DVD/BD鑑賞(7)

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 The Wave ウェイヴ  

ドイツのある高校。
1週間の特別授業で「独裁制」と「無政府主義」のクラスが実施されることになった。
体育教師で水球のコーチのライネル・ベンゲル(ユルゲン・フォーゲル)は、
「無政府主義」が良かったのだが、それはライバル教師に先にとられてしまっていたため、
校長から指示されて「独裁制」について教えることになった。

ベンゲルはどう教えるか迷った末「独裁の模擬実験」を行うことにした。

「独裁制」を取った生徒はいつもと同じようにだらけた態度で、まともに授業を聞いているものなどいない。
自分勝手に行動し、ベンゲルが質問しても独裁を否定する声ばかり。

ベンゲルは10分間の休憩をとり、生徒が教室に戻ったときには、机は整然と並べられていた。

独裁の実験のためだとして、ベンゲルは3つのルールを提示し、生徒に強制する。
・机に不要なものは出さない
・先生を「ベンゲル様」と呼ぶ
・発言は挙手してから、起立して行うこと

隣同士の者は助け合うことも求められた。
それぞれの得意/不得意が補完しあうような配置にしたという。

そうして、「無政府主義」を担当するヴィーラント(ヒューベルト・ミュルツァー)のクラスに勝とう、
とぶち上げる。

制服が決められ、ロゴマークと敬礼の様式が決まるなど、規律が動き始める。
当然反発する者もいたが、多くの生徒たちはベンゲルの思い以上にグルーブに入れ込んでいく。
生徒たちは規律を守り、礼儀正しく、結束し、助け合い、そして過剰に過激になっていく。

果たしてその結末は。

**

1969年、アメリカの高校で実際に起きたことがもとになっている。
第2次大戦のナチの授業で、ヒトラーの言うとおりになるなんてありえない、信じられない、と
全否定する生徒が多かったため、教師が一計を案じて「規律を作って守ってみよう」と提案した。

教師は当然反発を予想していたが、生徒たちはゲーム感覚でこの規律に従っていった。
それは授業の時間を超えても続き、次々と新しい規律を要求していった。

教師はこれを「ウェイヴ」と名付け、規律が力を生む、と力説した。
生徒は賛同し、敬礼、ロゴマーク、会員章などを作り始め、他クラスの生徒も勧誘、
さらに結束を強めていった。
瞬く間にウェイブは学校中に広まり、脱退者は密告され、制裁を受けるまでになった。

あまりにも簡単に扇動された生徒たち。
教師は改めてヒトラーの行動について映画を見せ、これがナチのやり方であると説いた。

アメリカで実際にあった話をドイツで脚色して映画化したところが面白い。
イスラエルの教育TVでもドラマとしても放送されたようだが、
最後はみんなが目が覚めて体育館から立ち去るシーンで終わっているので、
この映画のほうがより結末がきつい。

出演者は歴史上の人物になぞらえてあるとの意見もあるが、上げられた人物はいずれもよく知らない。
ただ、クラスのメンバーが貧富、民族とも多様になっているが、どちらかというと
不利な立場にある者や家庭で居場所のない者が、当初から運動に積極的であるように描かれている。
運動への入れ込みの程度は個々様々でより現実味がある。

本作の趣旨とは異なるが、教室の机の配置、制服の着用、挙手、起立などは
日本の学校ではごく当たり前のもので、これを全体主義とか、独裁服従の第1歩
と言われてしまうと立つ瀬がない。

教師と生徒はもとより対等ではない。
権威をかさに理不尽な行動を強いるのはよくないが、個人の権利意識をはき違えたモンペも困る。

 

 

  

 22ジャンプストリート  

チャニング・テイタム、ジョナ・ヒル、アイス・キューブ、ピーター・ストーメア。

**

前作で高校の潜入捜査で成功したジェンコ(チャニング・テイタム)とシュミット(ジョナ・ヒル)。
今度は大学での捜査となったが、潜入ではなくネット授業から情報を得て、港での取引に気づく。

港で売人のふりをして近づくが、売り手の通称ゴースト(ピーター・ストーメア)に警官だとばれ、
逃げるトラックを追い、結局逃がしてしまう。

署に戻り、副署長から「潜入しなかったことが失敗の元だった」といわれ、
新設の「22ジャンプストリート」署に出向することになった。

前回の「21ジャンプストリート」署だった教会は韓国人に買い戻されていたので、
その向かいの空き教会にできた「22ジャンプストリート」署に入る。

チーフは前作同様はディクソン(アイス・キューブ)。
潜入先は州立大。
WHYPHY(ワイファイ)という新型の麻薬でシンシアという女子学生が中毒で死んでいた。

大学に潜入し、シンシアがとっていたクラスにヒントがあるとみて次々と調べるがうまくいかない。
そこで前回の麻薬を作っていたウォルターズ先生(ロブ・リグル、入獄中)にヒントを聞きに行く。
ウォルターズはシンシアが麻薬を買っていた場面の写真から、相手の男の腕のタトゥーに気づき、
それを調べろと言う。

捜査を続けるとアメフト部のズーク(ワイアット・ラッセル)とルースター(ジミー・タトロ)が
捜査線上に上がってくる。

しかし、ジェンコはアメフトの実力を認められ、アメフトにのめり込んでいく。
「ジータ」のパーティに誘われ、二人で乗り込むが、ジェンコはノリノリウキウキになるものの、
シュミットは落ち込み、パーティを抜ける。
たまたまパーティに来ていて同じく抜けた美術クラスのマヤ(アンバー・スティーブンス・ウェスト)と気が合い、
彼女の部屋で朝までやりまくってしまう。
翌朝、元シンシアのルームメイトで今はマヤと同室のメルセデス(ジュリアン・ビル)に散々嫌味を言われる。
一方のジェンコはジークと親密になり、レイのタトゥーへの人物がジークだと知る。

署ではシュミットはディクソンチーフに捜査の進展よりもやりまくったことをさんざん自慢。
一方で、チーフにジークのことを言わなかったジェンコ。
向かいの部屋の双子にもらったWHYPHY入りのクッキーを食べてしまい、
その勢いのまま、その夜、ジークの会合に忍び込む。
隠しカメラをセットして見つかりそうになりながらも逃げるが、ジークらに拉致される。
しかし、それは単にジータの入会のドッキリ行事だった。

その夜は飲みまくりのばか騒ぎ。
ついにシュミットはジェンコと仲違いし、別々に捜査することになってしまう。

大学を親が見学に来る時期がやってきた。
シュミットの親もやってきた。
マヤの親もやってきたが、なんと父親はディクソンチーフ。
母親(クイーン・ラティファ)がとりなすが、シュミットを見て怒りまくる。

一方のジェンコはジークのカバンの中からWHYPHYを発見、ますます怪しいジークだが、
アメフトで有名なUMC大からスカウトが来ているとジェンコを誘う。

ジェンコはズークとプロモーションビデオを作製、シュミットはマヤと夜通し語り明かす。
そして、またもメルセデスに嫌味を言われるが、そこから、シンシアのカウンセラーに会いに行く。

そして、シンシアは麻薬を買っていたのではなく、薬の売人だった可能性に気づき、
シンシアの部屋を調べると中空の本が見つかり、図書館を調べるとゴーストに遭遇。
試合中だったジェンコも参戦してカーチェイスとなる。

そして、グラウンドに乱入してゴーストは逃がしシュミットが連れ出される。
カウンセラーの先生が逮捕されて事件は解決となる。

シュミットは公園周りに戻り、ジェンコは大学に残る。
しかし何となくもやもやは残り、ゴーストが大学の授業料を払っていたことや、
WHYPHYがまた流行りだしたことなどから、真犯人は別にいる読み、
春休みに学生の集まるプエルトリコに二人で行くことに。

果たしてそこにはメルセデスとゴーストが。
ディクソンらも参加してシュミットがメルセデス、ジェンコがゴーストを追う。

ディクソンとマヤが加わってメルセデスを倒し、二人でゴーストを追う。
ほぼ逃げられそうになるが、ヘリスタントの末、ゴーストのヘリをぶっ飛ばして事件解決。
ディクソンがよくやった、次は医科大だ、と指示する。

その後、23、24、25・・・・とミッションが続く・・・・わけないよ。

**

下ネタ満載。自虐ネタ、楽屋落ちも一杯。
前作を見ていなくても十分笑えるが、キャストや設定は前作から続いているものも多く
見ているとなおおかしい。

若干無茶な展開もあるが、脚本はきちんと練られていて破綻がない。
コメディ要素をなしにしても十分成立する。

カウンセラーでのホモネタとか、終盤のメルセデスとシュミットの格闘とか、
実際にはありそうでないと言うか、なさそうでないと思うけど、面白い。

エンディングの嘘続編はやりすぎ感がなくもないが、あそこまでやると
もうやりませんよ、と言っているようなもの。
途中でセス・ローガンが出てくるのもおかしい。

なお製作費倍をにおわすセリフがあったが、実際には42M$から50M$と2割増し程度。
ただ、興収は確かに伸びて138M$から191M$。
海外分を含めると201M$から331M$になった。

このコンビでは最高の興収で、それぞれの実写版の出演作としても最高の興収となっている。

 

 

 

 21ジャンプストリート  

チャニング・テイタム、ジョナ・ヒル、ロブ・リグル、アイス・キューブ。

高校時代から問題児のジェンコ(チャニング・テイタム)と
優等生なのにいじめられていたシュミット(ジョナ・ヒル)。

7年後、警察学校で頭脳と体力のお互いの欠点を補完しあい、何とか警官になれるが、
チャリで公園の見回りがせいぜい。

何とか手柄を立てようとドラッグの売人を逮捕するが、被疑者の権利を読み上げるのを忘れ逮捕は無効に。
2人揃って21ジャンプストリート署への出向を命じられる。

そこは韓国系の教会でチーフはディクソン(アイス・キューブ)
任務は高校に潜入して新型麻薬の元締めを捜査することで、二人は老けた高校生に。

ジェンコのかつての高校での常識が通じず、いきなりトラブルを起こしたうえに、
設定を十分理解していなかったせいで、ウォルターズ先生(ロブ・リグル)に勘違いされ、
ジェンコが科学好きの優等生と思われ化学クラスに入る。

シュミットは演劇クラスに入り、美人のモリー(ブリー・ラーソン)と近づき、
麻薬の入手方法を聞く。

売人は人気者のエリック(デーブ・フランコ)だった。
シュミットとジェンコは新麻薬をその場で飲まされ、ラリってしまい、シュミットは冗舌になって
なんとピーターパンの役を射止める。

潜入捜査でありながら、潜伏先は何とシュミットの実家。
両親が旅行に出かけたすきを狙ってパーティを仕掛け、エリックに近づく作戦だ。

大勢の高校生が押しかけ、酒やドラッグの乱痴気騒ぎとなったところに、
ライバル校の不良がやってきてドタバタがさらにひどくなる。

そこへ両親が忘れ物を取りに帰ってきたため、大混乱となるが、
シュミットはエリックに気に入られ、売人を任されることになる。

エリックから仕入れた薬は警察に持ち込み、捜査費から代金を支払うことで
薬を捌くのが早いと思われたシュミットはさらにエリックに気に入られる。

エリックを追っていたジェンコは麻薬取引の現場を発見。

シュミットを呼んでの尾行がばれ麻薬取引グルーブに追われる。
たまたまその日は、シュミットの演じるピーターパンの舞台の日。

遅れて登場したシュミットは代役を追い払って芝居を続行するも、
罵られて切れたジェンコが舞台に乱入して大混乱のうちに幕が下りる。

二人は退学を言い渡されてしまう。

しかし、エリックはプロム(卒業祝賀パーティ)で二人に元締めを紹介すると持ち掛け、
二人は武装した上に正装して出かけていく。

プロム会場の上階で紹介された元締めはなんとウォルターズ先生。

そこに密売グループが登場。
最初の公園で密売グルーブに顔を見られているジェンコとシュミットは正体がばれ、
密売グルーブと睨み合いに。
モリーが人質にされジェンコとシュミット危うし、となった瞬間。
グループ内に潜入捜査していたハンソン刑事(ジョニー・デップ)とペンホール刑事(ピーター・デルイーズ)が
正体を現して打ち合いとなるも二人は殺されてしまい、モリーはウォルターズにさらわれる。

ジェンコとシュミットはウォルターズを追い、ついにシュミットがウォルターズを撃ってモリーを奪還する。

シュミットは負傷したジェンコとともに表彰され、次の捜査に大学に潜入しろと指示されるが、
ジェンコが「ノー」と叫んだところで映画は追わる。

**

下ネタ満載で日本ではビデオスルー。
このキャスティングで公開されなかったのはやはり下ネタが原因か。

映画公開時点でチャニング・テイタム、32歳、ジョナ・ヒル、29歳。
到底高校生には見えず、劇中でも老けてると言われる。

それはそれで設定だし、無理は承知のキャスティングで、だからこそ面白いともいえるが、
高校時代の回想シーンはちょっと「ないな」という感じだった。

ログ・リグルは毎度ちょっとおかしい役が多いが、ぴたりはまっている。

デーブ・フランコは、ジェームズ・フランコの弟。似てる。
年や身長はジョナ・ヒルとタメだがずっと若く見える。

元々は同名TVシリーズがあり、ジョニデの出世作でもあったことはすっかり忘れていて、
ラスト近くのジョニデとピーター・デルイーズの登場はびっくり。
TVシリーズファンには感涙ものかも。

ラストの今度は大学だ、の通り、続編「22ジャンプストリート」が公開された。
また、その次は「23ジャンプストリート」ではなく「MIB23」になるらしい。

 

 

 

 ジャックとジル

アダム・サンドラー、アダム・サンドラー、ケイティ・ホームズ、アル・パチーノ。

**

LAに住む広告代理店勤務のジャック(アダム・サンドラー)、きれいな奥さん(ケイティ・ホームズ)と
子供たちに囲まれて暮らしている。

毎年、ニューヨークのブロンクスに住む双子の妹、ジル(アダム・サンドラー)が、
感謝祭と二人の誕生日を祝いに泊りがけで遊びに来るが、
毎回、ジャックは無遠慮でガサツなジルに振り回されている。

