2015/10-12鑑賞
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今年の累計:50(1)[12] 本 ( )は試写会
[ ]は邦画
1−3月期:12(0)[3]本 、4−6月期:13(0)[5]本、7−9月期:13(1)[2]本、10−12月期:12(0)[2]本  
10月:4(0)[0]本、11月:5(0)[1]本、12月:3(0)[1]本  
−−−−−−−−−−−−*−−−−−−−−−−−−  
   
   
 スターウォーズ フォースの覚醒   

デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー。

**

冒頭はお馴染みの説明文が星空の奥へと流れていく演出でざっくりと状況が語られる。

それによれば、最後のジェダイ・マスターであるルーク・スカイウォーカーが姿を消し、
帝国がファースト・オーダー(第一軍団、以下、帝国軍)を使って再び勢力を増していた。
レジスタンス(反乱軍)はルーク・スカイウォーカーを見つけるため、
レジスタンスのパイロット、ポー・ダメロンを帝国に潜入させた。
ポーはスカイウォーカーの所在を示す地図(星図、マップ)の入手に成功した。

ポー(オスカー・アイザック)はレジスタンスの基地に向かうべく、惑星ジャクーの村で出発の準備をしていた。
しかし、そこに帝国軍の軍勢が飛来する。

ポーは、地図の入ったメディアを球型の体を持つドロイドBB−8に託して逃がし、帝国軍に立ち向かう。
輸送機からは大群のストームトルーパーが降りてきて、戦いになり、村人は殺され、村は焼き払われる。
帝国軍の黒マスク(カイロ・レン)はポーの放ったビームを止められるほどのフォースの持ち主で、
ポーはあえなく拉致される。

一方、ストームトルーパーの中には、戦いに参加せず傍観するだけの者もいた。
彼、FN−2187(ジョン・ボイエガ)はスター・デストロイヤーに帰還後、不始末を責められる。

ポーは拷問を受けても地図の所在を吐かなかったが、カイロ・レンはフォースでポーの思考を読み、
ドロイド(白と赤のBB−8)が地図を持っていることを知る。

FN−2187は、帝国軍を脱走しようと考え、ポーを解放して自分をタイ・ファイターで逃がすよう頼む。
この時、ポーがFN−2187に付けた呼び名がフィンだった。

フィンとポーは係留中のタイ・ファイターを盗んで飛び立つ。
なかなかうまく逃げられないが、やっとスター・デストロイヤーから脱出。
しかし、追撃され、被弾してジャクーに墜落する。

フィンはパラシュートで脱出したもののポーの姿は見えずジャケットが残るのみだった。
フィンはポーのジャケットを着て町に向かう。

さて、ジャクーには壊れた機体から使えそうな部品を引っぺがすジャンク屋(廃品回収、スカベンジャー)の
若い女性、レイ(デイジー・リドリー)がいた。

レイが食事をしているとドロイドの悲鳴が聞こえたので、レイは飛んで行って助ける。
それがあのBB−8だった。

BB−8はポーの迎えを待っていると言い、レイも離ればなれの家族を待っていると語る。
レイが別のジャンクを売りに行くと、店の親父はBB−8を高値で買うと言うがレイは断る。

しかし、店の親父の手下がレイを襲いBB−8を強奪しようとする。
そこに通りかかったフィンが助けに入るが、ポーのジャケットを着ていたので逆に攻撃されてしまう。
何とか事情は分かってもらえるが、フィンは自分もレジスタンスだと嘘をつく。

そこに帝国軍がBB−8を狙って襲撃、自分が襲われていると思ったフィンとレイは
止めてあったポンコツ機、ミレニアム・ファルコンに乗り込み飛び立たせる。

激しい空中戦の末、レイとフィンはタイ・ファイターを撃破し、宇宙に飛び出す。
しかし、トラクター・ビームに捕まって大型輸送船に引き込まれてしまう。
乗り込んできたのは何とハン・ソロ(ハリソン・フォード)とチューバッカだった。
隠れていたフィンとレイは見つかり揉めるが、輸送船にソロに金を貸している2組が
乗り込んできて、乱闘となり、チューバッカが負傷する。

レイが操作を間違って、ハン・ソロが捕まえていた凶暴な動物を解放してしまい、
借金取りたちは壊滅し、ハン・ソロ、チューバッカ、レイ、フィンは
ミレニアム・ファルコンで逃げ出すことに成功する。

レイはBB−8に持っている地図を投影させる。
ルーク・スカイウォーカーの居場所を示す地図だが不完全で(一部しかなく)居場所が特定できない。
ハン・ソロは惑星タカダナに向かい、マズ・カナタ(ルピータ・ニョンゴ)に会う。
マズ・カナタの勧めもあってハン・ソロはレジスタンスの基地に向かうことにする。

レイは、不思議な力に惹かれて地下室を彷徨い、箱に隠されたライトセイバーを見つける。
マズ・カナタはルーク・スカイウォーカーのものだったと言うそのライトセイバーをレイに託す。

レイはレジスタンスの基地に行くことを拒否してマズ・カナタの城を出る。
ちょうどそこへ帝国軍が攻めてきて、マズ・カナタの居城は破壊される。
BB−8を探していたカイロ・レンはレイが地図を見たことを知る。

危機に陥るソロたちだが、Xウィングが大挙して飛来し援護すると、
カイロ・レンはBB−8を諦め、レイを拉致して去る。

ソロたちはレジスタンスの惑星に移動。
将軍のレイヤ・オルガノ(キャリー・フィッシャー)と再会する。
何と、カイロ・レンはベン・ソロで、ハン・ソロとレイヤの息子だった。

カイロ・レンはフォースによってレイの意識を探り、記憶にある地図を取り出そうとしていたが、
レイはフォースが覚醒して反撃し、カイロ・レンの精神的弱みを突く。

カイロ・レンは帝国の最高指導者スヌークにつかえていた。
スヌークは、地図の奪還を諦め、ダース・ベイダーを信奉するカイロ・レンにレジスタンスの壊滅を指令、
多くの星をスターキラーの兵器によって破壊、レジスタンスの基地を探そうとする。

レジスタンスの基地はやがてばれ、スターキラーは太陽エネルギーを充填して発射準備を進める。
ハン・ソロはスターキラーの内部知るとする(実は嘘)フィンを連れてスターキラーに突っ込む。
何とかレーダーをかいくぐって潜入に成功。
ハン・ソロとチューバッカはコントロール部に爆弾を仕掛けて回る。

その間にフィンはレイを探す。
レイはフォースを使って監視を操り、拘束を逃れ、ハン・ソロ、フィンらと合流する。

徐々にスターキラーのエネルギー充填が進む。
Xウィングがスターキラーに攻撃を仕掛けるがなかなか破壊できない。

その頃、ハン・ソロはカイロ・レンと遭遇。
スヌークの呪縛から逃れるよう説得するが、逆にカイロ・レンのライトセイバーの餌食となり死ぬ。

チューバッカが爆弾を爆破させて皆で逃げる。
逃げるレイとフィン、追うカイロ・レン。
チューバッカはミレニアム・ファルコンの修理を急ぐ。

ルーク・スカイウォーカーのライトセイバーを使ったフィンとカイロ・レンが戦うが、
ライトセイバーは叩き落され、カイロ・レンがフォースで引っ張ろうとする。

しかし、先にぶっ飛ばされていたレイがカイロ・レンのフォースを上回ってライトセイバーを引き寄せ、
カイロ・レンと戦う。
チューバッカに撃たれて負傷していたカイロ・レンは結局レイに倒される(死んでいない)

攻撃直前に、ハン・ソロらの仕掛けた爆弾とポーらのXウィングの攻撃により、
スターキラーは壊滅し、チューバッカ、フィン、レイはミレニアム・ファルコンで脱出する。

レジスタンスの基地に戻ったレイの前に停止したままだったR2−D2が突然起動し、
地図を投影する。そこにBB−8が持っていた地図を重ね合わせると、地図が完成し、
ルーク・スカイウォーカーの居場所が特定される。

レイが、その星の絶海の孤島の崖の上に行くと、一人たたずむルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)が、
静かにレイを迎える。

**

多分に旧シリーズを知っている人には懐かしい名前、人物が多く登場する。
このあたり、今回初めてSWを見る人にとってはどうなんだろう。
ハリソン・フォードは知っていても「あのおばさん誰?」「あのおじさんは?」かもね。

映像は旧シリーズに比べ格段に美しく無理がなく不自然さもない。
ただ、旧作では作品ごとに見たこともないメカやクリーチャーが登場していたのに比べると
R2−D2やC3PO、Xウィングにしろ、タイファイターにしろ(新型らしいけど)代わり映えしない。

マーク・ハミルが出るのは知っていたし「キングスマン」で変わり果てた姿を見て
既に驚いていたからびっくりはしなかったが、知らなかったら
「デンジャラス・ビューティ」で丸々と太ったウィリアム・シャトナーを見たときくらいの
衝撃だったかもしれない。

いずれにしても、キャリー・フィッシャーにしろハリソン・フォードにしろ
オールドファンには大御所にお出ましいただいた感がある。
展開や設定も旧作との類似点が目につき、気にすれば気になる。

とはいえ、旧作を知らない人にとって楽しめないわけではない。
人物の相関が多少わかりにくい程度で、ストーリー自体はさほど複雑でもないし、
むしろキャラへの先入観がなく見れて良いかも。

スピンオフ小説を紹介した記事によれば、ベンはベン・スカイウォーカーであり、
ハン・ソロの子供は、アナキン・ソロなど3人だそうだ。

カイロ・レンがベン・ソロであるのはスピンオフ小説とは異なる設定で、
となると、レイがレイ・スカイウォーカーなのか、レイ・ソロなのかは判断に迷うところ。
大方の見方は流れから見てレイ・スカイウォーカーだろうが、そうだとしても、
レイヤやハン・ソロがレイを知らないのも不思議な気がする。
個人的にはレイ・ソロ説を支持する。

従兄妹対決か兄妹対決かというところだが、いずれもちょっと話が狭すぎるか。
ま、このあたりは次回作で明らかにされるでしょう。

 

 

 
 クリード チャンプを継ぐ男  

シルベスター・スタローン、マイケル・B・ジョーダン、テッサ・トンプソン

少年院。
喧嘩して反省房へ入れられたアドニス・ジョンソンに面会したメリーアン・クリード(フィリシア・ラシャド)は、
アドニスの父があのアポロ・クリードだったと告げる。

メリーアンに引き取られたアドニスは、裕福な暮らしで、仕事にも恵まれ昇進する傍ら、
メキシコの賭けボクシングに出場、15戦全勝の成績を収めるが満足できずにいた。

そして仕事を辞め、本格的にボクシングを始めるためかつてアポロ・クリードのいたジムに行き、
ドニーと名乗り、車を賭けてスパーリングをさせろと挑戦し、一人は伸すが二人目にKOされる。

アドニスはアポロ・クリードとの伝説の対戦相手ロッキー・バルボアに師事するため、
メリーアンの反対を押し切って、ロッキーの居るフィラデルフィアに越してきた。

フィラデルフィア美術館前のロッキーの像、あのボクシング・ジム。
狭いアパートの一室で新しい生活が始まる・・・と思いきや、
夜中に大音量で鳴る音楽に眠れず、階下に文句を言いに行くと、住んでいた女の子が、
気を付けるわ、と言いつつ何も変わらない状況。

アドニスは閉店間際のエイドリアン・レストランに行き、壁の写真を見る。
現れたロッキー(シルベスター・スタローン)は、事情に詳しいアドニスに驚く。
アドニスがアポロ・クリードの子だと知って更に驚くが、トレーナーは断る。

