2005/1-4 鑑賞
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(1月:1本、2月:3本、3月:5本、4月:3本、合計:12本)

 

 ハイド・アンド・シーク(HIDE AND SEEK) 

ロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニングの共演。
ロバート・デ・ニーロ61歳、ダコタ・ファニング10歳だから、ちょっと親子はきついかも。

母親は、エイミー・アービング。

デ・ニーロの元教え子で、心理療養士にファムケ・ヤンセン。
彼女は、「007ゴールデンアイ」の殺し屋、「X−MEN」のジーン・グレイ。

途中で知り合うバツイチの女性に、エリザベス・シュー。
彼女がバック・ツー・ザ・フューチャー(2,3)のジェニファーだったとは。
見違えた。
なお、バック・ツー・ザ・フューチャー(1)のジェニファーはクローディア・ウェルズ。

このほかに不動産屋と保安官と、最近子供を亡くした田舎の隣人夫妻。

ホラーではない。
配給元サイトでは<超感動スリラー>と書いてある。

私には、どこが超感動なのかという疑問にお答えする想像力はありません。

辞書によればホラー:恐怖、スリラー:どきどき、
サスペンス:はらはらとなっているから、やはりスリラーか。

なお時々、スリル、スピード、サスペンスを3Sと呼ぶアホなメディアがあるが、
スリルの頭文字はtです。

***

物語は、心理学者ロバート・デ・ニーロの妻が、浴室で手首を切って自殺するところから始まる。
ショックを受けたダコタ・ファニングは、自閉気味になってしまう。

デ・ニーロは、母親の思い出の多いニューヨークから郊外に引越し、
ダコタの気持ちをやわらげようとする。

ダコタは、新しい友達、チャーリーと出合ったと言うが、デ・ニーロには空想の友達としか思えない。

しかし、チャーリーは人形を壊したり、落書きをしたり、
デ・ニーロは母の死を自分のせいと考えるダコタの嫌がらせがエスカレートしたと思う。

果たして、チャーリーは実在するのか。
ダコタ・ファニングの自作自演なのか。
もし、実在するとすればそれは誰なのか。隣の旦那か、保安官か、それとも謎の人物か。

***

展開に多少無理があるが、それぞれの役者が怪しい雰囲気を醸し出しているのはさすが。

ダコタ・ファニングの不気味さ。周囲のすべてが怪訝なデ・ニーロ。などなど。

ネタばれになるので書けませんが、「あの映画と同じじゃん。」と思いました。
あの映画が何かは書けない。ショックが狂気を生む、ということにしておきましょう。

なお、すぐ筋が読めるからつまらんとの意見が多いが、推理ものじゃないんだから別に良いじゃん。
筋が読めない映画の方が少ないよ。
筋がわかっていてももう一度見たいものもある。

 

 


 

 

 コンスタンティン(CONSTANTINE) 

キアヌ・リーブスの主演。
共演のレイチェル・ワイズは「チェーン・リアクション」「ハムナプトラ」「同2」など。

悪魔と人間の混血バルサザールのギャヴィン・ロズデイルは、イギリスのロックバンド「ブッシュ」のボーカル。
天使と人間の混血ガブリエルにティルダ・スウィントン。

コンスタンティンを慕うチャズ役のシア・ラブーフは、「アイ、ロボット」に出ていた悪がき。

アメコミのダーティ・ヒーロー、キアヌ・リーブスの演じるジョン・コンスタンティンは、
自己中のエクソシストで肺がんで自殺未遂の過去があり、地獄に行くのを怖がっている。
地獄行きが嫌で悪魔祓いをしているのだが、罪は許されない。

"This is Constantine, John Constantine, Ass hole!" が決め台詞(こちらはコンスタンチン、ジョン・コンスタンチン、くそったれ。)

まるで、"Bond, James Bond" みたいだ。 (ずっと品がないけど)

