2011/1-3鑑賞
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1−3月期:17(10)[2]本 、4−6月期:0(0)[0]本、7−9月期:0(0)[0]本、10−12月期:0(0)[0]本 ( )は試写会
[ ]は邦画
1月:7(5)[1]本、2月:4(2)[0]本、3月:6(3)[1]本、1−3月期:17(12)[2]本
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 ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島   

シリーズ第3弾。ディズニーから20世紀FOXに移って作られた。3D字幕版で鑑賞。
原作では、第3巻の「朝びらき丸 東の海へ」に当たる。

ナルニア国の時間で見ても、「第2章 カスピアン王子の角笛」の次に当たる。

ペベンシー4兄弟、カスピアン王子、アスラン、リーピチープの声など主要キャストは続投。

**

現在の時間では戦時下のロンドン。
ペベンシーの上の二人はアメリカに疎開し、エドマンドとルーシーは叔父の家に預けられる。
叔父叔母は明示されないが二人を疎ましく思っていて、いとこのユースチスも二人を夢想家だと思い、嫌がらせをする。
そんな日、壁に掛けられた大海原を行く帆船の絵を見ていると、絵から水があふれだし、たちまち部屋は水の中に。
浮かび上がってみると、そこはナルニアの海で、朝びらき丸(Dawn Treader )に助け上げられる。

船には、カスピアン王子がいて、東の海へ出かけて行方不明になった7人の卿を探しているところだと言う。
いまだナルニアの世界を信じないユースチスを加えて、船旅が始まった。

最初は「離れ島」(Lone Island)
誰もいないと思ったのもつかの間、カスピアン王子とペベンシー兄妹、ユースチスは盗賊に襲われ、囚われる。
彼らは生贄の島の人を船に乗せて漕ぎ出すと、霧が船ごとどこかへ消し去ってしまった。
ルーシーとユースチスは奴隷として売られそうになるが、朝びらき丸の船員が全員を救い出す。

島の長は7卿の一人で古い剣を差出し、エドマンドがそれを受け取る。

次に一行が向かったのは「声の島」(Magician's Island)
海岸で睡眠をとる一行の元に透明の大男達が近づき、ルーシーをさらってしまう。
そして、迫害者の家で「見えないものを見る」魔法を覚えてくるように言う。

ルーシーは迫害者の家で、魔法の本を見つけ、見えないものを見る魔法を唱える。
すると家の主の魔法使いが見え、大男と思ったのも足の大きい妖怪たちだったと分かる。
魔法使いは、この先の地図を示し、青い星が示す島に行き、
7本の剣をアスランのテーブルに乗せると、霧の魔法が解けると告げる。

一行は、魔法使いの示した青い星を探して荒れた海を行く。
次に着いたのは「金水島」(Goldwater Island)食料と水を探して探索すると、地下の泉を発見。
その水に触れると全ての物が金になってしまう。
一人の卿が泉に落ちて金になった姿で発見された。
剣は水に落ちていたが魔力で金になっていなかった。

金の水の力はただ物を金にするだけでなく、人々を強欲にし諍いを起こさせるものだった。
危うくエドマンドとカスピアン王子が戦うことになりかけたが、ルーシーがとりなして収まった。

その頃、ユースチスは一人で崖の下の金の宝物を発見し、かき集めているうちに行方不明になる。
追ってきたエドマンドとカスピアン王子は、白骨化した卿と剣を発見した。

程なくして、島影から火を吹くドラゴンが現れ、朝びらき丸を襲う。
ドラゴンは、エドマンドをさらって火山まで連れて行くが、
そのドラゴンは強欲の呪いにかかり、変化したユースチスだった。

自らの愚かさに気付くユースチスは、リーピチープに慰められ、勇気づけられる。
翌朝、一行は輝く青い星を見つけ、目指す島の方向がわかる。
凪の海につかまった朝びらき丸だったが、ユースチスドラゴンが引っ張って凪を抜ける。

次は「ラマンドゥの島」(Island of Ramandu)

道案内の美女リリアンディル(ラマンドゥの娘、星姫)に連れて行かれたのはアスランのテーブル。
そこには、ツタに絡まれた3人の卿が生きたまま仮死状態になっていた。
3人から剣を取り、今までに集めた剣とともにテーブルに乗せるが、あと1本足りない。

リリアンディルは最後の剣が「くらやみ島」(Dark Island)にあり、急ぐように言って去る。
一行は、くらやみ島に向かう。
上陸前に、気がふれた男を救い出し、それが最後の卿だと分かる。

すぐに反転し、島を去ろうとしたが、霧の魔力でエドマンドの「恐れ」が実体化し、
巨大なゴカイかウミヘビのお化けのようなものとして現れる。

朝びらき丸は劣勢になるが、ユースチスドラゴンが加勢し反撃する。
しかし、最後の卿がドラゴンを敵だと思い剣を投げてしまう。
剣はユースチスに刺さり、傷を負う。

カスピアン王子は朝びらき丸でウミヘビに体当たりし、エドマンドがとどめを刺す。
傷ついたユースチスドラゴンはラマンドゥの島に戻り、アスランが現れて傷を治し人間に戻す。
ユースチスは霧に邪魔されながらも剣をアスランのテーブルに置き、その力で霧の魔法は解ける。

島からはいけにえにされた人々が甦り、ユースチスも改心、一連の騒動は無事に解決される。

エドマンド、ルーシー、ユースチス、カスピアン、リーピチープは
アスランの国の入り口でアスランと会う。

戻ることのできないアスランの国に行くかどうか聞かれ、カスピアンは踏みとどまり、
リーピチープはアスランの国に旅立つ。

一方、3人の子供たちはロンドンに戻され、何もなかったかのように生活を続ける。

**

アスランが神の権化であることは自明だが、
そちらの世界では違う形でいつでもみんなを見守っているとか言っちゃったりして、
直接的に神であることが明示された。また、アスランの国は黄泉の国だった。

ペベンシー兄弟の上の二人は、回想シーン、空想シーンでのみ現れる。
また、下の二人は、最後のシーンでアスランにもうナルニアに来ることはない、と言われる。

もし、「第4章 銀のいす」の映画化があるとすれば、時代はカスピアン王子の晩年、
そこで活躍するのは今回改心したユースチスと新登場のジル。

なお、原作本の「第5章 馬と少年」はナルニアの時代的には、ペベンシーの4兄弟が王として君臨していた時代で、
「ライオンと魔女」と「カスピアン王子の角笛」の間の時代。

「第6章 魔術師のおい」は、ナルニア創世記で「ライオンと魔女」の前の時代。

「第7章 最後の戦い」は、「銀のいす」よりもずっと後の時代で、文字通り最後の戦い。

 

 

 塔の上のラプンツェル    

ディズニーアニメ。3DCG。 3D吹替え版で鑑賞。

吹替え版の声、中川翔子、畠中洋、剣幸、飯島肇。
オリジナルの声は、ロン・パールマンくらいしかわからない。

**

冒頭ラプンツェル(声:中川翔子)の秘密について語られ、物語の背景を理解することができる。

すなわち、不老不死の効能を持つ金色の花、それを見つけた魔女は何百年も若さを保ち続けていた。
あるとき、妊娠した王妃が病に侵され、部下が金色の花を見つけてそれを煎じて王妃に飲ませた。
そのおかげで王妃の病は治り、花の効能は生まれた王女、ラプンツェルの金色の髪に引き継がれた。

魔女は赤ん坊の髪を切ってその効能を手に入れようとしたが、切った髪はたちまちその根元から能力を失った。
そこで、魔女は赤ん坊をさらって、塔に閉じ込め、自分の娘として育てた。
そしてラプンツェルの歌に合わせて発する髪の魔力を利用し続けていた。

城下では毎年王女の誕生日に熱風船を揚げて、国王と王妃の悲しみを癒していた。
ラプンツェルはそのいきさつも正体も知らず、窓越しに毎年この灯りを眺めては思いをはせていた。

そして18歳の誕生日を2日後に控えた日、その灯りの正体を見に行きたいと
母(と思っている魔女)に思い切って告げるが、けんもほろろ、外は危ないと切り捨てた。

一方、城下では泥棒のフリン・ライダーとスタビントン兄弟が城に忍び込み、
ラプンツェルの(為に作られた)ティアラを盗む。
城の衛兵に追われ、フリンはスタビントン兄弟を出し抜いてティアラを持って逃げる。
しかし、衛兵長の馬に追われて崖から落ち、ラプンツェルのいる塔のある地に迷い込む。

フリンは塔に登り、お宝を確認しようとしたその時、後からフライパンの一撃。
ラプンツェルは、悪漢を退治した自分に自信を持ち、フリンをクローゼットに押し込んで母の帰りを待つ。

やがて帰ってきた母(魔女)は、ラプンツェルの話を聞かず、一生塔から出さないと言い放つ。
ラプンツェルは貝殻の粉で作った絵具を誕生日プレゼントに希望し、
母(魔女)は三日かけて取ってくると出かけていく。

母(魔女)の出かけた後、ラプンツェルは、フリンが髪の秘密を知らないことに気づき、
ティアラを隠してあの灯りの正体を知りたいとフリンに持掛け、無理やりOKさせる。
そして初めて塔の外へ出た喜びと母を裏切った負い目の葛藤に悩む。

フリンはラプンツェルを塔へ戻し、ティアラを返してもらおうとして、
ラプンツェルを恐がらせるため、泥棒仲間のたむろする食堂へ連れて行くが、
自分自身が賞金首のため、捕まってしまう。
しかし、ラプンツェルの「夢」にほだされた仲間が二人を逃がすが、
追ってきた城の衛兵とスタビントン兄弟に挟み撃ちになり、追い詰められる。

穴に閉じ込められ、水で溺れそうになったとき、フリンはラプンツェルの髪の光る秘密を利用して、
脱出に成功する。
しかも、手に負った傷を癒すと言う魔力までをも知る。
そして、切ると魔力が失せてしまうことも。

魔女は偶然スタビントン兄弟の話から塔に戻ってラプンツェルがいなくなったことに気付く。
そしてティアラよりもいいお宝があると兄弟に持掛ける。

ラプンツェルとフリンは、城下に入り祭りを思い切り楽しむ。
魔女の母は、フリンにいない好きにラプンツェルに近づき、彼の目的はティアラだけだとして、
ラプンツェルにティアラを渡し、フリンを試すように言う。

やがて誕生日の夜、王と王妃は、悲しみの中、熱風船を空高く上げる。
そして町中が熱風船を空に飛ばす。

船の上でフリンとその様子を見ていたラプンツェルは感動し、ティアラをフリンに渡す。
陸にスタビントン兄弟の影を見たフリンはすぐ戻ると言ってラプンツェルと離れるが、
戻ってきたのはスタビントン兄弟だった。

兄弟がラプンツェルを襲おうとしたその時、後ろから助けたのは魔女の母。
ラプンツェルはフリンが逃げたと思い込み、母と塔に戻る。

フリンはスタビントン兄弟にティアラを渡そうとして捕まり、
縛り付けられて城に向かわさせられ、逮捕されてしまった。

フリンは投獄され、そして絞首台に引きずり出されようとしていた。
同じ牢獄にスタビントン兄弟がいたのを知ったフリンはラプンツェルが危ないと悟るが、
果たして、泥棒仲間がフリンを救い出し、フリンは塔に向かう。

悲しみに打ちひしがれていたラプンツェルは、町で手にした王家の紋章の布を見て、
自分自身が描いていた紋章と同じであることに気がつき、
幼いころの思い出がよみがえり、自分がさらわれた王女だったと気づく。

やっとの思いで塔にたどり着いたフリン。
ラプンツェルの髪を手繰って塔に登ったがそこにいたのは縛られたラプンツェル。

気づくのが遅れ、フリンは後ろから魔女の刃を受けて倒れる。
ラプンツェルを引きずって逃げようとする魔女。
ラプンツェルは、この先魔女と一緒にいることを条件にフリンの傷を癒させてくれと頼む。

