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この期間に鑑賞した映画の本数 | |
4月:11(9)[4]本、5月:3(0)[0]本、6月:7(5)[5]本、計:21(14)[ 9]本 。 |
( )は試写会 [ ]は邦画 |
今年の累計:38(24)[12]本 | |
1-3月期:17(10)[3]本 、4-6月期:21(14)[9]本、7-9月期:0(0)[0]本、10-12月期:0(0)[0]本 | |
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ウィッチマウンテン−地図から消された山− ドウェイン・ジョンソン、アナソフィア・ロブ、アレキサンダー・ルドウィッグ、カーラ・グギーノ、キアラン・ハインズ。 *** オープニングタイトルは、UFOやエイリアン、EBE(イービー、宇宙人のこと)のニュースや写真が使われる。 そして、地球の近くにUFOが接近、ラスベガス近くの荒れ地に墜落する。 当時、ラスベガスではUFOのコンベンションが行われていた。 突然、プルーノの車に乗り込んできた子供、サラ(アナソフィア・ロブ)とセス(アレキサンダー・ルドウィッグ)。 政府の調査隊は、逃げ出したEBEがサラとセスであることを突き止め(名前まではわかっていない)プルーノを追う。 目的地は一軒家。プルーノは子供を放っておけないと後を追う。 プルーノは二人に宇宙人だと告白されるが信じない。 フリードマン博士に協力を求めるべくラスベガスに戻る一行。 プルーノとフリードマン博士は手を引いたふりをして逃走し、廃棄口から基地内に潜入し、サラとセスを探す。 そのころ、基地に潜入する敵あり。 そうこうするうちにサラとセスはUFOを発見して奪還し、破壊者も撃破して逃亡する。 サラとセスは、プルーノとフリードマン博士を残し、UFOで帰還する。 エンドロールでは後日談。 この本の成功で、プルーノはあこがれの69年製ムスタングに、 ** 甘々の脚本、ストーリーですが、さすがディズニーと言っていいでしょうか。 ある意味良くも悪くもディズニー映画です。 ** この映画、主演は、ドウェイン・ジョンソンだが、個人的には、アナソフィア・ロブに尽きる。 アレキサンダー・ルドウィッグは、大コケ映画「光の六つのしるし」の主人公。 カーラ・グギーノは「ナイト・ミュージアム」での博物館の受付嬢。 |
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剱岳 点の記 浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい、国村準、夏八木勲、役所広司。 *** 「点の記」とは、地図測量の基準点である「三角点」の設置の「記録」のことである。 明治39年、陸軍測量部は、日本地図最後の空白地点、剣岳を登頂し測量することを考えていた。
おりしもその前年に発足した日本山岳会が、初登頂を計画していることを知り、「民間のお遊び」に負けては軍の恥とばかり、 柴崎は、新婚の妻、葉津よ(はつよ、宮崎あおい)の心配を余所に登頂の準備を始める。 まず最初は3週間ほどかけて下見。 柴崎は、途中で同じく下見に来ていた日本山岳会の小島烏水(こじまうすい、仲村トオル)らとも遭遇。 沢、雪渓、岩場。 しかし、どのルートも単独踏破はともかく、到底測量機材を運んでの踏破は無理と思われた。
陸軍に提出した柴崎の下見報告書は、剱岳登頂に否定的だったが、陸軍測量部参謀本部の中佐、矢口誠一郎(国村準)はそれを許さず、
翌年4月、測量士の木山竹吉(モロ師岡)測量助手の生田信(いくたのぶ、松田龍平)、案内人3名を追加した一行7人は、 ベースは立山。 いろいろなルートを試し、三角点を設置しながら測量を始める一行。 途中で雪崩に遭うなど、行程は難航を極める 柴崎は、焦る生田に急かされ、生田に無理をさせる。 遅れて入山した日本山岳会の一行5人。 再び剱岳を目指す一行。 日本山岳会も一人が滑落したり、古傷を痛めて脱落、4人で山頂を目指す。 いろいろと心の葛藤のあった一行のそれぞれだったが、今は剱岳山頂を目指すことで一致、 険しい道のりだったが、ついに一行は山頂にあと少しのところまで来る。 こうして剱岳がついに初めて制覇された、と思われたその時、岩陰に行者の錫杖の金具と鉄剣を発見。 日本山岳会には勝ったものの、初登頂ではなかった事は陸軍測量部を落胆させ、大久保徳昭少将(笹野高史)は、 しかし、ニュースは富山日報の紙面を飾り万人の知るところとなる。 何日かのち、設置した三角点をもとに測量を行う柴崎ら。 ** もうこの映画はフィクションではない、いわばドキュメンタリーだ。 徹底した現地撮影、実写主義で、雪崩すら本当。 荷物の中身は軽くしてあるだろうが、当時の装備で実際に山を登っており、浅野忠信や香川照之は凍傷になりかけたらしい とにかく過酷。大自然の雄大さと過酷さと人。 ** 不勉強でよく知らなかったが、三角点には「一等三角点」「二等三角点」「三等三角点」「四等三角点」があり、 基本的には三角点には標石が埋められていて、その下には盤石も埋めてあるとのこと。 Wikiによれば、四等三角点にも柱石(標石)が定められているようだが、当時は標石のない四等三角点もあったようだ。 当時の測量では剱岳山頂は2998メートルとされたようだが、2004年に改めて三等三角点が設置され、 |
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MW−ムウ− 玉木宏、山田孝之、石田ゆり子、石橋凌、林康文、鶴見辰吾、品川徹、風間トオル。 原作、手塚治虫 *** 16年前、沖の真船島。 残った島民も、防護服の男たちに射殺されていった。そして焼き払い。 16年後、バンコク。 周りには警戒中の私服警官。 走っていた男は建設会社幹部岡崎(中村育二)、その娘を狙った身代金要求の営利誘拐だった。 次の場所はビルの屋上。 次の場所への移動に使われる囮、沢木はそれを見破って岡崎を追う。 そのころ、ロビー警戒中の沢木の横を通った白づくめのひげ男を怪しいとにらんだ沢木が追う。 話はバンコク警察に戻り、LA新日本銀行のエリート行員、結城美智雄(玉木宏) 雨の中、倉庫についた岡崎の前に結城が姿を見せた。ついで、岡崎の娘も。 * 舞台は東京。 とある養護施設併設の教会。賀来裕太郎神父(山田孝之)を結城が訪れた。 この時点で賀来は結城の犯罪を知っていた。いや、むしろ犯罪に加担しており、止めたいと思っていた。 毒ガスの後遺症で時々意識混濁に陥る結城。 賀来は結城の犯罪を阻止するため、岡崎事件の真相を告白するため橘に会おうとする。 結城は、行内での評判も高く、山下本部長(半海一晃)も一目置く存在だった。 結城は、岡崎の隠し口座に1億円があり、それを政治献金に使えばいいと提案、山下はそれに乗る。 一方、牧野は沖の真船島の調査からついにはMWの存在を知り、事件関係者が危ないとみて結城と賀来を訪ねる。 水と中和するというMW。 結城は牧野が持っていた「記者の遺した手帳」からMWのサンプルが米軍東京基地に残されていることを知る。 当初から結城が怪しいとにらんでいた沢木は、結城のアジトを発見していたが、その行方はつかめずにいた。 追う賀来も同乗。飛行機の中での乱闘となる。 暫くして、沖の真船島事件のもみ消し張本人の望月が党総裁に選ばれたとのニュースが流れる。 *** 手塚作品は好きだが「MW」は未読。 まずまず面白くセリフ回しなどは小気味いいが、いかんせん全体に長い。 あのカメラワークは多用しすぎ。必要なシーンはもちろんあるけど、使い過ぎは安売り。 またあの爆破シーンはおかしい、飛行物の爆破ではない。 |