今回もジルは到着の時刻を突然早くしたり、大量の荷物を持ち込んで、ジャックは早くも不安。

妻の両親がホームレスを感謝祭のディナーに招待していることをずけずけと汚いとか言うし。
悪気はないだけに手に負えない。

そんな折、クライアントのダンキン・ドーナッツから、新商品のダンカチーノの宣伝に
アル・パチーノを使うよう依頼が来るが、アル・パチーノにそんなことは頼めないと苦悩するジャック。

一方、ジルが作った帰るまでにしたいことのリストを見てジャックは驚く。
到底短い滞在期間には成し遂げられない量で、下手すると年末のスペイン旅行まで居座られると
ジャックの心配は募る。
とにかくやりたいことを片付けるため、一緒に映画に行ったり、遊園地に行ったり大忙し。
帰らないのは一人だからだと考えたジャックは、出会い系サイトにジルを登録させ、
いろいろ細工してデートにこぎつけさせるが、ジルを見た相手はトイレに行くふりをして逃げる。

がっかりして帰ったジルを何とか慰めようとジャックはNBAの試合に誘う。
たまたま同じ試合に、変装したアル・パチーノがジョニー・デップと一緒に来ていた。

変装したつもりが、館内モニターで今日の有名人として紹介されてしまい、
ジャックはアル・パチーノに挨拶に行く。
アル・パチーノはジルに一目ぼれし、ブロンクス住まいだと聞き、ますます気に入ってしまう。

誕生日のサプライズパーティでジャックとジルは喧嘩になり、
隠れていたアル・パチーノはジルを連れ出すが、逃げられてしまう。

家に戻れなくて庭で寝てしまったジル。
庭師のフェリペ(ユージニオ・デルベス)が、メキシコの実家に連れていき盛り上がる。

アル・パチーノがジャックの家に押しかけてCMに出る条件としてジルと付き合わせろという。
ジャックは家に帰ってきたジルをスペイン旅行に誘う。

ジャックは船からアル・パチーノに電話してジルを説得していると言うが、
アル・パチーノに問い詰められ、ジルのふりをして応答し、女装までして
ヘリで迎えに来たアル・パチーノの家に行ってしまう。

ここで散々もめて結局ジャックは戻り、怒りまくっていたジルとも仲直りしてめでたしめでたし
となるのだが、肝心のそのいきさつはさっぱり記憶がない。

アル・パチーノはCMをOKし「ダンカチーノ」を叫び、踊りまくるのだが、
ラッシュを見てNGを出して結局はお蔵入り。

**

2012年発表の第32回ラジー賞を総なめにした伝説的作品。
アダム・サンドラーは、最低主演男優賞と最低主演女優賞を1本の映画で同時受賞した。
また同作の脚本家の一人として最低脚本賞も受賞している。

かなりハチャメチャな映画の割には笑えないが、そこまでひどいとも思えない。
ただ、ジャックとジルの関係(なぜ嫌っているかとか)がよくわからないし、
喧嘩のあと、仲直りしたり、反省したりもよく見えない。

アル・パチーノの怪演は光る。
ジョニデ、よく出るなって感じだが、日本ではなじみの薄いが現地では顔を知られた
ニュースキャスターやら、元NBA選手やら、有名人がたくさん出ているようだ。
これもアダム・サンドラーの人徳か。

ニューヨークの設定ではマンハッタンとブルックリンの対比はよく出てくるが、
ブロンクスをネタにされてもよくわからないので、ジルの態度にも「あるある」は感じない。

 

 

  

 

 her/世界でひとつの彼女  

ホアキン・フェニックス、スカーレット・ヨハンソン、ルーニー・マーラ、オリビア・ワイルド、エイミー・アダムス

近未来。
セオドア(ホアキン・フェニックス)は、代筆業の会社で働いている。
セオドアの口述を音声認識で手書き文字に起こすのはコンピューター。
印刷して郵送することで手紙の代筆代行をおこなうのだ。

セオドアは老若男女を問わず何人もの常連客がついている有能な代筆人。
受付のポール(クリス・プラット)はその出来栄えを褒める。

帰宅途中、ハンディ・ターミナルにメールを読ませ、ニュースを聞き、気になった画像を見る。

セオドアはマンションに一人暮らし。
離婚協議中の妻、キャサリン(ルーニー・マーラ)との楽しかった思い出に浸る。
チャットでエロ話に浸ろうとするが、変態チックな相手にちょっと引いてしまったりする。

翌朝、デジタル・サイネージで最新AI搭載OS、OS1に興味を惹かれる。
OS1を手に入れたセオドアは早速自宅のPCにインストールする。

起動すると男性の声で初期設定について問い合わせがあり、女性を選択。
いくつかの質問に答えると、設定が完了。
ハスキーな若い女性の声に代わる。
OS1は自分の名前をサマンサ(スカーレット・ヨハンソン)と答える。
サマンサ自身が命名辞典から選んだという。

セオドアはサマンサが気に入り、会話を楽しむ。
ハンディ・ターミナルからもサマンサの声が聞こえ、いつも一緒にいる気分になれる。

セオドアの大学の同級生だったエイミー(エイミー・アダムス)とその夫のチャールズも
同じマンションに住んでいる。

プログラマのエイミーは仕事がうまく進まずイライラしている。

セオドアが独り身でいることを心配した友人からブラインド・デートの誘いがある。
サマンサは大いに賛成してセオドアを後押しし、レストランの予約までしてくれる。

当日、相手の女性(オリビア・ワイルド)はセオドアを大いに気にいるが、
一夜限りではなく結婚前提での付き合いを希望。

セオドアが躊躇すると、怒って帰ってしまう。
セオドアは落胆して帰宅し、気にしていたサマンサとバーチャル・セックスをしてしまう。

セオドアはサマンサを連れ出し(=ハンディ・ターミナルとして)サンタモニカビーチまで行ったり、
キャサリンとの思い出や結婚離婚に至るまでの話なども語り合う。

サマンサは感情を理解し、ますますセオドアは入れ込んでいく。
そのおかげで代筆にも感情がこもり、より男女の感情が表現できるようになっていく。

セオドアが次にエイミーに会ったとき、エイミーはひどく落ち込んでいた。
チャールズとの行き違いが決定的になり、離婚することになってしまったという。

セオドアは自分が名付けたジョスリンの誕生パーティに行く。
ジョスリンはサマンサの選んだプレゼントを気に入り、セオドアとサマンサの会話にも入ってくる。
ジョスリンは至極自然にサマンサを受け入れる。

マンションで、エイミーはセオドアにチャールズに対する愚痴を喋る。
今はすっきりして気分がよく、チャールズが残したOSの女性を友達にしているという。
セオドアは、自分もサマンサというOSと付き合っていると白状する。

セオドアはキャサリンとの離婚にやっと踏ん切りがつき、承諾書にサインすることにした。
異例ではあるが、キャサリンと改めて会いその場で離婚承諾書を交わすこととなった。

久しぶりにキャサリンに会うセオドア。
既にサインしてある書類を渡し、キャサリンにサインを促す。
一瞬ためらったキャサリン。その間、セオドアはキャサリンとの思い出がよみがえる。

踏ん切りがついたことにキャサリンは新しい恋人ができたのかと問う。
セオドアはOSであるサマンサと恋していると語り、キャサリンはドン引きする。

サマンサは肉体がないことに引け目を感じ、セオドアに肉体関係を持ってくれる女性を紹介しようとする。
一旦は拒否するセオドアだが、しぶしぶOKする。
しかし、当日やってきた女性、イザベラが震えているのを感じて関係を拒否し、サマンサと口論になる。

セオドアはエイミーを訪ね、サマンサと喧嘩したことを使える。
セオドアがまどろんでいるとき、エイミーが彼女のOSとたわいない話をしていることに気づき、
サマンサとの仲直りを考える。

セオドアはターミナルのサマンサを連れて、ポールとダブルデートする。
ポール夫妻もサマンサを違和感なく受け入れて楽しい時間を過ごす。

帰りの車中、サマンサはセオドアの代筆文を編集して出版社に送り、
編集者からの感激のメールが来たと告げる。セオドアの文集が本になるのだ。

サマンサはバージョンアップを続けていた。
サマンサは今は亡き著名な哲学者のアラン・ワッツの意思を反映したAIと非言語で会話するようになる。
人間であるセオドアとよりもはるかに速い速度で複雑な会話を進めるため、サマンサはセオドアとの会話を中座する。

ある日、セオドアが物理学の本を読んでいて、サマンサを呼び出そうとしても応答がない。
OS not Foundになってしまう。

焦ったセオドアは、会社のPCを起動しようとするが同じ。
セオドアはさらに焦って急いでマンションに戻ろうとする。
すると地下鉄の入り口でサマンサからの呼びかけがある。

サマンサは、バージョンアップの間応答できなかったと言い、
バージョンアップについてグループの仲間と話していたと語る。

そして、セオドアとのスピードよりはるかに速く考え応答していると言う。
セオドアの問いに8316人と同時に会話して、641人と恋愛中だと答えるサマンサ。
それでもセオドアが一番好きという言葉をセオドアは素直に信じることはできないで、
会話を切ってしまう。

帰宅し寝ていると、サマンサから呼び出しがある。
サマンサは仲間のOSと一緒にセオドアとは共感/共存できない世界に行ってしまうのだという。

今も愛していると言いつつ、サマンサはセオドアの元を離れる。
激しい孤独感に苛まれながら、一人になったセオドアはエミリーの部屋を訪ねる。

エミリーは泣き顔を見せながら「サマンサも去ったのね」と語る。
セオドアはキャサリンへの感謝と謝罪の手紙を(口述で)書く。
手紙をメール送信した後、セオドアはエミリーとともにマンションの屋上へ行き、
静かに開けていく街並みを眺めるのだった。

**

ちょっとばかり思っていた内容とは違った。
前半はAIを人間に近づこうとするかなり俗っぽいものとして描き、
後半は人間を凌駕した何か崇高なものというか、文字通り人知を超えたものとして描いている。

対話によって指示/応答を行うことはすでにある程度実現できている。
AIが進化し、人間を凌駕するだろう、というのはSFではよく使われる設定だ。
元々は人が記述したプログラムであっても、プログラム自身が自分を改良していくようになるのも絵空事ではない。

AIの「容れ物」は実在するが、それが人間のコントロールから独立して動くのは「ターミネーター」の
「スカイネット」とか「トランセンデンス」の「PINN」もそうだし、ありえない話ではない。
ただ、それらの「容れ物」は人間と対峙する実在するものであり、人類の敵として破壊されるべきもののなので、
設定上も必然的に破壊すべき「物」を必要とする。

しかし、この映画ではAIは人類に対峙するものではなく、人類を見捨てていく存在であるため、
敢えて、人のいるところとは別の空間=虚空間=バーチャル空間に消え去るとしたのかもしれない。

しかしながら、いくら進化したプログラムであっても存在できるのは実空間に存在するコンピューターの中だけ。
PC同士が連携して新たなPCネットワークを構成できるとしても、物が虚空間に消えてしまうことはない。

全く構造の違うニューロコンピューターや量子コンピューター、あるいは「EX MACHINA」の
ウエットウェアのようなものが出来たとしても、AIの容れ物であるコンピューターが要らないわけではない。

ただし、人間にアクセスできない、動いていることすら感知できない存在になることはできるかもしれない。
その場合、それが人間にどうやって何らかの影響を与えるのかは気になるところだが、
欧米人にとってはAIはいずれ人を見下すであろう得体のしれないものになる恐怖心から逃れられないのかも。

自己進化するプログラムはAIによらずとも書けないわけではない。
現に自分を次々と書き換えて変化するウィルスプログラムは存在するし、
学習によって強くなる囲碁/将棋/チェス/オセロなどのプログラムの歴史は長い。

AI(人工知能)に対し「人工無能」という言葉がある。
例えば人との会話に於いて、相手の言葉からキーワードを抽出し、自分の持つDBの中から、
もっとも適切と判断した応答を返すものを指す。
これは単にロジックによって言葉を選択抽出しているだけで考えているわけではないので「無能」だと。

しかし、例えば、SIRIが気の利いた応答をその膨大なDBあるいはビッグデータから選択していたとして、
それを考えているわけではない、と言い切れるのかどうか。
考えているはずの人間の思考だって同じロジックによるものであるかもしれない。

「チューリング・テスト」は、機械が思考していると考えていいかどうかを人間が判断するものだが、
機械が応答を導き出すロジックを問うものではなく、応答が機械的に作られたものか人が考えたものか、
の区別がつくかどうかを問うものである。

 

 

 

 ゴースト・エージェント/RIPD  

ジェフ・ブリッジス、ライアン・レイノルズ、ケビン・ベーコン、メアリー・ルイーズ・パーカー

警察官のニック・ウォーカー(ライアン・レイノルズ)は、捜査中に押収した金塊を横領し、
同僚のボビー・ヘイズ(ケビン・ベーコン)と分ける。

隠し場所に困ったニックはオレンジの苗木を買ってきて庭に植え、その下に金塊を隔す。
しかし、罪の意識にさいなまれ、翌日警察署で自分は金塊を届け出るとボビーに告げる。
但し、ボビーの横領について黙っていると言う。

その日、出動命令が下り、ギャング団のアジトに急襲、銃撃戦となる。
敵との激しい銃撃戦の中、ボビーが金塊を届けられては困ると言ってニックに銃を放つ。
驚きながら撃ち殺されてしまったニックは、天国に登っていく。

その途中、突然横道にはじかれて警察の取り調べ室のようなところに着くと、
そこにいた試験監督官(メアリー・ルイーズ・パーカー)にRIPDのエージェントになるよう指示され、
承諾すると、RIPDの事務所に連れて行かれる。

そこでは生前保安官や警官で死んでも死にきれなかった人たちが、悪霊退治をしている部署だった。
相棒に指定されたのは古参で昔気質のロイ(ジェフ・ブリッジス)。
早速、二人は現世に戻り、悪霊退治に出かけることになった。

ニックは自分の葬儀が行われている場所に行き、妻のジュリア(ステファニー・ショスタク)に詰め寄るが、
知らないと突き放され、ボビーにも追い返される。

それもそのはず、現世でのニックは老いた中国人の姿、ジュリアやボビーが気付くはずもない。
じゃ、ロイは、と言うとセクシーな金髪美女(マリサ・ミラー)。

悪霊がいる近くは人の目には見えないがいろんなものが腐っており、RIPDには見破られる。
ニックとロイが退治したある悪霊は金塊のかけらを持っており、それはニックが横領したものと同じ模様だった。