***

メキシコの廃墟で、ナチの旗に包まれた槍の穂先(運命の槍=Spear of Destiny)が見つかる。
見つけたメキシコ人は何かに取り付かれたようにロサンゼルスを目指す。

一方、コンスタンティンはいつものように悪魔祓いに呼ばれたが、悪魔は地獄から抜け出してきたものだった。

刑事のアンジェラ・ドッドソンは、精神的におかしくなった双子の妹イザベルの投身自殺を感じる。

彼女は敬虔なカソリック信者であるのに自殺はおかしいと調べ始める。
飛び降りる直前、コンスタンティンとつぶやいていることに気づいたアンジェラはコンスタンティンを訪ねる。

コンスタンティンは最初相手にしないが、悪魔たちの異様な行動とアンジェラに関係があることに気づく。

コンスタンティンから調査を頼まれたヘネシー神父は、イザベルのことを調べに死体安置所へ行くが、
突然気が触れたようになって死んでしまう。

アンジェラはイザベルの死の原因を探り、コンスタンティンは悪魔たちの陰謀を阻止するため、
協力して悪魔たちに立ち向かっていく。

***

エンドロールの後に1シーンあり。途中で退出しないように。

まず、言っておかねばなるまい。「吸殻捨てんなよ。」
役柄とはいえ、タバコ吸いすぎ。あれで1日30本はないだろう。
オイルライターの扱いは、いまいちだ、もう少しスムースに使うと格好良いんだろうけどね。

ヨルダン川の水や十字架を浸した水に特別な力が宿るとは思わないが、悪魔には効くらしい。

いずれにせよ、世の中はキリスト教的世界観で構成されている前提ですから、これに突っ込んではいけない。
悪魔たちは、人にとりついたり、虫、蛇などに身を借りて姿を現したりもする。

地獄を見るときはマトリックスの様でもある。

オカルト・ファンタジーとかファンタジー・ホラーとかの区分けが付いている。
CGの情景描写は発想が一味違っているが、怖さよりは、気持ち悪さのほうが先にたつかも。

***

「運命の槍」またの名を「ロンギヌスの槍」「聖槍」は、生死を確かめるために、
ロンギヌスと言うローマ兵が磔になったキリストのわき腹を刺したとされるもの。

聖なる血に触れたことで特別の力を持つようになったと言われ、ヒトラーが手に入れたとされる。
現在はウィーンの博物館に展示されているが、偽物だという説も根強い。
「聖槍」がナチの旗に包まれていたのはそのため。

 

 


 

 ロング・エンゲージメント(A Very Long Engagement) 

フランス映画です。一応英語の題も入れましたが、原題はフランス語です。

主演は「アメリ」のオドレイ・トトゥ(役名:マチルダ)
共演に新鋭のギャスパー・ウリエル(役名:マネク)

監督は「アメリ」でオドレイ・トトゥを抜擢したジャン=ピエール・ジュネ。

***

さて、1917年ドイツ戦線。
フランス兵の5人が、前線を離脱するために自分で自分を傷つけた罪で死刑判決を受ける。

その5人の中の一人がマネクだった。
マネクは小児マヒ(ポリオ)で足の悪いマチルダの最初の友人であり、恋人で、婚約者だった。

5人は処刑されなかったが、恩赦も受けられなかった。
ドイツ軍と睨みあう前線の両軍の間に武器も持たずに追い出される。

そこには悲惨な死が待っているだけであった。

マチルダは、戦場に大切な人を送り出した誰もがそうであるように、彼の死を受け入れることが出来ず、
マネクが本当に死んだのか、どうやって死んだのか、真相を知りたいと調べ始める。

遺品とされる写真、時計。
そして手紙に真実が秘められているかもしれない。

マネクの消息を知るためには、5人と彼らの身近にいた人物を探す必要があった。
マチルダと同じように事の真相を追う女、ティナ・ロンバルディも登場し、謎は少しずつ解けていく。