魔女はそれを承諾し、ラプンツェルはフリンを治そうとするがフリンは拒絶する。
そしてそれ以上、ラプンツェルの髪の魔力を使わせないため、ガラスのかけらでラプンツェルの髪を切ってしまう。
たちまちにして金髪は色を失いブルーネットに、見る見るうちに年老いた魔女はうろたえて塔から墜落死する。
フリンを治そうとするラプンツェルの歌声もむなしく、髪は光らない。
ついにフリンは息絶えてしまう。

涙にくれるラプンツェル。
その涙がフリンの頬を伝い、傷を癒す魔法が起こり、フリンは蘇生する。

フリンとラプンツェルは城に行き、王女として王と王妃に迎えられる。
フリンはのちにラプンツェルと結婚し、めでたしめでたしとなる。

**

ディズニーのお姫様物語の王道。

最初にいきさつや秘密ををすべてばらしてしまうシナリオで、
観客が徐々に秘密を知っていく楽しみはないが、ある意味余計な伏線や布石が必要なく、
物語の進行だけを追っていけばいいので、小さいお子様でも安心してみていられる。

その意味でもディズニーアニメの王道と言えるだろう。

映像の美しさも素晴らしく、3Dがさりげなくしかも効果的だったと思う。

予告を見て髪の毛が意思通りに動くのかと思っていたが、それは全くの勘違いだった。

ミュージカルだとは思わなかった。
しょこたん、歌うまいじゃん、と思ったが、歌は小此木麻里(おこのぎまり)でした。

熱風船と書いたのは、適当な言葉が思いつかなかったため。
ろうそくの熱を利用して空気を暖めて飛ばす筒状の紙風船。

 

 

  ツーリスト  

ジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー、ポール・ベタニー、ディモシー・ダルトン。

**

冒頭はフランス。
ホテルから出ていつものようにカフェに向かうエリーゼ(アンジェリーナ・ジョリー)
カフェで彼女に封書を渡した自転車便の男は後をつけていたフランス警察に逮捕される。
APと書かれた封筒の中には、8:22リヨン発の列車でベニスに行けとの
APすなわち、アレキサンダー・ピアースからの指示があった。
APは素顔の分からない男で、指名手配されており、警察はエリーゼと接触するのを監視していた。
エリーゼは手紙を焼き捨て、追ってくる刑事たちをまいて、地下鉄でどこかへ消える。

ロンドン、スコットランド・ヤードのアッシュソン警部(ポール・ベタニー)は、
自転車便の男の誤認逮捕で、上司のジョーンズ(ティモシー・ダルトン)から叱責され、
アレキサンダー・ピアース捜索を断念しろと指示されるが、勝手に捜査を続ける。

アッシュソンは灰から文字をあぶり出し、8:22リヨン発にたどり着く。
エリーゼは、手紙の指示通りその列車の中でAPに似た男を探していた。
そしてたまたま見かけたフランク・トゥーペロ(ジョニー・デップ)を無理やり誘う。

フランクは、散々エリーゼにからかれた挙句、張り込んでいた捜査官に写真を撮られ、
写真はすぐにスコットランドヤードに送られる。
アッシュソンは男をAPと思い逮捕の準備をするが、無関係だとすぐにわかり、逮捕はあきらめる。
警察内部の内通者はフランクをAPと思い込んでやくざのショー(スチーブン・バーコフ)に通報する。

ベニスに着いたフランクは、迷っていると再びエリーゼと会い、ホテルに連れ込まれる。
最高級ホテルのスイート・ルームで散々じらした挙句、エリーゼはフランクをソファに寝かせる。

翌朝、すでに出発したエリーゼ。
残されたフランクをショーの部下が襲う。
まったく似てない、と思いつつもフランクを追うショーの部下。
フランクは難を逃れて警察に保護される。

警察はフランクの言うことを信用せず留置する。
そして、夜、警部がフランクを連れ出すが、それはショーの部下に引き渡すためだった。
そこへエリーゼが水上タクシーで現れ、フランクを救出する。
そして、空港へとフランクを運び、アメリカに帰るよう指示して去る。

エリーゼは、ベニスの捜査本部に入る。そこにはアッシュソンが待っていた。
実はAPはショーの裏の経理係でショーの金を持ち逃げした男。
エリーゼは覆面捜査官でAPに近づいたものの、惚れてしまい裏切ったと思われていた。
今度はフランクが気に入って、彼を逃がすためにAP確保を覚悟したのだった。

次のAPからの指示は、パーティに出ること。
そこでAPと接触する手はずだった。

そして、ボーイに扮した男がエリーゼに近づき、封筒を渡す。
「アレキサンダー」と呼びかけながら追うエリーゼ。

そこへ、なんとフランクが現れてエリーゼを阻止してしまう。
張り込んでいたアッシュソンらは怒り狂ってフランクを逮捕、捜査車両に監禁する。

エリーゼに渡された手紙は、アジトの住所と鍵だった。
そこへ赴くエリーゼだったが、ショーの待ち伏せに遭い、捕まってしまう。

ショーはエリーゼを脅し、隠し金庫のありかをしゃべらせ、開けさせようとする。
捜査車両からそれを見ているアッシュソンはなかなか攻撃指示を出さない。
必ずAPが現れるはずだと言うのが彼の考えだ。

そして、そこへフランクに似た男が現れる。
「見ろよ、お前に似た男が現れたぞ。」と振り返るアッシュソンが見たものは、
フランクを止めていたはずの手錠だけだった。

フランクはショーの目の前に現れ、自分がアレキサンダーで成形手術を受けたと言う。
顔つきもしゃべり方も声も違うと訝しがるショー。
証明してみせると金庫に近づくフランク。

「彼はただのアメリカ人ツーリストよ。」と庇うエリーゼ。
フランクの指が金庫に触れようとした瞬間、
ジョーンズ主任警部が捜査車両に乗り込んできて、攻撃命令をだし、ショーとその一味は射殺される。

現場確保に向かうアッシュソンらに、近くでAPを確保したとの報が入る。
AP逮捕に向かうアッシュソンら。

残されたフランクとエリーゼ。
フランクは好きだけど、アレキサンダーも捨てられない。
そんなエリーゼに、フランクは良い解決法があると言って、金庫の暗証番号を押し、
見事に開けてみせるのだった。

捕まえたはずのAPはただのイギリス人ツーリストだった。
最初からメールで指示を受け、その通り動いていただけだと言う。

ジョーンズが金庫を爆破して開けると、そこには滞納分の税金額を記した小切手があった。
事件は解決していないと言うアッシュソンに対し、ジョーンズはこれで万事解決だと締めくくってしまう。

その頃、フランクことほんとのAPはエリーゼと外洋へ帆を進めるところだった。

**

素顔の分からないAP(アレキサンダー・ピアース)。
勿論エリーゼやショー一味は知っていたわけだが、整形し別人に成りすましているため、
誰にも正体がわからないと言う設定。

APの正体(=キャスト)が誰なのか見えそうで見えない、いつその正体が明かされるのかわからず、
惑わされるギャングや警察とともに、観客も一緒に焦らされるわけだが、
その顛末は意外と言えば意外、王道と言えば王道。

ジョニデとアンジーの演技についてはいうことなし。
最初の列車内の会話のやり取りは面白かった。

上から目線でタカビーなアンジーが最後には恋する可愛い女になってしまうところと(でもタカビーは残ってる)
かっこ良いんだか、かっこ悪いんだかわからないキャラのジョニデと相まっていい雰囲気だった。

とはいえ、頭脳プレーはあるものの体を張った格闘シーンは乏しく、それはそれで味だが、
ドキドキはらはらの連続で手に汗握ると言うほどの緊迫感でもなく、
適度の緊張で見ることができる。

キーマンの一人、ルーファス・シーウェル、どこかで見たことがあると思ったが勘違い。
「トリスタンとイゾルデ」「パリ、ジュテーム」「ホリデイ」
「幻影士アイゼンハイム」「アメイジング・グレース」と日本公開された(される)映画は多いが、
あいにくすべて未見。
「レジェンド・オブ・ゾロ」は見たが印象には残っていない。

 

 

 

 

 鬼平外伝 夜兎の角右衛門    

中村梅雀、石橋蓮司、中村敦夫、平泉成、荻野目慶子、林家三平、左とん平。

江戸後期、1800年ころ、盗賊一味「夜兎」は角五郎(中村敦夫)が隠居し、
角右衛門(中村梅雀)が2代目「夜兎」を継ぐ。

さて、試写時のお約束で、映画の内容には触れられないので、中身はこれだけにしておく。

CS時代劇専門チャンネルでは、この映画を3/21、27、30、4/16、28に放映を予定している。
5月以降は不明だが、少なくとも3月一杯は内容を伏せておくこととしよう。

ただし、時代劇専門チャネルの「夜兎の角右衛門」のHPには、
ストーリーも載っているので、気になる方はそちらを参照されたい。

CS時代劇専門チャネル初のオリジナル時代劇。
セットやキャスト、大道具やエキストラなどは本格的で大々的。
ロングショットは冴えた。

「映画」ではあるが、TV的要素も多々あった。
監督の本意かどうかはわからないが、ナレーションや、説明的セリフで状況を説明する場面は多い。

長回し(ロングテイク)多用で、細切れのカット割りを避けたそうだが、
それがかえってTVっぽく見えたのかもしれない。

中村梅雀以外では石橋蓮司がよかった。
台詞に重みがあり、梅雀との掛け合いもよかった。

 

 

 ファンタスティックMr.FOX   

ロアルド・ダールの同名児童文学(邦題は「すばらしき父さん狐」「父さんギツネバンザイ」)のストップモーションアニメ映画化。

声にジョージ・クルーニー、メリル・ストリープ、ビル・マーレー、ウィレム・デフォー、
オーウェン・ウィルソン、マイケル・ガンボン、ブライアン・コックス、エイドリアン・ブロディなど。

Mr.Fox(文字通り狐、声:ジョージ・クルーニー)は、Mrs.Fox(声:メリル・ストリープ)と、
一緒に近くの農場から鶏などを盗んで暮らしていた。

ある日いつもの通り鶏を盗んで鳥小屋を出たら、Mr.Foxは仕掛けの鎖に気を取られ、つい引いてしまった。
すると檻が落ちてきて、二人、いや、二匹は檻の中。
農場主らが迫りくる中、Mrs.Foxは告白する。
「妊娠したの、もしここから無事に逃げられたら、仕事を変えると約束して。」

2年後(狐年ではその7倍)
Mr.Foxは新聞記者でコラムニスト。
地下の穴倉で息子のアッシュ(声:ジェイソン・シュバルツマン)とMrs.Foxの3人暮らし。
もうそろそろ地上に家を持ちたいと考えていた。

そして見つけたのは、丘の上の大木。
丘の向こうには、ボギス(でぶっちょ、声:ロビン・ハールストーン)、バンス(ちび、声:ヒューゴ・ギネス)、
そして、ビーン(やせっぽち、声:マイケル・ガンボン)の農場が見えていた。

新居に越したFox一家に甥っ子のクリストファーソン・シルバーフォックス(エリック・アンダーソン)がやってきた。
彼の父、Foxの叔父さんが病気で、一時預かることになったのだ。

スポーツ万能、色白で背も高いクリストファーソンにアッシュは焼きもちを焼いて意地悪をする。

学校でもクリストファーソンは成績優秀。
初めての競技でも大活躍し、コーチ・スキップ(声:オーウェン・ウィルソン)は絶賛、
アッシュは頑張れば父のようになれるかと聞くが、コーチはMr.Foxは特別さと答える。

さて、大木に住んで暫く、Mr.Foxはオポッサム(フクロネズミ)のカイリーと一緒に取材に行くと言って、
ボギスの農場に盗みに入る。
電撃フェンスを乗り越えて、首尾よくローストチキンを盗み、100均で買ったタグをつけて、
Mrs.Foxには安かったから買ってきたと言う。