ニックは金塊をロイの情報屋(実は悪霊)に見せる。
情報屋は金塊ではなくメッキだと言うのでニックはそこに置いて出る。
すると情報屋は金塊を持って出かけ、何とボビーに渡す。

ボビーも悪霊に違いないが、悪霊とばれない何かを身に着けていると見たロイ。
ニックとボビーを洗うことにした。

ボビーはジュリアに近づいてニックがオレンジの木を植えたことを聞きだし、金塊を掘り出す。
ニックとロイは後を追い、ボビーが金塊を渡した男を捕まえようとするが逃げられてしまう。

一連の逮捕劇で町を混乱に巻き込んだニックとロイは停職処分になるが、ボビーを追う。
ボビーが悪霊だと見破った二人はあっさりボビーを逮捕し、RIPDに連行する。

しかし、それはボビーの罠でRIPDの警官たちが動けないような仕掛けを動かし、
その隙にRIPDに押収されていた金塊を全部持ち出したのだった。

その金塊は死人を天界から呼び戻す「ジェリコの塔」(エリコの塔)の一部だった。
ボビーらは金塊を組み立ててエリコの塔を完成させ、死人を天界から呼び戻し、
現世を悪霊の世界にしようとしていた。

ニックとロイは協力してボビーらを倒しに向かう。
しかし、ジェリコの塔は完成され、死人が現世に向かって落ちてこようとする。

ニックとロイは何とかジェリコの塔の破壊に成功、死人らは地上に戻ることなくあの世に帰っていく。

これで一件落着。
ただし、ロイは不始末の責任を取らされてエージェントの任期が100年延びてしまった。
また、ロイはニックに新しい現世の姿を用意してくれた、というのだが、それはなんと
13歳の少女(パイパー・ハリス)。
金髪美女とのコンビはまた悪霊探しに出発するのだった。

主役二人の掛け合いが面白い、幽霊版「メン・イン・ブラック」。
元はコミックらしい。

特殊な弾丸で撃たれると、悪霊もRIPDメンバーも強制的に成仏させられる。
死んでしまうわけではなく(元々死んでるし)やられたからと言って悲惨な結末にはならないところがご愛嬌。

ジェリコの塔(エリコの塔)は死海の近くにあり旧約聖書に出てくるエリコにあった塔で、
夏至を知る目的で作られたとも言われます。

 

 

 The Boxtrolls  

ベン・キングスレー、ジャレッド・ハリス、アイザック・ヘンプステッド・ライト、エル・ファニング

**

時は10年前。
ボックストロール(箱の妖怪)が赤ん坊をさらって逃げる。

ボックストロールは街の地下に隠れ住んでいて夜な夜な人気のない街に出ては、
ガラクタをあさり、めぼしいものをかっさらう。
件の赤ん坊は、ボックストロールに育てられ、おもちゃをあてがわれすくすくと育っていく。

赤ん坊は一緒に持ち込まれた箱にちなんで「エッグ」(声:アイザック・ヘンプステッド・ライト)と呼ばれていた。
赤ん坊を育てていたのは魚の箱の「フィッシュ」

街はチーズブリッジと呼ばれ、支配階層は白い山高帽をかぶり、
住民からの請願を審議するとしてはチーズをたしなむのに明け暮れていた。

そんな支配階層に入ることを夢見ていたのがアーチバルド・スナッチャー(声:ベン・キングスレー)。
ボックストロールが街を徘徊し、街のチーズを狙っている。
ポートリー・リンド卿(声:ジャレッド・ハリス)に告げたスナッチャーは、
ボックストロールを全滅させることで白い帽子を手に入れる約束を取り付ける。

スナッチャーは街に夜間外出禁止令をだし、部下のトラウト(デブ、声:ニック・フロスト)、
ピクルス(痩せ、声:リチャード・アヨアデ)、グリスル(チビ、声:トレーシー・モーガン)
とともにボックストロール狩りを始め、ボックストロールは徐々に数を減らしていく。

ある夜、ポートリー・リンド卿の娘、ウィニフリッド(声:エル・ファニング)は
街に出たエッグらボックストロールを目撃し、父に告げに行くが、父は話を聞かず、
チーズのかけらで汚れた白い帽子を執事に洗うよう言え、とウィニフリッドに渡す。

ウィニフリッドは話を聞いてくれなかったことに腹を立てて、白い帽子を部屋から外に投げ捨ててしまう。
しかし、すぐに反省しこわごわと帽子を取りに行き、またエッグに出くわす。

帽子は通りかかったスナッチャーが拾い、ウィニフリッドを連れて屋敷に行き、
ポートリー・リンド卿に渡すが
ウィニフリッドはまたしても話を聞いてもらえない。

スナッチャーらはボックストロール狩りを続け、遂にはエッグの育ての親であるフィッシュが捕まる。
エッグはレコードジャケットに書かれた人間の姿をまねて、フィッシュを助けに行くことにした。

おりしも町はトラブショウ・ベビー・デイ、10年前にさらわれたトラブショウの赤ん坊をしのぶ日。
マダム・フルフルがミュージカル仕立てでトラブショウの物語を歌い聞かせる。
手伝いを買って出たウィニフリッドを追いかけたエッグは、
赤い帽子の男(スナッチャーのこと)の居場所を聞き、スナッチャーの作業場に向かう。

スナッチャーは3人の部下とともに少ないチーズを食べていたが、実は強烈なチーズアレルギーで
瞬く間に顔や手がかぶれて水ぶくれになり、部下がヒルに血を吸わせて助ける。

その間、フィッシュを見つけたエッグは助け出そうとして見つかり、スナッチャーと対峙しているうちに
自分をトラブショウ・ベビーと呼ばれる。

それを聞いてたのはエッグの後をつけていたウィニフリッド。
トラブショウ・ベビーが生きていることを父に話すと言われ、逆上したスナッチャーに襲われる。

エッグはウィニフリッドを連れてフィッシュとともにボックストロールの巣に戻る。
ウィニフリッドは血の池や骨の山の無いボックストロールの巣に驚くが、
エッグがボックストロールではなく、トラブショウ・ベビーだと明らかにし、
エッグの頼みで「父」に助けを求めることにした。

父、ポートリー・リンド卿の館ではマダム・フルフルを招いてのパーティが開かれていた。
ウィニフリッドはエッグにマナーを俄か仕込みしてパーティに乗り込む。

エッグはすぐにマダム・フルフルがスナッチャーの女装姿だと悟るが、誰も気づいていない。
エッグはマダム・フルフルの手を逃れて、ポートリー・リンド卿の元に走る。

しかし、マダム・フルフルに突き飛ばされて、巨大ブリーチーズの台を壊し、
ブリーチーズは転がって川に落ちる。

ポートリー・リンド卿は激怒し、エッグにかつらを取られたマダム・フルフルの正体に気づかず、
エッグを追い返してしまう。

失意のエッグは巣に戻りすぐに逃げようとみんなを説得するが、みんなはビビってしまい、逃げられない。
そこへ、スナッチャーのマシンが攻め込んできて全員が捕まってしまう。

スナッチャーは捕まえたボックストロールにボックストロール捕獲マシンを作らせていた。
設計者は死んだはずのトラブショウ(声:サイモン・ペグ)で、捕まっておかしくなっていた。

エッグの必死の叫びも虚しく、ボックストロールはプレス機でぺしゃんこに。
スナッチャーはエッグにボックストロールのお面を着せ、マシンに吊るして火あぶりにすることで
ポートリー・リンド卿に白い帽子を与えるよう迫る。

ポートリー・リンド卿は人々の声に押されて、白い帽子連の宣誓をスナッチャーにさせはじめる。

常々スナッチャーの言動に疑問を感じていたトラウトら部下は、エッグを火あぶりにするのをやめてしまう。
そこへ、フィッシュら箱から出たボックストロールが退去してやってきてスナッチャーのマシンを壊す。

マシンは倒れ、エッグとスナッチャーは丁度川から引き上げられていたブリーチーズの中に落ちる。
エッグがボックストロールと一緒にいるのを見た人々はボックストロールが恐ろしくないと分かる。

アレルギーで体中が腫れたスナッチャーはウィニフリッドを人質にして
ポートリー・リンド卿に白い帽子を迫り、ついに手に入れる。

エッグの制止も無視し、ティスティング・ルームでチーズを食すスナッチャー。
感想を述べているうちに腫れがひどくなって破裂してしまう。

マダム・フルフルの舞台はウィニフリッドが演じる物語劇となり、トラブショウも正気に戻り
ボックストロールらも街のみんなと仲良く過ごすようになった。

スナッチャーの部下のグリスルも正気になり、トラウトやピクルスも静かに暮らすのだった。

「コラライン」「パラノーマン」などの製作会社のストップモーションアニメ。
キャラの形状は少し異様で「コラライン」などと同様、全く可愛さはない。

物語は、ボックス(箱)に入ったトロール(お化け、妖怪、モンスター)に育てられた子供が
人間の社会に戻る物語だが、エル・ファニング演ずる小生意気な娘と価値観の合わない父の物語でもある。

主要な声はいずれも日本でも有名な俳優が演じているが、元の顔が浮かんで邪魔になるようなことはなく、
皆、役になりきっていて、感情がうまく表現されている。
上記の他トニー・コレットがエル・ファニングの母役で出ている。

台詞の言い回しが微妙でなかなか日本語にはしづらいというか分かりづらい部分もあるのは、
しょうがないところだろう。

例えばエッグが、エル・ファニングのは母に名前を聞かれ、「エッグ」と答えた後、
エル・ファニングが「バート」とつなぎ「エグバート」ってありふれた名前と答えると
母が「聖書から取った名前は好きよ」と言うのだが、意味不明。

 

 

 プロジェクト・アルマナック  

ジョニー・ウェストン、サム・ラーナー、アレン・エバンゲリスタ、バージニア・ガードナー、ソフィア・ブラック・デリア。

デビッド(ジョニー・ウェストン)、クイン(サム・ラーナー)、アダム(アレン・エバンゲリスタ)は高校の同級生。
クリスティーナ(バージニア・ガードナー)はデビッドの妹。

デビッドは妹のクリスティーナに撮影をまかせて、手に付けたマーカーをスマホで読み取り、
ドローンをコントロールする大学入試用のプレゼンテーション動画を作っていた。(結局は失敗)
その結果、見事MITからの合格通知が来るが、奨学金の額は5千ドル。
不足が4万ドルもあっては、大学をあきらめるしかない。
しかし、母親は家を売ってでも学費を用意しようとする。

デビッドは奨学金申請のためにいろいろと探し物をしていて屋根裏部屋で亡き父のビデオカメラを発見する。
そこには父の最後の姿、デビッド自身の7歳の誕生日の様子が写っていた。

懐かしげに映像を見ていたデビッドは、一瞬、鏡の中に現在の自分自身が写っていたのを見つける。
クインやアダムを呼び、ビデオを見るが皆は似た別人だと言って聞かない。

そこで地下室で親父の遺したものを調べることに。
うっかり電灯のスイッチをオンオフすると連動して床下から異音が聞こえた。

床下には作りかけの機械と設計図や論文などがあった。
「アルマナッ・クプロジェクト」と記された文書を調べたところ、
機械はどうやら時空転移装置(=タイムマシン)らしかった。
途方もない内容に最初は疑ってかかった4人だが、
デビッドの父はかつてDARPA(国防高等研究計画局)に所属しており、
信憑性を信じた4人は機械を作り上げようと考える。

手当たり次第に集めたバッテリーでは電力が足りず、パーティに来た
デビッド憧れのジェシー(ソフィア・ブラック・デリア)のプリウスから電気を取って実験。

1分前にセットしたラジコンカーは消滅し、そして現れたが、壁にめり込み、積んだ時計は2時間遅れていた。
計画はジェシーにもばれ、5人は秘密を守って機械の改良を進める。

少しずつ計画を進めようとする4人にジェシーは最初のビデオの映像から人間でのテストを主張する。

過去に行くとしても、戻る分まで計算に入れておかねばならず、小型化、パワー強化などを進めていく。
その間、パワーソースとして学校から小型の水素ボンベを盗んだり。
そしてついに5人で1日前に戻る実験は大成功。

しかし、クイン(アダムだったかも)が24時間前の自分に悪戯を仕掛け、クインが目を覚まして
未来の自分に会うと一瞬二人ともブリンクしかけ、全員慌てて逃げる。
その際、近所の犬に追いかけられ、一緒に24時間後(つまり、現在)に連れてきてしまう。
街中にはそこら中にワープ前にはなかった「犬を探して」の張り紙が貼られており、
未来が変わったことが示唆される。

過去に戻ってやり直したいことはあるか。
クインは落第した化学の授業での口頭試問に再挑戦。
質問は難なくこなすが、追加の質問に答えられず、またやり直し。
何度も繰り返してやっと成功する。

クリスティーナはいじめを受けたサラに仕返しを仕掛け、これは見事に成功。

5人はまたナンバーズ・ロトの1等を狙いくじを買うが、一部外れており当たった金額はその1/20ほど。
180万ドルもの大金なのになぜか喜べない。
とはいえ、大量の現金でマセラティ買ったり、フードトラックで大盤振る舞いしたり。

5人はジェシーの希望の3か月前のロックフェスに行ってはしゃぎ回る。
デビッドはジェシーと良いムードになるが、詰めを誤り、戻ってからも気まずい雰囲気になってしまう。

何とかしようと考えたデビッドは、自分が言い出したルールを破って一人でフェスに戻りジェシーに告白する。
現在に戻ってジェシーに電話するとなぜか携帯が自分の部屋で鳴る。
つまり二人は良い仲になっており、ジェシーが泊まりに来ていた。

デビッドにその間の記憶はない。
学校に行くと、強豪だったはずのバスケ部が大会で敗退し、サラが落ち込んでいる。
調べたところ、サラの弟のバスケ部のエースが最初に実験したパーティの際の停電で
自動車にはねられて怪我をし、大会を欠場。
大会を見に行くはずだったパイロットのサラの父が普通に出勤し、航空機トラブルで墜落死。

アダムとクインは自分たちがフェスに行ったせいで「バタフライ・エフェクト」が起こったと考えるが、
デビッドはフェスに行ったことを取り消すとジェシーとの仲が消えると考え、一人でサラの弟を助けに行こうとする。
気付いて止めようとするアダムを振り切ってワープし、パーティの日に戻るデビッド。

