2016/07-09鑑賞
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今年の累計:44(0)[11] 本 ( )は試写会
[ ]は邦画
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7月:4(0)[1]本、8月:5(0)[1]本、9月:6(0)[2]本  
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  真田十勇士   

中村勘九郎、松坂桃李、大島優子、伊武雅刀、永山絢斗、大竹しのぶ。

冒頭はアニメで物語が進行する。

町に人質事件が発生。
身代わりを申し出て、人質を解放しようとした男が天下に名だたる真田幸村。
しかし、その実はたまたま運がよく人が勝手に持ち上げただけ。
それを聞いた人質犯の猿飛佐助は、一転、真田幸村を本物の英雄にすると宣言し、
仲間集めとその噂を天下に広め始める。

こうして、次々と仲間が集まり「真田九勇士」が誕生する。
筆頭は言い出しっぺの猿飛佐助(中村勘九郎)、同郷で抜け忍仲間の霧隠才蔵(松坂桃李)、
筧十蔵、三好青海/伊三兄弟、海野六郎、望月六郎、由利鎌之助、
それに、真田幸村(加藤 雅也)の息子、真田大助の合わせて9人。

「本作はアニメ映画ではありません、まもなく実写の本編が始まります」のテロップがおかしい。

真田九勇士の噂は広まり、真田幸村の評判はますます高まる。

徳川家康(松平健)が豊臣一族を完全に滅ぼそうとしていることに危機感を抱いた豊臣の家臣たちは
次々と大坂に集結。
真田幸村も重い腰を上げて大坂城に向かう。
入城に際しては、後藤又兵衛(佐藤二朗)に嫌味を言われたが、軽くいなす。

当主は秀吉の愛息秀頼(福士誠治)。
母である淀殿(大竹しのぶ)と武将たちが家康対抗の軍事会議を開く。

いろいろ意見が出るが、結局は幸村の意見を聞かれると読んだ猿飛佐助は、
天井裏から、糸電話式のイヤホンを使って語るべきセリフを教える算段を取る。

大坂城の兵糧は3年は持つ、ここは籠城して頑張るべきか、先手を取って討って出るべきか、
淀殿は兵糧を示唆するが、武将は討って出るべきとして議論は尽きない。

ついに、幸村の意見が問われる。
佐助は幸村に発言内容を指示する。
籠城は弱気だが、大阪城は簡単に落城しない。当主の意見に従うのも家臣の務め。とか言って、
一同は感心する。

しかし、佐助の横から才蔵が「大坂城には弱点がある」と口を挟み、それを幸村が言ってしまう。
弱点は「城の南、平手口」という幸村に一同は驚き、秀頼は対策を問う。

焦った佐助は「そこに出城を築き、自分に任せろ」と幸村に言わせその場は収まる。
こうしてまさかの真田丸が生まれることになった。

出城の工事が決まった後、久々津衆の仙九郎 ( 石垣佑磨)と配下が佐助と才蔵を狙う。
しかし、それを阻止するくのいち、火垂(大島優子)が現れ、才蔵を殺すのは私だと譲らない。
そこに久々津宗の総帥、久々津壮介(伊武雅刀)も現れ、豊臣の負け戦と断言して久々津衆は撤退する。

その頃、城下で「真田九勇士」を騙り、飲み食い金品を無心する男がいた。
男の名は根津甚八(福士誠治、二役)。
本物の九勇士に捕まり、才蔵に斬り殺されそうになるが、佐助は「九勇士は語呂が悪い」として、
根津甚八を仲間に入れ、これで真田十勇士が完成する。

改めて「真田十勇士」の始まり始まり。

急工事ながら工夫を凝らした真田丸が完成し、幸村は一安心。

やがて軍勢を整えた家康が大軍を率いて攻めてくる、大坂冬の陣である。
思惑通り、大坂城の南、真田丸を攻め落とそうとした家康は、まんまと真田の戦略にはまり、
2日間の攻防は豊臣方の勝利となり家康軍は敗退する。
ただ、この際、本丸八丁目門で誤爆があり、徳川軍が乱入。
真田十勇士が援護に駆けつけて徳川勢を押し戻す。

この後まもなく、大勢は決し徳川軍の敗退となった。

負けた徳川側から和議の申し出があり、条件が大坂城の堀を埋めることだった。
軍事力では優勢な徳川からの申し出で、淀殿は秀頼の命の保証と引き換えに条件を受け入れてしまう。

屋根裏から反対の声を送ろうとしていた佐助と才蔵だが、糸電話イヤホンが切れてしまい、
幸村に届かなかった。

会議の後、佐助と才蔵は幸村に文句を言うが、徳川の大砲の砲弾が淀殿の寝所付近に
着弾していたこともあって、やむを得ないと答える。

その夜、才蔵が一人の時、火垂が矢文を送り、ある秘密をばらす。

その後、当初約束の外堀だけでなく内堀も埋められてしまった大坂城の防御力は格段に低下する。
やがて徳川家康はさらに強大な軍勢をもって大坂城を攻め落とそうとする。
大坂夏の陣である。

真田丸もつぶされ、大軍で攻められれば落城は必至。
いよいよ最終決戦前夜、幸村は息子の大助に今までの作戦は佐助と才蔵によるもので、
それ以前の功名も偶然のなせる業と白状し、最後ぐらいは自分の思うようにやりたいとして
十勇士に中央突破の特攻作戦を提示。一同は感服する。

筧十蔵が席を立つと仙九郎が近づき、十蔵が内通者だったとわかる。
才蔵は十蔵を殺そうとするが、佐助はなかったことにしようと言って十蔵を許す。

翌日、幸村の作戦通り討って出た真田軍。
正面突破の幸村と大助を援護しつつ、十勇士も一人また一人と倒れていく。

才蔵は仙九郎のタイマン勝負となり、ついには仙九郎を倒す。

横から毛利軍が突っ込んで正面が手薄になり、幸村と大助が突入を試みる。
しかし、家康まであと少しのところで親子そろって銃弾に倒れる。
佐助が駆け寄り、家康は武士の情けとばかり止めの銃撃は行わない。
大助が絶命、幸村も佐助に「秀頼殿と淀殿を頼む」と言い残して絶命する。

場内に戻った佐助は淀殿と秀頼公を探すが城内は乱戦状態で大混乱。
佐助は火垂に襲われ追い詰められるが、何とか言い逃れることができた。

地下蔵に淀殿、秀頼公、佐助、才蔵、三好清海、三好伊三が集結していた。
そこに柳生宗矩と久々津壮介、久々津衆が登場する。
火垂が才蔵に送った矢文には「淀殿が秀頼公を助けたい一心で家康と密通していた」とあったため、
才蔵は本当か尋ねる。
柳生宗矩は秘密を知ったからには皆殺し、というものの才蔵は怒り心頭、淀殿を斬ろうとする。
秀頼は自分を殺して母を助けよと言うが才蔵は怒ったまま。
止めようとする佐助を三好兄弟が遮っているすきに才蔵は淀殿と秀頼を斬ってしまう。
佐助も逆上して三好兄弟を斬り殺し、才蔵と刺し違えてしまう。

労せずして皆殺しとなった。火垂は久々津壮介の指示で火をつける。
柳生宗矩は止めを刺せというが、恋人の死に動揺する火垂は拒否。
久々津壮介も娘の行動を理解し、宗矩を押しとどめて、その場を去る。

敵がすべていなくなった途端、才蔵と佐助は起き上がる。すべては芝居だった。
三好兄弟も淀殿も死んでおらず、秀頼は万一のために根津甚八が化けていた。

秀頼は眠らされてつづらの中におり、みんなで助け出すことにした。
しかし、淀殿は密通の責任を取るとして地下蔵に残る。

一同が船で地下通路を通って脱出した後、蔵は燃え落ち淀殿は焼け死ぬ。

秀頼と佐助、才蔵、三好兄弟、それに火垂は、海路薩摩を目指していた。
佐助が火垂に追い詰められたとき、言い逃れに「才蔵が火垂を嫁にしたいといっていた」と
でたらめを言ったことがもとで船上で揉めたりするが、とにかく旅は続く。

**

エンドロールの最中に、画面半分の絵物語(紙芝居風)で後日談が語られる。
薩摩で十勇士の補充を画策したもののばれて逃亡、琉球に移る。
琉球から、タイ、上海と追われながら転々とし、また現地で仲間を増やして再び日本に戻り、
秀頼は天草四郎と名乗って幕府と対立し「島原の乱」を起こす、というものだった。

そんな馬鹿な、とは思ったもののまあ、そういう絵空事もまた楽し。

前半をアニメで端折る手法とか、紙芝居とか遊び心で実を取るのはなかなかですな。

**

奇想天外、荒唐無稽。
そもそもが猿飛佐助にしろ、霧隠才蔵にしろ、架空の人物であり、史実もくそもないので、
歴史的な矛盾点はどうでもよい。

ただ、演技がいかにも芝居がかっているように見えたのは、元が舞台劇だったせいかもしれない。
というか、芝居劇の映画化だということを忘れてみていたため、やや大げさに見えてしまったのかもしれない。
特に中村勘九郎は時々狩野英孝に見えたというか聞こえた。(声が似てる? ファンの方御免)

幸村はキャッチコピーでいうほど腰抜けダメ男でもない。
大竹しのぶはちょっと老けて見えた。

 

 

              

 ハドソン川の奇跡 

トム・ハンクス、アーロン・エッカート。

**

冒頭は、緊急事態が起こった旅客機の操縦室。
機長(トム・ハンクス)と副機長(アーロン・エッカート)の必死の操作虚しく、
機はビル群の中を降下し、ついにはビルに衝突爆破する。

しかし、それは機長であるサレンバーガーの悪夢だった。

ここから、物語は、妄想(悪夢)や過去の回想や記憶を交えながら時に時系列に沿わずに進むので、
ここでは時間を追って書いていくことにする。

さて、時は2009年1月15日。
真冬のニューヨーク、ラガーディア空港。
USエアウェイズ1549便は搭乗手続きを終えた直後だったが、キャンセルとなった他便からの振り替えで
遅れてやってきた親子の男性3人をぎりぎりで乗せ、離陸体勢に入った。

機長はサレンバーガー(トム・ハンクス)、副機長はスカイルズ(アーロン・エッカート)。
CAは3人。乗客は合計150名。

機はスカイルズが操縦して離陸、上昇を続ける。
機長/副機長間のやり取り、管制塔とのやり取りを通常通り続け、離陸から約1分後、
高度が間もなく3000フィートになろうかというとき、突然の渡り鳥の群れに遭遇、
複数の鳥を両エンジンに吸い込み、エンジンが破壊されてしまう。

推力喪失、電源喪失、機長は直ちにAPU(補助電源装置)のスイッチを入れ、
副機長から操縦を代わると、副機長にQRH(クイック・リファレンス・ハンドブック)を確認させる。
そして、管制官に緊急連絡し、バードストライクにより空港に引き返すと告げる。

「こちら、1549便、バードストライクにより両エンジン喪失」
「なんですって、どちらのエンジンが?」
「両方だ」

機長と副機長はQRHの手順に従い、エンジン再起動を試みるも失敗。
管制官は直ちに、離着陸をキャンセルし、緊急着陸態勢を整え、機長に連絡する。
しかし、機長は空港に引き返すだけの余力はないと判断しこれを拒否、ハドソン川に着水すると伝える。
そして、機内放送で乗客に「こちらは機長です。衝撃に備えてください(Brace for Impact)」と伝える。
これはCAに対するアナウンスでもある。
CAは直ちに乗客に緊急姿勢を取るよう指示、自身はCA用座席に着席し連呼し続ける。
「Brace, brace, brace. Head down, stay down.」と。

管制官は近隣のテターボロ空港に緊急連絡し、滑走路の確保を要請。
すぐに滑走路は確保され、管制官はそれを機長に伝えるが、機長は拒否。

ハドソン川に向かって進路を変更し、徐々に高度を下げていく。

管制官は、1549便に向かって呼びかけ続けるが応答はなく、ついにレーダーから機影が消える。
管制官は航空隊や沿岸警備隊などに視認での1549便の確認を要請し、機を呼びかけ続ける。

緊急発進したヘリコプターは川に沿って飛行する旅客機を発見し連絡。
出航直後の沿岸警備艇も低く飛ぶ機体に気づいて後を追う。

ついに機は着水。ある程度の衝撃はあったものの、機体に大きな損傷はなく、ドアからスロープを展開。
あわてて川に飛び込む乗客もいたが、大半は落ち着いてスロープ(切り離すとラフトになる)に移動。
主翼横の非常ハッチも開けられ、多くの乗客が主翼に移動。
ここでも焦って川に飛び込む女性がいたが、多くは冷静。

やがて、複数の沿岸警備隊の船舶が近づき、次々と乗客を救助していく。
川に飛び込んだ乗客もヘリの救助隊員が救出した。

サレンバーガーは沈みつつある機体後部に向かい残った乗客がいないか確認、
スカイルズに促され、ようやく機を後にした。

このころ、墜落したと思い込んでいた当時の管制官は無事着水の連絡を受けてびっくりし、安堵する。

陸上には消防車、救急車も駆けつけ、次々と乗客を病院へ搬送。
サレンバーガーは155名の確認ができるまで、病院に行かないと頑強に訴えるが、
救急隊の幹部が責任をもって対応すると言い、ようやく病院へ向かう。

病院では乗員組合の幹部ラリー・ルーニー(クリス・バウアー)が、155名全員の無事を伝え、
サレンバーガーはやっと安堵する。

TVでは各局がこのニュースを伝え「ハドソン川の奇跡」として、
一人の犠牲者も出さなかった機長を英雄的に扱う。

しかし、話はこれで終わりではない。
NTSB(国家運輸安全委員会)による事故調査委員会がサレンバーガーとスカイルズを審問する。
焦点は「空港に引き返せたかどうか」
空港に引き返すことができていれば、川への着水は避けられた。
川に降りることはそれほど危険だと思われた。

初日の審問は通り一遍の質問。
NTSBからはフライトレコーダーのデータによれば左エンジンはわずかながら推力を有していたと報告される。
また、空港に引き返すことができたかどうかをシミュレートする、と告げられる。

この間も、サレンバーガーとスカイルズはTV番組などに引っ張り出されるが、
メディアの論調は必ずしも操縦士らに好意的なものばかりではなかった。

ほどなく、コンピューター・シミュレーションの結果がNTSBより報告される。
20回試し、20回とも成功ということだった。

ひょっとして自分の判断は間違っていたのか。
バードストライク発生時には確かに引き返せないとした感じたが、何が違っていたのか。

この後さらに実パイロットによるフライトシミュレーターを使った再現実験も行われることになっていた。

サレンバーガーは憂鬱な気分のまま、夜の街をジョギングし、たまたま入ったバーで、
店主に「サリー」というカクテルを作った、と言われる。
悪いニュースばかりのこのタイミングで良いニュースが入ってきたと語る店主の言葉に、
サレンバーガーはある「タイミング」のことを思いつく。
そして、乗員組合のラリーに電話して、実パイロットによる再現実験を公聴会の時にできるよう依頼する。

いよいよ公聴会の日。
冒頭、委員からボイスレコーダーの再生の前に、勝因組合からの要請に基づき、
実パイロットによる再現実験を行うとアナウンスがあり、フランスにリアルタイム中継される。

エアバスA320のフライトシミュレーターによる再現実験が大画面に映し出される。
離陸約1分後、バードストライクにより両エンジン喪失、パイロットは直ちに空港への引き返しを開始、
エンジン推力ゼロの状態でラガーディア空港に無事着陸した。

続いてテターボロ空港に向かった場合。
同様にバードストライクが発生し、パイロットは直ちにテターボロ空港に向かって転進、
これも無事に着陸した。

委員は結果はコンピューター.・シミュレーション結果と同様で、全くの時間の無駄と吐き捨てるが、
サレンバーガーは異を唱える。

再現実験にはヒューマン・ファクター(人的要因)がまったく考慮されていない。
バードストライクによる両エンジン喪失は初めてのことだ。
彼ら(再現実験のパイロットたち)はまるで通常の事故のように直ちに空港への着陸を判断している。
いったい何回練習したんだ、と。