次は、バンスの農場、番犬は眠り薬で倒し、ガチョウとソーセージなどを盗みだす。
家の食糧庫はたちまち満杯に。

最後はビーンの倉庫。
一緒に行こうとつけてきたアッシュは追い返し、クリストファーソンとは待ち合わせて忍び込む。
リンゴから作ったリンゴ酒(Cider、シードルとも)の倉庫だ。
守っていたのはネズミ(Rat、声:ウィレム・デフォー)。
格闘の末、地下に閉じ込めてリンゴ酒を盗もうとしたら、Mrs.ビーンが倉庫に来るが、ばれずに済む。

盗まれた農場主たち、すなわち、ボギス、バンス、ビーンは狐退治を計画する。
そして、大木の前、巣穴に向かって銃を構えて待つ。
何も知らないMr.Foxは巣穴から出て、3人に気付くが一瞬遅く、尻尾を撃ち落とされてしまった。

3人は、今度はトラクターでMr.Fox一家の住む大木を倒しにかかった。
Mr.Foxは、かつて農場で捕まりそうになった時を思い出し、穴を掘って脱出する。
そして縦横無尽にトンネルを作って3つの農場を行き来できるようにし、地下に住んで生活する。

農場主たちの怒りは増幅し、次々と大きな重機を使って狐の巣をつぶしにかかる。
おかげで、Mr.Fox一家だけでなく、森のみんなが迷惑をする。

一方、父に認められたいアッシュはクリストファーソンと一緒に父の尻尾奪還を狙う。
忍び込んだ台所で、Mrs.ビーンに見つかり、クリストファーソンがつかまってしまう。

ビーンはついに狐の巣穴を見つけ、リンゴ酒を流し込む。
押し出された動物たちは下水管の中に入り、待ち伏せたネズミと対決になる。
格闘の末倒すが、ネズミは最後にクリストファーソンの居場所を教えて死ぬ。

Mr.Foxはビーンの投降要求に応じるふりをして反撃、松ぼっくり爆弾で町を火だるまにする。
ビーンは怒り狂い、Mr.Foxを追うが、その隙にアッシュがクリストファーソンを救出、
番犬の狂犬病スピッツを放してビーンらを撃退、みんなは逃げおおせる。

農場主らは相変わらずMr.Foxが現れるのをマンホールの前で待っていた。

その間にMr.Foxらは新しい穴を掘って、スーパーマーケットに入り込み、やりたい放題。
そこは農場を止めて、新しい始めたボギス・バンズ・ビーンのスーパーマーケットだった。

***

ストップモーションアニメであるが、「コープスブライド」や「コラライン」のような滑らかな動きではなく、
コミカルな動きだが、それが作品の味になっている。

狐なので、人間にはできそうもない、飛んだり跳ねたりもあるが、それもまた一興。
台詞も面白く、多分子供でも十分楽しめるだろう。

ジョージ・クルーニーとメリル・ストリープは知っていたけど、良かったですね。
メリル・ストリープさすがでした。
他の声も名優揃いで違和感は全くない。

 

 

 

 唐山大地震   

中国映画。吹替え版もあるが、字幕版で鑑賞。

**

1976年7月、北京の東150kmに位置する河北省唐山市。
渤海湾に面し、商工業が発達しており、大勢の人が行き交う平和な都市。

そこに住むファン一家、父ダーチヤン、母ユェンニー、そして双子の姉妹、ドンとダー。
トンボの大群を目にし、洪水でも起こるのかと一瞬不安になるが、それ以外は何気ない日常が繰り返されていた。

そして、28日夜、(実際の地震が起きたのは未明の4時前)遠くで地面から不思議な光が漏れたかと思うと、
大地震が町を襲った。

崩れ落ちるビル。
地面は割れ、家屋は倒壊。逃げようとして落下物の下敷きになる人、上層階から転落する人。
寝ていたドンとダーも逃げ遅れて家の中。
外にいたダーチヤンとユェンニーは慌てて、子供たちを助けに家に向かう。
今にも崩れそうな家に入ろうとするユェンニーを突き飛ばしてダーチヤンは家の中へ。

そして次の瞬間、建物は崩れ落ち、父と子供たちは瓦礫の中に。

明けて、がれきの中から次々と遺体が運び出される。
うずもれたまま、助けを待つ人もいる。

ダーチヤンは圧死したが、ドンとダーは重い壁の下敷きになっていた。
取り乱す母、周囲の人々は何とか二人を助けようとする。
しかし、二人を覆う壁を取り除くのは不可能。片方を助ければもう一方は押しつぶされてしまう。
助ける方を選べと迫る近隣の人々に、母は「弟を」と答えるのだった。

果たして弟は助かり、姉は息がなかった。
母は姉と父を並べて安置し、弟を連れて避難所に向かった。

その後、人民解放軍が救援活動に参加、死傷者が運び出されていた。
雨に打たれ、姉ドンは息を吹き返し、当てもなく歩き始めた。
やがて人民解放軍に助けられ、地震のショックからか、口をきかなくなったドンは、
孤児としてワン・ダーチン、ドン・グイラン夫妻に引き取られる。

ヤヤと呼ばれ、ワン夫妻の地元の小学校への入学手続きの際、突然ファン・ドンと名乗り、
夫妻をびっくりさせる。

母と弟は唐山市に残っていた。
一命は取り留めたものの、地震の際に左腕を切断し、片腕となってしまったダー。
不憫に思ったダーチヤンの母が、ユェンニーにとっては姑だが、義姉とともにダーを引き取りに来る。
女手一つでは育てられないとして、当初頑ななユェンニーもやがては息子を手放すことを覚悟する。
しかし、義姉が姑を説得し、ダーをユェンニーの元に返す。

やがて10年の年月が流れ、母と弟は相変わらず唐山に住んでいた。
縫製の仕事で生計を立てていた母は片腕の息子に大学進学を勧めるが息子は乗り気じゃない。
しかし、やがては大学進学を決めて家を出ていく。

一方の姉は医療現場で働きたいと考え、医大への道を目指していた。
養母は地元での進学を希望していたが、結局ドンは大学に入る。
そしてすぐに先輩の医大生と懇ろになる。

ドンが大学3年の頃、義母は病に倒れ、養父を頼むと言い残して亡くなってしまう。
ドンは卒業間際に妊娠が発覚、中絶を進める恋人に嫌気がさして退学し、姿を消してしまう。

やがて、ダーは会社を興してビジネスでも成功、シャオハーと結婚する。
ダーは母を身近に住まわせたいが、母は父と娘の魂が迷子になるからと頑として唐山に残る。

そして正月にシャオハーの実家に帰省する際、シャオハーとダーの子、つまりユェンニーの孫だが、
その子を手元に残し、シャオハーを泣かせて平然としている。

数年後、娘を連れて養父ワンを訪ねるドン。
切れるワンにドンは外国人と結婚すると告げ、ワンはドンを祝福する。
ワンはドンに生母や家族を探せと諭すが、ドンは弟を選んだ母が許せない。

唐山大地震から32年の2008年、カナダに移り住み、16も年上の旦那と暮らすドン。
そこに飛び込んできたのは、四川大地震のニュースだった。
何かできることはないか、と救援活動への参加を決意する。

一方のダーも自身の報に救援物資を運んで現地入りする。
唐山救援隊と名乗る唐山出身者の仲間に入って救援活動に参加するのだった。

ドンは医療関連の救援に参加していた。
そしてかつての自分と同じように瓦礫に挟まれ身動きできない女の子の母が、
二次災害を危惧して、娘の足を切ってくれと嘆願する場面に出くわし、当時の母の苦悩を理解するのだった。

わずかな休憩時間の合間、たまたま近くに座ったドンとダー。
ダーが同じ唐山出身の男性と話す生い立ちを聞き、ドンは彼が弟だったと知る。

そして二人で唐山の母ユェンニーを訪ねる。
母は自分がドンを見捨てたことも忘れ、ドンをなじるが、ドンは父の墓参りで
自分の墓に要らないはずの教科書が埋められていることを知って母に謝るのだった。

こうして一家のわだかまりは氷解し、家族のきずなが戻ったのだった。

唐山は現在は復興し、市内300万の大都市となっている。
地震の犠牲者は公式には24万人と言われ、その慰霊碑が建立されている

**

1976年、和暦でいえば昭和51年。
日本では当時でもそんなに多いと思えないレンガ造りの建物だが、当時の唐山市には多かったようだ。
一般の建物の90%以上が倒壊し、死者24万人は非公式にはその3倍程度の人が死んだとも言われる。

倒壊に続く、火災の発生、瓦礫に挟まれての圧死、足を切断しての救出。
1995年1月の阪神淡路とともに、2011年2月のニュージーランド地震にも通じ、
人力ではどうしようもないだけに、やるせないものがある。

2時間15分はやや長い。
展開がたるいので、見ていてどっと疲れる、というほどではない。

32年間にわたる親子の物語なので、どなたにもどこか重なる時代、思いがあるはず。
その意味ではよく作られているともいえるが「催涙弾映画」とは思わなかった。

思想と言うほどのものではないが、若干、考え方というか、倫理観というか違和感を感じた部分がある。
それはユェンニーの態度。
この物語を自身で人生を狂わされた母の物語と見ればこれでいいのかもしれないが、
一つは、自分が姑によって息子と引き離されそうになったことをすっかり忘れ、
孫を娘の嫁から引き離そうとして平然としていたこと。
勿論、状況は違うが、あそこはシャオハーが泣いて、自分のことを思い出す演出かと思った。

もう一つは、娘ダンに一旦は謝りながら、どうして連絡しなかったかと怒る場面。
苦渋や悔いはどうあれ見捨てたのは自分だし、自分が(娘が死んだと思ってるからだが)探しもしないで、
娘の方から家族を探すべきだと言うのはやや違和感が残った。

娘の方は母の苦悩を理解するシーンがあっただけに残念だ。

 

 

 

 英国王のスピーチ    

 コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター、デレク・ジャコビ、ジェニファー・イーリー。

**

ヨーク公アルバート(コリン・ファース)は1925年、大英帝国博覧会の閉会宣言を、
英国王の父ジョージ5世の代理として代読するが、生来の吃音症のため、散々な結果に終わる。

ヨーク公の妻、エリザベス(ヘレナ・ボナム・カーター)は、何とか治療できないか奔走した。
しかしそれらはことごとく失敗に終わる。

時は流れて1934年、吃音は改善せず、二人の娘(エリザベスとマーガレット)にせがまれても、
かろうじてお話ができるレベルだった。

ある日、エリザベスは、つてを使って調べた言語障害の専門家、ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)を訪ねる。
ローグは相手が王室の人間だと知っても原則を曲げず、本人が来院して治療することを主張する。

ヨーク公はローグの診療所を訪れるが、ローグの言う信頼と対等な関係には難色を示す。

ローグは、この場でヨーク公が淀みなく本を読める事に1シリング賭けるといって、
ヘッドホンを付けて本を読ませ、その場でレコードに録音するが、
ヘッドホンの大音響に憤慨したヨーク公は、治療を中断して帰ってしまう。

父のジョージ5世(マイケル・ガンボン)は演説がうまかった。
奔放で公務に無関心な兄で皇太子のデビッド(ガイ・ピアース)を軽んじていた。

恒例のクリスマスのメッセージの放送のあと、慣れるためだとして、
アルバートにメッセージを読ませようとプレッシャーをかけ、追い詰めてしまう。

アルバートは失意の中で、自分の声を録音したレコードを聴くことになるが、
そこにはよどみなく朗読する自分の声があった。

アルバートはローグを信用し、いろいろと訓練に励むことにした。
いわゆる早口言葉のような、アナウンサーの訓練のような言葉を練習する。

また、ローグとは次第に親密になり、吃音の原因が左利きの矯正、X脚の矯正、
そして最初の乳母の虐めにあったことなどが明かされる。

兄デビットは、社交界の花形で独身、お盛んな生活を送っていた。
お相手のウォリス・シンプソン(エバ・ベスト)が離婚歴あるアメリカ人のであることも議会の不満の的だった。
デビットはそれを意に介さず、奔放な生活を送っていた。

