3万5千が間に合わなかったが、家康は勝利を信じた。

赤耳は蛇白を裏切り、三成に注進するとともに、家康謀殺に向かった。
しかし、蛇白に妨害され、結局蛇白ともども家康に刺殺される。

いよいよ、1600年10月21日。
開戦はなし崩し的に始まった。
両軍互角の中、三成の誤算はまだあった。

一つは島津軍が三成に加勢すると言いながら、静観を決め込んだこと。
三成自らが出陣を促すが、島津は拒否した。

もう一つは1万5千の小早川秀秋勢が寝返ったこと。
島左近の息子などが小早川の陣地に嘆願に行ったが、切り殺された。
小早川秀秋は三成に賛同し、家康討つべし、宣言したが、直属の部下が「三成を討て」と触れて回り、
小早川秀秋軍は一気に東軍の加勢に回った。

開戦から5時間ほどで雌雄は決し、島左近は三成に逃走を促した。
島左近らは玉砕し、家康軍は勝利の鬨の声をあげた。

三成は逃亡し、既知の農家に匿われることとなったが、主人に訴えて出るよう申し渡し、逮捕される。
三成は門前に晒し者にされ、家康の配下の武将に罵倒されるなどしたが、小早川秀秋は三成に謝罪した。

家康は三成に無言で謁見した後、三成以下残党の首領格を斬首刑にした。
刑場に連れ出される途中、三成は街道で初芽の姿を見て安堵した。

こうして、関ヶ原の戦いは家康の完全勝利となった。

司馬遼太郎原作「関ケ原」文庫版上中下で3巻合わせて1577ページにわたる大作。
これを2時間半に収めようとするところに、既に無理がある。

確執が耐え難いものになっていくことや、諸侯を自分たちの陣に引き入れようと画策するなどは
もとより長期にわたって心理戦、駆け引きの中で徐々に進行していくものであり、
小説ではだんだんと盛り上がり、天下分け目の決戦に向かっていく様子にわくわくするものと思うが、
それを限られた時間の中で、多くのエピソードを取り混ぜながら丁寧に説明しようとするのはかなり無理筋。

丁寧に描きたいのは分かるが、焦点を絞って特に前段はもっと端折っても良かったかも。

例えば、秀吉と光成の出会いの茶の湯のエピソードを後段の当人たちの会話で示すのであれば、寺のシーンは端折れた。
端折るにしてもナレーションを挟むやり方はどうなのかな、と思った。
原作者の心情などで映像にできない部分をナレーションにするやり方もいかがなものか。

また、原作では淀殿の侍女から三成の配下となった初芽を伊賀者とした点も失敗だった気がする。
家康の配下の蛇白、双方で揺れる赤耳など、忍者同士の争いを織り交ぜて描こうとしたのが先か、
初芽をただの愛妾ではなく、諜報を行わせる関連で忍者同士の軋轢も加えたのかはわからないが、
こういう役回り(忍者)が良かったのかどうかはよくわからない。

**

石田三成ほど、題材によって違う評価で描かれる人物も珍しい、と毎回書いているような気がする。
文献によっても書かれ方が違うようだ。

時代劇映画は歴史ドキュメンタリーではないので、監督/脚本家の独自解釈や独自論理、設定があっても構わない。
たとえ史実と違う展開/結末であったとしても良いと思うし、想像(創造)があっても良いと思う。

 

 

        

  ワンダーウーマン    

ガル・ガドット、クリス・パイン、コニー・ニールセン、ロビン・ライト、ダニー・ヒューストン、デビッド・ヒュウリス。

**

バリ。ルーブル美術館。
一人のキュレーター(ガル・ガドット)の下にブルース・ウェインから古い銀板写真の原板が送られてくる。
およそ90年前のその写真には、中央に女性戦士、周りに男性兵士が映っていた。

神々の時代。

ゼウスは自分に似せて人間を作り、地上で暮らすようにした。
しかし、ゼウスの子、アレスは人間に悪の心を吹き込み、互いに戦うようにした。
ゼウスは女を作って平和をもたらそうとしたが失敗し、アレスと戦いとなり遂にはアレスを倒した。

ゼウスはセミスキラという島を作り、外部から見えないようにして、女族アマゾンをそこに匿った。

セミスキラはその後も外界と隔絶したまま、女だけの島となった。
女王ヒッポリータ(コニー・ニールセン)の娘、ダイアナは幼いころよりヤンチャを極めたが、
母はダイアナに戦士となることを許さず大切に育てた。
母によれば、ダイアナは娘を欲したヒッポリータが粘土で子供を作り、ゼウスに命を与えてもらったとのことだった。

ダイアナは密かに叔母(女王の妹で戦士)のアンティオーペ(ロビン・ライト)に鍛えてもらっていたが、
ヒッポリータにばれてしまう。
しかし、ヒッポリータは観念してアンティオーペにダイアナを最強の戦士にするよう依頼する。

やがて成長したダイアナ(ガル・ガドット)が、アンティオーペに特訓を受けて、
かなりの劣勢となった時に腕をクロスさせて念動波を発し、アンティオーペ他を弾き飛ばしたのだ。

ついに覚醒したダイアナが海を見つめていると、一人乗りのドイツ軍戦闘機が島を覆うシールドを突き破って墜落。
操縦士のスティーブ・トレバー(クリス・パイン)ともども海中に沈んでしまった。

ダイアナは崖の上からダイブし、スティーブを救助し海岸に引き上げる。
生まれて初めて見る「男」

その頃、スティーブの機を追っていたドイツ軍が霧に覆われた奥に島を発見。
そのまま島に上がってくる。

敵の襲来、ダイアナの危機、と見たアマゾン族のみんなは馬を駆ってドイツ軍を攻撃するが、
ドイツ軍の銃撃に遭う。
多くの死傷者を出しながらもなんとかドイツ軍を全滅させたアマゾン族だったが、
生き残りのドイツ兵が放った銃弾がダイアナに向かって来たため、アンティオーペが身を挺してそれを防いだ。

しかし、銃弾はアンティオーペの胸を直撃し、彼女は死ぬ。

スティーブはドイツ軍の軍服を着ていたため、敵だとされるが、「真実の縄」に縛られてイギリス軍スパイだと自白。
時は第1次世界大戦末期、イギリスはドイツと和平交渉を進めようとしていた。

ドイツ軍に潜入したスティーブはガスマスクの効かない強力な毒ガス兵器の存在を知り、
毒ガス開発のドクター・ポイズンことマル博士(エレナ・アヤナ)の手帳を盗んでイギリスに戻る途中だった。

戦争はアレスが人々を操って起こしていると信じて疑わないダイアナは、アマゾン族の秘宝である宝刀、ゴッドキラーと
シールド、真実の縄を持ち出して、スティーブとともにアレスを倒すため前線に向かおうとする。

当初は反対していたピッポリータだが、アンティオーペのメタルヘッドバンドをダイアナに託し、出発を許可する。

こうして、スティーブとダイアナはイギリスに向かう。
当時のロンドンは工場の煙のひどい劣悪な環境で世間知らずのダイアナは大いに戸惑う。
コートを着ているものの露出の多い戦闘服ではまずいので、スティーブはダイアナに普通の服を買う。
しかし、スティーブの狙うドイツ軍のスパイが襲ってきて、ダイアナにあっさりやられてしまう。

スティーブは軍や政府の重鎮の会議に件のノートを持ち込んでドイツ軍との徹底抗戦を主張するが却下される。
会議後、重鎮らにはスティーブの持ち込んだノートはさっぱり読めないがダイアナがあっさり読んでしまう。

ダイアナはアレスを探すため前線への移動を懇願。
スティーブは否定的だったが、パトリック・モーガン卿(デビッド・シューリス)は密かに二人を支援する。

前線についたダイアナ。
ダイアナは敵陣にアレスがいるとみて膠着状態の塹壕から一人で前線を突破、ドイツ軍をなぎ倒していく。
ダイアナに続いてスティーブやイギリス軍が突撃し、あっという間に敵を蹴散らした。

イギリス軍はそのまま進攻し、ドイツ軍に占領されていた近くの村を解放、村は歓喜に沸く。

その頃、ドイツ軍では資金も兵站も尽き、イギリスとの休戦に傾いていた。
マル博士に毒ガス製造を指示していたルーデンドルフ将軍(ダニー・ヒューストン)は、休戦派を毒ガスで殺害し、
一挙逆転を目指して毒ガス攻撃を計画、手始めに毒ガス爆弾で先の村を攻撃し全滅させた。

ここまでの仕打ちはルーデンドルフ将軍こそがアレスだと考えるダイアナは、スティーブの反対を押し切り、
ルーデンドルフ将軍に襲い掛かる。

将軍はマル博士の発明したドーピングガスで体力が増強されており、ダイアナの体力と互角になっていたが、
遂にはダイアナのゴッドキラーに胸を貫かれて絶命する。

しかし、ドイツ軍は爆弾攻撃の準備を止めず、将軍はアレスではなかったのかと、ダイアナは愕然とする。

ドイツ軍の研究所を爆破したスティーブは離陸しようとする爆撃機に乗り込みパイロットを倒して機を乗っ取る。
シーケンスとしてはもう少し後になるが、毒ガスの引火性を利用して、スティーブは空中で爆弾を爆破させ、
自身は死ぬが毒ガスを燃焼、灰塵にする。

その頃、現場にモーガン卿が現れ、ダイアナに人間を滅ぼす協力を求める。
そう、実はモーガン卿こそがアレスの化身だったのだ。

ダイアナはゴッドキラーでモーガン卿を刺すが剣はモーガン卿に粉々にされてしまう。

真のゴッドキラーはダイアナ自身で、実はダイアナはゼウスとヒッポリータの娘。
アレスとは兄妹に当たると言うのだ。

思わぬ真実に驚愕しながらもダイアナはモーガン卿ことアレスとタイマン勝負となり、
壮絶な戦いの末、遂にアレスを倒す。

こうして、ドイツ軍は敗退し、第1次大戦は終焉を迎えた。

時代は現代に戻り、銀塩写真の原板を眺めるダイアナ・プリンスの姿となり、映画は終わる。

監督はパティ・ジェンキンス。(本名はパトシリア)
長編映画は2作目で、前作はシャーリーズ・セロンがアカデミー主演女優賞を取った「モンスター」

本作では、女流監督史上最高興収をあげ、アメリカでは史上27本目の4億ドル映画となり、全世界興収は8億ドルを超えた。
DCコミックスのヒーローものでは、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」3部作の第2、第3作に次ぐ
第3位で、ワンダ―ウーマンが初登場した「バットマンVSスーパーマン」を凌ぐ。

この後「ジャスティス・リーグ」にも参戦するが、ワンダ―ウーマンの続編が2017/12/13公開予定とアナウンスされている。

とにかく、ガル・ガドットがかっこいい。
さすが、元ミス・イスラエル。スタイル抜群の超美形でしかめっ面すらかっこいい。
全国民徴兵制のイスラエルにあって、ガル・ガドット自身も兵役をこなしている。

笑えるシーンもあるが、全般に如何に彼女を美しくかっこよく見せるかがテーマではないかと思ってしまうぐらい。

また、過去のワンダーウーマンが、星条旗を強くイメージしたコスチュームであるのに対し、
上が赤系、下が青系ながら星やストライプは配せず、古風な戦闘服のデザインとしても秀逸。
さらにヘッドバンドのデザインも過去とは一線を画しシックで落ち着いたものとなっている。

なお、コスチューム・デザイナーは「ダークナイト」3部作や、「007」シリーズ、「ハリーポッター」
「トゥーム・レイダー」など、多くの映画で衣装を担当しているリンディ・ヘミング。

 

 

  

 ベイビー・ドライバー  

アンセル・エルゴート、ケビン・スペーシー、ジョン・ハム、ジェイミー・フォックス、エイサ・ゴンザレス。

ジョージア州、アトランタ。
銀行の向かい側に止めた赤いスバル・インプレッサWRX。
ドライバーは若い男、後でわかるが呼び名はベイビー(アンセル・エルゴート)
乗っていた3人(ジョン・バーンサル、ジョン・ハム、エイサ・ゴンザレス)は、車を降りると
トランクから銃とバッグを持ち出して銀行に入る。

