DVD鑑賞(4)

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 モール・コップ  

ケビン・ジェイムス、ジェイマ・メイズ、キーア・オドネル、ライニ・ロドリゲス 

**

ポール・ボラート(ケビン・ジェイムス)は、何度も警察官訓練学校で採用試験に挑みながら、低血糖症の影響で不採用。
メキシコ移民の妻はポールと結婚して市民権が得られたとたん、娘のマヤ(ライニ・ロドリゲス)を捨てて逃げて行った。

ポールは今はショッピング・モールでセグウェイを駆りながら警備員をし、新人ベック(キーア・オドネル)に仕事を教えている。

ポールはモールで働くエミイ(ジェイマ・メイズ)と出会い、好きになる。
しかし、エミイの店のオーナーの反目でなかなかうまくいかない。

そんなある日、モールが強盗の一味に襲われる。
一味は、ほとんどの客を追い出し、銀行にいたエミイらを人質に立てこもる。

ポールは強盗の侵入を知らず、早目に閉店したゲーセンで時間をつぶしていた。
そして、強盗たちと遭遇してしまう。

強盗一味の首領はなんと新人のベックだった。
外は警察が取り巻いて、こう着状態になるが、異変に気付いたポールが次々と対抗策で犯人一味を翻弄。

低血糖症で意識を失う危機に遭遇しながらも飴でピンチをしのぎ、何とか全員をやっつけてしまう。
細かいいきさつは省略する、というより見た直後に忘れてしまった。

**

日本未公開。
全米で1億5千万ドル近い興収をあげ、2009年の興収19位に入っているヒット作。

しかし、大したひねりもなく、展開もありきたり。
見ているときは結構面白く、笑えるシーンも多いのだが、終わってしまうとよく覚えていない類の映画。

ケビン・ジェイムスはもともとはTVの役者さんらしい。
「最後の恋のはじめ方」(Hitch)で、ウィル・スミスから指導を受けるでぶっちょのアルバート。
アダム・サンドラーと「チャックとラリー おかしな偽装結婚」のラリー。

  

 


 
 

 ザ・インターネット 

サンドラ・ブロック、ダイアン・ベーカー、ジェレミー・ノーザン

**

アンジェラ・ベネット(サンドラ・ブロック)は自宅でプログラムのバグ取り、ウィルスソフトの解析などを行うコンピュータ・エンジニア。

近所づきあいはほとんどしない、唯一の肉親である母はアルツハイマーで療養施設に入っているが娘のこともわからない。
顧客のデール(レイ・マッキノン)から食事に誘われても先約があると断り、宅配ピザを取るような性格。
フリーのエンジニアを止めてデールのいるカシードラル社に就職しないかと誘われている。

アンジェラは今日もESCキーを押すとファイルの中身を破壊するウィルスと格闘していた。
そのデイルからFDが宅配便で送られてきたので、ついでにそのウィルスをデイルに送るよう託し、
デイルのFDを開くと、政府の機密情報にアクセスできるソフトだった。

すぐにデールから電話があり、電話で言えない話があるから会いたいと言うが、アンジェラは旅行に出かけるからダメと断る。
デールはアンジェラが旅行に出る前に着くからと、会う約束を取り付ける。

しかし、その夜、自家用機でLAに向かったデールは、空港に着く直前、計器の異常で建造物に激突して死ぬ。
何も知らないアンジェラは訝しく思いながらも旅行に出る。

旅先で、アンジェラは、ジャック・デブリン(ジェレミー・ノーザン)というコンピュータ・エンジニアと偶然知り合いになり、
ジャックのクルーザーで懇意になるが、ジャックはアンジェラの体だけでなくFDをも奪おうとする。

這う這うの体でジャックを倒し、ゴムボートで逃げ出したアンジェラだが操縦を誤って岩礁に乗り上げる。
漁師に助けられ、3日ほど眠っていてアンジェラ。
気が付いてホテルに戻るが既にチェックアウトしているという。

着替えも荷物もなく、途方に暮れて大使館へ行くと係りの女性が、アンジェラを「ラス・マルクス」と呼び、
仮の渡航証明を出すという。

ラス・マルクスとして帰国したアンジェラ。
デーブに連絡を取ろうとするが、死亡したと告げられ、アンジェラ・ベネットと告げるとアンジェラはすでに社内にいるという。

自宅に戻るとそこは売出し中で、がらんどうだった。
警察を呼ぶもアンジェラ・ベネットと信じてもらえない。

挙句、ラス・マルクスは犯罪歴があって手配中ということになり、逮捕されそうになる。
それは例のジャックがラス・マルクスのデータを改ざんしたものだった。

その場を逃れたアンジェラは、なじみの精神科医アラン(デニス・ミラー)に助けを求める。
アランはFBIの知人に連絡すると話し、協力を約束する。

しかし、途中で持病の発作で倒れたアラン。
入院先の病院で、何者かにデータを改ざんされ、投与された薬剤がもとで死んでしまう。

アランのBMWで逃走するアンジェラ。
しかし、その車は盗難車として手配されており、アンジェラはついに警察に逮捕されてしまう。

アンジェラは、デールの送ってきたFDに陰謀があると読む。
つまり、ゲートキーパーなるセキュリティシステムを売るために、政府機関や金融、交通などのシステムをハッキングし、
ゲートキーパーを導入しているところだけがハッキングを免れるように仕組んでいたのだ。
また、ゲートキーパーは不正アクセスソフトによって、ひそかに種々のデータの改ざんを可能にする機能も備えていた。

留置場で弁護士はアンジェラの話を全く信じない。
唯一の懇意だったアランは死亡、母も自分がわからない。
万事休す、と思ったところへ、FBI捜査官がやってきてアンジェラを救い出す。

これで助かったと思ったアンジェラ、しかし、捜査官はアランの知らない話を語りだし、ジャックの一味だと分かる。

アンジェラは、捜査官をかわして逃げ、カシードラル社に乗り込んでいく。
そこにはアンジェラに成りすました偽のアンジェラ・バネットがいるはず。

空いた端末からうまく入り込み、アンジェラ・バネットを特定。
偽の火災報知を流して社員を退避させ、アンジェラの席でデールに送ったウィルスのFDを発見、
さらにはゲートキーパーの不正アクセスソフトをコピーする。

そして、セキュリティの展示会のカシードラル社のデモ端末から、不正アクセスソフトをメールでFBIに送りつける。
しかし、追ってきたジャックと偽のアンジェラ・バネット=本物のラス・マルクス(ウェンディ・ガゼール)につかまる。

二人はデモ端末でアンジェラのメール送信を阻止すべくESCキーを押した途端、ファイルの中身は消えてしまった。
そう、アンジェラがデールに送ったFD=さっき取り返したものを仕込んでいたのだ。

展示会の裏手で逃げるアンジェラと追うジャックとラス。
ラスはジャックに誤射されて息絶え、ジャックもついにアンジェラに倒される。

アンジェラの通報がもとになり、ゲートキーパーの会社の社長は逮捕される。
アンジェラは身分を隠して母のいる療養所の職員としてコンピューターとは無縁の世界に住むのだった。

