DVD/BD鑑賞(5)

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 モンスターvsエイリアン   

リース・ウィザースプーン、セス・ローガン、ヒュー・ローリー、キーファー・サザーランド。

**

スーザン・マーフィー(声:リース・ウィザースプーン)は、
ウェザーマンのデレック(ポール・ラッド)との結婚式の当日、
突然降ってきた隕石と衝突、怪我はなかったものの体に異変が起こる。

すなわち、式の最中、突然体が光だし、ぐんぐんと大きくなって黒髪は真っ白になり、
教会の建物を突き破ってしまった。

そこへ軍隊が現れ、わけもわからないまま麻酔で眠らされてしまう。

目が覚めたスーザンがいたのは、何やら秘密基地のような監獄のようなところ。
わけもわからないまま、ゴキブリ博士(コックローチ博士、声:ヒュー・ローリー)、
ゼリーのお化け、ボブ(声:セス・ローガン)、半漁人(ミッシング・リンク、声:ウィル・アーネット)
それにスーザンの10倍ほどもある幼虫、ムシザウルスとともに隔離され、
モンガー将軍(声:キーファー・サザーランド)には、モンスター・ジャイノミカと呼ばれる。

その頃、宇宙から隕石に含まれたアダマンタイト、じゃなかった、何か忘れましたが、
スーザンを巨大化したエネルギーの素を回収すべく、宇宙人ギャラクサー(声:レイン・ウィルソン)が
巨大エイリアンロボットを地球に送り込んできた。

ハザウェィ大統領(声:スチーブン・コルバート)は友好関係を築くのに失敗、
エイリアンロボットが暴れだしてしまう。

防衛会議でモンガー将軍は、モンスター軍団によってエイリアンに対峙することを提案、
スーザン以下が出動する。

しかし、エイリアンロボットには歯が立たず、逃げまくるスーザンたち。
ゴールデン・ゲート・ブリッジでの対決は、ムシザウルスの活躍でエイリアンロボットを倒す。

一難去ってまた一難。
今度はギャラクサーが直々に乗り込んできた。
目的はスーザンの確保。

ムシザウルスがそれを防ごうとするが、失敗して墜落死してしまう。

スーザンは抵抗するが結局は捕まって、ギャラクサーにエネルギーを抜かれ、元のサイズに戻ってしまう。
ギャラクサーはエネルギーを使って自分自身のクローン軍団を作り、地球への攻撃を準備する。

スーザンを助けるため、仲間のモンスターたちが宇宙船に乗り込んできて、スーザンを助け、
コックローチ博士が宇宙船のメインコンピューターをハッキングして自爆装置の作動に成功。

後は逃げるだけのはずがギャラクサーの妨害でうまく行かない。
スーザンは再び、エネルギーを全身に浴びて巨大化し、宇宙船を脱出して、墜落。

そこへ羽化したムシザウルス、いや、羽化したんだからチョウザウルスかな、が飛んできて、
みんなを救って危険域から脱出、宇宙船は爆発してギャラクサーは退治される。

スーザンはヒーローとして家族やみんなに迎えられるが、
元フィアンセのデレックには愛想を尽かして別れることでハッピーエンド。

**

ごくごく普通の女の子がとんでもない事件に巻き込まれ、当初はヘタレだけど頑張って、
ものすごい事を成し遂げる展開はよくあるものとはいえ、そんなに変じゃないんだけど、
どうもスーザンがリース・ウィザースプーンに見えて、というか、
顔は違うのに声がリース・ウィザースプーンにしか聞こえず、すごく違和感があった。

早い話が、スーザンの声と顔が合ってない。
ベッキーの吹替えはどうだか確認してないが、気になるところだ。

ボブの声はセス・ローガン(敢えてローガンと書いている、一般的にはローゲン)
吹替えはバナナマン日村、このキャスティングは雰囲気か。

BDには特典映像で「ボブのびっくりバースデー3D」がついている。
カラーではあるがアナグリフ方式(左右が赤と青の色フィルターのメガネを使う)で、
見ていると疲れる。

 


 

 コップアウト 〜刑事した奴ら〜  

ブルース・ウィルス、トレーシー・モーガン、ショーン・ウィリアム・スコット、ラシーダ・ジョーンズ

**

NYPDのジミー・モンロー(ブルース・ウィルス)とポール・ホッジス(トレーシー・モーガン)のコンビ。
ヤクの売人を尋問し、黒幕の存在を吐かせたのはいいが、張り込み捜査がばれて、
売人が射殺され、運び屋に逃げられてしまい、銃とバッヂを取り上げられ、停職になってしまう。

ジミーには結婚を控えた娘、アバ(ミシェル・トラッチェンバーグ)がいて、
別れた妻パム(フランシー・スイフト)と再婚した旦那のロイ(ジェイソン・リー)が、
もしジミーに無理なら結婚式の費用を出すという。

その費用は5万ドル弱。
ここでひいては男の沽券にかかわるとして、ジミーは秘蔵のベースボールカードを売ることにする。
年代物でパッケージに入った貴重品。見積価格は8万ドル。

それをなじみのショップに持ち込んだところ、そこへ二人組のスタンガン強盗が入り、
まんまとカードを盗まれてしまう。

一方のポールは、美人妻のデビー(ラシーダ・ジョーンズ)が浮気してないか心配でしょうがない。
寝室のテディ・ベアに隠しカメラを仕込んで浮気の証拠をつかもうとするほど気にしている。
ジミーがやられている間もデビーに電話していて事件に気づかない始末。

ジミーは、ベースボールカードを取り返そうとスタンガン強盗を捜査し、
その一人デーブ(ショーン・ウィリアム・スコット)が空き巣に入ったところを見つけて捕まえる。

デーブはカードをヤクの売人の黒幕と知らず、ポー・ボーイという男に売ったことが分かり、
ジミーとポールはポー・ボーイのアジトを探りに行くが、逆に脅されて、
盗まれたベンツを見つければカードを返してやると言われて引き下がる羽目に。

ポー・ボーイはベンツを見つければ賞金を出すと言い、逆に盗まれた時のドライバーや、
そいつらの上役をポールの銃で射殺させる。

ジミーは、車泥棒の悪がきを捕まえて、盗難ベンツを買った男の情報を聞く。
そしてまんまとベンツを手に入れて帰る途中、ポー・ボーイの部下に追われて、
カーチェイスの末、一人を死なせて逃げおおせる。

死んだ男はポー・ボーイの弟で、ポールの銃で射殺していた男。
麻薬売人捜査の新しい担当、ハンセカー(ケビン・ポラック)とマンゴールド(アダム・ブロディ)は、
射殺事件にポールの銃が使われたことで、ポールがポー・ボーイの手下だと疑う。

一方、ベンツのトランクにはメキシコ人女、ガブリエラ(アナ・デ・ラ・レクエラ)が閉じ込められていた。
ガブリエラはポー・ボーイが殺した別のやくざ組織の親分の情婦だった。

ジミーとポールはガブリエラを匿いながら、ベースボールカードを取り返す作戦を講じる。
しかしポールがぼんやりしている間にガブリエラに逃げられるが、
彼女は十字架に隠されたUSBメモリを残していく。
それは麻薬密売組織の売買記録がびっしり書き込まれたものだった。
ポー・ボーイの狙いはこれだったのだ。

ジミーは、デーブの保釈金を出して、彼にポー・ボーイの家からカードを盗ませることにした。
弟の葬式で家を出たポー・ボーイの家にまんまと忍び込み、と思った矢先、デーブは足を滑らせて墜落、
壁に頭を打って死んでしまう。

結局ジミーが2階に忍び込み、カードを探すが見つからない。
そうこうするうちにガブリエラを捕まえたポー・ボーイが帰ってきてしまい、
そこにハンセカーとマンゴールドが捜査に来て、銃撃戦となる。

ジミーとポールは再び2階に忍び込んで中からポー・ボーイの部下を倒す。
そしてついに、ポー・ボーイとの対決。
ガブリエラを人質にするポー・ボーイをジミーとポールが射殺して、ジ・エンド。
ジミーとポールは停職中にもかかわらず果敢にハンセカーとマンゴールドを助けたとして署長に褒められた。

ジミーはポー・ボーイが持っていると思われたカードを死体のポケットから取り出すが、
なんとポールの撃った弾が貫通していて全くの無価値に。
結局、ジミーはロイに費用を出してもらうが、娘の結婚式ではポールの手助けで父親の威信を保てた。

遺体安置室。
検死官が物音に気づき、死体袋を開けると、そこにはにこやかに微笑むデーブがいた。

**

うーん。
面白いことは面白いんだけど、どうもブルース・ウィルスとトレーシー・モーガンの相性が良くない。
ミスマッチを楽しむって感じも薄く、ブルース・ウィルスがいまいちはじけてない。
下ネタは笑えないし、小ネタもいちいちすべっている感じだった。

ラシーダ・ジョーンズは誰かに似てるが、思い出せない。

 


 

 GAMER ゲーマー 

ジェラルド・バトラー、アンバー・バレッタ、ローガン・ラーマン、マイケル・C・ホール

**

2034年。
冒頭は激しい戦闘シーン。戦うのは生身の人間。
撃たれ、はじけ飛び、死に絶える戦士たち。
人々は生中継される「スレイヤー」の戦闘シーンに狂喜していた。
最強の戦士はケーブル(ジェラルド・バトラー)。

TV局では「スレイヤー」の開発者であるケン・キャッスル(マイケル・C・ホール)へのインタビューで
これは殺人ではないかと問いかける。
スレイヤーの戦士たちはすべて死刑囚。
30戦勝ち抜けば無罪放免となる政府も認めている仕組みだ。
戦士たちにはナノ細胞が埋め込まれ、脳細胞が変化し外部から遠隔操作ができると言う。

それは、「サロゲート」のロボットの代わりに生身の人間を使い、
大ヒットとなったセカンド・ライフ的世界の「ソサエティ」と同じ仕組みだ。

その時TV局の画面は「ヒューマンズ」と名乗る組織にハッキングされ
「キャッスルはインチキだ」とのアナウンスが流れる。

ケーブルらスレイヤーの戦士は昼間は砂漠に閉じ込められ脱走は不可能。
夜は独房に入れられている。
ある時、ケーブルの独房の外からサインをねだる女性の声が。
「お前は誰だ」と訝るケーブルの血を採取した女性は理由を言わず去って行く。

28回目の戦い。
ともに戦い続けた仲間を失いながらもケーブルは生き延びる。
あと2回。ケーブルを操る17歳の少年サイモン(ローガン・ラーマン)のもとには、
高額でケーブルを手に入れたいとのオファーがあるがサイモンは断り続ける。

29回目の戦い。
サイモンはスレイヤーのシステムを「改良」し、ケーブルに直接話しかける。

一方キャッスルは、ケーブルに勝たせないため、プレイヤーの指示のタイムラグを受けない戦士、
つまりただの殺し屋、ハックマン(テリー・クルーズ)を戦闘に参加させる。

ケーブルはサイモンにコントロールを外すよう指示、なんとかハックマンをかわして勝利するが、
スレイヤーのコントロール地域からの脱出には失敗する。

ケーブルは再び接触してきた女性に脱出には酒がいると伝える。
30回目の戦い。
その出発直前、ケーブルはウィスキーを一気に飲み干し、戦いに臨む。
アルコールのせいで混沌となりかけながらも難を逃れ、地下駐車場へ。
車はエタノール燃料車。
燃料タンクに向かって一気にアルコールを吐くケーブルは、車を駆って
追手のトラックを撃破しつつ、ついにスレイヤーのコントロール地域を突破する。