1936年1月、やや認知症気味となったジョージ5世に対し王位継承の準備が行われることになった。
そして1月20日、ついに王の崩御を迎え、デビッドがエドワード8世として即位した。

しかし、エドワード8世は国王になっても自由な生活を満喫し、ウォリスとの結婚を熱望し、
アルバートを悩ませた。
アルバートは心底エドワード8世の王継続を望んでいたが、ローグとの意見対立で激怒し、
治療を中断してしまい、ローグの謝罪も受け入れなかった。

エドワード8世は、その後もボールドウィン首相(アンソニー・アンドリュー)と対立、
ウォリスとの結婚を諦めず、12月に王位を放棄してしまう。

これにより、ヨーク公がジョージ6世として王位に就くこととなった。
1936年12月12日、王位継承評議会に臨んだアルバートの出来は散々だったが、
ジョージ6世として王位につくことになった。

ジョージ6世は再びローグを訪れ、治療を再開することとした。

翌1937年5月、戴冠式においてローグの付き添いを要求するジョージ6世に対し、
大司教コズモ・ラング(デレク・ジャコビ)は、ローグが医師ではなく無資格者だと告げる。

一旦はローグを遠ざけることも考えたジョージ6世だが、大司教を制し、ローグを傍に置くことにした。
宣誓はローグの指導でうまくいき、家族とともにそのニュース映像を見るが、
その直後のニュースでは弁舌冴えわたるヒトラーの演説を目にし、強い印象を受ける。

ヨーロッパにおけるナチスドイツの台頭を受けて当初イギリスはドイツと融和政策をとっていた。
しかし、1939年9月、ドイツのポーランド侵攻を受けて英独の関係は一気に悪化、
ボールドウィンの後継のチェンバレン首相(ロジャー・パロット)はドイツとの開戦を決意した。
第2次世界大戦の始まりである。

ジョージ6世は、英国と英国連邦の国民に対し、断固たる決意を表明し、
戦争に立ち向かうことを宣言することとなった。
6時からの生放送に向けて時間的余裕のない中、ジョージ6世は急遽ローグを呼び、
練習を開始する。

別室でチェンバレン首相、チャーチル海軍相(ティモシー・スポール)らが見守る中、
マイクの前に立ったジョージ6世は、ゆっくりと、しかし確実に演説を成し遂げた。

全ての関係者が賛辞を贈る中、バルコニーに立ったジョージ6世とその家族に
群衆からも絶大なる声援が送られるのだった。

**

ジョージ6世はこの後もローグを伴って演説に臨み、
ローグには「個人的に王を支援」したことによる勲章が送られた。

ジョージ6世は、その生真面目な性格から「善良王」と呼ばれ、
大戦で疲弊したイギリスと国民の精神的支えにはなったものの、
戦後の激務もあって体調を崩し、1952年に56歳で崩御した。

ジョージ6世の物語は何度も映画化、舞台化の企画があったらしいが、
皇太后となったエリザベスが、自分が存命の間はこれを許可しないこととしていたため、
2002年、彼女が101歳で死去したことによって改めて企画がされた。

尚、ローグの手記は2010年に出版されたそうだ。

**

年月の字幕がちらっと出るが予備知識がないと経過がわかりにくく、
確認のために参考にしたWikiの記述が間違っていたため、混乱した。
また、二人の王女があまり大きくなっていないのに、
ローグの3人の息子の長男と次男を取り違えたため、ますます混乱した。

さらに、チェンバレンとボールドウィン、チャーチル(ティモシー・スポール)と続く
イギリス首相を取り違えた。

2度目の鑑賞でこれらを確認でき、勘違いをただすことができた。

ジョージ5世のマイケル・ガンボンは、ハリポタシリーズ(アズカバン以降)のダンブルドア校長。
ローグのジェフリー・ラッシュは、バルボッサ船長。
妻役のジェニファー・イーリーはどこかで見たと思ったが勘違い、メリル・ストリープを若くした感じ。

 

 

 

 ヒアアフター  

クリント・イーストウッド監督、マットデーモン、セシル・デ・フランス、フランキー/ジョージ・マクラーレン

2004年12月、インドネシアで休暇を楽しんでいたニュースキャスターのマリー(セシル・デ・フランス)と、
プロデューサーのディビエル(シオリー・ヌビック)。
マリーはお土産を買うため外出、ディビエルはホテルで寝ていた朝の出来事。
突然の地震で海が大きく引き始め、おリ返し大津波となって島を襲った。
マリーは激流にのまれて水没し、何とか救い上げられたものの呼吸および心停止状態に。
薄れゆく意識の中でマリーが見たものは何だったのか。
しかし、次の瞬間、マリーは息を吹き返し、がれきの中を探しに来たディビエルと再会することができた。

サンフランシスコ。
かつて霊能者として仕事をしていたこともあるジョージ(マット・デーモン)は、今は工場で働いている。
兄ビリー(ジェイ・モーア)の紹介で嫌々ながら、兄の知人クリストスの妻の霊とコンタクトする。
誰にも言わないでというジョージの依頼は無視され、クリストスに聞いたと言う女性が訪ねてくる。
霊能を才能だと言う兄に対し、呪い(たたり、災い)だとするジョージの意見はかみ合わない。

ロンドン。
双子のジェイソンとマーカス。(フランキー・マクラーレン、ジョージ・マクラーレン)
兄のジェイソンはおしゃべりでいつも帽子をかぶっていて、弟のマーカスは無口でおとなしい。
母は飲んだくれで薬中、福祉局の職員がチェックに来た日も飲んだくれて寝ていた。
二人の機転で良い母を演じることができたジャッキーだったが、ついに本気で薬を止める決心をして、
ジェイソンに薬を買いに行かせる。
その帰り、ジェイソンは不良に絡まれて逃げる途中、車にはねられてあっさり死んでしまう。

母は更生のため病院に入ることになり、マーカスは里親に引き取られるが、ジェイソンの死から立ち直れない。
死後の世界との交信を夢見て、ネットを調べ霊能者に会いに行く日々を過ごしていた。

パリ。
マリーは、ニュースショーのアンカーに復帰するもいつもの切れ味は見られない。
あの臨死体験の中で見た光景が忘れられないのだ。
ディビエルに諭され、本を書くために一時TVの仕事を休むことにした。
本のテーマはミッテラン。
政治ネタ、隠されたミッテランの顔を題材にするつもりだが、筆はなかなか進まない。

ついつい、自分の臨死体験から死後の世界について調べてしまうのだった。
そして、行き着いたドイツ人の医師が経営するホスピス。
そこで臨死体験者が見た世界こそ死後の世界=あの世(hereafter)だと確信する。
本のテーマは死後の世界に変わってしまい、出版社のスタッフからは総スカン。
TVニュースキャスターへの復帰も棒に振ってしまう。

しかし、出版社はイギリスとアメリカの出版社に話しを持ちかけていた。

ロンドン。
里子に出てもなかなかなじめないマーカスは今日も霊能者に会うため地下鉄に乗ろうとしていた。
電車に乗ろうとしたとき帽子が飛び、それを追っているうちに乗り遅れてしまった。
しかし、次の瞬間、発車した電車は大爆発、マーカスは難を逃れたのだった。
2005年7月、ロンドン地下鉄テロ事件である。

サンフランシスコ。
ジョージは工場も不景気でさえない中、料理教室に通うことにした。
たまたま遅れてきたメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)とペアを組むことになった。
引っ越ししてきたばっかりで、友人のいないメラニーはジョージと急速に接近、一緒に夕食を作ることになった。
ジョージのアパートで支度をしていると、ビリーから電話があり、
留守録に向かってジョージの霊能のことをべらべらしゃべってしまう。

そして、嫌がるジョージに無理やり霊能をやらせたメラニーは、触れられたくない過去を
ジョージに見抜かれてしまう。
何もなかったことにしようと言うメラニーだったが、二度と料理教室に現れることはなかった。

ロンドン。
マーカスの里親は、以前育てた里子にマーカスを合わせれば、なじめるかもしれないと思い、
里子が警備するブックフェアにマーカスを連れて行く。

マリーの著作はイギリスの出版社に採用されて出版の運びとなり、マリーもブックフェアに出ることになった。

ジョージは工場を希望退職させられ、ビリーはジョージに霊能者の仕事をさせようとするが、
ジョージはそれが嫌で逃げ出してしまう。
ロンドンで自身がファンであるチャールズ・ディケンズ所縁の地を訪ねるツアーに参加、
たまたま見つけたそれもファンであるデレク・ジャコビ(本物)の朗読を聞くためブックフェアに向かう。

時に2006年3月。運命は3人を一か所に引き合わせた。

ジョージはデレク・ジャコビの朗読を聞き、たまたま目にしたマリーの著書に惹かれて朗読を聞く。
マリーはたまたま観衆の中にジョージを見かけ、何とも言えない違和感を感じる。
マーカスはブックフェア会場を歩くうちにたまたまジョージを見かけ、邪険にされながらもあとをつける。
そして粘りに粘って、ついにジョージにジェイソンとのコンタクトをやってもらう。
悲しむマーカスにジョージはジェイソンが独り立ちするように言っていると告げる。
ただ、ジェイソンの言う独り立ちは、二人は一人、死んでも一緒ということだと聞き、立ち直るきっかけになる。

家に帰ったマーカスは、ジョージがマリーを気にかけていたことに気づいていて、
マリーの泊まっているホテルを調べてジョージに教える。

ジョージは翌日、マリーの泊まるホテルに伝言を残し、カフェで再会を果たす。
ここで初めてジョージは手を握ってもその人の過去に触れなくて済む相手に会うことができた。

オープニングの音楽が鳴った途端、ああこれは(最近の)イーストウッド映画だなと思うものがあった。
作風、というより音楽がその雰囲気を醸し出している。

hereafterとは、この後、今後(転じて)あの世、彼岸。
来世はちょっと違うと思うけど、辞書にはそれも載っている。

3つのまったく重なり合わないように思えた運命の糸が、いつしか一本に交わる。
ちょっとフランス映画っぽい。

ジョージがずっとテレコで聞いていた朗読は、はっきりしないがデレク・ジャコビのものだろう。
ブックフェアに出ていたデレク・ジャコビは本物。

セシル・デ・フランスが「80デイズ」のモニークだとは全く思いませんでした。

ラストは幾つかのパターンを作ったんじゃないかと想像。
イーストウッド映画と言えば孤独な人々が一時期、友情や愛情を感じ、
また最後は孤独に戻っていくって感じがあったから、
多分にイーストウッドらしからぬ未来を予感させるエンディングだと思った。
それにしてもキスシーンはちょっと余計だった、握手だけで十分だったのに。

 

 

 グリーン・ホーネット   

セス・ローガン、ジェイ・チョウ、キャメロン・ディアス、クリストフ・ヴァルツ、トム・ウィルキンソン

ジェームス・リード(トム・ウィルキンソン)はLAの新聞のオーナー社長。
息子のブリット(セス・ローガン、最近はスペル通りローゲンと書かれることが多い)は、
小さいころからきつく育てられてきたが、いまだに遊び呆けて父を困らせている。

その頃、LAではチャドノフスキー(クリストフ・ヴァルツ)というボスが町を仕切っていた。
極悪無慈悲なチャドノフスキーは対立組織をつぶすためには手段を択ばない。

ブリットはある日も父に叱られながら女を連れ込み遊び回って帰る時、リムジンの車内のTVが父の死を告げる。
庭の手入れをしていて蜂に刺されショック死したと言うのだ。

降ってわいたような新聞社社長のイス。
細かい仕事は父の片腕だったアックスフォード(エドワード・ジェームズ・オルモス)に任せることに。

翌朝、カプチーノがただのコーヒーに代わっていたのを怒りまくったブリットは、
それまでコーヒーを淹れていた運転手のカトー(周杰倫(ジェイ・チョウ))を呼び出して話を聞く。