**

1995年(日本公開は1996年)当時、日本では個人のインターネット利用率はせいぜい数%。

映画が当時のアメリカ社会の実情を表しているとすれば、ネットの利用法としてそれはそれですごかったと思うが、
操作コマンドはtelnetであり、回線はモデム接続であり、ブラウザはネットスケープ・ナビゲーターの時代。
インターネット・エクスプローラーがバージョン3となってやっとまともに使えるようになった頃。

一般には、ネットを通じて直接データを改ざんするなんて思いもよらなかったというか受け入れられなかったのではないか。
興収は5千万ドルと当時としてはまずまずだと思うが、ユーザの評価は意外と低い。

今見てもなかなか面白いというか、今見ると逆に現実味のある展開で、得体のしれないそら恐ろしさというよりも、
あり得る怖さの感が強い。
いつだったか、つい最近だが、警察の犯罪者DNAデータベースに合致して逮捕された男が、
余りにも強硬に無実を訴えたため、再検査を行ったらデータベースの情報とは違っており、
どうやらデータベースの誤登録で、全く関係ない別人=真犯人の情報が入っていたとのことだった。
どこでどう間違ったかわからず、当然真犯人も闇の中。
このケースは改ざんではないが、データが間違っていた場合の恐ろしさを感じさせる。

ただ、今回の映画では直接登場する敵役が少なく、相手の組織としての「悪度」はややしょぼいし、
善人側にももう少しコンピュータに詳しい強力な助っ人がいた方が面白かった、と思うのは今の時代だからかもしれない。

  

 

 
 

 スモーキング・ハイ 

セス・ローゲン、ジェームズ・フランコ、ダニー・マクブライド。

**

デール・デントン(セス・ローゲン)は、裁判所の召喚状配達人。
配達する際にいろいろな扮装でコスプレ(といっても特定の職業の制服をまねするだけ)が趣味。

高校3年生のアンジー・アンダーソン(アンバー・ハード)と付き合っていて、
そろそろ両親に会ってくれと言われているが、仕事の都合で行けなくて怒らせている。

マリワナの売人、ソール・シルバー(ジェームズ・フランコ)からは上客と思われていて、
今日もちょっとすごい新種の「パイナップル・エクスプレス」を仕入れて吸っている。

そして、その夜、いつものように召喚状を届けようとある家の前で待機して「草」を吸っていたところ、
やってきた婦人警官(ロージー・ペレス)がその家で、テッド(ゲイリー・コール)と一緒に男を射殺する。

焦ったデールは「草」を捨ててその場から逃げるが、たちまちソールに関連することがばれてしまう。
デールはソールにも危険が及ぶと思い、ソールを連れて逃げるが、テッドの仕向けた殺し屋は、
ソールへの草の卸のレッド(ダニー・マクブライド)を脅して、アンジーやソールの親戚にも手を伸ばす。

結局いろいろあって、テッド一味にレッドは撃たれ、ソールがつかまり、デールはテッドの隠れ家に乗り込む。
そこでもゴタゴタがあって、瀕死のはずのレッドも加わって、敵一味と大乱戦になり、最終的には勝利する。

こうしてボロボロになりながらも、デール、ソール、レッドの3人は意気揚々と帰っていくのだった。

**

日本未公開。
27M$の製作費で、87M$を稼いだ(スタジオにとっての)優良作。

中身は関係者の勘違いで物語が進行するくだらないグダグダコメディだが、結構派手派手シーンもあり、
キャストも面白いので、台詞はちょっと下品なものもあるが、お気楽に見ることができる。

レッド(ダニー・マクブライト)の不死身ぶりが笑える。

  

 


 

 俺たちステップ・ブラザース−義兄弟− 

ウィル・フェレル、ジョン・C・ライリー、リチャード・ジェンキンス、メアリー・スティーンバージェン。

***

ロバート(リチャード・ジェンキンス)は、講演に来たナンシー(メアリー・スティーンバージェン)に一目ぼれ。
お互いに恋仲になり、再婚を決意するが、問題はお互いのパラサイト・シングル・ダメ息子。

ロバートには40歳のデール(ジョン・C・ライリー)、ナンシーには39歳のブレナン(ウィル・フェレル)。

4人でロバートの家に同居することになるが、息子たちはお互いわがまま放題に育てられいがみ合うばかり。
ついにはバットとゴルフクラブで殴りあう大喧嘩に。

しかし、ある意味似た者同士で、ストレスがあると夢遊病で家じゅうめちゃくちゃにするところまで同じ。

そこへ、ブレナンの弟で自信家で実業家としても成功しているデレク(アダム・スコット)がやってくる。
ロバートの夢であるヨットで世界一周の手助けに家を高値で売るという。

弟を毛嫌いして会いたがらないブレナン、ロバートにないがしろにされて頭にくるデール。
二人がツリー・ハウスにいると、デレクが挑発、デールが殴り倒してしまう。

これで一気にブレナンとデールが打ち解ける。
(ついでに、デレクに不満を持っていた妻アリス(キャサリン・ハーン)もデールに惚れこんでしまう)

仲良くなったのは良いが、ロバートに言われた就職面接まで二人で行き、ことごとく失敗、
(一か所の面接ではセス・ローガンが登場する)
挙句はグループを組んで会社を興そうとして、PV作りでロバートのヨットを壊してしまう。

このことが原因で、ロバートとナンシーは言い争い、ついには離婚することに。
家も売って別れることになった。

再び仲たがいするデールとブレナンだったが、一念発起して一人暮らし、就職することになった。
ブレナンは弟の会社で、デールは食堂で働くことに。
やがて、まじめに働いて、それぞれがそこそこ自立できるようになった二人。

ブレナンは弟の会社の主催するワインパーティの企画運営をし、デールの店を仕入れに使う。
そして、ナンシーとロバートも呼び、パーティは成功したかに見えたが、仕込みのバンドが切れて暴走、一転失敗ムードに。
そこで、ロバートの後押しもあって、デールとブレナンが舞台に立ち、パーティは大団円、商売も大成功となる。

6か月後、ブレナンはセラピストの女医と結婚、ブレナンとデールの会社は大発展し、いまや大金持ち。
ロバートとナンシーはよりを戻し、ロバートは壊れたヨットをツリーハウスに改造して息子たちを喜ばせた。
そう、商売には成功しても幼稚っぽさは抜けきっていなかったのだった。

***

中年再婚夫婦の連れ子がいがみ合うが、家を追い出されそうになって、手を組んで結婚を阻止する話だと思ってました。

いい大人だけど、態度や行動は子供のまま。
二人が尻をたたかれたり、おもちゃに喜々とするところは大変キモいです。

日本では劇場未公開ですが、堂々たる1億ドル映画です。

  

 

 

 ヘル・ボーイ ゴールデン・アーミー 

ギレルモ・デル・トロ監督、ロン・パールマン、セルマ・ブレア。

***

冒頭、ヘルボーイの幼少の頃、博士が寝物語に「ゴールデン・アーミー」の伝説を読んで聞かせる。

それから何十年、ヘルボーイは、超常現象捜査防衛局(BPRD)で、働いていた。
前作で
、ヘルボーイの愛を受け入れたリズ(セルマ・ブレア)とは痴話げんかしてたりして。