スレイヤーの中継画面にはケーブル死亡のニュースが流される。
落胆する人々、非難されるサイモン。

ケーブルはヒューマンズに助けられ、外部コントロールを遮断するウィルスの接種を受ける。
血を採取したのはDNAを検査し、ノア細胞のコントロールに対抗するためだった。

ケーブルは妻のアンジーが、ニナとしてソサエティのキャラとして操られていることを知り、
ソサエティに乗り込んでアンジーを取り返す。
ヒューマンズはアンジーが眠っている間にウィルス製作を進めるが、
里子に出している娘のデリアの里親が実はキャッスルだと知ったケーブルは、
単身キャッスルの屋敷に乗り込んでいく。

ケーブルはボディガードを倒し、ついにキャッスルとの一騎打ちになるが、
キャッスルはコントロール遮断をさらに阻害する(つまりコントロールできる)仕掛けを作っており、
ケーブルをいたぶっていく。

キャッスルの動向に疑念を持ったTV局のアンカー、ジーナ・パーカー(キーラ・セジウィック)は、
スレイヤーをリセットし、サイモンとケーブルのリンクを復活させる。

サイモンはキャッスルを妨害しつつ、ケーブルはサイモンに「ナイフが自分に刺さると思え」と言う。
果たして悲劇の結末を想像したキャッスルにケーブルの持つナイフが突き刺さり、キャッスルは死ぬ。

こうして、ケーブル、いや、ジョン、アンジー、デリアの親子には平和な日々がもとってくるのだった。

**

「サロゲート」と「ブレードランナー」と「デス・レース」と「バトル・ロワイヤル」を足して、
そうね、5か6で割ったような作品。

ハリウッド映画にありがちな設定で、いずれにせよラスボス1人をやっつければ、
すべて解決では単純すぎる。

これだけ大掛かりなシステムで膨大な富を生むとなれば、利権に群がる有象無象がいるはずで、
国家の関与もあるとしている以上、ボス一人くらい倒しても全体が破綻するはずがない。

TVで生中継することで悪事が白日の下に晒され、システムの存在自体が否定される、
ということなのだろうが、それじゃいかにも甘っちょろい。
「スレイヤー」の存在を受け入れ、殺人ゲームを楽しんでいる観衆が、
その組織の中心人物がどれだけ極悪非道、私利私欲に固まっていようが、
観衆にとっては絵空事に過ぎないだろう。

簡単に言えば社長の首を挿げ替えてシステムは存続ってことですよ。
ヒューマンズの対応も中途半端だし、詰めが甘い。

 


 

 インフォーマント  

マット・デイモン、スコット・バクラ、メラニー・リンスキー。

**

1990年代初頭、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)社のリジン製造工場では、
発酵菌がウィルスに感染し、製品の製造に支障をきたしていた。

製造部門の長であるマーク・ウィテカー(マット・デイモン)は、業績が上がらないことについて、
社長(副会長?)のミック・アンドレアス(トム・パパ)から叱責を受ける。

そんなある日、マークに味の素の幹部から1本の電話が入る。
それは、ADM社の現状を知っており、1千万ドル払えばADM社内にいる「スパイ」の名前と、
ウィルスに耐性のある発酵菌を送ってよこす、というものだった。

ミックは、マークに味の素との交渉を秘密裏に行うよう指示するとともに、
FBIに脅迫されていることを通告する。

FBIのブライアン・シェパード(スコット・バクラ)とボブ・ハーンドン(ジョエル・マクヘイル)が、
担当になり、証拠をつかむため、マークの家の電話に盗聴器(録音機)を仕掛けることに。

ブライアンがマークの家に来て盗聴器を仕掛けて帰るとき、
マークは妻のジンジャー(メラニー・リンスキー)に急かされて秘密を語りだす。

それは、ADM社が世界の主要メーカーとリジンの価格カルテルを結んでいるというものだった。

FBIは色めき立ち、マークに価格カルテルの証拠をつかむよう指示する。
そのためにマークは海外のメーカーとの折衝情報をFBIにリークし、
FBIは隠しカメラや盗聴器を仕掛けてカルテルの証拠をつかもうとする。

そんななか、マークは突然ADMがカルテルを止めたと言いだし、捜査への協力を拒否する。
FBIは乗りかかった船を降りるわけにはいかないとマークを説得し内偵捜査を続ける。

法務局も決定的な証拠をつかまないと告訴はできないとして、マークに協力を続けさせる。
その間、マークの軽率な行動で内偵捜査が何度もばれそうになるが、なんとか証拠集めを続け、
ついには、価格カルテルで「合意」という言質(げんち)を言わせることに成功する。

そして関係部署に強制捜査に入り、マークも当然捜査の対象にはなるが、
FBIに協力すると言って会社の雇う弁護士は断り、自分で弁護士を雇うことなどを指示される。

マークが年収35万ドルもの幹部になりながら、なぜ社を告発したのかはFBIにとっても疑問だったが、
これで一件落着と思いきや、ADM社の幹部は事前に強制捜査を知っていたとの通報が入る。

漏らしたのはマーク以外にありえない。
FBIのブライアンらに追及されたマークは秘書や、部下やその他何人かに捜査の話をした、と告げる。

マークは会長らを退陣させ、自分が社長に昇格できると思い込んでいた。
自分が告発し(罰金などで)大損害を与えた会社なのに。

そんな中、ADM社の弁護士たちは書類を精査していて怪しい請求書を見つける。
そしてそれがマークへのリベートになっていることを突き止める。

マークは個人的に雇った弁護士にリベートの話はしていた。
弁護士たちは絶対に口外しないようマークにきつく言うが、心配になったマークは
FBIのブライアンらに仮定の話としてリベートのことを喋ってしまう。

そして調べていくと、その中身はリベートではなく架空請求であったことが分かってくる。
その額なんと350万ドル。
落着したはずの価格カルテル事件はマークの横領事件へと広がっていった。
弁護士を伴ってFBIに現れたマークがゲロした横領額は500万ドル。
そして770万ドルと話をするたびに膨らんでいく。

正義の告発者は一転して会社乗っ取りをたくらんだ横領犯に変貌した。
6歳の時に両親を亡くし、裕福な里親に引き取られたという生い立ちも全くのウソ。
事件の発端となった味の素からの脅迫もマークのねつ造。
国際価格カルテルすらマークの発案だったこともわかってくる。

裁判では一切信用できないとされ、当初3年程度と言われた懲役は9年となり、
マークの横領額は900万ドルだった。

減刑を求めるマークの声は届かず、マークがつい洩らした数字は1150万ドル。
いったいこの男の真実はどこにあるのか。

減刑はならず、やがて刑期を終えて出所するマークを妻のジンジャーは温かく迎えてくれた。

**

監督はスティーブン・ソダーバーグ。
マット・デイモンとは「オーシャンズ11、12、13」「コンテイジョン」など。
2013公開予定の「リベラーチェ」でもタグを組む。

マット・デイモン扮するマーク・ウィテカーが見た目はまじめながら、
実体は薄っぺらでものすごくいい加減な男なので、感情移入はもちろん、同情もできない。
何なんだこいつ、みたいな感じでした。

ADM、味の素はもちろん実在。
実際にリジンの国際価格カルテルはあって、FBIに摘発されている。

日本企業の幹部役として、神田 瀧夢(ろむ)が出演している。

 


  

 M:I−2   

トム・クルーズ、ダグレイ・スコット、アンソニー・ホプキンス、タンディ・ニュートン。

**

製薬会社の研究所でネコルビッチ博士は自分にある注射を打つ。
そして、20時間以内に到着しないといけないと言いながら、機上の人に。
同乗していたのはイーサン・ハントに化けたショーン・アンブローズ(ダグレイ・スコット)。
アンブローズは博士を殺し、そのかばんを奪い、飛行機を乗客もろとも墜落させる。

一方、休暇でフリー・クライミングを楽しむイーサン・ハントに与えられた指令は、
泥棒のナイア(タンディ・ニュートン)と組んで殺人ウィルスのキメラを奪取すること。

イーサン・ハントは、スペインに飛んでナイアに近づき、手懐けて仲間に引き入れる。
実はアンブローズはナイアの元恋人だった。

イーサン・ハントは上司のスワンベック(アンソニー・ホプキンス)と組んでナイアを逮捕したことにし、
いまだに彼女が忘れられないアンブローズに身元を引き出させ、まんまと潜入させることに成功。

アンブローズは製薬会社の社長、マックロイ(ブレンダン・グリーソン)に会い、
薬と引き換えに社の乗っ取りをもくろむ。

クレアは、アンブローズの持つ情報を手に入れるが、アンブローズに正体がばれる。

イーサン・ハントは、博士の持っていたのが特効薬のベレロフォンだけで
ウィルスのキメラは博士自身とともに消滅したことを知り、
チームを組んで製薬会社に残るウィルスの破壊に向かう。

ビルの屋上から侵入したイーサン・ハントは、培養器を操作してウィルスを死滅させる。
残る3本の注射器のウィルスの2本は死滅させるが、アンブローズがクレアを伴って襲撃してくる。
激しい銃撃戦の末、注射器を持ったクレアはそれを自分自身に打ってしまう。

イーサン・ハントは製薬会社のビルから脱出。
ベレロフォンのあるアンブローズのアジトに向かう。

クレアは自身とともにウィルスを死滅させようと壁からの飛び込み自殺を考える。

イーサン・ハントはベレロフォンを手に入れて脱出を図るが、アンブローズに阻止され、
バイクによる激走の末、1対1の格闘となり、ついにアンブローズを倒す。

ベレロフォンは薬の効く20時間に何とか間に合い、クレアの命も助かった。

**

さすが、ジョン・ウーというか、派手な立ち回り、カンフー・アクション満載。

物語の強引な展開、唐突な場面転換、意味のないカット挿入で、白いハトまで飛び出す。

男女の絡みシーンも多く、敵役も女に翻弄されて苦しむなどかなりウェットな映画に仕上がった。
とはいえ、シリーズ3作では最高の興収を上げ大ヒットとなった。
全米興収は2億ドルを突破して年間3位、日本でも97億円を稼いで年間トップとなった。

 


 

 ミッション・インポッシブル  

トム・クルーズ、ジョン・ボイト、ジャン・レノ。

**

大人気TVシリーズの「スパイ大作戦」を新たな発想で映画化したもの。

CIAの潜入スパイのリストNOCが漏れる事態が発生。
イーサン・ハントらの作戦で犯人はアメリカ大使館員のゴリツィンと判明する。
しかし、スパイのコード名と実名の対応表を盗ませることで、リストの買い手の逮捕をもくろみ、
IMFのジム・フェルプス(ジョン・ボイト)に指令を出す。

ジム・フェルプスは、イーサン・ハント(トム・クルーズ)をはじめとしたチームを編成。
パーティでゴリツィンの監視を続けるが、EVで一人が殺され、計画はとん挫する。
後を追った仲間もゴリツィンとともに刺殺され、待機する車では爆死、
そしてリーダーのフェルプスも橋の上で射殺されてしまう。