委員は確認し、17回、と答える。彼らは今日のテストまでに17回訓練しました、と。

サレンバーガーは続ける。
彼らはAPUの起動も行っていない、QRHも確認していない。
初めての事態に遭遇して、状況判断を全くしないで、直ちに空港への着陸を判断している。
人的要因を考慮すべきではないか。

委員は相談し、35秒のアイドルタイムを設定して実験をやり直すことに決める。
スカイルズは35秒でも少ないというが、サレンバーガーは全部で208秒の出来事だから、という。

再び、実パイロットによる再現実験。
バードストライク後、状況判断に模した35秒間のアイドルを置いて、ラガーディア空港への引き返しに移る。
実験は見事に失敗となり機は墜落した。

続いて、35秒のアイドルタイム後、テターボロ空港への転進。
この時点ですでにパイロットは無理だとつぶやき、その通り機は市街地に墜落する。

既に委員会側の敗北は決定的だったが、続いてボイスレコーダーが再生され、
改めて機長と副機長の冷静沈着な判断が示されることとなった。

さらにその直後に報告が入り、左エンジンが川から回収され、バードストライクにより
壊滅的なダメージを受けていたことが確認された。フライトレコーダーのデータミスであった。

委員はサレンバーガーに謝辞を述べ、その行動に賛辞を贈ったが、サレンバーガーは乗客乗員と
救助に当たった全ての人のおかげだと返す。

最後に違う行動をとった可能性について意見を求められたスカイルズは「やるなら7月に」と言って笑いを取る。

最後にサレンバーガー本人が乗員乗客の多くと再会した時の様子が映し出された。

最後の本人、元乗員、元乗客との再会シーンは、2011年6月11日にカロライナ航空博物館で開催された
記念パーティーの実写と思われる。
事故機は現在も同博物館に展示されている。

本編は必ずしも時系列に沿っては編集されておらず、事故の全容は中盤で描かれる。
空軍パイロットとしてF4ファントム操縦時の故障や、複葉機での訓練時の様子など、
機長の経験も物語の主要な要因としてされる。

クリント・イーストウッド監督作品。
撮影には本物のエアバスA320型機が使われたらしい。
もちろん映画なので脚色もあるし、誇張もあるだろう。
NTSBを対立軸に置くことによって機長が理不尽にも追い詰められていく描き方となっているが、
実際はNTSBもそこまで非情ではなかったとは思う。

実際のフライトシミュレーターによる再現実験ではアイドルタイムではなく、エンジン再起動が試みられたらしい。
結果は映画と同様着陸失敗に終わっている。

QRHにバードストライク時の対処は載っているが、本事案のような上昇中、低空での衝突は想定しておらず、
高度2万フィート(6千m)以上での衝突で、かつ全エンジン喪失は想定していない。

両エンジンが同時にバードストライクによって停止することは稀であり、管制官とのやり取りでもみんなが一様に
どちらのエンジン?と聞き返していることからも滅多にないことだとわかる。

 

 

          

 キング・オブ・エジプト  

ジェラルド・バトラー、ジェフリー・ラッシュ、ブレントン・スウェイツ、コートニー・イートン。

神々がエジプトを支配していた時代。

当時のエジプト王、オシリス神(ブライアン・ブラウン)は平和を旨とした治世を行っていたが、
退位し息子のホルス神(ニコライ・コスター・ワルドー)に王位を譲ることになった。

ホルス神の即位式にはこの物語の主人公であるこそ泥のベック(ブレントン・スウェイツ)と、
その恋人のザヤ(コートニー・イートン)も参加していた。

今まさにベックに王冠が授けられようとしたとき、オシリス神の弟で砂漠の神、セト神が現れ、
オシリス神と揉めたうえ、あろうことかオシリス神を刺し殺してしまう。

そして、セト神はホルス神とも戦い、ホルス神の両目をえぐりとってしまう。
この混乱で人々は逃げまどい、ベックとザヤとはぐれてしまった。

それから1年。
セトは死者の行く末も資産の量で測ることとして君臨していた。
(ワシントン・モニュメントのような)巨大なオベリスクを建築技師のウルシュに作らせていた。
そしてザヤはウルシュの奴隷として働かされていた。

ベックはすきを見てザヤに会う。
いまだにホルス神を信じるザヤは失われたホルス神の目を取り返せば、セト神を倒せると言い、
書庫に忍び込んで設計図を確認し、ベックはホルス神の目が隠されている宝物殿に忍び込む。

宝物殿には盗賊除けの罠が仕掛けられていたが、ベックはこれをクリアーして、
像の手にあったホルス神の目を手に入れることに成功。
ついで、ザヤを迎えに行くが、ウルシュにばれ、殺されそうになる。

ベックは咄嗟にホルス神の目を掲げてその輝きでウルシュや兵が目を白ませたすきに逃げる。
しかし、ウルシュの放った矢がザヤを射抜き、ザヤは絶命する。

ベックはザヤの遺体とともにオシリス神の墓所に隠れているホルス神を訪ね、
いろいろあってホルス神に左目を渡す。

ホルス神は冥界の神、アビヌス神を召喚してザヤの魂を冥界に送る。

ホルス神はベックとともに岩山の頂上に上り、太陽神、ラー神に祈りを捧げ鷹の翼を得て空に舞い上がる。
天空には、ラー神(ジェフリー・ラッシュ)の住む船があり、ホルス神はセト神の乱暴を告げ口し、
叱責を要請するが、ラー神は闇の大蛇アポビスと戦い、これを撃退するのに忙しく、地上のことに手を出さない。

ホルス神はセト神の力の根源である炎を消す命の水を瓶に取り、ラー神の力を得て地上に降りる。
しかし、セト神の命を受けた牛神、ムネビス神らがホルス神らを襲い、結局勝負付かず。

その頃地上では、セト神が反旗を翻す元妻でオシリスの妻の妹ネフテイス(エマ・ブース)を討伐に出向き、
結局、ネフティスの翼をもぎ取ってしまう。

ムネビス神はホルス神殺害に失敗したことをセト神に報告し、セト神に斬殺される。

セト神はアステル神とアナト神にホルス神殺害を命令。
ハトホル神(エロディ・ユン)がホルス神とベックを探していることに気づいたホルス神がハトフル神を殺そうとし、
ハトフル神は間一髪、冥府の腕輪を使って逃走する。

アステル神とアナト神は巨大なコブラを駆ってホルス神を襲うが、ハトフル神が加勢して返り討ちに遭う。

ホルス神、ハトフル神、それにベックは、知恵の神、トト神(チャドウィック・ボーズマンの)館に向かう。
その間、ハトフル神はホルス神がザヤを生き返らせると約束していること(嘘で実はできない)を知る。

一行は何とかトト神の協力を得て進み、セト神の力の炎が燃えるピラミッドに入る。
その途中、スフィンクスのなぞなぞにトト神の知恵が必要だったが、トト神が哲学的な答えをするため不正解。
何度か誤答ののち、結局ベックがトンチとして答えて正解し、先へ進む。

やっと火の燃える穴の上まで着いたが、セト神の待ち伏せに遭って捕われ、命の水も土に染み込んでしまう。
トト神は脳を取られて死んでしまう。

セト神はその場を去り、自分の神殿でジャッカルの姿となってオシリス神の心臓、ネフティス神の翼、トト神の脳を取り込み、
最強の超合神となって、ラー神の船に乗り込み、恨みつらみを言う。
ラー神は、ラーの船の後を継げというがセト神は拒否し、ラー神を突き刺す。

そして、アポビスを地上に放って人類を一掃することにした。

捕まった、ハトフル神、ホルス神、ベック。
ハトフル神は冥府の腕輪をホルス神に託して冥界に消え、ベックは最後の審判の場に行ってザヤと会う。
アビヌス神は冥界の混乱に気づき、ザヤの審判を中断し、ベックにホルス神を手助けするよう言う。

ベックはホルス神とともにウルシュを脅して、セト神の立つオベリスクの頂上に向かう。
ホルス神は途中からオベリスクの外壁を登って、セト神の背後から襲う。

ベックはウルシュと揉みあいになるが、勝ってオベリスクの頂上に出て加勢する。
そしてすきを見てセト神の額からホルス神の右目を抜き取る。

しかし、右目とともにベックも落下。ホルス神は翼を得てベックを助けると、セト神を倒すことに成功する。
ホルス神は命乞いをするセト神を許さず殺し、セト神がラー神から奪った槍を取り返して、宇宙を漂うラー神を助ける。
ラー神は蘇ってアポビスを撃退する。

ベックは戦いで傷を負っていて、ついに死亡。ホルス神によってザヤの隣に葬られる。
ラー神がホルス神の前に現れ、今回の功績を讃えて希望を聞き、ベックとザヤを生き返らせる。

ホルス神が再び王位につきくことになるが、落ちた右目は人間に拾われており、ホルス神に戻される。
ベックはハトフル神の冥府の腕輪をホルス神に渡し、ホルス神はハトフル神を探しに飛び立っていった。

原題は「GODS of EGYPT」。キング=王、ではなく、神々である。

神話では、オシリス神はセト神に殺された後、冥界から一時的に戻ってイシス神にホルス神を身ごもらせたとされている。
つまり、セト神はオシリス神がホルス神に譲位しようとしたことに腹を立ててオシリス神を殺したのではなく、
元々王位を狙って謀殺を企てていたらしい。

古代エジプトの神話をベースにしたファンタジーで、元々神話の世界なんだから、現実の古代エジプトの世界とは直接関係ない。

従って、神話と違うというのは合っているにしても、白人ばかりは変だとか、あんな建物はないとか、
古代エジプトの時代考証と合ってないとかの批判は無意味。

また、神話をそのまま映画化したわけではなく、ファンタジーであり、神話と違うことを以て映画の批判とすることはおかしい。
いわゆる「ためにする」批判ではないのか。
続編が作れそうな終わり方ではあるが、批判に対し監督が嫌気しているともいわれる。

次から次へと現れる難敵。
その割にはサクサクと進み、展開も早い。

派手な動き、ジャンプ、墜落、水没、風、等々、まさにアトラクションムービーとして
4DXやMD4Xなどに向けて、作られたのではないかとさえ思える。

主人公のブレントン・スウェイツは「マレフィセント」でダメダメ王子のフィリップ。
2017年公開の「パイレーツ・オブ・カリビアン」最新作にも出ているようだ。

ザヤのコートニー・イートンは本作が2作目で、前作は「マッドマックス 怒りのデスロード」

ハトフルのエロディ・ユンは、カンボジアとフランスのハーフ。
「ドラゴンタトゥーの女」など何本かに出ているようだが、全く知らない。

ホルス神のニコライ・コスター・ワルドーはデンマーク人。
ハリソン・フォードの「ファイヤーウォール」やトム・クルーズの「オブリビオン」にも出ているが、
これも全く覚えていない。

 

 

             

 

 スーサイド・スクワッド     

ウィル・スミス、ジャレッド・レト、マーゴット・ロビー、ジェイ・コートニー、ジョエル・キナマン。

物語はスーパーマンが死んでしまった後の世界。
もし、次に現れるスーパーマンのような超人が悪人だったらどうするのか、
アマンダ・ウォーラー(ビオラ・デイビス)は、それに備えるために超人的な悪人を
チームにして利用するプロジェクト、「タスク・フォースX」の始動を提案する。

利用するビランは、いずれも服役中。

狙いを絶対外すことのない狙撃手、フロイト・ロートン、通称デッドショット(ウィル・スミス)

精神科医でジョーカーの精神分析を行ううちにその悪魔的魅力に取りつかれ、後に自身も
精神を病んでしまったハーリーン・クインゼル、通称ハーレー・クイン(マーゴット・ロビー)

ブーメランを使った強盗殺人犯ディガー・ハークネス、通称キャプテン・ブーメラン(ジェイ・コートニー)

手から炎を出して周りを一瞬にして焼き尽くすチャト・サンタナ、通称 エル・ディアブロ(ジェイ・ヘルナンデス)

縄を使った犯罪人、クリストファー・ワイズ、通称スリップノット。

突然変異でワニのような皮膚を持ち、水棲能力を持っているウィロン・ジョーンズ、通称キラー・クロック。

政府側のリーダーはリチャード(リック)・フラッグ大佐(ジョエル・キナマン)。

アマンダ・ウォーラーは、将軍らの集まる会議でジューン・ムーン博士(カーラ・デルビーニュ)を
エンチャントレスに変身させ、その超能力を見せつけ、プロジェクトの賛同を得る。

考古学者のムーン博士は洞窟調査の際、魔女の封印を解いてしまい、自身が体を乗っ取られた。
「エンチャントレス」とつぶやくことで魔女エンチャントレスに変身するが、
アマンダ・ウォーラーに心臓を奪われており、逆らうことができない。

地下鉄の駅で得体のしれないものが暴れているとの連絡が入る。
元々ムーン博士と恋仲だったフラッグ大佐は、得体のしれないものを破壊するため、
爆弾を持ってムーン博士と現場に向かうが、エンチャントレスに逃げられてしまう。

アマンダ・ウォーラーは6人のビランの首筋にリモコンで起爆できるナノ爆弾を埋め込み、
逃げたら爆破、裏切ったら爆破を言い渡すと、デッドショットが、
自分たちは自殺分隊(スーサイド・スクワッド)だな、とつぶやく。

どうせ爆弾はダミーだとキャプテン・ブーメランにそそのかされたスリップノットが逃げようとして爆死する。
ヘリにフラッグ大佐の護衛役としてカタナ(福原カレン)が乗り込んできて、全員がヘリで現場に向かう。

もう一人、チームに参加していないビランがいる。
それはバットマンの宿敵ジョーカー(ジャレッド・レト)。
ハーレー・クインを救い出そうと画策している。

現場接近中にヘリは撃墜されるが、スーサイド・スクワッドの連中は無事。
ミッションは敵壊滅ではなく、重要人物HVT(High-Value Target)−3の救出。

次々と襲ってくる化け物兵を打倒しながらHVT−3のいるビルに進む。

ビル内ではついにエル・ディアブロが切れて炎で敵を焼き尽くし、HVT−3のいる部屋に到達。
しかし、HVT−3とは、アマンダ・ウォーラー、その人だった。
救出は完了し、屋上に退避する。

そのとき、ジョーカーがハーレー・クインの爆弾を解除してヘリで奪還する。
アマンダ・ウォーラーはデッドショットに打ち殺すよう指令するが、デッドショットは(わざと)ミスる。
味方がジョーカーのヘリを狙撃し、ジョーカーはハーレ・クインを離脱させてヘリは墜落し、爆発する。

その後、救援のヘリにアマンダ・ウォーラーを乗せて任務完了・・のはずだった。
しかし、アマンダ・ウォーラーの乗るヘリは撃墜され、アマンダ・ウォーラーは捕まる。

アマンダ・ウォーラー救出のため、ハーレー・クインも加えてスーサイド・スクワッドは任務続行となるが、
墜落したヘリの中の書類にエンチャントレスのことが載っており、デッドショットが怒りまくる。

実は、最初にフラッグ大佐が地下鉄にムーン博士と向かった時、化け物の下に爆弾を設置して爆破する手はずだったが、
エンチャントレスが裏切ってテレポートしてしまい、事態が大きくなった。

しかも化け物はエンチャントレスの弟で、そのパワーを利用したエンチャントレスは念力によって
人類破壊装置を構成しつつあった。

また、アマンダ・ウォーラーを殺さずに拉致したのはその指紋認証を利用して容器のロックを解除し、
心臓を手に入れるためだった。

一旦はフラッグ大佐に呆れて離脱する全員だったが、エル・ディアブロの悲しい過去を聞くにつけ、
エンチャントレスを倒す意識が芽生え、フラッグ大佐の後を追う。

しかし、心臓を得たエンチャントレスと弟は劇的に強くなかなか倒せない。
エル・ディアブロが最高パワーでタイマン対決している間に、キラー・クロックが地下鉄トンネルの下に沈んだ
爆弾を発見し、エル・ディアブロと弟の直下に置き、爆破して二人を爆死させる。