さて、ニューヨークでのオークション会場。
「マトリックス2」のツインズのようなヌアダ王子(ルーク・ゴス)が現れ、会場を壊して王冠を持ち去る。
怪物が暴れているのを聞きつけて退治に来たヘルボーイ。
しかし、なるべく人目に触れないようにという当局の思惑とは別に怪物退治の際に人前に出てしまう。
人々はヘルボーイに助けれながら差別的視線を送る。

ヌアダ王子は、ゴールデン・アーミーの復活とそれをコントロールするための王冠を手に入れようとしていた。
オークション会場にあったのは、3分割された王冠の一つ。

王子はゴールデン・アーミーを封印して人類との休戦を守る父王を殺して残りのパーツを手に入れようとする。
しかし、王子の双子の妹、ヌアラ王女が最後のパーツを隠していた。

ヌアダ王子とヌアラ王子は、同調/共鳴する間柄で片方が怪我をすれば片方も傷つく。

結局は、最後のパーツが王子の手に入り、王冠は完成。
ゴールデン・アーミーは作動開始する。

ゴールデン・アーミーを叩き壊すヘルボーイとその仲間だが、ゴールデン・アーミーは自己復活してしまう。

阻止するには、王冠を手に入れ、王の宣言をしたヌアダ王子に異議を唱えこれを倒すしかない。
ヘルボーイはタイマンの戦いを挑むが、王子は強くヘルボーイは劣勢を強いられる。

しかし、ヌアラ王女が自身の胸を短剣で突き、同時にヌアダ王子もそれに共鳴して命を落とす。

ヘルボーイはリズに妊娠を明かされ、二重の喜びに浸るのだった。

**

ギレルモ・デル・トロのクリーチャーはいつもおどろおどろしい。
可愛さがまったく感じられないところがすばらしい。

ヘル・ボーイのロン・パールマンは、特殊メイクが要らないといわれるほどヘルボーイにぴったり。
赤く塗って面をかぶれば完成?
1950年生まれだから、この映画撮影時は57歳くらいだ。
普通のメイクだとちょっとウィル・フェレルに似てなくもない。

アンナ・ブレアは1972年生まれ。もっと若く見えるが、撮影当時は35歳くらい。
ロン・バールマンとは年の差22歳。
石田純一と東尾理子だと思えば理解できなくもないが、現実には許したとしても親父激怒でしょうね。

半魚人のエイブ・サピエン(ダグ・ジョーンズ)は、水生生物のため、呼吸装置を首の周りにつけているが、
便座をかぶったやつとか言われて立腹するなど、コミカルなシーンもある。

ヌアラ王女(アンナ・ウォルトン)は、普通の顔だとそうは見えないのに、
この映画の特殊メイクだとしょこたん(中川祥子)に見えた。
あごが縦に小さいところが輪郭的に似ているのかも。

  

 

 エージェント・ゾーハン 

アダム・サンドラー、ジョン・タトゥーロ、エマニエル・クリキ、ロブ・シュナイダー。

***

イスラエルの特殊工作員、ゾーハン(アダム・サンドラー)は、休暇中に呼び出され、
かつて捕えたパレスチナのテロリストの首謀格ファントム(ジョン・タトゥーロ)の殺害を命じられる。

凄腕のゾーハンには密かな夢があった、それはアメリカに行ってヘア・スタイリストになること。
両親にお前はゲイか、と笑われながらも、ヘアスタイルの本とハサミを手に夢見る日々だった。

単身、ファントムの潜伏地に乗り込んだゾーハンは、格闘の末ファントムの投げた手榴弾で爆死、、
と見せかけて、アメリカに潜入する。

自分で髪を切り、偽名を使ってヘアスタイルブックの著者の店を訪ねるが、
時代遅れの風体に体よく追い返される。

美容室に就職しようとするが、次々と失敗、街でゾーハンを見破ったイスラエル人の電器屋に行く。
そこで、パレスチナ人女性、ダリア(エマニエル・クリキ)の美容室を勧められうまく取り入って何とか働けることに。

とてもカットは任せられないとするダリアだったが、美容師が1人辞めてしまい、やむなくゾーハンにカットを任せる。
年を取った女性客に歯の浮くようなセリフと、自慢の股間でスペシャル・サービスをするゾーハン。
たちまち評判になり、大勢のご婦人がたが列をなすようになる。

街には、もう一人ゾーハンを見破った男がいた。
パレスチナの農夫だったサリーム(ロブ・シュナイダー)かつてゾーハンに痛い目にあわされており、復讐を決意する。

もうひとりのプレーヤーは、ユダヤ人とパレスチナ人が対峙するこの一帯を地上げし、
大型モールを建設しようとしているウォルブリッジ(マイケル・バッファ)

ウォルブリッジの策略で対立が激化、ファントムも乗り込んできて、ゾーハンとの対決のときが迫る。

***

何でこんな面白そうな映画を上映しないのか、と思っていましたが、結構お下品な映画でした。
アダム・サンドラーにしては珍しい?
例のチリチリ頭ではなく「再会の街で」に近い髪形に訛った英語でオーストラリア人だと言い張る。
絶対おかしいんだけどみんな騙されるわけで、あり得ない展開だが面白い。
ロブ・シュナイダーのアラブ人も見事。

ファントムのジョン・タトゥーロは「シークレット・ウィンドウ」のシューター。

街で知り合う青年(ニック・ソードソン)が関根勤に見えた。
その母役のレイニー・カザーンは、何となくバーブラ・ストレイサンドに似ていると思ったら、
舞台で彼女の代役をやったことがあるらしい。
 

  

 

 

 Gガール 破壊的な彼女 

ユマ・サーマン、ルーク・ウィルソン、アンナ・ファリス。

***

冒頭は、女性スーパーヒーローのGガールが活躍するシーン。

場面は変わって、彼女がいなくてちょっと冴えないマット(ルーク・ウィルソン)は、友人のボーン(レイン・ウィルソン)にそそのかされて、
地下鉄の中でちょっとお高くとまっている眼鏡のブルーネット女性に声をかける。

最初は軽くあしらわれるが、ひったくりが彼女のバッグを取り、マットがそれを取り返した(本当はひと悶着あったけど)ことから、
二人は近づきになる。

彼女の名前は、ジェニー・ジョンソン、実はGガール。
スーパーヒーロー(ヒロイン?)に似つかわしくなく、エロチック。

ちょっと変だから付き合わない方がいいという同僚のハンナ(アンナ・ファリス)のアドバイスを無視、
マットはボーンの口車に乗ってジェニーとねんごろになる。

やがて、ジェニーは自分がGガールであることと、そのスーパーパワーの秘密も告白する。
マットはだんだんと嫉妬深いジェニーが嫌になり、別れようとする。

一方、Gガールを目の敵に追う悪党のベッドラム(エディ・イザード)にも狙われ、別れ話に切れたGガールからも狙われるマットは、
ベッドラムに協力して、Gガールのパワーを奪おうとする。

果たして、Gガールはどうなる? マットの運命は如何に? 