***

5人の一人バストーシュ、その親友のゴルドの妻として、ジョディ・フォスターが出ている。
台詞はフランス語。

全体にセピア色でまとめられ、雰囲気も暗い。鬱とした気分になる映画である。

どこがどうというわけではないがフランス映画の独特さと、戦争の悲惨さ、愛憎と執念を描いている。

良くも悪くもフランス映画だなあ(というか、ハリウッド的作りじゃないなあ)と思った。

なお、チラシなどのコピーにある「直感を信じる」とは、
おそらく「食事の前に犬が来たらマネクは生きている」などの願掛け、縁起担ぎの類のことを
言っていると思うが、「半分くらい外れる」

 

 


 

 エターナル・サンシャイン(Eternal Sunshine of the Spotless Mind) 

直訳では、「無傷の心の永遠の日光」となりましたが、通じますか。
ここでのスポットは傷、心の傷ですな。「無垢の心の中に輝く永遠の光」てなとこか。

よく分かんなかったけど、キルスティン・ダンストの台詞にあったような気がする。

主演:ジム・キャリー、恋人役:ケイト・ウィンスレット。
共演にイライジャ・ウッド、キルスティン・ダンストら。

切ないラブストーリーというコピーだが、そうかなあ。でも良い映画です。

第77回アカデミー脚本賞を取った作品です。
台詞や展開に違和感がなく、人間の思考ってこんな感じかと思えます。

***

さて、ジム・キャリーは真面目でネクラっぽい役柄。
ある朝、目覚めると(ここでカメラが微妙に揺れていることに注目、重要な伏線になっています)
車で出かけようとして、ドアがぶつけられているのに気が付き、メモ帳にThank you!と書いて隣の車に挟む。
ラッシュの駅で突然会社をサボりたくなり、通勤電車に乗るのをやめ、モントール行きの列車に乗り込む。

雪のモントールの海岸でぶらぶらしていると、同じように一人ぼっちの女性を見かける。
関わりあわないようにするが、彼女(ケイト・ウィンスレット)から近寄ってくる。

ケイト・ウィンスレットは、軽薄でちゃらちゃらした感じで髪の色をしょっちゅう変えるような女。
でも、ジム・キャリーは彼女に惹かれて、急速に親しくなる。

シーンは変わって、ジム・キャリーはケイトとけんかの仲直りに行くが、まったく無視される。
なぜか判らず取り乱すジムに、友人がケイトはラクーナ社でジムの記憶を消したと告げる。

ジムはラクーナ社を訪れ、自分もケイトの記憶を消してくれるように依頼してしまう。

***

その後の物語は、半分以上ジムの頭の中で進行する。
また、時間の流れは、必ずしも一方方向(過去から未来へ)ではないので、混乱しないように。

沢山の伏線があるので前半の細かい部分を見逃さないで。
日記帳、海岸の別荘、イライジャ・ウッド。

それらは、クライマックスですべてつながる。

イライジャ・ウッドはラクーナ社の社員で記憶を消しに来たケイト・ウィンスレットに一目ぼれし、
ジム・キャリーに自分を置き換えてケイト・ウィンスレットに近づいていた。

キルスティン・ダンストはラクーナ社で受付をしていて、同社のマーク・ラファロと恋人だが、
所長のトム・ウィルキンソンにもあこがれているが、かつてトム・ウィルキンソンと不倫、
その記憶をラクーナ社で消していた。

結局、記憶を消して新しい人生を始めようとしても、また同じ相手を好きになり、
同じように喧嘩して、同じように記憶を消し去りたいと思う。

それが人生、というか、人は変わらない、というか、なんというか。

 

 


 

 ナショナル・トレジャー(National Treasure)

国宝ですな。

ディズニー映画です。
製作:ジェリー・ブラッカイマー(ドイツ語読みだと、ブルックハイマー。最近読みにこだわってます。)