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守護天使
カンニング竹山、佐々木蔵之介、與真司郎(あたえしんじろう)、忽那汐里(くつなしおり)、寺島しのぶ、 *** 須賀啓一は、安サラリーマン。 気持ちだけはヒーローで、ウルトラマンのストラップをしている。 そんなある日、電車の中で見かけた性格のやさしい女子高生。 なんてみじめ、しかしその時、件の女子高生が500円とスポーツ新聞(網棚から取ったもの)を拾ってくれたのだ。 汚い世の中からあの子を守りたい。 これはだれかが書いた偽ブログだ、彼女に危険を知らせたい! 裏サイトの書き込みはエスカレート。 須賀は村岡に協力を求めるが金を要求され、軍資金を得ようと鬼嫁の財布を狙ってばれてしまう。 彼女(宮野涼子)のいる名門お嬢様高校から大和の在籍する落ちこぼれ高校に転校してきた渡辺麻美(波瑠)がいた。 周辺を探るため、宮野涼子を探る大和と須賀。 大和は渡辺麻美が怪しいとにらみ、須賀、村岡と一緒に詰問する。 渡辺麻美は、あの名門校の教師牧瀬(池内博之)が怪しいといい、乗り込んでいく3人。 しかし、牧瀬は実行犯のブッチャーとハーベストの行動は把握していなかった。 そのころ、ブッチャーとハーベストは、とあるマンションの一室に涼子を監禁していた。 ブッチャーはただの変態、ハーベストは異常なバラバラ殺人犯だった。 村岡はマージャン仲間の豊川(大杉連)の協力を得て、一味の隠れ家を見つけ出す。 何とか部屋に乗り込んで、ハーベストとの大立ち回り。 失神していた涼子も気がつくが、須賀を変態の一味だと思い、飛びのいてリダイヤル。 その時、飛び込んできた機動隊により須賀は捕まってしまう。 疑いが晴れ、お手柄サラリーマンとなった須賀。 *** とんでもどたばたコメディのように思わせて、よく練られた脚本。 「ますらお」出版のエピソードなどもきちんと布石になっていて、無駄がない。 普通に考えるとちょっとおかしい中年サラリーマンとその仲間だが、 |
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真夏のオリオン 玉木宏、北川景子、堂珍嘉邦、吉田栄作、益岡徹、吹越満、平岡祐太 ** ある雨の日、倉本いずみ(北川景子)は、ある楽譜を携えて、海の見える丘の公園に、鈴木(鈴木瑞穂)を訪ねる。 鈴木は、祖父が艦長だった潜水艦の乗組員で、連絡の取れる唯一の人物だった。 * 第2次大戦末期の、昭和20年8月2日。
倉本艦長は、同期で潜水艦イ81の艦長、有沢義彦(堂珍嘉邦)とともに、グアムからの米艦隊補給船団の進行を阻止するため、 いずみの祖母で、楽譜を書いた有沢志津子(北川景子=二役)は、有沢義彦の妹、倉本を慕い、お守りにと楽譜を渡していた。 鈴木は、ハーモニカを得意としていた。 イ77、イ81以下5隻の潜水艦は、補給船団の進路上でこれを迎え撃つ作戦。 米海軍は、その待ち伏せを突破して進行。 イ77の倉本艦長は、敵タンカー2隻を魚雷で撃破するが、イ77を追撃していたDE766が攻撃をやめ、 イ77は、イ81の撃沈現場近くで敵船団を迎え撃つことにした。 倉本は敵に発見されることも顧みずそれに応答、有沢の最後に接することとなる。 ここにイ77とDE766の1対1の戦いの幕が切って落とされる。 互いに相手の作戦、行動を読みながら自分の手を変えていく。 爆雷と魚雷、互いの攻撃をかわしつつ、神経戦、頭脳戦を繰り広げる。 潜航したまま機関停止し無音状態での我慢比べ。 出撃を嘆願する人間魚雷「回天」の乗組員。 やがて、ちょっとしたミスから潜水艦の位置がばれ、再び爆雷攻撃を受けたイ77は海底に沈没する。 このとき、水雷員、森が魚雷によって圧死、機関長桑田伸作(吉田栄作)も部下の多くに怪我人を出す。 倉本は機関の故障修理を急がせ、最後の魚雷を使った起死回生の攻撃に出る。 それは、「回天」2隻を無人で同時発射し、並走させることで潜水艦と誤認させるというものだった。 イ77は機関が修理終わり、浮上は可能なもののベントが壊れ、2度と潜航できない状態だった。 はたして、「回天」によるおとり作戦は成功し、DE766の背後に浮上したイ77は最後の魚雷をこれに命中させる。 再び潜航することのできない、丸腰のイ77。 DE766のスチュアート艦長も倉本艦長の人となりを知り、離艦までの時間猶予を与えることとした。 その時、DE766上は異常な興奮状態になる。 「もう日本は終わりだ、体当たりして玉砕する」と叫ぶ回天搭乗員の遠山(黄川田将也)に *** イ77そのものは、架空の潜水艦だが、重巡洋艦「インディアナポリス」を撃沈したイ58がモデル。 イ58は、全長108.7m、水中排水量3700t、兵員約90名の大日本帝国海軍の潜水艦である。 一方、DE766パーシバルのモデルとなったスレーターは、全長93.3m、排水量1600t、乗員220名の駆逐艦。 最大速度もイ58の約18kt(ノット)に対し、21ktと大差ない。 一方、実際にイ58に撃沈された「インディアナポリス」は、全長186m、満載時排水量13,000t超、 重巡対潜水艦では対比がよくないため、駆逐艦対潜水艦のまさしくタイマン勝負としたらしい。 ** 実際に潜水艦や駆逐艦の乗員、遺族らへのインタビューをもとに人物設定をしており、 しかし、頭脳戦でお互いがお互いを読み、そのさらに上を行く、いわゆる「裏の裏を読む」感じがどうも伝わってこない。
いくつもの選択肢の中から、お互いの行動を予測して行動する、相手も引っかかったふりをしてさらに裏をかくみたいな感じがない。 そのため、お互いをただ憎むだけでなく、海の男として、軍人として尊敬の念を以て戦いに挑む、感じもない。 米海軍の描かれ方が、艦長と副長と水測士(ソナー担当者)+その他大勢で、セットもなんかテキトー感漂う。 イ77と2隻を俯瞰で撮るシーンもイ77のCGはなんかチンケだ。 潜水艦は浮上潜航に伴う前後の傾斜も表現するとよかった。 潜水艦駆逐艦とも海上航行時はいくら穏やかでももう少し揺れるでしょ。 |