***

見た目はインテリ(なんせ、ギャラリーのキュレーター)だが、スケベで嫉妬深く、その焼もちの焼き方も半端じゃない。
すぐに切れて暴力をふるうくせに、甘い言葉にはころっとだまされる。
そんな女性をユマ・サーマンが演じています。

ルーク・ウィルソンは、見たと思ったら、オーウェン・ウィルソンの弟でケイト・ベッキンセールとスリラー「モーテル(Vacancy)」 で共演。

くりくりっとした目がかわいいアンナ・ファリスは「最×絶叫計画」の常連で「ハウス・バニー」の主役。

  

 

 

 

 パンズ・ラビリンス 

ギレルモ・デル・トロ監督。

第79回(2006年)アカデミー撮影賞、美術賞、メーキャップ賞受賞作品。

原題は「El laberinto del fauno」faunoはローマ神話のファウヌス(フォーン)、
ギリシャ神話のパーンと同じものを指すとされる、牧神。

***

1944、第2次大戦末期、内戦後のファシズムとレジスタンスとの戦いが続くスペインが舞台。

オフェリア(イバナ・バケロ)と、臨月の母カルメン(アドリアナ・ヒル)は母の再婚相手の
政府軍のビダル大尉(セルジ・ロペス)の森の中の軍の駐屯地に行く。

ビダル大尉は、レジスタンス掃討作戦の指揮官で、平気で相手を殺し拷問する残忍な男だった。
同じ軍人である父の死を名誉に思っており、カルメンが産むであろう男の子を心待ちにしていた。

カルメンは臨月での移動が元で体調を崩す。

オフェリアは、新しい父には懐かず、おとぎ話にのめり込んでいた。
オフェリアが森で見つけたナナフシは実は妖精で、オフェリアを迷宮へ誘った。

そこには、牧神パン(フォーン)がいて、オフェリアこそ人間の世界へ迷い込んだ王女だという。
そして、王女である証を立てるため、3つの試練に立ち向かうのだという。

最初の一つは木の洞に住む蛙から鍵を奪うこと。
オフェリアは見事カエルを退治してかぎを奪う。
しかし、その結果、母に作ってもらった真新しいドレスをドロまみれにし、自分も泥だらけとなって帰ってきた。

ビダル大尉の雇い人の一人にメルセデス(マリベル・ベルドゥ)がいた。
彼女は、オフェリアとカルメンの世話をしながらも、ひそかにレジスタンスに通じていた。

パンの2つ目の試練はかぎを使って地下の巣窟から短剣を持ち帰ること。
短剣は難なく見つけるが何も口にしてはいけないという約束を破り、2人の妖精を失う。
何とか元に戻れたものの、約束を破ったことで、一旦はパンに見捨てられる。

一方、パンからもらったマンドラゴラの根で母の体調は癒え始めたが、ビダル大尉の知るところとなり、
母がマンドラゴラを燃やしてしまったことから、急に産気づいて子供は助かるが、母は死んでしまう。

ビダル大尉は、レジスタンスの一人を捕え、拷問し、メルセデスが内通者だと知る。
メルセデスは大尉を傷つけ逃亡する。

その間、オフェリアは再びパン試練を与えられる。
その試練を果たす途中、大尉に追われながら迷宮への入り口で最後の選択を迫られるのだった。

***

かなり好みの分かれる映画と思います。

残念ながらスペイン語なのでセリフは全く分かりません。

クリーチャーが可愛くないどころではなく、グロなシーンも多くありますし、
大人も見れるファンタジーなんて思ってた見たら、えらい目にあうでしょう。

いわゆる「ダーク・ファンタジー」とされていますが、  そのレベルを超えるというか逸脱しているともいえます。
逆「テラビシアにかける橋」とでも言いましょうか、 ある意味救いようのない映画です。

特にラストの救いようのなさは、冒頭に観客に覚悟を要求しています。

監督のギレルモ・デル・トロ、スペイン語読みなら、ギエルモになるでしょうか、
「ブレイド2」「ヘル・ボーイ」「ヘル・ボーイ2」など暗い映画が得意ですね。

  

 


 

 二重誘拐 

ロバート・レッドフォード、ウィレム・ディフォー、ヘレン・ミレン 、

***

最初に断っておくが、最後まで何が二重か理解できなかった。
サスペンスと言うより、誘拐を題材にしたヒューマンドラマ。

FBIの刑事役で、マット・クレイブンが出ているが、 いまだにショーン・ペンとの見分けがつかない。

***

ウェイン(ロバート・レッドフォード)とアイリーン(ヘレン・ミレン)は、成功したビジネスマンとその妻。
郊外のプール付きの戸建てに住み、旦那は仕事熱心。

ある日、夜ご近所を招くので6時には帰ってね、 と言う妻の言葉に相槌を打ちながらも、 時間に間に合わないウェイン。
会社に電話しても捕まらず、ケータイに留守録を入れても反応がない。
実は、旦那は家を出た直後、見知らぬ男(ウィレム・デフォー)に呼び止められ、誘拐されていたのだ。

そんなことは知る由もなく、心配するだけの妻。
ついには、警察に連絡、誘拐とにらんだFBIが乗り込んでくる。

ほどなく車は発見されるが旦那の行方は知れない。

一方、誘拐犯はアーノルドと名乗り、 かつてウェインと同じ会社にいた、うだつの上がらない男だった。

ウェインを山小屋で待つ一味に引き渡し、自分は金を持って逃げるという。

誘拐犯と被害者、そして被害者の家族とFBI、 現実には同時に接点を持たない2つの人間ドラマが並行して進行する。

ついに誘拐犯一味からの身代金要求。

果たして、アーノルドの目的は、犯人の一味とは、
そして誘拐されたことでFBIに暴かれるウェインの秘密とは、、、、

***

サスペンスではありません。

主役の3人がなかなか見せてはくれるのですが、最後の詰めがいまいちでした。

3者3様の結末はいいとして、 もう一つ物足りなさを感じるのは私だけでしょうか。

それから最悪なのが邦題、訳わかりません。

確かに「クリアリング」では通じないかも知れませんが、 何が二重なのか、それに意識を奪われて、
何も起こらないどんでん返しばかり想像してしまいました。

  

 

 

 きいてほしいの、あたしのこと−ウィン・ディキシーのいた夏− 

アナソフィア・ロブ、11歳。実は「チャーリーとチョコレート工場」より少し公開が早い。

父で牧師にジェフ・ダニエルズ、ペットショップの店員、オティスにデイヴ・マシューズ、
魔女と呼ばれている近所の目の悪い老婆グロリアにシシリー・タイソン、
私設図書館のオーナー、ミス・フラニーにエヴァ・M・セイント

***

フロリダ州、ナオミ。
牧師の父と越してきたばかりの少女オパール(日本語ではオパールだが、発音はオーパル)
友人もなく、いつも一人で遊ぶ。

この町に教会はなく、閉店したコンビニを教会代わりに使う。
母に捨てられ、父とトレーラーハウスに住み、家賃はまけてもらっている。

ある日、お使いで行ったスーパー、ウィン・ディキシーに大型犬が迷い込んで大騒ぎになる。
犬が保健所に連れられて行くと思ったオパールは、つい「私の犬よ。」と口走る。
そして、とっさに「おいで、ウィン・ディキシー」と呼ぶのだった。