主演:ニコラス・ケイジ、役名:ベン・ゲイツ、一瞬、ビル・ゲイツかと。
ベンジャミン・フランクリン・ゲイツがフルネームです。ベンジャミンだからベンね。

共演:ダイアン・クルーガー、役名:アビゲイル・チェイス、考古学者ですな。トロイのヘレナ役でした。

ニコラス・ケイジの父親:ジョン・ボイト、役名:パトリック・ゲイツ。
ミッション・インポシブルのジム・ヘルプス。トゥーム・レイダーでアンジェリーナ・ジョリーの父役。

最初は味方、途中から敵:ショーン・ビーン、役名:イアン・ホウ。
ロード・オブ・ザ・リングのボロミア、トロイのオデッセウス、最近はキーとなる良い役が多いね。

物語は謎解きで進むが、ゲームみたいで「トレジャー・クエスト」って感じ。

まずは、主人公がベンジャミン・フランクリン・ゲイツだというところに既に伏線がある。
ベンジャミン・フランクリンは、雷のたこで有名な物理学者だが、
アメリカ独立宣言に署名した政治家の一人で、100ドル札の肖像にもなっている。

***

30年前。
子供だったベン・ゲイツは、おじいさんから宝の秘密を聞く。
宝はシャーロットともに眠る。

シャーロットは北極海の氷に閉じ込められた船だった。
ゲイツはホウの資金援助を受けてついにシャーロットを発見。

しかし、そこにあったのは、象牙のパイプとそれに刻まれた暗号文だった。
暗号文は、独立宣言書の裏に秘密があると記していた。

ホウはゲイツを置き去りにして去る。
ゲイツはホウから独立宣言書を守るために自らそれを盗もうとする。

財宝の在り処にたどり着いたと思っても、見つけたのはまたもあらたな暗号文。

一体宝はどこにあるのか。

***

時計台の影の秘密はちょっと気象学的に無理があるし、
台詞でもあったように簡単すぎる謎解きもあるけど。
ディズニー映画だし、残酷なシーンも無く、展開もセットも面白いので子供にも楽しめる。

アメリカの名所旧跡めぐり的なところもあるが、残念ながらよく知らない場所が多かった。

 

 


 

  香港国際警察(新警察故事=New Police Story) 

一体どこから香港国際警察なるネーミングが出てくるのかと思うが、
前のシリーズがそうだからしょうがないか。
原題は、新警察故事、文字通りNew Police Storyだ。

主演はジャッキー・チェン。その恋人役チャーリー・ヤン。(日本人女優の誰かに似ている)
謎のヒラ警官ニコラス・ツェー。脇役の女警官にシャーリーン・チョイ。
犯人サイドは、ダニエル・ウー(小泉孝太郎似)、ココ・チャン他

***

映画の冒頭、飲んだくれ酔いつぶれるジャッキー・チェン。

物語はその一年前に遡る。
銀行強盗をはたらき警察を呼ばせる一味。
現場に駆けつけた警察官を何のためらいも無く、撃ち殺し去っていく。
追う警官で犯人の顔を見たのは一人だけ。彼も重傷を負う。

ジャッキー・チェンは、3時間以内に犯人を捕まえると豪語し、
隠れ家に乗り込んでいくが、待ち伏せされる。
犯人に良いように扱われ、9人の部下は全員死亡。
そのうちの一人の姉はジャッキーの恋人だった。

1年経っても自分が許せないジャッキー。
飲んだくれ、引ったくりにもぶっ飛ばされるほど、いじけてしまう。
酔いつぶれ、路地に倒れこむ。
近づく若い男は、署長命令でジャッキーの相棒になったと言う。

何とか自信を取り戻させ、犯人逮捕に向かわせようとするが、
ジャッキーはなおも自分を許すことが出来ない。

果たして、ジャッキーは自分を取り戻し、犯人一味を捕らえることが出来るのだろうか。

***

単なる痛快娯楽活劇ではありません。
今までのジャッキー・チェンの作品に比べ、暗い重い部分が多いストーリー重視になっています。

一方で、爆破シーン、激突シーンは随分と派手ですが、BB2Bよりも意味があったように思えます。

また、犯人たちのヤマカシぶりもたいしたものになっており、カンフーだけじゃないよ、と言いたげ。
若手を多くいれ、全体のメリハリも付いたように思えました。

 