ロッキーは愛するエイドリアンと敬愛するミッキーの眠る墓で昔を懐かしむ。

翌日、アドニスはジムに入門する。
個別指導を言いながらも、ジムはレオの育成にかかりっきりで、アドニスは孤独なトレーニングを強いられる。
アドニスはランニングの傍ら、ロッキーのレストランを訪れ、トレーナーを頼む。
ロッキーはいたたまれず、トレーニング方法をメモして渡す。

その頃、ヘビー級チャンピオンのコンランが有罪収監されることになり、
最後の試合の対戦相手に選んだウィーラーと同席した記者会見で乱闘し、
ウィーラーを怪我させてしまい、コンランは対戦相手を失う。

アドニスはランニングの最中、ライブハウスで偶然階下の女の子、ビアンカのステージを見て
音のうるさいアパートでビアンカを訪ねて、食事に誘う。
そして、自分がプロボクサーを目指していることを語り、ビアンカが進行性の難聴であると知る。

ロッキーはアドニスが気になってスポリノ(リッチー・コスター)のジムへ行く。
スポリノには息子のレオのトレーナーを懇願されるが、ロッキーを叔父(アンコー)と呼ぶ
アドニスのトレーニングをすると聞かされ、アドニスとレオの対戦を申し出る。

スポリノはロッキーの名前が利用したいだけだったが、アドニスは承諾した。
同じジムではまずいのでジムを移動し、カットマンやトレーナーなどを加えた
チーム・ジョンソンで試合に臨むことになった。

アドニスはロッキーの家に移ることになり、アパートは引き払う。
6週間の厳しいトレーニングの末の試合の日、スポリノはアドニスがアポロの子供だと知り、
その名前を使わせろと言うがロッキーは断る。

試合、序盤劣勢のアドニスは第2ラウンドに逆転し、レオをKOする。
翌日の新聞には「アポロ2世、KOデビュー」の文字が躍る。

一方、対戦相手を探していたコンランのマネジャーは記事に飛びつき、ロッキーに対戦を申し出る。
やるかやらないかはアドニス次第だと言うロッキー。
ただし、マッチの条件は「クリード」の名前を使うこと。

アポロ・クリードの名前を貶めたくないアドニスは悩むが、ビアンカに励まされ試合を決断する。
ここからまた半年のきついトレーニングが始まる。

ロッキーは老体に鞭打ってスパーリングの相手も務めるが、嘔吐し転倒する。
病院に担ぎ込まれたロッキーの診断結果は、初期の「非ホジキンリンパ腫」、つまりガン。
エイドリアンも同じ病気で化学療法虚しく亡くしたロッキーは治療を拒否する。

ロッキーの病気を知ったアドニスは動揺し、ビアンカのライブを訪れた際に
観客に「リトル・クリード」「ベイビー・クリード」と言われて切れ、
楽屋裏で大喧嘩して拘留され、面会に来たロッキーにも悪態をつく。

解放されてビアンカに謝りに行くが断られたアドニス、
ロッキーの家に戻り自分も戦うからロッキーにも病気と闘うよう懇願し、ロッキーも同意する。

病室での治療中も付き添いながらトレーニングに励むアドニス。
やがてロッキーも回復し家に戻れるまでになる。

試合前の記者会見。
散々煽るコンランの挑発に乗るアドニスだが何とか堪える。

ホテルにはビアンカも応援に駆け付け二人は和対する。
ボクシングにあれだけ反対していたメリーアンから、アポロ・クリードと同じ
星条旗デザインのトランクスが贈られてくる。

遂に試合当日。
経験も貫録も上回るコンランは登場シーンも一枚上手。

完全アウェイの会場で、大方の予想も解説もチャンピオン有利。
試合も序盤はコンラン有利だが、アドニスも反撃し一進一退。

アドニスは11ラウンドに強烈なパンチを食らいダウン。
しかし脳裏に浮かんだアポロの影に押されて立ち上がるが、左目は腫れて見えない。
リングドクターが目を診るがトレーナーが合図を送ってごまかして凌ぐ。

ほぼ片目状態での最終12ラウンド。
力むコンランと壮絶な撃ち合いの末、ついにアドニスはコンランを打ち倒す。
皆が新チャンピオン誕生を期待する中、コンランも意地で立ち上がり、最終のゴングを迎える。

判定は2対1でチャンピオンの防衛成功。
しかし、「次はお前がチャンピオンだ」と讃えるチャンピオン。
試合には負けたが、観客の絶大なる声援を受けて会場を去る。

そして、フィラデルフィア美術館。
伝説の場所にロッキーとアドニスが立つ。
やっとこさで階段を上るロッキーとそれを見守りつつ支えるアドニス。
眼下に見えるフィラデルフィアの街並みで映画は終わる。

**

「ロッキー」シリーズを見ていなくても、忘れていても判りやすい。
勿論、見ていれば、あの階段とかあのジムとか、ほんの少しだがあの音楽とかは沁みる。
全部は見れないけど、どれかは見ておきたいと言うのなら一作目の「ロッキー」で十分。

そこまで言われりゃシャアないな、お前が良いならいいよ、と葛藤なく割とあっさり決まるが、
受けるの受けないのでイジイジグジグジしないところがよろしい。

心底腐った奴とか、意地汚い奴とかは出てこない、結局はみんないい奴だし、一生懸命。

シルベスター・スタローンが前に出過ぎていないのがいい。
トレーナーやカットマンや、トレーニングの様子やら舞台裏を実際に見ているようなリアルさがあった。
試合の見せ方もいいが、試合会場で控室からリングに向かうところの演出もうまい。

ボクサー役のキャストがみんなそれらしい。
本物のボクサーがやってんじゃないかと思ってしまうような見かけになっている。
それがまた、マイケル・B・ジョーダンとのいい対比になっている。

マイケル・B・ジョーダンは、「クロニクル」や未見だが「フルートベール駅で」で評価された。
どちらかというとインテリな役が似合い「ファンタスティック・フォー」のお茶らけは似合わなかった。

続けようと思えば続くが、出来ればこれできれいに終わってもらいたい。

 

 

 
 杉原千畝   

唐沢寿明、小雪、小日向文世、滝藤賢一、浜田岳、

戦後の1955年、一人のユダヤ人が外務省を訪れ「センポ・スギハラ」の消息を尋ねた。
外務省の役員(滝藤賢一)はそのような人物は外務省に居ないし居たこともないと突っぱねる。

時は1934年、満州国に赴任していた杉原千畝(唐沢寿明)は、ソ連との北満鉄道の譲渡交渉に関し、
諜報活動を行い、ソ連の新型機関車持ち出しを阻止したが、関東軍将校(塚本高史)の暴走で、
ソ連兵士と仲間の諜報員を失う。

関東軍の行動に嫌気がさした杉原は辞表を提出し帰国する。
次の赴任予定地は杉原の希望であるモスクワだったが、満州での件でソ連から「好ましからざる人物」と認定され、
入国を拒否される。
日本で友人の菊池(板尾創路)と親交を深めるうち、杉原は菊池の妹の幸子(小雪)に惹かれていく。
杉原は領事館新設準備の名目でリトアニアに赴任となるが、その主目的はソ連の情報収集だった。

リトアニアでは、ドイツ出身のリトアニア人グッジェを秘書官に、ポーランド人のペシュを運転手に雇い、
ソ連の動向を探っていく。

実際にはグッジェはゲシュタポのスパイ、ペシェはポーランドのスパイだったが、杉原は先刻承知だった。

当時、独ソ不可侵条約が結ばれ、ポーランドが分割併合されたばかりだった。
杉原はソ連とドイツが東ヨーロッパを分割統治する目論見であると考え、
さらにその後ドイツの野望はソ連に向かうとみていた。

しかし、ベルリンの大島大使(小日向文世)は日独伊三国同盟の成立を画策し、
ドイツの動向に懸念を示す杉原を無視した。

ポーランドからはナチスの迫害を逃れるユダヤ人難民がリトアニアにも殺到していた。
杉原は当初、ペシェの他、満州で杉原に協力したスパイのエレーナなど、一部の人間に
日本行き(通過)ビザを与える予定だった。
本国からの指令も日本滞在の資金と最終目的国のビザがなければ通過ビザを出さない、と言うものだった。

リトアニアで足止めされたユダヤ人たちは、ソ連の通過ビザは手に入れていたが、
さらにその先の国に入るためのビザを求め各国大使館を訪れる。
しかし、いずれも日本同様拒否するばかりだった。

やがてソ連がバルト三国に侵攻、リトアニアにもソ連軍が入る。
ナチスドイツの蛮行を聞き、ソ連への進攻準備を目の当たりにした杉原は
独ソ開戦近し、を再び大島大使に報告するが、けんもほろろに否定される。

ソ連の指示で各国の大使館、領事館が閉鎖になる中、オランダ領事は独断で、
ユダヤ人難民にオランダ領への渡航を認める証明を発行する。

オランダ領事に真意を尋ねた杉原は、意を決してユダヤ人難民に日本通過ビザ発行を開始する。
中には明らかに怪しい(偽造したと思われる)パスポートもあったが杉原は黙認し、ビザを発給する。

多くのユダヤ人が杉原のビザを元にリトアニアを脱出していった。
ソ連軍の司令により日本領事館も閉鎖させられ、杉原はホテル、カウナス駅舎と
場所を移しながらギリギリまでビザを発給していった。

やがて、杉原自身もリトアニアを出る時刻となり、グッジェに後を託してリトアニアを出た。
ベルリンで大島大使に会った杉原は近々にナチスドイツがソ連に侵攻するが、暴走だと宣言、
問われて、やがて日本もアメリカに戦争を仕掛け敗れるだろうと予測する。

杉原からビザを発給された人の内、リトアニアで事業を営んでいたガノールは脱出が遅れ、
一家で逃げようとしたときにはカウナスの駅はソ連軍に接収されており、
ガノールは既にソ連人だとしてパスポート、ビザを剥奪された。

杉原の読み通りにドイツはソ連と開戦し、リトアニアを占領する。
杉原はドイツのソ連侵攻情報を漏えいしたとしてドイツを追い出され、ルーマニアに赴任する。

リトアニアに残されたユダヤ人たちはナチスによって強制収容所に送られようとするが、
反発したガノールは射殺されてしまう。

リトアニアを出たユダヤ人たちはシベリア鉄道でソ連兵からの略奪にあいながらも
なんとか、ウラジオストックまで到達する。
そこから、日本の客船に乗って日本、もしくはその先への渡航を試みるも、
「天草丸」責任者の大迫(浜田岳)は日本には既に難民受け入れの余裕はないとして乗船を拒否。

ハルピンで杉原の同窓生でもあったウラジオストック総領事の根井(二階堂智)は、
杉原のビザ発給に感動し、乗船の許可を与える。こうして、多くのユダヤ人が日本に渡ることができた。

その後、杉原の読み通り、日米開戦となる。
ヨーロッパ戦線では、ナチスの強制収容所から生き残ったユダヤ人が救出される。

やがて、ソ連の捕虜収容所に入れられていた杉原は日本の敗戦を知るが、
同時に杉原のビザに助けられたイリーナからの感謝の手紙を受け取り、
多くのユダヤ人たちが新天地で生活していることを知り、涙する。

戦後、外務省の記録から抹殺された杉原だが、1972年、杉原を探し続けていたニシェリとモスクワで再会した。

**

ソ連やナチスドイツの進攻、行軍も描かれるし、ユダヤ人虐殺のシーンも出てくるが、
戦闘シーンはなく、物語は淡々と進む。

小雪の立ち振る舞いは病的でも何でもないが「風立ちぬ」のシーンを思い出した。

実際の幸子夫人はもう少し小柄な女性ではなかったか。
千畝との2ショットはやや不自然な感じもあり、唐沢寿明との身長差(5cm)が
もう少しあったほうが良かったかもしれない。