エンチャントレスのパワーは尽きず、スーサイド・スクワッドに仲間に入れとそそのかす。
一人、ハーレー・クインが賛同したふりをしてエンチャントレスに近づき、
すきを見て胸を切り付け、心臓を抜き取る。

エンチャントレスは倒れ、人類破壊装置は壊れる。
フラッグ大佐は心臓を手にムーン博士を戻せというが、エンチャントレスは拒否。
フラッグ大佐は心臓を握りつぶし、エンチャントレスは死ぬ。

これでムーン博士も永遠の彼岸へ、と思われたが、エンチャントレスの皮を剥いでムーン博士が現れた。

デッドショットも娘との再会を果たしたし、ハーレー・クインも念願のエスプレッソマシンを手に入れたし、
めでたしめでたし。

と思ったら、刑務所を襲う一群のリーダーはジョーカー。
ハーレー・クインを脱獄させて逃亡してしまった。

**

エンドタイトルの後に1シーン。
レストランで、ブルース・ウェイン(=バットマン、ベン・アフレック)が、アマンダ・ウォーラーから、
スーサイド・スクワッドの資料を受け取り去っていく。

はたして話は続くのか。
まったくわからん。

バットマンやバットモービルが一瞬出るが、過去のバットマン作品との一致点/相違点はよくわからなかった。
設定はスーパーマンが死んだあとだが、本当に死んだかどうかは別の話だとすると
「バットマン VS スーパーマン」の後日譚と考えてもいいのかもしれない。

ビラン軍団がヒーロー軍団と対決するのは普通のヒーローもの。
今作は「ビランも使いようで役に立つ」映画。
ただ、ジョーカーだけはどうにもならないようで、そのサイコバスぶりは今作でも十分に発揮されている。

ジョエル・キナマンは、新「ロボコップ」、「ラン・オールナイト」ではリーアム・ニーソンの息子。
ジェイ・コートニーは、「ジャック・リーチャー」のヒットマン、「ダイ・ハード5」でブルース・ウィリスの息子、
「ターミネーター/ジェネシス」ではカイル・リース。
マーゴット・ロビーは「ターザン・リボーン」でターザンの妻、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でディカプリオの浮気相手。

カタナの福原かれんは日系アメリカ人で、まだ23〜4。157cmと小さい。
アメリカ在住で、日本のTVにレポーターで出ていたこともあるらしい。
福原かれんの日本語は真っ当だが、斬り合いシーンのやくざの日本語は変。

ラッパーのコモンが出ている。
ハーレー・クインがポールダンスを踊るシーンで、ジョーカーになんか言われて
あんたの女だから手を出さないとか何とか言って理不尽にも撃たれるモンスターT役。

 

 

         

 超高速!参勤交代リターンズ   

佐々木蔵之介、深田恭子、西村雅彦、上地雄輔、寺脇康文、六角精児、柄本時生、知念侑李、伊原剛志、
市川猿之助、古田新太、渡辺裕之
、宍戸開、石橋蓮司、中尾明慶、富田靖子。

前作は徳川吉宗の治世に湯長谷藩(ゆながやはん、現福島県)の藩主、内藤政醇(まさあつ、佐々木蔵之介)が、
江戸勤めを終えて帰国したところから始まる。
ところが、息つく間もなく、金山隠ぺいの疑惑を指摘する老中の松平信祝(のぶとき、陣内孝則)の画策により、
5日以内に再び参勤せよとの命が下る。
金もない時間もない中、参勤を決意した内藤政醇は、家老の相馬兼嗣(かねつぐ、西村雅彦)の知恵を借りて、
苦心惨憺しながらもなんとか期限ぎりぎりに参勤を果たして疑惑を晴らし、松平信祝は老中を罷免される。

内藤政醇は、参勤の途中で昵懇になった遊女、お咲(深田恭子)を身請けし、側室として迎え入れるが、
帰路の費用がなく、結局走って帰る羽目になる、という落ち。

今作はその続編。
行きは参勤、帰りは交代。
前作の終わりでは走って帰ると言っていたのに、1か月経っても一行は帰国せず、
途中で道場破りや、的場荒らし、大道芸、料理師範などで銭を稼ぎ、まだ牛久辺りにいた。
そして、宿で殿、内藤政醇とお咲の祝言を上げるところだった。

相前後して、将軍吉宗(市川猿之助)が55年ぶりに日光社参を敢行。
その恩赦により、蟄居となっていた松平信祝はわずか1か月で蟄居を解かれ、老中に復帰する。

その頃、湯長谷藩で突然一揆が起こり、農民は田畑を荒らされ、刈入れたばかりの米を強奪される事態が発生。
急ぎ江戸屋敷に連絡が入り、江戸屋敷から内藤政醇の下にも連絡が入った。

幕府から目付が湯長谷藩に向かったとのこと。
目付役が班に到着する前に、一揆の収拾を行えなければ、藩の取り潰しは必定。
目付より先に帰国するためには2日で帰らなければならない。

飲まず食わず休まず眠らず、一気呵成に走り抜けて帰国するしかない。
かくして、前作にもまして過酷な「交代」が始まった。
ただし、お咲はスーパー早駕篭により、追いかけてくることとした。

一方、江戸城では松平信祝の復職を快く思わない連中がいやがらせする状態だった。
しかし、彼らが市中で惨殺される事件が立て続けに起こったが、それらは松平信祝の指示で
尾張柳生の一派、柳生幻道(宍戸開)や森獄蔵(中尾明慶)の手によるものだった。

また、松平信祝は湯長谷藩の一揆に対し、吉宗帰国前の厳罰処分を提示し、
湯長谷藩の取り潰しと尾張柳生の所領とすることに決定してしまった。

そのことを知らない一行は、内藤信祝と泳げない相馬兼嗣を舟に乗せ、他の4人が泳ぎながら
那珂川を越えようとしていたが、相馬兼嗣が落水、助けようとした鈴木吉之丞(知念侑李)が、
逆に流されてしまうトラブルにも遭うが、鈴木吉之丞は自力で難を逃れ、かなり後で城に到達する。

急ぎの帰国とはいえ「交代」としての体裁は必要。
なけなしの金をはたいて30名ほどの人足を雇い、棒に着物をぶら下げて100人ほどに見せかけ、
宿場役人の目をくらませて、大沼宿を通過に成功。

しかし、高萩にはそれまでなかったはずの関所が作られ、自分たちの手配書まで回っていた。
折よく通りかかった荷車を使い、死体に化けて桶に入り、関所を抜ける。

しかし、山中で大勢の刺客に取り囲まれてしまう。
しかもそのうちの一人は雲隠段蔵(伊原剛志)。
裏切りかと思えたが、娘を人質に強制されていたことがわかり、娘を助けて逆襲し、
その場を脱出することに成功する。

一方、江戸詰めの藩士たちも江戸屋敷を追い出された。
秋山平吾(上地雄輔)は、松平信祝の差し金と考え、松平信祝の屋敷に殴り込みをかけようとする。

門前でそれを止めたのは大岡忠相(ただすけ=大岡越前、古田新太)
江戸市中藩士殺害事件と松平信祝の関係を捜査中で、秋山圭吾に協力させ、森獄蔵を追う。
森獄蔵は取り調べのお白州で大岡忠相の策にはまり、松平信祝が黒幕だとばらしてしまう。

また、秋山圭吾は一味の一人が持っていたメモから、松平信祝が吉宗暗殺を計画していると気づき、
大岡忠相に進言、大岡の手配により暗殺計画は失敗する。

内藤政醇の一行はやっとの思いで湯長谷藩に着いたものの、すでに城は尾張柳生の先陣が入城しており、
一人だけ逃げ出せた藩士によれば、城にいたものは無事でいるものの拉致監禁されているという。

住民の様子をうかがう内藤政醇は田畑が蹂躙され、柳生道場にされようとしているのを見て愕然とし、
城の奪還計画を練る。

偽の情報で幻道ら主力部隊を白の外におびき出し、今村清右衛門(六角精児)が女房どもが幽閉されている
部屋に槍を投げ入れたのを合図に女房どもが隠していた武器を手に反乱を開始し、藩士を解放。
合わせて内藤政醇らが城に乱入して乱闘となる。

罠に気づいた幻道が戻ると、柳生一の剣士、諸坂三太夫(渡辺裕之)と荒木源八郎(寺脇康文)との
一騎打ちとなり、荒木源八郎が勝つ。
しかし、幻道は鉄砲で対抗しようとしたため、幻滅した諸坂三太夫が幻道を刺し、仲間を引き連れて撤退してしまう。

その頃、湯長谷藩に近づいていた松平信祝の隊と尾張柳生の本隊合わせて1000名と対峙した内藤政醇一行。
雲隠段蔵の煙弾の加勢も加え、戦闘開始は内藤政醇の優勢で進行する。

ついに、松平信祝と内藤政醇の直接対決となるかと思われたとき、尾張柳生の統領は内藤政醇に利があるとみて
撤収を宣言し、柳生の軍勢は帰ってしまう。

そこへ、大岡忠相と松平輝貞(石橋蓮司)が登場し、観念した松平信祝を逮捕して一件落着。
一行は湯長谷藩復興に精を出すのだった。

松平信祝は、吉宗の寛大な裁きにより死罪ではなく、地方での預かり、遠島に処せられたのだった。

**

前作の主要キャスト続投。
国元でのトラブルがメインのため、相馬兼嗣の妻と娘、荒木源八郎の妻(富田靖子)らが活躍、
庶民の女性たちも活躍する。

それらは良いとして、エピソードを盛り込み過ぎた感があって、やや話がばらけすぎ。
陣内孝則の計画の大きさを示そうとするあまり、かえって散漫になっている。
田口浩正のシーンなど要るか?

さらに、事件解決に割ける時間(尺)の都合だろうが、中尾明慶があっさり事情をばらすし、
将軍暗殺計画はその後の経緯もわからないままうやむやになってしまった。

尾張柳生があれだけ陣内孝則の手となって悪事を働いたのも宿願の領地獲得が目的だったはずなのに、
諦めるのが早すぎる。もう、や〜めたって感じでしたからね。

エピソードを減らし、展開をもう少し単純化しても十分面白かったはずで、
実際、ちりばめられた小ネタも面白かったし。

 

 

             

 グランド・イルージョン 見破られたトリック  

ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、デーブ・フランコ、マーク・ラファロ、
モーガン・フリーマン、リジー・キャプラン、マイケル・ケイン、ダニエル・ラドクリフ。

前作(2013/10鑑賞)で、トレスラー(マイケル・ケイン)の保険会社から金を奪い、
被保険者に配分したフォー・フォースメン。
事件の黒幕は、FBI捜査官のディラン・ローズ(マーク・ラファロ)。
父のマジシャン、ライオネル・シュライクが死んだ原因となったサディウス・ブラッドリー(モーガン・フリーマン)を
はめて投獄し、関係する保険会社、警備会社などへの復讐を果たした。

本当の黒幕として、秘密組織の「ジ・アイ」が描かれるがその正体は不明のまま。

まずは、ディラン・ローズの父である、ライオネル・シュライクが金庫からの脱出に失敗して死んだ当時の回想。
ネタばらし役のサディウス・ブラッドリーが中継する中、川に沈められた金庫からは予定の5分を過ぎても、
ライオネル・シュライクは現れなかった。

前作の結末から1年。
全く「ジ・アイ」からのコンタクトもなく、しびれが切れ始めたフォー・フォースメン。
ヘンリー(アイラ・フィッシャー、出演せず)は、待ちくたびれてチームを抜けてしまっていた。

逆に仲間に入りたいとルーラ(リジー・キャプラン)がダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)に
アプローチしてくる。
そして、ルーラを加えた4人、すなわち、ルーラ、ダニエル・アトラス、メリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン)、
ジャック・ワイルダー(デーブ・フランコ)に指令が下る。

それは新型チップの発表を控えたIT企業。
実は新型チップはユーザの個人情報を盗み取る機能を持っており、それを利用して個人情報の売り渡しを計画しているとのこと。
ディラン・ローズを含めた5人のメンバーに託されたのは発表会でその事実を暴露すること。

前作でジャックは死んだと思われているので(サディウス・ブラッドリーが生きているとばらしてはいたが)
表に出るのは、ダニエル、メリット、ルーラ。

発表会でCEOのオーウェン・ケイス(ベン・ラム)に催眠術で心の声(メリットの声)に従うよう仕向け、
事実を暴露するトーク中に3人が会場に突然現れて、度肝を抜く。

観衆は喜ぶが、突然ビデオがすり替わり、ジャックは生きていると暴露した。
会場にローズの上司であるナタリー・オースティン(サナア・レイサン)らが急行し、
ジャックを含む4人を追う。

ナタリーは態度のおかしいローズを確保するも、手錠をすり抜けられて逆に手錠で固定されて逃げられる。
ローズは、4人に合流場所で待つと連絡して逃げる。

4人は屋根に逃げ、あらかじめ用意してあった脱出シュートで逃走用トラックの荷台に滑り込む、はずが・・・
着いたところは(マカオの)レストランの厨房。

追い立てられるようにレストランを出たが、中国マフィア連中に捕まってどこかへ連れていかれた。
ビルの高層階。そこに現れたのはウォルター・メイブリー(ダニエル・ラドクリフ)。
卓越した科学者でマカオの裏の顔役でもあるウォルターは前作で4人が(前作はルーラではなくヘンリーだが)
はめたトレスラーの会社には多額の投資をしており、多大なる損害を被ったというのだ。

ウォルターは今回4人が襲ったIT企業の新型チップを失敗させるわけにはいかず、邪魔をすることになった。
数日後に行われる入札の前に内覧が行われるので、そこに乗り込んでチップを手に入れるよう指示。

当初嫌がっていた3人も、アトラスがやるというのでしぶしぶ賛同することになった。
すり替えも一種のマジック。
仕込みのネタを探しに近くのマジックショップに行くと、店員のリー(周杰倫=ジェイ・チョウ)、
店主のブーブー(周采芹=ツァイ・チン)はどこかよそよそしい。

すり替え時のマフィアの女と代理人のつもりで潜入。
マフィアには催眠で4人に任せると言わせ、厳重な展示室へ。
ここで「博士」のつもりで入ったアトラスが実はマフィアのホモ相手で、
「女」のつもりのルーラが物理学博士だった、なんてドキドキはあるものの、
ジャックがすり替えを成功させ、チップをたらい回しにしながら、
金属探知機もうまく交わして持ち出しに成功する。

一方、ローズはみんなが集合場所にやってこず、電話にも出ないことから業を煮やし、
ブラッドリーから情報を得るため、刑務所に向かう。
ローズはコーワン捜査官に化けて刑務所に入り、ブラッドリーに面会。
すると、ブラッドリーは自分を連れだせば4人の所在を教えると言い、ローズはそれに乗る。

はたしてブラッドリーはローズをマカオに連れていき、情報源だとして先のマジックショップに連れていく。
そしてローズがリーらと話している間に姿をくらます。

ローズは店で聞いた話をもとに4人を探しに行きアトラスに出会うが、アトラスはローズの助けを拒否、
単独でチップをウォルターに渡すと言い張る。

ローズはアトラスからチップを奪い、やってきたウォルターの部下に捕まる。
しかし、奪ったのは見せかけでアトラスがチップを持ったままだった。

その後、オースチンはローズの仕業に気づき、コーワンを連れてマカオに飛び、
プラッドリーを仲間に引き入れて4人の所在を調べさせる。

ブラッドリーは4人(ローズを入れると5人)は向こうからやってくると言い、
舞台はロンドンで、大みそかの年明け寸前に全員が集まるという。

大みそかのロンドン。
ジャック、ルーラ、そしてアトラスが次々と現れて路上パフォーマンスを繰り広げる。
オースチンとコーワンは振り回されながら、4人を追い詰めていく。