カトーはただのコーヒーマンではなかった。
父ジェームスの指示で車を改造し、武器なども用意していた。
悪に立ち向かおうとするジャーナリズムへの攻撃に備えてだった。
しかし、カトーはジェームズを利己的だとして、あまり快く思ってはいなかった。

ブリットはカトーと父の墓に出かけ、本当はあまりいい人ではなかった父の銅像の首を切り取る。
そしてアベックがチンピラに長われるのを目撃、カトーの活躍でこれらを撃退する。
ブリットは、悪人退治が世のためになる、それが父を見返すことだと思い、カトーと策を練る。
ただし、ヒーローとなっては悪人に逃げられるので、自身がヒールとして悪に近づき悪人退治しようと考える。

ブリットは自分が監視カメラに映っていたのを知ると、社員の反対を押し切り、
この「悪党」の悪を強調して新聞記事にすることを指示する。

そして、その悪党の名を「グリーン・ホーネット」と呼ばせる。
新しい秘書のレノア・ケース(キャメロン・ディアス)に惚れたブリットは、
彼女が犯罪学を専攻していたことから、グリーン・ホーネットの行動を推察させ、その通りに動く。
まずは小物から。
ブリットはカトーの用意した改造車「ブラック・ビューティ」に同乗して悪退治に出かける。

その夜、町の南部に出かけ、薬の売人に難癖をつけて叩きのめす。
そして、薬の製造工場をたたきつぶし、ボスに渡せとグリーン・ホーネットの名刺を渡す。

チャドノフスキーは怒り、グリーン・ホーネットをつぶそうと考える。

ブリットはさらに新聞で煽るよう指示するが、アックスフォードジェームスはそういう記事は載せなかったと反対する。
カトーは、格闘経験のないブリットのために睡眠ガス弾を用意するが、それでブリットは11日間も昏睡する。
その間カトーは新しいブラック・ビューティを作り上げていた。
そして、レノアとの仲も進展していた。

焼きもちを焼いたブリットは、チャドノフスキーの呼び出しに応じてまんまと罠にはまり、
何とか脱出するものの、カトーと大喧嘩になり、カトーを追い出してしまう。

レノアに助けを求めるブリットは何とかレノアの機嫌を取り戻し、
それまで断っていたスカンロン検事(デビッド・ハーパー)との会談に応じる。

一方、ブリットが気になっていたカトーはツゥイッターで、グリーン・ホーネットへのブリット殺害依頼を受け、
スカンロンとブリットの会談現場=和食レストランに向かう。

スカンロンはブリットに保身のため、新聞に書いていい記事かどうかを判断させろと言う。
父、ジェームスもそうしていたが、態度を変えたため、蜂毒でのショック死に見せかせて薬殺したと白状、
寿司タイプのUSBメモリに録音したと言う。

カトーはチャドノフスキー(この時は赤に身を包んだブラッドノフスキー)等を足止めして店に入り、
ブリットはもちろん殺さず、スカンロンに銃を向けブリットともに逃げる。

チャドノフスキーはスカンロンとブリット、カトーを追う。
ブリットは録音をネットで公開し、スカンロンの悪事を暴こうとする。
何とか自社ビルにたどり着き、グリーン・ホーネットとしてビルに乗り込み、
なんだかんだあって、USBメモリのデータをアップしようとしたら、中身は空だった、つまり録音失敗。
その後も格闘は続き、チャドノフスキーとその一味、さらにスタントンも殺して二人は逃げるが、
ブリットは肩を撃たれるが、ばれるため病院に行けない。

翌日、ブリットは記者会見で悪事に立ち向かうと宣言。
そこへカトーがブラック・ビューティで乗り付け、ブリットを撃った(と見せかける)
ブリットはグリーン・ホーネットとばれずに無事に病院行きとなる。

**

キャストやスタッフにいろいろ変更紆余曲折がありましたが、
結局、セス・ローガンかよって気にはなりました。
実はセス・ローガンを(声以外で)ちゃんと見たのは「スモーキング・ハイ」くらい。
「俺たちステップ・ブラザーズ」では、カメオ程度の出演でした。

周杰倫(ジェイ・チョウ)はなかなかでした。
「王妃の紋章」「カンフー・ダンク」に続いて3作目の鑑賞でしたから、ずいぶん久しぶりです。

キャメロン・ディアスはちょっとミスキャストっぽかったです。
インテリ秘書(グウィネス・パルトロウ)って感じも薄く、
セクシー秘書(スカーレット・ヨハンソン)もちょっと遠い。

3Dは後付けらしいですが、それなりに工夫(例の車がズズズズズーとなるやつとか)されていたので面白かった。
ほんとに3Dが必要な映画かは何とも言えませんが、エンドロールは3D効果が効いてました。

 

 

 RED/レッド  

ブルース・ウィルス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレン、カール・アーバン

オハイオ州、クリーブランド。
フランク・モーゼズ(ブルース・ウィルス)は、一人暮らしで年金生活。
朝6時に目覚め、運動、ごみ出し、トレーニングなどで時間をつぶしている。
郵便の中にある年金の小切手を破り捨てながら、小切手が届いてないとして
年金係のサラ・ロス(メアリー・ルイーズ・パーカー)に電話し、無駄話をする日々。

ある日の深夜、目覚めたフランクは、キッチンに下りていくが、それを付け狙う3人の武装兵。
あっという間に3人を倒して、時間稼ぎをしながら地下から武器を取出し、
外から攻撃する一派もあっさり倒して脱出、カンザスシティへ向かう。

男を首つり自殺に見せかけて殺すCIAエージェント、ウィリアム・クーパー(カール・アーバン)は、
上司のシンシア・ウィルクス(レベッカ・ピジョン)から、フランク襲撃失敗を聞き、殺害指令を受ける。

サラの仕事先はミズリー州カンザスシティ。
仕事先から自宅に帰ったサラを持ちうけていたのはフランク。
危険が迫っていると言うフランクの声に耳を貸さないサラを拘束して車でルイジアナへ向かう。
フランクはサラをモーテルのベッドに縛り上げ、老人ホームにジョー・マシスン(モーガン・フリーマン)を訪ねる。
フランクはジョーにも警告し、襲った相手を調べてもらうよう依頼する。
そしてニューヨークタイムズの女性記者チャンが殺された事件と関係があることがわかる。

一方、ベッドを壊して脱出したサラは警察を呼ぶが、サラとフランクの関係を知ったクーパーがサラ確保に向かう。
サラが警官に化けたCIAに拉致されようとしたとき、フランクが警官を倒してパトカーを奪って逃げる。
フランクはクーパーとのカーチェイスになるが、警察を利用してうまく逃げのびる。

フランクは、殺されたチャンの実家をNYのチャイナタウンに訪ねる。
サラはもうフランクに協力していて、チャンの母をなだめ、1枚の絵ハガキを見せられる。
そこにあった数字は、コロンビア大の図書館の蔵書の番号だった。
そして見つけた本には、1枚のメモに10人ほどの名前が。
その上位数人は殺されていたし、フランクの名前もあった。
フランクは、再びジョーにコンタクトしようとするが、襲われた後だった。

フランクとサラはリストにあったマービン・ボックス(ジョン・マルコビッチ)を訪ねフロリダ州ペンサコラに行く。
マービンの調べでリストはグアテマラでの村人惨殺事件に絡むことがわかる。
極度の人間不信のマービンを伴って、リストの一人ガブリエルをアラバマ州に訪ねる。
途中でもマービンは、ヘリがつけまわしているとか、後ろから来た女性がつけてたとか、異常行動が目立つ。

ガブリエルと3人が相談しているときに飛んできたヘリは、さっきマービンが見つけたのと同じヘリだった、
その瞬間ガブリエルは射殺され、3人は脱出するが、先に誤解だと思った女性が襲ってくる。
これらを倒し、一行はワシントンDCのロシア大使館にイワン・シモノフ(ブライアン・コックス)を訪ねる。

彼の手引きでCIA本部に潜入したフランクとサラ。
秘密資料の保管庫でヘンリー(アーネスト・ボーグナイン)からグアテマラの資料を手に入れるが、
クーパーの存在を知って襲いに行き、かなり痛めつけるが肩を撃たれる。

救急車で待っていたのは、マービンとジョー。
老人ホームで襲われたジョーは殺し屋を撃退して逃れたのだった。
4人は、ペンションを経営するビクトリア(ヘレン・ミレン)を訪ね、治療してもらう。
これでオールスターが出そろった。
5人はリストの隠された一人を探るため、リストにあるアレキサンダー・ダニング(リチャード・ドレファス)を襲う。

ダニングはあっさりと現副大統領のスタントン(ジュリアン・マクマホン)が惨殺事件の首謀者だとばらす。
大統領選挙に出るため、汚点であるグアテマラ事件の関係者を全員抹殺する指令を出したのだ。
フランクたちは惨殺には関係していなかったが、事件の後始末をさせられていた。

屋敷はCIAに囲まれ、ジョーが囮で外に出るが、クーパーの指令が無視されて射殺される。
外で待つビクトリアとサラの援護で、3人は脱出するが、転んだサラが逮捕される。
そしてそこへ迎えに来たのは何とイワンだった。

フランクはクーパーの家に潜入、サラの安全を約束させ、副大統領を殺すと語る。
副大統領に事の真相を吐かせるため、あるいはひと思いにを殺すため、一行はスタントンの慈善パーティに潜入する。
ビクトリアとイワンがゲスト、マービンはフロアボーイに化けて潜入。
ガス漏れを演出し、大統領を避難口に誘導し待ち伏せる。
しかし、CIAも応戦、なかなか勝負はつかない。
ビクトリアは脱出途中、腰を撃たれて脱落、マービンは逃げおおせる。
ビクトリアが逮捕を覚悟した時、またも現れたのはイワン。ビクトリアを連れて逃げる。

副大統領はついに代わりのリムジンで脱出、と思ったら運転手はフランクだった。
フランクは、サラと副大統領の交換を申し出る。

そしてその取引の場に、サラを連れてきたのはシンシアとダニング。
そう、黒幕はダニングだった。副大統領を操り、CIAを操作していた。
ダニングは副大統領を撃ち、シンシアはクーパーにフランクを逮捕させる。
そして、フランクとサラを撃てと命令するが、クーパーはフランクに手錠のカギを渡し、
シンシアとダニングに反撃する。

とはいえ、多勢に無勢と思われたが、物陰からビクトリアとマービンが加勢して敵を殲滅。
フランクは後始末をクーパーに託して去った。

逃亡の車中、イワンはフランクに貸しがあるとして、次のミッションを依頼。
フランクは嫌々ながらも喜んでその依頼を受けるのだった。

文句なし、おもしろい。全員、無茶ぶりが冴える。
ブルース・ウィルスはいつも通り(最近はスペルに合わせてウィリスと書くケースが増えている)
マルコビッチの怪演が光った。
ヘレン・ミレンもこの役が相当気に入っていると見た。

モーガン・フリーマンは老いた。

途中で、マルコビッチがヘリのナンバーを「ノーベンバー、4、8、7・・・(数字あやふや)」と呼ぶところがある。
2回目は「ノーベンバー、4、8、7、5、チャーリー」(数字適当)で字幕はチャーリーのみ「C」。
チャーリーが「C」なら、ノーベンバーも「N」にしてほしかったところだ。
A(アルファ)B(ブラボー)C(チャーリー)は知っていても、N(ノベンバー)までは知らなかったか。
それとも、ノベンバーをあまりにはっきり喋ったので、敢えて字幕もノーベンバーとしたのか。
聞いてみたいところだ。

 

 

  

 幸せの始まりは  

リース・ウィザースプーン、オーウェン・ウィルソン、ポール・ラッド、ジャック・ニコルソン

リサ(リース・ウィザースプーン)は小さいころからソフトボール一筋。
全盛期を過ぎ31歳になった今も現役を続けているが、来季の構想から外れ、首寸前。

人気者のメジャーリーガー、マティ(オーウェン・ウィルソン)とお近づきになり、一夜を共にする。
マティはとにかくプレイボーイで、リサをガールフレンドの一人くらいにしか思ってない。