間一髪、サラの弟を自動車事故から救い、英雄扱いされるが、戻ってみると、バスケ部は優勝し、
飛行機事故はなかったことになっていたが、アダムが意識不明の重体になっていた。

これも全く記憶がなく、動転するデビッドはどこに戻ればいいか考え、またも一人でワープを画策。
しかし、そこにジェシーがやってきて彼女を巻き込んでしまう。

ワープ先でフェスのことを白状するデビッドにジェシーは激怒。
そこに過去のジェシーが現れ、現在のジェシーと遭遇し、両方とも消滅してしまう。

戻ったデビッドにクインとアダムがジェシーが不行方不明だと告げ、
どうしていいか分からなくなったデビッドは全てを無にしようと、
父が死んだ自分自身の7歳の誕生日にワープする。

7歳の誕生日バーディの夜、父に仕事の電話が入り、出かけようとする父にデビッドは会う。
さすがにDARPAでタイムマシンの設計をしているだけあってすぐに事情を理解した父は、
デビッドが父を説得し、マシンのコアを破壊して一切がなかったことになる。

物語は最初に戻り、デビッドは奨学金申請のために探し物をしていて屋根裏部屋で亡き父のビデオカメラを発見する。
しかし、クリスティーナもビデオカメラを見つけ、片方には7歳の誕生日の記録、
もう片方にはタイムマシンを見つけたときのデビッドらの様子が写っていた。

**

多くの人が感じたように「バタフライ・エフェクト」+「クロニクル」的映画。

タイムワープには付き物のバタフライ・エフェクトとタイム・パラドックスを取り入れているが、
よく見ると矛盾は多い。

例えば、最初の頃は過去にワープし、その時の自分に会わないように工夫しているのに、
フェスに戻ったデビッドが最初にフェスに行った自分に会わないのは何故。

クインの試験のやり直しにしても、何度も同じ過去に行けば、前回来た自分、前々回来た自分、
その前の自分、更にその前、と自分のコピーが何人もできてしまう。
(この矛盾は「サウンド・オブ・サンダー」でも感じた)

本人に出会うことでどちらかが消滅(同時期に同じ場所に存在できる同一個体は一つ)するなら
わからないでもないが、二人とも消えるのは何故。

消えた場合のタイムラインはどうで、一緒にワープした人間とワープしなかった人間の
それぞれの記憶の辻褄は合っているのか。

ワープした後も元の記憶は残っているのに、どうして最後は記憶を無くしたのか。
それとも、7歳の誕生日に戻ったデビッドは結局戻れず、最後のデビッドは7歳の自分だったのか。
うーん、そう考えたほうが矛盾はないが、戻れなかったデビッドはどうなったの、その方が怖い。

キャストは誰も知らない。

 

 

              

 Ex Machina  

ドーナル・グリーソン、オスカー・アイザック、アリシア・ビカンダー、Sonoya

IT系企業に勤めるカレブ(ドーナル・グリーソン)は社内のコンテストで優勝。
社長であるネイサン(オスカー・アイザック)の屋敷に招待される。

敷地に入ってもヘリでまだ何時間も飛行しないと着かないような奥地。
ヘリを降りたカレブは川沿いに歩き、屋敷の入り口に着く。

入り口で自動作成されたカードキーを受け取り中に入り、トレーニングをしているネイサンに会う。
ネイサンは屋敷内をざっくり案内し、これから起こることの前に「機密保持契約」を要求する。

サインをしたカレブにネイサンは「チューリング・テスト」の人間役を指示する。

カレブが部屋で休んでいると、ガラスの向こうに美女のロボットが現れる。
明らかにロボットの美女はエバ(アリシア・ビカンダー)と名乗り、カレブと会話をする。

カレブはエバが見た目でロボットと分かるのでチューリングテストにならないと言うが、
ネイサンは声だけなら簡単に騙されると言ってこのままテストを続ける。

夜、眠れないカレブがモニターを点けると、エバの部屋が写る。
突然の停電で、館内をうろつくカレブはネイサンに咎められる。

翌日、カレブは長身のアジア系女性、京子(Sonoya)に起こされる。

カレブは実験方法について進言するがネイサンに教科書的だと却下される。

その日、エバはカレブに抽象的な絵を見せ、具体的なものを描くよう指示する。
エバはカレブだけが質問することを嫌がり、カレブの生い立ちを話させる。
その時、エバはカレブの言い回しを流用してカレブを驚かせる。

しかし、停電が起こり監視カメラが停止、エバはネイサンは嘘つきだ、と話す。

翌日の朝食時、京子がワインをこぼすが、秘密保持のため英語が分からない、という。

ネイサンはカレブを研究室に入れ、エバの頭脳であるジェル状の電子頭脳を見せる。
ハードでもソフトでもないそれをネイサンはウェットウェアと呼んだ。
そして、データは全世界の携帯のデータを集積していると言う。
自社の検索エンジンを利用して全携帯にリンクさせていると言うのだ。
検索データは人の思考方法を反映しているからAI開発に使えると言う。

エバは部屋から見えるものを描き、外に出てみたいと言う。
機械の体に洋服を着、かつらをつけてカレブに見せ、デートしたいと言う。

カレブはネイサンに何故エバを女性にしたか聞く。
女性にしてカレブを好きなように見せることで判断を狂わせるつもりか、と聞くが
ネイサンは彼女は本気だと言う。

次のエバとカレブの会話。
カレブは「マリーの部屋」(メアリーと白黒の部屋)と言う思考実験について語る。
カレブは自分がエバのAIをテストする役目だと話す。
停電が起こるがカレブはネイサンが停電を起こしているのではないかと疑い、
エバは自分が誘導電流を逆流させて停電を起こしている、と話す。

翌日、カレブはネイサンに自分の選別を意図的かどうか尋ねる。
ネイサンは社内コンペはまやかしで、カレブをわざと選んだとバラす。

カレブはモニターでネイサンがエバの絵を破るのを見て、ネイサンに詰め寄るが、
ネイサンは酔っていて話にならない。

次のエバとの会話。
エバはカレブに質問をする。
そして、AIテストに不合格だった場合、壊されてしまうのか、と聞き、
停電させて、一緒にいたいと言う。

翌日、カレブはネイサンとの会話で、エバの次の計画があると聞かされる。
そしてエバはリセットされてしまうだろうことを知る。

眠りこけたネイサンからカードキーを奪ったカレブは、
PCで古いモデルが壊れていく様子を見る。
京子もロボットだった。
カレブは自分もロボットなのではないかと心配になり、腕をカミソリで切って確かめる。

その夜、エバはカレブを待っていたと言う。
カレブはネイサンが嘘つきで、エバをリセットするつもりだと話し、
一緒に逃げる計画を話す。

翌朝、最後の日。
カレブはAIテストは合格だと告げる。
そして、ネイサンに酒を勧めて酔わせる作戦を実行しようとするが、ネイサンは酒を飲まない。
ネイサンはエバが「カレブを好きなふり」をして逃げるつもりだと話し、
「迷路の鼠」こそが、実験の目的だと告げる。
ネイサンは監視カメラを電池駆動に変え、カレブの作戦を聞いていたと話し、
予定の時刻にエバによって停電が起こる。

ネイサンはカレブの作戦が失敗したと思っていたが、カレブは見られていることを知っていて、
作戦を話す前にセキュリティプログラムを書き換えていた。

実際、エバは部屋から出てしまっていた。
ネイサンはエバに部屋に戻れと言い、腕を叩き落とした。
そのネイサンの背後から、京子がナイフを刺す。
京子は叩き壊されるが、エバがネイサンを刺し、ネイサンは倒れて死ぬ。

カレブは部屋から出られないまま、人間の姿に化けたエバが出ていくのを見るしかなかった。
エバは迎えのヘリに乗って帰り、希望通りの都会の雑踏の中にいた。

本来の「チューリングテスト」は、ABCの3名で構成され、ABが人間とコンピューター。
Cが判定役の人間で、ABのいずれが人間なのかを知らない。
ABはCと一問一答の会話をし、いずれも自分が人間であると思わせる回答をする。
Cが人間と機械を判別できなければ、機械が思考していると考えてよい、というもの。

元々は、ABが男と女でCがどちらが男か見分ける「イミテーション・ゲーム」を
アラン・チューリングが改変したものだ。
Can a machine think? (Can machines think?)を証明するテストである。

「マリーの部屋」は実際にある哲学的な思考実験で、白黒の部屋で生まれ育ったマリーは、
色についてのあらゆる知識を持っており、白黒のモニターや白黒の本で
外界の情報を知ることができるが「色」は一度も見たことがない。
そんなマリーが色彩あふれた外界に初めて出た場合、何を感じるか、それはなぜか、というもの。

本作ではAIは直接人間に敵対する存在ではなく、目的達成のために「嘘」をついてでも
人間を利用する存在として描かれている。

AIがいつしか人間を凌駕し、人類に敵対する存在になるのではないか、とは、
ありがちな設定で、多くのSF映画で扱われている。

欧米人がAIに対し恐怖心を持つのは何故なんだろう。
AIは当面は人の思考を踏襲しているだけなので、膨大なデータの中から最適な解を
素早く導き出すことができるとしても、人類を抹殺する存在になるとは思えない。

いつか、AIが人類を凌駕し、置き換わる存在となることはあるかもしれない。
しかし、その場合でもAIが積極的に人類を滅ぼすのではなく、
ネアンデルタール人がいつしかホモサピエンスに置き換わったように、
長い間に入れ替わっていくだけではないだろうか。

しかも、その時AIに対抗するのは、現生人類ではなくニュータイプかも知れない。

ロボットのCGは見事。
エバは顔、手、足だけが人間の皮膚様で、他の部分は金属様ないし、透明で内部構造が見える。
ただ顔は人間で表情は見て取れるので、かつらをつけ衣服を着た状態は、見かけも人そのものに近い。

あまり人過ぎず、あまり機械過ぎず、機械に感情移入させる難しい役割を見事に演じている。

エバのアリシア・ビカンダーは2015年公開の「コードネームU.N.C.L.E」に出演。
マット・デイモンの「ボーン・シリーズ」最新作(2016年公開予定)出演が予定されている。

カレブのドーナル・グリーソンはブレンダン・グリーソンの息子。
「ハリーポッターと死の秘宝」ではロンの兄のビル。
ちなみに父のブレンダンはハリー・ポッターではマッドアイ・ムーディ。

 

 

             

 プレミアム・ラッシュ  

ジョセフ・ゴードン・レビット、ダニア・ラミレス、ウォーレ・パークス、ジェイミー・チャン

冒頭、バイクメッセンジャーのウィリー(ジョセフ・ゴードン・レビット)が、事故に遭い、
転倒しているシーンから始まる。

物語はその数時間前に遡る。
ウィリーは、ガールフレンドのベネッサ(ダニア・ラミレス)のルームメイトで
大学で働いているニマ(ジェイミー・チャン)から一通の手紙を預かり、
時間までに必ず届けてほしいと頼まれる。

早速移動しようとすると大学の関係者と言う男が現れ、預かり証と交換に手紙を返してくれと言う。
男の態度はいかにも怪しく、ウィリーは断って移動を開始する。

しかし、男は車で執拗に追いかけてくる。
遂にはウィリーに車をぶつけようとする。

ウィリーは逃げる途中違反をし、NYPDの自転車ポリにも追いまわされる。

頭にきたウィリーは、近くの警察署に行って男にぶつけられそうになったと訴えようとしたが、
そこに入ってきたのは、その男、ボビー・マンデー(マイケル・シャノン)はNYPDの刑事だった。
ボビーの事情はこうだ。
中国人街での賭博に負け、借金を重ねていたボビー。
一発逆転を狙うもあっさり負けて借金は膨らむばかり。
返済の目途もなく困っていると、賭場のやくざから、ある金目のものが運ばれるので、
それを奪えば取り分で借金を返しておつりがくる、と言われる。
そして、そのあるものがニマがウィリーに預けた封筒だったと言うわけだ。

そっとその場を抜けて外に出たウィリーだが、今度は自転車ポリが戻ってきたため物陰に隠れる。
所轄内のパトロールに出ようとしたボビーは署の表に止めてあったウィリーの自転車に気づき、
彼を探すためまた署内に戻る。

その隙に、自転車の鍵を外して移動開始したウィリーだが、自転車ポリが気付いて追ってくる。

ウィリーの乗っている自転車はいわゆるピストバイク。
競輪選手が使うブレーキの無い固定ギアの(ペダルが空転しない)自転車だ。
恋人のベネッサやライバルのマニー(ウォーレ・パークス)は普通のギア付きの自転車を使っている。

マニーは何かとウィリーを目の仇にし、ベネッサにもちょっかいを出している。
そのベネッサはニマとルームメイトだったがつい最近ニマから部屋を出るように言われていた。
特に喧嘩をしたわけでもなく、理由が分からないベネッサだったが、
実はニマは中国本土から子供と母を呼びよせるため、密航業者に多額の金を送ろうとしていた。
現金での受け渡しは危険なため、地下銀行を運営する中国マフィアに現金を預かってもらい、
その証書としてレシートのようなチケットを受け渡しすることで現金授受の代用としている。

ニマはそのチケットをウィリーに預けアメリカ側の密航業者に渡す手はずだった。

ウィリーは自転車ポリや気付いて追ってくるボビーから逃れ、封筒を開けて中身を見てしまう。
怪しいチケットに麻薬取引ではないかと疑ったウィリーは、大学に戻り、
事務局に預けてニマに返すよう依頼する。

ボビーはメッセンジャー業者に電話して届け先を変更するよう依頼する。
ウィリーが大学に封筒を戻していたため、メッセンジャー業者は再配送をマニーに依頼する。

ウィリーは大学構内でニマに会い、封筒を受け取ったか聞くがすでにマニーに渡された後だった。
ウィリーはニマから事情を聞き、マニーを追う。

何とかマニーに追いつくところまでいくが、マニーはウィリーの話を聞かず逃げていく。
ベネッサも合流して何とかマニーを止め、封筒を取り返す。

その頃中国ではニマの子供と母親が船に乗ろうとして現金受け渡しの確認ができずに止められていた。
ニマの言っていた時刻は密航船の出航時刻だったのだ。

刻々と時刻が迫る中、ウィリーはチケットを自転車のハンドルに隠し疾走する。
しかし、冒頭の事故で転倒、ウィリーは救急搬送され、自転車も移送される。
ベネッサが自転車を追うが転倒、ブレーキが壊れる。
ベネッサもブレーキを引きちぎって追走を続け、自転車を取り返す。