一方、メリットは双子のチェイス(二役、ボディ・ダブルはブリック・パトリック)に心を読まれ、
次のパフォーマンス場所を言い当てられてしまい、やむなくみんなはパフォーマンスを中断する。
集合場所に集まる。が、結局はウォルターの部下に捕まる。
5人はウォルターの豪華ヨットに乗せられるが、そこにいたのは、なんとトレスラー。
ウォルターはトレスラーの息子の一人だった。

ウォルターはローズがチップを持っていないことを知り、ブーブーの店から運び出した
シュライク仕様の金庫にローズを入れて川に沈める。

金庫には隙間から水が入り込み、おぼれそうになるが、ローズはブーブーの店でもらった
父の使っていたという腕時計に仕掛けがあると気づき、金吾をぎりぎりで開けて脱出し、
潜ってきたアトラスらに助けられる。

その後なんだかんだあって、結局4人はウォルターに捕まってしまう。
ウォルターとトレスラーは4人をプライベートジェットに乗せ、激しい雨の中、機は発進、離陸する。
ウォルターはアトラスからチップを受け取り、本物と確認する。
途中で偽物と入れ替わっていたはずなので、4人はびっくりして仲違いするが、
結局はチェイスの進言もあって、ウォルターの部下に機外に放り出されてしまう。

祝杯を交わすウォルターとトレスラー。
しかし年代物の高級ワインのはずが、全くの安物で吐き出す始末。

いつの間にか激しい雨はやみ、外が見えてきた。
そこは、テームズ川の川の上。

ジェット機はフロートに載せられ、巨大扇風機で豪雨を演出されていた。
4人はもちろん死んでおらず、その場で大観衆を前にネタ晴らしをした。

影の存在であるはずのウォルターも人々の目にさらされてしまった。
ローズは、オースチンに追い詰められるが、本物のチップを渡すとオースチンが見逃す間に姿を消す。

事件後、5人はグリニッジのある館を訪れる。
そこではブーブーとリーがおり、自分たちが「ジ・アイ」の手先で、ずっとみんなを見守っていたという。
ローズが別室を見ると、ブラッドリーと父のシュライクが一緒の写真があり、ブラッドリーが真相を語る。

それによれば、二人はコンビで煽り役とそれに乗るマジシャンの構図だった。
シュライクの死亡は事故で全くの想定外だった。
何度も言うチャンスはあったが、言わずじまいで、前作で逮捕されたときにも
ローズが30年来の復讐を果たしたと思い込んでいたので黙っていたとのこと。

「ジ・アイ」は存在し、かつその館の階下に証拠があるという。
扉の向こうには階下につながるらせん階段がまるで目の模様のように見えていた。

***

前作を見ていないと全体の流れや人物の設定が分かりにくいと思う。
また、前作のネタばらしを今作で「どんでん返し」したわけだが、これも両方を見てこそで、
冒頭にライオネル・シュライクの死亡事故のシーンがあるとはいえ、今作だけで
モーガン・フリーマンとマーク・ラファロの間の遺恨とか確執とかはわかりにくい。
ラストの二人の会話もピンと来ないのではないか。

雨粒が止まるトリックは面白かった。
あそこまで大掛かりなものは難しいとしてもマジックショップにも小型のものが置いてあったし、
工夫すれば作れるかも。

デビット・カッパーフィールドが監修しているようだし、キャストもかなり練習したようだ。
カードさばきなどは実際にできるようになったらしい。

どうしても仕掛けが思いつかないものとか、実現が難しいものを催眠術(後催眠暗示)で
片付けているとは思わないが、催眠術の多用はちょっとずるい。

周杰倫(ジェイ・チョウ)は、「グリーン・ホーネット」のカトー。
「カンフー・ダンク」の主演、「王妃の紋章」では王子の一人。
香港版の「イニシャルD」でも主演を演じている。
香港出身の歌手であり俳優。

「スタートレック」シリーズのスールーを演じるジョン・チョウと勘違いしている人がいた。
ジョン・チョウは韓国系アメリカ人(帰化)で、全くの別人。顔も似てない。
スールーがTVシリーズではミスター・カトーと呼ばれていたことからの勘違いかも。

リジー・キャプランは「127時間」や「クローバーフィールド」に出ているが記憶がない。
特に「クローバーフィールド」では主人公と一緒に逃げる女の子の一人で、
怪我をして隔離される重要な役回りなのに覚えていない。

なお「10クローバーフィールド・レーン」のメアリー・エリザベス・ウィンステッドは似ているが別人。

チップのすり替え(偽物のはずが本物)はよくわからなかった。
大体、すり替えの意味があったのかも不明。

ラスト付近でオクタ社のチーフらしき人(ヘンリー・ロイド・ヒュー)が、
実は「ジ・アイ」のメンバーだとわかる。
が、だとすれば、あんな面倒なことをしないでもあっさりチップは盗める(複製でもいい)のではないか。

**

盗もうとしていたチップはそもそも何なのか。
見たところ、スカスカペラペラで、サイズから言っても、まるで電卓のプリント基板のようだった。

あのサイズにCPUや制御回路を載せIOのI/F(コネクタ類)をつけた超ミニサイズコンピューターは実在する。
そこからコネクタ類を外した基盤とチップだけなら厚み1〜2mm程度の平べったいものにできるだろう。

仮にそれらをプリント基板化したものだとすれば、あの形もあり得るかもしれないが、CPUその他のマイクロチップ、
コンデンサーや抵抗なども含めて完全にフラットにするのは難しいし、曲げるのも困難と思われる。

ここは、従来の概念を大きく異なる新型の構造、実装をしている次世代の基盤と考えるべきなのか。

 

 

        

  ミュータント・ニンジャ・タートルズ:<影>シャドウズ  

ミーガン・フォックス、スティーブン・アメル、タイラー・ペリー、ウィル・アーネット。

**

続編。

TMNTの4人(?)、エイプリル(ミーガン・フォックス)、バーノン(ウィル・アーネット)続投。
悪役はシュレッダー(ブライアン・ティー)が続投。

前作のシュレッダーとの戦いではTMNTは影に徹し、バーノン(バーン)がNYを作ったことになっている。

エイプリルは、バクスター・ストックマン博士(タイラー・ペリー)の行動を探っていた。
博士のすきをついてノートPCからデータを抜いたエイプリルは、それがシュレッダーの脱走計画だと知る。

シュレッダーはより警備の厳しい刑務所に移送されるところだった。
厳重に警護されたシュレッダーの護送車は、シュレッダー配下のバイク軍団に襲われる。

エイプリルから連絡を受けたTMNTの4人、すなわち、レオナルド、ドナテロ、ラファエロ、
そしてミケランジェロは改造ゴミ収集車(ガーベージ・トラック)に乗り込んでシュレッダー軍団を蹴散らす。

しかし、バクスター博士の用意した謎のマシンによって、シュレッダーは一瞬にしてどこかへワープしてしまう。
護送車を運転していたケイシー(スティーブン・アメル)はビンセント署長(ローラ・リネイ)の尋問に
ゴミ収集車とか、マンホールのふたとか、わけのわからないことを言って休養を命じられる。

シュレッダーのワープ先は異空間。
そこには異形のクラング(時の区ではクランゲ)がいて、機械は自分たちの物だという。
実は地球進攻の際に3つにばらばらになってしまい、別々の場所に落下した。
これを組み合わせれば異空間との窓(セリフは「ポータル」)が開き、クランゲが地球を攻められる。

クランゲはシュレッダーに3つのパーツを見つけて組み合わせるよう指示し、
秘密の液体を渡し、シュレッダーを地球に送り返す。

シュレッダーは地球に戻り、バクスター博士にそのことを伝える。
バクスター博士は液体をシュレッダーとともに護送されていたビーバップ(ゲイリー・アンソニー・ウィリアムズ)と、
ロックステディ(スティーブン・ファレリー)に注射すると、二人はみるみる変化し、イボイノシシとサイの化け物と化す。

その様子を見ていたエイプリルはすきを見て謎の液体を奪取して逃げるが、シュレッダー軍団に追われる。
しかし、休養を命じられていたケイシーが、たまたま通りかかり、エイプリルを援護、
直後に現れたTMNTの4人にも助けられて彼らの地下アジトに行く。
ケイシーはTMNTや師匠で大ネズミのスプリンターに驚くが、事情を聞いて納得する。

例の液体のビンは警察に押収されたが、注射器に入った少量をエイプリルが持ち込んでいた。
ドナテロは液体を分析し、DNAに作用して遺伝子を覚醒させ形態を変化させるもので、
自分たちが人間になれるかもしれないことを発見する。

しかし、レオナルドはそれを隠し、ラファエロはそれに気づいて反発する。
直後、博物館で警報が鳴り、レオナルドとドナテロが出動する。

博物館にレオナルドとドナテロがついたときにはシュレッダー軍団が、機械のパーツを取り出して盗んだ後だった。

反発するラファエロはミケランジェロと液体のビンを取りに警察本部への侵入を計画し、
エイプリルとケイシーの協力を要請。エイプリルはバーノンも巻き込んで警察本部へ侵入する。

液体を奪ったもののみんなは警察に囲まれて絶体絶命。
レオナルドとドナテロも警察に向かってラファエロ、ミケランジェロを救出。
エイプリルとケイシーは捕まる。

警察でビンセント署長に言い分をまったく聞いてもらえない二人だったが、すきを見てエイプリルがバーノンに連絡。
バクスター博士の研究所から防犯カメラの映像を持ち出させて無実を証明し、釈放される。

一方、例の液体を手に入れたTMNTだが、ラファエロが変身を断念して結束し直す。
ドナテロが博物館の微量な同位体を追跡し、シュレッダー一味がブラジルに行ったことを知り、
TMNTはブラジルへ飛ぶ。

しかし、シュレッダー一味はあっさりとブラジル熱帯雨林中のパーツを探し当てて、アメリカに帰る途中。
TMNTは飛行機を飛び移りビーバップとロックステディと格闘になる。

飛行機は墜落し、濁流を流れながらの戦い。
TMNTは滝から落ちて、ビーバップらを逃す。

これで3つのパーツが揃い、バクスター博士が組み上げて機械を起動させると、天空に異次元への窓が開き、
そこから大掛かりなパーツが飛び込んでくる。

それらは自力で組みあがり、次第に巨大な球形の宇宙船になっていく。

TMNTは宇宙船の完成を阻止すべく、乗り込んでいき、シュレッダーとの戦いとなる。

クランゲも異空間から侵入し、TMNTと戦う。
この時点でやっとシュレッダーは自分が利用されていたと気づくが、時すでに遅くクランゲにやられる。

地上では、ケイシーとエイプリルがバクスター博士の機械を停止させるべく奮闘。
空ではTMNTが誘導装置を外し、クランゲの宇宙船をバラバラにして異空間に戻すことに成功。

直後にバクスター博士の機械を停止させて、地球に平和が戻る。

ビンセント署長は、TMNTに市の鍵を託し、表舞台に出てくるよう依頼する。
しかし、TMNTはこれからも影の世界に生きると宣言するのだった。

**

副題の「シャドウ」は敵のことかと思っていた。
原題では「Out of the Shadows」。影の外(ヘ)てなところで、TMNTが影の存在から表舞台に出てくるニュアンス。

前作を見たのがわずか1年半ほど前(2015/2/24)だが、ストーリーは見事なまでに皆目覚えていなかった。
動きは速いし、展開も早いし、各キャラも面白い。
なのに、終わるときれいさっぱり記憶から消えるとは、さすがマイケル・ベイ製作。
TMNTとしては、1990年代のニューライン・シネマの3部作、ワーナーのアニメ版(2007)を挟んで、
パラマウントの今シリーズとなっている。

世界全体で5億ドル近く稼いだ前作に比べ、半分程度にとどまり、特に全米では1億ドルに満たず、
ニューラインシネマ版も1>2>3だが、落ち込みはそれぞれ前作の約6割程度と、今作の半分以下よりはまし。
このままでは3作目は厳しいでしょう。

前作でミーガン・フォックスの上司だったウーピー・ゴールドバーグは出ていない。
元々ウーピーが出ていたことすら忘却の彼方だったけど。

シュレッダーの娘、カライは日本語の「辛い」に由来するらしい。
キャストは前作のミナエ・ノジから、ブリタニー・イシバシに変更になっているが、
前作で出ていたのも全く覚えていないし、今回も戦っていたなとは思うが喋っていた記憶がない。

ビンセント署長の背後霊のような黒髪の中国美人はジェーン・ウー。
記憶の範囲では全くセリフがなく、署長と会話する様子も見えなかった。
ただついて回るだけの役で、いったい何の意味があって出しているのか。

ケイシーのスティーブン・アメルは、TVシリーズではグリーン・アローという弓の名手を演じている。
DCコミックスのジャスティス・リーグのメンバーで、マーベルでいえばホークアイの役回りか。

タートルはウミガメ(海亀)で、英語ではリクガメ(陸亀)を表すトータスとは明確に異なる。
見かけはトータスなのに、何でタートルなんだ、と思っていたが、今作のセリフで
「俺たちは海亀だ、陸亀とは違う」とあったので、設定が海亀なんだと改めて思い知った。

 

 

        

  ゴーストバスターズ   

クリステン・ウィーグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ、クリス・ヘムズワース。

**

ニューヨークのアルドリッジ家の古い洋館には長女にまつわるおぞましい物語があった。
案内人が帰ろうとすると、地下に幽閉され死んだ屋敷の娘と思しき幽霊が現れる。

コロンビア大学で素粒子物理学を教えているエリン・ギルバート(クリステン・ウィーグ)は、
大学のテニュア(終身在職権)審査にプリンストン大学の教授以外の推薦状をもらうよう指示される。

そこへ、老紳士が現れ、幽霊を調査してくれという。
かつてエリンが共同著者として書いた「過去からの亡霊」をアマゾンで買い、訪ねてきたと言う。
封印したはずの著書が売られている。
エリンがヒギンズ大の研究者で共同著者のアビー・イェーツ(メリッサ・マッカーシー)を訪ねると、
とりあえず調べようということになり、共同研究者のジリアン・ホルツマン(ケイト・マッキノン)と
ともに、その洋館に向かう。

中を調べていると鍵がかかっていたはずの扉が開き、ゴーストが登場。
近寄るエリンにしこたまグリーンのエクトプラズマを吐いてどこかへ飛んで行ってしまう。

エリンは、驚きのあまり「Ghost is real」と大騒ぎし、その動画がネットにアップされ、
学長の知るところとなり、首になってしまう。

エリンはアビーの下に行くが、アビーとジリアンもろくでもない研究をしていると思われて、
大学を追い出されてしまう。

3人は中華料理屋の2階を借りて、研究を続け、幽霊の捕獲を目指すことにし、
人を募集したがやってきたのはちょっと変わったケビン(クリス・ヘムズワース)で、
エリンとアビーは揉めたが、結局雇うことになる。

その頃、地下鉄で回数券などを販売しているパティ・トーラン(レスリー・ジョーンズ)は、
線路内に入っていった不審な男を追っていくと、首つり男の幽霊に遭遇、焦って逃げる。

パティはエリンらの研究所を訪ね、幽霊を見たと告げる。
ジリアンの作った幽霊退治の装置を用意し、地下鉄線路内に侵入、何かの機材の焦げた跡とともに、
首つり幽霊に遭遇する。
ジリアンのビームは届かず、再びエクトプラズムを浴びるエリンだが、幽霊は地下鉄にぶつかって消滅。
幽霊の動画をアップすることはできた。

メディアがこれを取り上げ、果たしてこのゴーストバスターズは本物でしょうか、の問いに
出演したハイス博士(ビル・マーレー)は、にべもなく、インチキと決めつける。

ジリアンはパワーを強化し背負い型の幽霊捕獲ビームと捕獲箱を開発した。

地下鉄の不審男、ロワン・ノース(ニール・ケイシー)はパンクロック会場に現れ、
地下鉄通路に置いたのと同じ装置を起動し、魔物を出現させる。

会場の支配人は「ゴーストバスターズ」に退治を依頼。
4人はパティが叔父の葬儀社から勝手に持ち出した霊柩車を改造した車で現場に駆けつけ、
新型の銃で魔物を捕獲箱に閉じ込めることに成功する。