なかなか来季のメンバーが発表されないことでイライラしていたところに、
チームメイトに紹介されたけど誘わないと、実業家のジョージ(ポール・ラッド)から変な電話がある。

ジョージは電話の直後、裁判所から詐欺の疑いで召喚され、落ち込んで逆にリサを誘うことにする。
デートの場所でとても落ち込んでいたジョージだったが、リサとの「沈黙の食事」のおかげで少し気を持ち直す。

数日後、心配通り来季メンバーから外され、首になってしまったリサ。
気落ちしてるが、チームメイトが慰めてくれるのが嫌で、能天気なマティのマンションに転がり込む。

一方、マティと同じマンションに父チャールズ(ジャック・ニコルソン)が住むジョージ。
十中八九起訴される見込みとなって、さらに落ち込んでいるところで、EVでリサと再会。
舞い上がって部屋まで荷物を運ぶが、帰ってきたマティとリサがけんかになってリサはマンションを出る。

チャンスと見たジョージは引っ越したばかりのアパートへリサを誘う。
リサとジョージは良いムードにはなるものの、リサはマティの嘆願で再びマンションに戻る。

その後いろいろあって、ジョージはチャールズの不正行為で濡れ衣だったことを知るが、
自分が罪を認めて2〜3年の刑に服すか、父を売って25年〜終身刑に服させるかの選択を迫られる。

リサはマティの遠征中にジョージが気になり、一旦は彼のもとに行き、すぐ気が変わるが、
そこにジョージの元部下のアニー(キャスリン・ハン)の出産の連絡があって、
一緒に病院に行き、アル(レニー・ベニート)の求婚に立ち会って感激する。

翌日、マティはリサの誕生日パーティを開催、婚約のしるしと言って高級腕時計を贈る。
ジョージは、チャールズに父と自分の懲役の選択をリサとの恋かうまくいくかどうかに賭けるといって、
リサのパーティに出て、リサに自分の大切にしていたスライムを贈り、選択を迫る。

リサは迷った挙句、マティに時計を返し、ジョージを選ぶ。
二人はジョージのアパートに帰っていく。

**

なんだかなぁ、って感じでした。

キャッチコピーの「人生最悪の日が幸せの始まりだったとしたら」は違うんじゃないかって気がします。

男二人が女性一人を取り合うってのは定番のストーリーなんでしょうし、
金や名声より真実の愛を選ぶと言うと聞こえはいいですが、結局男二人を振り回しただけ。
マティが良い面の皮です。

また、ジョージにとっては最初で最後の決断に思えますが、リサにとってそうなのかは不明。
ちょっとしたことで切れてマティを袖にしたように、ジョージに切れないとも限りません。
後日談としてジョージに不幸が訪れませんように。

マティは、能天気だし、軽率だったかもしれないし、プレイボーイなのも事実でしょうが、
リサを十分愛していたと思います。
どうせ捨てるなら、もっと早く見切ればいいのにと思いました。
マティじゃないけど「何がいけなかったんだい」

最後のラッピングのくだりも「急かさないで」と言えば済むだけで、
大した理由じゃない様にも思えました。

 

 

 ザ・タウン   

ベン・アフレック、ジェレミー・レナー、ピート・ポステルスウェイト。

**

アメリカ東海岸、ボストン市、チャールズタウン。
同国最初のオベリスク、バンカーヒル記念塔がある街。

ここは、全米でも現金強奪事件の多い街である。
ある朝、銀行の前に現金輸送車が止まり、警備員の一人が開店前の銀行に入っていく。
その隙をついて、武装し髑髏の仮面を付けた複数の男たちが押し入る。
手際よくドアを内側からロックし、銀行員を伏せさせ、携帯を没収し、靴を脱がせる。
監視カメラのメディアは外されて電子レンジにかけられ、携帯は水没させられる。

一味の一人が支店長を呼ぶ。
一人の銀行員が立ち上がると、強盗の一人が「お前じゃない」と言ってライフルの銃床で殴りつける。
男は一人の若い女性クレア(レベッカ・ホール)を呼び、金庫の前に連れて行く。
8:15、時間錠が解除され、クレアが金庫のダイヤルを合わせて金庫が開く。

その時、警察への通報に気付いた男たちはクレアを人質にして、あたりに漂白剤を撒いて逃げる。
程なくしてクレアを解放した一味は車を乗り継いで逃げおおせる。

事件をプロ集団による犯行と見たFBIはアダム・フローリー(ジョン・ハム)を捜査の指揮をとらせる。

一味は、犯行計画を練るダグ・マクレイ(ベン・アフレック)、
武闘派のジェームズ・コフリン(ジェレミー・レナー)、
車窃盗犯のアルバート・マグローン:"グローンシー"(スレイン)、
それに通信、電気設備に詳しいデスモンド・エルデン(オーウェン・バーク)の4人。

情報は花屋のファーガス・コーム:ファギー(ピート・ポステルスウェイト)からもたらされていた。
花屋はヤクの密売にも絡んでいて、ジェームズの妹でダグの愛人クリスタ(ブレーキ・リブリー)が売人だった。

ジェームズはクレアの動向が気になり、ダグが身辺を探ることになった。
ただ見張るだけのつもりだったが、クレアがPTSDになっていることに心を痛めて深入りしていく。

実はクレアはジェームズの首のタトゥーを見ていたが、まだ警察には黙っていた。
ダグはそれをジェームズには喋らず、またジェームスのタトゥーがクレアにばれないようにした。

フローリー捜査官は強盗犯にアタリをつけるが「俺たちは現金輸送車しか襲わねえ」とうそぶかれる。

4人の次の仕事はその現金輸送車だった。
大きいヤマだと言われ、一旦は拒否したもののダグが計画を練り、修道女の扮装で犯行に及ぶ。
しかし、現金輸送車のドライバーの反撃にあって、これを射殺、パトカーもやってきて銃撃戦となる。

4人はカーチェイスの末、銃で反撃しながら車を乗り継ぎ、車を燃やして逃げおおせる。

フローリー捜査官はその後の捜査で、この4人が犯人だと目星を付けるが証拠がない。
ダグをしょっびいて脅しをかけるが、逮捕することはできなかった。

ダグはクレアに惚れてしまい、足を洗って街を出ようと考えるが、仲間はそれを許さない。
ダグには服役中の父スチーブン(クリス・クーパー)がいた。
幼少の頃、母が家出してしまい今でも心の負担となっていた。
何故母を探さなかったと詰め寄るダグに、母はもう戻らないと言い放つ父だった。

ファーガスが大きいヤマを持ち込んできた。
ボストン・レッドソックスの試合の後のフェンウェイ・パーク(球場)を襲うと言うのだ。
金で手を切ろうと花屋に乗り込んだダグに、ファーガスはクレアを殺すと言い出す。
実は昔、ダグの父もファーガスの手下だった。
手を切ろうとするスチーブンにファーガスは母をヤク中にする手に出た。
やがて、母は首を吊って自殺、父はそれを家出したとごまかしたと言うのだ。

フローリー捜査官は、ダグたちを捕まえるため荒療治に出た。
一つは、クレアに容疑者だとして4人の写真を見せたのだ。
その中のダグの写真を見て驚愕するクレアは、ダグを拒絶させ、捜査に協力させる。

さらに、クリスタに麻薬密売を臭わせ、ダグが町を出ようとしている事も告げる。

ダグがフェンウェイ・パークの近くで下調べをしているときにクリスタが乗り込んできて揉め、
クリスタは追い返されて車で事故を起こし、フローリーに情報を漏らしてしまう。

犯行当日、ジェームズとダグは警官の扮装でフェンウェイ・パークに乗り込む。
デスモンドは監視カメラに細工、グローンシーは救急車で逃げる手はずを整える。

ついに犯行決行。
監視カメラを切り、911(アメリカの110番)に連絡が入ったと偽って
金庫室に入るジェームズとダグ。
警備員らを縛り上げ、金を袋詰めして、グローンシーの待つ救急車に向かう。

救急士に変装して逃げる直前、ダグが異変に気付く。
先ほどまでいた大勢の係員が一人もいなくなっていたのだ。
外は警官とパトカーでいっぱいだった。
中ではSWATチームがダグらを狙っていた。

そして、銃撃戦。
スタングレネード弾により、混乱したデスモンドが射殺される。
グローンシーが救急車で突破してダグとジェームズを逃がそうとするが、射殺される。

しかし、その間に再び警官に扮した二人は、突入してきた警官とFBIが揉めているどさくさに紛れて脱出する。
反対方向に向かう不審な警官に気付いたフローリーは、ジェームズだと気づいて追い、銃撃戦の末に射殺する。

一人残ったダグは、パトカーに乗って逃げおおせ、花屋に行って、ファギーを射殺、復讐を果たす。

やがて、ダグはクレアに電話する。
大勢のFBI捜査官に囲まれたクレアは、ダグが来るのを阻止せず「いい天気だから」(後程解説)と告げる。
ダグはすべて見ていて、1時間後に行くと言って、バスや、電車を使って街から抜け出す。

一杯食わされたフローリーは全米を探すと言い残して現場を去る。

暫くして、ダグの残した現金を発見したクレアは、その金でアイススケート場を再開、
子どもたちのアイスホッケーの場を提供した。

そして、フロリダのどこかの湖畔では粗末な小屋住まいのダグが佇んでいた。

**

なかなか面白かった。
脚本、監督もベン・アフレックで、ベン・アフレック久々のヒット。
チャック・ホーガンの「強盗こそ、われらが宿命(さだめ)」が原作。

ジェレミー・レナーが良かった。
「ハート・ロッカー」よりも狂気がよく出ていた。

クライム・サスペンスの場合、犯人と捜査側のどちらに視点を置くかが肝だが、
今作はそれに被害者の視点も加わってバランスが良かった。

ラストはどうするのかな、と思ったがこれはこれでよかったように思う。

ダグはアイスホッケーのプロリーグにドラフトされながら、結局選手としては大成できなかった、と言う設定。
再開したアイススケート場には「ダグ・マクレイを記念して」の文字があった。

「いい天気だから」は途中で、クレアの弟が晴れの日に死んだ話と絡んでいる。
晴れの日には誰か大切な人が死ぬ話に掛けて、クレアが自分の味方だとダグがわかるシーンである。

 

 

  

 毎日かあさん   

小泉今日子、永瀬正敏、正司照枝、田畑智子、矢部光祐、小西舞優(まう)

漫画家の西原理恵子(小泉今日子)は、文治(矢部光祐)とフミ(小西舞優)、
それに母(正司照枝)と元戦場カメラマンでアル中の夫、穣(永瀬正敏)と暮らしている。

飲んだくれの穣は酒で体を壊して入退院を繰り返して母に嫌われている。

二人の出会いのきっかけは、編集者のゴンゾ(古田新太)と一緒に行った
東南アジアでの取材旅行の現地案内人。
その後アマゾンの取材でも再会し結婚、2児をもうける。
しかし、穣は戦場での悲惨な体験がトラウマとなって、アル中となり、まともに仕事に就けずにいた。

ゴンゾは昔のよしみで穣に小説を書くことを勧めるが、結局筆は進まない。
その後も血反吐を吐いては入院となる。

理恵子は二人の子供にも手を焼きながら暮らしていたが、ついに穣に愛想が尽き、
離婚することになる。

その後も穣は理恵子に迷惑をかけ続けるが、一念発起してアル中のリハビリセンターに入所、
一回は失敗したものの、ついにはアル中を克服して退所する。

しかし、その時点で穣は既に末期がんに侵されており、まっとうな生活の期間も短く命を落とす。
いまさらながら支えてやることが手だ着なかったことを悔やむ理恵子であった。

ご存知(かどうか知らないけど)西原理恵子の毎日新聞連載漫画の映画化、
と映画サイトに書いてあるし、役名もサイバラリエコ、カモシダユタカ、ブンジ、フミとしてある。
しかし、漫画での名前はWikiによれば、鴨原理恵子だし、鴨原穣(じょう)などとなっているようだし、
映画の中での表札は、「西原」「鴨志田」となっていた。