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築城せよ! 片岡愛之助、海老瀬はな、江守徹、阿藤快、藤田朋子、津村鷹志、ふせえり お城ブーム、名古屋城築城400周年などに沸く愛知県。 行先は猿投(さなげ)公園の城址発掘現場。 現場では発掘品の甲冑3対が飾られていた。ただし、鎧兜の組み合わせは間違って。 さて、猿投町町役場、豆腐屋のさえない息子で小役人の石橋(片岡愛之助)は、上司の二本松(ふせえり)に急かされ、 翌日は、工場の建設説明会が行われる予定だった。 その夜、発掘現場の井戸跡に怪しい人影を発見した岩手。 翌日、各方面を探し回って現場に遅れた岩手と、町長の馬場虎兵衛(江守徹)。 そしてその垂れ幕の中にいたのは、甲冑に身を包んだ石橋=>恩大寺隼人将、勘兵衛=>勘鉄斎、ゴン=>権太夫だった。 3人はいぶかる群衆に対して城を築くことを説き、町長を追い払ってしまう。 岩手教授を味方にまずは石垣を整備するところから始めるが、霊水を飲んだ権太夫が苦しんだ末、ゴンに戻ってしまい、 途方に暮れる恩大寺隼人将と勘鉄斎。 長持ちしない段ボールの城をなぜ作るのか、隼人将は、その秘密をナツキに明かす。 井戸の中で霊魂となって時を待ち、そして蘇った。城を完成させ、成仏することが願いだ、と。 次の日から、ナツキの設計により、ナツキを棟梁として段ボール城つくりが始まった。 到底集められないと思っていた数の段ボール、民衆を訪ね歩く隼人将の心に打たれた住民が段ボールを持ち寄り、 泥に汚れた甲冑も甲冑士、熱田伸道(本人)により、修復されることとなった。 一方、ことが大きくなるのを避けたい町長だったが、ここへ来て武者祭りに便乗、 いよいよ城完成の夜、隼人将は馬場町長を招いて宴を催す。 しかし、町長は隼人将の和解の申し出を断り、「城壊し祭り」を強行する。 そんな中、城完成の証であるしゃちほこを持って大屋根に上った隼人将とナツキ。 そして、その瞬間、 経緯はともかく、城壊しは町活性化としては大成功。 ** うーん、よくぞ作りました。 奇想天外ですが、なかなかの感動作に仕上がりました。 「GOEMON」のときもそうでしたが、歌舞伎役者に武将を演じさせると一味違います。 そうそう、バーのマダム、佐々木秀実ですよね。 |
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ターミネーター4 クリスチャン・ベイル、サム・ワーシントン、アントン・イェルチン、ムーン・ブラッドグッド、ブライス・ハワード ** 2003年、死刑執行を待つ死刑囚マーカス・ライト(サム・ワーシントン)を 21世紀の早い時期に、スカイネットが設立され、機械が人間を敵視し人間の排除を試みる。 時代は2018年に。 ジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)とその仲間たち、レジステンスはスカイネットの基地のひとつを攻撃した。 警備のロボットを撃破して地下基地に入るジョン・コナーたち。 何とかヘリで救出されたジョン・コナー。 彼らが去った後、基地からは一人の男が出てきた。男は死刑になったはずのマーカス・ライトだった。 反乱軍司令本部のリーダーは、アッシュダウン将軍(マイケル・アイアンサイド) なぜ、4日後なのか。 マーカスは、破壊された町並みにショックを受けながらも人影を探す。 マーカスは、カイル・リースのアジトでラジオを修理し、レジスタンスの放送を受信する。 翌日、マーカスは動かせる車を発見、修理してエンジンを始動。 マーカスとカイルはレジスタンス本部を探し、途中のコンビニ併設スタンドに立ち寄る。 何とか撃破したものの、カイルとスターは敵に拉致され、トランスポーターでスカイネット本部に連れ去られる。 救援にきた反乱軍の飛行機も撃墜され、1機のパイロット、ブレア(ムーン・ブラッドグッド)は脱出、 例のコードが敵ロボットの機能停止に役立つことを確認したコナー。 マーカスは、ブレアとともにコナーの基地に入るが、マーカスが磁気地雷に感知され爆破される。
ターミネーターの一味としてとらえられたマーカスをまったく信用しないコナーと、機械の体でも人間だと主張するブレア。 いよいよ一斉攻撃前夜、総攻撃をかけるという司令部と、カイル他の捕虜を助け出すまで待てと言うコナーが対立。 マーカスは機械と認識され、簡単にスカイネット基地に潜入、カイルの位置を確認、コナーを基地に引き入れる。 マーカスは、機械のからだを修復してもらい、スカイネットから驚愕の事実を明かされる。
マーカスがあらかじめ、カイル・リースとジョン・コナーを探し出し、この基地に連れてくるようにプログラムされていたというのだ。 いよいよ総攻撃。
コナーはカイルを逃がし、核電池に爆薬を仕掛けるが、のちに20世紀に送り込まれるのと同型のT−800と戦いになる。 マーカスが自分の心臓を提供し、ジョン・コナーは一命を取り留めるが、スカイネットとの戦いはまだ終わらない。 **** 最初から最後まですごい迫力で、うるさいったらありゃしないくらいの銃撃戦、そして爆発。 人物描写や葛藤もきちんと描かれており、若干説明不足の部分はあるが、真実味があった。 * ジョン・コナーよりも、マーカス・ライトに焦点が当たっている。 *** ジョン・コナーは、さえない若者(ニック・スタール)が、10年程で随分立派(クリスチャン・ベール)に、 マーカス・ライトのサム・ワーシントンは、TVでも活躍している俳優らしいが、全く分からず。 ブライス・ダラス・ハワードはロン・ハワードの娘で、「スパイダーマン3」「レディ・イン・ザ・ウォーター」など。 カイル・リースのアントン・イェルチンは、副操縦士チェコフ。 なお、若かりしシュワちゃんが、顔だけ出演。 |
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スター・トレック クリス・パイン、ザカリー・クイント、カール・アーバン、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペグ、ジョン・チョウ。 そのほか、エリック・バナ、レオナルド・ニモイ、タイラー・ペリー、ウィノナ・ライダーなどなど。 ***
2233年、USSケルビン(NCC0514)は宇宙船救難に向かうが、そこには、宇宙船ナラダ号の待ち伏せがあった。 このとき生まれた子供が、ジェームズ・タイベリアス・カークであった。 次いで、10年ほどのちのアイオワ州。
さらに何年かのち、スポック(ザカリー・クイント)は、優秀な成績で卒業、 さらに3年後、コバヤシマルのテスト(艦長シミュレーション・テスト)に落ち続けるカークは、
こうして、艦長パイク、副長スポック、主操縦士のスールー(ジョン・チョウ)、 いよいよ全艦発進。
