アンドリュー(マイルズ・テラー)はジャズ・ドラマーになろうと、名門のシェイファー音楽学校へと進学、練習に励む。

ある日、アンドリューの所属するクラスに同校の名指揮者、フレッチャー先生(JKシモンズ)が、突然やってきて、何人かに楽器を演奏させる。
そして、アンドリューを指名して明日朝、自分のバンドの練習に来るよう指示して退室する。

アンドリューは浮かれて、いつも父と行く映画館で気になっていた売店の売り子、ニコル(メリッサ・ブノア)をデートに誘い、OKをもらう。

翌朝、アンドリューは寝坊して指定の時間(6時)に遅れ、急いで教室に行くも誰もいない。
ドアには練習は9時からとあり、アンドリューは黙々と誰かが来るのをただ待つ。
9時近くになり、バンドメンバーが集まり、アンドリューは主ドラマーのタナー(ネイト・ラング)にドラムの音程調整をやらされる。
9時ちょうどにフレッチャーが現れて練習が始まる。

アンドリューは主ドラマーの譜面めくりだ。

フレッチャーは練習開始早々、誰かが音を狂わせていると言い、トロンボーン奏者一人を追い詰めて追い出してしまう。
が、実際に音程が狂っていたのは別のトロンボーン奏者だった。

休憩後、フレッチャーは第2奏者であるアンドリューに演奏をさせる。
フレッチャーはリズムが狂っているとアンドリューを責め、椅子を投げ頬を叩き、アンドリューを追い詰める。

アンドリューは必死で個人練習に打ち込む。指の皮がめくれ文字通り血がにじむまで練習を繰り返すが、メイン奏者にはなれない。
そんな中、大会の当日、タナーから預かった椅子に楽譜を置いたまま自販機で飲物を買っている間に楽譜がなくなってしまう。
その直前に「楽譜を無くした馬鹿がいる」と散々言われていただけに焦るアンドリュー。
フレッチャーは楽譜を預けたタナーが悪いと言い、タナーは楽譜を覚えていないので演奏できないと言う。
アンドリューは暗譜していると言い、フレッチャーにプレッシャーを掛けられながらドラマーを交代する。
アンドリューは見事に「WHIPLASH」を演奏し、学園は優勝する。

アンドリューは主奏者に格上げされ喜ぶが、家族や親戚はドラムなど低俗、アメリカンフットボールこそカレッジスポーツだと馬鹿にする。

ある日、フレッチャーはライアン(オースチン・ストーウェル)を3番目のドラマーとしてバンドに連れてくる。
技術は自分が上に思えたが、フレッチャーはライアンを褒める。

アンドリューは練習に励むため、ニコルに別れを告げるが言い方が悪く、ニコルを激怒させる。

その後もアンドリューは練習に励むがフレッチャーはライアンをひいきする。
大会が近づき、フレッチャーはかつての自分の教え子でリンカーン・センターのメイントランぺッターになったショーン・ケーシーが
交通事故で死んだ、と言い悲しみの中、「キャラバン」の練習を始める。

フレッチャーはライアンのリズムが遅いとして、アンドリューとタナーの3人に繰り返しドラムを叩かせる。
他のメンバーはそっちのけで、できるまで繰り返す、それこそドラムが血に染まるまで。

結果、メインドラマーはアンドリューになる。

いよいよ大会当日、時間に遅れないようくぎを刺されたアンドリューだったが、運悪く乗っていたバスがパンク、
集合に間に合わないと見たアンドリューはレンタカーを借り会場に急ぐ。

ギリギリで間に合ったが、なんとスティックをレンタカー会社に忘れていたことに気づく。
出番まで残り10分。
急いでレンタカー会社に戻り、スティックを取るとトンボ返り。
しかし、焦るあまり、衝突事故を起こし車は横転、アンドリューは怪我をしたが、そのまま会場に入る。
そして、意識朦朧としながら、ドラムをたたくが満足に演奏できず、フレッチャーは演奏を中断する。
アンドリューはフレッチャーに怒りをぶつけ、退場させられる。

アンドリューは学校を退学となり、父親は弁護士を連れてくる。
弁護士はショーン・ケイシーは事故死ではなく自殺、フレッチャーに精神的に追い込まれてうつ病になっていたと明かす。
匿名を条件にアンドリューの証言でフレッチャーを辞めさせたいと言う。

アンドリューはドラムへの熱が冷め、無為な日々を送っていた。
ある日、たまたま見たジャズクラブのポスターにフレッチャーの名があり、彼のピアノの演奏を聞くことになった。
そっと店を出ようとしてフレッチャーに見つかるが、フレッチャーはアンドリューの才能を褒める。

次の音楽祭で「Whiplash」と「CARAVAN」を演奏するので経験者が良いとして自分のバンドに入らないかと誘う。
アンドリューは再びやる気を出し、ニコルに見に来てほしいと誘うが断られる。

音楽祭当日、フレッチャーはメンバーに多くのスカウトが会場に来ている、うまくやれば成功する、
とプレッシャーをかける。

ステージに上がり、いよいよ演奏するとなった直前、フレッチャーはアンドリューに近づき、密告したのがお前だと分かっているとささやく。
最初の演目は・・・フレッチャーは「Whiplash」ではなく、「Upswingin’」だと告げる。
全く演奏したことの無い曲で、アンドリューは何とか合わせようとするも大失敗、周りからもちゃんとやれよ、とののしられる始末。

曲が終わって失意のうちに席を立ちバックステージに引っ込むアンドリューを、見に来ていた父が慰める。
帰ろうと言う父をよそにアンドリューはステージに戻る。

フレッチャーは「今の曲はドラマーには早すぎたので、次はスローな曲を」と言いかけたとき、
アンドリューは勝手にドラムソロで「CARAVAN」を叩きはじめる。
驚くコントラバスに「合図を出すから続いて」と言って、ドラムソロの後に続かせる。
フレッチャーはやむなく指揮を始める。
曲が終わってもアンドリューはドラムソロを止めない。
フレッチャーがアンドリューに近づき、止めるよう言っても無視し、続ける。
何時しかフレッチャーもアンドリューに合わせ、演奏の最後を締めくくる指揮をするのだった。

最後のシーンは「日野皓正と中学生」の事案をほうふつとさせる。
中学生はこの映画を見ていたらしいから、感化されて悦に入っていたのだろう。
ただ、実際に起これば指揮者は感動するのではなくドラムの演奏を止めさせる行動に出ることがわかる。
それでも叩き続ければ中学生の場合はビンタでも大人相手なら殴り掛かるかドラムを蹴とばすか、より過激な行動に出る可能性もある。
つまり、マイルズ・テラーの逆襲は現実にはうまくいかないだろうと言うことだ。

JKシモンズとマイルズ・テラー圧迫と反発の掛け合いが見どころではあるが、展開的にはやや不満が残る、
例えば、フレッチャーがアンドリューだけでなく、バンドメンバーのみんなを精神的に追い込んでいるのは分かる。
そこから這い上がってくるのが本当にやる気のある人間だとの昔気質な根性論が今ではもう通用しないことも確かだが、
叱られてめそめそ泣いて逃げていくのはどうなのか。

また、バスの事故は不可抗力だとは思うが、いきなりの遅刻もそうだし、楽譜を無くす、スティックを忘れるなどは自分の責任。
「絶対遅れるな」「時間に余裕をもって現地入りしろ」と言われているのにあれじゃな、って気がしました。
あれでフレッチャーに反発するのはお門違い。

まあ、散々叩かれて倒されて、最後にヒーローがヒールを倒すプロレス的展開が是なのであれば、あれでいいんでしょうけど。