駆け付けたメディアにも取り上げられ「ゴーストバスターズ」は一気に認知される。

しかし、事実を認めないハイス博士は「ゴーストバスターズ社」を訪れ、捕獲した魔物を見せろと迫る。
博士の態度に頭に来たエリンが捕獲箱を開けると、出てきた魔物が博士を窓から突き落として逃げる。

博士は墜落死。警察が4人を逮捕しようとしたところへFBIが現れて4人を市長の下に連行する。
市長(アンディ・ガルシア)は、4人に礼を言うものの市民のパニックを防ぐため、
ゴーストバスターズをインチキ詐欺集団ということにしてくれと頼む。

いやいやながら事務所に戻る4人が、ロワンが装置を置いた場所=幽霊が出現した場所を線で結ぶと、
その交点にロワンが働くホテルが浮かぶ。

4人はホテルに乗り込み、地下室で大型の装置を動かそうとしていたロワンのたくらみを追及すると、
ロワンはあっさりと感電死してしまう。

事件はあっけなく解決。
市長の秘書(セシリー・ストロング)はまたしても感謝しながら詐欺師集団だと発表する。

ロワンが持っていた例の本「過去からの亡霊」をめくっていたエリンはその書き込みから、
自殺は計画通りで、霊となって憑依するためだと読み取り、アビーらに警告しようとする。

しかし、ロワンの霊がアビーらに乗り移って事務所は大混乱。
さらにケビンに乗り移って逃走し、ホテルの地下装置を起動してしまう。

これによって霊界とのバリアが破壊され、幽霊亡霊が多数ニューヨークに放たれる。
アビーらは改造霊柩車で現場に向かうが、途中で幽霊に車を奪われてしまう。

徒歩で中心部に向かい、次々と幽霊を消し去っていくアビー、ジリアン、パティだが、
ついにやられて圧死寸前。
そこに追いかけてきたエリンが合流して助ける。

4人は幽霊を倒しながらロワンのホテルに向かう。

ホテル前では、警察や軍が突撃しようとしていたが、憑依されたケビンが全体を操って動けなくする。

4人はホテルに乗り込み、ロワンの霊はゴーストバスターズのロゴの巨大亡霊となって応戦、
ホテルを出て町を破壊し始める。

その間にもロワン装置が作った冥界とのトンネルを通って、霊が現世に入り込んでくる。
4人は盗まれた車をうまく誘導して冥界とのトンネルに落とし、搭載している核燃料を爆破して
冥界のトンネル破壊に成功するが、冥界に落ちるロワンがアビーを道連れにする。

エリンは、命綱をつけてトンネルに飛び込み、ロワンを倒してアビーを助け、
トンネルが閉じる寸前にぎりぎりで現世に戻る。

霊がすべて冥界に吸い込まれてトンネルも閉じ、動けなかった軍隊も正気に戻る。

こうして事件は解決するものの、ゴーストバスターズは相変わらず公式には詐欺師扱い。
でも、ニューヨークの人々はビルの照明でゴーストバスターズをたたえるのだった。

非公式に感謝する市の計らいで、当初あきらめたデカいビルを借りることができ、
さらに研究を続ける4人。
そんな中、エリンは「変な声が聞こえた。「ズール」って何?」と叫ぶ。

**

結構面白かった。
全編ドタバタという感じではなく、しっかりした展開の中に笑えるセリフも多い。

クリステン・ウィーグがかなりの汚れ役(実際に汚れる)
メリッサ・マッカーシーとは「プライズメイド」以来の共演か。

ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズともに今まで見たことがない。

オリジナルメンバーのビル・マーレーはハイス博士。
ダン・エイクロイドはタクシーの運転手。
アーニー・ハドソンは、パティの叔父の葬儀社オーナー、霊柩車を返せと乗り込んでくる。
もう一人のハロルド・ライミスは2014年に亡くなっており、出演していない。

また、シガニー・ウイーバーがラスト近くにセラピストとしてちょっとだけ出ている。

予告であったクリス・ヘムズワースのシーンがかなりカットされている。

**

字幕では「終身雇用」となっていたが、アメリカの多くの大学には教育者の雇用制度として
「テニュア」(=終身在職権)制度があるとのことで、単なる常用雇用とは違うようだ。

浅学にして知らなかったが、テニュア制自体はよく知られている制度らしい。
該当シーンの状況から見て、このテニュアについて議論しているとみるのが妥当だろう。

 

 

       

  X−MEN アポカリプス  

マイケル・ファスベンダー、ジェームズ・マカボイ、ジェニファー・ローレンス、オスカー・アイザック。

**

紀元2600年頃、建設中のピラミッドの内部では、ミュータントの始祖である王、エン・サバ・ヌール(オスカー・アイザック)の
肉体の引継ぎが行われていた。
すなわち、古くなった肉体から新しい肉体へ頭脳と能力を移行することで永遠の肉体(生命)を得るのだ。
しかし、一部の反対勢力がピラミッドを破壊、王は新しい肉体を得たものの倒壊したピラミッドに閉じ込められる。

前作の「フューチャー&バスト」の設定(1973)の10年後の1983年。
CIAエージェントのモイラ・マクタガート(ローズ・バーン)は、エジプトでミュータントの捜査中に、
地下の遺跡の前で行われている儀式を目撃する。
モイラの侵入した穴からの光によってビラミッドのキャップストーン(頂上石、冠石)に刻まれた筋が光り、
地下深くに閉じ込められていたエン・サバ・ヌール(以下、アポカリプス)が蘇る。

同時にアポカリプスは自身を覆っていた岩石群を吹き飛ばし、世界中に地震を引き起こす。
アポカリプスは5000年近い年月を経て、自分が眠っている間に世界が堕落したと思う。

市中で見つけた空気を操るこそ泥のアレクサンドラ・シップ(後のストーム、アレキサンドラ・シップ)を助け、
闇屋で護衛をするサイロック(オリビア・マン)をリクルートする。

そして、ナイトクローラー(=カート・ワーグナー、コーディ・スミット・マクフィー)に敗れて腐っていた
エンジェル(ベン・ハーディ)のウィングを強化し、仲間に加える。

一方、マグニートーであるエリック・レーンシャー(マイケル・ファスベンダー)は、10年前の事件がもとで
国際手配されていたが、素性を隠しポーランドの鉄工所で働いていた。
ところが、地震の際に仲間を磁力で助けたことから素性がばれ、警察に逮捕されそうになる。
その際、動転した娘が鳥を集めたことから、母子ともども警察官の矢で射殺されてしまい、
怒り狂ったエリックは警官を殺して逃亡し、アポカリプスに見つかり、説得されて仲間に入る。

これで敵役とその仲間4人が出そろった。

Xメン側の面々の動向。

プロフェッサーXことチャールズ・エクゼビア(ジェームズ・マカボイ)は、エグゼビア学校(恵まれしこらの学園)で
ミュータントの能力のコントロールを訓練していた。

あるとき目の異変を感じ、すさまじい破壊力を持つようになったスコット・サマーズ(後のサイクロップス、タイ・シェリダン)は、
兄のアレックス・サマーズ(ルーカス・ティル)に説得されて、エグゼビアの学校に来る。

ハンク・マッコイ(=ビースト、ニコラス・ホルト)に光線を遮断するルビー・クウォーツ・レンズを使った
サングラスを作ってもらい、以来普通にものが見られるようになる。

学園では、ジーン・グレイ(ソフィア・ターナー)に心を許す。

チャールズは、アメリカに戻ったモイラにエジプトでの状況を聞きに行く。
CIA本部に楽々入った彼らをモイラは不思議に思いながらも話せる部分を話す。
なお、モイラは前作のラストでチャールズに記憶を消されているので、みんなのことを覚えていないが、
チャールズのことは知識として知っていて、学園に同行する。

10年前の事件で英雄視されていたレイブン(ミスティーク、ジェニファー・ローレンス)は、
ナイトクローラーを助け、エリックの危機を感じ取って、学園にやってくる。

レイブンの嘆願を聞いてエリックの居場所を探すチャールズは逆にアポカリプスに存在を知られる。

ジーン、カート、スコットが街に遊びに行っている間に、アポカリプスが学園に現れてチャールズを拉致、
反撃するスコットの衝撃波が、タンクに当たって大爆発を起こしてしまう。

エリックの出現をTVで見ていたピーター・マキシモフ(後のクイック・シルバー、エバン・ピータース)は
学園を訪れて爆破に遭遇し、次々と生徒を助けるが、スコットは助けられなかった。

みんなが学園の崩壊に唖然としているところへ、救助ヘリが来訪した。
しかし、乗っていたのはストライカー将軍(ジョシュ・ヘルマン)で、衝撃波銃でみんなを気絶させ、主要なメンバーを連れ去る。
隠れていたジーン、スコット、カートはヘリにテレポートするが、磁気バリアで能力を封じ込められ、脱出できない。

ストライカー将軍は、ミスティーク、ビースト、それにモイラを磁気バリアの中に閉じ込め、チャールズの居場所を教えろと迫る。

ジーン、スコット、カートは磁気バリア停止のために電源室を探す。
そして、大きな容器に閉じ込められていたウェポンX(=実体はウルバリン、ヒュー・ジャックマン)を解放する。
ウェポンXは兵士の攻撃をものともせずに、彼らを次々と殺戮する。

ジーンは脱出しようとするウェポンXに接近し、プロテクターを外すとともに、ローガン、など一部の記憶を呼び戻す。
そしてサイクロップスのパワーで扉を破壊して、ミスティークらを助け出し、戦闘機を奪ってチャールズの救出に向かう。

その少し前、アポカリプスは、世界中の全核ミサイルを発射させて宇宙空間に捨て去ってしまう。

また、ストーム、エンジェル、サイロック、マグニートーの潜在能力を開花させており、
マグニートーに世界中の金属を操らせて破壊させ始める。
チャールズはエリックの説得を試みるがうまくいかない。

アポカリプスはチャールズのテレパシー能力を使って世界中の人間やミュータントに服従するようメッセージを送る。
チャールズはその裏で密かにジーンだけに居場所をテレパシーで知らせる。

アポカリプスは、やってきたXメンと対峙するが歯が立たない。
ストーム、エンジェル、サイロックはXメンと戦ううちにアポカリプスに疑問を持ち、Xメン側に加担し始める。

チャールズは傷つきながらも意識をアポカリプスと連動させ、意識内で戦い始めるが、圧倒的に強いアポカリプスに劣勢となる。
チャールズはジーンに呼びかけてその能力を解放し、アポカリプスを攻撃させる。

さらに、マグニートーもアポカリプス攻撃に加わり、ついにはジーンの攻撃でアポカリプスを倒すことができた。
チャールズはモイラの記憶を戻し、自分との関係を思い出させ、謝罪する。

学園はミュータントらのパワーで再建され、ミスティークの指導のもと、新たなXメンの訓練に入る。

**

これで新シリーズは完結するし、X−MENのシリーズとしても完結のようだ。
多くのキャラを一斉に出すとどうしても各キャラが薄まって雑魚キャラ扱いになるものが出るし、
各キャラにフォーカスしすぎると話が散漫になってストーリーよりも見せ場集のようになる。
オールスターキャスト総出演はもういいよって感じか。
もっとも現代版の方もパトリック・スチュアート(1940/7/13)、イアン・マッケラム(1939/3/25)など
無理がきかなくなっていると思うから、同じメンバーでの続きは苦しいかも。
ただし「ウルバリン」の次回作(2017/3全米公開)には、パトリック・スチュアートのプロフェッサーXが出るらしい。

ストームのアレキサンドラ・シップはシンガーソングライターでもある1991年7月16日生まれ。
もちろんメーキャップの効果とは思うが、ハル・ベリーのストームにとても似ている。
そのハル・ベリーは1966年8月14日生まれ。

ナイトクローラーのコーディ・スミット・マクフィーは、1996年6月13日生まれ。
「猿の惑星:新世紀」でマルコム博士の息子アレキサンダー、
「ザ・ロード」ではビーゴ・モーテンセンの息子、クロエ・モレッツの「モールス」では隣のアビー。
ずいぶん雰囲気が変わった(特殊メイクのせいだけど)
個人的には「ヒューゴ」「エンダーのゲーム」のエイサ・バターフィールドと見分けがつかない。
(ジェイソン・サディキスとエド・ヘルムズ、クリストフ・バルツとティム・ロスみたいな)

**

チラシには「紀元前3600年」とあるが、字幕では「紀元前2600年」だったような。

劇中に巨大な真正ピラミッドが出てくることから、設定は古王国(古王朝)時代と思われるが、
それなら、紀元前2600年頃が近い。

紀元前3600年頃といえば、まだエジプトは統一されておらず、王朝もなくピラミッドもない。

 

 

       

 秘密 THE TOP SECRET   

生田斗真、岡田将生、大森南朋、栗山千明、松坂桃李、椎名桔平、吉川晃司、織田梨沙

検死された女子大生殺人事件の被害者を前に、青木一行(岡田将生)はプロファイリングを展開するが、
古参の刑事、真鍋駿介(大森南朋)には胡散臭がられる。

青木は予定より早く、警察庁配下の科学警察研究所 法医第九研究室、通称「第九」に配属される。
第九は犯罪捜査に被害者の脳内にナノマシンを送り込み、脳内の記憶を再現する、
MRI「捜査につなげる研究をしている。agnetic Resonance Imaging

青木には第九への配属を希望する理由があった。
MRIを使って自分の家族を惨殺し父を寝たきりにした犯人を突き止めることだ。

青木は第九で先ほどの被害者の脳に蓄積された映像を見せられる。
犯人はサラリーマン風の男で、真鍋が犯人と決めつけて取り調べている容疑者はまるで違う人間だった。
また記憶は、被害者の意識を反映したものであるため、犯人が時々鬼に見えたりもした。

室長の薪剛警視正(生田斗真)は、28人も殺害し、獄内自殺した死刑囚、貝沼清孝(吉川晃司)の
脳内記憶を見た5人のうち、唯一生き残っている一人だった。
後の4人は精神に異常をきたし、また自殺していた。
実は薪は貝沼の記憶を最後までは見ていなかった。

薪は第九を正式機関に昇格させる最終試験と称し、

薬殺による死刑執行されたばかりの露口の遺体が第九に運ばれ、
監察医の三好雪子(栗山千明)の執刀で脳が露わにされて装置に繋がれ、ナノマシンが注入される。
別室では青木がヘッドギアを装着、同期が開始された。

記憶をたどり、事件の起きた3年前に行きつく。
露口の記憶には、廊下に横たわる死体と流れる血が見える、さらに進むともう一つの血だらけの死体。
2階に上がるとベッドの上で死体にまたがり何度も包丁を振り下ろす娘、絹子(織田梨沙)の姿。
絹子は、露口に気づくと刺すのを止め、露口に包丁を握らせて去っていく。

露口は死体の脳から絹子の犯行がばれるのを恐れ、死体の脳をつぶしていく。

さらに記憶を遡るとある時期から良い子だった絹子の態度が一変。
男を連れ込み性行為にふける。その様子を覗き見る露口に見せつけるかのように。
ある日、絹子はついに露口までもを誘惑し行為に引きずり込む。
禁断の行為の発覚が一家殺しの理由か、そして露口は娘をかばい、罪をかぶった。

この結果を幹部の前で発表し、新たな捜査を進言する薪だが、すでに執行された死刑囚の冤罪が
露呈することを嫌う幹部の意向で第九の正式機関昇格、再捜査は却下される。

薪は第九の正式な捜査はできないが、第九以外の組織が証拠を見つければ良いという。
青木は露口を逮捕した真鍋を第九に連れていき、露口の記憶を見せる。

遺体から所持品をたびたびかすめ取っていたことを咎められた真鍋は、犯人探しに協力する。
露口の記憶から絹子と関係を持っていた7人の顔写真をもとに捜査を始める。

何人かが見つかるが、絹子の所在には届かない。
ところが、突然、絹子が見つかる。
事件のショックで記憶喪失となり、保護されていたところを発見されたという。
真鍋は絹子を尋問するが、埒が明かず解放するしかなかった。