症状から回復したカークは、前日のウフーラの会話を思い出し、 ワープから抜けたエンタープライズ号を待ち受けていたのは、先発の7艇の残骸。
ナラダ号艦長のネロは、エンタープライズにスポックが乗っていることを知り、 パイク艦長は、ナラダ号に乗り込む途中、カーク、スールー、他1名をバルカン星に穴を開けるナラダ号の磁気ドリル カークとスールーは磁気ドリルの操作部にうまく着陸し(1名は死亡)敵監視員2名を撃破し、磁気ドリルも破壊。 しかし、ドリルの穴は既にバルカン星のコアに到達。 エンタープライズはナラダ号からの脱出に成功するが、パイク艦長は捕虜になったまま。 一方、カークは次は地球が危ないと進言するが、代理艦長のスポックは連合艦隊司令部への合流を主張、 そこは氷の星、デルタ・ベガ。
それ以上の破壊を防ぐため、スポックは赤色物質を超新星に投下したが、
はたして、スポックは、25年後、彼の時間ではほんの数秒後、 スポックとカークは、デルタ・ベガにある連合艦隊基地に行き、スコット(サイモン・ペグ)に会う。 艦隊との合流を中断し、エンタープライズを地球に向かわせるためには、スポックを艦長から解任しなければならない。 ナラダ号はすでに地球に到達、磁気ドリルで地球に穴をあけ始めていた。 カークはナラダ号へ乗り込み、パイクの救出と地球破壊停止を試みることにし、スポックとともに転送させる。 怒るネロはワープするクラゲ号を追う。 カーク、パイク、スポックは転送でエンタープライズに戻り、降伏を拒否したナラダ号を撃破して、 今回の功績で、提督(タイラー・ペリー)より叙勲され、正式にエンタープライズ号の艦長となったカーク。 *** オリジナルの最初のシリーズ、USSエンタープライズ号(NCC1701)の、レギュラースタッフ誕生の物語。 なお、スールーは日本のTVシリーズではミスター・カトーとなっていた。 また、私はゾーイ・サルダナと、ズーイ・デシャネルを言い間違えるし、 *** オリジナルに敬意を表し、それでいてオリジナリティを出そうとした作品。 ところで、レオナルド・ニモイが出てくるのは知らなかったので、正直驚いた。 ヤング・カークのジム・ベケットは「ホステージ」の弟、「ポセイドン」でも逃げる一行の一人。 サイモン・ペグは日本でも有名だとは思うが、ジョン・チョウは「ハロルドとクマール」シリーズのハロルド。 *** いろいろなお決まりごとについて物理的原理はどうなのかなどを言っていても始まらないが、一言だけ。 あれだけ広い艦内移動のほとんどが徒歩なのはなぜなのか。 |
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天使と悪魔
トム・ハンクス、ユアン・マクレガー、アィエレット・ゾラー、ステラン・スカルスガルド、 *** ローマ教皇が死んだ場合、教皇の侍従長、あるいは秘書長であるカメルレンゴ(役職名)は、
そして、枢機卿団による会合を経て、教皇の葬儀が行われ、9日間の喪に服した後、教皇選挙である「コンクラーベ」が行われる。 そして、選挙は新教皇が決まるまで続けられる。 * さて、場面はヨーロッパのCERN(セルン、欧州原子核研究機構)のハドロン加速器の実験施設。 しかし、それもつかの間、研究者は殺され、反物質カプセルの一つが盗み去られた。 一方、ハーバード大のロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は、バチカンの使者の訪問を受ける。 ただちに、バチカンへ飛ぶラングドン。 前作でカソリックの反感を買っているラングドン教授は当然ながらスイス警護隊の嫌悪の対象だ。 誘拐犯からの脅迫ビデオに込められたキーワード。 誘拐された4人は次期教皇の有力候補だった。
ビットリアは、それが反物質を意味し、その量がバチカンを吹っ飛ばすに十分であるとして、ラングドンとともに捜査に加わる。
謎を解くため、ラングドン教授はバチカンの資料室(アーカイブ)への入室許可を願い出るが、リヒターはあっさり拒絶する。 殺害予告時刻である、午後8時。 空気の意味するところはなにか。ラングドンは次の教会を推理し突き止めるが、詳細な場所は分からない。 胸には空気(Air)の焼印。
一方、コンクラーベは、主席枢機卿であるシュトラウス(アーミン・ミューラー=スタール)の指揮の下、続けられていた。 誘拐された枢機卿を待つあまり、新教皇選びはうまくいかない。 時間が過ぎていく中、ラングドンは再びバチカン資料室に行き、3つ目の教会を突き止める。 ラングドンはその場を何とか逃れて助かる。 一方、カメルレンゴは教皇の死因に疑問を持ち、ビットリアとともにその遺体を確認。 土、空気、火、の現場から、4つ目がナヴォナ広場の噴水と見たラングドンは、警官とともに広場に急行するが、 ラングドンはビットリアとともに、5番目、つまり反物質のありかを追う。 そして、ついに暗殺者と遭遇。 カメルレンゴが危ない。 カメルレンゴの焼印から、反物質の場所を特定した一行はその場所へ急ぐ。 ついに電池が切れ、大爆発。 カメルレンゴは危機一髪のところで、けがをしながらも難を逃れる。 コンクラーベは、この快挙に一気に若輩ではあるが、カメルレンゴを教皇にとの声が広がり、
これで1件落着かと思われた事件だったが、リヒターが持っていた何かの鍵は、 それは、カメルレンゴが反物質実験に異を唱え、教皇の姿勢を非難してこれを殺し、 あの焼印も自作自演だったのだ。 新しい枢機卿は、溺れかけたあの枢機卿だった。 *** 殺害予告時刻とバッテリー切れと言う、タイムリミットを設定することで前作に比べ、緊迫感が増した。 また、前作では「ダ・ビンチ」は謎解きにほとんど関係しなかったが、ガリレオはそれよりは関係があり、 イルミナティはどういう組織なのか、徐々に内部犯行を匂わせていきながら、黒幕は一体誰なのかが最後まで分からない。
主席枢機卿、スイス警護隊隊長、そしてカメルレンゴと怪しい人物が複数いて、誰が何のために何故イルミナティと組んだのか、 ** ローマ警察のピエルフランチェスコ・ファヴィーノは、「ナルニア第2章」でグロゼール将軍。 主席枢機卿のアーミン・ミューラー=スタールは、「ザ・バンク 堕ちた巨像」で、暗殺者に指示を出す老銀行家。 リヒター隊長のステラン・スカルスガルドは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の親父ビル・ターナー、 CERN(セルン)は加速器の研究施設として世界最大級で、日本のつくば市のKEK(高エネルギー加速器機構)、 ハドロンとは重粒子のこと。 |