イーサン・ハントはCIAのキトリッジ(ヘンリー・ツェニー)に会うが、
今回の作戦はIMF内部の密通者をあぶりだすためで、リストは偽物。
キトリッジは生き残ったイーサン・ハントを疑う。

難を逃れアジトに戻ったイーサン・ハントは、もう一人生き残ったクレア(エマニュエル・ベアール)と合流。
互いに不審を抱きながらも作成失敗の原因を探っていく。

内通者のコード名はJOB314、リストを買う相手はマックスだと知ったイーサン・ハントは、
最初のリストが偽物だと知らせて、マックスと接触に成功。
本物のNOCリストと金+JOBを交換することで合意した。

イーサン・ハントは新たにチームを組んで、CIA中央コンピューター室に侵入、
NOCリストのコピーに成功する。

キトリッジは、イーサン・ハントの両親を麻薬密売人に仕立て上げて逮捕、イーサン・ハントを追い詰める。
そこへ死んだはずのフェルプスが現れ、キトリッジこそが裏切り者だと告げる。

イーサン・ハントはフェルプスの言葉にうなづきながら、フェルプスこそが裏切り者だと確信する。
ただ、一つの疑問はクレアがその仲間なのかどうかだった。

取引場所はTGVの中、NOCデータの転送を阻止するため仲間を配したイーサン・ハントだが、
マックスの手下に仲間の存在を気づかれる。

同じく乗り込んでいたキトリッジがマックスとその仲間を確保。
クレアは金が貨物室にあると知り、そこに行きフェルプスに化けたイーサン・ハントに会い、
自分も仲間だったとばれてしまう。

そこに現れたフェルプスは金(証書)は奪うが、間違ってクレアを射殺、車外に逃げる。
ヘリに乗ったクリーガー(ジャン・レノ)が救出に現れ、クリーガー自身もフェルプスの仲間だと分かる。
トンネル内での格闘の末、フェルプスはヘリに飛び移るが、イーサン・ハントによって爆破され、
クリーガーともども死亡してしまう。

事件解決後、イーサン・ハントの疑惑は晴れ、両親も誤認逮捕だったとして釈放される。

休暇で空の旅に出るイーサン・ハントに映画のテープに偽装した新たな指令が届くのだった。

**

公開当時劇場で見たはずだが、すっかり忘れた。
リーダーであるはずのトム・フェルプスを悪玉に仕立て上げた挙句、殺してしまうなどの扱いに
オリジナル・キャストは大いに不満だったらしい。

小道具類に時代を感じさせる。

冒頭のシーンなどは、TVシリーズの騙しテクニックを踏襲はしている。
比較的地味に展開する前半など、TVシリーズの雰囲気が感じられた。

途中の端折り感はあるが、見せ場はきっちり見せており、体を張ったアクションも面白い。

 


 

 ザ・ロード  

ビーゴ・モーテンセン、コディ・スミット・マクフィー、シャーリーズ・セロン

**

文明が破壊されつくした社会。
父(ビーゴ・モーテンセン)と息子(コディ・スミット・マクフィー)は、ただ南へと進んでいる。

空は一面が雲で覆われ、気温は低く、動植物は死に絶えた。
生き残った人々は徒党を組んで他の生き残った人を襲い食い飢えを凌いでいる。

二人は他の人々との接触を避けつつ、食べ物を探しつつ、ひたすら南へ進む。

時々、健やかだった世界と美人の妻(シャーリーズ・セロン)と温かい家庭の夢を見ながら、
ただ、南へ進む。

途中で食料のたくさんある地下室を見つけ、飢えを癒し、温かくして眠るが、それもつかの間。
何者ともしれぬ追いかけてくる人の影におびえて、リヤカーに積めるだけの荷物を積んで立ち去る。

もしもの時は殺される前に死ぬために2発の弾丸と一丁の銃を持っている。

海岸につくがまだ先は遠い。
難破船に何かを求めて父は海に入り、その隙に荷物は盗まれる。
父は泥棒を追い、ついに追いつめて銃で脅して身ぐるみをはぐ。

息子は父に慈悲を願い、服を返してやろうと戻るがすでに男の姿はない。

あるとき、建物から放たれた矢に撃たれ、父は足に傷を負う。
照明弾で反撃し、矢の主を問い詰めると、自分たちと同じく追手におびえる夫婦だった。

傷つきながらも南に進む。
しかし父はついに力尽き、浜辺に倒れ、息子を残して死んでしまう。

そこに男が近づいてくる。
男は一緒に行こうと誘う。
息子は父の言葉に従い、男に「火」を持っているかと尋ねる。

心に火を持っていると答える男。
息子は父に最後の別れを告げ、男とその妻とその息子と娘と犬とともに再び歩み始める。

**

破滅の原因は不明。
いわゆる「核の冬」を具現化したような世界観なので、核戦争後なのかもしれない。

文明が破滅した後は混とんたる無秩序の末に野獣と化した人の群れによる殺し合い/カンニバルの世界だ
との考え方は西洋世界には普遍的なものなのだろうか、洋画の中では良く使われる設定だ。

この映画では子供は闇の中の光の象徴とされているのだろう。
恐れおののき互いを信じず無慈悲な行動をとる大人に対し、子供は常に慈悲深く楽観的で希望を持っている。
どんな悲惨な状況にあっても互いを助け合い許しあう心を忘れてはいけない、ということなのか。

ただ、そういったどちらかというと宗教的な側面を意識しなければ、はっきり言って救いようにない映画である。
なぜそうなったのか、なぜそうするのか、行く先に本当に希望はあるのか、何もわからない。
それでも誰も信じず、ただひたすらに進むことができるのだろうか。

最後に息子が他人を信じるのは希望の証かもしれないが、それまでの展開で
もう少し救いがあってもよかろうと思ったのは私だけだろうか。

ビーゴ・モーテンセンは「LOTR」のアラゴルン。
コディ・スミット・マクフィーは「モールス」のオーウェン。映画としてはこちらが先。

 


 

 

 ウォーク・ザ・ライン 君に つづく道  

ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン、ロバート・パトリック、ギニファー・グッドウィン

**

黒服の男(Man in Black)と異名をとる伝説のシンガーソングライター、ジョニー・キャッシュの伝記映画。

幼少のころ、貧乏なキャッシュ家は失業対策事業で綿花農家で働いていた。
ジョニー(ジョン、JR)も兄のジャックと一緒に家の手伝いをしていた。
12歳の時、兄のジャックは木工所の電動鋸で作業中に大けがをして死んでしまう。
釣りをしていて事故を知らなかったジョニーは、出来のいいほうが死んだと父にののしられる。

やがて成長して、空軍で朝鮮戦争に従軍、幼いころから好きだった音楽に力を入れる。

除隊後、結婚し子供もできたジョニー・キャッシュ(ホアキン・フェニックス)だが、
セールスの仕事はうまく行かず、妻のビビアン(ギニファー・キャッシュ)にはつらく当たられる。

自動車整備工の友人と組んで始めたバンド。
「あなたにもレコードが作れます」レコーディング・スタジオで録音するたった4ドルの金にも苦労する始末。
スタジオのオーナーでサン・レコードの社長、サム・フィリップスにねじ込んでオーディションを受けるが、
自慢のゴスペルは散々、空軍時代に作ったオリジナル曲「フォルサム・プリズン・ブルース」で何とかOKをもらう。

その後は「ジョニー・キャッシュとテネシー2」として、とんとん拍子に人気が出て、ツアーに出るようになる。
その頃、幼少の時からファンだったカーター・ファミリーの次女、ジューン(リース・ウィザースプーン)と出会う。
人気が出るとともに、ファンにも手をだし、薬もやるようになり、たまに帰った家では妻に冷たくされる。

当時、ジューン・カーターは結婚していて娘もいたが、その後離婚、ジョニーはジューンに入れ込んでいく。

ジョニーの父(ロバート・パトリック)は相変わらずジョニーの成功を認めず、ダメ男と決めつけ、
妻もジョニーの仕事を毛嫌いしているうえに、ジューンにも嫉妬して、ジョニーは荒れていく。

ジョニーは、その頃再婚に失敗して落ち込んでいたジューンをツアーに引っ張り出し、
うまく行くかに見えたが、薬物のせいで失敗が続く。

そして、ついに薬物の不法所持で逮捕され、入獄は免れるが、妻には離婚されて子供も連れ去られてしまう。

一念発起と湖畔のコテージを買って、両親やジューンを呼ぶが、父はジョニーをヤク中とののしって帰る。
頭に来たジョニーはトラクターで事故を起こして倒れ、ジューンとその両親が介護して
やっとヤク中から脱することができる。

ジョニーは自分に届いフォルサム刑務所からの手紙に感化され、刑務所慰問とそこでのライブ録音を思いつく。
そして大勢の囚人の前で熱唱したライブアルバムは大成功を収める。

再びツアーに出たジョニーは、たびたびジューンにプロポーズを断られるが、
ステージ中にプロポーズし、ついにOKをもらう。

その後、ジョニー・キャッシュとジューン・カーターは35年間連れ添い、
ジューンは2003年5月に死亡、後を追うように同年9月にはジョニーも死去した。

***

伝記映画はどこまで事実をなぞっていくのか、どこまでを描くのかが一つのポイント。
あらすじはまるでWikiを画面で見ているように事実の断片をつなぎ合わせたものとはなっているが、
やはり、やや散漫で焦点が多少ぼけた感じはある。

ただ、ジューンとの再婚以降の話をほぼカットし、父との和解をにおわせるエピだけにしたのはよかった。
事実としてのジョニー・キャッシュはその後も、ジューンの死の直前まで第一線で活躍した。

ジューン・カーターはギター、バンジョーなども演奏したらしいが、
映画でのリース・ウィザースプーンはもっぱらオート・ハープを演じていた。

エンドクレジットとともに本物のジョニー・キャッシュとジューン・カーターの歌声が流れるが、
映画本編ではホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンが歌っている。

この映画で、リース・ウィザースプーンは第78回アカデミー主演女優賞を獲得。
ホアキン・フェニックスも主演男優賞にノミネートされている。
映画も2800万ドルの製作費で堂々の1億ドル越え、2005年の年間16位となった。

ロバート・パトリックは、「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル」の時、
老けたなと思ったがぽっちゃりしてちょっと若返った感じだった。

 


 

 フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い  

マーク・ウォルバーグ、タイリース・ギブソン、アンドレ・ベンジャミン、ギャレット・ヘドランド、
キウェテル・イジョホー、テレンス・ハワード。

***

デトロイト郊外の小さな町。
コンビニで万引きした少年を諭した老婆エブリン(フォオヌラ・フラナガン)
そこへ武装した強盗が入り、レジの金を奪うとともに店主を射殺、
そのまま逃げるかと思いきや、隠れていたエブリンを見つけて射殺してしまう。

エブリンは、悪ガキを引き取って改心させ、里親に預けていた。
この30年間で全く里親がつかない札付きの悪が4人いた。

それが、ボビー(マーク・ウォルバーグ)、エンジェル(タイリース・ギブソン)、
ジェレミア(アンドレ・ベンジャミン)、ジャック(ギャレット・ヘドランド)だった。

4人は、幼馴染で今は警部のグリーン(テレンス・ハワード)に警告されながらも、犯人探しを行う。
そして、これがただのコンビニ強盗の行きずり殺人ではないことに気が付く。