そして、たまたま、皆既日食の日。
真鍋は何人目かの男を突き止め、探しに行ったとき、男は真鍋の目の前で飛び降り自殺する。

薪が上位部署に掛け合って、第九がこの件の捜査の専従となった。
男の記憶には、飛び降りる瞬間に別の男の姿があった。
真鍋はそいつが犯人だ、というが、その男は自殺した本人がかつて殺した被害者の幻影だった。

ほぼ同時刻に、複数の飛び降り自殺が発生しており、集められた遺体からは、
全員が矯正施設で講話を受け催眠状態にあったことがわかる。
そしてその講話をした人物こそが貝沼清孝だった。

貝沼が最初の殺人を犯す1年ほど前、薪は貝沼にある教会であったことがある。
ミサが終わり教会から出るとき、薪は忘れ物の財布をネコババしようとした貝沼を赦し、
金を持たせたことがあるのだ。

その時に逮捕していれば貝沼は連続殺人鬼にならなかったかもしれないと悔やんでいた。

自殺者と貝沼の接点は分かったが、絹子との接点は分からないままだった。
そんな中、真鍋から青木に絹子の幼馴染が轢死したとの連絡が入る。

現場に駆けつけ、被害者の記憶を見ようという青木に対し、被害者は全盲だったと告げる真鍋。
真鍋は絹子、つまり露口の家に車を走らせ、絹子を連行しようとする。
真鍋を追い、阻止しようとする青木。
真鍋は絹子を殺そうとして青木と打ち合いになり、重傷を負う。

真鍋もまた記憶を見たことで幻影に悩まされていた。
記憶は戻せるという青木に対し、絹子はでも夜になると蘇ると告げ、真鍋は自分の頭を撃って死ぬ。

一方、貝沼と絹子の接点を調べようと考える薪は、冷凍保存してある鈴木克洋(松坂桃李)の脳を通じ、
貝沼の記憶を見るという。

鈴木はかつて三好雪子の恋人であり、貝沼の記憶を見た後、貝沼の脳を破壊し、薪に射殺してくれと頼んだ。
そして薪を撃とうとして薪に射殺されていたが、頭は損傷しておらず記憶が残っていた。

鈴木の記憶を通じて見た貝沼の記憶。
数々の殺人事件の殺害の記憶が再現された。
中には矯正施設の記憶もあり、絹子との接点もあった。
そして、自殺した時点の記憶がよみがえる。
トレイを磨いて鏡のようにし、薪に呼びかける貝沼。

初めて会った薪が自分を見逃し施しをしてくれたことを見下したと逆恨みし、
そのお返しとして、28人の被害者を薪への貢ぎ物だと告白。

そして、歯から糸で胃の中にぶら下げていた折り畳みナイフを取り出し、自らの首を切って死んだ。

絹子と貝沼の接点を見つけた薪だったが、青木の番号から連絡が入り、絹子の声で青木が死んじゃうと告げる。
現場に急行した薪。しばらくして所轄も到着し、絹子を被害者として保護する。

脚を打たれていた青木は入院、そこへ絹子が現れ、あざ笑うかのように語り去っていく。
青木は絹子を追えず、薪に盲導犬の記憶をたどるよう進言する。

盲導犬の記憶には、絹子に引っ張られ幼馴染とともに轢死する瞬間が残っていた。
そして、その移動中、藪の中に多くの白骨死体があるシーンも残っていた。

映像から場所が特定され、薪らは絹子の所在を突き止める。
しかし、絹子は周りに油をまいて点火し焼け死んでしまった(ように見えた)

リハビリで歩けるようになった青木は薪に辞職願を提出するが、薪はUSBメモリを青木に渡す。

そこには死んだ盲導犬が見た平和で美しい世界、優しい人々の姿が写っていた。
世の中悪いことばかりではないと青木が感じ入り、父に寄るところで物語は終わる。

***

脳内映像を可視化する、脳内の記憶を再現する。
それが本当にできるかどうかは議論する必要がない、というかできる前提でないと話が進まない。
ナノマシンを直接脳に入れるため、死者の脳でないと使えないという設定で、
人の記憶を自分の脳内で再現することで、自分自身の記憶が混濁し、混乱し、
場合によっては精神的に耐えられなくなるという副作用がある。

ただ、あれだけ大掛かりな装置を使って死者の脳からの情報を生者の脳内で再現するはずが、
モニターで見れるなら被験者要らんじゃんと思うのは早計か。
生者の脳内で再現されたものをモニターしているのであれば、被験者は必要だが、
その場合、犬の脳内記憶が人間で再現できるのか。

直接、脳内で記憶を再現させられた生田斗真や松坂桃李、岡田将生が混乱するのは
当然というか、設定上の自明の帰結だが、大森南朋までおかしくなるのは解せない。
新米ならいざ知らず、多くの被害者や現場に遭遇し、犯人を逮捕も尋問もしているベテラン。
相当凄惨な現場にも遭遇し、異常な経験をした被害者や加害者にも会っているだろうに、
椎名桔平の記憶をモニターで一部見ただけでおかしくはならないと思うよ。

吉川晃司と織田梨沙の関係性がもう少し深くあらわされるとよかった。
施設にいた少年たちが時を経て一斉に自殺した(させられた)ことは良いとして、
絹子がどうしてああいう行動に出たのかはよく理解できない。

また、過去に犯したであろう大量殺人との関係も不明。
確かに青木が「あの殺人が初めてではない」と言っていたが、それと貝沼との関係は。

また、映像では死んだかどうか不明だったが、ニュースでは死亡的なことを言っていた。
どんなに燃えても残骸は残るので死亡で間違いはないと思うが、生きなきゃなんないも
死んだら脳を上げるも単なる戯言か。

いずれにしてもサイコパスの思考回路は理解不能。
だからこそサイコバスなので、その思考や行動を理解しようとすることは可能、あるいは無意味?

脳は血の中に浮かんでいるようなもので、失血死した死体なら知らんが、
薬殺されたばかり椎名桔平の頭蓋骨を切ったら噴き出す血をかなり浴びるはず。
栗山千明にほとんど血がついていないのはどういうことか。
施術前に血を抜いたのか。

生田斗真31歳、岡田将生26歳、実年齢でいえば上司部下の関係であることに違和感はないが、
見た目がほぼ同年代の2人。生田斗真の警視正はやや乱暴に思えた。
警視正は順当に行って40歳くらいが妥当なところだが、原作では薪は33歳らしい。
かなりの高速出世という設定だが、生田斗真では見た目が若すぎる。(実は、その点も原作に忠実らしい)

あのハイネックに秘密があるのかと気になっていたが特に何も無いようだった。

科警研に第九は存在しないが、科警研自体は警察庁の内部組織である。
科捜研は各都道府県警(東京は警視庁)の組織である。

 

 

            

 ターザン:REBORN   

アレキサンダー・スカルスガルド、マーゴット・ロビー、サミュエル・L・ジャクソン、クリストフ・バルツ。

19世紀末。コンゴはベルギー、レオポルド2世の属国だった。
レオポルド2世は象牙とゴムの搾取で財を成したが、次第に経済的に負担となり、軍隊の支払いにも事欠いた。
そこで、新たな施策と金策のためにレロン・ロム将軍(クリストフ・バルフ)をコンゴに送り込んだ。

ロムはコンゴの奥地に分け入り、ターザンに反目する種族長のムボンガ(ジャイモン・フンスー)と取引をし、
ターザンを引き渡す代わりに山ほどのダイヤを手に入れる約束をした。

イギリス。
幼いころ、両親をゴリラに殺されたジョン・クレイトンは、メスゴリラに助けられて育てられ、
力をつけてゴリラや他の猛獣を支配、ジャングルの王となったが、発見されて国に連れ戻された。
今では、グレイストーク卿、ジョン・クレイトン(アレキサンダー・スカルスガルド)として、
英国政府内でも重要なポストにいる。

ベルギー王、レオポルド2世から英国にジョン・クレイトンを名指しでにコンゴの式典への招待状が届く。
ジョンは英国首相(ジム・ブロードベンド)の勧めをあっさり断るが、アメリカ人の
ジョージ・W・ウィリアムズ(サミュエル・L・ジャクソン)が、コンゴの奴隷貿易を告発するため
として協力を要請し、これを受諾する。

ジョンは妻ジェーン(マーゴット・ロビー)は置いていくつもりだったが、元々コンゴ育ちで、
ターザンを文明社会へ連れ帰るきっかけともなったジェーンの強い希望を受けて、同行させる。

コンゴに入ったジョンとジェーン、ジョージは、ルートを外れ、旧知の部族の村に行く。

ロム将軍は3人を追って部族の村に行く。
そして、村を襲い部族長を射殺、ジェーンを拉致、助けに来たジョンを縛り上げてともに拉致する。
しかし、隠れていたジョージが襲撃し、ジョンを救い出すことに成功するがジェーンは連れ去られる。

ジョンは村の仲間とともに船で上流を目指すロム将軍を追う。
当初、直線的に追う予定だったジョンらは、仲間の意見を入れ、敷設されていた鉄道を使う。
崖や密林をものともせず追うジョンたち、必死でついていくジョージ。
鉄道に飛び乗り、黒人が大勢拉致されていることを知る。

また、鉄道に乗っていたベルギー兵を倒し、ロムが鉄道を敷設するとともに50の要塞を作り、
2万人の傭兵を使って全土から奴隷を調達する計画を知る。

ジョンは鉄道にとらわれていた黒人を解放し、ジョージと二人でジャングルを抜けてロムを追う。
ジャングルにはジョンの敵であるゴリラのリーダーがいる。
ジョンとそのゴリラのタイマン対決は当然ながらゴリラの勝ちだが、ジョンは服従を示し、決着がつく。

その頃、船のロムはジェーンを使ってジョンをおびき寄せようと考えていた。
ジェーンはタイミングを見計らって船から脱出、カバの攻撃は逃れるが、ゴリラの群れに遭遇し、
再びロムに捕まる。

ロムはゴリラの群れを射殺、ジェーンの叫び声を聞いたジョンは、特急で現場に急行するが、
ロムはジョンの接近をムボンガに知らせて、ダイヤを手に船で川を下る。

一足遅く現場に着いたジョンはムボンガと対決、勝負には勝つがムボンガを解放する。
ムボンガとジョンの確執は、ムボンガが成人の儀式で野生のゴリラを倒そうとして、
ジョンの育ての親のゴリラを射殺したことから、ジョンに反撃を食らって死んだことによる。

つまり、育ての親を殺されたジョンと、息子を殺されたムボンガ。対立は自明。
ジョンはムボンガにロムの計画を話して和解し、ロムを追う。
一方、河口で待機していたベルギー軍の傭兵や、他国軍はロムがダイヤを持ってきたことから、
進軍の用意をするが、ムーやライオンの大群の加勢を得たジョンが、軍勢を蹴散らし、
ジェーンを救出し、最後はロムをワニの餌食にして、ダイヤを川に沈め、外国軍や傭兵は雲散する。

こうして、奴隷にされかけた黒人たちも解放される。
帰国したジョージは国際舞台でレオポルド2世の悪行を暴露し、レオポルド2世は退陣を余儀なくされる。

途中まではよかったのに、終盤ドタバタであれよあれよという間に事態が展開。
クリストフ・バルツがジャイモン・フンスーに再会し、ダイヤを手にする部分は端折りすぎで、
アレキサンダー・スカルスガルドを引き渡してダイヤと交換するはずが、接近しているだけで
とっととダイヤを持って逃げられるのはおかしいし、この辺りから完全に手抜きになっている。

動物を集めて一気呵成に敵を襲う部分にしてもそれまでの丁寧な展開とは打って変わり、
もう尺がないのでこの部分はテキトーに、とでもいうのかと思うような内容。

脚本が雑なのか編集が荒いのか。
よくわからないまま、あっという間に決着。
この終盤の進め方に、そこまでひどくはないけど、一瞬「バビロンAD」が頭に浮かんだ。

当時、コンゴはベルギー国王レオポルド2世の私有地(私領)で、国王は鉄道敷設などの整備はしたが、
現地民に対する圧政で名を馳せ、象牙やコムの採取での残虐な刑罰などが国際的な非難の的となった。
20世紀に入って間もなく、レオポルド2世はベルギー国にコンゴを委譲(売却)し、
以降、コンゴはベルギーの植民地となった。

ゴリラは平地の動物で、地上での生活が基本。
確かに樹上にベッドを作って寝たりはするが、ヒョウなどの外敵から身を守るためで、樹上が基本ではなく、
映画のようにツタを使った「猿飛の術」は使わない。

大きさは人間と大差ないが、体重は倍ぐらいで、腕の力が強いようだからおそらく握力や腕力はもっと差があると思われる。
ちなみにチンパンジーの握力は150kgぐらいある。

またドラミングはグーパンチではなくパーで行う。
攻撃開始の合図ではなく威嚇。
Wikiによれば、じっとしていれば攻撃してこないとのことだが、森の中に鏡を置く実験では、
鏡に突進するゴリラがいたことが記録されている。

現役時代の小錦や曙以上の体重と力を持った者が突進してくれば、普通の人はよくて大けが。
下手すれば死ぬはめになると思われる。
 

 

若い女性が意外と多く、かなりの観客はアレキサンダー・スカルスガルドが目的だったようだ。
ターゲットは、冒険活劇映画としてのターザンのファンではないようで、主人公にフォーカスし、
その肉体美が出てこない部分は端折ってます、かのような編集はいただけない。

その、アレキサンダー・スカルスガルドはステラン・スカルスガルドの息子。
194cmの長身で「バトルシップ」にも出ていた。

マーゴット・ロビーは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のナオミで人気を博したらしい。
「マネー・ショート」では本編の展開を離れ、株取引の実態を解説する役割だった。
「スーサイド・スクワッド」ではサイコの一人、ハーレイ・クインを演じる。

 

 

           

  

  シン・ゴジラ   

長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、柄本明、余貴美子、大杉漣、平泉成

**

東京湾で漂流中のモーターボートが見つかり、水上署が駆けつけるも乗員は行方不明。

直後、湾内で謎の水蒸気爆発が起こり、アクアライントンネルで崩落事故が起こる。

事故を受け、官邸で関係閣僚会議が実施される。
当初の見方は海底火山の噴火だったが、熱源域がアクアライントンネルの上部であることから、
熱水噴出孔の出現の意見が大勢を占める。
しかし、官房副長官の矢口(長谷川博己)は、正体不明の巨大生物説を唱える。
これは全員に一笑に付され、矢口は赤坂総理補佐官(竹野内豊)に叱責されてしまう。

政府の対応をよそに熱源域は移動をはじめ、大田区に近づく。
海面にトゲトゲの背びれのようなものが現れ、新種の巨大生物であるとわかる。

直ちに緊急対策本部が組織され、関係省庁から官僚が集められ、対策が練られる。
一方、都にも都知事を中心とした対策本部が設置され、対策が検討され始める。

専門家会議は前例のない事態に分析もままならず、原因も対策も立てられない。
ただ、その大きさからみて陸上に上がった場合、自重で潰れるとの意見に従い、
大河内総理(大杉漣)は不明巨大生物の上陸はないと発表する。

大田区吞川を大波を起こしながら遡上する巨大生物はあっさりと上陸、鰻の化け物のような姿を露呈する。

政府は住民の避難を指示、消防や警察による避難誘導が行われる。
巨大生物は道路に沿って進行するが暫くすると活動を停止。

水生生物のため活動できなくなったのかと思うと、暫くすると動き始め、形状が大きく変化していく。
巨大生物には手足が生えて立ち上がる。

それまでは道路に沿って這いずっていた巨大生物は、周りの建物を圧倒的力で破壊して歩き始める。

対策会議では、花森防衛大臣(余貴美子)、財前統合幕僚長(國村隼)、東官房長官(柄本明)らの進言を受け、
総理は自衛隊に「害獣駆除」の名目で出動を指令し、攻撃ヘリが現場に急行する。