 


 

 シャーク・テイル(SHARK TALE)

Shark Tailかと思ってた。考えたら、TailならShark's Tail だよね。

主役のベラ(ホンソメワケベラ)オスカーにウィル・スミス。
同僚で恋人のエンゼル・フィッシュ、アンジーにレニー・ゼルウィガー。
恋敵のミノカサゴ、ローラにアンジェリーナ・ジョリー。

ホウジロザメの親分ドン・リノにロバート・デ・ニーロ。
その息子で準主役、レニーにジャック・ブラック(スクール・オブ・ロック、ENVYなど)

オスカーの働く店のオーナーでハリセンボンのサイクスにマーチン・スコセッシ(アビエィターの監督)
古参のサメに刑事コロンボのピーター・フォーク、などなど、有名人総出演。

***

鯨の洗い屋(Car Wash でなくWhale Wash)のオスカーは、怠け者だがいつかは名を上げたいと思っている。
Nobody loves nobody, I wanna be somebody. (無名じゃ誰にも好かれないよ。俺は有名になりたいんだ)

サイクスとドン・リノのトラブルから、多額の前借りを全部返すように言われたオスカーだったが、
何とか工面した金を競馬(馬はシーホース、つまりタツノオトシゴ)につぎ込んですっからかんに。

捕まって、海の底で縛り上げられてしまう。

一方、殺生が出来ないホウジロザメのレニーは、父リノから兄のフランキーにサメらしさを習うよう言われる。

何とか殺す(食べる)相手を探していた2人はオスカーを発見し襲い掛かろうとするが、
フランキーが錨に激突死し、レニーは逃げてしまう。
オスカーは、サメ殺し(シャーク・スレイヤー=Shark Slayer、字幕ではシャーク・キラー)として有名になり、
金持ちになるが、大切な何かを失いかけていることに気が付かない。

***

英語が比較的簡単で、ややゆっくりしゃべるので、勉強に良いかも。

 

 


 

 オペラ座の怪人(THE PHANTOM OF THE OPERA)

ファントムにジェラルド・バトラー(「タイムライン」「トゥーム・レイダー2」)
クリスティーナは、エミー・ロッサム(「ミスティック・リバー」「デイ・アフター・トゥモロー」)
1986年生まれだから、まだ18歳。

ラウルはパトリック・ウィルソン。

ジリー夫人(ミランダ・リチャードソン)とその娘のジェニファー・エリソンは、本当の親子みたいに似てる。

エミー・ロッサムは歌がうまい。
本当にオペラをやっていて7歳から舞台に立っていたらしい。
パトリック・ウィルソンも(舞台の)ミュージカルスターだ。

ジェラルド・バトラーの歌は残念ながら他の出演者に比べると落ちるが、格好良さでカバー。

***

さて、物語は1919年、かつての栄光のオペラ座も廃墟同然、当時の品物がオークションにかけられる。
例のシャンデリアも登場し、一転して舞台は1870年に遡る。

オペラ座の新しい劇場主とパトロンのラウル。
ラウルはクリスティーナと幼なじみだった。

オペラのリハーサル中に幕が落ち、怒ったプリマドンナが降板。
代役がクリスティーナに回ってくる。

観客の喝采を浴びたクリスティーナだが、自身が「音楽の天使」と思っていたファントムに地下室へ連れ込まれる。
クリスティーナはファントムの仮面の下を知る。

次のオペラの配役をファントムに指定された劇場主は、それを無視する。
それに怒ったファントムは劇場に現れ、プリマドンナが声を出ないようにし、ついに裏方を殺してしまう。