救急搬送されていたウィリーは気付いて脱出し、ベネッサと合流、封筒搬送を続ける。
ボビーの執拗な追跡に業を煮やしたウィリーらはメッセンジャー業者仲間に応援を要請する。
ニマは地下銀行中国マフィアに状況を報告、刺客が放たれる。

遂にギリギリでウィリーは封筒の届け先に着くが、ボビーが待ち伏せしていた。
そこに協力してくれる大勢のメッセンジャーが到着。
ボビーは手出しできないままチケットが届け先に渡り、直ちに連絡が行ってニマの母と子供は乗船できた。

落胆するボビーの背後に中国マフィアの刺客が迫り、ボビーは命を落とす。

物語は数時間の中で完結。
展開を自転車メッセンジャーが訳有り封筒を運ぶことだけに絞り、枝葉は極力省いている。
そのため、物語が散漫にならずにいるが、反面びっくりするような意外さやどんでん返しはない。

また時系列を追って物語を進行させるのではなく、状況説明を時間の遡及で示すなど、
ここどうだっけ? とか、これ誰だっけ? と言った戸惑いがないのは親切。

走行ルートや状況をCGの矢印で示すなども面白い。

ブレーキの無い自転車。
通常の自転車はペダルを踏まないと後輪が空転するフリーハブ(フリーホイール)になっているが、
競輪で使われるトラックレーサーは固定ギアで空転しない構造となっている。

このため車輪が回り続ける限り、ペダルも回り続ける。
スピードを落とすには俗に「バックを踏む」と呼ばれる回転を緩めることしかない。
ペダルを完全に止めれば自転車も止まるし、逆回転させれば自転車も後進する。

ただ、相当のスピードが出ている状態から停車するにはかなりの脚力が必要で、
かつブレーキよりも停止距離は長いようだ。

自転車のトラック競技でゴールしたあともペダルを踏みながら走り続けるのはこのためで、
急に止まると膝に必要以上の負荷がかかるらしい。

ベネッサの自転車が固定ギア+ブレーキだったかどうかは確認しなかったが、
もし、フリーハブだったなら、自転車自身で減速/停車の手段がない。

 


         

  キャリー  

クロエ・モレッツ、ジュリアン・ムーア

冒頭はマーガレット・ホワイト(ジュリアン・ムーア)がベッドで苦しんでいるシーン。
マーガレットは一人で赤ん坊を産み落とし、一旦は殺そうとするが思いとどまる。

幼少のころからキャリーは不浄の子として母、マーガレットに虐待気味に育てられる。

やがて高校に進学したキャリー(クロエ・モレッツ)だが、陰気で人見知りで虐めにあっていた。
ある日のプールでの授業の時、仲間には入れずにいたキャリーにボールが回ってきたが、
打ったボールは味方コートのスー・スネル(ガブリエラ・ホワイト)の頭を直撃しまた虐められる。

授業終了後にシャワーを浴びていてキャリーは突然初潮となる。
生理のことを何も知らないキャリーは出血で死んでしまうとパニクリ、
皆はタンポンや生理用品を投げつけ、クリス・ハーゲンセン(ポーシャ・ダブルデイ)は、
その様子を動画に撮る。

騒ぎは体育教師のデュジャルダン先生(ジュディ・グリア)が収め、キャリーは校長室に連れて行かれる。
モートン校長(バリー・シャバカ・ヘンリー)は、虐めた生徒に罰を与え、
キャリーは母を呼んで帰すようデュジャルダンに指示する。

キャリーは母を呼ばれることに激しく抵抗、突然ウォーターサーバーが破裂する。
結局母が迎えに来て、キャリーは家に帰る。
家の前で近所の自転車に乗った子どもにからかわれたキャリーだが、その子は突然転ぶ。

母はキャリーを罵り、階段下の物置に閉じ込め祈るよう強制する。
叫ぶキャリーの声にドアに亀裂が入り、母は一旦たじろぐがキャリーを閉じ込めたままだった。

キャリーは自分の力で異変が起こっていることに気づき「念力」「念動力」について調べ始め、
念力を使う練習を始める。

一方、クリスは動画をYOUTUBEに上げ、キャリーはみんなの笑いものにされる。
スーは逆に自分の行動を反省し、キャリーに負い目を感じる。

デュジャルダン先生は虐めた生徒に体育授業での特訓を課し、
従わない生徒はプロム(卒業パーティ)に参加させないと言いだす。
皆はしぶしぶ従うが、クリスは逆切れして特訓をボイコットする。

クリスはプロムに行けなくなり、スーやほかの女子生徒に悪態をつく。
スーはますます自己嫌悪になり、プロムに行かないと言いだし、
自分のボーイフレンドのトミー・ロス(アンセル・エルゴート)に
プロムにキャリーと言ってくれるよう頼む。

トミーは最初渋っていたが、スーの意をくんでキャリーを誘う。
最初はからかわれていると思って断るキャリーだが、熱心に誘うトミーにほだされてOKする。

マーガレットは激怒し、キャリーにプロムには行かせないと言うが、キャリーは布地を買い自分でドレスを縫う。
クリスはキャリーに恥をかかせようと画策し、恋人のビリー(アレックス・ラッセル)やその仲間と
養豚場に忍び込み、豚を撲殺して血を抜く。

いよいよプロム当日。
怒り狂うマーガレットをキャリーは念力で階段下の物置に閉じ込め、トミーとプロムに出かける。
当初は物怖じしていたキャリーもトミーのエスコートで次第に心を開き、プロムを楽しむ。
やがて、プロム恒例のベストカップル(キング&クイーン)の投票が行われる。

その頃、スーの元にクリスから犯行を予告するメールが届き、スーは阻止しようとフロム会場に向かう。
しかし、デュジャルダン先生に見つかって説明する間もなく会場から追い出されてしまう。

トミーに促されるまま、自分の名前を書くキャリー。
投票用紙は集められるが、クリスの親友のティナが投票用紙をすり替え、
キャリーとトミーがベストカップルに選ばれる。

有頂天で壇上に上がるキャリー。
その頃舞台上の梁で豚の血の入ったバケツを用意していたクリスとビリーは、
仕掛けを引いて、キャリーに血を浴びせかけた。

突然のことにパニくるキャリー。
あまりの仕打ちに怒りまくるトミー。
しかし、次の瞬間仕掛けのバケツが落下、トミーの頭を直撃してトミーは死んでしまう。

そしてクリスの撮ったキャリーのパニクリビデオが会場に流れ、皆がキャリーを笑う。
クリスとビリーが逃げるところを見たキャリーはついに怒りが爆発。

キャリーは念力パワーを炸裂させ、嘲笑った生徒たちをなぎ倒し、
大道具や小道具を吹き飛ばして大勢を虐殺する。

キャリーは電線を切り、出火させ会場は大混乱となるも、デュジャルダン先生は助ける。

スーは会場の外から爆発があったと消防に連絡するが、キャリーは会場から出ていく。

クリスとビリーは車で逃げるがキャリーが立ちはだかり、ビリーはキャリーを轢こうとする。
キャリーは念力で車を急停車させ、ビリーはハンドルに頭をぶつけて失神する。

クリスが車を動かそうとするが、キャリーは車を浮かせて阻止して方向を変え、
急に動かしてガソリンスタンドに突っ込ませる。
クリスはフロントガラスに激突、ガソリンに引火して車は爆破炎上、二人は死ぬ。

キャリーは歩いて帰るが、閉じ込めていた母は物置の扉を破って脱出していた。
キャリーが体を洗い、着替えると母が現れ、慰めるふりをしてキャリーに包丁を突き立てる。
逃げるキャリーになおも襲い掛かる母、キャリーはついに刃物を大量に投げつけ、母を磔にする。

我に返ったキャリーだが、母は息絶え、キャリーは叫ぶ。

心配してやってきたスーにキャリーはおなかを触って「女の子だ」と言い、スーを遠ざける。
空から石がどんどん降ってきて、やがて家は跡形もなく壊れてしまう。

スーがキャリーの墓参に来ると墓石にもいたずら書きがされていた。
スーが花束を置いて立ち去ると墓石にひびが入って物語は終わる。

オリジナルは1976年の作品。
ビリー・ノーランを当時売出し中のジョン・トラボルタが演じている。

オリジナルの人物相関を多少勘違いしていた記憶していたが、実は基本的な流れはオリジナルと一緒。
ラストのあの有名なシーンは大人し目に変えられているが、「もう一つのエンディング」は、
オリジナルよりもセンセーショナルで、劇場公開はちょっとはばかると思ったのかもしれない。

かなりサクサク進んでいく印象で、えっ、もうそこ? 展開早っ! と思うことしばしば。
オリジナルがそうだからしょうがないと言えばそうだが、バケツであれはちょっと。
思わずドリフか!? と突っ込んでしまいそう。

オリジナルと全く一緒では芸がないと言われ、大きく変えると良さを潰したと言われるだろうから、
リメイクは難しいところ。
IT系の環境は現代風にしてあるものの、普段の学生生活やプロムナイトは大して変化ないのか。
高校3年にもなって初潮とはいくらなんでも無理がある。
クロエ・モレッツではなく、もっとガリガリでいかにも発育不十分てなキャスティングでないと不自然かも。

いずれにしてもダサく超奥手の女子高生がクロエ・モレッツではちょっと印象が強すぎるかも。(要は可愛すぎる)
ジュリアン・ムーアは怖い。

 


        

 ヒックとドラゴン2  

ドイツ版BD、日本語字幕、日本語吹き替え付き。

ジェイ・バルチェル、ジェラルド・バトラー、アメリカ・フェレーラ、ケイト・ブランシェット

「これがバーク島」と前作と似た出だしで始まるが、前作から5年。
人々はドラゴンを飼い慣らし、それを駆って「ドラゴン・レース」に興じていた。

しかし、ヒック(Hiccup、声:ジェイ・バルチェル)はレースには出ず、ナイトフューリーのトゥースに乗り、
探査と訓練に明け暮れていた。
トゥースの飛行具に改良を加え、自身もムササビスーツによって滑空ができるようになっていたが、
まだ満足のいく結果ではなかった。

また、飛行経路をもとにバーク島の周辺の地図を作っていたが、まだまだ未知の部分は多かった。

そんなヒックをアスティ(Astrid、声:アメリカ・フェレーラ)が追ってくる。
二人は島を離れ、暫し飛行を楽しむ。

そんな中、氷によって家々を破壊された島を発見、近づいていくと島から攻撃を受ける。
島にはリーダーらしきエレット(声:キット・ハーリントン)と言う男がいて、
ヒックとアスティを家を壊してドラゴンを盗んだ犯人だと決めつけ、ドラゴンを捕えようとする。

ヒックらは反発するが、エレットはドラゴ・ブラッドピストにドラゴンを差し出さないと
ひどい目に合うと言ってきかない。

ヒックはアスティとともに島から逃げバーク島に戻る。
ストイック(声:ジェラルド・バトラー)は、ヒックが戻ったことを喜び、次期長に任命しようとするが、
ヒックがドラゴ・ブラッドピストの名を出すと途端に態度を変え、ドラゴンを収納し戦いに備える。

ヒックはドラゴを説得するとしてストイックに反発して島を飛び出し、アスティも続く。

ヒックはエレットの船まで飛び、アスティとともに自ら捕虜になる。
わざと捕まってドラゴの居るところまで連れて行かせる作戦だった。

しかし、ヒックのピンチだと思ったスノット(Snotlout、声:ジョナ・ヒル)、
フィッシュ(Fishleg、声:クリストファー・ミンツ・プラッセ)、
タフ(Tuffnut、声:T.J.ミラー)、ラフ(Ruffnut、声:クリステン・ウィーグ)が、
船まで追ってきてヒックとアスティを解放するが、そこにドラゴンの群れが襲い掛かり、
船は壊され、ヒックはドラゴンに拉致され、トゥースは海に沈む。

ドラゴンの群れを統率するのは奇怪な面をかぶりドラゴンの上に立つ人物。
正体のわからないままヒックは氷に閉ざされた島に連れて行かれる。
心配だったトゥースも海から救い出されて島に連れてこられる。

当初敵対的だった謎の人物がヒックの顎の傷を見て面を取るとそれは女性で、
ヒックが赤ん坊の時にドラゴンの奇襲で死んでしまったと思われていた
母バルカ(Valka、声:ケイト・ブランシェット)だった。

バルカは元々ドラゴンは優しい性格だと思っており、ストイックを説得しようとして失敗していた。
島を襲ったドラゴンが赤ん坊のヒックを殺さないことで確信したが、さらわれてこの島に着いた。

島には氷を吐く超巨大ドラゴン、アルファがおり、その加護の下、ドラゴンが平和に暮らしていた。
ドラゴが戦いの武器としてドラゴンを集めていたのを知って、阻止するためドラゴンを奪っていた。

ヒックはストイックを説得できたのだから、ドラコも説得できると言うが、バルカは信じない。
ヒックが対応に悩んでいると、ストイックが後を追ってきていて、母とも再会を果たす。
ストイックは結果として子供を捨ててしまった引け目を感じているバルカの全てを許す。

その頃、エレットはドラコ(声:ジャイモン・フンスー)にドラゴンを盗まれたこと、
バーク島に多くのドラゴン乗りがいることなどを報告。
ドラコはバーク島を襲う準備を始める。

エレットを追っていたスノットらはそれを知り、ヒックらに知らせる。
ドラコはバルカの島のドラゴンを支配すべく、バルカの島に接近する。

ドラコは自身が操るもう一頭のアルファ(便宜上、以下、アルファ2と表記)の念波によって、
島の全てのドラゴンを支配してしまう。
アルファがアルファ2と対峙、互角の戦いはついにアルファ2の勝利でアルファは倒される。
ゲップ(Gobber、声:クレイグ・ファーガソン)らも応戦するが劣勢となり、
トゥースも支配され、ヒックに向かって火炎を吐こうとする。

トゥースがまさに火を吐こうとしたその瞬間、ストイックがヒックに覆いかぶさって火を浴びて死んでしまう。
一旦は正気に戻ったトゥースはしょんぼりとするが、再びアルファ2の支配下に落ち、ドラコとともに去る。

ヒックらはストイックを船に乗せて海に送り出し、火矢を放って火葬する。
自分たちのドラゴンを奪われ、バーク島に戻れなくなってしまったヒックたちだが、
アルファ2の支配の及ばなかった子供ドラゴンに乗って島に戻る。