ベイビーがiPODから聞こえる音楽に合わせて乗りに乗っていた約2分後。
3人は金を詰め込んだバッグを持って車に戻る。

ベイビーは、車を発進させ、パトカーの追尾を振り切って駐車場に入り、スバルを乗り捨て、
トヨタに乗り換えてまんまと逃げおおせた。

ベイビーはコーヒー4つを買い出しに行き、アジトに戻る。
アジトではボスのドク(ケビン・スペーシー)が、金を分け、ベイビーを含む4人に等分した。

バディ(ジョン・ハム)とダーリン(エイサ・ゴンザレス)、グリフ(ジョン・バーンサル)は散会。
ベイビーは別れた後、分け前の大半を借金の返済だとしてドクに取り上げられる。
完済まであと1回、もう1回仕事をすればお前は自由だ、と言いながら。

部屋に戻ったベイビーは、分け前を床下に隠し、育ての親で聾唖で車いすのジョセフ(CJジョーンズ)の世話をする。
次が最後。悪銭をたしなめるジョセフにベイビーは言い返す。

ベイビーは行きつけのレストランでかわいいウェイトレス、デボラ(リリー・ジェームス)と出会う。
デボラはまだ制服が間に合わないのでジョナサンの名札をつけていた。

ベイビーはデボラに急接近する。
いつか、あてもなくドライブでどこまでも行きたいなどと妄想しながら。

次の仕事は、バッツ(ジェイミー・フォックス)、エディ、JD。
作戦打ち合わせ時もイヤホンを外さないベイビーに不信感を抱くバッツ。
しかし、ベイビーはドクの説明を完璧に復唱してみせる。

ドクによれば、ベイビーは幼いころの自動車事故がもとで激しい耳鳴りとなり、
音楽を聴くことで耳鳴りが治まると言うことだった。

また、かつて自動車泥をしており、運転技術は確かだが、ドクの麻薬満載の車を盗んで捕まり、
その損失弁済のために、ドクに働かされているのだった。

前回とは別の車で銀行前で待つベイビー。
自分たちの金を取り返すだけ、とうそぶいて銀行に乗り込むバッツ以下3人。
平然と人を殺して金を盗んで戻ってくる。

アジトに戻って金を分け、ベイビーはいつものようにコーヒーを買い出しに行く。
戻ってみるとJDがいない。バッツは先に帰ったと言うが、バッツに始末されたのは明らかだ。

これで借金完済。喜んで帰るベイビー。
みんなの話に出てくる高級レストランを予約し、おめかししてデボラとのデート。

しかし、またドクからの電話で呼び出される。
借金は返したが、もうひと仕事しようとの誘い。
襲撃犯は変えてもドライバーはお前だけ。
ベイビーは断り切れずに受ける。

今度のターゲットは銀行ではなく郵便局。
郵便為替の用紙を盗み高値で売りさばく予定。
仲間はバッツとバディとダーリン。

ベイビーがドクの甥を連れて下見に行かされる。
窓口の女性と歓談しながら切手を買って下見を済ませ、アジトに戻る。

その夜、ドクは手配してある武器を取りに行くよう4人に命じる。
取引場所に着いたバッツは、肉屋(ブッチャー)と名乗る相手を信用せず、最初から疑いの目で見ていた。

案の定、武器の箱にAPD(アトランタ警察)の名前を見つけ、売人の一人が刑事だと気づいたバッツが発砲。
銃撃戦の末、取引場所を爆破して売人グループを皆殺しに。

帰り道、腹が減ったとバッツがレストラン行きを指示。
しかし、そこはデボラが働いている店だった。
知らんふりをして入店するが、デボラとの関係は感づかれ、名前も知られてしまう。(制服ができていた)
みんなで店を出る際、ベイビーはデボラに2時に迎えに来るとメモを渡す。

アジトに戻るとドクが取引完了の連絡が来ないと怒りまくっていた。
バッツは相手が警察官だったと言うと、ドクは警察内部に入り込んだ仲間からの横流しだったとばらす。

バッツは相手が先に撃ったと嘘をついてごまかす。
その夜、全員アジトに泊まることになったが、ベイビーは抜け出そうとしてバレる。

バッツはベイビーがみんなの声を録音していることに気づき、警察のスパイだと疑う。
ベイビーは、録音をリミックスして曲にアレンジしていると言う。

バッツがベイビーの家から証拠だと言うテープを持ってきてスパイの疑いは晴れる。
犯行をやるやらないで揉めるが、結局ベイビーのままでやることに。

翌日。
ベイビーは郵便局の前で、バディとダーリンを降ろし、裏手に回ってバッグを降ろして待機する。
暫くすると、昨日窓口で対応してくれた女性が出金で通りかかり、手を振る。
ベイビーは、首を振って出勤しないよう無言で応答。
女性は驚いて帰っていく。

しかし、女性は警備員を連れて戻り、警備員が窓を叩いた瞬間。
バッツが戻ってきて警備員を射殺。
バディとダーリンも戻って車に乗り込む。

車を出さないベイビー。
銃を突き付けて動かすよう脅すバッツ。パトカーもやってくる。
ベイビーは、車を急発進させて前に止まっていたトラックに突っ込み、荷台にあった鉄骨がバッツに刺さる。
ベイビーは車を降りて逃げ、ダーリンとバディは警官と銃撃戦になり、ダーリンは射殺される。

ベイビーは車を盗むなどして追っ手を振り切り、アパートに戻る。
アパートは荒らされていたがジョセフは無事だった。
ベイビーはジョセフを車に乗せて養護施設に向かい、金を持たせて事情を録音したテレコを持たせてその場を去る。

ベイビーはデボラを迎えにレストランに行くが、そこにはバディが先回りしていた。
バディがデボラを撃とうとしたので、ベイビーはバディを撃ち、デボラと逃げる。

ベイビーはドクに助けてくれ、テープを返してくれと頼むが断られる。
テープには死んだベイビーの母の歌声が入っているものがあったからだ。

ドクはデボラの姿を見て、気持ちが変わり、一緒に逃げるよう言う。
地下駐車場に行くと、ブッチャーの仲間が襲ってきた。
ドクが倒すが、瀕死の一人に撃たれる。

パトカーがやってきたが、警察ではなくバディだった。
第一波攻撃はかわしたが、ドクは跳ねられて死に、ベイビーとカーチェイスになる。
立体駐車場に入り、バディをかわして車を墜落させたものの、バディ自身は死んでおらず襲ってくる。

デボラが隙を見てバディを撃ち、バディは墜落死する。

デボラとベイビーは車で逃走するが、州境の端の上で警察に待ち伏せされていた。
バックして逃げようとするデボラを制し、ベイビーは素直に投降する。

逮捕され、裁判ではベイビーに有利な証言もあったが、判決は懲役25年。
但し、5年経過後は仮釈放の対象とする、ことに。

ベイビーは刑務所でまじめに勤め上げ、5年後仮釈放になり、そこにはデボラが迎えに。
こうして二人は新しい人生に旅立つのだった。

面白かった。

ストーリーは単純明快で、テンポよく軽快。
車のシーンも適度に長く、御託がないのも良い。

スバルインプレッサWRXは全編にわたって活躍するのかと思ったら違っていた。
それも至極当然で、同じ車で逃げていたらすぐに捕まる。

ただ、乗り換えは良いとしてドア開けっぱなしで逃げるのはどうか。
乗り換えの演出だとは思うが、現実問題としてドア開けっぱなしの車があったらすぐに通報される。

最後は逆にキーを抜くのは良いとして、捨てなくても良いだろう。

アンセル・エルゴートは「きっと星のせいじゃない」でシャイリーン・ウッドリーの相手役。
リリー・ジェームスはディズニーの実写版「シンデレラ」のシンデレラだが、いずれも未見。

ただ、アンセル・エルゴートはクロエ・モレッツ版の「キャリー」や「ダイバージェント」シリーズ、
リリー・ジェームスは「タイタンの逆襲」にも出ていたようだが、全く記憶にない。

ジョン・ハムの切れっぷりもすごいが、ジェイミー・フォックスは何をするかわからない怖さがあった。

思いのほかヒットしたようで、スタジオとしては続編も・・・と言いたいところだろうが、
設定と顛末から見て、続編は作らないほうが良いかも。

 

 

               

  スパイダーマン:ホームカミング  

トム・ホランド、ロバート・ダウニーJr、マリサ・トメイ、ジェイコブ・バタロン、マイケル・キートン。

「アベンジャーズ」での戦いの後、荒廃したビルの瓦礫の片付けをしていたエイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)。
突然現れた政府関係者に仕事を奪われ、追い出されてしまう。
トゥームスは、すでに手に入れていたチタウリの武器の破片は返さずにその威力などを調べていた。

6年後。
ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、ハッピー・ホーガン(ジョン・ファブロー)に連れられ、
トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr)から、スパイダーマンスーツをもらう。
そして、シビル・ウォーで登場し、キャプテン・アメリカのシールドを奪うところなどを自撮り。

その後、トニー・スタークに連絡すると言われてニューヨークに帰らされる。
しかし、2カ月ほどしても一切連絡がない。

高校では、親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)といつも行動を共にし、一緒にクイズ研究会に参加していた。
帰宅後は夜な夜な家を抜け出して、スパイダーマンスーツで街の平和維持活動(チンピラ退治)に励んでいた。
メイおばさん(マリサ・トメイ)には、スターク社のインターンシップで働いていると嘘をついている。

ある日、ネッドに家でニューデススターのレゴを作ろうと誘われるが、授業が終わると飛んで帰り、
路地裏でスパイダーマンスーツに着替える。

その頃、トゥームスは手にいれたパーツを利用して強力な武器を開発製造していた。
部下がその武器を利用してATMを切り裂いて金を盗んでいるところをピーターが発見、
アベンジャーズのお面をかぶった一味をぶちのめすものの、超強力武器で反撃にあう。
武器の光線はいつもサンドイッチを買っている店を破壊。
ピーターが店の主人と猫を助けている間に犯人一味には逃げられる。

ピーターは着替えて帰ろうとしたがデイパックを盗まれており、仕方なくスパイダーマンスーツのまま帰る。
窓から入って、マスクを取ったらそこにはネッドがいてスパイダーマンだとばれてしまう。

とりあえず、喋らない約束をさせて、ネッドを帰すが、翌日からネッドの質問攻撃に遭う。
一方、ピーターは強力武器の話をハッピーにするが、取り合ってもらえない。

ピーターはスターク社のインターンシップが忙しいと言ってクイズ研究会を退部し、全米大会(デカスロン)出場も辞退する。
体育の授業で、フラッシュ(トニー・レポロリ)がピーターを馬鹿にしたため、とっさにネッドがスパイダーマンを知っていると言い、
ピーターがスパイダーマンと友たちだと言ってしまう。

たまたま、翌日はあこがれのリズ(ローラ・ハリヤー)の誕生日パーティで、スパイダーマンを呼ぶ呼ばないで揉める。
結局、スパイダーマンスーツを下に着たピーターはネッドとリズのパーティに行くが、またもフラッシュにからかわれる。

スパイダーマンスーツに着替えて登場しようか悩んでいると、遠方で青白い光が見えた。
ピーターが、光の場所に行くと、トゥームスの部下が売買している現場だった。

ピーター=スパイダーマンは敵を攻撃するが、超強力武器で反撃され、武器を積んだバンに引きずり回される。

そして、空中から現れたウィング・スーツの男(=バルチャー、マイケル・キートン)に捕まり、何とか逃げたものの川に落ちる。
そしてアイアンマンに助けられ、スーツに追跡装置がついていることなどを教えられる。
結局パーティは中座したまま、帰る途中、敵の落とした武器のパーツを拾う

バルチャーは先にアジトに帰ったものの部下の失態に怒り狂う。
ボロボロになったバンでトゥームスのアジトに着いた部下の一人、ブライス(=ショッカー)は、
トゥームスに反発、悪事をばらすと脅して文字通り抹殺され、代わってシュルツがショッカーになる。