つまり、映画の方がより現実に近い、ノンフィクションと言うより伝記映画に近いのかもしれない。

鴨志田譲は元戦場カメラマン。
本文にも書いたが、体験がトラウマとなって圧し掛かり、酒に逃げることで体を壊した。
文才に長けているわけでもなく経験を本にすることもできず、自分の非才を責めてさらに酒に溺れる。
自分よりもはるかに才能あふれた妻に対する劣等感もあったと思う。
最終的には穣は自分の意思でアル中から立ち直るのだが、時すでに遅し。
この映画は、そんな旦那をわかってやれず、支えることもできなかった理恵子の
夫に対する鎮魂歌(レクイエム)ではないのだろうか。

 

 

 ウォール・ストリート   

マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ、キャリー・マリガン、ジョシュ・ブローリン。

1987年の「ウォール街」(Wall Street)の続編。
ここで前作の復習をしておこう。

ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)は投資会社の幹部。
バド・フォックス(チャーリー・シーン)は証券会社の営業マン。
バドは自分の父の勤めるブルースターエアラインの内部情報をゴードンに漏らして取引を行う。
やがて業績不振に陥ったブルースターエアラインの株価を操作して売り抜け、
その後会社を解散してぼろもうけするつもりのゴードンに対し、裏切られたバドは株価操作を仕返して、
ゴードンに損害を与えた上にインサイダー取引で告発、ゴードンを破滅させる。

ゴードンはその後、裁判で8年の刑を言い渡されて服役、2001年に出所する。
その後は株取引や企業買収などには手を染めず、経験をいたした講演や出版で稼いでいた。

そんな2008年が物語の舞台である。

証券マンのジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は、核融合の研究をする会社に入れあげていた。
しかし、投資家の関心は先のエネルギーではなく直近のもうけ先であり、幹部とはいつも揉めていた。

ある日、ジェイコブは社長のルイス・ゼイベル(フランク・ランジェラ)から145万ドルのボーナスを受け取る。
同棲中のウィリー(キャリー・マリガン)にダイヤの指輪を買うなどひとしきりの贅沢をした後、
100万ドルを友人に託してゼイベル社の株を買わせる。

しかし、ゼイベル社は住宅ローンやデリバティブの破綻でつぶれかけているとの噂でもちきりだった。
株価は下がり続け、会社存亡の危機に陥った。
金融庁に集まった証券各社や銀行の幹部は、ゼイベル社の株を二束三文で買う救済案を提示した。

ルイスは失意の中で翌日、地下鉄に飛び込んで自殺してしまう。
結局ゼイベル社はつぶれ、ジェイコブのボーナスも雲散霧消してしまう。

ジェイコブはブレトンのせいだと決めつけて、嘘のうわさを流してブレトンに損害を与えるが、
逆にその腕をブレトンに見込まれてしまう。

ジェイコブは結局ライバルのブレトン・ジェームスの会社に入るが、
父同様のルイスを死に追いやった真相=噂の出所を探っていた。

ウィリーはゴードンの娘で告発サイトなどを運営していたが、父の裁判以来家族は崩壊、父を憎んでいた。

ジェイコブは、ウィリーに内緒でゴードンに近づき、ゼイベル社をはめた張本人を探すのを手伝わる。
ゴードンはウィリーとの仲を取り持つことを条件にジェイコブにいろいろとアドバイスをする。

ゴードンはブレトンがうわさを流した張本人で、かつ個人口座での株取引と言う違法行為も突き止める。

ジェイコブは、ブレトンの会社から核融合研究所に投資をさせるつもりでいたが、
ブレトンもさるものでなかなか乗ってこない。
ある日、中国の機関投資家へのプレゼンで核融合への投資にほぼOKを取り付けるが、
ブレトンはジェイコブを裏切って、石油会社への投資に切り替えさせてしまう。

ジェイコブは、ブレトンを罵りルイスの仇を討つと言ってブレトンの元を去る。

ゴードンは、ジェイコブがウィリーの金目当てに結婚すると思い込んでいた。
じつは、ゴードンは1億ドルもの大金を逮捕前に隠しスイスの銀行のウィリーの口座に預けていた。

ウィリーは当初渋るが、結果として自分も共犯(インサイダー取引の利益隠し)になってしまったこともあって、
ジェイコブの話に乗り、核融合への投資に賛成する。

ウィリーとジェイコブはスイスへ行って預金を引き出し、いったんゴードンの口座に振り込む。
ところが、核融合研究所への送金は行われず、ゴードンは金とともに姿をくらます。

騙されたと悟ったジェイコブは、ウィリーに内緒でゴードンに遭っていたことも白状し、ウィリーからも愛想を尽かされる。

ゴードンはロンドンに拠点を構えて、資金の運用をしていた。
ジェイコブは孫(ウィリーの妊娠した子供)のために1億ドルを返してほしいと頼むが、
ゴードンはもともと自分の金だとして取り合わない。

全てを失ったジェイコブは、ブレトンがルイスを陥れ、自身は隠し口座で大儲けしている告発文を書き、
ウィリーのサイトで公表させる。

時、まさにリーマンショックの時期。
金融庁にも仲間の機関投資家のジュリー・シュタインハルトにも見放されたブレトンは破滅していく。

ウィリーとジェイコブは仲直りをしたがっていたが、そのきっかけを失っていた。
そんなある日、ゴードンが二人の前に現れ、金を返すと言う。
金なんか要らないと言うウィリーに対し、そういうと思って核融合研究所に投資したと返すゴードン。

これがきっかけとなって、ウィリーとジェイコブのよりは戻る。

1年と少しのち、ウィリーとジェイコブの子供の1歳の誕生日。
ゴードンも含めたみんなの笑顔がそこにあった。

最後、ゴードンがいい人になっちゃったなぁ、って感じでした。

前作では、オリバー・ストーン監督はゴードンを金の亡者、悪として描きたかったらしいが、
ゴードンを目指して証券会社を希望する若者が多く出て問題になったらしい。

キャリー・マリガンは「プライドと偏見」の四女、キティ。
「17歳の肖像」ではジェニーでアカデミーにノミネートされた。
「パブリック・エネミーズ」にも出ていたらしい。

本編で前作のバド(チャーリー・シーン)が出てきて、ブルースター航空で一儲けした話が出るが、
それはどういう意味だったのか。

アメリカは、2011初頭に株価がリーマンショック以前まで戻りましたが、
日本の株安はいつまで続くんでしょうか。

 

 

 デュー・デート   

「〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜」と、まるでTVのサスペンス・ドラマのような長ったらしい副題。

ロバート・ダウニーJr.、ザック・ガリフィアナキス、ミシェル・モナハン、ジェイミー・フォックス。

ダニー・マクブライド、チャーリー・シーンなども出る。

**

ピーター・ハイマン(ロバート・ダウニーJr.)は、妻サラ(ミシェル・モナハン)の出産予定まで5に迫った日。
出産に立ち会うため、アトランタから飛行機でロサンゼルスを向かうところだった。

その日の朝、ピーターは妻の出産に間に合わず、クマが子供のへその緒を噛み切る夢を見ていた。
これは良い兆しなのか。

妻と電話を交わし、空港に着いてドアを開けた途端、後ろから車が突っ込んできて、リムジンのドアをはぎ取った。
幸いけがはなかったが、その車から降りたひげもじゃ男(ザック・ガリフィアナキス)と言葉を交わすが議論はかみ合わない。
その時、運悪くお互いにカバンをひっくり返して、取り違えてしまう。
しかしそれはこれから起こる最悪のトラブルの序章に過ぎなかった。

まず引っかかったのは、ゲートでの荷物検査。
取り違えた男の持ち物には、マリワナやその吸引器が隠されていた。
何とか飛行機には乗れたものの、運悪くさっきの男が後ろの席に。
荷物を棚に乗せる間にも迷惑掛けられっぱなし。

ピーターがさらに搭乗をメールしようとしたら、男が話しかけてきて、言い争いになり、
携帯電話は爆弾テロの起爆装置になるなどと言い出して、ピーターは空港マーシャルにゴム弾を撃たれて排除される。

事務所で疑いは晴れたものの、搭乗拒否リストに載ってしまった上に荷物は飛行機の中。
IDも免許証も財布とともに空の上。残されたのは携帯電話だけ。

レンタカーも借りることができず、駐車場でうろうろしていると、
さっきの男がレンタカー(スバル車)に乗ってやってきて、ハリウッドに行くから乗せてやる、と言い出す。

渋っていたピーターだが、5日以内にLAに戻るため、結局は同乗することに。
男は、イーサン・トレンブレイで俳優志望の23歳(嘘バレバレ)。
これからハリウッドにオーディションに行くところだと言う。

フレンチブルを連れたイーサンは親父の遺灰をコーヒーの缶に入れるなど奇行も見られた。

途中、ピーターはマリワナを買うため、ハイジ(ジュリエット・ルイス)の家に立ち寄るが、
それで大金を払って残金は60ドル余り。
頭に来たピーターは、翌朝イーサンがシャワーを浴びている間に置き去りにするが、
車内に例のコーヒー缶があったのに気づき、結局朝食を買いに出たふりをして戻る。

ピーターはサラにイーサン宛に送金させる手を思いつき、銀行でそれを降ろそうとしたが、
イーサンのIDはイーサン・チェイス。トランブレイは芸名だと言う。

結局、ピーターは銀行窓口のダニー・マクブライドにボコボコにされてしまう。
頭にきてイーサンをぼろくそに言うが、結局イーサンにほだされて旅を続ける。

しかし、不眠不休はやはり無理。
イーサンは居眠り運転をした挙句、道路工事の車列に突っ込んで激しく転倒。
ピーターは右腕を骨折、犬(サニー)も怪我をするが、イーサンは傷一つない。

頭に来たピーターはイーサンを罵り、親友のダリル(ジェイミー・フォックス)を呼んで助けてもらうが、
ダリルに説得されてイーサンも連れていくことに。

ダリルは車を貸すと言うが、その言動をイーサンは訝しがってダリルとサラの浮気を疑う。
ここでは遺灰の件で一悶着あったが、ダリルの車でLAを目指す。

途中、マリワナでハイになったイーサンは、間違えてメキシコ国境ゲートに入ってしまう。
国境警備員にマリワナ所持を疑われたイーサンは、ピーターを残しサニーとともに逃げる。
残されたピーターは、逮捕され取り調べを受ける羽目に。

しかし、イーサンはピーターのいるプレハブ(移送車になっている)ごと、パトカーで牽引して検問突破。
追うパトカーを蹴散らして逃げるが、移送車をひっくり返してまたもピーターのみ痛い目に。

ピーターは結局イーサンを信頼し、彼の希望通り、父の遺骨を撒きにグランド・キャニオンに立ち寄る。

しんみりとしたピーターは、実はアトランタで置き去りにしようとしたと告白する。
イーサンも隠していることがある、実は23歳じゃないんだ、と言い、もう一つ、
実は最初からピーターの財布を持っていたと告白、ピーターは激怒して、イーサンを殴りつける。

二人は再び、車でLAに向かうが、サラから破水したとの連絡が入り、時間の余裕がなくなる。
イーサンは顔は殴らないでと言いながら薬を探して、ダッシュボードの銃を見つけていじり、
有ろうことか、ピーターの足を撃ってしまう。

病院へ行くより病院だ(結局病院へは行くんだから)イーサンの運転で、
ピーターはボロボロになりながらもサラの病院に。

病室から聞こえるサラの声を頼りに部屋を開けると、そこには黒人の赤ん坊が。
ダリル、かと思いきや、部屋間違いで、サラの分娩室に。
間に合った、と思った瞬間、ピーターは気を失ってしまう。