外国人キャストは全員初見だが、本国ではかなり有名どころらしい。

ビザの発給によって、多くのユダヤ人難民を救った杉原千畝。
しかし、劇中でも何度も語られたようにビザは「単なる紙切れ」に過ぎない。

杉原だけでなく、多くの日本人の手によってその意思が継承されていったこと、
さらに言えば、日本国内においても在日ユダヤ人会やその他多くの日本人による協力があり、
ユダヤ人難民の命が繋がれていったのだ。

確かに杉原が外務省の意に反するほどの多くのビザを発給したことは間違いないだろうが、
全くの独断で本国の決定に反して発給をし続けたとも思えない。
そこには、表向きは難民受け入れに異を唱えながらも、容認していた
日本国の意思が少なからず反映されていたとみるべきだろう。

しかしながら、いずれの見方も杉原千畝の業績を軽んじさせるものではないことは
言うまでもないだろう。

ところで、「ユダヤ人」「ユダヤ民族」とは何なのだろうか。
個人的には「ユダヤ人」とは「ユダヤ教徒」なのではないか、と思っているが、
民族とは文化的な特徴を持って、他と区別される集団を指すため、
ユダヤ教徒をユダヤ民族と呼んで差支えないのかもしれない。

確かに歴史の示すところによれば、中世までは「ユダヤ教徒」=「ユダヤ人」であり、
現在は「ユダヤ人から生まれた」「ユダヤ教徒」のand/orで、
しかも人や国や場所によって考え方が異なるとも言われる。

例えば、ユダヤ人の母から生まれた人のみをユダヤ人とする場合、
両親のいずれかがユダヤ人であればユダヤ人とする場合、
ユダヤ人がキリスト教に改宗してもユダヤ人とする場合としない場合があるようだ。

ただ、民族は人種ではないし、元々、人類学上「人種」という分類は存在しない。
人種差別は良くないからというような理由ではなく、
科学的、分子生物学的に人種を定義づけることができないから。

つまり、もともと「ユダヤ人」「ユダヤ民族」は存在しても「ユダヤ人種」は存在しない。
ヒトラーも人類学的にはユダヤ人に単一人種としての共通の特徴はないとしながらも、
ユダヤ人を人種であると考え、ユダヤ教徒かどうかで区別していたようだ。

 

 

      

 

 007スペクター 

ダニエル・クレイグ、クリストフ・バルツ、レイフ・ファインズ、レア・セドウ、モニカ・ベルッチ。

**

メキシコシティ、死人祭りの最中、どくろの仮面をつけたジェームス・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、
美女とホテルの部屋にしけこんだかと思うと、部屋を抜け出し、屋上から向かいのビルを狙って狙撃、
何人かを射殺し、スーツケース爆弾を破裂させる。

しかし、一味の首謀格、マルコ・スキアラ(アレクサンドラ・クレモナ)は逃げ、ボンドが追う。
逃走しようとしたヘリに乗り込んで格闘となり、乗員とマルコは墜落死、ボンドはヘリを奪う。
その時、ボンドはマルコから不思議が模様の指輪を奪う。

ロンドンに戻ったボンドはM(レイフ・ファインズ)にメキシコでの不始末を叱責される。
実はMI6とMI5の統合など。諜報組織の再編が企画されており、新しいトップに
マックス・デンビー(アンドリュー・スコット)が就任すると言う。

暫く活動禁止を言われたボンド。
Mの命によりQ(ベン・ウィショー)にナノチップを体内に注入される。
これでボンドの居場所がMI6に捕捉されることになった。
ボンドはQに48時間の猶予を貰い、その間に調査を進めることにした。

夜、ボンドに自宅にマネーペニー(ナオミ・ハリス)がスカイフォールでの拾得物を持ってくる。
拾得物の中には焼け残った古い写真や書類があり、ボンドの生い立ちを思い起こさせるものだった。
ボンドはマネーペニーに前M(ジュディ・ディンチ)の遺したビデオを見せる。
そこには「マルコ・スキアラを追って殺し、葬儀に出ること」とあった。

ボンドはローマに飛び、マルコ・スキアラの葬儀を横から見る。
ボンドはマルコの未亡人、ルシア(モニカ・ベルッチ)に近づき、組織の会合が行われることを知る。

本来は009用に用意された新型のアストンマーチンを駆って、会合に潜入する。
会合ではマルコの爆破計画の失敗が議題となり、後始末を誰がするかが議論される。
組織のトップのブロフェルド(クリストフ・バルツ)が登場し、上階で様子を見ていてボンドを名指しする。
ボンドはアストンマーチンで逃げ、カーチェイスの末、車はローマの川底に沈み、ボンドは脱出して去った。

ボンドはスキアラが言っていた「ペイルキング(青白い王)」と「フランツ・オーベルハウザー」を
調べるようマネーペニーに依頼する。
マネーペニーは「フランツ・オーペンハウザー」が20年前に雪崩で親とともに死んでいるといい、
「ペイルキング」が「カジノ・ロワイヤル」のラストから「慰めの報酬」にかけて登場した
Mr.ホワイトだとボンドに告げる。
その消息を追ってボンドはオーストリアの湖畔の屋敷に向かう。

その頃、マックス・デンビー、通称CはM、ビル・タナー(ロリー・キニア)とともに東京で
諜報機関の国際会議に出ていた。
9か国の諜報機関の情報を連携統合するナイン・アイズの提案は南アの反対で、
8:1で全会一致とはならず正立しなかった。
MはQにボンドの所在を確認、Qはボンドがオーストリアにいることを知りながらロンドンにいると返す。

ボンドはMr.ホワイトを見つけて詰問するが、娘を守ることを条件に
その居場所と「アメリカン」を調べろと言って自決する。

ボンドはスイスの山奥の保養所にホワイトの娘を訪ね、ホワイトが死んだと告げる。
追い返されるボンド、Qが後を追っていてボンドに接近。
ボンドはフランツ・オーペンハウザーが死んでおらず確かに見た、と告げる。

その時、ホワイトの娘、マドレーヌ・スワン(レア・セドウ)が拉致されるのが見える。
ボンドは拉致犯を飛行機で追い、敵を撃破、嫌がられながらもマドレーヌをロンドンに連れて行く。

Qはボンドがスキアラから奪った指輪を調べ、ル・シッフル、ベスパー、シルバなどの情報に
繋がることを検知、その組織名はマドレーヌが「スペクター」だと教える。ホワイトもその一味だった。

マドレーヌは「アメリカン」がかつて両親が泊まっていたモロッコのホテルだと知っていた。
新婚の際、離婚してもなお、ホワイトが定宿としていたその部屋には隠し部屋があり、
子供の頃のマドレーヌの写真が多く貼られていた。

ホワイトは何かを探っていた。
そこにあったメモから北アフリカの場所を特定、ボンドとマドレーヌは列車でそこへ向かう。
途中車内でローマ、スイスで襲ってきたヒンクスが再びボンドを襲い、格闘となって
ボンドはヒンクスを列車から墜落させる。

目的地の近くの駅で降りたボンドとマドレーヌ。
古いロールスロイスの迎えでクレーターの中の基地に向かう。

そこで待っていた人物こそ、ブロフェルドこと、フランツ・オーペンハウザー。
幼少期のボンドを養育し可愛がった父を逆恨みして殺し、自身も死んだように偽装していた。
ブロフェルドは全世界のネットワークを監視し、MI6の解体もホワイトの自決すら記録していた。
そして、Cと結託してナイン・アイズをわが物にし諜報機関を牛耳ろうとしていた。

ブロフェルドはボンドを椅子に拘束し、針で脳に直接破壊を試みる。
マドレーヌすら認識できずに死ぬんだと言い放つプロフェルト。
ボンドはQからもらった時計型爆弾を爆破させてブロフェルドを倒し、拘束を解いて逃げる。

ロンドンに戻ったボンドはブロフェルドやCの目論見をMに報告。
MやQ、ターナー、マネーペニーらとナイン・アイズの起動阻止に向かう。
途中、Mとボンドの車が襲われ、Mは逃げるがボンドは拉致される。
ボンドが連れて行かれたのは「スカイフォール」で爆破された旧MI6のビル。
ボンドは反撃して敵を倒しビル内に入る。
ビルの奥にはブロフェルドが防弾ガラスの向こうにいて、マドレーヌを捕まえたことと、
3分でビルを爆破する、と言い残して逃げる。

その頃、新ビルでCと対峙していたMとQ。
Qはシステムの停止に成功するが、MとCが格闘となり、Cはビルから墜落死する。

一方、ビル内を必死で捜索したボンドはぎりぎりでマドレーヌを発見、解放してボートで脱出。
ヘリで逃げるブロフェルドを追う。

ボンドの撃った弾がヘリのエンジンを直撃し、ヘリは橋に墜落。
ブロフェルドは傷を負いながらも逃げようとするが、ボンドに追いつめられる。
ボンドはブロフェルドを撃たず、Mが逮捕した。

これで一件落着。
部署に戻ったQのもとに現れたボンドは前作で壊れて修復されていたDB5に乗って
マドレーヌともどもどこかへ去るのだった。

一つ謎が解けるとともに、次の謎へのヒントが得られるRPGのような展開。
次々と目まぐるしく場所が展開し、地図を追うのも大変。

多少いわゆる「新兵器」的な新機構、新機能、新ツールっぽいものは出るが、
今までのダニエル・クレイグ版の007と同様、キーと言えるほどのものではない。

今作のアストンマーチンDB10は映画のためだけに作られたプロト車両で、
映画では1台に見えるが、実際には10台だけ造られたらしい。

スペクターは007には昔から出ていた悪の組織。
最近登場しなかったのはストーリーの都合ではなく、権利関係らしい。
愛猫がちらっと出たりして、オールドファンには、おっと思わせるものがあったりする。
ル・シッフルは株取引、グリーンは水資源の独占で資金を稼いでいたが、
今作では偽薬でも稼いでいることなどが明かされる。
いくら悪の組織とはいえ経済的なバックグラウンドがないと活動に事欠くからね。

「ボンドは戻ってくる」とは、エンドロールの最後の最後。
一部には次作「ボンド25」は本作の続編になるとの話があるが、ストーリーは未定とも聞く。
さらに「ボンド26」までの計画があるようだが、キャストも脚本も未定。
次作以降の配給がソニーになるかどうかも未定らしい。

 

 

 
 グラスホッパー   

生田斗真、菜々緒、浅野忠信、山田涼介、石橋蓮司、波瑠、吉岡秀隆、麻生久美子

ハロウィーンの仮装をした人々で賑わう渋谷スクランブル交差点。

信号待ちの1台の車が信号を無視して交差点に突っ込み、大勢の人を巻き込む大惨事となった。
運転していた男性は薬物中毒だった。

死亡した人の中に、鈴木(生田斗真)の婚約者、百合子(波瑠)がいた。
鈴木は高校の理科の教師。百合子は同じ高校の管理栄養士(?)だった。
二人は交際の上、鈴木が百合子に求婚して承諾を得るが、婚約指輪が少し小さすぎて入らなかった。
百合子はサイズの合わなかった婚約指輪を調整してもらうため渋谷に立ち寄って事件に巻き込まれてしまった。

何ともやりきれない気持ちで事件現場を訪れた鈴木の前に落ちてきた紙切れには
「真犯人は別にいる、フロイライン寺原親子を調べろ」と書いてあった。

夏、鈴木は渋谷でダイエットドリンクのキャッチセールスをしていた。
その会社こそ「フロイライン」だった。
全く客が捕まえられない鈴木を叱責する比与子(菜々緒)。
そんな鈴木に近づいてきたのは、かつて鈴木の教え子だったと言うメッシュの女(佐津川 愛美)
事務所に連れて行かれたメッシュの女は、薬で眠らされる。
女をフロイラインの本部に連れて行こうとする比与子の元に社長の息子、寺原ジュニア(金児憲史)から
電話が入り渋谷に行くと言う。
比与子は女を車に乗せ、鈴木とともにスクランブル交差点で寺原ジュニアを待つ。