まるで、その名前だったかのように言うことを聞く犬を連れて帰宅するが、牧師の父は当然のように反対する。

新しい飼い主が見つかるまでの条件で父の許可は取り付けたものの、家主は犬を飼うなら家賃は免除しないと言い出すし、
ますますトラブルが起こりそうな気配。

オパールは、首輪を買ってやろうとペットショップにアルバイトを頼みに行く。
店を任されているオティスはOKしないが、ウィン・ディキシーのおかげで結局はOKに。

ある日、ウィン・ディキシーが入ろうとしたのは私設図書館。
館長のミス・フラニーと仲良くなり、教会に来るアマンダとも仲良くなれる。

別の日には、魔女が住むといわれる荒れ果てた家に。
そこは、目の悪いグロリアが一人で住んでいたが、うまく友達になることができた。

ウィン・ディキシーのいたずら癖は治らず、家主に追い出されそうになり連れて行った教会では、
讃美歌にも共鳴して遠吠えをする始末。
しかし、そのおかげで人々には笑顔が戻ってくる。

ウィン・ディキシーのおかげで、次々と孤独に暮らす人々と出会い、友達になっていくオパール。
でも、心の中からママのことが消えることはないが、牧師のパパはママのことを話したがらない。

ある日、人々の心をつなぐためにパーティを開こうと考えるオパール。

パーティに誘われた人々は、同じ町に住みながらお互いを知らなかった。
孤独にさいなまれていた人々の心に笑みが戻ってくる。

そんな最中、突然の雷雨、雷嫌いのウィンディキシーはどこかへ逃げてしまう。

家に戻って父と一緒に犬を探しに行くものの、父はすぐにあきらめようとする。
そしてついにオパールの感情が爆発し、父もそこで初めてオパールに対して心を開くのだった。

***

あまりひねりはありません。
父と子と孤独な人々がウィン・ディキシーのおかげで心を開き、手を携えていく、温かいファミリー・ドラマです。

アナソフィア・ロブの将来を予感させる映画です。
「テラビシアにかける橋」「ジャンパー」と着実に成長が見られます。

ワンコは、どうやらブリアールという犬種らしいです。
結構賢いです。
ニッと笑う顔をしたり、しゃべったり、今は亡きまさお君、2代目のだいすけ君に負けじ劣らじ、
食い物には卑しいですが、それも演技のようです。

  

 

 

 主人公は僕だった

ウィル・フェレル主演。一応コメディ。

エマ・トンプソン、ダスティン・ホフマン、マギー・ギレンホール、クィーン・ラティファ。

DVDのパッケージに印刷されているこの5人が見分けられればそれで十分。

***

主人公のハロルド・クリック(ウィル・フェレル)は頭脳明晰だが、毎日型にはまった生活をする超堅物の国税調査マン。

毎日同じように起き、同じように歯を磨き同じようにネクタイを締め、同じ歩数でバス停までいき、
同じバスに乗って国税局に行き、同じ件数の仕事をして、同じ時間に寝る、という毎日。

ある日、彼は、自分の生活をなぞる「天の声」を聞く。
誰にも聞こえないその声は、ハロルドの行動、感情を言い当て、そして、今が原因で将来の彼が知る由もないことが起こるとささやくのだ。

パン屋に調査に行くハロルド。
女主人アナ・パスカル(マギー・ギレンホール)にはとことん嫌われるが、ささやく声の通り、ハロルドはアナに惹かれていく。
アナもハロルドを徐々に好きになっていく。

一方、女流作家であるカレン・アイフル(エマ・トンプソン)が書いている小説の主人公は、ハロルド・クリック。

彼女の意図するところではないが、小説通りに実際にハロルドの生活が進んでいく。
そしてその結末はいつも主人公の死でおわるのだ。

どういう結末にするか決まらず悩むカレンのおかげで、ハロルドの人生も終末を迎えずに済むが、
原稿の完成を急ぐ出版社は、ペニー・エッシャー(クィーン・ラティファ)を送り込む。

文学者のヒルバート教授の助けを得て、ハロルドはついに声の主がカレンであると突き止める。

小説が完成する前にカレンに会わないと死んでしまうと焦るハロルド。
そのころ、原稿のタイプに合わせて、電話が鳴ることに気づくカレン。
カレンの前に現れた想像と全く同じハロルドを見て驚嘆する。
しかし、ハロルドが事務所に着いたときには既に下書き原稿は完成していた。

果たしてハロルドの運命は、、、。

***

腕時計が重要なアイテムになるので、要注目。

ウィル・フェレルがいつもと違って超まじめ人間、石部金吉を演じれば、エマ・トンプソンは、スランプに落ちた、
ちょっと編集狂っぽい作家の感じがよく出ている。

馬鹿笑いする映画ではないし、とんでもない展開も、びっくりするどんでん返しもない。
(小説どおりに現実が進行する設定自体はとんでもないが、、、、)
そこここにますまず品のいい笑いがちりばめられている。

  

 

 

 インサイドマン

デンゼル・ワシントン、ジョディ・フォスター、クライブ・オーウェンのキャストが気になって、見たかった映画の一つ。
やっと見ることができた。

共演は、クリストファー・プラマー、ウィレム・デフォー、キウェテル・イジョフォーら。

***

銀行強盗主犯のクライブ・オーウェンの独白で始まる。

武装した4人組が塗装会社を装い、作業服にマスクの姿で銀行を襲う。
手際よく、行員と行内にいた客を人質にするが、パトロール中の警官に察知され、すぐに警察に包囲される。

彼らは主犯のラッセル(クライブ・オーウェン)と、スティーブ、スティービー、スティーブオ(スティーブ−O)の4人。

人質から携帯を奪い、服を脱がせて一味と同じ作業服を着させる。
このとき、携帯を隠していた支店長(ピーター・フレシェット)は、犯人からぼこぼこにされる。

現場に駆け付けた交渉人のフレイジャー(デンゼル・ワシントン)とミッチェル(キウェテル・イジョフォー)の両警部は、
当初、現場指揮のダリウス(ウィレム・デフォー)に邪険にされるが、すぐに信頼を取り戻して交渉役につく。

ピザに盗聴器を仕込んで犯人の動きを探るが、ロシア語(実はアルバニア語)をしゃべっていて様子がわからない。
(これは犯人の仕掛けたギミックで、捜査の混乱が目的)

犯人たちは、時々人質を解放しては要求を伝えてくる。
犯人の見当がつかない警察は解放された人質を尋問するが、大した手掛かりは得られない。

逃走用のジャンボジェットを要求する犯人たち。
期限が来ると人質を殺すというが、金を袋詰めするでもなく、貸金庫を探り、床に穴を掘るだけ。

銀行のオーナーのケイス(クリストファー・プラマー)は、弁護士ホワイト(ジョディ・フォスター)を雇って、
犯人にある提案を持ちかけるよう指示する。

ホワイトはコネを使って犯人に接触し、提案をするが拒否され、逆にケイスの秘密を聞かされる。

引き延ばし工作が功を奏しているようにも見えたが、フレイジャーは犯人自らが時間稼ぎをしているのではないかと疑る。

それを確かめるべく、大芝居を打つフレイジャーだったが、カマをかけられたと怒る犯人はついに人質の一人を射殺する。

突入を決意する警官隊、その直前、人質が持ち出した引出(要求が書かれていた)に盗聴器があるのを知ったフレイジャーは、
作戦がばれたと突入を止めようとするが、犯人は全人質を解放し、混乱に乗じて3人がそこに紛れ込む。