途中でジェレミアが保険金目的で殺したと疑う場面もあったが間違いだった。

殺し屋を突き止め、依頼した者を突き止め、そして本当の犯人をあぶりだしていく。
黒幕はやくざのボスのビクター・スウィート(キウェテル・イジョホー)だった。
警察に垂れ込んだエブリンを巻き添えに見せかけて、殺したのだった。

反撃に出るボビーたちを重装備の一味が襲い、ジャックが殺される。
グリーンは、フォウラー刑事(ジョシュ・チャールズ)が汚職刑事で
エブリン殺害に絡んでいることを突き止めるが、逆にフォウラーに殺される。

真相を知ったボビーらは、エブリンの保険金4千万ドルを餌にビクターに取引を申し出る。
ビクターは取引に応じるが当然罠。

エンジェルはフォウラーを襲って殺そうとするが失敗、通報を受けた警察に囲まれる。
エンジェルの出まかせを信じてすべてがばれたと思ったフォウラーは抵抗して射殺される。

その頃、取引に向かったジェレミアから金を奪うつもりのビクターだったが、
ジェレミアはビクターの仲間を金で買収、ビクターは孤立。
後から現れたボギーと格闘の末、湖に沈められる。

ボビーら3人は警察に引っ張られるが証拠は何もなく無罪放免となる。

3人は襲撃で傷んだエブリンの家を修復し、兄弟の仲も修復するのだった。

***

いかにも、いかにも。
いくら復讐とはいえ、あそこまでやってあれだけで済むわけはないが、
結局悪ガキは悪いままだった。

それはそれとして、敵側がそもそもエブリン殺害を偽装する必要があったのか。
もう少しエブリンが殺害された理由に深みを持たせたほうがよかったし、
巻き添えで死んだことにするメリットがよくわからない。

犯人=黒幕をわからないようにすることだとしても、
途中からばれるのを厭わず、派手派手、大胆に行動しているんだから、
頭隠して尻隠さずの類です。

末っ子役のギャレット・ヘドランドは、「トロン:レガシー」のサム・フリント。
タイリース・ギブソンは「ワイルド・スピード」2と5のピアース、「トランスフォーマー」のイップス。

アンドレ・ベンジャミンは音楽家でもある。
妻役のタラジ・P・ヘンソンは、「ベンジャミン・バトン」の介護施設の女性、
「ベスト・キッド」でジェイデン・スミスの母役。

 


 

 リセット  

原題は「Vanishing on 7th Street」(7番通りの消失)

ヘイデン・クリステンセン、タンディ・ニュートン、ジョン・レグイザモ。

**

デトロイト。
映写技師のポール(ジョン・レグィザモ)は、いつものように映写機を操作していた。
ちょうど切り替えのタイミングで突然の停電。
そして再び電気がついたとき、観客は服や靴をそのまま残して誰一人いなくなっていた。
人がいなくなったのは映画館だけではなく、ショッピング・モール全体だった。

TVレポーターのルーク(ヘイデン・クリステンセン)が自宅で目覚めたとき、
部屋には誰もおらず、停電か、TVも点かず、EVも動かない。
マンションのフロントにおかれた新聞は昨日のもの。
町は服や靴が散乱、車はあちこちに止まっており、人は一人もいなかった。

72時間後。
明かりをいっぱいぶら下げたルークは、暗闇の町を歩き回り(このとき、7th Street の看板)
ついにネオンサインの点いた店を発見。
中に入っていくと地下室に動いている自家発電機があった。

店に戻ると、銃を構えた少年ジェームスと遭遇。
ジェームズは母が教会に出かけて帰りを待っているという。

そこへ、理療師のローズマリー(タンディ・ニュートン)がやってくる。
半狂乱の彼女は赤ん坊の息子をこの店の常連だった別れた主人がさらったと思い込んでいた。
しかし、実は彼女も病院で暗闇の中、患者が消失するのを目撃していた。

このまま町にいても暗闇が迫ってくるだけ。
外がどうなっているかわからないが、暗闇とその中の影が襲い来る前に逃げようというルーク。
ローズマリーは反対するが、ルークは外に出で傷ついたポールを見つけて戻ってくる。

ポールは得体のしれないものにさらわれ、3日間拉致されていたという。
その正体も拉致された方法もよくわからないが暗闇の中に自分を誘う声が聞こえるという。

自家発の燃料が尽きる前にバッテリーの生きている車を引っ張ってきて、エンジンをかけようというルーク。
ローズマリーと一緒に懐中電灯やケミカルライトを使って明かりを確保、車を持ってくることに成功するが、
脱出するまでの間にポールとローズマリーは消失する。

ルークはジェームスを連れて町を脱出しようとするが、教会の前で母を探すといってジェームズが降りてしまう。
ルークは、いったんは町を去ろうとするが教会に突入してジェームズを連れて行こうとするが闇に飲まれる。

ジェームズはろうそくの明かりに囲まれて無事だった。
翌朝、幼女ブリアナが現れて、ジェームズと一緒に教会を出る。
そして馬を見つけて乗り、いずこかへと去って行った。

**

一言でいうと「わけわからん」映画でした。
消失の原因も理由も全く不明。
町の外がどうなっているのかもよくわからんし、第3者視線の説明的シーンもなく、
宗教的意味合いがあるのかもよくわからない。

ロアノーク島の住民消失(失われた植民地)で発見された意味不明の文字
CROATOAN」が出てきますが、それが何の意味なのかはさっぱり。

邦題も「壮大なるリセット」みたいな会話が出てきますが、ピンときません。

設定として電池が持たない、ケミカルライトも早くへたるのはいいとして、
「火」を「大きい明かり」として用いないのはなぜなのか。
早い話がその辺燃やせよ、ということ。
「火」を明かりとして使うシーンは出てくるので、
車とか家とか家具とかいくらでも燃せばいいじゃん、と思いました。

ポールは3日間拉致されたみたいなことを言ってましたが、だからどうなの。

実はこの映画アメリカで限定公開はされたようですが、数館にとどまり、
興収も2万ドル程度しかありません。
製作費は一応1千万ドルらしいですが、海外分の興収を入れても百万ドルです。
なぜ数館しか公開されなかったのかは不明。

監督は、ブラッド・アンダーソン。
クリスチャン・ベールが死に掛けたことで有名な「マシニスト」の監督。

なぜこんな映画を撮ったのかは、聞きたくもない。

 


  

 グラン・プリ 

1966年制作、1967年のアカデミー賞、編集賞、録音賞(現音響賞)、音響効果賞(現音響編集賞)を受賞。
ジェームズ・ガーナー、イブ・モンタン、三船敏郎。

**

1966年のF1グランプリ。
開幕戦のモナコでは、ジョーダンBRMに乗るアメリカ人ドライバーのピート・アロン(ジェームズ・ガーナー)は、
マシンのギアボックスが不調になり、同じチームの スコット・ストッダード(ブライアン・ベッドフォード)に
追い越しをさせようとして失敗して接触、2台ともコースアウトしてしまう。

この時アロンはストローバリアを突き破って海に転落、軽症で済んだが、
ストッダードの車は崖をよじ登って横転大破、重傷を負う。

チームマネジャーは、アロンがわざとぶつけたとして激昂、ブレーキ故障を訴えるアロンを首にする。

初戦の優勝は、フェラーリに乗るベテランのジャン・ピエール・サルティ(イブ・モンタン)。
密着取材と称するアメリカ人ジャーナリスト、ルイーズ・フレデリクソン(エバ・マリー・セイント)の取材を受ける。

アロンはフェラーリに雇ってくれるよう申し入れるがあっさり断られる。
第2戦、アロンはレポーターとしてフランスに乗り込み、矢村(三船敏郎)にインタビューを申し込むが断られる。
しかし、矢村はアロンのドライバーとしての才能を高く評価し、彼のチームのサードドライバーとして契約する。

その頃、ストッダードの妻パットは夫の看病はせず、ルイーズの雑誌のモデルとしてグランプリに絡んでいた。
パットはアロンとは犬猿の仲だったが、徐々に打ち解けて恋仲になる。

一方、第2戦も勝ったサルティはルイーズと恋仲になり、次のレースでは自分の別荘に連れて行く。
ストッダードは実家に戻り、リハビリに精を出す。

第3戦、ベルギーのスパ・フランコルシャンでは、アロンが矢村に初優勝をもたらす。

ストッダードはリハビリの甲斐あって、ついにレースに復帰、BRMに乗って復帰戦を勝利する。
ストッダードは2連勝し、アロンはどうしても勝てない。
矢村はアロンとビデオで敗因分析を行い、次戦以降の作戦を立てる。

その後いろいろあって、チャンピオン争いは混とんとしてくる。

第8戦のイギリスでは、フェラーリのニノが優勝し、アロン、サルティ、ストッダードがポイント僅差、
最終戦イタリア、モンツァの結果でチャンピオンが決まる状態となった。
このころまでにはストッダードは妻と仲直りしていた。

そしてそのモンツァ。
フェラーリはそろそろサルティを引退させようと考えて嫌がらせをしたり、
妻が現れたりしてサルティの動揺を誘う。

サルティはスタートでストールし、最後尾からの追い上げを図る。
その年のモンツァはオーバルコースと市街地コースを併用するレイアウト。
サルティは最後尾から猛烈な追い上げを見せ徐々に上位に迫る。

トップはニノ、やや遅れてストッダードとアロン。
その後ろにまでサルティは迫ってくるが、前車の排気管が脱落。
それを巻き込んだサルティはコントロールを失ってバンクから飛び出し、車体は爆破炎上、
サルティ自身も瀕死の重傷となり、救助空しく死亡してしまう。

これを受けてフェラーリは黒旗を出し、ニノはリタイア。
優勝争いは、アロンとストッダードに絞られる。

両者抜きつ抜かれつのデッドヒート、わずかにストッダードが先行するが、
最終コーナーを立ち上がっても勝負はつかず、ゴール直前でストッダードを交わしたアロンが優勝。

自身のシリーズ・チャンピオンを獲得したが、サルティの死でその心は晴れなかった。

***

時折挟まれる画面分割による表現方法は当時は斬新だったと思うが、
今見るとかなり陳腐で回想シーン以外はほとんど無意味。

また、インターミッション(途中休憩)があったり、エンドロールがキャスト名だけなど、
現在とは大きく違う当時の映画作りがしのばれる。

キャストが実際に車を運転して撮影するなど、今となっては到底できない手法で、
車載カメラを駆使してドライバー目線でのレースシーンなど画期的な映画だった。

なにせ40年以上も前の話なので、フォーミュラー・カーの形状や構造、
ドライバーの装備、レーシングスーツ等々、現代と大きく違うのはやむを得ない。

ロールバーも小さく、シートベルトもないなど特に安全面ではかなり厳しいものがある。

そんな今から見れば危険な乗り物で290km/hものスピードを出すのは信じられないが、
当時はそうだったんでしょうね。

だからこそ、命を懸けて爆走するレーシング・ドライバーが心の安らぎを
パートナーに求めるのは理解できるとしても、やや安直に過ぎる感はあった。

マネジャーが事故直後に激昂して、チームのドライバーを首にするのはすごい違和感だった。
いくらデータの収集分析のない時代とはいえ、事故原因究明もせずあっさり結論を出すとは。