ネッドとピーターは学校で武器のパーツから光る石を取り出しチェックをする。

ショッカーらが探知機を使って学校に光る石を探しに来た。
ピーターは、追尾装置を敵につけ、ネッドと一緒に敵のアジトを探る。

それがメリーランド(NYから100マイル)にあると知ったピーターは、
デカスロン大会の行われるワシントンDCへ行こうと考え、部活のバスに合流する。

大会の宿舎で、ピーターはスーツの追尾装置を外し、ネッドに「補助輪モード」を解除させる。
みんながプールに興じる中、ピーターはフルスペックを起動したスーツで敵を追跡する。

バルチャーは特殊装置でアベンジャーズの武器輸送トラックのコンテナに侵入するが、スパイダーマンに邪魔され、
結局は何も取らずに去る。そして、スパイダーマンは気絶してコンテナ内に取り残される。

翌朝、スパイダーマンはコンテナから脱出したものの倉庫から出られず、カギの組み合わせを何通りも試してやっと外に出る。
その頃、ピーターのいないままデカスロン大会は始まってしまい、決勝のサドンデスでミシェル(ゾイデヤ)が答え、優勝する。

ピーターは結局欠場。
しかし、あの光る石が放射線を浴びると爆破することがわかり、ネッドに知らせようとするがうまくいかない。
ネッドら一行は、ワシントンモニュメントのエレベーターに乗るが、その際、ネッドの荷物をX線装置に通したため、
石が過熱をはじめ、エレベータ内で爆発してしまう。

エレベーターは急降下し始め、途中で引っかかったものの全員が脱出する前に再び落下の危機。

スパイダーマンはワシントンモニュメントをよじ登って、警察のヘリが迫る中、窓を突き破って内部に侵入。
なんとかかんとかぎりぎりでリズを助けることに成功する。

ピーターはスパイダーマンスーツで自分の見たものがすべて記憶されていることを知り、
武器売買現場にいた男を特定し、バルチャーの正体を聞きに行く。

男はバルチャーの正体を知らなかったが、次の取引の場所と時刻を教えてくれる。

スパイダーマンは取引場所であるフェリーに乗り込み、犯人一味をウェブに閉じ込める。
FBIも登場するが、スパイダーマンに気づいたバルチャーが登場し対決となる。

スパイダーマンはバルチャーの武器を奪って固定するが、武器が暴走し、フェリーを真っ二つに分断。
バルチャーは逃げてしまう。

スパイダーマンは強力なウェブで何とかフェリーの沈没を防ごうとするが、アイアンマンが現れて
フェリーを支えてくっつけ、断面を溶接して助ける。

アイアンマンから出てきたトニー・スタークはピーターを叱責し、スパイダーマンスーツを取り返してしまう。
がっかりしたピーターは、ヒーロー活動を止めて、学業に専念することにした。

学校の年次行事である「ホームカミング」が近づいてきた。
ピーターはリズに謝るとともに好きだと告白、ホームカミングパーティに誘いOKをもらう。

当日、有頂天で正装しメイおばさんにリズの家まで送ってもらう。
家から出てきたのは、トゥームス。バルチャーはなんとリズの父親だった。

びっくりしてずっとトゥームスをがん見してしまうピーター。
トゥームスはピーターとリズを車で送っていくが、途中でリズがスパイダーマンどうのこうのと話し、
トゥームスはピーターがスパイダーマンだと気づいて、リズに内緒ですべて忘れろ、という。

ピーターはパーティに出られないとリズに告げて、自作のスーツでトゥームスを追うが、
トゥームスの連絡を受けてやってきたショッカーにぶちのめされる。

危うくやられそうになった時、ピーターが落としていたウェブシューターを拾ったネッドが反撃して助かる。
ピーターは自分の携帯をトゥームスの車に置いたままにしており、ネッドを煽てて追跡させる。

ピーターはトゥームスの狙いが、アベンジャーズ本部の引っ越しに伴い移動する武器だと判断、
ネッドにハッピーに連絡するよう言うが、ハッピーは取り合わない。

ピーターはトゥームスの隠れているところに着き、攻撃を止めるよう言うが、
トゥームスはウィングをリモートで操作して倉庫を破壊し、ピーターを生き埋めにする。

その頃、ハッピーは何も知らずに武器類を飛行機に積み、アベンジャーズタワーを離陸させる。

ピーターは渾身の力を振り絞って瓦礫を跳ねのけ、バルチャーに位置を絡ませてついていく。
ピーターがぶら下がっていることに気づいたバルチャーはピーターを攻撃し、機が損傷、墜落しそうになる。
ピーターは必死で機の昇降舵を操作して市街地への墜落は防いだものの、遂に機は墜落、破壊してしまう。

バルチャーはなおも武器の一部を持って逃げようとするが、ウィングスーツが爆発して墜落、火に包まれる。
ピーターは必死でトゥームスを助け、トゥームスは命拾いする。

トゥームスは逮捕され、ハッピーはピーターに感謝する。

新しいアベンジャーズ本部に呼ばれたピーター。
トニー・スタークはピーターに謝って、新しいスパイダーマンスーツを見せ、正式にアベンジャーズ入りを記者発表するという。
ピーターはまた自分が調子に乗らないかのテストだと思って断り近所でちまちまと悪党退治しますと言って帰ってしまう。

突然ドアが開いてペッパー・ボッツ(グウィネス・バルトロウ)が登場、記者会見はどうするんだとトニー・スタークに迫る。
トニー・スタークはポッツとの婚約発表でもするかとうそぶいて会見場に向かう。

学校に戻ったピーター。
トゥームズが逮捕されて、リズはオークランドに引っ越し。
クイズ同好会の新しいキャプテンにミシェルが指名された。
ミシェルはそれを受け「MJと呼んで」と語る。

自宅に帰ったピーター。
これは君のものだと書いた紙袋が置かれており、中にはスパイダーマンスーツが入っていた。
スパイダーマンスーツに身を包み、マスクを取ったところ、後ろに立っていたメイおばさんが
「何やってんの」と叫ぶところで映画は終わる。

トゥームズが収監されている監獄。
マック・ガーガン(マイケル・マンド)にすれ違いざまにスパイダーマンの正体を知っているのかと聞かれ、
もし知っていたらもう殺している、と答えるシーンが挟まれる。

最後の最後にキャプテン・アメリカ(クリス・エバンス)が登場し、必要なものは忍耐で
待っていても大したことが起こらないこともある、と言って去る。

「デッドプール」の最後に「まだいたの、何もないからさっさと帰りなよ」という系のおまけ。

非常に楽しい。
トム・ホランドのスパイダーマンがはまっている。

スパイダーマン・スーツやウェブ・シューターをトニー・スタークから貰ったと言う設定も良い。

悲しいエピ(おじさんの死、おばさんの苦労、蜘蛛に咬まれる)などは完全に端折られているし、
マリサ・トメイに貧困の苦労は、似つかわしくないからちょうどいい。

最後はWhat's the he‥と言いかけて切れるが、What's the hell are you doing ?  と続くことは自明。
バレたのか、「スパイダーマンにかぶれて、そんなもの買ってんじゃないわよ」なのか、気になる。

例によって、スタン・リーが登場する。
スパイダーマンが自動車泥を捕まえて、車の防犯ブザーが鳴り響き、周りからうるさいと叱られるシーンの叱るジジイ。

ペッパー・ボッツが出るとは、想定していなかったのでびっくり。
グウィネス・バルトロウは、もう二度と出ないのかと思っていた。

映画からは想像できないが、マック・ガーガンのマイケル・マンドが笑った顔はスリムクラブの内間に似ている。

スーツ・レディ(=カレン)の声はジェニファー・コネリー。

トム・ホランドは173cmで、リズのローラ・ハリヤ―は大きく見えるが176cm。
それよりもミシェルのゾイデヤは180cmと大柄だが、立っているシーンが少なく目立たない。

ホームカミングは直訳すれば帰宅、帰郷で、「スパイダーマン:家に帰る」的な意味かと思っていたが、
高校のホームカミング(同窓会)。
学校が企画してOB/OGを呼んで開催する年次のお祭りだそうで、高校や大学で盛大に行われるらしい。

余談だが、通常、日本だと政府関係の仕事を請け負っていて、契約取り消しになった場合、
何らかの補償金(違約金)があるはずだが、アメリカはないのか。

 

 

 

 

  怪盗グルーのミニオン大脱走   

スティーブ・カレル、クリステン・ウィーグ。
笑福亭鶴瓶、中島美嘉、松山ケンイチ、生瀬勝久、芦田愛菜、いとうあさこ、山寺宏一。

1980年代、イーブル・ブラットという悪ガキが主人公で一世を風靡したTV番組があった。
しかし、主役を演じたバルタザール・ブラットが成長して人気が落ち、番組は打ち切り。
成長してしまった子役には誰も見向きもしない。

バルタザール・ブラット(声:松山ケンイチ)は番組のキャライメージそのままに本物の悪党と化していた。
そして大型貨物船に侵入し、世界最大のダイヤを盗みだす。

ブラット侵入の連絡を受けたグルー(声:笑福亭鶴瓶)とルーシー(声:中島美嘉)
それにミニオンのメルらが貨物船に向かい、船に乗り込んだグルーはいろいろあって、
世界最大のダイヤは取り返したものの、ブラットには逃げられてしまう。

この件があってか、反悪党同盟の長官が交代になり、新長官、バレリー・ダ・ビンチ(声:いとうあさこ)は
グルーに首を宣告、反発したルーシーも一緒に首になってしまう。

帰宅したグルーは何とか子供たち(マーゴ=声:須藤祐実、イディス=声:矢島晶子、アグネス=声:芦田愛菜)に
首になったことを伝える。

ミニオンたちはグルーがまた大泥棒に戻ると期待するが、グルーは泥棒は止めたと宣言し、
ミニオンたちはあきれ返って家出してしまう。

その頃、パリの博物館にダイヤの鑑定人が現れ、世界一のダイヤがすり替えられている可能性があり、
鑑定すると言う。
しかし、それ鑑定人はブラットが化けていて、まんまとダイヤを盗まれてしまう。

一方、ブラットがダイヤを盗んだことを新聞で知ったグルーの家に執事のフリッツ(声:山寺宏一)が現れ、
グルーの双子の兄弟のドルーが父が死んだので、話したいとのこと。

父は子供のころに死んだと聞かされていたグルーが母に事情を聴くと、幼い頃に父が死んだのは嘘で、
離婚して双子を一人ずつ引き取り、二度と会わないという約束だったと言う。

グルーはルーシーと3人の娘を連れて、ドルーの島に行くことになった。
出迎えたドルー(声:生瀬勝久)は、見た目はグルーそっくりだが、ふさふさの金髪。
ルーシーと子供たちを観光に行かせ、グルーとドルーは話し合うことになった。

町のチーズ祭りで良いところを見せようとしたルーシーは、マーゴにチーズを取らせたため、
男児がマーゴに婚約を迫り、その母親も出てきて言い争いになる。
そのおかげでマーゴはルーシーを見直し頼りにするようになった。

ドルーの目的は二人の父がもともと大泥棒で財を成していたが、ドルーは泥棒のセンスがないので、
グルーに泥棒指南をしてほしいと言うものだった。

最初は断っていたグルーだが、ドルーの持つスーパーカーに魅せられて、協力することになる。
そしてその目標は、世界一のダイヤをブラットから奪うこと。
しかし、グルーの真意は、ダイヤを取り返し、ブラットを逮捕して反悪党同盟に復帰することだった。

一方、家出したミニオンたちはピザ配達人を追ってスタジオに入り「シング」のオーディションに紛れ込む。
拍手喝采を浴びたミニオンたちだったが、逮捕され収監されてしまう。

監獄で悪を発揮し、主になったミニオンたちだが、グルーが懐かしくなり、全員で脱獄をして空に逃げる。

グルーが計画を立て、ブラットの要塞ともいえる島に乗り込むことになった。
逃亡用ボートのパイロットとして待機するはずのドルーもヘタレのくせに同行し、忍び込む。
なんとかかんとかダイヤを取り返して逃げるが転落して針の山へ。