銀行に入ったフレイジャーたちは見たものは、モデルガンと、だれも死なず、何も盗まれていない銀行。人質射殺すら嘘だった。

いったいその真相は、ラッセルはどこに消えたのか。そしてその黒幕は、、、、。

***

一回見ただけでは、筋書きの全容はよく見えません。
銀行オーナーのケイスが仕組んだにしてはおかしいし、デンゼル・ワシントンの失態とされる過去の事件の意味もよくわからんし、
クライブ・オーウェンがデンゼル・ワシントンに渡したダイヤも意味不明。

支店長の立場にある仮定を置くと、全部のつじつまが合うことは合うけど、それでいいのかはよく分からない。

結局、本当の黒幕がだれなのか、その黒幕の思惑が果たせたのかははっきりしなかった。

「インサイドマン」は日本でつけたタイトルではなく、原題のまま。
また「内部の人間」と言う意味ではなく、スパイのことらしい。内通者のことかも。
なお、内部の人間は「インサイダー」最後に、あのままじゃ臭いでばれるぞ。
それに銀行内部の鑑識の際に発見されるでしょうし、警察犬でも入れられたら即、終わりです。

  

 

 

 スキャナー・ダークリー

実写アニメ。
古くから、ディズニーでは実際に俳優に演技させて撮影し、それを上からなぞることでアニメ化して、
動きのリアルさを実現していた。
有名なところでは「ピノキオ」など。

最近ではモーション・ピクチャーで取り込んだデータをCGキャラクタに張り付けて映像化する手法はそれほど珍しくもない。

アニメーションでいえば「ベクシル」や「アップルシード」。
実写に登場するCGキャラが実はモーション・ピクチャーだったのは、「LOTR」や「キング・コング」など。

しかし、それらはいずれもアクターと画面に現れるキャラは別物だった。
この映画では、アクターとキャラが完全に一致している。
キアヌ・リーブスはキアヌ・リーブスだし、ウノラ・ライダーはウノラ・ライダーだ。

その意味では「ベオウルフ」に近いのかもしれない。
しかし、この映画はそれが全て(PCは使っているが)アニメーターによる手書きだ。

そのまま実写映画として使えるほどの撮影をしておきながら、わざわざその上からひとコマずつ書いてアニメ化するという、
気の遠くなるような手間のかかる手法をとっている。

それがまた、現実と非現実、幻覚と現実の入り混じった世界観を醸し出している。

***

近未来、アメリカ合衆国、オレンジ郡(同名の郡はアメリカ国内に複数ある)国中に物質D(サブスタンスD)と呼ばれる麻薬が蔓延していた。

潜入麻薬捜査官フレッドは、スクランブルスーツと呼ばれるその表面が刻々と変わり人物を特定できなくする防護服に身を包み、
仲間内にもその素顔を完全には明かしていない。

彼の上司はハンク。やはりスクランブルスーツに身を固め、その正体はフレッドも知らない。

フレッドは、実生活ではボブ・アークター(キアヌ・リーブス)として、ヤク中のジム・パリス(ロバート・ダウニーJr.)
アーニー・ラックマン(ウッディ・ハレルソン)と同居生活を送っていた。

そして、コカイン中毒のドナ・ホーソーン(ウノナ・ライダー)から、サブスタンスDを買い、密売組織の上層部をとらえようとしていた。

ある日、ハンクのもとにボブに関するタレこみがあった。
ボブが物質Dの密売の元締めだというのだ。
タレこんだのは、実はジム・パリス。

ハンクは、ボブの家に監視カメラをひそかに備え付け、フレッドに録画とライブ映像を監視するように命令する。

図らずも、自分自身であるボブを監視することとなったフレッド、潜入の過程で口にした物質Dに自分自身も中毒になりながら、
ちょっといかれたジムやアーニーと付き合い、ドナと接近を図り、そして自分自身を監視する。

ハンクは、いよいよボブに対する疑いを深め、ジムに証拠を手に入れるよう指示し、一方でフレッドには監視を強めるよう命令する。

ところが、これらは全てハンクの仕掛けた罠だった。
ハンクはフレッドがボブであることを知っていて、ジムを逮捕するため、フレッドを囮にしたのだった。

はたしてジムを逮捕することはできたが、フレッドの中毒症状は悪化してしまい、治療施設である「ニューパス」に送り込まれることになった。

しかし、それにもまたハンクの仕掛けた罠だったのだ。
はたして、その罠とは、フレッドの行く末は、、、、。

***

自身も麻薬中毒になり、常時監視されていると信じて疑わなかった、SF作家、フィリップ・K・ディックの1977年発表の同名の小説の映画化。

彼の原作は、「ブレードランナー」「トータル・リコール」「クローン」「マイノリティ・リポート」「ペイチェック」など、
多くがアレンジされ、映画化されている。

原作小説の邦題は「暗闇のスキャナー」

この「スキャナー」という語が、今のスキャナーをイメージしているとは考えにくい、
詳しく調べるもの=監視装置、くらいの意味合いだろう。
「ダークリー」も「暗い」「暗闇の」という意味ではなく、「秘密の」とか「隠れた」といった意味合いと思われる。

つまり「暗闇のスキャナー」と言うよりは「隠しカメラ」「監視装置」の意味が強いと思える。
そして、自分自身を監視するはめになったボブ(=フレッド)もまた、監視する自分すら誰かに監視されている世界を表しているのかも。

この作品は原作に忠実に作られているらしいが、ジャンキーのくだらない会話シーンが、ストーリーを緻密さよりも異様な雰囲気に仕上げている。

  

 

 

 パプリカ

筒井康隆の同名小説のアニメ映画化。

監督は「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」などの今敏(こん・さとし)

ストーリー展開を説明するのが非常に難しい映画。

***

主な登場人物は、精神医療の研究所のサイコセラビスト千葉敦子(林原めぐみ)、
所長の島虎太朗(堀勝之祐)、理事長の乾精次郎(江守徹)、
デブの研究員の時田浩作(古谷徹)、研究員の小山内守男(山寺宏一)、
所長の友人で刑事の粉川利美(大塚明夫)、そして、パプリカ。

***

精神医療研究所は、サイコセラピーマシンを使って、精神医療を行っている。
千葉は時田の開発した夢に入り込むことのできる「DCミニ」を使い、パプリカとして夢治療を行っている。

刑事の粉川もまたその治療を受ける者の一人だった。

しかし、それはまだ開発中であり、治療は極秘裏に行われていたはずだった。

ある日、開発中の「DCミニ」の試作機3台が盗まれる。
それはまだフィルタが不完全なものだった。

理事長に報告しているとき、突然、所長が意味不明なことを喋り出し、窓から転落する。
すでに誰かがDCミニを使って所長の意識をコントロールしていたのだ。

研究員の一人、氷室が犯人と目されるが氷室は意識不明の重傷を負う。
時田は自ら、氷室の意識を探るため、DCミニを装着して氷室の夢に入り込む。

しかし、氷室は犯人ではなかった。

千葉とパプリカとなって夢に入り込むが、そこに粉川の夢も混じってくるなど、だんだんとコントロール不能の事態に陥るのだった。

果たして犯人はだれなのか、
今起こっていることは夢なのか現(うつつ)なのか、
千葉は、いやパプリカは、そして時田は夢から覚めることができるのか。

物語は見る者にとっても夢と現実の境界を喪失させながら展開する。

***

物語は難解で、1、2回見ただけでは、ストーリー展開がよく把握できないかもしれない。
こういうジャンルは嫌いと言う人も多いかもしれませんね。

まあでもSFとしては突拍子もないこともなく、「マトリックス」もアイデアはそれに近くないか。

CGアニメーションとしては非常によくできている。
最近の日本のアニメ映画は、方向性や表現手法は違っても、総じて出来はすごくいい。

たとえば、この映画のほか、「ストレンジァ」「ベクシル2077」「エクスマキナ」など。

私はアニメはCGが好き。
「スタジオ・ジブリ」のような手書きものはちょっと好きじゃないです。

  