クリスティーナはファントムを恐れるが、ラウルとは愛を誓う。

仮面舞踏会の日、ファントムは新しいオペラ「ドンファン」の楽譜を持って現れ、配役を指定して立ち去る。
ラウルは、オペラ利用してファントムを捕らえようと考える。

そのドンファンの開演初日。
クリスティーナ、ラウル、ファントムに運命の日が訪れる。

***

肝心な場面で一部不可解なせりふがあり、戸田奈津子誤訳説がネット上を飛び交った。

 

 


 

 ネバーランド(Finding Neverland)

作家ジェームズ・バリにジョニー・デップ。
バリの妻にラダ・ミッチェル(フォーン・ブース、ピッチブラック)

ディヴィス夫人にタイタニックのヒロイン、ケイト・ウィンスレット。

その4人の子供にニック・ラウド(ジョージ)ショー・ブロスベロ(ジャック)
フレディ・ハイモア(ピーター)ルーク・スピル(マイケル)
勿論三男のピーターがピーターパンのモデルの設定で彼の演技が光るが、残りの三人の子役も良いです。

劇場のオーナー、ダスティン・ホフマン。

***

新作の上演初日。芝居の出来は散々で寝てしまう客も出る始末。批評家は酷評。
翌日、妻を誘うも断られ、犬の散歩を兼ねて公園へ行く。

そこで出あった少年たちと未亡人、デーヴィス夫人。
無邪気な3人と違い、夢見ることを拒むピーター。

バリは、4人にのめりこんでいく。
妻をないがしろにして、子供たちとの遊びに興じるバリ。

子供たちと夫人を自分の別荘に住まわせ、遊びながら芝居の脚本を書く。
子供たちにもバリにとっても楽しい時期であったが、夫人の体調が悪くなり、
婦人の母(ジュリー・クリスティ)から出入りを禁止される。

バリ自身によって語られるネバーランドの秘密とは。

***

ジョニー・デップの演技がとてもいい。
子供たちも夫人も誰一人として浮いていない。

また、音楽が良いです。
決して前に出すぎていないで、場面場面に溶け込んでいた。
エンドクレジットのピアノソロも心に響く。

 

 


 

 レイ(Ray) 

ちょっとマニアックでした。

レイ・チャールズに、ジェイミー・フォックス。

***

幼い頃弟を亡くし、7歳で失明、盲学校にいる間に母が死ぬ。
ピアノの才能を活かして、南部からシアトルに出てバーでバンドに入る。

バーのオーナーと、バンド仲間に良いようにピンハネされる。
ヘロインを打つようになり、女癖も悪く、有名になるにつれ、生活は乱れていく。

アトランティックレコードからABCレコードに移り、大金を手に入れ、妻と子に恵まれても心は癒されない。

つらいことがあるたびに、レイ・チャールズの代表作が生み出されていく。

最後にはヘロインを絶ち、ジョージア州に名誉回復をされる。

***

ジェイミー・フォックスの動きがレイ・チャールズそっくり。

歌は実はほとんどが、本物。
つまりレイ・チャールズ自身の演奏にジェイミー・フォックスが口パクであわせている。
レコードを流しているのか、レイ・チャールズが映画に合わせて演奏したのかは知らない。
ただ口はぴったり合っている。

中で、1曲はジェイミー・フォックスが演奏している。
どの曲かまでは確認できなかった。

ジェイミー・フォックスはピアノがうまいはずで、実際に弾いているところも多いようだ。
ただ、手だけアップの時など代役が入っているようでもある。戦場のピアニストと同じ手法。

歌は下手なのか声の質がまったく違うのか、歌わせてもらえなかった、と言うところか。

映画の完成を見ずして、亡くなったレイ・チャールズ。
演技指導するレイ・チャールズに「お前は俺の後継者だ、みんな、俺はついに後継者を見つけたぞ。」
とまで言わしめたジェイミー・フォックスの演技をご覧あれ。

第77回アカデミー主演男優賞。

 

 


 

 

 ボーン ・スプレマシー(BOURNE SUPREMACY) 