その寸前でルーシーが二人を助け、グルーはダイヤを返すことを白状し、ドルーとけんかになる。

ドルーの島に戻り、ルーシーと子供たちが先に帰りの飛行機に乗る。
しかしそれはルーシーに化けたブラットで、ダイヤも取り返されてしまった。

グルーは納戸に押し込められていたルーシーを助け出し、ドルーとも仲直りしてブラットを追う。
途中グルーを追っていたミニオンたちと遭遇、ミニオンもついてくることに。

ブラットは、TV番組のキャラだったブラットロボを実際に作り、その額にダイヤをはめ込み、
レーザー光線の発射装置としていた。

そして、番組同様バブルガムでハリウッドの街を覆い、レーザー光線で街ごと宇宙に飛ばそうとしていた。
3人の子供たちはビルの外壁に取り残されており、倒壊寸前、ルーシーが間一髪救助した。

グルーはブラットの攻撃で失神、レーザー光線を向けられるが、ドルーがブラットロボに乗り込んで装置を破壊、
ロボットを停止させたが、ロボットの転倒とともに瓦礫に埋もれてしまう。

グルーはドルーを救出、ブラットと最後のダンスバトルに挑む。
そして、ブラッドのショルダーキーボード(キ―タ―)を奪って攻撃、ブラットはガムに包まれて捕まる。

バブルガムはミニオンたちが破壊し、ハリウッドは無事だった。

こうして、グルーとルーシーは反悪党同盟に復帰することができた。

一方のドルーはグルーの屋敷の地下でミニオンたちと悪だくみをし、
グルーの飛行機でミニオンたちと悪事に出かけるのだった。

**

子供は多かったが、あんまり笑っていなかったように思う。
子供向けとも言い切れず、大人向けというほどでもなく、中途半端と言えば中途半端。
無難なファミリー向けなのかも。

ブラットがてっぺん禿げなのも大人には年齢を表現していると分かっても子供には通じない。

グルーとドルーの兄弟の再会と和解。
ルーシーと3姉妹の母娘の信頼関係の構築、といったファミリー映画に必須の物語がテーマで、
「ミニオン大脱走」はエピソードの一つに過ぎない。

なのに、営業上の観点からミニオンを前面に出したと思われる。
日本での出足は絶好調。
週末動員数で3週連続1位と東宝東和の思惑は大成功と言えるが、邦題と内容の違和感はぬぐえない。

日本語版はオープニングタイトルから、笑福亭鶴瓶、中島美嘉、松山ケンイチ、芦田愛菜、いとうあさこらの名前を
英字表記で出すなど日本のマーケットを多少意識した造りになっているが、本編の英文は日本語にせずそのままで
Disney/PIXARほどのこだわりはないと見た。

吹き替えキャストは続投。
英語版では、アグネスの声は交代しているが、日本語吹き替え版の声は芦田愛菜のまま。

悪役は松山ケンイチ。
非常に張った喋りでアニメの吹き替えと普通の芝居では喋り方が異なるんだな、と言うか変えて然るべきだなとは
今回改めて感じた次第。

オリジナルのドルーは、スティーブ・カレルの二役。
吹き替えは、笑福亭鶴瓶と生瀬勝久。
なぜ二役でないかは想像だが、グルーはヒスパニック的訛りで、スティーブ・カレルが訛って喋っているので、
それを関西弁バリバリの笑福亭鶴瓶にしたのは十分理解できるが、ドルーはアメリカンな喋りなので、
スティーブ・カレルには普通にこなせるが、笑福亭鶴瓶にはバリバリの東京弁は無理、と見たのではないか。

ネファリオ博士は、ハンソロ宜しく凍結されてしまっていて、登場せず。

ミニオンがアメリカン・アイドル風の「SING」のオーディション舞台に紛れ込むなどパロディもたっぷり。

ルーシーは2作目からの登場で中島美嘉も同作から。
英語版のクリステン・ウィーグも当然そうだろうと思っていたら、1作目の養護施設の嫌味なおばさん、ハッティさんの声だった。
その意味では山寺宏一も「1」では敵役のベクターだし、「2」では一時犯人と間違われるかつら屋だった。
こういうのは連続出演とはいえるだろうが、続投とは言えまい。

 

 

       

  ザ・マミー 呪われた砂漠の王女  

トム・クルーズ、ラッセル・クロウ、ソフィア・プテラ、アナベル・ウォーリス。

西暦1100年頃、十字軍の残党は一人の兵士の遺体に赤い宝石を持たせて棺に入れる。

後にロンドンでトンネル工事中、大規模化空洞に行き当たり、ここが十字軍の兵士の墓所であることが判明した。
関係者が調査中にジキル博士(ラッセル・クロウ)が部下を連れて入ってきて、文書を見せ、作業員を追い出して
自分たちが作業を続ける。

時代は遡り、エジプト新王国時代(紀元前1500〜1000頃)。
ファラオの娘アマネット(ソフィア・プテラ)は、次期ファラオの地位を約束されていたが、
王に男児が生まれたため、世継ぎを男児に奪われることとなった。
アマネットは、セト神に実体を与える代わりにファラオの地位を得るとの誓いを立て、魔物と化し、
父であるファラオと妻、男児を殺害した。
さらに、愛人を宝石のついたナイフで刺殺することにより、セト神を蘇らせようとしたが、寸でで拉致され、
生きながら布を巻かれて石棺に収められ、遠くペルシャに運ばれ、埋葬された。

イラクで斥候任務についていたニック・モートン(トム・クルーズ)とクリス・ベイル(ジェイク・ジョンソン)。
ニックは「ヘンリー」のサインのある地図に書かれた地にお宝があるとして、任務そっちのけで村に潜入するが、
敵の攻撃に遭い、味方に爆撃してもらって、難を逃れる。
その際、崩落した地面の下に遺跡を発見する。

ニックとクリスの上官であるグリーンウェイ大佐(コートニー・B・バンス)が呼び出した考古学者の
ジェニー・ホールジー(アナベル・ウォリス)は、ニックが地図を盗んだことに激怒するも、
大佐の命令でニック、クリスとともに地下の空洞に入る。

中東(ペルシャ)にエジプトの遺跡があることに驚愕するジェニー。
その様子から墓所ではなく牢獄だと直感する。
退去の時間が迫る中、ニックが水銀の池の仕掛けを作動させ、底に沈められていた石棺を浮かび上がらせる。

石棺はヘリコプターで基地に運ばれ、砂嵐の中を輸送機で運ばれる。
洞窟内で毒雲に刺されていたクリスは機内で異常をきたして立ち上がり、制止しようとしたグリーンウェイ大佐を刺す。
クリスはニックや他の兵士にも迫ってきたため、ニックが射殺してしまう。

ロンドンまであと10kmほどに迫ったころ、機は鳥の大群とバードストライクを起こし、パイロットは死亡。
機も損傷して墜落する。
ニックはジェニーにパラシュートを与えて放り出し、自身は機とともに墜落する。

死体安置所。
死んだはずのニックは突然息を吹き返し、遺体の確認に来たジェニーと再会する。
ニックは行く先々でクリスの亡霊を見て、自分がアマネットに狙われていることを知る。

一方のアマネットの石棺は機の墜落時に蓋が外れ、アマネットが放り出されていた。
命は長らえていたものの、長い年月でミイラ化していたアマネットは捜査官の生気を吸い取って少し蘇り、
捜査官はアンデッドの部下にして去る。

ニックはジェニーとアマネットを探しに行こうとするが、機の墜落現場ではなく教会に向かう。
そこにはアマネットが待ち伏せしており、数多くのアンデッドに捕まったニックは祭壇の上に押さえつけられる。
教会の像を壊し、中に隠されていた短剣を取り出したアマネットが、セト神に捧げるとしてニックを刺そうとするが、
宝石がないことに気づいてためらう隙にニックはジェニーとともに車で逃走。

追いすがるアンデッドを撃破しながら進むが、結局アマネットから逃れられず教会に逆戻りする。
ニックはアマネットに対抗しようとするがボコボコにされる。

あわや、という時、何者かによってアマネットにワイヤー付きの銛が何本も撃ち込まれる。
ニックも麻酔を打たれて拉致される。

目が覚めたときは研究所の中。
責任者のヘンリー・ジキル博士は、そこが「プロディジウム」という邪悪を破壊するための組織で、
アマネットを再び封じ込めることが目的だと言う。
ジキル博士は怪しげな注射器を出すが、それは自分に注射するためだった。

アマネットは鎖でつながれ、水銀を血管に注入され始めていた。
ジキル博士によれば、その後アマネットを解剖し調査する予定。
さらに、ニックを短剣で刺し、セト神の復活を調べると言う。
ジェニーはジキル博士に反発し、ニックを助けたいと思う。

アマネットは呪文で毒蜘蛛を使って操作員を操り、水銀を止めるとともに、制御盤を破壊させ、鎖を切って脱出する。
操作員の生気も吸い、ニックを探す。

ニックはジキル博士と対面中、発作を起こしたジキル博士は、暴力的なエドワード・ハイドに豹変し、ニックを締め上げる。
ニックがぎりぎりで注射器を拾ってハイド氏に打つとハイド氏はジキル博士に戻る。
そのすきにニックはジェニーとともに宝石を探しに行く。

研究所内で暴れるアマネットはニックを追って砂嵐を巻き起こし、宝石のある十字軍の墓所に向かう。
地下に埋葬された遺体や、十字軍の遺体をアンデッドとしてよみがえらせたアマネットは、ジェニーを水中に引きずり込む。
ジェニーを探して水中を追うニックだが、ジェニーは水死していた。
宝石を見つけたアマネットのいる場所に到達する。

ニックはアマネットに立ち向かうが到底歯が立たない。
しかし、隙を見て短剣を奪い取り、自ら胸に刺して邪神となり、アマネットの生気を完全に吸い取ってミイラにしてしまう。
そして、ジェニーにショックを与えて息を吹き返させるが、自分を見ないでくれと言って闇に消える。

ジキル博士はアマネットを再び水銀に浸して石棺に収め密封する。

ニックはクリスを甦らせ、砂漠で宝物探しの旅に出る。

ユニバーサルの「ダーク・ユニバース」シリーズの第1弾。
この後ジョニー・デップ、ハビエル・バルデムを擁した映画が予定されている。
なお、ラッセル・クロウがシリーズのキーパーソンとして続投の見込み。

びっくりさせようとするシーンは多いが、ぞくぞくするような怖さはない。
ジキルがハイドになるシーン要るか。
クリスの亡霊も笑わせるつもりならいざ知らず濃過ぎる。

ヒエログリフは基本解読されているので、読めるのは不思議ではないが、
基本、母音の表記がないので、正確な発音は分からないらしい。

セト神はラー神(太陽神)の子で、オシリス神の弟。
いろいろな描かれ方をしていて、良い神にされたり悪い神にされたり、時代によっても違う。
「キング・オブ・エジプト」で描かれた様に覇権争いでオシリスを殺し、その子ホルス神と80年戦い続けた説もある。

ジェニーが、「中東にエジプト新王国の遺跡が・・・」とのセリフ(字幕)がある。
新王国であれば、ラムセス2世もその時代で、その頃のセト神はファラオを支える神であったはずだ。

絵ではツチブタの頭に描かれているが、ジャッカルだともいわれる。
砂漠の神、戦いの神ともいわれる。

セト神は下エジプト(ナイル川下流域)の神で、上エジプト(ナイル川上流)はホルス神の領域。
エジプトのファラオは上下エジプトの統一王であり、ホルスとセトからエジプト統治を託されたとされる。

なお、下エジプトの守護神は赤冠(デシュレト)をかぶった女神、ウアジェトであり、
上エジプトは白冠(ヘジェト)をかぶった女神、ネクベトである。

ジェニーのアナベル・ウォリスは何処かで見たような見たことないような。
「キング・アーサー」ではジュード・ロウを裏切ってチャーリー・ハンナムに内通するマギー。
「Xメン:フューチャー&パスト」にも出ていたらしいが、全く記憶にない。