データ収集についていえば、ほとんどのチームはラップタイムを取るくらいしか能がなく、
矢村だけがレースの動画撮影(当然ながらフィルム)による敗因分析をしていたのが印象的。

しかしながら、車載カメラや、カメラカーで実際にコースを走り、
運転する俳優の一挙手一投足を捉えた撮影方法は称賛に値する。

実際にキャストたちをトレーニングし、本当にフォーミュラー・カーでレースコースを走らせたそうだ。
グラハム・ヒルなど本物のF1ドライバーも出演しているし、
ヘリからの空撮も多用して実に迫力あるレースシーンが展開される。

尚、モンツァのバンクのきついオーバルコースは現在はF1では使用されていない。

 


 

 ライフ・アクアティック 

ビル・マーレー、オーウェン・ウィルソン、ウィレム・デフォー、マイケル・ガンボン、
アンジェリカ・ヒューストン、ケイト・ブランシェット、ジェフ・ゴールドブラム。

海洋ドキュメント映画作家のスティーブ・ズースー(ビル・マーレー)と彼のチーム・ズースーメンバー。
撮影中にチーム一の古参が幻のジャガー・シャークに食べられてしまう。
それも含めて完成させた最新作は映画祭では散々の評判。
ズースーは鮫へのリベンジで続編を誓う。

しかし、続編の金づるでもあった妻エレノア(アンジェリカ・ヒューストン)は支援を拒絶し家を出る。
そしてあろうことか研究のライバルでもある前夫のヘネシー(ジェフ・ゴールドブラム)の別荘に転がり込む。

また、生き別れになったズースーの息子だと言うネッド(オーウェン・ウィルソン)が現れてチームに合流。
ズースーの息子みたいなものだと自称するクラウス・ダイムラー(ウィレム・デフォー)には妬まれる。
また密着取材だとして、海洋雑誌記者のジェーン(ケイト・ウィンスレット)も同行を申し入れてくる。

結局エレノアの協力とネッドの資産をもとに何とか資金の目途が付き、
プロデューサーのドラコーリアス(マイケル・ガンボン)は続編にゴーを出す。

かくして、チーム・ズースーはベラフォンテ号でジャガー・シャーク探しに出かける。

途中海洋生物探査の機材をヘネシーの海上研究所から盗み出すが、ヘネシーにばれて追われる。
また、海賊に襲われて保険会社(スタジオ?)の監視役ビル・ユーベル(バッド・コート)をさらわれ、
海賊の島に乗り込んで彼らを殲滅するなどのアクションシーンも混ざる。

同行前から妊娠していたジェーンとネッドの恋話にズーズーの嫉妬も絡んで話はコロコロと展開するが、
結局、ネッドは海賊との戦いでけがをして死んでしまう。

機材も失い全てが無為に帰すかと思われたとき、残った機材に反応があり、
ズースーはチームメンバーやエレノア、ヘネシー、ドラーコーリアス、ユーベルらも加えて、
潜水艇でターゲットを追う。

そして、ついにまるでカラフルジンベイザメのような美しい模様のジャガー・シャークに遭遇するのだった。

**

ベラフォンテ号を縦に切った、いわゆるカットモデルのようなセットでの動きも合わせ、
舞台劇と実写を合わせたような作り。

すぐ泣くジェーンとか、すぐに拗ねるクラウスとか変なやつばかりが登場するが、
ごくごく真面目に展開する。

単位欲しさにズースーの探査に同行するが、怖くなって集団で船を下りてしまう大学生や、
それでも残る学生がいたり、なんとなくありそうだ。

映画の中での映画作りは、ドキュメントとはいえ意図を持って作られることを淡々と示す。
(カメラを用意しておいて「見ろ、あれは何だ?」的な演出や、すぐに「今の撮れたか」みたいな感じとか)

ネッドの父親への思いは、彼の死によって中途半端に終わるが、それもこれもありそうでなさそうで、
あまり笑えない、ちょっと難解なところもある映画でした。

Aquaticは(水上の)とか(水中の)(水性の)端的に言えば(水の)だが、
ここでは、Life Aquatic は、海洋生活と訳しておく。

 


 月に囚われた男 

サム・ロックウェル、ケビン・スペーシー。

サム・ベル(サム・ロックウェル)は、いわゆる月の裏側の基地で働いている。
自動掘削車が掘り出した3重水素(トリチウム)をカプセルに詰めて地球に送るのが仕事だ。
たった一人ぼっちで、相棒はコンピューターのガーティ(声:ケビン・スペーシー)のみ。

通信衛星が故障していてリアルタイムの通信はできないが、木星経由で地球にいる家族や会社とのやり取りはできる。
任期は3年だが、任期満了まであと2週間。

はやる心を抑えながら、帰国準備と作業をこなす毎日だったが、
何となく落ち着かず、ちょっとしたことから手にやけどを負ったり、
ついにはトリチウム回収作業の時に脇見運転して、事故を起こしてしまう。

基地で目覚めるサム。
ガーティに事故があったと告げられるが、詳しくは覚えていない。
体力回復プログラムのため、基地の外に出ることは禁じられ、もやもやが募る。
妻のテスからのビデオメールを見たりして気を紛らわすが、やはり外が気になる。

わざと故障を演出して無理やり屋外作業を行うことにし、作業車で外を探索。
そして、事故を起こした作業車を発見、乗員を基地に連れ帰る。

乗員は自分そっくりだった。
ガーティの介護により息を吹き返した男は、サム・ベルと名乗る。
そう、基地にはサム・ベルが二人。
一人は3年近くの任期を過ごし、残り2週間で事故を起こしてけがをした男。
もう一人は一週間ほど前に赴任した男だ。

当初は事態が呑み込めず、お互いが信じられない。
お互いが相手は自分のクローンではないかと疑っていた。

そのうち、新しい方のサム(以下、ニューサムと書く)は二人ともクローンで
この基地にクローンがもっといるのではないかと言い出す。
古い方のサム(以下、オールドサム)は3年間基地にいるが、それはあり得ないと言う。

ニューサムは本社に事故の報告と帰還を要請するが、本社からは救助班を向かわせるとの返事。

ニューサムはガーティが本社とリアルタイムの通信をしていたと言い、
疑うオールドサムとともに基地周辺を探索する。

果たして基地を取り巻くように電波塔が設置され、妨害電波を出しているらしいことがわかる。
オールドサムは急激に体調が悪くなり、基地に戻り、サムの記録を調べる。
ガーティの協力もあって見つけたのは古いサムの記録。

何人もが地球帰還カプセルに入り、睡眠に着くまでが記録されていた。
そしてついに、秘密の部屋を見つける。
オールドサムは、ガーティに真相を問いただすと、ガーティはあっさり二人ともクローンだと認める。

オールドサムは基地から持ち出した衛星電話で電波塔の外まで出てベルの家に電話すると、
出たのは赤ん坊だったはずの娘、イブ。妻のはずのテスは数年前に死んだと言う。

オールドサムの症状はますます悪化。
ニューサムはもう一人のクローンを蘇生させて殺し、オールドサムとして事故車に乗せ、
オールドサムは帰還させることを提言する。
そうしないと秘密を知った二人のサムは救助班に抹殺されるだろうから。

もう一人のサムの蘇生に入ったものの、殺すことはできない。
そうこうするうちにオールドサムの症状は悪化し、ついに息絶える。

ニューサムは、オールドサムを事故車に戻し、もう一人のサムは放置、救護班が来る前に地球帰還を目論む。
ニューサムはガーティのメモリをクリアして再起動し、掘削車が電波塔を壊すようにプログラムして、
トリチウム運搬ロケットに乗り地球帰還を目指す。

ぎりぎりで救護班が到着し、オールドサムを発見して処分。
もう一人のサムはいつものように3年の任期がスタートしたと思わせるプログラムが起動していた。

ニューサムは地球に帰還し、社を告発した。

**

ほぼサム・ロックウェルの一人芝居。
というか、リアルで登場するのは99%サム・ロックウェルだけで共演者もサム・ロックウェル。
自分が自分に遭遇した時にそれが許せるか、どう感じるかが序盤の見せどころである。

ただし、クローンであることは早々と明かされるし、勘のいい視聴者なら、
ニューサムの手に火傷がない時点で気づくだろう。
ガーティもすぐに秘密を吐露するし、クローンかどうかは映画の中でそれほど重要ではない。

問題は(違法な)クローンによる作業を続けていた(韓国の)開発会社の企業倫理を問い、
犠牲者となったサムがどうなるかのサスペンス。

この開発企業が、西欧諸国ではなく、日本でも中国でもなく韓国企業である点はどう捉えればいいのだろうか。

 


 ナインスゲート  

ジョニー・デップ、フランク・ランジェラ、レナ・オーリン、エマニュエル・セヌエ。

**

ディーン・コルソ(ジョニー・デップ)は、古書を扱う古物商。
故人や認知症老人のコレクションを鑑定し、法外な値を付けたり、格安で引き取ったり。
今日も価値がないと偽って高額な品を安値で引き取りバーニー(ジェームズ・ラッソー)の店に持ち込んだ。

そんなコルソにコレクターのバルカンから依頼が舞い込む。
それは彼の収集テーマである悪魔本の一つ「影の王国への九つの扉」
通称「第9の門」(ナインスゲート)の真贋を調べろと言うものだった。

「ナインスゲート」は現在3つの本が現存していると言われ、
その一つをバルカンがテルファーから買い取っていた。

後の2冊は、ポルトガルのファルガスとフランスのケスラーが所有していることまではわかっている。

コルソは、バルカンから「ナインスゲート」を預かり、調査の旅に出る。
偶然か故意か若い女性(エマニュエル・セヌエ)と行く先々で、何度か出くわす。

コルソは本をバーニーに預けて調査に出かける。

まずは、本の元の持ち主のテルファー夫人を訪ねる。
夫人は、本は自分の持ち物で買い戻したいと持ちかけるが、コルソは当然断る。

コルソは違和感を感じてバーニーを訪ねるが、バーニーは殺されていた。
コルソはバーニーの秘密の隠し場所から本を取り出して、テルファーに本を売ったスペインのセサニ兄弟を訪ねる。
兄弟はテルファー夫人に本を売ったと言い、旦那は金持ちなだけで本には興味がなかったという。
そして本の9つの挿絵のうち、いくつか(3枚)に他と違うサインがあると教える。
そのサインとはLCF、すなわち、ルシファーである。(ルシファーは悪魔、もしくは堕天使のこと)

コルソはポルトガルにファルガスを訪ねる。
田舎の豪邸に一人で住むファルガスは、蔵書を少しずつ処分して生計を立てていた。
「ナインスゲート」はその中でも売らないと言う本の一つ。
コルソは、バルカン(テルファー)の蔵書を見せ、ファルガスの蔵書と見比べたいと申し出る。
9つの挿絵のうち、バルカンの蔵書とは図柄の違う3枚にLCFのサインがあった。

帰り道、コルソは怪しい車に襲われそうになるが、偶然現れたバイクに車は立ち去り、難を逃れる。
街に帰ったコルソは怪しい黒人に監視され、そして襲われそうになるが、前述の若い女性に助けられる。

翌日、若い女性はコルソをバイクでファルガスの屋敷に連れて行く。
しかし、ファルガスは池の中に沈んでいた。
そして蔵書の「ナインスゲート」は、挿絵を切られて暖炉にくべられていた。
コルソは半分燃えてしまったその本を取出し、バリへ向かう。