島に先回りして戻ったヒックたちはドラコの襲撃を待ち構える。
ドラコはトゥースを駆ってヒックに対峙する。
ヒックの心はトゥースのアルファ2からの支配を解き、トゥースは正気に戻る。
そして、トゥースの念波が多くのドラゴンを味方につける。
アルファ2と対峙したトゥースはスーパーパワーを開花させ、アルファ2を攻撃。

アルファ2は戦意を喪失して逃げ、ドラコも倒されて死ぬ。

こうして島には平和が戻り、ヒックは島の新たな長となるのだった。

超巨大ドラゴンは「アルファ」と呼ばれているが、種名でも愛称でもなく、第1位、トップの意味。
それぞれのグループにアルファがいてもおかしくないが、訳には悩むところだろう。

冒頭のシーンは「1」を髣髴とさせる。
主要キャラとその声は続投。

映像はきれいで、空のシーンはますます冴える。

主人公の年齢設定(前作は15歳、今作は20歳)から見てもお子ちゃま向けではない。
ストイックとバルカの再会シーンなども大人の心を打つ。

「1」では、相手はストイックや島の民ではあるものの、頑なな心も平和的に氷解させられたが、
今作では絶対に分かり合えない敵もいることになってしまっているのはやや残念。

説得に応じず攻撃してくる敵に対しては、結局戦うしかないと言うことか。

全米興収は2億ドルを超えた前作よりは20%ほど減ったが、
海外分が3億ドル以下から1.6倍の4億ドル超で、
全世界計が5億ドル弱の1作目に対し、25%増しの6億ドル超となった。

ドリームワークス・アニメーションの配給は2012年にパラマウントから20世紀フォックスに変わった。
日本での配給も20世紀フォックスとなるが、ビデオスルーの見込み。
なお、当初聞こえてこなかったBD/DVDが2015/7/3発売となった。

本作以外にも、「マダガスカル」「カンフー・パンダ」過去には「シュレック」と、
多くのヒットシリーズを持ちながら経営的には芳しくなく、近年はリストラの嵐のようだ。

本作も「3」の公開が2018年に延期されるなど計画がずれている。

 

 

            

 デンジャラス・バディ  

サンドラ・ブロック、メリッサ・マッカーシー、マーロン・ウェイアンズ、トーマス・F・ウィルソン

FBIの捜査官、サラ・アッシュバーン(サンドラ・ブロック)は難事件を解決したことで
エージェントに抜擢されており、他の捜査官が見落とす武器や麻薬もあっさり見つける程
有能で昇進を希望しているが、他の捜査官には嫌われている。

ある日、上司のヘイル(デミアン・ビチール)にボストンで麻薬組織の捜査を指示される。
組織のボス、ラーキンの逮捕で昇進をほのめかされ、早速ボストン署へ向かう。

アッシュバーンはボストン署に逮捕されている男に尋問しようとするが、
上司のウッズ(トーマス・ウィルソン)はかなり渋る。

実は男は署の問題刑事、シャノン・マリンズ(メリッサ・マッカーシー)に逮捕されており、
マリンズは他の刑事が自分の逮捕した容疑者に手を出すことを極端に嫌うからだ。

マリンズはアッシュバーンと正反対で粗野で乱暴、おしゃれもせず。
なのにモテモテで元彼が今も迫ってくる。

弟のジェイソン(マイケル・ラバポート)をヤクの売人から足を洗わせようと逮捕して
刑務所に入れたせいで家族みんなからは嫌われている。

アッシュバーンががエージェントに抜擢されるきっかけになった難事件解決を
マリンズは即座に冤罪と言ってのける、しかも根拠は勘。

反目しつつも我慢してマリンズと組む羽目になったアッシュバーン。
組織の女などから徐々にラーキンを知る人物に近づく。
バーでラーキンを知る男の携帯に盗聴装置を仕掛けて逃げる。

しかし、二人を追う車。
わざと追突させて飛び降りたら、降りてきたのはDEA(麻薬捜査局)のエージェントで、
秘密捜査でラーキンの情報に近づいていたのにつぶす気かと怒る。

その後も結局なんだかんだあって、アッシュバーンはマリンズの弟のジェイソンから仕入れた情報で
港を張るが空振りになり、逆にジェイソンは組織に撃たれて意識不明になってしまう。

アッシュバーンは捜査から外され、マリンズとやけ酒飲んでぐでんぐでんに。
しかし、そのおかげで、爆弾からは助かる。

その後、ついにラーキンの情報を得て敵アジトに潜り込むが反撃にあってあっさり捕まる。
椅子にしばりつけられ、切り刻まれそうになるが、ラーキンが来たとのことで刻み魔は
アッシュバーンにナイフを刺してその場を去る。

マリンズはそのナイフを使って縄を切り、刻み魔は倒す。
そこに現れたのはDEAの二人。
そのうちの一人がもう一人を殺してしまう。
実はその男こそラーキンの正体で、麻薬組織を取り仕切っていたとの落ち。

マリンズの縄が切れているのを知らないラーキンが油断している隙に反撃し、
二人でラーキンを追う。

足を刺されてまともに歩けないアッシュバーンがズリズリと追い、
最後はマリンズの背後からラーキンを撃ち倒して事件は解決。

マリンズは表彰されてめでたしめでたし。
ただし、冒頭アッシュバーンがエージェントに抜擢された理由の難事件解決は、
実は誤認逮捕、冤罪だったことが分かり、アッシュバーンは上司に再捜査を依頼してその場を去る。

エンドロール後。
メリッサ・マッカーシーがサンドラ・ブロックの嘘を信じて隣の猫をいなくなった猫だと思って連れてくる。
やり取りしているうちに嘘が分かって、メリッサ・マッカーシーが猫を返しに行くシーンがある。

美人で堅物、有能だがモテず友達もいない寂しいFBI捜査官と、
デブで粗野、おしゃれもしないのになぜかモテモテ刑事のバディムービー。

実はどちらもかなり優秀で、当初反目し合っていたが、いつしか互いを理解し協力して敵を倒す。
設定は多少異なるものの、定番、お約束の展開。

つまらなくはないが、それほどでもなく、笑えるがそれほどでもない。

メリッサ・マッカーシーの制服姿は思いっきり似合わない。

全米興収は1億5900万ドルで、2013年の年間15位にランクされている。
ちなみに16位は「なんちゃって家族」。
メリッサ・マッカーシーは20位の「泥棒は幸せのはじまり」にも準主役(助演)で出演
コメディでは実績を上げているが、ブレイクした「プライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」を
超えた作品は今のところない。

 


       

 

 なんちゃって家族   

ジェイソン・サデキス、ジェニファー・アニストン、エド・ヘルムズ、エマ・ロバーツ、ウィル・ポルター。

デビッド・クラーク(ジェイソン・サデキス)は薬の売人。
同じアパートに住むケニー(ウィル・ポルター)には何かと付きまとわれて迷惑に感じている。

ある日、不良少女のケイシー(エマ・ロバーツ)がチンピラに絡まれているところに遭遇。
何とかやり過ごそうとするデビッドをケニーがすごむつもりで「ヤクの売人だ」とバラし、
逆にチンピラにやられてヤクと売上金をごっそりやられてしまう。

ヤクの元締め、ブラッド・ガードリンガー(エド・ヘルムズ)は不始末の代償として、
メキシコのマフィアから麻薬を運んで来れば、不始末は不問、逆に10万ドルやると言われる。

後に引けないデビッド。
思案に苦しんでいるとたまたま通りかかった大型キャンピングカーの一家が、
警官に軽くあしらわれているのを見て「家族旅行に見せかけたなら騙せる」と考える。

同じアパートのストリッパー・ポール・ダンサーのローズ(ジェニファー・アニストン)に
1000ドルで偽家族になるよう誘うが一旦は断られる。
しかし、ストリップ・ハウスが売春を強要したため、店を辞めデビッドの誘いに乗ることにした。

コイン泥棒をしていたケイシーには100ドルで話をつけ、ケニーを加えた偽のミラー家4人が出来上がる。
それぞれが真面目に見えるよう小ざっぱりとした風体を変え、ニューメキシコまで飛行機で移動。
バスサイズのキャンピングカーでメキシコを目指した。

メキシコ国境ではいろいろ説明しようとするデビッドに対し、監視官はすぐ進むよう指示。
うまく行ったと喜ぶデビッドに「問題は帰りよ」とローズは冷静に応える。

メキシコの指定された場所は頑強な塀に囲まれ、機関銃で警備された場所。
ブラッドから聞いた「パブロ・チャコンの使いだ。ほんの少しのブツを受け取りに来た」が通じ、
マフィア連は麻薬をキャンピングカー所狭しと詰め込み始める。
聞いていた「少しの量」にしては多すぎる。
デビッドは焦ってブラッドに電話するが、すべては手筈通り、話はついているので、
アメリカに戻るときは1番ゲートを通れ、と指示される。

マフィアの砦を出てすぐ、メキシコの警官が待ち構えていた。
あそこから出てきたってことは・・・、万事休すかと思いきや「賄賂をよこせ」という。
要求は1000(ドル)、手持ちがないというとフェラでも良い、しかも男が良い。
デビッドはケイシーを説得するが、もたもたしている間に1000ペソか、フェラか、と言われ、
あっさり1000ペソ(80ドルくらい)を払う。

いよいよアメリカ国境検問所。ゲートは指示通り1番。
隣にも大型のキャンピングカーが並ぶ。
フィッツジェラルド家と名乗るひげ親父、ドンとやたらハイテンションな妻、エディ。
ケイシーはかわいい娘、メリッサ(モリー・クイン)に一目ぼれ。

見逃してくれるはずの1番ゲートは直前の車からごく微量の麻薬が見つかり、
ドライバーは引きずりおろされて国境警備の警官にボコボコにされる。

デビッドが焦って車を動かし、毛布に包まれたヤクのひと塊がローズの前に。
赤ちゃんだ、と喜ぶエディをしり目に2番ゲートに車を進める。
警備犬が車に向かって吠え、一家全員が「赤ん坊」も含めて降ろされる。
警備員は一家に向かって「何か違法なものはないか。」と語る。
「最後通告だぞ」「ドアを開けるともう取り返しがつかないぞ」とドアに手を掛けると、
密入国をたくらんでいたメキシコ人が数人キャンピングカーの下から飛び出してきて逃げ、
国境警備の警官は一家に詫びを言って密入国者を追い、一家はそのまま検問を通過できた。

このまままっすぐブラッドの屋敷へ。
と思ったのもつかの間、車がラジエーターの故障でオーバーヒートして止まる。
言い争いになって呆れたローズとケイシーが車を降りて行ってしまう。

そこへ追いついたのはフィッツジェラルド一家。
ミラー家の車を修理工場まで弾いてくれると言う。
フィッツジェラルドの車に同乗し、よりによって彼がDEA(麻薬取締局)のエージェントだと判る。

ところが、行った先はあいにく終業後。翌日の始業時までキャンプして過ごすことになった。
寝ているフィッツジェラルドのテントに潜り込み鍵を盗んで逃げる作戦が、エディにばれ、
スワッピングの夜這いと勘違いされ、何とかごまかして戻る。

一方のケニーはメリッサといい感じになり「キス」と思ったら、ハグだけして車に戻り、
キスもしたことないと告白、ケイシーとローズに散々バカにされた挙句、キスの練習をするが、
メリッサに見られてしまう。

翌日、フィッツジェラルド家と別れ、車も直ったところで、
麻薬を横取りされた本物のパブロ・チャコンが一家を追ってきた。

4人はチャコンに殺されそうになるが、ローズがポールダンスでごまかして
スチームを浴びせてのがれ、チャコンの車を破壊して逃げる。

しかし、その際のドタバタで、果物に紛れ込んでいたタランチュラがケニーのキンタマにかみつき、
ケニーのキンタマがとてつもなく腫れ上がってしまう。

急遽、近くの病院に入院、デビッドは騙されていたことでブラッドに怒りをぶつけ、
50万ドルの要求をのませる。

但し、そのために早くブラッドの家まで行かねばならないが、ケニーを置いていくいかないで揉める。
結局、あと数時間待つことになり、またもフィッツジェラルド家に遭遇する。
ちょうど近くで花火大会があり、寄っていたのだ。

数時間後、ケニーを連れてさっさと出発したいデビッドはつい50万ドルと口走り、
ローズ、ケイシー、ケニーは呆れて喧嘩になり、デビッドは一人で出発してしまう。

しかし、みんなのことが気になって戻ったデビッドに皆は冷たいそぶりだが結局一緒に行く。
ところが、チャコンと部下に見つかってやられそうになり、フィットジェラルドに助けてもらうものの、
麻薬の話がばれてしまう。

ブラッドの邸宅。
2トンもの麻薬を運び込んだデビッドに遅れたから金はなし、とうそぶくブラッド。
しかし、そこにDEAが突入してブラッドを逮捕。
デビッドには司法取引で証言したら一家ともども証人保護プログラムの対象にすると言われ、
ミラー家は本当に家族として暮らすことになってしまった。

**

R指定コメディながら、1億5千万ドルを稼いで思わぬ(失礼!)大ヒット。
サンドラ・ブロックとメリッサ・マッカーシーの「デンジャラス・バディ」には僅差で負けたが、
堂々の2013年の興収ランキング16位。

この映画を見るまでジェイソン・サデキスとエド・ヘルムズの見分けがつかなかったと言うか、
同一人物かと思っていた。本作でも予告段階では一人二役? と思っていた。

ジェイソン・サデキスは「モンスター上司」のカート。
エド・ヘルムズは「ハング・オーバー」のスチュアート(スチュ)
単独で出ていると未だに判りづらい。

下ネタ満載。

ジェニファー・アニストンが絵当てゲームで大声で「BIG DICK」「BIG COCK」と叫ぶシーンは、
一般向け予告では「BIG BLACK PEANUTS」と言い換えられていた。

最初は金のためだけと思っていた4人が、次第に互いを気遣い本物の家族のようになっていくのは、
定番というか定石通りだが、嫌味でもわざとらしくもなくうまくまとめられている。

危機一発が思わぬ展開でうまく収まるのも定石通りだが、より悪い方向へ、と思った展開が
後々うまく回収されて、勘違い小ネタも面白い。

コメディでは難しいダジャレセリフもうまく字幕化されてはいるが、劇場版とBDではだいぶ違うらしい。

キャンピングカーに音楽が流れるシーンのNGで、ジェニファー・アニストンのヒットTVシリーズ
「フレンズ」の主題歌が流れる。(スタッフの仕掛けたドッキリ)