その頃、「鯨」の異名を持つ殺し屋(浅野忠信)が一人の男を自殺に追い込もうとしていた。
鯨は「自殺屋」
ターゲットの目を覗き込み、自責の念に駆られた相手は疑問を感じつつも自ら命を絶つ。

この時も相手は「本当に死ぬべきは寺原じゃないか」と言い、自殺をためらう。
鯨はかつて自殺に追い込んだ人の亡霊の幻覚を見て一瞬たじろぐが、男に首を吊らせる。

また、「蝉」と呼ばれる若いナイフ使い(山田涼介)は麻薬を密造しているグループを斬殺する。
蝉はターゲットの一人が「寺原の頼みか」と聞いたことが気に入らない。

蝉は血を洗い流し、事務所に戻って岩西(村上淳)に殺害現場の写真を見せる。
岩西は寺原ジュニアから謝礼を受け取り、次のターゲットを「鯨」と指示される。

そんな中、比与子と鈴木が寺原ジュニアを待っていると、後ろの男(吉岡秀隆)が寺原ジュニアを押し、
ジュニアは車にはねられ、後続車にひかれて死んでしまう。
比与子は押した男は「押し屋」と呼ばれる殺し屋だと判断し、鈴木に後を追わせる。

鈴木は「押し屋」の後を追い、横浜の住宅街まで行く。
美人の妻(麻生久美子)と二人の男児に出迎えられた「押し屋」は実に普通のサラリーマンに見えた。

鈴木は「押し屋」の家を張っていたが、結局押し屋が百合子のかたき討ちをしたようなものだと納得して、
その場を去る。

一方、岩西は鯨を追い、そのヤサを見つけ、蝉に連絡する。
蝉は渋りながらもその場所に向かうが鯨の姿はなく、岩西と口論になる。

寺原会長(石橋蓮司)は、息子を轢いたドライバーを拉致、比与子に射殺させた。
「鈴木が婚約者のかたき討ちのために組織に入り押し屋を雇ってジュニアを殺した」との垂れ込みがあり、
寺原会長は鈴木を捕まえるよう比与子に指示する。

鈴木は横浜のファミレスにいたが、携帯のGPSで比与子に居場所を知られる。
比与子は鈴木を拉致しようとしたが、ギリギリで逃げられてしまう。

翌日、鈴木は押し屋が寺原に狙われていることを警告しようと、また押し屋の家にやっている。
声掛けをするか迷っていると、台所で火事があり、鈴木が消火を手伝うことになった。

何も知らない家族。
やがて、押し屋が帰ってきて食事中に切っていたはずの携帯が鳴り、鈴木の居場所が比与子にばれる。
鈴木は押し屋に寺原に狙われていることを告げその場を去り、メッシュの女を解放することを条件に
比与子の居る事務所に向かい、拉致されて縛りあげられる。

一方、岩西は蝉と電話で和解中に鯨に襲われ、ビルから飛び降りて死ぬ。
鯨は依頼主が寺原だと知り反撃を考え、蝉は岩西の仇を撃つため鯨を追う。

寺原会長は鈴木を殺すために拉致場所までやってくる。
百合子が小さい男の子を助けて自らは逃げ遅れたことを示し、鈴木を苦しませる。
寺原会長が鈴木を殺そうとしたその時、鯨が乗り込んできて部下を次々と殺し、寺原は逃げる。

その時、拉致されていたメッシュの女は手錠を外し、逃げようとしていた寺原会長と比与子を殺害、
鈴木を解放してどこかへ消える。

鯨を追っていた蝉が到着、鯨と壮絶な戦いの末、二人ともビルから転落して死んでしまう。

鈴木は死体の山を横目にその場を去り、押し屋の家に行ってみるが既にもぬけの殻だった。

1年後。
鈴木は遊園地でピエロのバイトをしていた。
押し屋の妻が子供の一人と一緒に現れ、秘密を暴露する。
すなわち、彼女らは押し屋を含めた一種の有志連合で加害者(寺原一家)への反撃で、
寺原を屋敷からおびき出すために鈴木を利用したと言うこと。
交差点での紙切れ、寺原へのタレこみ、携帯の電源、そして比与子から逃げる手助け、
全て計画されたものであったと言うことだった。

そして、男の子が事件で百合子がなくした婚約指輪を鈴木に返した。
鈴木は感涙にむせびなくのだった。

**

うーん、話はなかなか面白かったが、寺原会長がわざわざ鈴木の居る場所に出向く理由が薄い。
会長の家に鈴木を連れ込むのが難しいとは思えないからだ。
会長の家に連れてこい、と言えばよかったのではないか。

メッシュの女もわざと捕まったにしてはずいぶん危ない橋だ。
監視もつけず拘禁も監禁もせず、ずっと放ったらかしにされていたからよかったものの
違法薬物を扱っていたのだから、拉致している間に飲まされたり注射されたりしたらどうするんだ。

タクシードライバーはあんなにすぐは拉致できんでしょう。
いくら押し屋がいたとはいえ、交差点での死亡事故なんだから、警察で事情を聴かれるだろうし、
仮に解放されるにしても、タクシー会社の法務担当や弁護士やらが絡むのではないか。
被害者宅(寺原会長宅)に詫びに行って捕まった可能性もなくはないが、あの家を見れば、
無防備にそのまま家に入っていくとも思えない。

まあそれらはそれとして、全く腕力も権力もない一般の男性を第3者機関が利用しつつも復讐を果たす。

男性にとってみれば復讐の代執行のようなものだが、状況や経緯は完全に巻き込まれ型の事件と言える。

尚バッタの絵はややウザい。

 

 

      

 

 コードネームU.N.C.L.E. 

ヘンリー・カビル、アーミー・ハマー、アリシア・ビカンダー、エリザベス・デビッキ、
ヒュー・グラント、ジャレッド・ハリス。

1960年代、東西ベルリンが壁で分断され、米ソ冷戦まっただ中の時代。

CIAエージェントのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カビル)は、正規ルートで東ベルリンに入り、
自動車修理工場にギャビー・テラー(アリシア・ビカンダー)を訪ねる。

ナポレオン・ソロはギャビーにギャビーの父で原子力工学のテラー博士が原爆を作り、
ナチスに渡そうとしていると説明、テラー博士の居場所を知ると思われる
叔父のルディ(シルベスター・グロート)に会うため、東ベルリン脱出を説得する。

ギャビーとソロが車で出発すると、1台の車が追ってきて横に止まる。
運転していたのは、KGBエージェントのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)。
一瞬の後、銃撃戦そしてカーチェイス。

地図を片手にギャビーに指示を出すソロ。
車は狭い路地でビルに挟まるが、そのビルの屋上から西ベルリンに入る作戦だ。
追うイリヤ・クリヤキン。
西側からワイヤーが飛ばされ、ソロとギャビーはそれを伝って西で待つトラックに入る。
追うクリヤキンは、ワイヤーが緩められて東側に降りてしまう。

西に戻ったソロが上司のサンダース(ジャレッド・ハリス)と会うと、
クリヤキンが現れ、格闘となるが制止され、新しい作戦を告げられる。

それはクリヤキンと組んでテラー博士を救出し、原爆製造のデータを格納したテープを奪うもの。
必要とあればクリヤキンを殺してでもデータテープを確保せよと言うことだった。

クリヤキンもKGBから同じ内容の指示を受けていた。必要とあればソロを殺せと。
設定はギャビーとクリヤキンが婚約者でクリヤキンは建築士、ソロは美術商の設定だ。

ギャビーはクリヤキンを連れてルディに会う。
ルディはクリヤキンをなじるが、クリヤキンは耐え、ルディの勤めるビンチグエラ社のパーティに招待される。

ギャビーとクリヤキンは一般人カップルを装うため、ローマ観光に行くが、
途中チンピラに襲われ、金と父親の時計とギャビーの婚約指輪を奪われる。
勿論チンピラは簡単に倒せるが、クリヤキンは耐えて敢えて被害に遭う。

翌朝、ソロは部屋に仕掛けられたソ連製の盗聴マイクを回収しクリヤキンに渡しに行くが、
クリヤキンにもアメリカ製の盗聴マイクを渡される。

パーティ会場の入り口でソロは通りかかった男性(ヒュー・グラント)から招待状をかすめ取る。
ソロはガードマンとわざと揉め、ビンチグエラ社の社長夫人、ビクトリア(エリザベス・デビッキ)に取り入る。

ホテルに戻ると、クリヤキンはトイレに篭り撮影した写真を現像していた。
そこにはつい最近放射能に触れた証拠が残っていた。

夜、ソロはビンチグエラ社に忍び込もうとすると、クリヤキンも同じことをしようとしていた。
二人は互いに別々に同一行動をとり、金庫室まで到達するが、中身は既に持ち出されていて空っぽ。
何らかの部品だけが残っていた。
警報が鳴り、クリヤキンとソロは逃げる。
ボートで逃げるもソロは落ちて自力で逃げ、クリヤキンはボートを撃たれて沈む。
ソロが敵を倒してクリヤキンを助ける。

ビクトリアはソロが怪しいと睨み、ホテルに電話する。
誰も出ないため、ビクトリアは部下を連れてホテルに乗り込むが、
ギリギリでソロは戻り、知らんふりを決め込む。

一方、ルディはギャビーに電話し、クリヤキンに謝りたいと言うがギャビーはクリヤキンは寝ているとかわす。
その後ギャビーは誰かに電話する。

翌日、ギャビーはビンチグエラ社の社長、アレキサンダー(ルカ・カルバーニ)とルディと会い、
父親がいることを知っていると言う。
遠くからその様子を監視していたクリヤキンは突然逃げ出した。

一方、ビクトリアの居る場所に侵入したソロは睡眠薬入りの酒を飲んで、捕まっていた。
電気椅子にしばりつけられ、ルディにより拷問を受け始めていた。

そこに逃げ出していたクリヤキンが忍び込み、ルディを椅子にしばりつける。
ルディはギャビーが裏切って、二人がCIAとKGBのエージェントであることをばらしたこと、
原爆は既にできていて島に隠してあり、今夜、潜水艦でやってくるナチに引き渡すことなどを喋る。

ソロとクリヤキンがルディをどうするか相談している間に電気椅子が通電してしまい、ルディは焼死する。

ギャビーは父の居る島に行き、父を説得するふりをして原爆が作動しないように工作しようとするが
ばれてしまい、父は射殺される。

ソロとクリヤキンはイギリス軍の支援を得て島に潜入する。
しかし、原爆はアレキサンダーに持ち出されてしまい、二人で追う。

アレキサンダーはギャビーと原爆を積んだジープ走らせ、ソロとクリヤキンが追う。
ソロが車をぶつけてジープを転覆させ、クリヤキンは転倒しながらも乗っていたバイクでアレキサンダーを倒す。
こうしてギャビーを救出、原爆も確保することができた。

イギリス軍の艦船。
ギャビーに指令を出していたのはMI6のウェーバリー(ヒュー・グラント)
実はMI6は2年も前からギャビーを囮に原爆密造を追っていた。
そこにCIAとKGBが現れたので混乱したが、結果的にうまくいったと語る。
しかし、確保したのは原爆ではなく通常爆弾だった。

本物の原爆はビクトリアがボートで持ち出していた。
イギリス艦船にはその場所が特定できず、攻撃できないでいた。
ソロは無線で散々ビクトリアを煽り、頭にきたビクトリアが答えたことで位置が特定され、
イギリス艦船からミサイルが発射されてボートは爆破、ビクトリアも死ぬ。

データテープはソロが確保していた。
KGBにテープの奪還を命じられたクリヤキンはソロの部屋に行くが、
それを察知したソロは、島で奪い返していたクリヤキンの腕時計を返してやる。
感激したクリヤキンはソロを襲うのを止め、二人はデータテープを燃やしてしまう。

二人がまったりしていると、ウェーバリーが現れ、またこのメンバーで仕事をしてもらうと告げる。
行く先はトルコのイスタンブール。
そして、新組織の名前はUNCLEだ、と。

**

今更、米ソ冷戦時代?と言う気がしないでもないが、もともと「ナポレオン・ソロ」は
1960年代のドラマであり、むしろオリジナルに忠実か。

ナポレオン・ソロが元は泥棒で懲罰を免除する見返りにCIAに協力させられている、
という設定だが、TVシリーズではすでにUNCLEが存在し、
彼らがその配下にあったところから始まっていると記憶するので、
この映画はその前日譚で、コンビを組む経緯だからいわば「ゼロ」「オリジン」。

ちょっと笑うシーンあり、シリアススパイものではなく、コメディタッチ。
ただ、笑わせようとの意図がちょっと引くシーンも。

また、終盤の説明再現シーンは、同監督の「シャーロック・ホームズ」シリーズでもお馴染みだが、
ほとんど本編で十分わかるレベルのものだったのでやや冗長に感じた。

続編あるか?