前作に味をしめて、ではなく、もともと3部作らしい。
まあ、前作がこけてたら、この作品はなかっただろうけど。

ジェイソン・ボーンにマット・デイモン。

***

7年前にCIAの捜査費の紛失。
当時、それをCIAの内部犯行だとしたあと、不可思議な自殺をしたロシアの政治家ネスキー。

これにもCIAが絡んでいる?
捜査していたCIAのパメラ・ランディの部下が事件の資料を手に入れる寸前、
ロシア人の殺し屋(実はスパイ)キリル(カール・アーバン、ロード・オブ・ザリングのエオメル、
すっかり見違えました)がボーンの仕業に見せかけて、資料と金を奪ってしまう。

インドでひっそり暮らしていたボーンとマリー(前作どおりフランカ・ポテンテ)は、
キリルに探し出されて、逃げる途中、マリーまで殺されてしまう。

ボーンは怒りくるって追っ手への反撃に出る。
しかし、事情がよくわかっておらず、前作の続き(トレッドストーン計画が続いている)と思って、探りに入る。

インドから、ナポリ、ベルリン、そしてモスクワへ。

ボーンを消そうとするもの、捕まえようとするもの。 ボーンは自分がなぜ狙われているのかも判っていない。

***

スマートさを全面に出した前回の演出と違い、かなりぼろぼろになるよ。

予告編はいつもだけど、よくまあ、あんなにでたらめに編集できるなって感じ。

ひとつだけ言っとくと。

予告編の最後で
Right next to you (ここだ)で、パメラ・ランディが振り返ると、ボーンがライフルスコープの向こうに。
と言うところがあるが、

実際の映画の中では、
ライフルスコープで狙っているボーンが、ランディに「ニッキーが来れば出頭してやる」と言い、
ランディが、「じゃあ彼女を探さなくちゃね」と応えると、
"She is standing right next to you"(あんたの右に立ってるじゃないか)とやり返す。
見えてるのか、と振り返るが、窓の外には誰もいない。

そうそう、ラストシーン。
パメラ・ランディにジェイソン・ボーンから電話がかかってきて、パメラがボーンに本名を告げるシーン。
第3作に関係する重要なシーンなので見逃さないように。

 

 

 

 オーシャンズ12(OCEAN'S TWELVE) 

前作の成功に味をしめて、かどうかは知らんが、オーシャンズ11の続編。

***

カジノから大金をせしめて安穏と暮らしている彼らにアンディ・ガルシアが金を返せと言ってくる。
それも盗んだ全額に利子をつけて2週間以内に。

彼らはあっさりとこの条件を受け入れ、あらたな盗みに掛かる。
アメリカ国内では、面が割れているのでヨーロッパを舞台に盗みを仕掛けるが、
その前にナイト・フォックスと呼ばれる怪盗が立ちふさがる。

***

オーシャンにジョージ・クルーニー、切れ者ラスティにブラッド・ピット、
駆け出しライナスにマット・デイモン、ドン・シードル、バーニー・マック、
エディ・ジェイミソン、ケイシー ・アフレック、シャオポー・クィン、
エリオット・グールド、スコット・カーン、カール・ライナーの11人。

じゃあ、12人目は、キャサリン・ゼタ=ジョーンズでしょうか。
いいえ、ジュリア・ロバーツです。

このほか、怪盗ナイト・フォックスにヴァンサン・カッセル(クリムゾン・リバー)
ハリーポッターでひげもじゃのハグリット役のロビー・コルトレーンがマツイと名乗る情報屋、
ブルース・ウィルスがブルース ・ウィルス役で出てる。

この映画はストーリーを楽しむと言うより、
出演者たちのどこまでが素でどこからが演技なのかわからない演技と、
まるでかみ合っていない台詞回しがとても面白い。

すべて計算だとは思うがものすごく自然だ。何度も笑ってしまった。

多分「13」はない と思っていたが、やるらしい。

 

 


 

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