原題は「MUMMY」。
同じタイトルの映画は多くあるが、日本で有名なのは「ハムナプトラ」シリーズだろう。
本作はその続編かと思いきや、ミイラ映画の元祖1932年公開「ミイラ再生」(原題は同じ)のリブートらしい。
ただし、「ミイラ再生」とは、設定もあらすじもほとんど違っている。

「ミイラ再生」では、エジプト古王国時代(紀元前2600頃)のトト神(鳥頭の知恵の神)の神官イムホテプが、
イシス神(翼を持つ豊饒の女神)に仕える巫女に横恋慕し死なせてしまうが、彼女を蘇らせようと死者復活の呪文を盗んだことで、
生きながらミイラにされる。

大英博物館の探検隊がイムホテプのミイラを発見するも、一緒に埋葬されていた死者復活の呪文を読んでしまい、
イムホテプは生き返って逃げる。
10年後、イムホテプは探検隊の前に現れ、死んだ巫女の墓所に案内して発掘させ、ミイラをカイロ博物館に安置させる。
イムホテプは、博物館に忍び込んで復活の呪文を唱えるが、巫女の生まれ変わりの英国人女性ヘレンに巫女の魂が蘇る。
イムホテプはヘレンに一緒に死のうと言うが、ヘレンはイシス神に助けを求め、イシス神はイムホテプを灰と化す。

合致する点といえば、最初に蘇るミイラのイムホテプが生きながらミイラにされて埋葬されたことぐらいか。

 

 

       

 カーズ クロスロード    

PIXARアニメ。
同時上映の短編は「LOU」
LOST AND FOUNDに住む不思議なもの。

吹き替え版なので日本語版の声優は以下の通り。
ライトニング・マックイーン:土田大
メーター:山口智充
ルイ―ジ:ジローラモ
サリー・カレラ:戸田恵子
ドック・ハドソン:浦山迅
クルーズ・ラミレス:松岡茉優
ジャクソン・ストーム:藤森慎吾
スモーキー:有本 欽隆

カーナンバー95、ライトニング・マックィーンは、相変わらずレースで無敵の強さを誇っていた。

2016年シーズンのレース。
終盤までトップを走っていたマックィーンは、ゴール寸前に新型車のジャクソン・ストームにぶち抜かれ優勝を逃す。

インタビューでのストームはマックィーンを憧れの存在と言いつつも褒め殺し状態。
その後もストームは連勝を続け、各チームは新型車への切り替えを進めるようになる。

マックィ―ンはストームにライバル心を燃やし、何が何でも勝とうと焦るが、旧型車は数えるほどに。

そして最終戦。
終盤までいい勝負をしていたマックィ―ンは、ほぼ同時にピットに入ったストームより先にコースに出ようと焦り、
何とかトップに立ったもののあっさりストームに抜かれ、さらにスピードを上げる。
しかし、タイヤに負荷をかけ過ぎ、遂には左後輪がバースト。
マックィ―ンは宙に舞い大破する。

ラジエーター・スプリングに戻り、修理は済ませたものの、まだ下塗り段階のマックィ―ン。
ポルシェ・カレラのサリーに励まされながら、再起を目指す。

スポンサーのラスティーズ兄弟から「ラスティーズ・レーシング・センター」を新設したとの連絡が入る。
ピカピカのトレーニングセンター。
最新のシミュレーターやランニングマシンを備え、クルーズ・ラミレスという黄色い車体のトレーナーもいる。
これだけの設備を整える資金。ラスティーズ兄弟は会社をスターリング(声:大川透)に売ったという。

新社長スターリングの下、クルーズをトレーナーにマックィ―ンはトレーニングを開始するが、
基礎からのやり方に疑問を感じ、無理やり最新のシミュレーターに乗り込む。

クルーズは止めるが、スターリングはシミュレーションを許可。
その結果、操作に慣れないマックィ―ンは壁に激突、コースを外れインフィールドでメカニックを巻き込む大クラッシュを起こす。
(シミュレーションなので実害はなし)

スターリングはマックィ―ンの衰えを指摘、引退を勧告し、同社の宣伝に注力するよう依頼する。
マックィ―ンは猛反発するが、結局は2017年シーズンの最初のマイアミでのレースで勝てなければ引退、
勝てば自分で引退時期を決める約束でレース復帰を目指すことになった。

マックィ―ンはレーシングセンターを離れ、海岸でのトレーニングを開始する。
クルーズも同行するが、マシンでしか走ったことの無いクルーズには荷が重い。
マックィ―ンは自身のトレーニングよりもクルーズを鍛えているような有様。

直線でのトレーニングでは大した成果が得られないと考えるマックィ―ンは場所を移動。
その途中、サンダーホロウでレースが行われていると知り、急遽参加を決めるが、
マックィ―ンとばれないように泥だらけにしてナンバーもごまかして参加する。
しかしそこは8の字コースで相手を壊し残った車が勝ちというトンデモないレース。

クルーズも巻き込まれてレースがスタート。
なんとかかんとか終盤まで生き残り、スクールバスのミス・フリッターも倒して、クルーズが優勝してしまう。
タンクローリーが転覆して水を浴びたマックィーンの正体もばれる。

初めてのレース、初めての優勝で舞い上がるクルーズ。
クルーズのせいでトレーニングができなかったと嫌味を言うマックィ―ン。
クルーズはマックィ―ンにあこがれてレーサーを夢見ていたものの、他のレーサーに囲まれて諦めた胸の内をぶつける。
そして、ラスティーズ・レーシング・センターに戻ると言って去ってしまう。

マックィ―ンはそんなクルーズに悪いことをしたと思い、また自身の師であるドック・ハドソンの師、スモーキーに
トレーニング成果の出ないことの解決策を相談するため、クルーズを誘い直してトーマスビルに向かう。

トーマスビルでスモーキーはすぐに見つかり、さらに伝説のレーサーたちにも出会う。
ドック・ハドソンの引退後を知るスモーキー。
レース引退後沈んでいたわけではなく、マックィ―ンを育てることに喜びを感じていたとのことだ。
マックィーンはスモーキーらの指導を得て、クルーズを仮想ストームに見立てて、練習に励む。

マイアミでの開幕戦の時期は迫ってくる。
仕上げに伝説のレーシングカーたちが用意したのは、暗闇の森の中を突っ走ること。
瞬発力や直感を養うためだ。
調子をすっかり取り戻したマックィ―ンだが、最後の最後にクルーズに抜かれてびっくりする。

いよいよ開幕戦。
ポール・ポジションのストームは相変わらず自信満々でマックィーンに嫌味を言う。
予選に参加していないマックィーンは最後尾からのスタート。

マックィーンは序盤から飛ばしていく。
レース中盤、大クラッシュが起こるが、マックイーンはうまくすり抜ける。
セーフティカーが出て、その間に各車はピットインを行う。

その頃、スターリングはピットで応援していたクルーズをレーシングセンターに戻るよう命令。
クルーズは戻りかける。

それを見たマックィーンはピットに戻り、レースナンバー95をクルーズに譲り、車を交代する離れ業に出る。
(レースのルール上問題ないとの設定)
クルーズは夢を掴め、とのマックィ―ンに押されてレースに参加。
最後尾から猛追し、徐々に順位を上げていく。
4位まで上がった時、ストームがトップから降りてきて、クルーズに嫌味を言い、クルーズはしょげて順位を落とす。
スモーキーがマックィーンとクルーチーフを代わり、クルーズを励まし、クルーズは再度やる気を出して頑張る。
いよいよ終盤、ラストラップ。
ストームに並びかけたクルーズに対し、ストームが幅寄せして外壁にクルーズを押し付けていく。
クルーズはドック・ハドソンの伝説技を繰り出し、ストームの上に一回転してかわし、そのままトップでゴールした。

スターリングは、クルーズと契約しマックイーンはレース引退と告げるが、レースの公式結果は、
マックィーンとクルーズの連名の優勝で、マックィ―ンは引退せずに済んだ。
クルーズはスターリングとの拒否して辞職、ライバル会社のダイナコのテックス社長の誘いを受ける。

テックス社長はなんとラスティーズも買ってしまい、マックィ―ンはラスティーズのスポンサーのまま、
クルーズはダイナコのスポンサードでレースに参加することとなった。

吹き替えはみな違和感なく、アニメとの同期もぴったり。
オリジナル版同様、日本語版吹き替えに合わせてCGを作っているのかと思うほど。

看板やポスターや新聞などでストーリーにかかわる部分は、日本語にしてあった。

マックイーン、メーター、サリーなどの主要キャストはオリジナル吹替とも続投。
ストームはアーミー・ハマーで吹き替えはオリラジの藤森。

このシリーズはどう考えても子供向けではない。
現に小さい子(多分未就学児)が途中で飽きて出て行ってしまった。

新旧交代や、過去の栄光からの挫折と再生など、ベテランの悲哀も感じられる。
ピット作業や、セーフティカ―のルールなどもある程度の知識が必要かも。
車の交代が許されるのは驚きだが、設定のルール上許されると言うことなので良しとしよう。

但し、ダートコースや砂浜でのトレーニングがインディカーのレースで有効とは思えない。
コースが違うだけでなく、車に要求される性能が違い過ぎる。

ところで果たして次はあるだろうか。
「カーズ」は、もともとはPIXARがディズニーのために制作する最後のアニメだったので、
「ディズニーには作れないだろうアニメ」感がとても強かった。

「2」はエンタメ性を重視し、世界転戦をベースにスパイ物っぽい味付けがアメリカではいまいちだったようだ。
「3」は私的にはオリジナル回帰と思える。

 

 

              

 ジョン・ウィック チャプター2  

キアヌ・リーヴス、イアン・マクシェーン、 ローレンス・フィッシュバーン、ジョン・レグィザモ、ピーター・ストーメア。

前作の直後。

バイクと車のカーチェイス。
バイクに車をぶつけて倒したドライバーは、バイク乗りからカードキーを抜く。

前作で殺されたロシアンマフィアのボスとその息子が奪ったジョン・ウィックのムスタングは、
死んだボスの兄弟であるアプラム・タラソフ(ピーター・ストーメア)の車庫にあった。

ジョン・ウィックは、単身その車庫に乗り込んで、車を取り返すが、アブラムの部下が襲ってくる。
激しいカーチェイスや戦いの末、車もボコボコになりながら、アブラムの部下を全滅させる。

ジョン・ウィックはアブラムの部屋に入って一緒に乾杯してすべてを水に流すことにした。

車もぼろぼろのままで家に戻り、車屋のオーレリオ(ジョン・レグィザモ)を呼び、修理を頼む。
そして、前作で取り出したままの地下の武器の隠しスペースに武器を戻し、セメントで埋める。

こうして、ジョン・ウィックに平穏な日々が戻ったかに見えたが、イタリアン・マフィアの
サンティーノ・ダントニオ(リッカルド・スカマルチョ)が、かつてジョン・ウィックが組織を抜ける時に
約束した「借り」の聖印(血判が押されたマーカー)を盾に姉殺しを依頼する。

姉のジアナがイタリアンマフィアのトップに立ち、世界的なマフィア組織のトップ組織、
ハイテーブルの12人の一人になると言う。
それを阻止し、自分がトップに立つのが目的だ。

ジョン・ウィックは一も二もなく断るが、サンティーノは、バズーカをジョン・ウィックの家に撃ち込み全焼させる。
警察が来るもジョン・ウィックはガス漏れによる爆発と言ってごまかす。

ジョン・ウィックは闇組織のセーブポイント的なコンチネンタルホテルに支配人(イアン・マクシェーン)を訪ね、
聖印の破棄方法を聞くが「ない」と言われる。
前作の最後で引き取ったスタッフォードシャー・ブルテリアをフロントのシャロン(ランス・レディック)に預け、
イタリアに向かう。

ローマのコンチネンタルホテルに入ったジョン・ウィックは、防弾性のスーツ、短銃から自動小銃、ナイフなどを調達、
ローマの地下水路の地図などを手に入れ、ジアナのトップ就任式が行われる会場の地下に潜入する。

ジョン・ウィックは要所要所に銃を隠し、ジアナのいるところに接近する。
ジアナ(クラウディア・ジェリーニ)は最側近のボディガード、カシアン(コモン)を下がらせて、
化粧直しをしようとするところにジョン・ウィックが登場し、覚悟を決めたジアナは両手首を切って入水。
ジョン・ウィックは、ジアナを撃ち殺して脱出する。