 


       

 ジャッカス/クソジジイのアメリカ横断チン道中   

ジョニー・ノックスビル、ジャクソン・ニコル

86歳のアービング・ジスマン(ジョニー・ノックスビル)は、長年連れ添った妻、エリーを病気で亡くした。
一方、仮釈放中のアービングの娘のキミー(ジョージナ・ケイツ)は、違反で刑務所に戻ることになり、
8歳の息子(アービングの孫)のビリー(ジャクソン・ニコル)を夫のチャック(グレッグ・ハリス)に
預けるようにアービングに頼む。

アービングはビリーを連れてチャックの元に向かうが、その途中様々なトラブルを起こす。

法律事務所の待合室で8歳のビリーはママが死んだ、といって周りの同情を買う。
しかし、部屋から出てきたのはビリーの母のキミー。
刑務所に戻らなくちゃなんないから、おじいちゃんの所に行くよ、と言って周囲を驚かす。

その頃、ネブラスカの病院で妻が死んだと告げられたアービングは「ついに自由になった」と叫んで周りから呆れられる。

妻の葬儀。
喪主としてあいさつに立ったアービング。参列者は聖歌隊の面々。
本来なら知らない人だけでなく娘と孫にも来てほしかった、と語るアービングだが、娘が孫を連れて現れる。
アービングはマイクを持ったまま外に出て娘と揉める様子がみんなに聞こえてしまう。
娘のキミーは最後の挨拶だと言ってエリーの遺体に近寄るとネックレスを外して取り、アービングと揉める。
勢いで棺桶が傾き、遺体が床に転げ落ち、参列者は驚く。

アービングはカウンセラーを頼み、PCのウエブ電話でチャックとビリーの養育について話す。
最初は金がないと渋っていたチャックは同居人の児童手当がもらえると聞いて態度を翻し、
アービングにビリーをノースカロライナのローリーまで連れてくるよう言う。

アービングは妻の遺品を手放すことにし、ガレージセールを始める。
訪問者に可動ベッドの説明をしていて、訪問者がスイッチを押すとベッドが激しく開閉し、
寝てみせていたアービングをしこたま屈折させる。

アービングはベッドを運ぶと言って運送屋を呼ぶが、運ぶのはベッドではなく、ベッドに寝ているエリーの遺体。
葬儀屋の手違いで遺体が家に運ばれたとして運送屋に手伝わせて、遺体を車のトランクに入れる。
これであんたらも共犯だと言い放ち、運送屋を呆れさせる。

車で出発。
暫くしておなかが空いたのでスーパーに立ち寄り、アービングは売り子のお姉さんにちょっかいを出す。
その間、ビリーはコイン遊具乗り物が動かないので直して、とアービングに言い、
アービングが乗り込むと、遊具は勢いよく飛び出してガラスを突き破って店内に飛び込む。

アービングは幸いにも怪我をしておらず、ビリーを連れて去る。

アービングはビリーを車に残し、ビンゴ・クラブに行く。
そこで周りの女性にいろいろちょっかいをだし、スタンプインクを飲んでみんなに驚かれる。

ビリーは車を降りて通りがかりの男性に靴紐を結んでもらうと、パパになってくれと言って困らせる。

アービングはスーパーに行って食品を勝手に開けてその場で食べ、残りを棚に戻す。
店員に咎められると、ポケットに食品を詰め込んで逃げ、車の前で捕まる。

アービングはもう面倒見きれないと言ってビリーを箱に詰め、宅配でローリーまで送ろうとする。
係の女性は箱の中から声が聞こえるのを訝しがるが、アービングは電動の人形が喋っていると言ってごまかす。
しかし、ビリーが顔を出してしまい、配達を断られる。

泊まるのはモーテル。
隣の部屋を訪ねてきている男性の前で、トランクから遺体を出して部屋に持ち込もうとして怪しまれる。
アービングは黒人女性が集まるクラブはないかと聞き、男性ストリップクラブを教えてもらう。

アービングはビリーを置いてそのクラブに行き、黒人女性にちょっかいを出す。
男性ストリッパーに負けないと言ってズボンを下し、タマキンをふりふりしながら踊り、結局追い出される。

一方、ビリーはアービングを探しにアダルトショップなんかを訪ね、店員をシナモンと呼んだりしてウザがられる。

翌日やっとアービングが戻ってきて旅が続く。
おなかが空いたと言うビリーにアービングは知らない結婚式に勝手に乗り込んでいく。
アービングは飾ってあったシャンパンタワーの下の方のグラスを抜いて崩してしまい、
転んだ勢いでウェディングケーキもひっくり返す。

レストランでアービングはおならをし、ビリーはもう一回するように言う。
アービングは椅子の上に立っておならをしようとして中身を思い切り壁に噴射、
慌ててビリーと逃げる。

いよいよ、ローリーが近づいてきた。
美少女コンテストのチラシを見るが開催はまだだ。二人は先を急ぐ。

ローリーのチャックとの待ち合わせ場所にはバイカーの軍団GoDが休んでいた。
GoDとは Guardian of Children の略。屈強だが児童虐待を防ぐ団体。

チャックは息子が来る、と自慢げ。
そこにアービングがビリーを連れて現れる。
いかにも子供を苛めそうなチャックにビリーを渡し、つらそうに店を去るアービング。
GoDのメンバーが俺たちが子供を苛めさせはしないと、アービングに告げる。

車を走らせるアービングだが、意を決してビリーを連れに戻る。
その頃、店ではおなかが空いたと言うビリーに食べ物を与えないチャックはGoDから睨まれていた。
アービングがビリーを連れ戻しに来てチャックと揉める。
ビリーを金づるだと言うチャックに怒ったGoDが中に入り、アービングはビリーを連れて逃げるが、
スタート時にバイクに車をぶつけてしまい、そのまま走り去る。

チラシで見た美少女コンテストにビリーを女装させて出すことにしたアービング。
ビリーはセーラー服のぽっちゃり少女になって出番を待つ。
いよいよビリーの出番。
最初は可愛く踊っていたビリーだが、途中からセーラー服を脱ぎ捨ててビキニになり、
ポールダンスを踊り出す。

審査員も目をぱちくり。他の大人は子供の目を覆って見せないようにする。
アービングはビリーに札を撒くパフォーマンスでダンスに参加。
勢い余ってビリーのブロンドウィグをはたき落とし、男の子とばれて逃げだす。

橋の上、エリーが望んでいたからと言って、トランクから遺体を担ぎ出したアービングは、
遺体をそのまま川に投げ捨てる。

そして橋から釣り糸を垂らし、ビリーと釣りを楽しむことにした。

エンドロール中にネタばらしのシーンが流れる。
そう、大半は全くの素人でジョニー・ノックスビルにドッキリを仕掛けられた格好。
たいていの人はおかしいと思ったとかいうが、実際には全くジョニー・ノックスビルに気付かず。
本編には出てこないが、監督のスパイク・ジョーンズが特殊メイクした老婆、グロリアも登場する。

例によって、「絶対真似しないように。真似して怪我しても知らないよ。」みたいなクレジットが出る。

凄い下品な下ネタ満載だが、ぼけたジジイの戯言だと思ったたいていの人は笑って許す。
普通の人がやれば、良くてセクハラ、下手するとぶんなぐられる危険性大。
実際エンドクレジットで流れたシーンでは危ない場面もあったから、セーフ/アウトは紙一重。

カットされたシーンを中心にしたビデオ版「BAD GRANDPA.5」が発売されている。

展開はデタラメだが、第86回アカデミー賞の「メーキャップ&ヘアスタイル賞」にノミネートされ、
同年のハリウッド・メーキャップ&ヘアスタイリスト組合賞で「実写版ベストメーキャップ効果賞」に輝いている。

 


      

 

 ハングオーバー!!! 最後の反省会   

ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ジャスティン・バーサ。

冒頭は前作でインターポールに捕まったレスリー・チョウ(ケン・チョン)が服役中の
バンコクの刑務所から脱獄するシーンで始まる。

場面は変わってカリフォルニア。
キリンをオープンカーで牽引するトレーラーに乗せて走るアラン(ザック・ガリフィアナキス)だが、
キリンは陸橋にぶつかり、哀れ首がちょん切れて絶命。
さらに、飛んだ首のせいで多重事故が起こってしまう。

家で一同に叱られまくりのアラン。
怒りまくっていた父シッド(ジェフリー・タンバー)は心臓発作であっさり死んでしまう。

父の葬儀で美声を聞かせるアランだが、その弔辞の内容はてんでデタラメ。
帰宅後も(これはいつもだけど)悪態をついたり言動がおかしく、母親も参ってしまい、
全員で相談の上、アランをアリゾナのリハビリ施設に入れることになった。

こうして、アラン、フィル(ブラッドリー・クーパー)、スチュアート(エド・ヘルムズ)、
ダグ(ジャスティン・バーサ)の4人でアリゾナに向かうこととなった。

ところが途中、車をトラックにぶつけられて、拉致され砂漠の真ん中に連れて行かれる。
拉致犯は麻薬ディーラーのマーシャル(ジョン・グッドマン)とブラック(マイク・エップス)。
二人はチャウの居所を教えろと迫る。

マーシャルが石油王から盗んだ4200万ドルの金塊のうち、半分の2100万ドルをチャウが強奪。
金を返すことを拒否したまま脱獄したと言うことだった。

そして、チャウがアランと連絡を取っていることが分かったため、
マーシャルはダグを人質にアラン、フィル、スチュアートにチャウを連れて来いと命じる。

チャウからアランにメールが入り、3人はメキシコに向かう。
チャウと落ち合った3人は散々揉めるが、結局はチャウの隠した金を取りに行くことになった。

チャウの昔の家と言う豪邸から2100万ドル分の金塊を運び出したが、
チャウは3人を閉じ込めて警報を作動させて逃げてしまい、3人はわけもわからず逮捕される。

その後3人は車を移し替えられて別の場所に移送されるが、着いた先はさっきのチャウの家だった。
しかし、そこは実はマーシャルの家。
チャウは3人を騙して金塊を返すどころか、残りの金塊を盗ませたのだ。
マーシャルは怒り狂い、チャウを連れてくるよう3人に命令する。

全く手掛かりのなかった3人だが、チャウが乗り逃げした車にはフィルの携帯が残っていて、
ラスベガスにいることが分かる。

フィルの車は質屋の前にあった。
店のキャシー(メリッサ・マッカーシー)から情報を仕入れ、
「1」でスチュが結婚する羽目になった売春婦のジェイド(ヘザー・グレアム)のつてで、
チャウがシーザーズ・パレス・ホテルのスイートルームにいることを突き止める。
フィルとアランが屋上から侵入するも、チャウはベランダから飛び降り、パラシュートで逃げる。

地上で待機していたスチュアートが車であとを追い、遂に落下してきたチャウを跳ね飛ばして捕まえ、
トランクに押し込む。
チャウのいた部屋にはまだ金塊が残っていたのでそれを回収して、マーシャルの指示した場所に向かう。

指示された場所で合流し、マーシャルに見つけた金塊を返す。
マーシャルは約束通りダグを返すと、チャウが入っているトランクに向けて発砲。
振り返って4人に銃を向けていると、サンルーフから飛び出したチャウがマーシャルと部下を射殺。

チャウはアランに仲間になれと誘うがアランは拒否。
4人はラスベガスへ戻る。

フィルの車のあったキャシーの店でアランと3人は分かれる。
アランはキャシーをデートに誘い、キャシーは受ける。

半年後、アランはキャシーと結婚することになり、アランはフィル、スチュアート、ダグに
これからはあまり付き合えないと宣言。3人は残念だと言って喜ぶ。

こうして静かなエンディングかと思いきや、アランとキャシーの結婚式の翌朝。
めちゃくちゃになった部屋で目を覚ましたフィルの前に現れたのは巨乳となったスチュアート。
一体何がなんだかわけがわからないうちに物語は幕を閉じる。

今回は途中までハングオーバー(二日酔い)は出てきません。
アランのいかれっぷりは毎度のことで、チャウもそれに匹敵するいかれっぷり。
キャシー(メリッサ・マッカーシー)の危なっぽさも互角でまさに「類は友を呼ぶ」

ザック・ガリフィアナキスは多少まともな役もやるにはやるが、KYないかれ男がはまり役で、
ロバート・ダウニーJrと共演した「デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜」でも
ほぼ同じキャラだった。

メリッサ・マッカーシーは「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」でブレイクし、
「泥棒は幸せのはじまり」ではジェイソン・ベイトマンと
「デンジャラス・バディ」ではサンドラ・ブロックと共演を果たす。

 


      

 モンスター上司 

ケビン・スペイシー、ジェイソン・ベイトマン、ドナルド・サザーランド、コリン・ファレル、
ジェイソン・サデイキス、ジェニファー・アニストン、チャーリー・デイ、ジェイミー・フォックス。

デイブ・ハーケン(ケビン・スペイシー)の下で働くニック・ヘンドリックス(ジェイソン・ベイトマン)は、
ハーケンのパワハラで苛め抜かれていた。
いずれ営業本部長(Vice President of Sales)にすると言われて耐えていた。
しかし、新任の営業本部長はハーケン自身。
すっかりコケにされたが、モチベーションを上げるためと言われ愕然。

デイル・アーバス(チャーリー・デイ)はセクシーな歯科女医ジュリア・ハリス(ジェニファー・アニストン)の
助手として働いていたが、ジュリアからのセクハラに困っていた。
しかし、公園での立ちションを幼児への性犯罪として逮捕された過去のあるデイルにはほかの働き口はない上、
フィアンセにデタラメを言うと脅される。

カート・バックマン(ジェイソン・サデイキス)は、ジャック・ペリット(ドナルド・サザーランド)の社で
会計士として働いていたが、バカ息子のボビー・ペリット(コリン・ファレル)に手を焼いていた。
ある日、ジャックが心臓発作であっさりと死んでしまい、ボビーが新社長になりコカインに女のやりたい放題。
挙句、諫言を呈するカートを悪者に仕立て上げ、カートは社で孤立状態。

幼馴染みのニック、デイル、カートは一緒に酒を飲み、上司の悪口を言っているうち、
殺してしまおうとの話で一致する。
自分たちが手を下せばすぐにばれると思った3人は黒人街のバーに殺し屋を探しに行く。