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バンコック・デンジャラス ニコラス・ケイジ、チャーリー・ヤン(楊采妮)、シャクリット・ヤムナム。 ** ジョー(ニコラス・ケイジ)は、冷徹な暗殺者。 プラハでは、教会の鐘楼から警察の取り調べ室のターゲットを鐘の音に合わせてライフルで狙撃。 そんなジョーもそろそろ衰えを感じる時期になった。 バンコックには、休暇(字幕では「観光です」)で入り、郊外の一軒家を借りる。 4件とも依頼主は同じ、やくざのスラット(と言いながらも恰幅はいい) 最初の殺人は、主要地点間の移動時間、信号のパターン時間を計り、バイクで現場に向かう。 傷薬を買おうと寄った薬局には、とても親切な聾唖の美女フォン(チャーリー・ヤン)がいた。 2人目は、ペントマウスにプールを持つような親玉。 この前後、コンがチンピラとのいざこざからカバンを壊し、中身を見てしまう。 3番目は、運河の船での射殺。 一方、仕事の合間にジョーはフォンと懇意になり、コンはオームと仲良くなるが、 フォンはジョーの恐ろしい面を見て逃げてしまう。 最後のターゲットは、政治家。 一旦はコンを弟子にしたジョーだが、コン殺害のためのヘロインを用意して、政治家の殺害に向かう。 自分に危害が加えられようとしたこととコンがさらわれたことに腹を立てたジョーは、 コンとオームは助け、スラットを拉致したものの、傷は深く、警察に囲まれ逃げ場を失ったジョーはスラットを道連れに自決する。 *** チャーリー・ヤンは台湾の女優。「香港国際警察」でジャッキー・チェンの恋人ホーリー。 1999年のタイ映画「レイン」(英題:Bangkok Dangerous)の監督によるセルフ・リメイク。 つくづく映画は脚本ですね。 大体、あれほど長い期間1か所にとどまって4件も殺人を犯そうなんてのが暗殺者にあるまじき行為で、
最初の殺人の際に同じ型のバイクを3台用意するが、犯行に使ったものは処分し、残りを偽装に使うのかと思いきやコンにやってるし、 バンコクでの4件の暗殺と、ニコラス・ケイジ、それにタイ人の若者との師弟関係、 |
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バーン・アフター・リーディング ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジョン・マルコビッチ、ティルダ・スウィントン、フランシス・マクドーマンド。 ** コーエン兄弟が送る、予測不可能なクライム・コメディ。 最初にこれを書いてしまうとどうなのかな、とも思うが、人物関係を整理しておこう。 主要な登場人物が少ない割には、話が複雑だから。 まずは、ジョージ・クルーニー夫妻。 つづいて、ジョン・マルコビッチ夫妻。 最後に、スポーツジムのトレーナー、チャド(ブラッド・ピット)、女性事務員リンダ(フランシス・マクドーマンド) このほかに、J.K.シモンズ、デビッド・ラッシュなど。 ** オズボーン・コックス、愛称オジーはCIAの分析官。 頭に来たオズボーンは異動を蹴り、退職してしまう。 パーティに来た連中の中に、ハリーとサンディのファラー夫妻がいた。 オズボーンが退職したことに腹を立て、いよいよ本気で離婚を準備し始めたケイティ。 オズボーンは辞めた腹いせにCIAの暴露本を書くつもりで、PCに自伝の下書きを入れていた。 一方、体形の崩れや脂肪のたるみが気になるリンダ。 同じジムのトレーナー、チャドは単なる筋肉バカ。客に手を出すでもなく、体造りに励んでいる。 さて、ジムのトイレに落ちていたCD−R。 突然の意味不明な電話に怒りまくるオズボーン、切れたオズボーンに逆切れするリンダ。 さて、妻のサンディが絵本のキャンペーンでヨーロッパに出かけることになり、ハリーは出会い系でリンダに会う。 ハリーがいたく気に入ったリンダは、ますます美容整形に執心する。
リンダはそんなことは知らず、チャドにオズボーンの家、つまりケイティとハリーが逢瀬を重ねる家から新たな情報を盗めと指示する。 ハリーは出かけたのではなく、ランニングのために途中までケイティに送らせていた。 ここから事態は急展開する。 チャドが玄関から逃げようとしたその時、ランニングからハリーが帰ってきた。 死体を始末して何事もなかったかのようにふるまうハリー。 一方で、チャドが行方不明になったことを心配するリンダは、ジムのマネジャーのテッドにチャドを取り返すため情報を盗めと指示する。 さて、追突された車を見たケイティは怒り狂い、オズボーンを追い出し、家の鍵も変えてしまっていた。 妻の愛も愛人も失ったハリー。 関係者の言動はこれでおしまい。 ハリーがチャドを殺したことも。 ハリーは、ベネズエラに逃げようとして一旦拘束されたが、そのままベネズエラに。 ** とにかく面白い。 かっこつけていながら、下半身ゆるゆるのハリー。 ディルダ・スウィントンも見かけどおりの冷たい女で、マルコビッチの高圧的態度も筋が通っている。 結局、素人がやばい情報に手を出せば、痛い目に会うということなのだが、 |
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バビロンA.D. ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ヨー、シャーロット・ランプリング、ランバート・ウィルソン ** 近未来、暴力が渦巻く世界。 嫌も応もなく引き受けさせられたトゥロープはその女性を迎えに修道院へ行く。 まずは、鉄道の駅まで行く。 国境の町で、トゥロープは手配師を探す。 向こう岸では用意されたスノー・モービルで国境越えを狙うが、無人攻撃機に襲われる。 カナダからアメリカへは飛行機を使い、特に問題もなくニューヨークに着く。 「渡されると私は死ぬ」オーロラの言葉にトゥロープは両軍団と対決し、銃撃戦の中でレベッカは死ぬ。 トゥロープには生体ICタグが埋め込まれており、死なない限り、追尾兵器の的となる。 場面は変わって、ある博士(ランバート・ウィルソン)の研究室。 博士は、オーロラの父であると告白。 博士の妻は、ノーライト派の教主。 トゥロープは追っ手を撃破し、トゥロープの故郷でオーロラを見つける。 トゥロープはオーロラの遺言通り、父として姉妹を育てるのだった。 ** えーっ? これでおしまいなの? オーロラが死んですべてパー、トゥロープも捨て置かれ、自由に生きていくことになった、のかよ! また、キャラ設定がいまいちはっきりせず、成長していく様子も不透明。 いろんな意味で中途半端でした。 *** 聞くところによると、予算オーバーのため、監督降板、スタジオがむりくり完成させたとの噂が。 **
教主のシャーロット・ランプリングは、「ある公爵夫人の生涯」で、キーラ・ナイトレイの母、レディ・スペンサーだった。 修道女でオーロラの護衛のミシェル・ヨーは、香港映画のアクション・スター、この映画でもアクションを披露。 |