ジョン・ウィックに気づいたカシアンはジアナの遺体を発見しジョン・ウィックを追う。
ジョンは地下通路に入り、サンティーノの部下のアレス(ルビー・ローズ)らに襲われるが、敵を次々と倒しながら脱出。
追ってきたカシアンと街中での撃ち合いや格闘の末、コンチネンタルホテルの転げ込み、一旦休戦となる。
(コンチネンタルホテル内での争いは厳禁)
ジアナ殺しの理由をカシアンに話し、理解は得るものの復讐は止めない。
その後、街中で再び二人は格闘し、ジョン・ウィックは電車の中でカシアンの胸の動脈にナイフを刺して逃げる。

これで、借りは返した、と思いきや、サンティーノは姉の敵討ちをする、と言い出す。
怒り狂ったジョン・ウィックを消すため、サンティーノは700万ドルの懸賞金を懸けて、
ジョン・ウィックの殺害をニューヨーク中の殺し屋に依頼する。
(殺しの依頼を広める闇の仕組みがある)

町中に潜んだ殺し屋らが、ジョン・ウィックに襲い掛かるが撃退し、ホームレス一味を隠れ蓑にした
パワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)に助けを求める。

サンティーノを倒すことがパワリー・キングにメリットがあるとの条件で銃を借り、
サンティーノのハイテーブル就任式の行われている美術館に入る。

ジョン・ウィックはサンティーノの部下を倒していくが、アレスがサンティーノを逃がして
ジョン・ウィックにタイマンを挑む。
しかし、結局はやられてしまう。

サンティーノはコンチネンタルホテルに逃げ込み、支配人に血の契約の完結にサインさせられる。
ジョン・ウィックはホテルに乗り込んで、支配人の制止も聞かず、食事中のサンティーノを射殺してしまう。
ジョン・ウィックは、ブルテリアを引き取って焼け落ちた家に戻る。

支配人はジョン・ウィックを呼び出して、コンチネンタルホテルの特権排除を宣言する。
1時間の余裕を与えられたジョン・ウィックはブルテリアを連れて逃げる。
ハイテーブルからも賞金を懸けられ、安全地帯を失ったジョン・ウィックはどうなってしまうのだろうか。

**

続編作る気満々の終わり方だが、敵が1つのグループ(1)<NY中の殺し屋(2)でもすごいのに、
世界中の殺し屋+安全地帯/待避所なしになってやれるのか。

なにか、逃げ道or落としどころが必要になるというか、納得のできるリセット条件が作れないと難しいのでは。

マフィア連合の常任理事会っぽい、12人のハイテーブルは前回出なかったようなので、
こことの何らかの契約、約束、条件っぽいものが作られるのかもしれない。

カシアン(コモン)とアレス(ルビー・ローズ)は瀕死ながらも死んではいない。
次作があるとすれば出るのか。

昔のスパイ映画の様に主人公は絶対的強者で怪我もせず敵をなぎ倒す、なんて設定、展開はなく、
疲れるし、怪我するし、ボロボロにはなるんだけど、主人公をサポートするのは仲間だけでなく、
いろいろと闇の住民全体をサポートするシステムがある点は、斬新で面白い(1でもそうだった)

ジョン・ウィックのアクションが見せ場ではあるが相変わらず何となく切れが悪い。
動きはスムーズだし、無駄もないのだが、何でですかね。

 

 

      

 銀魂   

坂田銀時:小栗旬
志村新八:菅田将暉
神 楽 :橋本環奈

桂小太郎:岡田将生
エリザベス:山田孝之
志村 妙:長澤まさみ
平賀源外:ムロツヨシ

近藤 勲:中村勘九郎
土方十四郎:柳楽優弥
沖田総悟:吉沢亮

岡田似蔵:新井浩文
高杉晋助:堂本剛
武市変平太:佐藤二朗
来島また子:菜々緒

村田鉄矢:安田顕
村田鉄子:早見あかり

***

江戸時代末期、宇宙人が来襲し、日本を開国させるととも天人(あまんと)として人々を支配している世界。
武士は刀を奪われて没落していた。

新八は「でにいず」でバイト中、天人とトラブルを起こし、結果的に銀時が助けることになる。

ここで銀時の歌でオープニング。
突っ込みあり、銀時は新八、神楽とともに何でも屋、便利屋、「万事屋(よろずや)銀ちゃん」で相談事を請け負うことに。

ある日、神楽が「かぶと狩り」に行きたいと言い出し、乗り気のしない銀時と新八だったが、
TVでかぶと虫が高値で売れると聞いてがぜんやる気を出す。

森では、真選組の土方以下組員が思い思いに工夫を凝らし、逃げ出した将軍のペットだった金色のカブトムシを追っていた。
結局は巨大魚に食べられてしまい、捕獲には失敗した。

その頃、街中では、辻斬りが出没。
銀時と別れた桂が辻斬りの岡田似蔵に遭遇するが、その刀は桃色にきらめく妖刀。
桂はその後行方不明となる。

暫くして刀鍛冶の村田兄妹が銀時に刀の捜索を依頼してくる。
その刀こそ妖刀「紅桜」、村田の父が打ったものだ。

神楽と定春、新八とエリザベスはそれぞれ桂の捜索を始める。
神楽は怪しい船を発見し、潜入を試みる。

一方の新八は辻斬り、岡田似蔵に遭遇。
エリザベスは真っ二つに切られ、新八絶体絶命の時、銀時が助けに入る。
しかし、銀時は洞爺湖の木刀を折られ、紅桜に腹を突かれる。
新八が岡田似蔵の右腕を切り落とし、真選組も現れて岡田は逃げる。

銀時は何とか一命をとりとめ、絶対安静で志村妙に看護される。
村田鉄子が銀時を訪ね、慰謝料を渡して「紅桜」の正体を語る。

紅桜は戦闘データを蓄積しより強くなるからくり(AI)を搭載した刀。
父を超えられない鉄矢が作り出したものだった。
そして、銀時への依頼は銀時との戦闘データを得るためだった。
銀時は怒って慰謝料を突き返し、鉄子を帰す。

その頃、船内への進入に成功した神楽は、舳先に立つ高杉晋助を発見。
かつて銀時、桂らとともに攘夷派として攘夷戦争を戦った身だが、今はクーデターを計画していた。

神楽は高杉晋助を信奉する来島また子に見つかり、抵抗するものの結局は捕まる。
高杉の戦略家、武市変平太は神楽を殺さずに置く。

来島また子は神楽の潜入理由を探るがわからない。
そこへ、同じく潜入してきた新八が登場するも、作戦なく勢いで登場しただけで一瞬にしてピンチに。
しかし、新選組の攻撃が始まり、新八と神楽は逃れて船内の捜索に行く。

その頃、万策尽きた銀時は、良いアイテムがないか平賀源外に支援を求める。
鉄子が自分が鍛えた技物を銀時に渡し、銀時は「メーヴェ」に乗って高杉晋助の船に向かう。

腕を切り落とされた岡田以蔵は紅桜と腕が一体化しつつあった。
真選組の沖田、土方は岡田似蔵と対峙するが勝てないと見た沖田は逃げる。

船内で桂を捜索中の神楽と新八は高杉晋助に遭遇。
突如、エリザベスが加勢に入るが高杉晋助にあっさり切られ、中から桂が登場する。

高杉晋助と桂小太郎、新八、神楽と武市変平太、来島また子らの戦闘となる。

岡田似蔵と土方十四郎が対峙するところに銀時が到着。
岡田似蔵と銀時の対決となる。

銀時は岡田似蔵に一太刀浴びせるが、岡田似蔵は変形変身して戦う化け物と化す。
そして、鉄子に襲い掛かるが、鉄矢が庇い鉄矢は岡田似蔵に斬られて死ぬ。

一瞬のスキをついて銀時のうんこ刀が岡田似蔵を刺し、倒すことに成功する。

高杉晋助と桂小太郎の対決は、銀時が参戦して高杉晋助危うし、となったが、止めを刺さない銀時。
小太郎が仕掛けた爆弾が爆破し、船が墜落の危機に瀕したすきに、高杉晋助が天人と一緒に逃げてしまう。

銀時と桂小太郎はパラシュートで脱出、神楽と新八は真選組に助けられて無事帰還。

妙が待つ街に無事戻ってめでたしめでたし。

**

パロディというのか、オマージュというのか、揶揄でいろいろと物議をかもすことの多い「銀魂」
本作でも如何なく炸裂。

一応ストーリーはあるし、展開もそれなりに筋が通っているが、それよりもコメディ映画、ギャグ映画としてみればいい。

しかし、よくやらすな、キャストもよくそこまでやるよな、というシーンの続出。
神楽の白目なんかもその一つ。

エリザベスの造形はいまいちだったな。(劇中でもそう言っていた)
布ではなく、ウレタン素材などもう少し工夫のしようがあったのではないか。
ちなみに定春はフルCG。

続編期待、なんて声もあるようだが、そもそも作る気あるのかは疑問。

 

 

             

 ライフ 

ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズ、レベッカ・ファーガソン、真田広之

舞台はISS(国際宇宙ステーション)。
乗員は6名。
ミッション・コマンダー(船長):エカテリーナ・”キャット”・ゴロフキナ(オルガ・ディフォビチナヤ)、
ミッション・スペシャリスト
システム・エンジニア、ショー・ムラカミ(真田広之)、
検疫官で医師、ミランダ・ノース(レベッカ・ファーガソン)、
医師、デビッド・ジョーダン(ジェイク・ギレンホール)、
生物学者、ヒュー・デリー(アリヨン・バカレ)、
エンジニア、ローリー・アダムス(ライアン・レイノルズ)。

彼らのミッションは、土を持って火星から戻る無人探査機を確保し、その土を調べること。
ローリーがアウトリガーを操作し、コントロールを失って飛行を続ける探査機を見事にキャッチ。
直ちに火星の土の分析が始まり、単細胞生物らしきものを発見する。

隔離されたラボでヒューがその単細胞生物の調査を始める。
いろいろな環境を試すが、全く動かない。

死んでいるのでは? の疑問もわくが、ヒューは活きていると確信し、原始地球環境に似た設定を試す。
果たしてその生命体は活動をはじめ、ここに「初の地球外生命体の発見」となる。

地上にもこのニュースは歓迎を持って伝わり、それは「カルバン」と名付けられる。

カルバンは順調に成長する。
単細胞から複数の細胞へ。
単細胞でも機能し、複数の細胞になれば、多細胞生物の様に機能する。
それは、まるで群体。
目も鼻も口もないが、指が近づくと感知し、その方向へと体を近づける。

3週間が過ぎたある日。
ISS内に警告が流れる。
ヒューがラボを閉め忘れたのだった。
ローリーが確認して締め直し、事なきを得たが、外部環境にさらされたカルバンは動きを止めてしまう。
その後、環境を戻したがカルバンは全く動かなくなってしまった。

自分のミスで貴重な生命をダメにしたかもしれないとヒューは悔やむ。
ヒューは足が悪く、カルバンの研究によって生命の研究や病気治療に役立つかもしれないと思っていたのでショックは大きい。

ヒューはカルバンに軽い電気ショックを与えてみることを思いつく。
スティック状の放電装置で、カルバンに電流を流すも反応がない。
ヒューが続けて電気を流すと、カルバンは突然反応し、放電装置に絡みつくとそれを奪い、折ってしまう。
そして、ヒューの右手にとりついて手を締め上げ始める。
ローリーはヒューを助けるためにラボに入ろうとするが、ミランダは許可しない。

ヒューは必死で手を抜こうとするができず、遂には手の骨を締め折られてしまう。
骨がバキバキに折れたせいで、手はグローブから抜ける。

カルバンは折った電気棒を使ってグローブを破り、隔離ケースから脱出。
ラボ内の実験動物のマウスにとりついてそれを捕食し、大きくなる。

そのすきにローリーがラボに入り、ヒューを外に送り出し、自分も出ようとするが足をカルバンに捕まれてしまう。
その掴む力はすさまじく、ローリーからはがすことができない。