 

 

 

 

 マッド・ファット・ワイフ

スターリング、エディ・マーフィー、エディ・マーフィー、アーンド、エディ・マーフィー。

***

中国人のウォン(エディ・マーフィー)は、レストランと孤児院をやっている。
いつものように、誰かが店の前に赤ん坊を捨てていった。

その子は、ノービットと名付けられ、孤児院で育てられる。

同じ孤児院育ちのかわいいケイトと子供同士で結婚の約束をするが、ケイトはもらわれて、施設から出ていく。

学校で、いじめられっ子のノービットがやられているのを助けたのは、大柄な女性のラスプーシア。

大人になったラスプーシア(エディ・マーフィー)は、300ポンドの大女になり、細身で気弱なノービット(エディ・マーフィー)と結婚。

ノービットは札付きの不動産屋/建設業のラスプーシアの兄、ラティモア兄弟の会社で働くことになる。

自分は遊び呆けて、ダンス教室の講師(マーロン・ウェイアンズ)と浮気したり、文句ばっかり言ってるくせに、
ノービットの心変りは許せないラスプーシア。

そんなある日、孤児院で人形劇を見せるノービットの前に、大人になったケイト(タンディ・ニュートン)が現れる。

昼食の約束に心浮き浮きとするノービットだったが、彼女は婚約者ディオン(キューバ・グッディングJr)と一緒だった。

ケイトはディオンと結婚してウォンの孤児院を継ぐつもりでいたのだ。

しかし、ケイトの登場をノービットの浮気とにらむラスプーシアの嫌がらせ、ウォンの孤児院を買い取って、
おっぱいバーにしようと企むラティモア兄弟。
ケイトの婚約者もディオンもひと癖あって、ケイトの孤児院を継ぐ話が危機に陥る。

***

共演者は、なかなかの俳優ぞろいです。

タンディ・ニュートンは「MI:2」「クラッシュ」「幸せのちから」など。
キューバ・グッディングJrは、「僕はラジオ」「パール・ハーバー」など。

エディ・マーフィーですが、とにかく楽しいファミリー・コメディ、ではありません。

差別的表現バンバン、下ネタチックな台詞や動きも多々あり。
「うーん、これじゃ日本未公開もしょうがないのかな」なんて思ってしまいました。

面白いんですけどね。

中国人のウォンは、共演の俳優連中ですらエディ・マーフィーと気がつかなかったらしい。
ラスプーシアは、エディ・マーフィーがやっている部分と、ボディ・ダブルの部分がある。

肉体が多めに出る部分はボディ・ダブル(替え玉)で、首から上だけ挿げ替えている。

プールのシーンと教会のシーンは別人のような体(特に下腹部と足)だと思ったけど、ほんとに別人だったのね。

  

 

 

 ラッキーナンバー7

ジョシュ・ハートネット、ブルース・ウィルス、ルーシー・リューほか。

サスペンス?

***

冒頭は駐車場。
一人の男が車に近づくが、背後から射殺される。

続いて、どこかの事務所。
ボスらしき男は拳銃を引き出しに誰かに会うが、ボディガードともどもあっさりと殺されてしまう。

続いては街角。
ビルからボディガードに続いて出てきた男が狙撃されて死ぬ。

さらには、空港の待合室。
一人の男だけが座っている所へ、ブルース・ウィルスがやってくる。

ブルース・ウィルスは男に昔話を語り始める。

昔、興奮剤を馬に注射した八百長競馬が仕組まれた。
やくざ同士の話からそれを知った男が知り合いにそれを伝える。
知り合いの男は、高利貸しから金を借り、その馬に賭ける。

しかし、薬の副作用か、馬は先頭を走りながらけいれんして転倒、借金が返せなくなった男は、妻と幼い息子の一家もろとも惨殺される。

ブルース・ウィルスは「ケンタッキー・シャッフル」だと言って男を殺し、「お前は死んだほうが役に立つんだ」と男の死体をどこかに運んで行く。

場面は変わってニューヨーク。
ジョシュ・ハートネット(役名「スレブン」)は、友達のニッキーの家を訪ねようとして、空港近くで暴漢に襲われる。

やっと着いたニッキーの家は空。
向かいのルーシー・リューは、詮索好きでニッキーを一緒に探そうと言い出す。

次いで現れたのは黒人2人組。
人違いだという「スレブン」の言葉に耳を貸さず、彼をボスのところに連れていく。

ボスはモーガン・フリーマン。
ニッキーに9万ドルの貸しがあり、即刻返せと言う。
返せないなら宿敵のラビ(ラバイ)の息子を殺せ、と命令する。

最初のほうでビルから出てきて狙撃された男はモーガン・フリーマンの息子で、ラビの手下に殺されたから、
復讐のため、スレブンに報復をさせようとしている。

スレブンの去った後、ブルース・ウィルスがモーガン・フリーマンと何らかの関係があることがわかる。

スレブンは、アパートに戻るがまたも拉致され、今度はラビ(ベン・キングスレー)のところへ連れて行かれ、
やはり借金の3万ドルを返せと言われる。

ここでもブルース・ウィルスが関係していることがわかる。

スレブンは、2つの組織に出入りしたため、殺人を追う警察の目にも止まり刑事(スタンリー・トッツイー)から手荒い歓迎を受ける。

人違いで八方塞がりとなったスレブンはこの窮地を逃れられるか?
また、ブルース・ウィルスはいったい何者?