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消されたヘッドライン ラッセル・クロウ、ベン・アフレック、レイチェル・マクアダムス、ヘレン・ミレン、ロビン・ライト=ペン。 ** ある雨の夜。平和な街中を突然走って逃げる男。 そこへ通りかかったピザの配達自転車も背後から2発、撃たれて倒れる。 翌日その事件現場。 たまたまその近くを通りかかった一人の女性。なにかあるぞ、と観客に思わせつつ、通勤のため地下鉄構内へ。
公聴会冒頭、秘書でこのポイントコープについて調査していたソニア・ベイカーの死を悼む言葉を述べたコリンズは不覚にも涙する。 メディアはこぞってコリンズ議員とソニアの不倫疑惑を書き立てる。 例の射殺事件は、麻薬売人のトラブルとみられていた。 マカフリーは当初デラと反発しあいながらも、ソニアの事故について調べさせる。
コリンズの追うポイントコープ社の疑惑、それを調べていた秘書のソニア、ソニアをストーキングする謎の男に殺されたひったくり。 重症だったピザ配達人の意識回復を受けて、病院に行ったデラだが、彼女の目の前で患者は外部から狙撃され死亡する。 一方、ソニアの過去を洗うと、借金まみれの悪い噂ばかりが出てくる。 地下鉄の監視カメラのビデオに病院ですれ違った男を見つけたデラ。
国防省からの入札の大半をポイントコープの関連会社が落札、このままではアメリカの軍事自体が1企業に支配されることになりかねない。 ポイントコープの元社員は、殺人犯と思しき男の友人の家を教える。 PR会社の社長のドミニク・フォイ(ジェイソン・ベイトマン)とソニアが関係があることを探り当てたデラ、 それは、ソニアがもともとポイントコープ社のスパイだった事。 マカフリーは裏を取るために、コリンズを呼び、ドミニクのインタビューを見せる。 新聞記事のために他人の感情を無視したと怒るコリンズ、マカフリーにはとりつく島もなかった。
裏の取れない記事は載せられないと怒りまくるキャメロンのところへ、コリンズが夫人(ロビン・ライト=ペン)を連れてやってくる。 証言をもとに記事を作成、印刷に回して1件落着、と安堵を見せるマカフリーとデラ。 もともとコリンズはそのことを知っていた? はたして、コリンズは、ソニアがポイントコープのスパイであることをソニア自身から告白されて知っていた。 そして事件に偶然関与したピザ配達人、ひったくりとその愛人の3人も殺していた。 見逃してくれと頼むコリンズ、警察を呼んでいたマカフリーは危機一発でビンガムの銃を逃れた。 ** 殺人犯の存在は最初から明らかになっていて、ソニアの死ととひったくり射殺事件のつながりがあることはわかるが、 肝心のところで分からなくならないように、途中の写真やセリフにも気を配ってみておいて欲しい。 目的は正しかったかもしれないが、手段を誤ると正しいことも正しくなくなってしまう。 ** ラッセル・クロウ、1964/4/7生まれ、ベン・アフレック、1972/8/15生まれ。
エンドロールでは、マカフリーの記事が印刷所に届き、電子写植されて版下となり、新聞に印刷されて配送に回されるところまでが映し出される。 |
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ビバリーヒルズ・チワワ 有名な役者さん、というか、私が知っていたのは、ジェイミー・リー・カーティスだけ。
まず最初に言っておく必要があるのは「犬」「犬語」についての設定。 *** カリフォルニア州、ビバリーヒルズ。
ヴィヴはクロエを猫っ可愛がり(犬だけど)で洋服を着せ、靴をはかせ、帽子をかぶらせて、首にはダイヤのネックレス(の首輪) クロエは友達のビキニ、デルタ、セバスチャンとともにプールサイドで日課をこなす。
一方、犬の世話を頼まれたレイチェルは、家にいても面白くないので、クロエを連れて、友達2人と3人で車でメキシコへ。 クロエは、頭にきて、おいしいものでも食べようかと、ホテルから抜け出すが、とたんに悪漢にさらわれてしまう。 クロエをさらったのは違法闘犬場を営むバスケス(ホセ・マリア・ヤスピク)。 ホテルに戻ってクロエがいないことに気づいたレイチェルは必死で探すが、見つからない。 しかし、それが造園師のサムにばれ、パピもクロエの一大事と助けに向かう。 クロエが金になると気付いたバスケスは、ディアブロに後を追わせる。
デルガドはクロエを助ける約束をするが、クロエはドブネズミのマニエルに騙されて鑑札のついたダイヤのネックレスを取られてしまう。 途中、2匹はチワワ(地名)で、コヨーテに襲われるが、チワワの一群に助けられる。 レイチェルの作った手配写真に気づいた2匹は、その下で警官に合図をして無事保護される。 追うデルガド、レイチェル達もそれに続く。 あとは、ヴィヴの帰ってくる前にビバリーヒルズの家に戻り、クロエをきれいにして待つだけ。 ** これぞディスニー映画。 ** レイチェル役のパイパー・ペラーボ。 ジェイミー・リー・カーチスは、トニー・カーチスの娘で「トゥルー・ライズ」でシュワちゃんの妻、 また、野生チワワ軍団のリーダー、モンテの声をテノール歌手のプラシド・ドミンゴが演じている。 |
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ザ・バンク 堕ちた巨像 原題は「The International」 クライブ・オーウェン、ナオミ・ワッツ。後の俳優はよく知らない。 *** ベルリン中央駅の駅前駐車場で、検察局の捜査官が一人の男と会っていた。 死体に小さい傷を見つけたインターポールのルイス・サリンジャー(クライブ・オーウェン)は、殺人と断定、 国際的な大銀行であるIBBCは不正取引で巨額の利益を上げており、反対勢力の殺人にまで手を染めている。
今回、ミサイル制御装置を大量に買い、紛争国に輸出する不正取引の情報を得て、捜査官が内部告発者と接触していたのだ。 帰国したサリンジャーは内部告発者の身元を調査、捜査官死亡直後に事故死したアンドレ・クレマンだと断定、 しかし、弁護士のホワイトと警察幹部は、証言の不備を暫定報告書の誤植として、最終報告に不備のないことを示す。 一方、ホイットマンは、クレマンの妻に接近「ウンベルトに聞け」との情報を得る。
ウンベルトとは、ウンベルト・カルビーニ、イタリアの軍需産業の社長であり、政治家で、次期イタリア首相候補でもある。 ホイットマンの接近に、情報を話すことを約束したカルビーニだったが、その前の演説中に銃殺されてしまう。
狙撃犯は警察により、ただちに発見され射殺されるが、現場の弾痕からもう一人の狙撃者の存在を推測したサリンジャーは、 しかし、イタリア警察で得た情報と空港での情報から、男がニューヨークにいるところを発見し尾行する。 一方で、男にサリンジャー殺害を依頼したウェクスラーを逮捕、スカーセン逮捕への協力を依頼する。 サリンジャーは、IBBC壊滅のために超法規的動きに出ることを決断、ホイットマンと決別して単独行動をとる。 スカーセンはカルビーニの息子たちと話をつけ、取引を継続しようとするが、 スカーセンは、イスタンブールにあるもう1社の軍事企業に接近、