隻腕で車いす生活のケスラー夫人を訪ねる。
「ナインスゲート」の話を聞いた夫人はバルカンが来るべきだと激怒し、コルソを追い返す。

ホテルには、バルカンから催促の電話が入る。
コルソは経過を話すが、再度ケスラー夫人を訪ねるよう指示される。

コルソは挿絵をコピーして、本を部屋の冷蔵庫の後ろに隠し、再びケスラー夫人を訪ねる。
挿絵に謎があると説明するコルソに夫人は意を決して本を調べさせる。
果たして、先の2冊とは違う残りの3つの挿絵にLCFのサインが刻まれていた。

その時、背後からコルソを襲うものがあり、気を失ったコルソが再び気づいたとき、
ケスラー夫人は息絶え、その蔵書は火をつけられていた。

コルソはその場からホテルに逃げ帰る。
部屋に戻ったコルソ、冷蔵庫の後ろからバルカンの蔵書はなくなっていた。
テルファー夫人が怪しいとにらんだコルソはホテルマンにその所在を調べさせ、
バルカンにもテルファー夫人に本を盗まれたと連絡する。

テルファー夫人のホテルを突き止めたコルソと例の女は一緒に跡をつけ、
婦人の元の正であるサンマルサンの古城にたどり着く。

一旦は捕まるが、難を逃れ、悪魔の儀式らしきものに潜入する。
そこへバルカンが現れ、なんと夫人を絞殺して本を取り返し、コルソを振り切って立ち去る。

これでバルカンが3つの殺人を疑われて終わり、という女の言葉を振り切り、
コルソはバルカンの後を追う。

コルソはケスラー夫人の蔵書にあった絵葉書の古城を探すと、そこにはバルカンがいた。
バルカンはLCFのサインのある9枚の挿絵をもとに悪魔召喚の儀式を行っていた。

コルソはそれを阻止しようとするが、バルカンに阻まれ身動きできない中、
ついに悪魔を召喚する呪文を唱え、自身に火を被る。

最初は熱くないと言っていたバルカンも熱に悶え苦しみ、
コルソは見かねてバルカンを射殺、挿絵や写真を持って逃げる。
例の女性がコルソ待っていて一緒に脱出するが、コルソがちらっと漏らした言葉、
「何故バルカンの魔法は失敗したんだろう」に女性は「1枚の挿絵が偽物だった」と告げる。

翌朝、女性はその偽物の挿絵にセサニ兄弟と記して姿をくらます。
再びセサニ兄弟を訪ねたコルソだったが、すでに兄弟はなく、別の人間がその店を改装していた。
しかし、改装中に残された本棚の上から9枚目の挿絵が落ちてきて、
それを手にしたコルソは、再びバルカンの死んだ古城を訪ねるのだった。

**

悪魔信仰の物語。
非キリスト教信者にとってはおとぎ話の一つにすぎないが、
悪魔への忌避とその裏返しである悪魔信仰は彼らにとって大きい意味があるようだ。

結局、LCFの示す本の魔力が本当だったのか、嘘なのかは不明のまま。
また、コルソを助ける女性の正体も、二人のコレクターを殺した犯人も定かにはならない。
見ようによっては不満の残る結末。

監督はロマン・ポランスキー。
その正体が最後まで明らかにならない女性、エマニュエル・セヌエは監督の3番目で現在の夫人。

ジョニー・デップはヘタレで、アクションシーンなどは全くかっこよくない。
しかし考えてみればジョニー・デップはかっこいいアクション・シーンの方が少ないかもしれない。

 


 

 ホワイトアウト  

ケイト・ベッキンセール。

**

1957年、南極上空。
ソ連の輸送機の中で、パイロットとコーパイが、突然乗務員と銃撃になり、パイロットが死んで墜落してしまう。

50年後、南極アメリカ基地。
越冬隊との交代を数日後に控えた連邦保安官のキャリー・ステッコ(ケイト・ベッキンセール)。
基地の医師ジョン・フューリー(トム・スケリット)らとともに、帰国。
これで基地勤務を終える予定だった。

そこへ、死体らしきものを発見したとの連絡が入る。
ステッコは、Drフューリーとともにパイロットのデルフィ(コロンバス・ショート)の操縦で現地に向かう。
そこにあった死体は科学者のワイス。
ステッコは死体を見て愕然とする。
それは高いところから墜落して地面(氷面)に激突したものだったからだ。

以前、マイアミで勤務していた時のトラウマがステッコを襲う。
射殺した犯人が高層階から落下、今回の死体と同じような形となっていた。

彼らは、死体を基地に運び検死する。
死因はピッケルで胸を刺されたことと、足にはつい最近縫合した跡があったが、それ以上はわからない。
Drフューリーは帰国が迫っていることから、遺体を送致してFBIにでも任せればいいと言う。

悩むステッコに旧ソ連基地のマーフィから無線連絡が入る。
事情を話すので来てくれ、という。

無線では話せないと言うマーフィにステッコはデルフィとロシアの基地に向かう。
しかし、そこではマーフィはのどを掻っ切られていた。
そしてピッケルを持った何者かが襲ってきたのだ。

デルフィは傷つけられ、棟から棟へ逃げる間にステッコは手袋を忘れ、素手で極寒の金属を掴んでしまう。
やっとの思いで張り付く手を剥がして逃げることができた。

暫くして目が覚めたときには、デルフィが左手を手当てしてくれていたが、犯人は逃げてしまっていた。
棟内を捜査するとロバート・プライス(ガブリエル・マクト)と名乗る怪しい男がいた。
プライスはFBI捜査官だと言い「南極初」の殺人事件の連絡を傍受してやってきたのだと言う。

ステッコとデルフィはプライスを信じ、棟内を捜索する。
隕石探索のために来たはずのワイスの研究室で印がつけられた地図を発見、
最後の×マークの次の地点に向かう。

雪上車で向かったその地点は何もない雪原。
歩き出したステッコは突然、穴に落下する。
そこには飛行機の搭乗口と思われるドアがあった。

後に続いたデルフィとプライス。
飛行機の中には死体と鍵を壊し何かを取り出した箱と、血痕があった。
おそらくこの血痕は、ワイスのものだろう、カギを壊す際に誤って自分の足を切ったと思われた。

箱の中には何があったのか。
いずれにしてもそれがもとで銃撃になりパイロットが死んで墜落したようだ。
3人がここから出ようとしたとき、吹雪で穴が埋まり出られなくなったが、
機体に付いている非常脱出口を爆破して脱出に成功、マーフィの死体を雪上車に積んで基地に戻った。

既にステッコの左手の指2本は壊死していた。
Drフューリーはその2本を手術して切断した。

基地には、低気圧が近づいてきていた。
予定より早く帰投しなければ、越冬となってしまう。
所長は、死体が2つ、犯人は不明の状態では安全が確保できないとして全員の帰国を指示、
ステッコは、デルフィ、プライス、そしてDrフューリーとともに残る決意をする。

ワイスには同僚のヘイデン(アレックス・オーロクリン)がいた。
基地に隠れていたヘイデンは、事のいきさつをステッコとプライスに話す。
隕石探しは嘘で、50年前に失踪していた飛行機を捜索していた。
そして金属筒を発見したもののワイスが負傷し、墜落死したというのだ。

ステッコはヘイデンを逮捕するが逃げられ、飛行機で逃亡されそうになる。
ステッコとプライスはこれを阻止し、格闘の末、ヘイデンを強風の中に投げ出してしまう。

ヘイデンの荷物の中に金属筒はあった。
しかし、その中身はジェリー・ビーンだった。

まだ基地内に中身があるかもしれない。
ステッコは所長に飛行機の搭載品リストを基地までFAXしてもらう。
果たして、飛行機に乗せていないものには3点があった。

ステッコはそれを探る。
一つはマーフィの死体、何もなし。
もう一つはワイスの死体。

足の傷の縫合を見て、ステッコは自分の左手を疑った。
Drフューリーがした切断手術の縫合は、ワイスのそれと酷似していた。

腹の縫合。それを開けて手を入れてみると、中には袋に入った透明な石のようなものが入っていた。
「ダイヤの原石だよ。」Drフューリーが背後から語る。
Drフューリーはステッコに事情を話し、オーロラが見たいと言って暴風の渦巻く外へ出て行ってしまった。

半年後、長い夜が間もなく明ける基地で、外の警らに出たステッコは、
Drの言っていた美しいオーロラを目にするのだった。

冒頭、ケイト・ベッキンセールのシャワーシーンがあるが、中途半端でサービスカットにはなっていない。
死体や指の切断など若干のグロいシーンはあるが、特段嫌悪感を煽るようなものではない。

途中でステッコ達が想定する事件の経緯が、事実通りだったのは事件を単純にしていて、
想定外の展開になっていない分、全体に薄っぺらい。

事件解決のカギとなる縫合はあまりにも荒っぽい。
素人でもあんな下手じゃないだろうって突っ込みたくなる。

ステッコのトラウマとなっている過去の経験の回想シーンも何度も使いまわしで、やや深みに欠ける。
アメリカの基地と旧ソ連の基地の位置関係、現場の位置関係がわかりにくく、すぐ近くに思える。

事件の遠因となったソ連の飛行機の墜落がなぜ一味が知っていたのかはよくわからなかった。

Drの最後の行動は理解不能。
長い間の鬱積に対する執念をああもあっさりと捨て去るものだろうか。
ここはいったん折れて、次の機会を虎視眈々と狙う(べき)ではないのか。

 


 ウオッチメン 

ジャッキー・アール・ヘイリー、ジェフリー・ディーン・モーガン、ビリー・クラダップ、マリン・アッカーマン 、
パトリック・ウィルソン、カーラ・グギーノ、マシュー・グッド

冒頭、ウォッチメンのいきさつが説明される。
1930年ころ、マスクを付けた犯罪者が逮捕されても特定されないで釈放されてしまうのに業を煮やした警官が、
マスクをつけて犯罪者を制裁し始め、そのうち大勢のマスクマン達が現れて犯罪を阻止、
ミニットマン(Minutemen、緊急招集兵、秘密軍団などの意味)と呼ばれるようになる。

1940年ころは正義の味方として民衆にもてはやされるが、時代が下り、ヒーローたちも代替わりし、
ウォッチメンと呼ばれるようになる。

ベトナム戦争でDrマンハッタン(ビリー・クラダップ)や、コメディアン(ジェフリー・ディーン・モーガン)が、
残虐な戦い方でアメリカに勝利をもたらしたあたりから、民衆のウォッチメンに対する見方が変わってくる。

そして、ヒーローたちが反政府デモの鎮圧に駆り出されるようになって民衆の反感は強まり、
ついには当時のニクソン大統領の制定したキーン法案によって非合法化されてしまう。

そして、Drマンハッタンやコメディアンは政府認可のもとで活動を続け、
ロールシャッハ(ジャッキー・アール・ヘイリー)は非合法のまま活動を続けた。

他のヒーローたちは姿を隠し、一般にまぎれて暮らしていたが、
ただ一人、オジマンディアス(ヴェイト、マシュー・グッド)は正体を明かし、ビジネスで成功していた。

そして時は1985年、世の中は米ソ冷戦時代。
いつ核戦争が起きても不思議ではない緊迫した情勢。
アメリカはDrマンハッタンの超能力に依存して均衡を保っている。
そんな時代。