ミランダはラボをロックし、ローリーを外に出せないと宣告する。
ローリーはラボ内にあるバーナー(小型の火炎放射器のようなもの)でカルバンを焼き殺そうとするが、
素早い動きで捕らえられず、さらには熱にも強いようで、まったく効かない。
カルバンはローリーの体を這い上がり、触手を伸ばしてローリーの口から体内に侵入する。
ローリーが窒息してしまう、とショーやデピッドが助けようとするが、ミランダは断固拒否する。
やがて、ローリーは血反吐を吐いて死ぬ。

ラボ内で火を燃やしたため、排熱ダクトが作動、大型化したカルバンは通風孔に逃げようとする。
ショーが排熱ダクトを閉める操作をするものの、ぎりぎり間に合わずカルバンはラボからいなくなる。

暫くすると、ISSのコンピューターがオーバーヒートして停止、地球との通信機能も停止してしまう。
カルバンが生命体である以上、水と空気が必要とみたクルーたちは、コンピューターの冷却水を飲んだのではないかと考えた。

ともかく、通信装置の修理のために、船外に出たキャットは、案の定、冷却水が空になっているのに気づく。
そして、飛び出してきたカルバンはキャットにとりつき、外部から締め上げて、宇宙服の冷却装置を壊す。
キャットの宇宙服内部に有毒な冷却水があふれ出す。

デビッドはエアロックに行って、キャットを中に入れようと試みるが、キャットは逆に外からロックを締め、
遂には溺れ死ぬ。

カルバンはキャットを離れてISSにとりつく。
ISSの中ではロケットノズルの温度センサーを見つつ、カルバンをロケット噴射で吹き飛ばそうとするが、
ことごとく失敗、挙句、燃料切れの噴射口からロケット内部に入られてしまう。

クルーたちは区画を閉鎖して、自分たち以外の区画の空気を抜き、カルバンを殺そうと考えるが、
ヒューが心停止に陥る。
焦ってAEDでショックを与え、何度目かに息を吹き返すが、(障害のある)脚が動いており、
カルバンが取り付いていた。

全員が焦って逃げ、カルバンはショーを追う。
ショーはぎりぎりで睡眠装置に入って助かる。
カルバンがヒューのいた場所に戻ってきたのででピッドとミランダはその区画を閉鎖して空気を抜く。

そこにソユーズ宇宙船が接近、救助が来たとミランダとデビットは喜ぶ。
ソユーズはカルバンのいる区画のドッキング装置にドッキングし、さらに噴射を続ける。
ショーは救助が来たと思ってエアロックに近づいてくるが、カルバンに捕まる。

ドッキング装置が壊れ、エアロックが破壊されて、ショーが排出されそうになる。
ミランダが手を握るが、ショーは結局はISSの外に放り出されてしまう。
カルバンは船内に戻り、ミランダとデビッドはカルバンを区画に閉じ込める。

しかし、宇宙船は満身創痍。温度の維持もできなくなり、二人は凍えそうになる。

デビッドは2台ある緊急脱出装置(脱出ポッド)の一つにカルバンをおびき寄せ、手動で操作して地球から離れる作戦を考え、
自分がやるから、ミランダはもう1台に乗って逃げろ、と提言。
酸素ライトでカルバンをおびき寄せつつ、脱出ポッドに向かう。

作戦通り、カルバンを脱出ポッドにおびき寄せたデビッドは、ISSを離脱。
その後、ミランダももう1台の脱出ポッドに乗り込んでISSから離れる。

既に降下(墜落)しつつあったISSに衝突しつつ、脱出ポッド内ではデビッドの操作をカルバンが邪魔しようとしていた。

しかし、1台のポッドは帰還コースと反対の方向へ。
もう1台は(自動で)帰還コースをたどる。

大気圏再突入、地表に近づき、ポッドは見事に着水し、ライフラフトが開く。
場所はおそらく中国のどこかで近くにいた小型漁船が助けにやってくる。

宇宙船の窓から見える飛行士はなんとデビッドで、その周りは網のように伸びたカルバン。
デビッドの「開けるな」の声も空しく、漁師はデビッドを助けるためハッチを開けた。
周りには数隻の小型漁船が救助に駆け付けていた。

一方宇宙に飛ばされたほうの脱出ポッドでは、ミランダが悲痛な叫び声をあげていた。

**

B級ホラーっぽいがSFホラーとしてはまずまずかも。
ただ、カルバンの発達後に顔、あるいは頭っぽいものをつけた造形は失敗。
単体(単細胞)でセンサー系、神経系、消化系、循環系など生物に必要な全機能を有しているのだから、
形状的な「頭」は必要ない。

主役/準主役級キャストを使ったわりに展開はややありきたりで安っぽい感じがするが、
オープニングをほぼ1カットのロングテイクにするなどは秀逸だった。

レベッカ・ファーガソンは「MI5」ではMI6のエージェント。「MI6」でも同じ役で出る。

類似タイトルの映画は結構あるので、紛らわしい。
2014年に見たベン・スティラーの「LIFE!」とは全く無関係。

続編が作れる終わり方だが、宇宙空間のISSという閉じた環境でのシチュエーション・ムービーだからこそ見せられる恐怖なので、
舞台が地球になってしまえばただの(ミニ)モンスターパニック映画になってしまう。

 

 

            

  パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊    

ジョニー・デップ、ジェフリー・ラッシュ、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ、カラ・スコデラリーオ、
オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ。

少年ヘンリーは、真夜中に大海原に小舟で漕ぎ出し、石の重りを海に投げ入れ、自身も海底に沈む。
海底にはフライング・ダッチマン号が沈んでおり、ヘンリーの到着と同時に浮上する。

ヘンリーは、ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の息子。
父にかけられた呪いを解く方法が見つかった。
それにはポセイドンの槍(または、銛、三叉鈷、トライデント)を見つけることだと言うが、
父はそんなものはないと言ってヘンリーを帰す。

時が経ち、ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は英国船のクルーとして働いていた。
ある日、英国船が海賊船を追って、魔の三角海域に入ろうとしていたので、危険だと注進するが、
服務違反の裏切り行為だとされて船室に閉じ込められてしまう。

果たして、魔の三角海域に入った英国船は、幽霊船の亡霊の襲撃を受けて全滅。
その艦長、サラザール(ハビエル・バルデム)は、牢に閉じ込められたヘンリーを生き証人として生かしておくが、
ジャック・スパロウにサラザールが復讐するために探していると伝えてくれと言って去る。

その頃、イギリスの植民地のある島で、銀行の開業式典が行われていた。
堅牢な金庫を設えた銀行とのうたい文句だったが、金庫を開けてみるとそこに寝ていたのは、
なんとジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)。

銀行の裏ではギブス(ケネス・マクナリー)以下、ジャック・スパロウの手下どもが馬で金庫ごと盗む手はずだった。

ジャック・スパロウが英国軍衛兵に狙われたタイミングを計ってギブスは馬を走らせる。
馬が引っ張るローブの先には金庫が縛り付けられていたが、勢い余って銀行の建物ごと引っ張ってしまう。
取り残されたジャック・スパロウは慌てて逃げる。

一方、馬が引く金庫は扉が開いたまま。
ギブスらは何とか逃げおおせたものの、金庫の中身は逃走中にバラまかれて空っぽ。
分け前がもらえない手下どもはジャック・スパロウに愛想をつかして去ってしまう。

ジャック・スパロウは手持ち金がなく、酒場で酒欲しさに「北を指さないコンパス」を差し出してしまう。
その代わりに酒を手に入れたものの店を出たところで英国衛兵に見つかり、捕まってしまう。

ジャックが「北を指さないコンパス」を手放したことで、魔の三角海域に閉じ込められていたサラザールらの
結界が解け、サラザールは海域を出て幽霊船で海賊退治に向かう。

その頃、天文学者の女性、カリーナ・スミス(カラ・スコデラリーオ)が魔女だとして追跡され、遂には逮捕される。
彼女は父の形見だと言うポセイドンの槍のありかを読み解く「見えない地図」の書かれた父の日記を持っていた。

英国船から流れついたヘンリーも袖を破られており、裏切り者の証拠だとして逮捕される。
ヘンリーは、看守をだまして入れ替わり、ジャック・スパロウを探す。
やっと見つけたものの、飲んだくれの船長の姿に大いにがっかりする。

ジャック・スパロウはカリーナとともに公開処刑になることになった。
広場に引き出された二人。
ジャックはギロチン、カリーナは絞首刑。
カリーナとジャックは、最後の言葉を言う言わないで揉めているところへ、ヘンリーが乱入。
ヘンリーの合図でギブスが大砲を撃ち込み、英国軍と乱闘になりつつ、結局は逃走に成功する。

すべての呪いを解くと言うポセイドンの槍を探すため、ジャックはヘンリーとカリーナを同行させ、
ギブスらとともに陸揚げされていた小さめのボロい帆船で海に繰り出す。

カリーナの日記によればブラッドムーンが地図を見せるらしい。
果たしてブラッドムーンになり、夜空に見える星が日記の表紙に書かれた星の図と一致。
島のありかが浮かび上がった。

サラザールの幽霊船は強力で、バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)の軍団の船もつぶしていく。
10艇のうち3艇がやられた時点で、バルボッサも反撃の航海に出る。

回り回って「北を指さないコンパス」はバルボッサの手に渡る。
バルボッサはサラザールの船に襲われ、全員殺されそうになるが、
ジャック・スパロウを引き渡す約束でサラザールを丸め込む。

そして、サラザールとの約束期限ぎりぎりでジャック・スパロウの船影を捕える。
ボロ船では逃げ切れないとみたジャック・スパロウは船と船員を助けるため、
ヘンリーとカリーナと3人で小舟に乗り島を目指す。

小舟は遅く、カリーナは間に合わないとみて、ドレスを脱ぎ捨て泳いで近くの島を目指す。

サラザールらは亡霊のサメを放ち、水面を走りジャック・スパロウを追いかける。

寸でのところで島にたどり着いたジャック・スパロウとヘンリー。
サラザールらも島に着くが、陸には上がれないので波打ち際で悪態をつくしかない。

ジャックは島の長に捕まり、その妹との結婚式に連れていかれる。
ヘンリーとカリーナがジャックを擁護しようとしてドジっている間に
バルボッサが現れて、ジャックを助け、サラザールを裏切ってポセイドンの槍を探そうと言ってくる。

ポセイドンの槍のありかを示す島を見つけるには海に出なければならないが、サラザールの船より早い船と言えば、
ジャック・スパロウの持つ瓶に閉じ込められたブラック・パール号。
バルボッサが黒ひげの剣で瓶を割り、海に入れるとブラックパール号は元の大きさに蘇った。
ジャック・スパロウの部下たちも入って、カリーナの舵取りで島を探す。

カリーナの持つガリレオの日記の由来を聞いたバルボッサ。
バルボッサの妻の名はマーガレット(?)・スミス、一方のカリーナもカリーナ・スミス。
バルボッサはルビーがあったはずだと言うと、カリーナはそれを見せた。

星が消え、行くべき方向を見失いかけたその時、島影が見えた。

島のどこかにポセイドンの槍の行方を示す星型があると見たカリーナ達は、星の形(星座の形)の光るものを見つける。
だが、一か所光っていないところがあった。
日記につけられていたルビーのかけらを光っていない部分にうまくはめ込むと、星型全体が光り、海が呼応して割れ、海底が見えてくる。

一行が海底を進むと、前方にポセイドンの槍が見えてくる。
サラザールは追おうとするも陸には上がれないので、捕まえたヘンリーに憑依する。
通常生きている者に憑依すると元に戻れないと言うが、ポセイドンの槍があれば大丈夫らしい。

ポセイドンの槍を手にしたジャックらをヘンリーに憑依したサラザールが襲う。
サラザールを切るとヘンリーが傷つく。
何とかサラザールをヘンリーから引き離した(憑依を解除)が、サラザールは強い。
隙を見て、日記にあるようにポセイドンの槍を破壊。
するとサラザールの呪いが解けて、仲間ともども人間に戻る。
しかし、同時に海の呪いも解けて割れた海水がもとに戻り始める。

絶体絶命の中、ブラックパール号から降ろされた錨に乗ってバルボッサが助けに来る。

ブラックパール号は割れた海の縁ぎりぎりを航行し、錨を下ろしていたのだ。
全員錨に乗り、舫の鎖を伝って船に上がろうとするが、サラザールが追ってくる。

バルボッサがカリーナを助け逃がすとき、カリーナはバルボッサの腕に彫られた件の星型(星座)の図を見て、
自分自身とバルボッサの関係に気づく。

ジャック・スパロウがヘンリーから剣を受け取り、バルボッサに渡し、バルボッサはサラザールを貫くとともに、
ともども海の中に落ちてしまった。

ともあれ、敵を倒しブラックパール号に復帰したジャック・スパロウは再び船長に。
カリーナを連れて家に戻ったヘンリー。
呪いの解けたウィル・ターナーはフライング・ダッチマン号から解き放され、エリザベスの下に戻った。

めでたし。めでたし。

ある夜、ウィルとエリザベスの寝室に怪しい影。カニのはさみのようにも見える。
ウィルが驚いて目を覚ますも誰もいない。しかし、そこにはフジツボが落ちていた。
続く・・のか?