しかし、ウェクスラーも何者かに殺され、焦ったスカーセンは、サリンジャーが犯人だと思ってイスタンブールの街を逃げ惑う。 そして、一時期IBBCは混乱に陥るが、代わった社長により事業は継続され、より大きい利益を上げていくのだった。 *** 社会派ドラマとサスペンスを混ぜて、アクションタッチで仕上げた、というところか。 ただ、いくら裏で不正な活動をする組織ではあっても、それらを必要とする組織、団体、国家がある限り、 |
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GOEMON 江口洋介、大沢たかお、ゴリ、広末涼子、奥田瑛二、中村橋之助、要潤、チェ・ホンマン、伊武雅刀、平幹二朗、、、うー、書き切らん。 *** 1582年の本能寺の変の後、豊臣秀吉の天下となってしばらくののこと。 秀吉配下の石田三成(要潤)は、明智光秀(紀里谷和明)の蓄財を回収すべく、 そのころ、文左衛門の蔵は、石川五右衛門(江口洋介)に襲われていた。 五右衛門は群衆の中に金をばらまき、三成の追手を逃れる。 実は三成は、金ではなく、この箱を探していたが、五右衛門に盗まれてしまったので、 翌日、部下の猿飛佐助(ゴリ)が五右衛門を訪ねてきて、紀伊国屋の惨劇と箱の話を告げる。 「箱」が見つからないと知った豊臣秀吉(奥田瑛二)は、激しく三成を叱咤し、なんとしても取り返すよう命令する。 命を受けた才蔵は、五右衛門を追うが、謎の人物に邪魔をされて五右衛門を逃がす。 箱を調べていた五右衛門は偶然その箱に隠された木簡を見つけ、それに書かれた地図を頼りに、謎の連判状を発見する。
半蔵は徳川家康(伊武雅刀)の部下で、五右衛門と才蔵を織田信長(中村橋之助)から預り、忍者に育て上げた人物だった。 連判状は、光秀の謀反は秀吉との共謀だったことを示していた。 五右衛門はかつて信長から子供のころの茶々(福田麻由子)の護衛を命じられていたことがある。 秀吉は、天下統一の先に朝鮮出兵、明征服を考えていた。 家康は茶々に連判状を見せ、信長謀殺は秀吉の陰謀だったと知らしめる。
五右衛門は暗殺直前まで行きながら、これを断念、一方、石田三成も才蔵を使って暗殺に加担するが失敗、才蔵逮捕を命じられる。 五右衛門は遂に怒りが頂点に達し、秀吉の城に乗り込んで、秀吉を倒す。
秀吉亡きあと、石田三成と徳川家康が対峙、双方が戦いを始めた時、五右衛門が信長の武具を装着して割り込み、三成を倒す。 五右衛門はその場を離れるが、ついに力尽き果てる。 *** 時代劇というにはあまりにもぶっ飛んだ設定となっている。 歴史絵巻ではなく、五右衛門を現代風にアレンジしたコミックの映画化、と言ったらぴたり来るかもしれない。 人物名は実在の人物と同じだが、衣装は当然として、その家紋なんかも変えてある。 |
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グラン・トリノ クリント・イーストウッド以外に、有名な俳優は出ていない、というかあまり知らない役者さんばかりだった。 *** アメリカは割と地域に住んでいる人のレベルが均質だ。 これはすなわち住んでいる家がその人の経済レベル、社会階層を示しているわけで、それが暗黙の映画の設定にもなっている。 この映画の主人公、ウォルト・コワルスキーの家は、小さい前庭とテラスのついた木造2階建てで、 ***
朝鮮戦争で勲章をもらったこともある、ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、郊外の一軒家に住んでいる。 妻が亡くなり、葬式にきた孫の風体にもしかめっ面をしてみせる。 一方で、息子も孫も祖父を尊敬するそぶりはない。 フォードの工場で長年組立工をしていたこともあって、1972年製の「グラン・トリノ」を愛し、 教会の若い牧師は、亡き妻に頼まれたと言ってウォルトに懺悔を勧めるが、ウォルトはこれを無視する。
前述のように一帯は中産階級のアメリカ人が住んでいたところのはずだが、最近はアジア人が転入することが多くなっている。 仕事もなく、学歴もないアジア人の連中が徒党を組み、同じような黒人連中と対立している。 隣のアジア人の一人息子タオにもそんなチンピラの従兄弟がいる。 その夜、ガレージに不審な灯りを見たウォルトは、銃を手に賊を追い払うが、その時はそれがタオだとまだ知らない。 これらのことで、近所のアジア人からも尊敬され、隣と次第に打ち解けるようになる。 しかし、例の連中はタオに付きまとい、ウォルトが貸した道具を壊し、根性焼きを仕掛ける。 しかし、これは連中の暴行の引き金を引いただけだった。 警察が来ても仕返しを恐れてか、誰も口を割らない。 怒り狂うウォルトだが、はやるタオをなだめ、夕方に仕返しに行こうという。 スーにタオの居場所を知らせてから、連中の家の前に立ったウォルトは、指ピストルで撃つ真似をした後、 銃だ、と思った連中の一斉射撃を受けたウォルトはその場に倒れ、帰らぬ人となる。 ウォルトの葬儀、そして遺言。 *** けっしてすっきりするエンディングではない。 結末はある意味とても日本的。 同じ自己犠牲といっても「7つの贈り物」とは違い、多くの日本人に哀しみを与え、共感を得られるだろう。 エンディングに流れる曲は最初クリント・イーストウッドによる歌、そして途中からジェイミー・カラムになる。 グラン・トリノは、Grand Trinoではなく、Gran Trinoだった。 |
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おっぱいバレー 実話をもとにしたらしい小説の映画化。 綾瀬はるか、青木崇高、仲村トオル、石田卓也、市毛良枝。 ***
冒頭はそろそろ色気づいたころの中学生たちが、自転車に乗って手のひらに風を受け、疑似「おっぱい」の感触を得ようとしているところ。 1979年、北九州は戸畑三中に新任講師、寺嶋美香子(綾瀬はるか)がやってきた。 そのあと、教頭(光石研)の「バレー部の顧問、やってみませんか。」に軽く二つ返事の寺嶋だった。 同僚の堀内(青木崇高)の心配をよそに、意気揚々と男子バレー部の部室に行く。 張り切る寺島は、女子バレー部との練習試合を申し入れる。
寺島は、5人にやる気を出させるつもりでやり取りするうち、地区の大会で1勝すれば「おっぱいを見せる」約束をしたことになってしまう。 「なんでもやる」と言ったのに「それはできない」とも言えず、勝っては欲しいがおっぱいは見せられない寺島。 しかし、5人ではどうしようもない。 手分けして城を探すが、ゲーセンに入り浸りバレーに興味はないと言ってのける。 そして大会の日、初戦はなんと相手チームの人数がそろわず不戦勝。 次戦まで2週間、城の父の会社の同僚も練習指導に駆けつけ、練習に励む。 寺島と部員達は教頭と校長に呼ばれ、事の真偽を問われる。 結果は、バレー部への干渉禁止、そして免職へ。 寺島の登場に奮起した部員達は、なんと第2セットを15−7で取り返す。 失意の寺嶋の前に城の父が現れ、寺嶋の約束を褒めたたえる。 首にはなったものの教師は辞めないと言い切る寺島。 *** ベタだけど、お笑い一辺倒ではなく、若い教師の成長物語である。 *** 1970年代のポップスが流れ、当時の面影のある街が舞台。 |