まさに攻撃を開始しようとする寸前、現場付近に避難中の人影を発見。
報告を受けた大河内首相は人命優先として攻撃中止命令を出し、自衛隊のヘリは撤退する。

巨大生物は、その後、進路を海へと変え、東京湾に戻っていく。
大田区周辺には甚大な被害があったものの、人々はあっさりと平静を取り戻す。
ただ、巨大生物の通った後には異常な放射能が検知されるが、政府はそれを隠す。

矢口らは各省庁や研究所のはみ出し者で構成するチームを率い、巨大生物の謎を解明しようと努力する。

ここで、アメリカ大統領の特使としてパターソン(石原さとみ)が矢口を指名して面会。
互いに情報を提供することで協力を要請する。

巨大生物は深海に投棄された核廃棄物を食料として変異したものであること。
体内で核反応を起こしてエネルギーにしていること。
冒頭で無人のモーターボートに乗っていた森(?)博士がその出現を予告していたことなどがわかる。

森博士の残した謎の図面も見つかるが誰も解析できない。
博士が巨大生物を呉爾羅(GODZILLA)と記していたこともわかり、これ以降、巨大生物はゴジラと呼ばれる。

ゴジラは所在不明のままだが、おそらくは相模湾近辺の深海に潜伏しているとみられた。
そして、ついに二度目の出現。
最初の時の倍ほどにも大きくなっており、鎌倉市付近に上陸し、周辺を破壊しながら北上する。

政府は都内への侵入を阻止すべく、多摩川を絶対阻止ラインとして10式戦車、16式機動戦闘車などを配備。
丸子橋付近に展開、ゴジラ防衛線を張る。

大河内総理による自衛隊の出動とゴジラへの攻撃命令。
原則は住民避難優先だが、今回は住民が居残っていても攻撃が許される。

アパッチヘリによる攻撃、10式戦車、16は気機動戦闘車による攻撃は「全弾命中」となるが、
ゴジラには全く効かず、次いでF2によるミサイル攻撃が行われるが、これも全弾命中するも効果なし。

ゴジラは丸子橋を破壊し、あっさりと多摩川を越え、都内に侵入する。

政府は米軍に支援を要請し、米軍は貫通爆弾をB2爆撃機に搭載して出撃させる。
政府関係者は立川に機能を移動させるべく、官邸を放棄することに決定し、次々と退避する。

やがて、B2爆撃機が貫通爆弾を投下し、ゴジラの固い外皮を貫通して炸裂する。
ゴジラは負傷するが死なず、逆に背ビレからビームを発射してB2を撃墜する。

第2波のB2爆撃機が爆弾を投下するが、ゴジラのビームは爆弾ごと爆撃機を破壊、
脱出しようとしていた総理などの主要閣僚の乗ったへりもビームを浴びて爆発する。
全力で反撃したゴジラはエネルギーを使い果たし、東京駅付近で動きを止め、休眠状態に入る。

日本政府はベテランの里見農水大臣(平泉成)が臨時総理代行として任命され、政府機能は存続する。
この間、国連で緊急の安保理が開かれ、国連軍が熱核兵器を以てゴジラを攻撃することが容認される。

一方、矢口のチームは、森博士の残した暗号の解読に成功。
ゴジラのエネルギー源がゴジラの血液中に含まれる微生物によるものであることに気づく。

そして、血液を凝固させることでエネルギー源を絶てると考え、20数種類の血液凝固剤を試す。
採取できていたゴジラの分泌物などから最も効果のある血液凝固剤が決まり、増産が開始される。

しかし、国連軍(実質アメリカ)による核攻撃までには必要量を生産する時間が丸1日不足。
矢口は政府に国連安保理決議の実行の延期をネゴるよう依頼。
政府は常任理事国であるフランスを動かして時間稼ぎに成功する。
何とか必要量以上の血液凝固剤が確保でき、多数の大型タンクローリーに分散搭載して攻撃に備える。

ゴジラは休眠中に体内の微生物活動でエネルギーを蓄えて再び大暴走する可能性があったので、
まずはエネルギーを使い果たさせるため、電車爆弾を用意。
ゴジラに電車を突っ込ませて爆破する。

ゴジラは覚醒し、攻撃を開始、近づくものを反射的に攻撃し始める。
リーパーによる無人攻撃を掛け、ゴジラは背中や尻尾からのビームでこれを破壊する。

在来線の電車爆弾も炸裂、ゴジラは応戦し、やがてエネルギーを使い果たす。
ここで、東京駅周辺のビルを破壊、倒壊させてゴジラに浴びせかけて転倒させる。
タンクローリーとコンクリートポンプ車群をゴジラに近づけ、口から血液凝固剤を注入する。

ゴジラはビームで車両を破壊するが、次の一群の車両が再びゴジラの口から血液凝固剤を注入する。
こうして必要量を注入し、さらに注入を続ける。

ところがゴジラは立ち上がってしまう。しかし、血液凝固剤の効果が表れ、ゴジラはその場で固まってしまう。

フランスの説得で攻撃開始のカウントダウンが停止されたのは、0マイナス52分だったことが後に分かる。
また、ゴジラが血液凝固剤の注入むなしく、活動を開始した場合、カウントダウン再開も決まっていた。
こうして、ぎりぎりで核攻撃は回避された。

里見臨時総理以下、内閣は総辞職し、赤阪は矢口に対し、日本再建のため立ち上がると宣言するのだった。

***

最初に上陸したゴジラ第2形態は別の巨大生物かと思った。
2014年のハリウッド版ゴジラのように「別の巨大生物を退治するゴジラ」が登場するのかと思い、
まさか形態変化するとは全く予想していなかったのでびっくりした。

総勢300名近いキャストにそれぞれ役割が振られている。
小出恵介ですらチョイ役で、「日本の一番長い日」の松山ケンイチよりも短い出演。
他にも大勢の有名どころがチョイ役で使われているが、一応出しときました感は感じない。
わざわざその人のために出番を作ったというよりは、普通なら無名の俳優に振られるような役に
有名なキャストを使ったという感じ。

ただ、野村萬斎のクレジットが表示されたときには「どこにいた?」と思った。
後でモーション・キャプチャだと知ってびっくりした次第。

石原さとみは小さい。
公式プロファイルは157cmで、長谷川博己(182cm)竹野内豊(179cm)と比べて小さすぎ。
日本人ならそれでもいいが、アメリカ高官の娘で将来の大統領候補にしてはタッバがなさ過ぎる。
ちなみにヒラリー・クリントンは諸説あるが、168cm〜174cmくらい。
ミシェル・オバマは180cm。
演技力は知らんが、タッバと英語力なら、ハリウッド映画にも出たすみれ(175cm)がよかった。

**

さて、これを言ってしまうと実も蓋もないし、この映画だけのことではないが、
ゴジラの目的は一体何なのか。
ゴジラが人間から何らかの攻撃を受けて逆上し、反撃のために上陸したとも思えない。
水中から地上に出て環境変化に合わせて形態進化する発想は斬新だが、
なんでぐるっと一周して海に帰る。理由がわからん。
再上陸後もなぜ鎌倉から東京を目指す。目的は都内観光か。

つまるところ、ゴジラは怪獣ではなく、未曽有の大災害の象徴であり、
映画は怪獣の物語ではなく、この国の危機管理の在り方を表しているのかもしれない。

どこまで計算されて設計されているのかはわからないが、ゴジラのしっぽはバランス的に長すぎる。
通常の有尾の動物と違って、しっぽの意味合いは違うけど、バランス上は役に立っていないように見える。

 

 

           

  

 インディペンデンス・デイ リサージェンス  

ジェフ・ゴールドブルム、ビル・プルマン、リーアム・ヘムズワース、マイカ・モンロー。

1996年のエイリアンの襲撃に勝利した人類はエイリアンの技術を利用して
重力コントロールや超高速飛行などを実現していた。
また、新たな外敵の攻撃に備えるため、人類は団結し、地球上だけでなく、月や他の惑星にも
軍事基地を設営していた。
そして、あれから20年の記念式典が準備されていた。

そんな中、エリア51に監禁され、休眠状態にあったエイリアンたちが突然異常な動きを始めた。
同時期に20年間昏睡状態だったオークン博士(ブレント・スピナー)が突然覚醒した。
月の基地に配属されたジェイク・モリソン(リーアム・ヘムズワース)は相変わらず無茶をしていた。

前作で活躍したヒラー大佐(ウィル・スミス=写真のみ)の息子のディラン(ジェシー・アッシャー)と
基地司令官の姪、レイン・ラオ(アンジェラベイビー)らが、月基地に到着するが、
ディランとジェイクは反目しあっていた。

その頃、土星の輪が重力異常を起こして乱れ、基地からの情報も途絶えた。
前作で大統領だったウィットモア(ビル・プルマン)の娘、パトリシア(マイカ・モンロー)と
恋仲のジェイクのTV電話が切れるなど、異常が検知された。

あちらこちらに、円に横棒を引いた不思議な落書きが発見され、アフリカに墜落した宇宙船にも
異様な動きがありデビッド・レビンソン地球防衛軍部長(ジェフ・ゴールドブルム)が調査に向かった結果、
宇宙船内部にも丸に横棒のマークと宇宙からの通信を受信した様子があり、20年前に墜落宇宙船から
発信されたSOSへの返信ではないかと思われた。

そしてついに月面基地の近くに突然正体不明の宇宙船が出現し、デビッドの制止にもかかわらず、
アメリカ大統領ランフォード(セーラ・ウォード)は攻撃を許可、宇宙船は破壊され飛ばされてしまう。

その頃、ウィットモア元大統領は違う種族だ、奴らが帰ってくるなどとつぶやく。

破壊した宇宙船を調べたいと申し出たデビッドにジェイクは規則を無視して月面からアフリカに飛び、
デビッドとジャーナリストのキャサリン(シャルロット・ゲインズブルグ)らを連れに行く。

ジェイクは破壊した宇宙船の中の白い球体を確保するが、超大型宇宙船が現れ引かれる。
超大型宇宙船は、月面基地の攻撃をシールドで防ぎ、基地を一瞬で破壊する。

20周年記念式典で演説していたランフォード大統領の下にも危険が迫る。
ウィットモア元大統領は式典に現れ、警告を発して倒れる。
大統領らは地下施設に退避する。

地球上空の攻撃衛星群は超大型宇宙船にあっさり破壊されてしまう。

超大型宇宙船は地球に近づき、大気圏に入り、ロンドンなどの大都市のあらゆるものを引き上げてから
引力を解き放ち、建設物を落下壊滅させる。
その隙に、ジェイクは超大型宇宙船から逃れ、エリア51に向かう。

超大型宇宙船は大西洋に着水し、静止する。

ウィットモアは暴れるエイリアンと対峙、自身の体を使ってエイリアンとの対話を行う。
エイリアンは彼女がやってきたと語り、その後殺されてウィットモアは助かる。

超大型宇宙船の生命反応によれば、その中心に大型のエイリアンがおり、
それが彼女、エイリアン・クイーンだと想定された。

人類は攻撃部隊を編成し、宇宙船内部で核融合弾を破裂させる計画を実行する。
ほとんどの攻撃が失敗したが、数機が宇宙船内部に入れた。
しかし、それは罠で、爆弾はシールドで回避され、攻撃部隊は墜落する。

超大型宇宙船はプラズマドリルを使って大西洋の地下に穴を掘っていた。
超大型宇宙船は大量の攻撃機を吐出し基地を襲う。
隠れていた大統領以下要人も殺されてしまう。

エリア51で指揮を執っていたアダムス将軍(ウィリアム・フィットナー)に大統領継承権が回ってきて
アダムス将軍が大統領となる。

一方、オークン博士らは謎の球体を調べていたが、それは突然起動し、それが仮想生命体であること、
エイリアンの敵で地球に手助けに来た事、エイリアンは地球コアのエネルギーを吸い取ってしまうこと
エイリアンは敵である自分を確保するために追ってきたことなどを告げる。

オークン博士は球体が発する電波を模したデコイを作り、核融合弾とともに攻撃機に乗せる。
パイロットはパトリシアが志願したが、ウィットモア元大統領がそれを制して搭乗する。
超大型宇宙船から分離したエイリアン・クイーン船が騙されてそれを追う。

超大型宇宙船内のジェイクやディラン、レオらは生き残っており、エイリアンの小型攻撃機を奪って脱出する。

ウィットモアはエイリアン・クイーン船に侵入し自爆、エイリアンクイーン戦は墜落する。
しかし、エイリアン・クイーンは、自身の周囲にシールドを張っており無事。

パトリシアらが攻撃し何とかシールドは破壊するがそれ以上の攻撃はエイリアンの攻撃機に阻まれる。

エイリアン・クイーンはついに球体の場所を発見し、建屋を破壊し始める。
一方で超大型宇宙船のプラズマドリルもコア到達直前。

エイリアン・クイーンは無数の攻撃機を自分の周りに旋回させて防護とする。
ジェイクやディランもその輪に取り込まれるが、核融合エンジンをふかして離脱。
輪の中に墜落しつつエイリアン・クイーンを攻撃してついに殺害に成功する。

超大型宇宙船は、ドリリングを止めて、地球を去っていく。

パトリシアとジェイクは感激の再会。
オークン博士は球体の知識に興奮しつつ、映画は終わる。

**

大規模、大迫力、3Dで見たかった。

ただ中身は以前にもまして非科学的、物理法則無視。

重力コントロールや波動砲っぽい攻撃兵器、シールドなどのことではない。
また、エイリアンとの思考同調や、エイリアン言語の理解などもまあありでしょう。

エイリアンの技術を利用しているので38万km離れた月まで簡単に行き来できるのも
特に問題とは思わなかった。

問題は母船である超大型宇宙船。

超巨大宇宙船は直径が4800kmの設定だが、月(直径3500km)よりも大きい。
そもそもそんなものが近づくだけで惑星系は大質量の影響を受けて、むちゃくちゃになる。

宇宙船自体の重さは重力制御によって実質ゼロだと考えてもいいとしても、
厚みはざっと見たところでも直径の1/10、数百km単位で、地球大気圏を完全に覆う。
とすれば、大気の乱れによる異常気象、異常現象が起こる。

映画でも大気との接触による高熱の発生、雲等の発生が見られたが、
地球規模で高熱が循環し全ての物が燃え尽きてしまうのではないか。

また大西洋のど真ん中で地球に穴をあけていたが、コアに到達するずっと以前に地下からの熱で、
穴に落ち込んだ大西洋の海水が加熱され蒸発し、これまた異常気象の発生でどうなるかわからない。

宇宙船が大西洋=海洋底を選んだのは、地殻が薄いからとも考えられるが、
そもそも地殻はマントルなどに比べて柔らかく、海底が掘りやすいということではない。

低い場所/深い場所(コアから近い場所)を選んだといってもコアまでの何千kmに対して
せいぜい10km程度の差であり、大した意味は思いつかない。

また、直径13000km程度の球体(=地球)に直径4800kmの円形の物体が取り付くわけだから、
地球の湾曲は無視できず、超大型宇宙船自体が蓋のような形状をしている必要がある。

まあ、空想物語だからそんな細かいことは無視して楽しめばいい、と思える人には超楽しい。

エイリアン・クイーンは「エイリアン2」かよ、と思った。
宇宙人はどうして裸なの、と思うSFが多いが、本作のエイリアンは有機体(?)の宇宙服を着ている。
ちょっとしたら多くのSFでも宇宙服に見えない衣類をまとっている設定なのかもしれない。

予告の「重力を操るのか」ってもともと知ってるだろ。
原文は「it has it's own gravity」

「上げて落とす気だ」は「What goes up must come down. 」
Blood Sweat and Tears の「Spinning Wheel」の一節である。

 

 

           

 

  アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅  

ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、アン・ハザウェイ、ヘレナ・ボナム・カーター、サーシャ・バロン・コーエン。

前作のラストで、アリスは父の残した帆船ワンダー号で中国への貿易の旅に出る。
帰還の途中、マラッカ海峡付近で海賊に追われるが、船をわざと大きく傾けて浅瀬を通過し海賊を退ける。