オープニングでヒュー・グラントの名前があり、出ているのは知らなかったのでちょっとびっくり。

UNCLEは設定上は正式な国際組織で、各国が参加している。
ナポレオン・ソロがアメリカ人、イリヤ・クリヤキンがロシア人の設定は既知のとおりだが、
アレキサンダー・ウェーバリーがイギリス人だとは知らなかった。

また、それぞれがCIA、KGB、MI6出身だとも知らなかった。
(映画の中でMI6の言及はなし)
尚、ウェーバーは長官ではなく、ソロとクリヤキンの所属する課の課長。

ヘンリー・カビルは「スーパーマン」、アーミー・ハマーは「ローン・レンジャー」
ともにオリジナルのキャストよりずっと屈強な感じがする。

アリシア・ビカンダー(Vikander)は「EX MACHINA」のエバ。
スウェーデン出身なのでビカンダーではなく、ヴィキャンデルの方が近いと思われるが、
過去の記事でビカンダーと書いているのでそうしておく。
(公式ページは「ヴィキャンデル」、映画サイトでは「ビカンダー」の表記も)

エリザベス・デビッキは190cmの長身で「華麗なるギャツビー」でも目立っていた。

 

 

       

 メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮  

1作目のようないわゆる「巨大迷路」は出てこない。
冒頭に前作のシーンが少しだけ出てくるが、設定の説明はなく物語が始まるため、
前作を見ていないと人物の相関関係すら判らない上に、見ていても、
終盤に一気に語られた世界観や設定を整理しておかないと、混乱するばかりだ。

そこで前作のおさらいをしておこう。

物語は記憶を一時的に失った一人の青年トーマス(ディラン・オブライエン)が、
多くの若者が閉じ込められた広場(グレード)に送り込まれるところから始まる。

グレードを囲む壁の向こうには巨大迷路が広がっており、人を襲う怪獣グリーバーが潜んでいる。
ランナーと呼ばれる代表者2名が迷路の解析のために毎日壁の向こうに入り夕方帰ってくる。

トーマスは、集団になじめないが、リーダーのアルビーを助けたことからランナーに抜擢され、
倒したグリーバーのパーツを使って迷路の探査を行う。

暫くして、テレサ(カラ・スコデラリオ)と言う女性が送り込まれると、
普段はグレードに入らないグリーバーが広場に侵入し、みんなを襲って大勢が死ぬ。

トーマスはWCKD(ウィックド)と言う組織が若者を迷路に送り込んでいたことを思い出す。
新リーダーのギャリーはトーマスを追放しようとするが、トーマスはテレサ、ミンホ(キーホン・リー)、
ニュート(トーマス・ブロディ・サングスター)らとともに迷路の先を目指す。

トーマスらはぎりぎりで迷路を抜け、研究室のようなところに入る。
そこでは研究員らしき女性(パトリシア・クラークソン)がビデオで状況説明を行った。

曰く
「地球は太陽フレアによって壊滅、致死性の高い凶暴化ウイルス「フレア」が蔓延して人類は存亡の危機にある。
ウィルス耐性が高ストレス下で起こるため、耐性能力のありそうな人を迷路に送り込んだ」
と言うのだ。
直後、女性は何者かに襲われ拳銃自殺(実は偽装)してビデオは終わる。
その時、外部から武装集団が乱入し、トーマスら全員を連れて行く。
武装集団はトーマスらをヘリに乗せ、もう安心だ、と言いながらどこかへ連れて行く。
周りには砂漠が広がり、トーマスらが閉じ込められていた迷路と広場が見えていた。

2作目。もろに前作の続きで、冒頭は、トーマスらがヘリで移送され、どこかに着くシーンから。
突然、一群の何者か(=クランク)が襲ってきて、トーマスらは必死で建物の中に逃げ込む。

建物の中ではリーダーらしきジャンソン(エイダン・ギレン)が
トーマスらにシャワーを浴びさせ、着替えさせ、食堂に連れて行く。

そこには大勢の若者がおり、巨大迷路がいくつもあったことが分かる。
ただほとんどの者は着いて1日、2日であり、一番の古株と言われる
エイリス・ジョーンズ(ジェイコブ・ロフランド)ですら一週間程度らしい。

食堂では10名ほどが名前を呼ばれ、別の区域に退出していった。
毎日何名かが安全な場所に移送されるらしい。

トーマスらは2段ベッドの部屋に入れられる。
そこには、他の迷路からの人物も入った。

夜中、トーマスのベッドの下からエイリスが現れた。
換気口から送風路に入り、あるものを見せると言う。
そこでは、人らしきものが台車に乗せられてまた別の区画に運ばれていったが、
その先は送風路が行き止まりだった。

翌日、また何名かが名前を呼ばれて食堂から別の区域に退出した。
窓の外にテレサの姿を見たトーマスは、そちら側に行こうとして係員と揉める。

居室に戻ったトーマスはニュートらに対し、エイリスと見た区画の先に行くと言い、
係員と揉めたときに密かに奪い取っていたIDカードを見せる。

送風路の換気口から廊下に出て、IDカードを使って別室に入ったトーマスとエイリスは
大勢の若者が吊るされ、何本ものパイプをつながれているのを見る。
なにかも液体が注入されるとともに体液が抜かれているようでもあった。
テレサ、と思った女性はエイリスとともにここに来て、早い段階で名前を呼ばれた女性だった。

部屋から出ようとするとジャンソンがやってきた。
ジャンソンは、前作で死んだはずの(偽装をして見せた)アバ・ペイジ博士(パトリシア・クラークソン)と
テレビ電話で会話し、RA(ライトアーム)が狙っているから実験を早く進めろと指示され、
ジャンソンは新しい人間から始めると約束する。

トーマスは自分たちが吊るされる番になると悟り、居室に戻ると逃げようと言いだす。
ドアにバリケードを作り、訝しがるニュートらを諭して脱出を図る。

途中クロフォード博士(キャサリン・スミス・マクグリン)を捕まえてテレサの居る場所に行き、
テレサにつけられたチューブを抜き取ってともに建物から出る。

ジャンソンらは後を追うが、トーマスらは砂漠の丘に隠れ、移動して廃墟に入る。
そこには人の居た跡があり、靴や衣服、資材や食料、水なんかもあった。

計画も当てもなく逃げ出したトーマスにニュートらはあきれるが、分散して中を探す。
ミンホが発電設備らしいものを発見し、電源を入れると程なくゾンビっぽい人々が現れる。
焦って逃げるミンホとトーマス。
皆の居る場所まで走り、全員で逃げる。

なんとか、ギリギリでビルから脱出したものの、ウィンストン(アレキサンダー・フローレス)は、
ゾンビ連中に足を思いっきり引っかかれる。

トーマスは山にいると言うRAがWCKDの反対勢力であり、RAに助けてもらおうと言う。
延々と続く砂漠、はるか遠くに見える山々を目指して全員で歩く。
引っ掻かれたウィンストンは症状が悪化、歩けなくなり、ついには拳銃で自殺しようとする。
治療のしようがなく、ゾンビにはなりたくないと言うウィンストンにニュートは銃を渡してやる。

野宿し歩き続けるトーマスら。
遂に灯りを発見、建物に入ると鎖に繋がれたゾンビらがいた。
それらはクランクと呼ばれており、感染力の強い病原体に侵されていた。

トーマスらは中から現れたブレンダ(ローザ・サラザール)に連れられ、
リーダーのホルヘ(ジョルジュ、ジャンカルロ・エスポジート)に会うとつけられていると言われる。

果たしてジャンソンらの攻撃部隊が建物を襲撃。
ホルヘはトーマスらを逃がそうとするが、トーマスとブレンダは逃げ遅れ、
建物の爆破に巻き込まれる。

トーマスとブレンダは地下通路から街に出ようとするが、例によってクランクに襲われ、
ギリギリで助かるものの、ブレンダが足首を噛まれる。

ゾーンAに入ったブレンダとトーマスはRAの手がかりを知るブロンディを探すが、
クラブのオーナー(アラン・テュディック)にドラッグ風のドリンクを飲まされ、混濁したまま失神してしまう。

トーマスが気付いた時は、ニュートらがいてホルヘがクラブオーナーを椅子にしばりつけていた。
ホルヘはオーナーをブロンディと呼び、RAについて聞く。
実はブロンディはホルヘから引き継いだ若者をRAに渡さずWCKDに引き渡していたらしい。
ホルヘの暴力に負けたブロンディはRAの居場所を喋り、ホルヘはブロンディのトラックを奪い、
トーマスらと全員で山に向かう。

途中、遺棄された車で道がふさがれ、トーマスらは徒歩で先へ進もうとして狙撃され、
2人の若い女性に銃を突き付けられた。

女性はエイリスと同じグレードにいた仲間で、今はRAのメンバーとなっていた。
トーマスらはRAのキャンプ地に連れて行かれるが、発症したブレンダは殺されそうになる。

そこにトーマスを知るメアリー女医(リリー・テイラー)が現れ、
トーマスの血液から治療薬を作ってブレンダに注射する。
効果は長くて6カ月ということで、ブレンダはRAと行動を共にできないと言われる。

一瞬の安堵の時。
トーマスはニュートやミンホ、新しく仲間となったフライパンらと談笑した。
丘の上に立つテレサが気になって見に行くと、テレサは治療薬開発が大事だからWCKDに連絡したと言い、
間もなくジャクソンらの乗ったWCKDの攻撃ヘリが現れ、兵隊が降下して銃撃戦となり、RAは敗れる。

ペイジ博士も到着し、ブレンダとホルヘを逃がしたトーマスは投降する。
ペイジ博士とメアリーは既知で、口論の末、ジャクソンがメアリーを射殺し、
若者をヘリで連れ去ろうとする。
しかし、逃げたと思ったホルヘが車で突っ込んで再び乱戦となり、ペイジ博士やジャクソンは逃げる。

トーマスはこの時連れ去られたミンホを助けるため、再びWCKDの基地に向かうと立ち上がる。

事情も分からず大人の論理に振り回される若者、と言ったところか。
展開が目まぐるしく変わり、先がなかなか読めないが、ゾンビや退廃地区が出てくるとは思わなかった。
全く新しい設定の前作に比べ、やや普通のというか、さほど目新しくもない映画になってしまった感がある。