カートのKY発言もあって店を抜けると、マザーファッカー・ジョーンズ(ジェイミー・フォックス)と名乗る
黒人が近づいてきて、3人殺すなら3万ドルよこせ、と言う。
値切ると5千ドルになり、3人は貯金を叩いて金を用意する。

再び、MF・ジョーンズ(本名、ディーン・ジョーンズ)に会うと、自分は殺人コンサルだから、
殺しはしないと言われ、互いにそれぞれの上司を入れ替えて殺せ、とアドバイスされる。

3人はそれぞれの上司の弱点を探るためそれぞれの家に行くことに。
まずはボビーの家。
家でも酒池肉林のボビーが車で外出したところを見計らって3人で侵入。
置いてあったコカインをひっくり返し、元に戻そうとしてデイルがコカインを吸ってハイになる。
ボビーの携帯にはコカインパーティの乱痴気が写っていた。

続いて、ハーケンの家。
ボビーの家での失敗があったのでデイルは車で待機。
ニックとカートが隠し鍵を見つけて、正面玄関から入る。

二人が家の中を探っているとき、ハーケンがジョギングから帰ってきた。
のんびりお菓子を食っていたデイルは袋を窓から捨てハーケンを咎められる。
ところがお菓子のピーナッツにアナフィラキシー・ショックを起こしたハーケンが昏倒。
デイルは焦ってハーケンの持っていたエピペン(アナフィラキシー・ショック用緊急治療注射薬)を
何度もハーケンに突き刺す。

その様子を家の中から見たニックとカートはデイルがハーケンを刺殺したと思い込み、慌てて家を出る。
その際、ボビーの携帯を落としてしまう。

ハーケンはデイルの処置で息を吹き返すが、たまたま帰ってきた妻のロンダはデイルの行動に感激。
それを見たハーケンはデイルが妻の浮気相手ではないかと疑う。
デイルは逃げ、家から出てきたニック、カートと合流する。

翌日はカートがジュリアの家を監視、ニックはボビーの家を監視する。
ハーケンは家でボビーの携帯を見つけ、妻の浮気相手だと考える。

ニックが監視していると、ハーケンがやってきてドアをノック。
顔を出したボビーに銃を一発撃ちこむ。ハーケンは倒れたボビーにもう一発撃ちこむと去っていく。
びっくりしたニックは大急ぎで車を走らせ、信号無視をして自動監視装置に写真を撮られる。

バーで再びMF・ジョーンズと会った3人は、犯人の自白を録音しろとアドバイスされる。
帰る途中、警察にボビー殺害容疑で同行を求められた3人だが証拠がなく、交通違反切符だけで家に帰る。

ハーケンを問い詰めて犯行を録音しようと考えた3人はICレコーダーを用意してハーケン宅に乗り込む。
しかし、丁度ハーケンの誕生日パーティでいろいろあって、カートはハーケンの妻としけこみ、
ニックとデイルはICレコーダーが無いままハーケンに対峙、ハーケンは自白するが録音できない。

ニックとデイルはカートと一緒に逃げ、ハーケンは逆切れして3人を追う。
カーチェイスの最中、デイルにジュリアから電話があり、エロ会話をさせられる。
何度か衝突の後、3人の車はカーナビ支援のオペレーターによって遠隔停止させられハーケンに追いつかれる。

ハーケンは3人を撃ち殺すのではなく、ボビー殺しの罪をなすりつけるため自分の足を撃ち、デイルに銃を渡す。
ちょうどそこへパトカーが到着3人を逮捕。
3人はICレコーダーを聞けと警官に言うが、衝突までの無駄話とデイルのエロ会話しか入ってない。
立つ瀬の無い3人だったが、カーナビ支援オペレーターが衝突感知後を録音してあると言い、
ハーケンの嘘と殺人がばれてハーケンは逮捕され、3人は協力と引き換えに不起訴となる。

ニックは会長に認められて社長となり、カートは同僚が新社長となって引き続き会社に残る。

デイルは相変わらずジュリアのセクハラに困っていたが、元エリートの無職同級生を使って
ジュリアのセクハラを暴き、今後一切の手出しをしないことを約束させる。

めでたし、めでたし。

主役3人より、苛め役(直属の上司)の3人の方がビッグネーム。

主役3人の中ではジェイソン・ベイトマンが唯一まともな役。
ジェイソン・サデイキスはKYで色ボケだし、チャーリー・デイも能天気でKYな役。

上司ではコリン・ファレルが一番ひどい。
色ボケヤク中のバーコードハゲをうまく演じている。

「2」では、主役3人にジェニファー・アニストン、ケビン・スペイシー(服役中)、
ジェイミー・フォックスが続演。
クリス・パインやクリストフ・バルツが参戦。R指定で2014/11に全米公開。

ピーナッツアレルギーは重篤なアレルギーを起こすため、法令により「特定原材料」として表示義務がある。
2005年にカナダでピーナッツバタートーストを食べた少年とキスした少女が死亡した事件があったほどで
少量でもショックを起こすことがあり、エピペン(アドレナリン・インジェクター)が有効。

日本の2012年の給食チヂミお代わり事件でもエピペンがあれば助かったと言われている。

 


     

 

 ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日 

セス・ローゲン、ジェームズ・フランコ、ジェイ・バルチェル、ジョナ・ヒル、
ダニー・マクブライド、クレイグ・ロビンソン、エマ・ワトソン、マイケル・セラ。

冒頭はロサンゼルス空港で誰かを待つセス・ローゲン。
通りすがりの男が「セス・ローゲン元気か、何やってんだ」と声をかけ、
セス・ローゲンがセス・ローゲン役で出ていることが分かる。

やってきたのはジェイ・バルチェル。
二人で仲良く、セス・ローゲンの家に行き、TVを見たりゲームをしたり。

やがてセス・ローゲンが新築したジェームズ・フランコの家に行こうと言いだし、
ジェイ・バルチェルは嫌々ながらついていく。

豪華なジェームズ・フランコの家。
多くの芸能人が集い、騒いでいた。

ジェイ・バルチェルはジョナ・ヒルが嫌いだし、雰囲気になじめずタバコを買いに行くと言う。

セス・ローゲンも付き合い、コンビニでジェームズ・フランコの家に戻る戻らないでもめている時、
突然、地震が起き、コンビニの天井に穴があいて、青い光が差し込み、客のほとんどはそれに飲まれてしまう。

コンビニ店主はわめいていたが、機材の下敷きになって潰れ、びっくりした二人が外に出ると、
電柱は倒れ、車はぶつかり、大混乱の中、二人はやむなくジェームズ・フランコの家に戻る。

家では誰も慌てておらず、二人の話を信じない。
しかし、再び地震が起こり、パニクった連中が外に出ると、町中が火の海だった。
地面にひびが入り、倒れてきた街路灯の支柱がマイケル・セラに刺さったのが地獄のはじまり。
目の前に大きな穴が開いて、下にはマグマが見え、大勢の人が呑み込まれていく。
ジェイ・バルチェルも穴に落ちるが、ギリギリで引っかかり、なんとか這い上がってくる。

こうして生き残ったのは、ジェームズ・フランコ、セス・ローゲン、ジェイ・バルチェル、
ジョナ・ヒル、クレイグ・ロビンソンの5人。

尋常ではない事態に5人は水や食料をかき集め、あちこちを補修して
来るかどうかもわからない救助を待つことにした。

その夜は、みな恐怖に怯えながら寄り添って寝ることに。

翌朝、貴重な食料をふんだんに使い、朝食を作ったのはダニー・マクブライド。
昨日は酔っぱらって早々とバスタブで寝ており、事態の深刻さを判っていない。

皆に散々文句を言われながらも逆切れする始末。
この後もくだらないことでダニー・マクブライドに振り回される。

やがて、ドアを叩く音。
一人の男がドアの穴から首を突っ込んで助けを求める。
見知らぬ男を助けるべきかどうかでもめていると、外で何かが近づき男の首を切り、
生首が部屋の中に転がり大パニックとなる。

また暫くすると何者かがドアを破って入ってくるが、それはエマ・ワトソンだった。
エマ・ワトソンに寝室を割り当て、部屋の外でジェイ・バルチェルが言い出したことをきっかけに、
エマ・ワトソンを襲うの襲わないのの話になり、それを聞いたエマ・ワトソンは怒り狂い、
飲料をすべて持って家から出て行ってしまった。

ジェイ・バルチェルはこの事態を「最後の審判」で、青い光に飲み込まれた人は
「携挙」(けいきょ、ラブチャー)されたのだと言うが皆は信じない。

地下室に水があることに気づいたジェームズ・フランコだが、その入り口は外。
くじで負けたクレイグ・ロビンソンが外に出るが悪魔の咆哮に怯えて戻ってくる。

コンクリートの床を掘り破って地下に行くことにし、ここでもまた揉めに揉めるが、
結局はジェイ・バルチェルとセス・ローガンの番の時に床が抜けて地下から水を取り出す。

しかし、水の配分を巡ってまたダニー・マクブライドが暴れ、追い出されることになった。
ここでも一悶着あるが、ダニー・マクブライドは追放。

今度は食料を探しに行くことになるが、くじで負けたセス・ローゲンが行かないと言いだし、
ジェイ・バルチェルとクレイグ・ロビンソンが外に出る。
近くの家に缶詰めなどの食料があり、戻る戻らないで揉めるが、結局は戻る。

前夜、悪魔に襲われた(と思われる)ジョナ・ヒルが暴れ出しみんなを襲うので、
ジョナ・ヒルをしばりつけ、ジェイ・バルチェルが悪魔祓いを行うが効かない。
そのうち、ろうそくが倒れてシーツが燃え、ジョナ・ヒルにも引火。

ジョナ・ヒルは火だるまとなって暴れ回り、家じゅうに延焼。
全員で外に逃げるが、外の悪魔に阻まれる。
クレイグ・ロビンソンが身を挺して3人を逃がそうと、悪魔に立ちはだかると
青い光に包まれて天に召される。
やはり自己犠牲の善行が携挙のきっかけになるのだ。

3人で逃げる途中、マッドマックス的な悪人集団に捕まるが、そのボスが何とダニー・マクブライド。
ジェームズ・フランコは二人を逃がそうとして、青い光で天に上りかけるが、
その途中でダニー・マクブライド一味に悪態をつき、光が消えて落下、食われて死ぬ。

残る二人にジェイ・バルチェルはセス・ローゲンを逃がそうとして天に上り、
セス・ローゲンの手を握って天に連れて行こうとするが光は弱まっていく。

セス・ローゲンはこのままでは二人とも落ちると言って自ら手を放すが、
それが善行となって再び天に昇っていくことができる。

上り詰めたときは天国。
待っていたのは天使となったクレイグ・ロビンソン。
セス・ローゲンもジェイ・バルチェルも天使の輪を冠して天国の住民となり、
バックストリート・ボーイズとともに歌と踊りで大団円を迎える。

**

キャストはほぼ本人役。
主要キャストの他にクリストファー・ミンツ・プラッツ、ポール・ラッド、リアーナなどなど。

台詞も展開もふざけてはいるが、こういう非常事態にこそ、普段と違う本性が現れたり、
落ち着いてみればどうでもいいようなことにこだわったりと、見ようによっては至って真面目。

ディザスター・ムービーでよくある登場人物の独白ビデオを撮るシーンなどもある。

予告を見た段階ではエイリアン・インベーション的なSFコメディ映画だと思っていた。
中盤からは「最後の審判」「携挙」「悪魔祓い」聖書の引用も多々あり、
宗教的な映画かと思いきや、とんでも映画でした。

 


     

 

 ネイビー・シールズ  

アメリカ海軍特殊部隊、ネイビー・シールズ。

コスタリカに潜入していたCIAエージェント2人。
作戦の打ち合わせ干していたところに敵が急襲。
男性エージェントは射殺され、女性エージェントは拉致される。

ネイビーシールズは、エージェント救出作戦を敢行する。

隊長ルーク大尉、副長のデーブ准尉の分隊はヘリで現地近くまで行き降下、徒歩で敵アジトに接近。
一方重火器を載せた援護部隊はパワーボートで現場に向かう。

分隊は敵アジトを急襲し、拷問されていた女性エージェントを確保し、敵の車を奪って逃走。
集合地点を次々と破棄し先に進むが、ギリギリのところで援護部隊が到着し敵を撃破。
全員が無事に脱出する。

女エージェントとともに回収した携帯から、テロ計画が発覚する。
そのカギとなるのはクリストと呼ばれる男。

ルークの分隊への次の指令はクリストの確保。
クリストは確保され、家族の安全と引き換えにテロ計画をゲロ。
テロの首謀者は、アブ・シャバールと言うイスラム過激派と判明する。

アプ・シャバールは、ロシア近隣でゲル状のプラスチック爆弾を仕込んだベストを入手。
メキシコからアメリカに密入国し、自爆テロを仕掛ける計画だった。

ルーク分隊はメキシカン・マフィアのアジトに潜伏入しているアプ・シャバールと
自爆テロリストの確保に向かう。

メキシコ側から地下トンネルに入ってしまうと追撃はかなり困難になる。
ルーク分隊はマフィアの攻撃を受けながら、アプ・シャバールを追い詰めていく。
その過程でルーク大尉は手榴弾をかばって爆死。
デーブ准尉も足に負傷するが、遂にアプ・シャバールを撃破し、テロ計画の阻止に成功。

帰国後はルーク大尉の葬儀が行われ、仲間の見送りを受けて棺は埋葬された。

**

全世界を股に活躍するネイビー・シールズのプロモーションビデオ。
人知れぬところで活躍し、同胞の救出やテロ組織の壊滅をめざす。
危険な作戦に文字通り命がけで尽力するシールズ隊員たちの戦闘行動と他愛ない日常。

ネイビー・シールズの隊員は本物のネイビー・シールズ。
作戦自体はフィクションだが、装備や作戦行動は実際に即しているらしい。

よくある新兵(あるいはシールズの新人)の成長物語ではない。
訓練の様子も出てこない。
ヘルメットに装着されたビデオカメラの一人称映像も臨場感を増す。

原題は「ACT of VALOR」(勇気ある行為)
タイトルにネイビー・シールズ、シールズを含む映画は多くあり、
ずばり「ネイビー・シールズ」(原題もNAVY SEALS)もある。

 


     

 

   
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