ある日、高層マンションで一人暮らしをしていたコメディアンを暴漢が襲う。
暴漢はスーパーヒーローであるはずのコメディアンを簡単に倒し、窓から投げ落として墜落死させる。

事態をヒーロー狩りと見たロールシャッハは、昔の犯罪者を締め上げて真相を調べようとする。
また、仲間に警告を始めたがみんなは過剰反応だとして取り合わない。

DrマンハッタンはTVの公開討論の場で元の同僚が次々と癌にかかったことの原因だとされ、
癌にかかったかつての恋人を捨てたと非難される。
さらには現在の同棲相手であるローリー(マリン・アッカーマン)とも揉めて地球に嫌気がさし、火星に逃避してしまう。
この間にソビエトは、アフガン侵攻を開始、アメリカのニクソン大統領はキッシンジャーのアドバイスによって、
ソ連への核先制攻撃準備を指令する。

ローリーは、Drマンハッタンと別れてかつての同僚ダニエル(パトリック・ウィルソン)と同棲し始める。

一方、ロールシャッハは、ヴェイトが襲われるのを目撃、ヒーロー狩りの組織の存在を確信する。
そして容疑者を捜査中に殺人の濡れ衣を着せられて逮捕され、マスクを奪われて収監されてしまう。

ローリーとダニエルはヒーロー時代のシルク・スペクター、ナイトアウルとして、再び民衆を助けることを決意、
アーチー号を駆って人々を救助し、ロールシャッハの脱獄を手助けする。

Drマンハッタンは、ローリーを火星にテレポートさせ、いろいろあって再び人類を助ける気になる。

ロールシャッハとダニエルはその後も捜査を続け、実はヴェイト自身が怪しいとにらみ、南極基地に急行する。
そこでヴェイトはDrマンハッタンのパワーを再現し、主要都市を破壊する計画を立てていた。

ロールシャッハとダニエルの追及に陰謀のすべてを語るヴェイトだが、すでに起動ボタンは押された後だった。
程なく再現されたDrマンハッタンのパワーが行使され、主要都市の多くに甚大な被害が発生する。
米ソはDrマンハッタンを共通の敵として争いを止める。
経過はどうあれ、ヴェイトの思惑通り核戦争は回避された。

ダニエルはヴェイトを非難、殴打するが彼は甘んじてそれを受け入れる。

地球に戻ったDrマンハッタンは世界平和のために敢えて汚名を着たままでいようと考えるが、
ロールシャッハが真相を明らかにすると意気込むため、惨殺してしまい、地球を後にする。

結局ダニエルとローリーはNYに戻り、一般人に紛れて生活を始める。

一方でDrマンハッタンと言う共通の敵の前に国家間の争いも無くなり、平和な世の中になって
新聞記事のネタがないと怒る編集長は、新人記者に読者の投稿ネタから記事を書けと指示する。

その読者の投降の中には今回の事件のいきさつを書いたロールシャッハの手帳が届いていた。

最後はこの平和がまやかしの上に成り立っていると言う真相を明らかにすべきかどうかを観客に委ねている感じ。

法にのっとって犯罪者を逮捕、処罰することの限界に憤りを感じる設定は「ダーティ・ハリー」などでも同じですが、
スーパーヒーローが犯罪阻止の過程で起こした出来事に対し、一般からやり過ぎとの非難を受ける、と言う設定、
「Mrインクレディブル」や「ハンコック」でも使われていました。

日本のウルトラマンなどのTVシリーズでもあれだけ激しく街を破壊してたらただでは済まんぞと思うことはあるが、
やり過ぎれば、やっぱりそうなるでしょうね。

スーパーヒーローたちはスーパーパワーはあるとしてもせいぜい10人力程度のものですが、
Drマンハッタンの超能力は常軌を逸しています。
いかに正義のためとはいえ、人を虫けら以下のように惨殺しつづければ、単なる殺戮兵器、大量破壊兵器でしかありません。
だからこそ最後は人類共通の敵にされてしまうわけですが、強大なパワーの何が正義なのかの象徴である気がします。

ほとんどのキャストに見覚えがなく、何とか名前が記憶にあるのはカーラ・グギーノ、パトリック・ウィルソンぐらい。
パトリック・ウィルソンは映画のためにだいぶ太ったらしく、ぱっと見別人でした。
 

 


 シューテム・アップ 

クライブ・オーウェン、モニカ・ベルッチ、ポール・ジアマッティ。
ストーリーを追うのであればこの3人だけわかれば十分。

**

街角のベンチで何かを食べているスミス(クライブ・オーウェン)
目の前を臨月近い妊婦が逃げていく。そして後を追う男も。
何事かと訝しがるスミスは彼女の後を追い、倉庫で男に襲われようとしている彼女を救う。
銃撃戦の中、彼女は出産。
スミスは彼女と赤ん坊を連れて逃げるが、彼女は撃たれて死ぬ。
スミスは行きがかり上、赤ん坊を連れて逃げる羽目に。

追う男たちのやくざっぽい一味のボスがハーツ(ポール・ジアマッティ)で一味は赤ん坊を殺そうとする。
スミスは、母乳が必要なので母乳プレー風俗嬢のドナ(モニカ・ベルッチ)を訪ねる。
事情も分からず、母乳をよこせと言うスミスの無茶振りにドナは一旦は断り、スミスは去る。

しかし、ハーツの一味がスミスを探しに来て、結局ドナはスミスと赤ん坊とともに逃げることになる。
赤ん坊を狙うもう一つのグループがいた。
こちらはきちんとスーツを着他グループで正体不明。

スミスとドナは赤ん坊を連れたまま、2つのグループから追われることになる。
銃撃戦を繰り返しながら、スミスは核心に近づいていく。

ハーツを雇ったのは、ハマーソンと言う銃器メーカーの社長。
赤ん坊は骨髄移植だったかなんか忘れたけど、ドナーのために作られたデザイン・ベビーで、
それを依頼したのは銃規制を推進し、大統領候補であるラトリッジ上院議員だった。

結局なんだかんだあって、スミスとドナと赤ん坊は助かるって悪いやつらは始末されておしまい。
 

B級全開映画でした。
こんな野に出てたら一生007のオファーは来ないだろうなって感じ。

正直細かいところはよく覚えてない。
終わったとたん内容を忘れてしまう、そんな映画でした。

「弾丸(たま)んねー」とか「銃弾2万5千発のエクスタシー」とかのキャッチ・コピーがついてます。
確かに乱射乱射、いろんな方法で撃つんですけど、キャッチほどのインパクトは感じませんでした。

クライブ・オーウェンはしょっちゅう人参をかじっていて、これがまた小道具としても使われるんですが、
そんな設定も何でなのかよくわかりません。脚本家か監督の思い付きと思われます。

**

最初の妊婦役を一瞬ユマ・サーマンかと思いましたが全くの別人で、ラモナ・プリングルと言う美しい女優さんでした。

 


 

 白 鯨(Moby Dick)

グレゴリー・ペック、リチャード・ベースハート、フリードリッヒ・フォン・レデブール、レオ・ゲン。

1841年の暮れ、イシュメル(リチャード・ベースハート)は、
海に仕事を求めマサチューセッツ州のニュー・ベッドフォードの港にやって来た。
イシュメルは酒場宿に入り、荒くれ船乗りたちにからかわれるが、船に乗ることは許される。
イシュメルは壁に掛かった鯨の絵に目を奪われる。
その時、外を義足の男が通り過ぎる。それはエイハブ船長だった。
エイハブ船長はモービー・ディックに片足を奪われて鯨骨を義足にしていた。

イシュメルはその夜寝ていて、帰ってきた男に襲われそうになる。
男はクイークェグ、体や顔に刺青を彫った大男の銛撃ちだった。

町には捕鯨者の教会があり、壁には多くの船長の墓標が埋め込まれており、船乗りやその家族が訪れていた。
翌日も捕鯨船を擬した演台の上から神父(オーソン・ウェルズ)が説教を垂れた。

イシュメルとクイークェグは雇ってくれる船を探していた。
後からイライジャと言う男が声をかけ、「ある日、陸のないところで陸のにおいがする。
エイハブ船長は死ぬがすぐに蘇り、みんなを手招きする。そしてたった一人を残して全員が死ぬ。」と予言して去る。

イシュメルとクイークェグは捕鯨船ピークォド号に雇われることとなった。
世界中のあちこちから集まった男たちを乗せ、女子供たちに見送られながら、ピークォド号が出航した。
船長は昼間は部屋から出てこないが、夜には甲板を歩く義足の足音が聞こえてきた。

乗組員たちは、道具を用意し、甲板を磨くことに余念がなかった。

ある日、突然エイハブ船長(グレゴリー・ペック)が姿を現し、白いクジラを探せと命じる。
そして、白鯨を最初に見つけたものには、このスペイン金貨をやると言って、金貨を帆柱に打ち付けた。

乗組員たちは鯨を見つけると、ボートを下して追いかけ、銛を打ち鯨を血に染めて、船に曳航した。
鯨は解体され油を採取された。当時の捕鯨船の目的は鯨油を採ることだった。

エイハブは多くの捕鯨船の航海日誌をもとに、鯨の動きを海図に記録していた。
鯨の種類ごとにどの回遊ルートを通ってどこにいるのかを克明に記録していた。

そして白鯨を追って太平洋に向かうと言う。
副長のスターバック(レオ・ゲン)は、船長の態度を私怨だと反発するが、命令には従う。
船は白鯨の予想航路を追って喜望峰からインド洋に向かう。

ある日、イシュメルが初めてマストに登り、鯨の大群を発見する。
男たちは喜び勇んで追い、多くの鯨を仕留めて船に戻ってくる。

そこへ、捕鯨船サミュエル・エンダビー号が近づく。
片腕のブーマー船長は1月前に喜望峰の近くで白鯨を見たと言い、
確信を得たエイハブ船長は、獲物の鯨を捨てて先を急ぐ。

スターバックは船長の背任行為だとするが皆は取り合わない。
やがて、4月の新月のころ、目的のビキニ環礁に近づいた。
エイハブ船長は監視を命ずるが一人が落水し、行方不明になる。
ピークォド号は突然凪の海域に入り込み動けなくなってしまう。

凪でみんなが参る中、クイークェグは骨占いで自分の死を予知して、大工に棺桶を作らせる。

そんな中、夜、白鯨が現れ、追うが逃がしてしまう。
金貨は白鯨発見者に渡され、船長は白鯨を殺せば自分の取り分をすべて船員に配ると言う。
そして、ボートで船を引っ張り、凪を抜ける。

ピークォド号は今度はレイチェル号に出会う。
レーチェル号は、十数キロ先で、白鯨を捕えようとして船長の息子のボートをひっくり返されていた。
エイハブ船長は懇願するレイチェル号の船長の捜索依頼を断り、先を急ぐ。

ピークォド号は嵐に遭い、破れた帆を張り替えよと命令する船長はスターバックと対立する。
その時、セントエルモの火がマストを覆い、船長の持つ銛にもその火が移る。
船長はこれを握り、船員たちの心をも掌握、嵐を突き進む。

嵐の後、スターバックは銃を用意して船長を撃とうと考える。
その時、大海原の真ん中で突然島のにおいがする。

異種メルはイライジャの予言を思い出すが、見張りが白鯨を見つける。
4隻のボートが追いかけ、銛を射かける。
1隻は海に引きずり込まれて壊される。

モービー・ディックは逃げずに襲い掛かってきて、エイハブ船長のボートをはね上げる。
船長は落水しながらもモービー・ディックにつかまり、背中にまたがって銛を何度も突く。