まあ、ゾンビと言っても最近の映画の設定ではウィルス性の感染症の発症患者と言うことで、
太陽が怖いとかやたら遅いとかの昔のゾンビ映画の設定からは外れている。
ただし、ゾンビ同士の共食いはなく、健常者だけを襲うお約束はその通りだ。

「ワールド・ウォーZ」のゾンビみたいなものか。
「アイアム・レジェンド」でも感染症の末路のようだったが、あちらは太陽に弱い。

前作では致死性が高いと言っていたと思ったが、脳を冒し凶暴化するウィルスのようで、
なかなか死なないようだ。

ウィルスにしろ細菌にしろ一部の人間が抗体を持っていて、耐性があることは不思議ではないし、
パンデミックがあまりにも急激に起こり、ワクチンを工業的に大量生産している暇がなく、
耐性のある人の命を削ってでも治療薬が必要だと言うのもあり得ることではあるが、
本作はウィルスの蔓延と耐性のある人間がいることは10年以上前に判明していることであり、
(だからこそ、トーマスらが子供の時に母親から切り離され隔離された)
症状を抑える方法もわかっているのに、未だに治療薬ができていないのはちょっと解せない。

あらためて前作を思い起こしてみると、グリーバーの針はこのウィルス「フレア」が仕込まれており、
ストレスをかけることでウィルス耐性の発現を促す目的で若者たちをグレードに閉じ込めたのだろう。
ただ、それにしては悠長な仕掛けであり、若者たちが「安定した社会」を作ってしまっては意味がない。

だからこそ異分子としてのトーマスが送り込まれたのかもしれないが、
このあたりは最終作「Death Cure」で解答が示されるのか。

こういう系の映画ではいつも思うこと。
発症者の症状としての攻撃性が健常者に対してのみ行われる理由は何か。
噛んだり引っ掻いたり、引っ張り込んだ後は何をするのか。

 

 

 
  ミケランジェロ・プロジェクト  

ジョージ・クルーニー、マット・デーモン、ビル・マーレー、ジャン・デュジャルダン、
ケイト・ブランシェット、ジョン・グッドマン

第2次大戦末期、フランク・ストークス教授(ジョージ・クルーニー)は、
政府高官に対し、ナチスが総統美術館建設のために膨大な美術品を強奪し、
さらには一部を破壊、焼却しようとしているとプレゼンし、その奪還作戦を願い出る。

作戦は承認されるが、若い兵隊は与えられない。
ストークスは止む無く、キュレーターや彫刻家や美術史学者や建築家らを集めて
美術品奪還の特殊部隊「モニュメンツ・メン」を結成する。

集められたのは次の7人。
リーダーの美術館館長:フランク・ストークス(ジョージ・クルーニー)
メトロポリタン美術館学芸員:ジェームズ・グレンジャー(マット・デーモン)
建築家:リチャード・キャンベル(ビル・マーレー)
彫刻家:ウォルター・ガーフィールド(ジョン・グッドマン)
美術商:ジャン・クロード・ベルモン(ジャン・デュジャルダン)
美術史学者:プレストン・サビッツ(ボブ・バラバン)
歴史学者:ドナルド・ジェフリーズ(ヒュー・ボンヌビル)

7人は美術品には詳しいものの兵役の経験はなく、イギリスで新兵訓練を受け、1944年7月、
上陸作戦後のノルマンディからフランスに入り、敗走するナチス軍を追う。

「モニュメンツ・メン」が、前線で現地の司令官に美術品奪還の協力を申し出ても、
建物は壊すな、兵隊を出せ、車を貸せには応じられないとして断られてしまう。

そんな中、ストークスはドイツ軍のジープを奪っていたエプスタイン(デミトリー・レオニダス)を
仲間に引き入れ、車を手に入れるとともに、通訳兼ドライバーも手に入れた。

ナチスはユダヤ人の個人所有の美術品を強奪していたが、これには抗うすべもなく根こそぎ奪われてしまう。
また、教会や美術館の収蔵品、展示品は教会や美術館関係者によって外され、安全な場所へ移送していた。
しかし、中には移送中にナチスに発見され強奪されてしまったものもあった。
ベルギーの「ヘント(Gent)の祭壇画」もその一つ(12枚だけど)だった。

モニュメンツ・メンはそれぞれが別々の行動をとった。

パリでは、ナチのシュタール(ユストゥス・フォン・ドメーニ)が、
フランス人秘書のクレール・シモーヌ(ケイト・ブランシェット)の協力を得て、
強奪美術品の整理とドイツへの移送を準備していた。

しかし、クレールの弟がレジスタンスに加担して射殺されたのとほぼ同時期、
シュタールはクレールを見捨てて美術品とともにドイツへ移動してしまった。

ジェームズ・グレンジャーはパリに入り、ナチ協力者として逮捕されていたクレールに会い、
協力を願い出るが、クレールはアメリカが美術品を横取りするつもりだと思い協力を拒む。
しかし、グレンジャーらがユダヤ人家庭に実際に美術品を返しているところを見て次第に心を開く。

そして、遂にはシュタールが
グレンジャーが他のメンバーに合流するために出発する前夜、クレールは秘書時代に整理した
美術品の一覧と持ち主を整理した台帳をグレンジャーに託す。

ベルギーのブルージュ(Bruges、ブリュッヘ、ブルッヘ、ブラッヘ、Brugge)に向かった
ドナルド・ジェフリーズはミケランジェロの聖母子像(Madonna and Child、Madonna of Bruges)の
確保を現地司令官に申し出るが、ドイツ軍は近々に撤退するので司令官はその後で良いとして譲らない。

焦るジェフリーズは単身で聖母子教会(Church of Our Lady、Onze-Lieve-Vrouwekerk)に入り、
聖母子像が無事なことを確認するが、程なくドイツ兵が聖母子像持ち出しに現れ、
ジェフリーズは抵抗するが射殺されて、聖母子像は持ち去られてしまう。

トラックの調達に成功したウォルター・ガーフィールドとジャン・クロード・クレモンは
ドイツ軍兵士の話していた地区に向かう途中、気付かずに連合軍とドイツ軍が対峙している地域に入り、
逃げ遅れてジャン・クロードが撃たれる。

ウォルターの介護も虚しく、ジャン・クロードは仲間と合流する前に息を引き取る。

ドイツ軍の美術品の移送先の町は判っていたが、それらの町に肝心の美術品は全く見当たらない。
エプスタインが、それらの町の全てに鉱山があると気づき、鉱山の奥に隠蔽された美術品が見つかる。
こうして、次々と大量の美術品が発見され、また美術品がクレールの台帳と合致することもわかってきた。

鉱山の別の隠し通路から大量の金塊が発見され、軍幹部は狂喜するが、モニュメンツ・メンは冷ややかだ。

ただ、「ヘントの祭壇画」と「ブリージュの聖母子像」はいつまでも見つけられなかった。
ドイツ軍は敗走時に美術品を焼却処分してしまっていた。
モニュメンツ・メンが間に合わなかった現場では、焼却された額縁に著名画家の名前があった。

そんな中、ドイツ軍は降伏し戦争が終わったが、交替に侵攻してくるのはソ連軍。
ソ連もまた那智の強奪美術品狙っていたが、所有者に返却するためではなく、
戦時賠償金のカタ代わりに自分のものにするためだった。

ソビエト軍が迫り、最後の探索となるであろうオーストリアの鉱山は既に爆破されていた。
美術品の奪還をあきらめようかと考えていた矢先、爆破は地元民がナチの美術品持ち出しを阻止するために、
入り口だけ爆破したことが分かり、瓦礫を爆破除去して探索に開始した。

ここでも多くの美術品が見つかり「ヘントの祭壇画」も見つかったが、
サビッツは祭壇画が1枚足りないと言って譲らず、再探査を主張。

探す時間も目星もないと焦るサビッツだったが、そこにあったテーブルこそが残る1枚だったことに
キャンベルが気付き、祭壇画は揃った。

ソ連軍は鉱山まであと少しの所まで来ていた。
アメリカ軍は美術品を回収して撤退していく。

戻らないストークスに焦るガーフィールドやグレンジャーが探しに行く。
その頃、ストークスは、ついに台車に乗せられた聖母子像を発見。
ガーフィールドらの力も借りてギリギリで聖母子像の持ち出しに成功した。

彼らの活躍で1万数千点に及ぶ美術品が奪還され、大半が持ち主に返却されたが、
持ち主が分からないままの美術品も多かった。

史実に基づいて描かれた作品。
但し、登場人物は実在の人物のままではなく名前を変えてあるようだ。
撮影監督や共同制作、共同脚本などに別人物もいるが、ジョージ・クルーニーの製作、脚本、監督。

こういうあまり日の当たらないところに歴史の真実が隠されており、それを掘り起こすことも大事、
という着想は地味ながらそれなりの意味があると思える。

エンターテイメント戦争映画ではなく、派手なドンパチは少なく、比較的淡々と進む。
それほど差し迫った緊迫感もないが、それもまた逆にシリアス。

聖母子像をマドンナ・アンド・チャイルドと言うとは知らなかった。
また多くの聖母像には幼子であるキリストが描かれており、英語では聖母像と聖母子像を区別しないこともあるようで、
本作の聖母子像も「Madonna of Bruges」と呼ばれている。

ナチの強奪絵画については、本来の所有者の戻すべきだとは思うが、
取り戻した直後に大金で売却してしまったケースではなんとなく割り切れないものを感じる。

映画の権利関係はややこしいものがあり、本作はスモークハウスの製作で
コロンビアとFOX2000が製作会社に名を連ねている。
アメリカでの配給は20thFOXで公開は2014/2/7。

日本では20世紀フォックス配給で2014春の公開が予定されていたが、
なぜか公開延期、後に公開中止となり、2015年にブレシディオ配給で公開となった。

尚、アメリカでのDVD/Blu−RayはSPEからリリースされている。

邦題は20世紀フォックスの配給予定時から「ミケランジェロ・プロジェクト」で
恐らくはブルージュの聖母子像がミケランジェロの作であったことから付けたと思われるが、
原題の「Monuments Men」からは想像がつかない。

邦題の変更は検討しなかったのかできなかったのか。

 

 

      

 サバイバー  

ミラ・ジョボビッチ、ピアーズ・ブロスナン、ディラン・マクダーモット、アンジェラ・バセット。

最近ロンドンのアメリカ大使館勤務となったケイト・アボット(ミラ・ジョボビッチ)。
年も押し迫ったある日、ビザ申請に訪れた小児科医のバラン博士(ロジャー・リース)に疑いを持つ。

大使館側は誰も気付いていないが、案の定、彼はアメリカでのテロを計画していた。
バランはテロの黒幕にケイトのことを報告。
黒幕は時計屋(ウォッチメーカー)と呼ばれる殺し屋ナッシュ(ピアーズ・ブロスナン)にケイトの始末を依頼。
政府関係にも手を伸ばして、イギリス政府やアメリカ大使経由でケイトにクレームを入れる。
しかし、ケイトは疑いを持ったまま調査を続ける。
怪しい人物の何人かの審査を責任者のビル・タルボット(ロバート・フォースター)が
担当者から引き継いでいたことを知るが確証には至らない。

翌日はそのビルの誕生日で、6人で連れ立って大使館近くのレストランでお食事会。
しかし大使館を出る直前ビルに電話が入り、ビルは一旦部屋に戻り、
ケイトが怪しいと睨んだ人物の審査記録を削除する。

