ボンドはマカオのカジノでチップを両替すると、400万ユーロの現金が支払われる。
しかし、上海の射殺現場にいた女、セブリン(ベレニス・マーロウ)が
ボンドにガードマンに殺されなければ、ボスの所へ連れて行くと言われる。

ボンドは3人のガードマンを倒し、セブリンのヨットで廃墟の島(軍艦島)に向かう。
島には、かつてMI6の所属だったと言うシルバ(ハビエル・バルデム)がいて、
香港時代に拘束され、救出されなかったことを恨んで、Mに復讐すると言う。
ボンドとシルバの対決でセブリンは殺されるが、ボンドはQの新兵器で救援を呼び、シルバを拘束する。

シルバはMI6に連行される。
Mはシルバにあった後、一連の事件の責任を議会公聴会で審問されることになり、MI6を出る。
Mはボンドにシルバの本名(ティアゴ・ロドリゲス)と中国での命令無視で切ったことを伝える。

シルバのPCはQが解析しようとしていたが、逆にMI6のシステムに侵入されてゲートが開錠、
シルバは地下通路を通って逃げてしまう。

シルバは警官に化けてロンドンの地下鉄に逃げ、仲間と合流して公聴会の行われている議会に向かう。
ボンドはシルバの狙いがMだと断定、議会に向かうが、一瞬早くシルバたちが突入し、銃撃戦となる。

実戦経験のない堅物のはずのマロリーも協力し、シルバを撃退。
Mは秘書のタナー(ロリー・キニア)の車に乗るが車はタナーを置き去りにして発車、
運転していたのはボンドだった。

ボンドは車をアストンマーチンDB5に乗り換え、Mをスコットランドの実家に連れて行く。
ボンドはMを餌にシルバを誘い込むようQに仕掛けを依頼する。

スカイフォールの実家では、キンケイド(アルバート・フィニー)が留守を守っていた。
ボンドが死んだと言うので武器もほとんどが売り払われていた。
わずかに残った猟銃と弾薬、それにダイナマイトなどを利用してシルバを待伏せる。

シルバの部下が車でやってきたが、次々と罠にはまり、全滅。
然し、シルバと別の部下はヘリで接近、激しい攻撃を仕掛ける。

ボンドはキンケイドにMを委ね、地下の避難トンネルから教会へ行くよう指示する。
激しいシルバの攻撃もボンドの反撃に遭って殆どが死に、シルバと2名ほどが残ることとなった。
ボンドは、この二人も倒すが、その際結氷した湖に落水し、ぎりぎりで助かる。

一方、Mは最初の襲撃で負傷。
何とか教会にたどり着いたもののシルバに追いつかれる。
シルバは一緒に死のうとMに銃を突きつけるが、追いついたボンドにナイフで刺されて絶命する。

しかし、Mの銃創は重く、Mはボンドの手の中で息絶えてしまう。
ボンドはMI6に戻り、マロリーに呼ばれる。

「任務に戻る用意はできたか。」新Mの問いかけにボンドは新しい指令書を手にするのだった。

**

端から飛ばしっぱなしの展開で気が抜けない。
過激度が増しているように思える。
これでは、イーサン・ハントや、ジェイソン・ボーン、アーロン・クロスもタダでは済まない。
予告で出てきたシーンの大半が序盤に出てきたのも意外だった。

まさか、ジュディ・ディンチがいなくなるなんて思わなかったが、レイフ・ファインズが後釜になるのもびっくり。
一部批評家が心配しているようにダニエル・クレイグのヘアスタイルがかなり厳しくなっている。

エンドクレジットの最後だったかな、ボンドはまだ続く的なメッセージがあった。
Bond23(今作)はMGMの財政問題もあって、前作から4年後の公開となったが、
Bond24(2014)、Bond25は2年おきの公開が計画されている。

ジェームス・ボンド役はダニエル・クレイグが続投の予定。
また、Bond24とBond25は、「カジノ・ロワイヤル」と「慰めの報酬」のように
ストーリー的に繋がったものになると言われている。