やがて、治療を終え、車いすで赤ん坊の顔を見るピーターとイーサン。
しかし、イーサンがへその緒を切ったと聞いて、ピーターは冒頭の夢が正夢だったと知る。

悪びれないイーサンはボロボロのピーターを残してオーディション会場へ向かうのだった。

暫くして、コメディで笑いを取るイーサンの姿がTVに。
すっかり平和な生活に戻ったピーターとサラと赤ん坊の娘。

万々歳で、物語は終結する。

**

ハチャメチャ珍道中となるが、いつも痛い目に遭うのは、ピーター(ロバート・ダウニーJr.)だけ。
よくまあこんな映画のオファーを受けたな、と書いてある記事もあるくらいだが、
トニー・スタークやシャーロック・ホームズだけでなく、コメディもなかなか。
そういえば、カーク・ラザラス(トロピック・サンダー)も笑いました。

マリワナで捕まるのはセルフ・パロディか。

痛い目に遭うしっかり者の相方はちょっとずれていて何となく憎めないと言うのが通例のキャラ設定だろうが、
イーサンは憎めないを通り越して理解困難なほどずれているけど実は精神的に成長していないだけ。
まあ、理解できないキャラだけど。

最後にイーサンが家庭教師役でTVに出ているシーンとなるが、生徒役のチャーリーはチャーリー・シーン。
なお、ザック・ガリフィアナキスの実年齢は41歳(1969年生まれ)

 

 

 シュレック フォーエバー    

3D吹替え版で鑑賞。
吹替えの声は、浜田雅功、藤原紀香、山寺宏一、竹中直人など主要キャストは継続。
今回は敵役に劇団ひとりが登場。

**

「遠い遠い国」では一人娘のお姫様が呪いのせいで、夜な夜な醜いオーガに変身。
王様とお后は呪いを解くため国と引き換えに、ランプルスティルスキン(声:劇団ひとり)と魔法の契約をしようとする。
その時、フィオナ姫(声:藤原紀香)が助け出されたとの連絡が入り、契約はご破算に。

すべてはシュレック(声:浜田雅功)のせい、ランプルスティルスキンはシュレックを逆恨みする。

時は過ぎ、シュレックは愛するフィオナと3人の子供、ねこ、ドンキーとドラゴンとその子供たちに囲まれ、
誰にも怖がられず、観光ツアーのルートとなって、平凡な毎日を過ごしていた。

そして3人の子供の誕生祝いで、周りの身勝手な行動についにブチ切れて、
フィオナにもひどいことを言って家を出てしまう。

そんな様子を物陰から見ていたランプルスティルスキンは、馬車の事故に見せかけてシュレックに近づく。
シュレックを懐柔したランプルスティルスキンはシュレックの過去の一日と交換に怪物の生活を取り戻す契約を交わす。

シュレックがフィオナを助け出すよりもずっと前の1日を条件に怪物に戻ったシュレックは怪物生活を堪能する。
しかし、それはランプルスティルスキンの罠だった。
そこでは、シュレックは怪物として恐れられるだけでなく、シュレックの家はなく、フィオナも子供たちもいなかった。

シュレックは魔女に捕えられ、ドンキーの引く馬車に閉じ込められてランプルスティルスキンの城に行く。
シュレックが交換したのはシュレックが生まれる日だった。
そして今の1日が終わったとき、元の世界に戻る事ができるものの、
そこはシュレックの生まれた日のない(=シュレックが生まれなかった)世界になるという。
つまり、今シュレックが置かれた世界が固定され、シュレックは消滅するということ。

シュレックは暴れ、ドンキーを連れて城から脱出に成功する。
シュレックはドンキーの機転で契約には解除条件があることを知るが、
それはフィオナと愛する人がキス(Truelove Kiss)をすること。

シュレックはかつてフィオナを助けた城に向かってみたものの既にもぬけの殻。
諦めかけたシュレックだが、いやしいドンキーのおかげで、地下組織のオーガの隠れ家に行きつくことができた。
大勢のオーガのリーダーは何とフィオナだった。

しかし当然ながら、そこはシュレックの生まれなかった世界、フィオナはシュレックのことを知る由もなく、
シュレックはちびでちょっと変わったオーガの一人に過ぎなかった。
シュレックは何とかフィオナに取り入ろうと策を弄するがことごとくフィオナにかわされる。

一方、城ではシュレックとフィオナのキスを阻止しようとシュレックを探すランプルスティルスキンが、
フィオナとシュレックが一緒にいることを知る。

そこで、シュレック逮捕に(ハーメルンの)笛吹き男を雇い、おとりの馬車を仕掛けて見回りに出す。
フィオナとオーガの反乱軍は、馬車を待ち伏せするが、フィオナは攻撃開始合図のタイミングを失し、
仲間は独断専行するも笛吹き男に踊らされて、全員逮捕される。

シュレックとフィオナはドンキーに引きずられて難を逃れる。
そのあと、ついにシュレックはフィオナとキスをするが、フィオナがシュレックを信じていないため、
愛する人のキスとはならず、魔法の契約は解除されない。

そこにクッキーマンがやってきてシュレックを逮捕すれば、ランプルスティルスキンが
願いを一つ叶えてくれると言ってシュレックを捕えようとする。

シュレックは、単身城に乗り込んで自分の願いをかなえさせる。
それは自分の契約破棄ではなく(シュレックの警句はキスでしか解除できない)
全てのオーガの解放だった。

しかし、捕えられたシュレックの目の前に現れたのは、同じく鎖につながれたフィオナ。
全てのオーガではないフィオナは願いの対象外だと言うのだ。

そこへドラゴンが現れるなどいろいろあって、二人は何とか鎖からは逃れるが、
時すでに遅く、約束の1日が明けようとしていた。

体が輝き始め、徐々に消えゆくシュレック。
フィオナはシュレックにキスをするが、シュレックは煙となって消えてしまう。

朝日に当たるフィオナだが、人間の姿には戻らない。
つまり、キスは成功。
約束の一日の契約は寸でのところで解除され、全ての出来事は元に戻り、
シュレックは3人の子供の誕生祝の場面に戻ったのだった。

こうして再び平和で平凡な毎日が戻ってきた。
シュレックはフィオナやドンキーや子供たちに囲まれて、だれにも恐れられず、泥に浸って暮らすのだった。

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シリーズ最終作。
絵の見事さや、素材感は今まで以上に見事だけど、今回は敵がやや小物っぽい。

夢落ちは最初から分かりきった設定なのでしょうがないとして、どこまで戻るのかな、と言うのが関心事だった。
あそこはストーリーとしては妥当だけど、論理的には戻り過ぎでしょ、契約を交わした時点が本当じゃないのって思った。

それで焦って帰って謝ってめでたしめでたしでもよかったけど。

いまさらこういうことを言うとなんだけど、フィオナって元は人間(人間と蛙の子?)じゃなかったの?
呪いでオーガにされたはずだから、シュレックとのキスでオーガになったってことは呪いが固定されたってこと?
これはシリーズ最初からいまだに納得できません。

劇団ひとりは知ってたからすぐわかったけど、鶴瓶と違って声の感じが変わっていたから、
知らない人はわからなかったかも知れません。
感想はうまい下手よりも出番(台詞)多いなぁってのが正直なところでした。

 

 

 

 トロン:レガシー  

ジェフ・ブリッジス、ギャレット・ヘドランド、ブルース・ボックスライトナー、オリビア・ワイルド。

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前作「トロン」から28年。
物語はその続きである。

前作では、エンコム社で画期的なゲームソフトを開発したものの、当時の社長に裏切られて失脚し、
ゲーセンのマネジャーに落ちぶれたケビン・フリン(ジェフ・ブリッジス)が、
社長の裏切りを証明しようとして、コンピューターの中に入り込み、ケビンの味方のアランの化身である
トロン(ブルース・ボックスライトナー)と協力して、MCPを破壊しようとする。
ケビンの試みは成功し、社長は失脚し、ケビンが社長となる。

今作はその続きから。
ケビンはさらに画期的なプログラムを開発し、7歳の息子サムに奇跡が起こったと告げるものの、何故か失踪。
サムはケビンの持ち株を引き継いで、エンコム社の大株主となった。

さらに20年後。
エンコム社は新ソフト、OS12表を大々的に発表しようとした矢先、
サム(ギャレット・ヘドランド)が、エンコム社のサーバールームに侵入。
プレゼンデータを愛犬の写真とすり替え、さらにOS12をネットに公開してしまう。

アラン(ブルース・ボックスライトナー)は、サムがまだエンコムや父ケビンに未練があると見ていた。
おりしも、ケビンからポケベル(英語ではpager:ページャー)で、サムにゲーセンに来いのメッセージが入る。

昔、フリンがやっていたゲーセン。
その奥に隠された部屋があり、そこにあったコンピューターを操作したサムは、
かつてケビンが経験したようにコンピューターの中に飛ばされてしまう。

そこでは、はぐれプログラムが確保され、「修正」か「ゲーム」かを識別されていた。
サムもプログラムと間違われ、意味も分からないままゲームへと進められる。

そこでは、ユニフォームに取り付けられたディスクを利用してお互いをつぶしあうゲームが行われていた。
サムは何とか勝ち進むもののリンズラーに倒され、破壊されず出血したため、リーダーのところへ連れて行かれる。

リーダーは若き日のケビンそっくりだった。
しかし、彼はケビンではなく、ケビンの作ったブログラム、クルーでこの世界の支配者だった。

サムは、さらに前作と同様のバイクゲームに引き込まれる。
サムはクルーのチームを倒しながら進むが、危機一髪のところで謎の4輪車がスタジアムに侵入、助け出される。
ドライバーはクオラ(オリビア・ワイルド)で町から離れた山中にサムを連れて行く。
そこは本当の父、ケビンがいた。

ケビンはサムに事のいきさつを語る。
ケビンはコンピューター内と現実世界を行き来していたが、コンピュータ内を完全なものに統治するため、
自身のコピーであるクルーを作った。

あるとき自然発生的にISOと言うプログラム生命体が出現、ケビンはこれを歓迎したが、
クルーはこれを不完全なものとして抹殺、クオラはその最後の生き残りだった。

サムはコンピュータの外からクルーを倒すことにし、外へ出るため、ISOの味方と言われるズースを探す。
その行方を知るキャスター(マイケル・シーン)に接触するが、彼こそがズースだった。
しかし、かつてのISOの味方も今やクルーの配下。
サムは寸でのところでケビンに助けられて難を逃れ、3人でゲートへ向かう。

その途中、クルーがケビンのディスクを利用してコンピューターの外へ出ようとしていること、
プログラムを兵士に改造して外の世界を支配しようとしていることなどを知る。

3人は何とかゲートのすぐ近くまで来たがクルーに追いつかれてしまう。
しかし、ケビンが最後のパワーを使ってクルーと合体して消滅、コンピューター世界は大爆発するが、
サムとクオラは脱出に成功する。

外の世界=ゲーセンに戻ったサムは、ケビンの遺志を継ぐべくアランを会長にし、
自身も再びエンコム社へ復帰することを誓うのだった。

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はっきり言ってストーリー的にはありきたりでオーソドックス、それほど目新しいものはないが、
28年の歳月は映像技術をここまで進化させたのか、と言う感はある。

コンピューター内に入り込んで活動することやプログラムが一つの人格として行動することなど、
マトリックスの世界だと思えば理解はできる。

人間のアバターとしてプログラムが活動する「サマーウォーズ」のほうがしっくりするが、
本来、生身の人間が、そのままでコンピューター内に入ることなどできないので、
そのあたりをどう理解するか(=許せるか)がポイントでしょう。

オリジナル「トロン」の主人公がジェフ・ブリッジスだとは知らなかった。
アランもオリジナルと同じだが、オリジナルキャストかどうかではなく、別人だと思っていた。

なにせ、ジェフ・ブリッジスと言えば「アイアンマン」「クレージー・ハート」(未見)のイメージだし、
サム・エリオットと勘違いしている部分もあったから。

オリビア・ワイルドは、初見。
ジャック・ブラックの「紀元1年が、こんなんだったら!?」(Year One)に出てたらしい。

ギャレット・ヘドランドは初見かと思ったが「トロイ」のパトロクロス。
アキレス(ブラビ)の兜をつけて戦いに挑み、殺される役でした。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

 

 

 

 

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