レストランに着いた5人は誰も誕生日プレゼントを用意していなかったことに気づき、
ケイトが代表して近くの店でプレゼントを調達することにした。

その頃、時計屋が作ったリモコン爆弾が料理に紛れ込んで大使館員の席に運ばれ、
頃合いを見た時計屋が爆破させ、レストランは破壊され、大使館員は即死。

ケイトの居た店も被害に遭うがケイトは怪我だけで助かる。
爆殺失敗に気づいた時計屋は、ケイトを射殺しようと追うが、気付かれて逃げられる。

ケイトは時計屋の追撃をかわし、被害時の手順に従って所定の公園へ向かう。
そこへビルも現れた。
ビルはケイトの爆殺失敗を知り、ケイトを射殺しようとして揉みあいになり、逆に撃たれて死ぬ。
周辺の一般人がその様子を見たり動画を撮ったりして、ケイトが殺人犯だと思われてしまう。

ケイトの直属の上司サム・パーカー(ディラン・マクダーモット)は、真相を追うが、
ロンドン市警のアンダーソン警部(ジェームズ・ダーシー)らはケイトを犯人と決め付ける。

一方、バラン博士は化学会社と結託して検問に引っかからない液体の爆薬を用意、
時計屋はそれを狙撃して爆破する手はずで、ロンドンでのアパートを爆破にも成功する。

ケイトはアーティストの友人にお金と着替えを持ってこさせるとともに、
ケイトを信じる大使館のサリー(フランシス・デ・ラ・ツアー)にも連絡を取って、
いろいろ調べてもらい、バランがアメリカに渡ったことを知る。
また、サリーの助けで密かに大使館に入り、パスポートを偽造して逃げる。

バランのアパートに何かあると考えたケイトはバランのアパートに行き、サムと合流するも、
時計屋に襲われて、サムは倒れ、ケイトだけ逃げる。

ケイトはパリ行きの偽装を行い、偽造パスポートでアメリカに渡る。
おりしもニューヨークではカウントダウン・セレモニーの直前で、バラン博士の液体爆弾は、
LED用の特殊な冷却水とされており、ビルの屋上の球形イルミネーションに注入された。

何も知らない人々が何十万人とタイムズスクウェア周辺に集まり、カウントダウンを待っている。
警備圏外のビルの屋上から狙撃を用意する時計屋。
爆破=復讐の瞬間を見ようと一緒にいるバラン博士を鬱陶しく思う時計屋はあっさり博士を始末する。

ギリギリで狙撃場所に気づいて阻止しようとするケイトと時計屋の銃撃戦、格闘となり、
時計屋はケイトにビルから突き落とされてしまう。

騒ぎに気付いたニューヨーク市警が屋上に飛び込んできた時は戦いの後だった。
現場検証の中、傷を負いながらも生きていたサムからの電話が入り、一安心のケイトだった。

**

なかなかスピード感があった。
いろんなことが次々と起こり、たった3日の出来事とは思えない。

タグによる追跡とか、非常時の退避場所が決まっているとかありそうだが、
ミラ・ジョボビッチ以外、全員無能な大使館員およびイギリス警察でした。

テロ実行犯の目的はアメリカに対する逆恨みでしたが、黒幕はテロの混乱に乗じて
株でぼろ儲けしようと考えていたとのことでした。
これもありそうで面白いが、その手口はちょっと疑問。

ピアーズ・ブロスナンによれば、爆弾テロ直後に暴落した株を大量買いし、
株式市場が一旦閉鎖され、その後再開して株価が戻った時に高値で売り抜ける
手はずだったと言うが、本当にそうか。

もしそうなら、事件直後に同じことを考える輩はそれこそ山ほどいるわけで、
よほどうまいタイミングで売買できなければ事件後に動いてもぼろ儲けは難しい。
事件の予兆も何もない時に株をガンガン売り、事件直後の大暴落の時に
買い戻す策でないとダメじゃないか。

しかも、意味のない大量売りに疑念を持たれないために、信用売りにしても実物売りにしても
売り手の偽装やら、「買い」も行うなどの工作が必要で、時間と手間と金をかけて準備し、
テロ直後の大混乱で一気に仕上げ、という段取りであるはず。
だからこそ、事件を起こすタイミングが重要になってくるし、起こる時期もわかっている必要がある。

仮に事件後に初めて動く段取りであったとしたら、テロの黒幕は大して損害を被っていないうえに、
時計屋も死んじゃってるから、同じ手が通用してしまう。

死んだのは雑魚だけ、黒幕は被害なし。そんなシナリオでいいのか。

ピアーズ・ブロスナンはこのところ良い役無いなあ。
最初の内は証拠が残りそうな危険は冒さないが最後はやけくそ気味だった。
死んでしまうのはしょうがないとして、あれだけの人混みの中に墜落死したら巻き添え被害が多すぎる。
シナリオ的には落ちない始末のつけ方はなかったのか。

車いすのサリー(フランシス・デ・ラ・ツアー)は、フランス人みたいな名前だが、イギリス生まれのイギリス人。
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「同、死の秘宝Part1」では、フランスの魔法学校の校長だっけ、
マダム・マキシム(マクシーム)で、ハグリットと旧知のでっかい女性でした。

 

 

 
 ジョン・ウィック 

キアヌ・リーブス、イアン・マクシェーン、ウィレム・ディフォー、ミカエル・ニクイスト。

冒頭、車が壁にぶつかり、傷ついた男(キアヌ・リーブス)が転がり出てきて倒れ、
スマホの動画を見て失神する。

物語は時間を遡り、ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)と妻ヘレン(ブリジット・ノイナハン)の仲睦まじいシーン。
しかし、妻は突然の病に倒れ、あっさりと死んでしまう。
失意のジョン、葬儀には馴染みのマーカス(ウィレム・デフォー)も様子を見にやってくる。

暫くして、ジョンにビーグル犬が届けられる。
妻が入院中に自分の死期を悟り、自分の代わりに愛するものをと犬を贈ったのだった。

ある日、ジョンが愛車の69年製ムスタングに給油していると、ロシア人の若者がいくらで売るかと聞いてくる。
売りもんじゃないと断るジョンだが、ロシア人たちは夜、ジョンの家に押し入りジョンを殴り倒し、
犬を殴り殺して車を盗んでいく。

ロシア人は車を解体屋に持っていき、ナンバー交換と証明書偽造を依頼するが、
オーナー(ジョン・レグイザモ)は車の持ち主を悟り、若者を殴って断る。

若者はロシアンマフィアのボス、ビーゴ(ミカエル・ニクイスト)の息子ヨセフとその取り巻きだった。

ジョンは、解体屋に行って犯人を知り、復讐することにした。

ビーゴは息子のしたことを解体屋から聞いて知り、怒りまくった後、息子に隠れるよう言う。
ビーゴはジョンに電話するがジョンは会話せず、ビーゴは部下を招集する。

ジョンは床の下に隠していた武器を掘り出して武装する。
夜、ビーゴの部下がジョンを襲いに来るが、返り討ちに遭って全滅する。

警官が近所の苦情があったとやってくるが、見て見ぬふりをして帰ってしまう。
ジョンは裏の掃除屋に電話して死体や血痕や壊れた物を片付けさせる。

ビーゴは襲撃が失敗したことでジョンに200万ドルの懸賞をかけて殺しを依頼。
依頼した殺し屋の中にはマーカスもいた。

ジョンは着替えて、殺し屋たちの定宿、コンチネンタル・ホテルに向かう。
地下のバーではホテルオーナーのウィンストン(イアン・マクシェーン)の指示で、
カウンターに座ったジョンにヨセフの居場所が知らされる。

レッドサークルと呼ばれるナイトクラブの地下でヨセフを襲ったジョンだが、間一髪逃してしまう。
傷だらけでホテルに戻り、闇医者に治療してもらう。

ホテルの外からマーカスがジョンの部屋を狙っている。
マーカスはジョン撃つが外す。
しかし実は、馴染みの美女殺し屋パーキンス(エイドリアン・パリッキ)が襲ってくるのを知らせたのだった。
ジョンはパーキンスを倒し、ビーゴの隠し資産の在処を教える。

ジョンは、そのロシア教会に行き、地下金庫に押し入って金や書類を全部燃やしてしまう。
ジョンはさらにビーゴと手下を襲うが、遂には車にはねられて捕まってしまう。

ビーゴはジョンを拉致して問い詰め、手下にジョンを殺すよう言って去る。
しかし、マーカスが外から手下を一人射殺、ジョンも戦って残りの手下を殺す。

ジョンはビーゴを追い詰め、ついにビーゴはヨセフの居場所を喋る。
ジョンはヨセフの隠れ家を襲い、手下を皆殺しにしてヨセフも射殺する。

ビーゴはマーカスを拉致してなぶり殺しにして去る。
ジョンはマーカスが殺されたことを知るが、パーキンスが再びジョンを襲う。
ジョンは撃退し、パーキンスはコンチネンタルホテルでは暴れないと言う「掟」を破ったことで、
ウィンストンに始末される。

ジョンはマーカスも殺されたことでビーゴを追う。
ビーゴはヘリで逃亡を図るが、ウィンストンがそれをジョンに教える。
ジョンは壮絶な戦いの末、ビーゴとタイマンになり、ビーゴのナイフを奪い取って刺し殺す。

ここで冒頭のシーンにつながる。
車の傍で倒れていたジョンは気を取り直して、ドッグ・シェルターで自分の傷を治療し、
囲われていたスタッフォードシャーを連れて帰る。

妻の葬儀のシーンで、多骨の大柄な傘が一瞬だけ8本骨の小さい傘に変わる。
その他、いろんなシーンで時計が出てくるが、時間の整合性が崩れているカットが多いようだ。

あれだけ名の売れた凄腕の殺し屋で、ホテルの従業員や、殺し屋仲間だけでなく、解体屋や掃除屋は勿論
警官までもが素性を知っていると思われるのに、一帯を牛耳っているロシアンマフィアのボスの息子が
全く知らないのは不可解で、「ラン・オールナイト」のように知っているがなめている方がまだ自然。

また、ボスが自分の正体を家族に隔し、息子を裏社会に隠してでもいない限り、
息子がジョン・ウィックに知られていないのは全く持って不自然。

銃撃戦の動きは様式美的で、殺陣を見ているようだった。

特に目新しいとは思わなかったが、銃撃と格闘(カンフー)を織り交ぜた所作で
「ガンフー」と呼んでいるらしい。

銃撃と格闘の混合は言われてみれば、今までなかったかも。

メガヒットではなかったがそこそこの成績で「2」の予定がアナウンスされている。
ただ、「ジャック・リーチャー2」(2016/10/26)「イコライザー2」(2017/9/29)など、
似た映画も多く、やるにしても公開時期の設定など前途多難かも。

 

 

     

 

  ファンタスティック・フォー 

マイルズ・テラー、マイケル・B・ジョーダン、ケイト・マーラ、ジェイミー・ベル。

リード・リチャーズは幼少時から科学好きの変わり者でベン・グリムとともに
物質転送装置の実験を繰り返していた。

大学に進学したリチャーズ(マイルズ・テラー)は、ついに物質転送装置の試作に成功し、
発表会に展示するも先生方からは酷評され、落第評価。
しかし、それを絶賛したのは、同じ研究をしていると言うフランクリン・ストーム博士で、
リチャーズを研究所にスカウトする。

博士の試作機は転送まではできていたが戻すことができず、リチャーズの装置のアイデアが必要だった。

リチャーズがどこかの砂漠、と言っていた転送先は異次元の世界で、未知のエネルギーにあふれ、
そのエネルギーが利用できれば、地球のエネルギー問題は一挙解決すると考えられていた。

研究チームにはストーム博士の養女のスー(ケイト・マーラ)、息子のジョニー(マイケル・B・ジョーダン)、
いわくつきのビクター・フォン・ドゥーム(トビー・ケベル)も参加し、研究を進めていく。