そして帰国。

母(リンゼイ・ダンカン)と再会するも、前作でアリスが中国貿易を提言したアスコット卿は亡くなっており、
アリスが婚約を蹴ったハーミッシュ(レオ・ビル)が後を継いでいた。

アリスは中国女帝からもらった派手な服でハーミッシュの結婚パーティに行くが、
自宅が借金の形になっていて、返済はワンダー号、アリスは船長から事務員との約束になっていた。

アリスは頭にきて部屋を出、青い蝶(前作の最後で羽化したアブソレム、声:アラン・リックマン)を
追って、アスコット卿の部屋に入る。

アブソレムは部屋の鏡の中に入っていき、アリスもそれを追う。
アブソレムはアリスの助けが必要と言い、ワンダーランドへの扉を示す。

アリスが扉を開けるとそこは空中で、落下したアリスは、茶会をしているみんなと再会する。
しかし、そこにはマッドハッターの姿はなかった。

白の女王、ミラーナ(アン・ハザウェイ)は、マッドハッターはおかしくなったと言い、
アリスはその様子を見に行く。

最初はアリスを疑っていたマッドハッター(ジョニー・デップ)だが、異変の理由を語り始める。
かつて、自分が家を出た後、「何とかの日」に一家が火事で死んでしまったはずなのに、
その現場に自分が子供のころ作った小さい帽子が落ちていたというのだ。

あの火事の中、帽子が助かったのなら家族も助かっているかもしれない、と
マッドハッターはアリスに同意を求めるも、アリスは死んだ者は還らないと言ってしまう。

落胆してアリスを追い返すマッドハッター。
戻ってきたアリスは、白の女王に時間をさかのぼって、家族を助けてほしいと頼まれる。

時間(タイム)の持つクロノスフィアがあれば時間を行き来できるが、タイムのところに行けるのは
この世界の外の人間(つまり、アリス)だけだという。

大きな振り子時計の中に入ったアリスは、タイムの支配する世界に着く。
しかし、タイム(サーシャ・バロン・コーエン)は過去はやり直せないと冷たい。

アリスが隠れていると、タイムの下に赤の女王、イラスべス(ヘレナ・ボナム・カーター)が来て、
クロノスフィアが欲しいと言い出すが、タイムは断る。

アリスは世界の時刻を司どる大時計のエネルギー源とされるクロノスフィアを盗み出すことに成功。
逃げる途中クロノスフィアを落とすと、それはタイムマシンに変身し、アリスはそれに乗って時間の海に乗り出す。

アリスは時間の海を遡って、マッドハッター、タラント・ハイトップの子供時代に着く。
そこで子供のタラントは小さな帽子(のブローチ?)を作り、父、ザニック・ハイトップ(リース・エバンス)に見せるが、
基本ができてないと一喝、直そうとして壊してしまい、挙句ごみ箱に捨てる。
タラントはショックで家を出てしまう。

しかし、その後、ザニックはその小さい帽子をゴミ箱から取り出し大事にしまう。

アリスは再びクロノスフィアに乗り、戴冠式の日にたどり着く。
姉であるイラスべスが次の女王として王冠を授かる式典だったが、ザニック・ハイトップの作った冠は
イラスべスの変わった頭にはうまくはまらず、壊れてしまう。

イラスべスは激怒するが、父王はあきれ返り、王位は妹のミラーナに譲ると言ったため、
イラスべスは怒りでますます頭が膨張し、ミラーナに八つ当たりしてその場を去っていく。

アリスはイラスべスの頭が膨張した原因を探ろうと、再び時間を遡っていく。

ある日、仲良しの姉妹だったイラスべスとミラーナは母妃の作ったタルトを夢中で食べていた。
母にもうやめろと言われたときにはあと1つになっていた。

ミラーナはその1つを取って自室に戻り隠れて食べ、食べかすはイラスべスのベッドの下に押しやった。
母妃がイラスべスとともに部屋に入ってきて、誰がタルトを食べたのかと聞いたが、ミラーナは白を切る。

食べかすを見つけた母妃がイラスべスを叱るとイラスべスは部屋を飛び出す。
イラスべスが何かにぶつかって頭が腫れたと知っていたアリスは、たまたま運ばれていた柱時計に
イラスべスがぶつかりそうになるのを防ぐが、イラスべスは転んで噴水の縁石に頭をぶつけ、
頭が大きく腫れあがってしまう。結局過去は変えることができないのだった。

アリスはマッドハッターの家族の死の真相を知るため「何とかの日」に移動する。
そこでは家族が生きていたが、ドラゴンが火を噴き、町を焼き尽くしていた。
そして赤の女王が、ハイトップの家族全員を拉致していったことを知る。

現在に戻ったアリスは再びマッドハッターのもとを訪れる。
家族が火事を逃れて赤の女王にさらわれていたことを伝えると、
死に掛けていたマッドハッターは生気を取り戻し、アリスと一緒に家族を探しに行く。

直感で家族の場所を探り当てたマッドハッターだが家族は見当たらない。
小さくされてアリの巣観察箱に入れられていた。

赤の女王が現れ、ついにアリスからクロノスフィアを奪い取り、タイムマシンに乗っていく。

その頃、世界の時間の大時計はクロノスフィアがなくなったため崩壊し始めており、
時計の機械たちが必至で支えていた。

アリスを追っていたタイムはアリスとともにイラスべスを追う。
その頃、イラスべスは自分の頭が腫れあがった原因の日に行き、ミラーナが嘘をつく瞬間を待っていた。
そして、突然ドアを開けて「ほら、嘘をついた」というが、子供の時分と目があったため、
世界の秩序が崩壊し、イラスべスの周りから錆びついて動かなくなってしまう。
クロノスフィアを取り返したアリスは、世界の大時計のもとに走る。
ミラーナは錆びついて固まったイラスべスを抱えて走る。

世界はどんどん錆びついていき、アリスがクロノスフィアをセットし直す寸前で全部が錆びつくが、
クロノスフィアのパワーが勝り、世界は元に戻る。

ミラーナはイラスべスに嘘を謝り、マッドハッターの家族も元に戻る。

アリスはワンダーランド(アンダーランド?)に別れを告げ、元の世界に戻る。
とそこでは母が、ワンダー号を手放す書類にサインする寸前だった。

アリスはサインしても良い、母のためなら事務員でもやる、というと、
母は立ち上がって契約書類を破り、家を捨ててアリスとともにワンダー号に乗ることを選ぶ。

船長に戻ったアリス、母も正装してワンダー号に乗り込むのだった。

前作は6年前の公開。
映画の中の設定では、アリスは中国への3年間の航海からの帰還となっている。
しかし、ラストシーンなどはすっかり忘れてしまっていたので、船長になっていたのも
そういえばそうだっけ状態。

あまりにも主要キャストのキャラが強烈でストーリーの記憶が薄れた。

赤の女王と白の女王の確執、あの頭の原因などが描かれるが、もともとそういう想定だったのか、
後から取って付けたのかは不明。

「何とかの日」は完全に失念。
ひょっとしたら「鏡の国のアリス」に関係する「ガイ・フォークスの日」だったかもしれない。
ガイ・フォークスは1605年に起きた「火薬陰謀事件」( Gunpowder Plot)の
犯人の一人で、今では事件の代名詞として語られる人物。

男性を「ガイ」(Guy)と呼ぶ語源の人物でもある。
一方「鏡の国のアリス」は1871年に出版されている。

「不思議の国のアリス」の続編の「鏡の国のアリス」と同じタイトルだが、
前作ですでにアリスは子供ではなく成長しており、今作はさらにそのあとの物語なので、
原作とは時系列が異なる。

ミラーナ(アン・ハザウェイ)の子供のころは、アメリア・クローチ。
アナソフィア・ロブの小さいころにちょっと似ている。
何本かの映画には出ているようだが、詳細は不明。

イラスべス(ヘレナ・ボナム・カーター)の子供のころはレイラ・デ・メザ。
名前からしてスペイン系かフランス系かと思いきや、イギリス人。
大きくなったら、マーガレット・サッチャーに似てくる気がする。

ジョニデの父親役の、リース・エバンスはIfansとつづる。
本名のEvansをウェールズ風につづったものらしい。

 

 

      

 マネーモンスター 

ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ジャック・オコネル、ドミニク・ウェスト

**

リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)は、TVの人気経済番組「マネーモンスター」のMC。
パティ・フェン(ジュリア・ロバーツ)はその番組のディレクター。

生放送直前のスタッフらの緊迫した動きが描かれる。
先週の番組ではアイビス社の株が確実有望だとして押していたが、突然暴落してしまった。
アイビス社のCEOウォルト・キャンビー(ドミニク・ウェスト)は、投資ブログラムのバグで
不可抗力だったと弁明した。

番組では今週、ウォルト・キャンビーを呼び、リーが直接、追及する予定だった。

しかし、出演は突然キャンセルされ、代わりにCCO(広報担当役員)のダイアン・レスター(カトリーナ・バルフ)が、
アイビス社から中継で参加することになっていた。

そして、生放送開始。
例によってリーは台本無視の進行、パティの指示もよく聞かず語りを続ける。

その頃、一人の男が2つの大きな箱を持って通用口から局に入ってくる。
守衛も全く疑わずに男を通す。

男は「マネーモンスター」のスタジオに入り、セットの後ろでうろうろしている。
パティは男の存在に気づき、カメラにその姿を追わせるが、リーの仕込み? と思った矢先、
男はセットの前に出て銃をぶっぱなす。

驚いて放送を切るパティだが、男は放送を継続しなければ、リーを撃つと脅し、パティはやむなく放送を再開する。
男は箱の中から、爆弾ベストを取り出しリーに着用させる。
男は起爆装置のスイッチを押し、手を放すと爆発する仕掛けだという。
男は全財産の6万ドルをアイビス社に投資し全て失ったのは、番組でリーが推したせいだ、と言う。
6万ドルなら補てんしてやるというリーに対し、自分以外にも損をしたものはおり、合わせて8億ドルに上る、
自分は株が暴落した理由を知りたいと言う。

2つの爆弾の一つはアイビス社のウォルトに着せるつもりだったという。

男の正体がカイル・バドウェル(ジャック・オコネル)であることはすぐにわかった。
警察も到着し、ネゴシエーターを待つばかりだった。

パティは落ち着いてイヤホンでリーに指示を出し、カイルにアイビスのダイアンと話をさせるが、
バグだというばかりで一向にらちが明かない。

カイルは怒ってモニターを撃ち、パティも真相を明らかにするようダイアンに迫るが、
ウォルトは自家用機の中で連絡がつかない。
また、これ以上の真相究明にはダイアン以外の役員がこぞって反対する。

パティはプロデューサーの一人のロン・スプレッチャー(クリストファー・デーナム)をアイビス社に走らせ、
インタビューを指示するが、対応を拒否される。
しかし、ダイアンがロンを社内に入れ、ダイアンはウォルトに真相を喋らせると約束するが、役員に罵倒される。

その間にもリーとカイルとのやり取りは続く。
パティもリーに指示を出しながら、ロンをSEC(証券取引委員会)に走らせるなど、暴落の原因を探る。

リーは価格は需要と供給のバランスで決まるから、視聴者にアイビス社株を買うよう勧める。
上がった株価が自分の命だ、命を救ってくれと嘆願するリー。
一瞬上がったかに見えた株は一転値下がりし、リーは落胆する。

ダイアンは投資プログラムのプログラマーを探し、バグの原因を探そうと考えるが、
なかなか見つからない。
ウォルトの所在も未だはっきりしない。

警察はネゴシエーターに話をさせるが失敗。
妊娠中の恋人を連れだして説得を試みるが、カイルが投資した金は
死んだ母の実家を売ったものだと知った恋人は、怒りまくり、カイルに死んでしまえと罵る。

その間、警察はダクトからスタジオに入り、スタッフを次々と脱出させる。
また、スタジオの上部通路に狙撃手を配置する。

警察の作戦は、カイルの持つ起爆装置を撃てば爆弾が爆発してしまうため、
リーに装着された爆弾ベストの受信機を狙撃し、爆発しないようにするというもの。
成功確率は80%、リーが生き残る確率はさらにその80%。
署長のパウエル(ジャンカルロ・エスポジート)はしぶしぶ作戦にゴーを出す。

それをそばで聞いていたTV局のガードウーマンは、パティの会話に割って入り、
警察がリーを撃とうとしていると告げる。
それは直ちにリーに伝わり、リーは体を交わして狙撃は失敗。
リーはカイルを盾に撃たれまいとする。

一方、ダイアンはアルゴリズムを組んだ韓国人と接触。
投資プログラムは同じ銘柄を大量に長く持つことはなく、
1日で8億ドルの損は出せない、つまり、誰かが手動で操作したと聞かされる。

SECで情報を得たロンは、暴落の日アイビス社の自動取引がいつもの90%減だったことを知る。
パティはロシアのハッカーに事の次第の調査を依頼。
ウォルトがどこかとメールをやり取りし何度も「マンボ」と書いていることを知る。

その頃、やっとウォルトが帰国。
ダイアンは謝罪記者会見を提言し、パティの局に独占インタビューさせる約束だと告げる。
ウォルトとダイアンは車で会見場のシティホールに向かう。
ダイアンはウォルトの携帯を盗み見し、ジュネーブではなく南アフリカに行っていたと知る。

その情報を得たパティはウォルトが南アフリカの鉱山に出資、ストを扇動して株価を操作するつもりが、
ストの指導者「マンボ」の懐柔に失敗し、損を出したことを知る。

ウォルトの帰国を知ったリーはカイルを盾に、カメラマンのレニーを連れて徒歩でシティホールに向かう。
野次馬がカイルトリーを囲み騒然となる中、イヤホンを渡そうとしたロンがカイルに撃たれる。

その様子をTVで見てしまったウォルトはシティホールから逃げようとするが、
間に合わずカイルとリーに遭遇する。

カイルはリーの爆弾ベストをウォルトに装着させるが、この時点でカイルはリーに爆弾ではなく
粘土だと既に明かしている。

パティはイヤホンでリーに指示を出し、ウォルトの株価操作、投資失敗を暴いていく。
南アでの工作が失敗に終わったことを暴露されたウォルトは、謝罪。
それに満足したカイルはリーの止めるのも聞かず、起爆装置から指を離し、狙撃手に射殺される。
カイルが明かしていた通り、爆弾ベストは爆発せず、リーとウォルトは助かる。

リーは局に戻ってパティと仲直りする。
番組で明らかになったウォルトの工作についてSECが捜査に入ることを伝え、映画は終わる。

物語の主題でないことは重々承知の上で敢えて指摘すると、株価の暴落と投資の失敗はリンクしない。
ウォルトが投資に失敗したことが明るみに出て、株価が暴落したのならわかるが、
株価が暴落したことでウォルトが不正に8億ドルを手にすることはできない。

アイビス社が南アでの鉱山投資ファンドを販売し、散々金を集めたところでストになり、
鉱山が立ちいかなくなって投資ファンドも破綻、大勢の一般投資家が損害を被った、ならわかる。

いずれにせよ、映画ではウォルトもアイビス社も投資家も大損こいたわけで、
ウォルトが私腹を肥やしたとか、8億ドルをどこかに隠したとかではなく、
「ペントハウス」の投資顧問とはかなり異なる。

これはあとから気づいたことだが、2つの爆弾ベストを用意し、一つはリーに装着させたものの、
もう一つはスタジオに置いたまま、リーとカイルはスタジオを後にしている。
当然ながら、直ちに爆弾処理班が残りの爆弾ベストを処理にかかるわけで、爆弾が本物かどうかも
ほどなく分かったはずだ。

とすれば、リーとカイルがウォルトのところまで歩いていく前にカイルは狙撃されてしまうので、
ここは脚本の「穴」というべきではないだろうか。

ともあれ、リーとカイル、パティのやり取りはなかなか面白く徐々に感情が変わっていくところも面白かった。
パティ、ダイアン、恋人のモリー、と女性陣が自己主張が強いのは監督がジョディ・フォスターだからか。

 

 

      

 

 

 

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