物語は急展開を見せる。

***

せっかくしゃれの利いた、「Lucky Number Slevin 」という原題が、「ラッキーナンバー7」になってしまっては、意味不明。

7はスレビン程大きな意味を持たないからね。

途中、いい意味で「えっ、そんな展開?」と驚かされた。

最後に謎解きの後、もう一回どんでん返しがある。

なかなか面白かった。

  

 

 

 

 

 ディパーテッド

第79回アカデミー賞、作品賞監督賞ほか、合計4部門受賞作。

マーチン・スコセッシ監督、レオナルド・デカプリオ、マット・デーモンほか。

プロデューサーの一人にブラッド・ピットがいる。

香港映画「インファーナル・アフェア」のハリウッド・リメイク。

***

ボストン南部。

2人の警察官を目指す男が登場する。

犯罪者の家に生れ、そこから決別するために警官を目指すビリー・コスティガン(レオナルド・デカプリオ)

マフィアのボス、フランク・コステロ(ジャック・ニコルソン)に育てられ、内通者となるため警官を目指すコリン・サリバン(マット・デイモン)

ともに優秀な成績で警察学校を卒業、マフィア撲滅のチームに入る。

しかし、ビリーに与えられた使命は潜入捜査官。
警察を退職して荒れ、犯罪組織へと入っていく役回り。

潜入捜査官の正体を知るのは、ディグナム(マーク・ウォルバーグ)とクィーナン(マーチン・シーン)のみ。

一方、コリンがコステロの部下だということはコステロのみが知る。
ともに携帯を駆使して情報を流しあう。
いつしか、マフィアも警察も内通者がいることに気がつくが、誰かはわからない。

ビリーはばれれば即、死というプレッシャーの中で、警察の中にいるマフィアのスパイも探らなくてはいけない。

警察はあろうことか、当のコリンにスパイ探しを命じる。

マフィアも警察も偽情報を流したり、情報戦を繰り広げるが、そんな中、クィーナンが殺され、動転するディグナムは捜査を外される。

そして、ついにビリーはコリンの正体を知らぬまま接触するのだった。

***

2時間半ですが、テンポがいいので全くダレません。

マーチン・スコセッシ監督はこの映画はやりたくなかった、と言ったとか。

そんな映画でアカデミーを取っちゃって不本意でしょうか。

アメリカではリメイクだということを知らないか、知っていてもオリジナルは見ていない人がほとんどのようです。

アカデミー授賞式でも日本映画のリメイクだ、と紹介されました。

  

 

 

 

 カオス

ジェイソン・ステイサム、ウィズリー・スナイプス、ライアン・フィリップ。

***

敏腕刑事のコナーズ(ジェイソン・ステイサム)は、誘拐犯の追跡中、誤って犯人と人質の両方を射殺してしまう。

それがもとでコナーズは謹慎処分となり、隠居に近い生活を送っている。

ある日、シアトルの銀行を3人組が襲う。
警備員を射殺、駆けつけた警察とにらみ合いに。

犯人のリーダー、ローレンツ(ウィズリー・スナイプス)は、交渉人にコナーズを指名。

コナーズは若手のデッカー(ライアン・フィリップ)と組んで現場に向かう。

SWATと連携して突入を試みようとするコナーズ。

突入直前に罠に気がつくが、SWATは反撃を受け、犯人は逃げおおせる。

銀行からは金は盗まれておらず、産油国の王子の貸金庫が狙われたようだった。

コナーズを慕っていたものもいるが、署長のジェンキンスは嫌っていた。

警察内部にも裏切り者がいるとみたコナーズとデッカー。
ローレンスにつながる謎を少しずつ紐解いていく。

はたして、裏切り者はだれなのか。
ローレンツの目的は本当に貸金庫だったのか。
最後の最後に大どんでん返しが待っている。

***

ジェイソン・ステイサムとウィズリー・スナイプスという肉体派の俳優と、「父親たちの星条旗」で衛生兵だったライアン・フィリップ。

ベテランが肉体派で新人が頭脳派、犯人とのだましあいはそう複雑でもない。

あるいは一見複雑そうに見える現象も実は規則正しいルールに従っている、
という「カオス理論」をベースに据えた展開。

実際には、規則正しいルールに従っていても非常に複雑に見える現象が起こる、が、カオス理論で、
これは初期値のほんのわずかな差が、徐々に拡大し、まったくバラバラの別の現象の様にふるまうので、
結果から原因を探れない。
というわけだが、厳密にカオス理論を扱った話ではなく、複雑に見える現象も、
実は整然とした計画のもとに実行されていた、ということ。

  

 

 

 

 

 最凶赤ちゃん計画

ウェイアンズ兄弟のまたまた型破りなコメディ。

ショーンと末っ子マーロン兄弟の主演で、長男のキーネン・アイボリー・ウェイアンズが監督。

なお、ウェイアンズは10人兄弟姉妹で、ほとんどがコメディアン。
まるでマイケル・ジャクソンちみたいですな。

原題は「LittleMan」
いくらウェイアンズ兄弟の作品だからって「最凶」は何の脈絡もありません。

***

カルヴィン(マーロン)は、リトルマン(小人)で服役中。
出獄してすぐに昔の仲間パーシー(トレーシー・モーガン)と会うが、ギャングのボスに命令されて、宝石泥棒を実行する。

みごと巨大ダイヤをせしめるが、発見されてスーパーに逃げ込み、たまたま店にいたダリル(ショーン)と
ヴェネッサ(ケリー・ワシントン)夫妻のバッグにダイヤモンドを隠す。

警察を巻いたカルヴィンとパーシーは、ダイヤを取り返しにかかる。

2人は、夫妻が父親(ジョン・ウィザースプーン)と3人暮らしで、子供を欲しがっていることに目をつけ、
カルヴィンを赤ん坊に仕立てて玄関に置く。

捨て子だと思った夫妻は、赤ん坊を預かることにし、友人たちを呼んでお披露目をする。

こうして、カルヴィンはまんまと家に入り込むことに成功するが、爺さんにはばれそうになるし、すぐスケベ心を発揮する始末。

一方、パーシーはダイヤを渡さないとギャングのボスに消されかねない雰囲気。

果たしてダイヤを取り返すことはできるだろうか。

***

よくまあ、こんなあほな設定を思いつくもんで、ばれないほうがおかしいんだが、
そこはそれ、ウェイアンズ兄弟の映画はいつもこんなもの。

むしろまだおとなしいほうかもしれない。

最後は、ハッピーエンドでめでたしめでたし。

で、カルヴィンは「小人の体にマーロンの頭」だと思っていたが、実際には、身長80センチのすんごくかわいい子供だった。

これがまた演技がうまいのよ。動きは大人っぽいし。
合成も違和感がなく、本当に小さいマーロンが演技しているみたいだった。

  

 

 

 エレクトラ

「デアデビル」でブルズアイに殺されたはずのエレクトラ。

死の世界から甦り、デアデビルの世界とは全く違う設定で新たな展開を見せる。

デアデビルに続き、ジェニファー・ガーナーがエレクトラを演じる。

善の集団の師、スティックによってよみがえったエレクトラは、修業を積み、武術の達人になる。

そしてその役割は、悪人の暗殺。

次の指令は2人の暗殺、詳しいことは追って知らせがくることになる。

湖のほとりの家で指令を待つうち、近くに住む、少女アビー、その父マークと知り合い、うちとけていく。

しかし、あろうことか次のターゲットはその二人だった。

指令に逆らい、二人を逃がそうとするが、悪の集団「ザ・ハンド」の一味が、二人とエレクトラを狙って刺客を送りこんでくるのだった。

**

忍者軍団とか、変な日本語とか、気にしていてはきりがないので、ジェニファー・ガーナーのかっこよさを楽しむ映画です。

デアデビルの時よりずっと強くてセクシーで人間味あふれるエレクトラ。
父の死など微塵も感じさせません、というかすっかり忘却の彼方。

デアデビルは振るわなかったと言われていますが、それでも堂々の1億ドル突破。
デアデビルの6割ほどの予算で、全米の興行収入は1/4にとどまり、全世界分でも1億8千万ドル対5千6百万ドルと
3倍以上の差がついてしまいました。

  

 

 

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