機械は完成し、チンパンジーによる転送実験が行われた。
転送先の異次元の映像も届き、チンパンジーは無事に帰還し、実験は成功した。

財団幹部は、転送する人間はNASAから人選すると述べ「初」の栄光を横取りされると、
リチャーズやビクターは焦る。

リチャーズは幼馴染みのベン(ジェイミー・ベル)を誘い、ビクター、ジョニーとともに機械に乗り込む。

転送は無事成功。
異次元の世界はエネルギーに満ち満ちていた。
星条旗を立てようと地面へ与えた刺激はエネルギーだまりのようなところへ伝播し、
状況を確認しようとジョニーを除く3人が深みに降りて行った。

そしてビクターが緑に光るエネルギーに触れようとした瞬間、エネルギーが発散し、
逃げ遅れたビクターは転落。
残る3人も転送装置に入ったものの、エネルギーを浴び、操作不能となる。

地球では異変に気付いたスーが操作して機械を帰還させたものの、エネルギーが発散してスーも浴びてしまう。

気が付いたリチャーズががれきの下からベンを助けようと這い出した・・・つもりが、
足は挟まったまま伸びており、びっくりして失神する。

次にリチャーズが気付いた時、手足が異常に伸びたまま、ベッドに固定されており、
ジョニーは炎に包まれ、スーは不可視状態と可視状態を繰り返しており、
ベンは岩のような姿になっていた。

リチャーズは助けを求めるベンの元に向かおうとするが、ばれて研究所から逃げ出す。

1年が経ち、スーとジョニーと特異状態をコントロールできるスーツに身を包み、訓練をこなしていた。
ベンはその力と頑強さを生かして軍事作戦に利用されていた。

一方リチャーズは身を潜め、自分用の特殊スーツを開発、一人用転送機を研究していた。
しかし、治療のためにはリチャーズが必要と言う財団に説得されたスーによって居場所を突き止められる。

財団は新たに転送機を開発し、新たなメンバーを異次元に転送する。
そこには、異形となったビクターがいて、連れて戻るが、ビクターは異次元と同化して人類や地球を破壊しようとする。

ビクターは異次元に飛び、ブラックホールを生成して地球を吸い込み始める。
リチャーズ、ベン、スー、ジョニーはワーム・ホールを抜けて、異次元に入り、
ビクター(ドクター・ドゥーム)と対決し、協力して能力を駆使。
遂にドクター・ドゥームを倒し、地球に帰還する。

軍と手を結び、研究施設などを手に入れ感慨にふける4人。
ベンが漏らした一言から「ファンタスティック・フォー」をチーム名とすることになった。

シリーズ中最低の出来。
続編が2017/7/14公開とアナウンスされているが、出来るのか。

全2作は曲がりなりにも1億ドル突破し、全世界興収は掛けた金の倍以上を稼ぎ出したが、
今作はその半分程度にとどまる。

「前2作より現実的」とする関係者の意見があるようだが、どう考えてもどっこいどっこい。
前作では敵の設定がとんでもないものだったが、今作は異次元の設定が滅茶苦茶。

リード・リチャーズの機械が下手したらブラック・ホールを生み出していたかも、というのは良いとして
(良くないけど)そんな適当に造った装置と大金掛けて作った装置が全く同じ異次元に飛んでいき、
毎回同じ場所(の近辺)に行けるのはどうして?
同じでないとビクターにも再会できないわけですが、ちょっと無理がある。

その上、結局異次元と空間トンネルのようなものができて簡単に行き来できちゃうのも不可解。
「パシフィック・リム」の亜空間トンネルのようなものだろうけど。

「顔」であるはずのリード・リチャーズ役のマイルズ・テラーがなんとなく頼りないし、
ケイト・マーラもいまいち。
日本で比較的良く知られているのは、ジェイミー・ベルとトビー・ケベルくらいだろうが、
その2人は変身後元に戻らないため、誰がやっているのかまったくわからない。

「いがみ合いながらも最後は協力して敵を倒す」ヒーローものの定番の流れがいまいち薄っぺらく、
バラバラで「それぞれの能力を生かして互いを補完し、最強のユニットとなる」感があまり感じられない。

 

 

     

  ピクセル   

アダム・サンドラー、ミシェル・モナハン、ケビン・ジェームス、ピーター・ディンクレイジ。

1982年、ゲームセンターの開店に喜ぶサム・ブレナー少年。
親友のウィル・クーパーとともに店に駆けつける。
サムは実力を発揮、たちまちゲームセンターの人気者。

勢いに乗ってアーケードゲーム世界選手権に出場。
ゲームの様子はビデオ撮影され、宇宙人探査プロジェクトの宇宙船に搭載されると言う。
サムは遂に決勝まで進むと相手は自称「ファイヤー・ブラスター」のエディ・プラント。
最終ゲームはドンキーコングで、序盤はリードしていたものの追いつかれ逆転負けしてしまう。

あれから30年。
2015年のサム(アダム・サンドラー)は、ウィル(ケビン・ジェームス)とバカ話の真っ最中。
サムは電気店の技術要員となっており、ウィルは何と合衆国大統領だ。

サムはウィル・クーパーと別れ、要請のあった家にAVのセットアップに向かう。
家の男の子、マティとはすぐに打ち解けるが、帰ってきた母親のバイオレット(ミシェル・モナハン)とは
馬が合わない。

そんな頃、グアムのアメリカ軍基地が宇宙からの攻撃を受ける。
空から襲ってきたのはなんとギャラガのキャラが実体化したもので、
それが放つ光線に撃たれると、物体はブロック化(ピクセル化)して分解してしまう。

グアムの基地は瞬く間に崩壊し、兵隊が一人さらわれる。
連絡を受けたクーパー大統領は関係者を緊急招集し、サムにもホワイトハウスに来るよう連絡する。

サムはオレンジの作業着のまま、電気店の車でホワイトハウスに向かうが、
バイオレットも同じ方向に向かう。実は彼女は米軍の中佐だった。

緊急会議の席に乱入したサムはギャラガが1981年版であることなどを指摘するも、
ポーター提督(ブライアン・コックス)らに非難され、退席させられる。

失意のサムにかつてのライバル、「ワンダーボーイ」ことラドロー・レイモンソフ(ジョシュ・ギャッド)が近づき、
攻撃は宇宙人からの挑戦で、攻撃場所が予告されていたと告げる。

そして、宇宙人からの次の予告が流され、サムは次の攻撃地点がインドだと推測するが、
クーパー大統領はインドへの警告を拒否、タージマハールは無防備のまま
アルカノイドに攻撃され、インドの民間人がさらわれる。

またも宇宙人からの攻撃予告。
勝負は3勝したほうが勝ち、地球はあと1敗すれば負けと宣告される。
予告された攻撃場所はロンドンのハイドパークだった。

軍はバラバラになったブロックを解析し、敵を壊すレーザーガンを開発。
精鋭を選抜して訓練を行う。

また、攻撃がアーケードゲームを実体化したものであることからサムが協力することに。
サムは服役中のエディ・プラント(ピーター・ディンクレイジ)も仲間に入れるよう進言。
クーパー大統領は、エディといくつかの約束をして出所させ、参加させる。

ロンドンでの決戦の時、イギリス軍の指揮ヒル伍長(ショーン・ビーン)はサムらを馬鹿にして排除する。
敵はセンチピード。
軍は不慣れで劣勢となり、サムはヒル伍長らの制止を無視して参戦。
ラドローも参戦して敵を倒し、戦利品として宇宙人よりダックハントの猟犬が贈られる。

4戦目はニューヨーク。敵はパックマンなので、地球人がゴースト。
ミニ・クーパーを改造してゴーストに見たて、パックマンを倒しにかかる。

チームにはパックマン開発者の岩谷教授も参戦するが、パックマンを説得しようとして咬まれる。
サム、ラドロー、エディがミニ・ゴーストに乗りパックマンを追い詰める。
エディがパックマン2機を倒すものの、勢い余って川に転落。
ラドローは無敵パックマンに倒されてしまう。

サムは、無敵となったパックマンをうまく誘導し、無敵が切れたタイミングで衝突して倒す。
戦利品はQバード。

こうして2勝2敗、勝負は最終戦となり、パーティが催される。
エディは約束のセリーナ・ウィリアムズ(本人)を伴って参加するが、宇宙から「地球人はずるをした」とメッセージが流れる。

マティはエディの落としたサングラスに隠しコマンドが書かれており、それを使うことで
エディがパックマンを倒せたことを指摘。エディは1982年の大会の時もずるをしたと白状する。

しかし、直後、マティはさらわれる。
ニューヨークに巨大ボスギャラガが現れて、スペースインベーダーやらテトリスやらフロッガーやらが
吐き出されて攻撃を開始、サムたちはバイオレットも加えて対抗するが多勢に無勢で押されていく。
サムは、宇宙船に乗り込んで敵を倒そうと考え、クーパー、バイオレットともに
トラクタービームに乗って宇宙船に侵入する。

待ち構えていた敵はドンキーコング。
最上階にはさらわれた軍人やインド人、マティが乗せられていて、戦いを見守っている。

敵の攻撃パターンを読んで戦うサムにとっては苦手なゲームだったし、エディに負けてトラウマになっている。
徐々に押されて行くが、マティの応援でパターンに合わせるのはやめて対抗し、ついにコングを倒す。

宇宙人は負けを認めて退散、敵はピクセル化して消滅。
逆にピクセル化した人物は復活し、街に平和が戻り、サムとバイオレットもいい感じになる。

ラドローは好きなキャラのレディ・リサと敵ながらいい感じになっていたのに、
ピクセル化して消滅したのでがっかりする。
Qバードがレディリサに変身し、ラドローを慰める。
ラドローとレディリサは一緒になり子どもが生まれるが、その形はQバードだった。

アメリカ人にとって、パックマンは「正義の味方」の意識が強いらしく、アダム・サンドラーの
「パックマンが悪者?」はかなり意外なインパクトのある台詞のようだ。

岩谷徹は実在の人物で本当にパックマンの開発者。
演じていたのは、デニス・アキヤマという日系カナダ人で本人ではない。
ただし、ご本人は冒頭のゲームセンターのシーンでカメオ出演しているらしい。

こちらがTVゲームの印象で見るせいか、予告など2Dで見るとゲームキャラと実写部分に乖離を感じる。
しかし、3Dでは違和感なく見れた。

いろんな会社のゲームソフトが出てくる。中には全く知らないものも。
権利関係が大変だったろうな、なんて余計なことを考えてしまった。

サム(アダム・サンドラー)はGEEK(ギーク)と呼ばれ、
バイオレット(ミシェル・モナハン)にはSNOB(スノッブ)と言い返す。

字幕ではGEEKはオタクとなっていたが、どちらかというとITオタク、PCマニアに近い。
マニアと言うとFREAK(フリーク)を思い起こすが、英語のFREAKはもっと強烈で、
「異常な執着者」「変態」など危ない奴のイメージが強い。

SNOBは見栄っ張り、高慢ちき、高飛車、居丈高、セレブぶった人。
「お高くとまって上から目線」的なイメージ。

ミシェル・モナハンは見違えた。
と言っても初期の出演作は見ているが、彼女には全く気付かず「MI3」で知ったようなもの。
その後、主役級の作品を何本か見たが、最近は見ておらず「ゴーストプロトコル」のラスト以来。

アダム・サンドラーは以前から知っていたし、多くの出演作を知っているが、
実はまともに見たのは「エージェント・ゾーハン」と本作だけ。

ブライアン・コックスは無駄遣いと言うか、ショーン・ビーンともども活躍が少なかった。

セリーナ・ウィリアムズ本人が出てきたのには面食らった。
何故選ばれたのかは疑問だが、ラストでセリーナと一緒にいたのはマーサ・スチュワート本人。

 

 

    

 

 

 

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