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60歳のラブレター 3組の男女が織りなす愛情劇。 中村雅俊、原田美枝子、イッセー尾形、綾戸智恵、井上順、戸田恵子。 *** 3組の熟年男女のドラマ。 大手建設会社の常務を60歳で辞めた橘孝平(中村雅俊)と妻、ちひろ(原田美枝子)、 佐伯静雄の勤める病院は、橘夫妻の娘マキ(星野真里)も出産のために入院する。 *** 冒頭は東京の俯瞰。 都内の大手建設会社に勤める橘孝平(中村雅俊)やり手で、社長の妻と結婚し、会社を盛り立ててきた。 妻、ちひろ(原田美枝子)は、近所の魚屋、魚松で主人夫妻(イッセー尾形と綾戸智恵)と会話を交わしながら、 橘家には、娘マキ(星野真理)が大きいおなかを抱え、同棲中の八木沼(内田朝陽)と退職祝いのシャンパンをもってやって来た。 しかし、孝平の向う先は愛妻の住む家ではなく、愛人根本夏美(原沙知絵)の住む高層マンションだった。 孝平は根本の会社の共同経営者となる。 魚松の正彦は、妻、正江を伴って病院に診察に来ていた。 正江とともにウォーキングをこなす正彦。 静雄は、ベン・ケーシーにあこがれて医者を目指した。実直で研究熱心だが、成功したとは言い難い。 長谷部麗子(戸田恵子)は翻訳家、医療小説の監修に静雄の手を借りている。 実は、静雄は中3の娘、理花(金澤美穂)と2人暮らし、時間を気にしていたのは、娘と妻の墓参りに行くためだった。 社内会議で、頭ごなしに若手の意見を否定する孝平。 一人暮らしを持て余すちひろ、今まで就職の経験はないが、思い切って家政婦の仕事を始める。 相変わらずウォーキングと病院通いを続ける正彦だが、正江のフォローも厳しく順調に回復する。 一人暮らしでろくに料理もできない孝平。 ちひろの変貌ぶりに驚く孝平、マキに言われてちひろを送るが、食事をしていないことがばれ、支度をしてもらう。 行くあてもなくちひろの家に戻ると、麻生の車に送られてちひろが帰ってくる。 立つ瀬のなくなった孝平は、ひとりで夜の病院に孫の顔を見に行く。 一方で、静雄に惹かれ始めた麗子は、理花と静雄を自宅での食事に招待するが、理花に悪態をつかれる。 正江の手術は成功したが、麻酔ならなかなか覚めない。 孫の顔を見ていた孝平に、トラックの男が訪ねてくる。 ギターを手に病院へ行き、真夜中の病室でミシェルを一心に弾く正彦。 翌朝、亡き妻の墓参りをする静雄に理花が手紙を渡す。 病室で徹夜でミシェルを歌い続ける正彦、目が覚めた正江は「下手になった」と呟く。 北海道のラベンダー畑は、すでに収穫時期が終わっていた。 *** よく練られたストーリーでした。 舞台設定は江東区。 |
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マックス・ペイン
マーク・ウォルバーグ、ミラ・クニス、ボー・ブリッジス、クリス・"リュダクリス"・ブリッジス、 マックス・ペインは、最大級の痛みではなく(英語的にはその洒落かもしれないが)主人公の名前。 *** 冒頭は、氷の浮かぶ川に落ちたマックス・ペイン(マーク・ウォルバーグ)。 場面は一週間前にさかのぼる。 ナターシャはマックスの家に行くが、追い返され、帰る途中に怪しい羽根に襲われ、惨殺される。 翌日、ナターシャの殺害現場にマックスの身分証があった。
ナターシャとアレックスの殺人犯だと疑われるマックス、内務捜査課のジム・ブラヴーラ(クリス・ブリッジス)もそう疑っている。 はたして、マックスはエシール社に行き、その元上司、ジェイソン・コルビンを襲い、証言を引き出そうとするが、
ジェイソンの持っていた資料にはビデオもあり、バルキュア(バルキュリー=ワルキューレにちなんだ名前)についても語られていた。 ビデオにも出て来たジャック・ルピーノ(アマウリー・ノラスコ)がミシェルを殺害したと確信したマックスは、 マックスをドラッグ中毒の自殺に見せかけようとしたBBだが、マックスは逃れて川に飛び込む。 そして、冒頭のシーンにつながる。 バラヴーラはFBIと組んで署内のBBと通じている連中を排除、マックスを救出する。 物語は一旦ここで終るが、 *** うーん、どうでしょう。 それでもなお、安っぽい感じは否めない。 なお、エンドロールの後にワンシーン。 |
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山田孝之、栗山千明、芦名星、浜田岳、荒川良々、石橋蓮司、石田卓也。 第1回沖縄国際映画祭グランプリ「ゴールデン・シーサー賞」受賞作品。 万城目学(まきめまなぶ)原作の青春コメディ小説の映画化。 なお、作者の万城目学は「まきめ」と読むが、「ウルトラQ」の万城目淳は「まんじょうめ」、 *** 場所は京都。 場所は三条木屋町の「べろべろばあ」。 サークルの名前は「京都大学青竜会」、京都の四方に立地する四大学、 阿倍は乗り気がなく、サークルに入る気はなかったが、コンパの帰りに偶然、早良と再会。
入会直後場だらだら過ごしていた阿倍らだったが、サークルが式神と呼ばれる小鬼を使って行う競技「ホルモー」だと知らされる。 やがて青竜会はその本性を現す。 祇園祭の日、菅原らは下級生を伴って、四条烏丸交差点に向かう。 続いて秋には、京大近くの吉田神社での「代替わりの儀式」 四百九十九代の先輩たちによって、第五百代のホルモーは「鴨川ホルモー」と名づけられる。 ネットで戦いを見守る菅原と店長、芦屋の目覚ましい活躍によって10連敗中の京大は優勢に戦いを進めるが、 心配する菅原と楠木に頼まれ、高村を寮に見舞いに行くと、そこにはざんばら髪の高村の姿が。 しかし、高村から芦屋と早良が付き合っていると聞かされた阿倍は、ショックでサークルに行けなくなる。 第17条とは、チーム存続の危機に際して、チームを5人ずつの2チームに分割するというものだった。 阿倍らは、神々の怒りを鎮めるため、青竜会の2チームで対抗戦を行うと言う。 そしてついに、対抗戦の時。 しかし、高村はあっさり降参。 このあと、阿倍は芦屋と和解。 ** 物語はものすごくでたらめだが、ものすごく自然で違和感なく、受け入れることができた。 コメディ万歳。 *** 原作に鬼語はごく一部しか出てこないらしい。 映画では決戦の場で、鬼を操るために数々の鬼語がつかわれている。 クライマックスでの栗山千明の「ゲロンチョリー」はすごく印象的でした。 ** |