***

ハチャメチャでたらめは相変わらずだが、評価の分かれた前作に比べると、テンポよく最初の3部作に戻った感があった。

アクションはこれでもかのてんこ盛りで展開もテキトーに思えるが、流れとしてはスムーズで冗長感はなかった。

アンジェリカ(ペネロペ・クルス)出産子育てのせいか不出場で、旦那(ハビエル・バルデム)が出たのは偶然か。

序盤の牢屋のシーケンスで、父親が・・のセリフがあって、またキース・リチャーズ登場かと思ったが、
実際には叔父のジャック(アンクル・ジャック)で、演じていたのはポール・マッカートニー。
凄いメイクのため顔ではすぐには分からなかったが、声でおっと思ったらそうだった。

エンディングは続編あり、を匂わせる。
デイビー・ジョーンズが出る、というのが大方の見方だが、黒ひげ再登場の噂もあるようだ。

元々、ディズニーの邦題の付け方は原題にこだわらないものが多いが、
邦題の「最後の海賊」は何を(誰を)指しているのかよくわからない。

原題は「死人に口なし」なんだから「死者は語らず」などで良かったのでは。

**

正確な時代設定があるのかどうかはわからないが、スペイン軍船が大型だったのは事実らしく、劇中でもかなり大きさに差があった。
スペインとイギリスが海上覇権を争っていたのも事実で、海賊の中には政府黙認あるいは公認で敵国商船を襲うものも多く、
イギリス人海賊退治にスペイン軍が出てくるのも不思議ではない。

シリーズ当初から気になっていたが、「フライング・ダッチマン」号の由来は諸説あるもののオランダの幽霊船。
また、オールドヨットマンにはかつてのオリンピック競技種目だったFD(フライング・ダッチマン)級を思い起こさせる。
全長20フィートのディンギーで、小型艇としては最速を誇る種類だったように記憶する。
設計者はオランダ人で当然ながら「フライング・ダッチマン号」の伝説は知っていたものと思われる。

 

 

            

  ハクソー・リッジ 

アンドリュー・ガーフィールド、ビンス・ボーン、サム・ワーシントン、テレサ・パーマー、
ヒューゴ・ウィービング、ルーク・ブレイシー。

第1次大戦に参戦し、戦友を亡くし一人生還したことをトラウマに持つ父トム・ドス(ヒューゴ・ウィービング)。
酒浸りで暴力をふるう父に2人の息子はケンカしながらも育つ。

十数年が経ち、弟のデズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は教会で働いていた。
ある日車の修理工が、車に挟まれてけがをしたのを助け、病院へ連れて行った際に、
看護婦のドロシー(テレサ・パーマー)に一目ぼれし、猛烈にアタックし、恋仲になる。

一方、アメリカが第2次大戦に参戦し、兄のハル(ナザニエル・ブゾリック)は父に相談せず軍隊に志願。
父は怒って、ハルを追い出してしまう。

デズモンドもドロシーとの仲は進展しつつ、衛生兵として志願することにし、ドロシーにプロポーズ。
ドロシーは志願を快く思わないがプロポーズは受け入れる。

また、父はデズモンドに人を殺すことなどできはしない、軍隊に入るのは無理だと言うが、翻意はさせられなかった。

志願者はバスで新兵訓練施設(ブートキャンプ)に集められる。
ハウエル軍曹(ビンス・ボーン)によるしごき訓練が始まる。
ひょろひょろとしたデズモンドだが、運動能力は優れていた。

やがて、銃撃訓練になり、各員に1丁ずつのM1カービンが配布されるが、デズモンドは銃に触れないとして訓練を拒否する。
ハウエル軍曹から報告を受けたグローバー大尉(サム・ワーシントン)はデズモンドを叱責するがデズモンドは折れない。
デズモンドは「良心的兵役拒否者」とされるが、本人は兵役を拒否しておらず、人を殺すのを拒否するだけだと答える。

当時、アメリカ軍での「良心的兵役拒否」は認められていたが、殆どは兵役そのものを拒否していた。
デズモンドの様に志願しながら、訓練の一部を拒むのは異例だった。
軍規に違反しなければ強制退役はさせられないので、何とか嫌がらせで自主的に退役をさせようと
この時からデズモンドに対する執拗な嫌がらせが始まる。

仲間からもいじめを受けるようになるが、デズモンドは考えを変えない。
ハウエル軍曹ももう十分だとして、退役を勧めるがデズモンドは止めなかった。

当初からデズモンドを敵視していたスミッティ(ルーク・ブレイシー)もその頑固さに一目置くようになる。

一通りの訓練が終わり、休暇の時期がやってきた。
デズモンドは射撃訓練が終わっていないとして休暇を与えられず、グローバーのさらに上官が、デズモンドに銃を取るよう指示、
デズモンドが断ると命令違反として収監されてしまう。

休暇時期に行う予定だったドロシーとの結婚式には出られなくなった。
軍はドロシーを呼んでデズモンドを説得しようとしたが、デズモンドは信念を変えなかった。

トムは、第1次大戦時の軍服に身を包んでキャンプに乗り込んできた。
准将に面会を頼み、断られながらも執拗に食い下がり、面会を果たす。

そしてデズモンドの軍法会議に入れろ入れないで揉めた末、准将からの手紙を軍法会議の裁判官に渡す。
そこには「良心的兵役拒否は、国家によって認められた権利である」とあった。
デズモンドは無罪となり、衛生兵としての訓練も受けられることとなった。

1945年5月、デスモンドは第77連隊の一員として沖縄戦に赴いた。
そこには米軍がハクソーリッジ(弓のこの崖)と呼ぶ、沖縄戦の激戦地、前田高地につながる断崖があった。

先陣の第96連隊は、日本軍に阻まれ六日連続で撃退され、疲弊の極みにあった。
死亡者も負傷者も大勢いた。
第96連隊の衛生兵は「赤十字」マークが狙われるとして、腕章を取り、普通のヘルメットに変えさせた。

崖の上に海上から一斉艦砲射撃を行い、焼き尽くしたうえで崖を登る。
おびただしい死体の山、前進すると激しい日本軍の反撃にあい、死傷者が多く出た。
日本軍のトーチカを爆破し、火炎放射器で焼き払っても反撃は止まなかった。

多くの犠牲を出しながらなんとか崖の上は死守した。
その夜、デズモンドはスミッティと同じ塹壕に隠れていた。
お互いに不幸な少年時代を過ごしたことなどを話し、スミッティはデズモンドに謝罪した。

翌朝、日本軍の反撃、総攻撃が始まった。
アメリカ軍は後退を余儀なくされた。
自分たちのいる場所に援護に艦砲射撃を要請せざるを得ないほどの猛攻撃を受けた。
デズモンドは負傷兵を次々と運んでいく。
スミッティも被弾し負傷、デズモンドはスミッティを運び、優先して救護施設へ、と依頼するも、既に死亡していた。

大半の兵は崖の下に退避したが、デズモンドは負傷兵を助け続けた。
誰も助けのいない中、デズモンドは一人で負傷兵を引きずり、ロープで崖から降ろした。
下で見張っていた兵は、負傷兵が下ろされてくるのに驚き、次々と救護所に運んで行った。

負傷兵は夜通し降ろされ続けた。
朝になり、日本兵が負傷兵の確認にやってきた。
生き残っているものは次々と絶命させられていく。
デズモンドは負傷兵を砂に埋め、死体をカバーにして身を隠した。
日本兵が去ると再び負傷兵の救出を始めた。
しかし、遂にデズモンドも見つかる。
何とか穴の中に逃げると、そこは日本軍の地下通路の一部だった。

日本兵をかわし、何とかぎりぎりで崖下に逃げることができた。
救護所に戻ったデズモンドに、グローバー大尉は、宗派上の休息日である土曜も一緒に崖の上に行ってくれるよう頼む。

翌土曜。
出陣の時間が過ぎても動き始めないグローバー大尉に催促の連絡が入るが、大尉はデズモンドの祈りが終わるまで待つ。
やがて、崖の上で最後の戦いが始まった。

降伏するふりをして反撃する日本兵もいた。
投げられた手榴弾を蹴り飛ばしたデスモンドは、破片で足を負傷する。

一方で、地下通路に潜んでいた日本軍の司令官は敗戦を覚悟して切腹。
ここに日本軍の反撃は終了し、グローバー大尉は崖の上を占領したとデスモンドに告げる。

仲間たちは負傷したデズモンドを必ず連れて帰ると言って運ぶ。
デズモンドはドロシーから貰った聖書を落としたと言い、仲間が見つけて渡す。
こうして負傷しながらもデズモンドは帰還することができた。

**

物語の最後に叙勲するデズモンド・ドスの実際の映像が流れる。
また、デズモンド自身のインタビューなども流れるが、勝ち誇った様子ではなく、
キリスト教の敬虔な信者としての立場が見える。

沖縄戦が初陣ではなく、グアム、フィリピンと転戦した後、1945年に沖縄戦に参戦した。
1945年10月、沖縄戦で合わせて75名の負傷者を救ったことで良心的兵役拒否者として初めて「名誉勲章」を受けた。
デズモンドは、戦場での負傷がもとで体を悪くしたが、なんとか暮らし続け、2006年3月に死去した。87歳だった。

妻のドロシーは1991年に交通事故で死亡している。

デズモンド・ドスの信仰する宗派は「セブンスデー・アドベンチスト教会」(SDA)。
SDAは自身をプロテスタントとしているが、宗教分類学的にはキリスト教諸派とされるようだ。

沖縄戦は、前田高地の戦いに限定して描かれている。
ハクソーリッジ側は断崖だったようだが、回り込めば登坂可能なレベルのスロープもあり、戦車による攻撃もあったらしい。
沖縄戦全体としては日米両軍に多大な損害を出し、第2次世界大戦で、最も熾烈な戦いであったと言われる。

かつての戦争映画の様に勇猛果敢な味方軍に蹴散らされる間抜けな敵軍といった構図ではなく、
双方に多大な犠牲が出たことを描写している。
手足がもげ、内臓が飛び出し、頭が吹っ飛んだ死体や負傷者。
劇中の描写もおどろおどろしく、実際の戦争の悲惨さもかくたるや、と思わせる。

しかし、悲惨さ熾烈さをどこまで忠実に描写すればいいのか、戦争映画は何を訴えるべきなのか。

軍曹のビンス・ボーンは久しぶりに見た。
現代劇のコメディのイメージしかなかったから、体格の良さにちょっとびっくり。

スミッティのルーク・ブレイシー。
どこかで見たと思いなかなか思い出せなかったが、「X−ミッション」の主人公、ユタだった。

テレサ・パーマーも「X−ミッション」に出ていた。
「魔法使いの弟子」や「ウォーム・ボディ―ズ」にも出ていたらしいが記憶にない。
初見のころはクリステン・スチュアートに似てるなと思ったこともある。

 

 

            

 

 

 

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