海中深く潜った白鯨が再び姿を現した時、船長はロープに絡まって死んでいた。
しかし、船長は死んだまま皆を手招きする仕草を繰り返した。

船員たちは恐れおののいたが、スターバックが、鯨取りが鯨にひるむなと叫び、再び白鯨に向かう。
しかし逆襲を食らって、ボートは大破、船員は白鯨のボディプレスやテイル・アタックを食らう。

そして、ピークォド号に体当たりしたのち、その周りをまわって渦を起こし、船を奈落に引きずり込んだ。

イシュメルは、クィークェグが作らせた棺桶につかまって漂流、レイチェル号に救助された。
予言通りの只一人の生存者となって。

**

1956年の伝説的映画。
リアルタイムではなく、TVでだと思うが、昔々に見た記憶がある。
ほとんどの筋は忘れていたが、クライマックスシーンは記憶の通りだった。
三白眼で偏執狂っぽい、グレゴリー・ペック渾身の演技だが、興行的には失敗だったらしい。
白鯨をはじめ、鯨や船は大半がミニチュアでの撮影だが、捕鯨シーンなどで一部実写が使われている。

多分に聖書的な表現(人名など)が使われているが、あまり教訓めいた話は出てこない。
途中、イシュメルがクイークェグにキリスト教徒は自殺してはいけない、と言うところくらいか。

全く気付かなかったが、教会の牧師(神父)は、あのオーソン・ウェルズである。
ラジオでやった火星人襲来のニュース劇があまりにも真に迫っていたので、パニックを引き起こしたことは有名。

スターバックは後に孫がスターバックスを創始する、と言うのは嘘だが、スタバの名前は彼からとったのは本当。
尚、副長と書いたが本当は一等航海士。

原作は白鯨と船長の確執という小説の本来の筋書よりも、捕鯨や鯨についてのうんちくが詳しく書かれているらしい。

当時の欧米の捕鯨の主目的は油をとることであり、船上で皮や脂肪を煮て油を取り、肉や骨の大半は捨てたらしい。
また、ひげ鯨のひげもコルセットや傘の骨、そのほかに利用するため乱獲されたようだ。

鯨油はハクジラ(マッコウクジラなど)とヒゲクジラ(ナガスクジラなど)で大きく性質が違うらしく、
ハクジラから取れるマッコウ油は主に工業用途、ヒゲクジラからとれるナガス油は多目的に使われたようだ。

また劇中でも語られるが、灯火用として使われることが多かったようだ。

 


 ウルトラ I LOVE YOU! 

2010年、ラジー賞最悪女優賞に輝く作品。

サンドラ・ブロック、ブラッドリー・クーパー。

「スティーブのすべて」(All About Steve)が「ウルトラ I LOVE YOU!」というとんでも邦題に。
どういう理由で付けたんでしょうか。

メアリー・ホロウィッツ(サンドラ・ブロック)は、クロスワードパズル作家。
語彙に長け、かなりの知識を持っているが、とっちかと言うと外出嫌い、人づきあいが嫌いなタイプ。
いい年して真っ赤なロングブーツに派手なミニスカート。
アパートが改装中だからと言い訳して、いまだに両親と一緒に住んでいる。

両親もいい加減片付いてくれないかと心配し、デートを押しつけてきた。
断るつもりだったが、実際会ってみたらスティーブ(ブラッドリー・クーパー)に一目ぼれ。

途端に積極的になって、車に乗り込んだとたん、スティーブを押し倒した。
矢も盾もたまらず事に及ぼうとしたとき、スティーブに仕事の呼び出しが。
彼は、ニュースショウのカメラマンで、キャスターのハートマン・ヒューズ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)と、
ディレクターのアンガス(ケン・ジョン)と、事件現場を飛び回る仕事だった。
スティーブは別れ際につい「君も一緒に来られれば良いんだけど。」と言って、メアリーはそれを真に受ける。

メアリーはスティーブに夢中になってクロスワードパズルを全部スティーブネタにしてしまい、首を言い渡される。
これが運命だと思ったメアリーはスティーブの後を追うことに。

周りの迷惑も顧みず(気づかず)喋りまくりながらも、最初の人質立てこもり現場に着いたが、
既に事件は解決、スティーブたちは去った後だった。

しかし、メアリーは病院で子どもの手術をするしないで揉める夫婦の事件でスティーブの姿を見つけて現場へ急ぐ。
スティーブはメアリをストーカーだと避けるが、ハートマンはメアリーの豊富な知識をコメントのネタに利用する。

次の現場はハリケーンの中継。
メアリーは知り合ったエリザベスとハワードの車で追いかけるが、途中で竜巻に遭ってしまう。
そこへ通りかかったスティーブの一行、ハートマンはメアリーに行く先を知らせて去る。

次の現場は、聾唖の子供たちが廃坑の上の陥没した穴に落ちた事件。
なんとかかんとか、全員を助け上げたものの、陥没が広がり救助に使ったクレーン車が落ち込みそうになる。

全員救助をレポートするハートマンの後ろから、ステーィブに向かって駆け寄るメアリーの姿。
次の瞬間、メアリー自身が穴に落ちてしまうが、地盤が弱くてクレーンが使えず、みんなは救助に手を焼く。

メアリーがスティーブを追ってきたと知って利用しようとするプロデューサーや、
出し抜こうとする各局との取材合戦が繰り広げられる。

ドジ娘だったメアリーは、穴の中に取り残されていた子供を発見、一転ヒーローになり、
子どもを助けるためにわざと飛び込んだと報道する局まで現れる始末。

穴の中ではメアリーが廃坑のトロッコとクレーンのワイヤーを利用して脱出計画を練っていた。

しかし、メアリーの知人たちから責められたハートマンが自分で解決しようと穴に飛び込んでしまい、
結局3人で脱出に成功はする。

メアリーの一途さにスティーブは惚れてしまうのだが、メアリーは静かにスティーブの元を去るのだった。

**

ラストはちょっと意外。
ごく普通にハッピーエンドでいいじゃないかって気がしました。

いい年して、男と縁遠く、おきゃんだったり男勝りだったり、それでいて実はかわいい。
そういう役回りは「あなたは私の婿になる」と似ていなくもない。

サンドラ・ブロックは落ち着いた役よりも、こういうちょっとおっちょこちょいで迷惑がられるような女性がよく似合う。

大爆笑とまでは言えないが、そこそこ面白いし、ラジー賞を受賞するほどのひどさではない。

 


 パニッシャー:ウォーゾーン  

レイ・スチーブンソン、ドミニク・ウェスト、ダッシュ・ミホック、

2004年公開のトーマス・ジェーン主演の「パニッシャー」の続編ではないとされている。(設定などが違う)
トム・ジェーンの「パニッシャー」では、フランク・キャッスルがFBIとしての最後の仕事を終え、
家族とともに安穏に暮らそうとする矢先、ギャングのボスに妻子を殺されて怒り狂い、復讐。
最後はこれからもパニッシャー=仕置き人として生きていくぞ、と決意するところで終わる。

**

物語は、フランク・キャッスルが、「仕置き人」として活躍して6年ほどが過ぎた頃。

あるやくざのファミリーの集合場所に乗り込んで、アクション満載で彼らを殲滅する。
しかし、その場からいち早く逃げのびたハンサム・ビリー(ドミニク・ウェスト)。

突入してきた警官からビリーのアジトを聞いたフランク・キャッスルは、
ライバルをパニッシャーが片づけてくれたとうそぶくビリーのアジトを襲撃、大勢を殺し、
ビリーをガラス粉砕機の中に沈めるが、殺した中に潜入捜査官がいたことにショックを受ける。

ビリーは一命を取り留めるが、ガラスで顔がズタズタになってしまう。
しかも応急処置が悪く、顔は歪みつぎはぎだらけとなり、自らをジグソウと名乗る。

フランク・キャッスルは潜入捜査官の妻アンジェラに謝罪と現金の提供を申し出るがけんもほろろに追い返される。

ビリーは弟のジム(ダグ・ハッチソン)を精神病院から連れ出し、フランク・キャッスルへの復讐を誓う。
潜入捜査官は組織の金庫番でもあったので、ビリーは組織の金をアンジェラの家に隠してあると思い込み、
アンジェラと娘のグレース(ステファニー・ヤヌサウスカ)を狙う。

一旦はパニッシャーを辞めるつもりでいたフランクだったが、情報屋のマイクロ(ウェイン・ナイト)から、
アンジェラとグレースが危ないと聞き、二人を救い出す。

一方、警察のブジアンスキー(コリン・サーモン)は、ソープ(ダッシュ・ミホック)と組んでビリーを逮捕するが、
ビリーはロシア人マフィアとの麻薬取引を司法取引に使って釈放されてしまう。

ビリーは、フランクとの対決にパニッシャーに反感を持つギャンググループを雇い入れ、自身の所有するビルに立てこもる。
そしてアンジェラ、グレース、マイクロを拉致する。

大勢が待ち構える中に単身乗り込んでいくパニッシャー。
ブジアンスキーは、ロシア人マフィアのボスに麻薬取引でボスの息子が死んだのはジグソウの罠だとリーク、
ジグソウとの対決を迫る。

かくしてビルの1階ではロシア人マフィアと立てこもるギャングどもの殺し合いが始まる。
フランク・キャッスルはビルの上階から潜入し、隠れているギャングどもを抹殺しながら、ビリーに迫る。

マイクロにはビリー、アンジェラとグレースにはジムが銃を突きつけ、
フランク自身がグレースとマイクロのどちらかを殺せばもう一人は助けると持ちかける。

フランクは、マイクロを撃つふりをして、銃を回しジムを射殺、すかさずビリーがマイクロを射殺。
ビリーとフランクの一騎討ちとなって、ついにフランクはビリーを倒す。

**

これまでこの作品も含め、パニッシャーは3度映画化されたらしいが、いずれも設定がその度違い、
この作品も設定が変わって、「パニッシャー」の続編ではない、らしい。

尚、第1作目は1990年に日本公開で、フランク・キャッスルは、ドルフ・ラングレン。

多数種の武器によるガンファイト、殺戮場面の残忍さ、スプラッターが趣味の人向けか。
話がちぐはぐで、複雑に絡んでいるはずの人間模様が生かし切れず、単に登場人物が多いだけになっている。

パニッシャーの心情にしても十分生かし切れているとは言えない。
冷酷非情、あれだけラフなガンファイトをしておいて、あれだけ大勢を惨殺しておいて、
たった一人のアンダーカバーを死なせただけで辞めると言い出すなんて、ちょっと摩訶不思議。

フランク・キャッスル役のレイ・スチーブンソンは「ダレン・シャン」でパンパニーズの親分、マーロック。
「ザ・ウォーカー」ではゲイ・オールドマンの片腕、レッドリッジ。

ドミニク・ウェストは「フォーガットン」で娘をさらわれた記憶をなくした男。

ウェイン・ナイトはTVや声の出演が多いが、なんといっても1作目の「ジュラシック・パーク」、
セキュリティ・ソフトを対応、胚を盗んで車で逃げる途中、恐竜にやられるデニスだった。

 


一応前作

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