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この期間に鑑賞した映画の本数 | |
9月:7(7)本、10月:7(5)本、11月:7(5)本、12月:6(3)本、計:27(20)本 | カッコ内は試写会 |
今年の累計 | |
1−4月期:18(12)本、5−8月期:17(10)本、9−12月期:27(20)本、年計:62(42)本 |
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ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 ナショナル・トレジャーの続編。 ニコラス・ケイジ、ダイアン・クルーガー、ジョン・ボイトら主要キャストは前作のまま。 前回のショーン・ビーンの役回りはエド・ハリス。ヘレン・ミレンも登場。 ***
ジェリー・ブラッカイマーフィルムのロゴ・ムービー(というのかな)の例の道路わきの木が、 南北戦争終了直後。 トーマスは命を賭してそれを阻止、北軍の勝利に貢献したとするベン・ゲイツに対し、 互いに祖先の名誉をかけた証明合戦が始まる。
パリの自由の女神、バッキンガム宮殿、ホワイトハウス、ラシュモア山(大統領の顔の彫刻がある)と、 はたして黄金都市は実在したのか、ゲイツたちはその謎を解くことができたのか。 *** アメリカ大統領に「13デイズ」でJFKを演じたブルース・グリーンウッドが登場している。
ヘレン・ミレンと言い、登場人物に大物が増えているし、本編で解決しない新たな秘密が見え隠れする、 |
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ネガティブハッピー チェーンソー・エッヂ 同名小説の映画化。かなり飛んだ内容。 市原隼人、浅利陽介、三浦春馬、関めぐみ。 *** 冒頭は、日光江戸村風のオープンセットを逃げる女子高生と、それを追うチェーンソウ男。 場面は変わって、肉を万引きして逃げる高校生、山本陽介(市原隼人)。 典型的なダメ男の不良高校生、陽介は、その晩、公園でたたずむ女子高生を発見する。 はたして、突如現れた謎のチェーンソウ男。 翌日、陽介は絵里に会い、食事をおごる代わりに事のいきさつを聞く。 平凡な日常から逃れるべく、往き帰りの足(自転車)として重宝がられながら、毎晩絵里の戦いに付き合う陽介。 戦いでは全く役に立たないが、徐々に絵里の心も打ち解けてくる。 そんなある日、陽介にも転機が訪れる。 陽介と離れることを気にしつつ、チェーンソウ男に戦いを挑む絵里。 はたして絵里の運命は、陽介の運命はどうなるのか。 はたしてチェーンソウ男とは一体何なのか。 *** 陽介(市原隼人)とその仲間、渡辺(浅利陽介)能登(三浦春馬)。 能登役の三浦春馬は金髪で「恋空」を思わせる風体。 平凡な日常と、突拍子もない夜の行動。 ここまで、ぶっ飛んだ設定だと、かえって清々しいというか潔い。 CGはなかなか。 |
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アース
ドキュメンタリーです。 また、実際には昼夜あるはずなのに、同じ明るさにしてあるのは少しすごいな、と思いました。 物語は前述の「WATARIDORI」と「ディープ・ブルー」を足して、 極端な言い方をすると、わざわざ映画館で見なくても、大画面テレビで十分。 ナレーションと動物の声以外の音声がなく、語りながら見たいので へーえ、そうなんだ程度の驚きはあっても、特段びっくりするような展開はない。 初めてみる映像も多数ありました。
野生動物ですから、捕食、被食、の世界です。食べられたら死ぬし、食べられなくても飢え死に。 |
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アイアムレジェンド
*** 2009年、癌の特効薬を開発し、1万人を超える癌患者を治療し、 しかし、その3年後、無人と化したニューヨーク。 日没が近付くと、ネビルは狩りをやめて自宅に帰り、分厚いシャッターを閉めてひきこもる。 自宅には何台もの発発(発動発電機)があり、家電はすべて動く。 舞台は3年前に戻る。 政府は、NYを封鎖し、感染者を外に出さないようにした。 しかし、そのもくろみは成功せず、3年経った今も治療薬が見つからないどころか、 ネビルだけは、免疫を持っていて感染せずに済んでいて、
いるかもしれない生存者に向けてラジオ放送で呼びかけ、昼には、埠頭で今日も現れない人を待つ。 そんなある日、サムが鹿を追ってビルの中に入ってしまう。 ほうほうの体で逃げ出したネビルは、罠を仕掛けて女ゾンビを捕まえる。 ゾンビは毛が抜けおち、凶暴になり、ものすごい腕力で痛みを恐れない。 翌日、ネビルはそこにいるはずのないマネキンを路上で見かける。 マネキンに近づいたネビルは自分が仕掛けたのと同じ罠にかかって、失神、宙づりにされる。 ネビルとサムはその場から逃れ、無事自宅に帰りつくことができるだろうか。 *** 過去の2本は、1964年「地球最後の男」、1971年「地球最後の男 オメガマン」 ジャーマン・シェパードは、右耳に傷がある。 なお、「地球最後の男」とか、「地球上に人類は一人になった」とあるが、 ** そうそう、ひとつ書き漏らした。 |
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オリジナルは言わずと知れた黒沢明監督、三船敏郎、仲代達矢の代表作で、1962年の映画。 また、詳しく書いてしまうと叱られそうだが、 オリジナルは、三船敏郎と仲代達矢のコントラストが見事で、 |
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エバン・オールマイティ
スティーブ・カレル、モーガン・フリーマン、ローレン・グラハム。 ***
「ブルース・オールマイティ」でジム・キャリー(ブルース)にレロレロレロとやられたニュース・キャスター、 「世界を変える」をスローガンに選挙に出馬、見事当選。議員に転身することとなった。 家族全員が神にお祈りする中、神には頼らないと強がりを言うエバンだが、実は不安で一杯。 果たして登院初日、7時に起きるはずが、6:14に目覚ましが鳴り、見知らぬ荷物が届く。 しかし、議会での執務室は実に立派、スタッフも大勢で意気揚揚。 おかげで子供たちとの約束のピクニックはご破算に。 翌日、またしても7時のはずが6:14に目覚ましで起こされ、今度は大量の建材が届く。
文句を言いに出ると、怪しい男が「世界を変えるなら方舟を作れ」と言い、方舟の作り方の本を渡す。 もしや?
このころから、鳥や獣や魚までもそれぞれが「つがい」となって、エバンの周りにうろつくようになる。
ついに議会からは停職を言い渡され、妻は子供を連れて実家に戻ろうとし、近所やマスコミのやっかみの中、 神の示した9/22の正午、果たして洪水はやってくるのでしょうか。 *** やはり宗教色の強いものは受けないと見たんでしょう、劇場未公開、DVDのみになりました。 ゴフェルの木=Gopherwoodを電話番号でGO-4-WOODとするなども 一方、方舟はすごい。 子供の一人、末っ子役のジミー・ベネットは「ホステージ」では人質に、 |
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マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 ナタリー・ポートマン、ダスティン・ホフマン、ジェイソン・ベイトマン、ザック・ミルズ *** 物語は、エリック(ザック・ミルズ)が絵本を読み聞かせるような形で始まる。 243歳、17世紀から生きていておもちゃの発明家にして大天才のMr.マゴリアム(ダスティン・ホフマン) 113年間続く彼のおもちゃ屋の今の店長(=Store
Manager、字幕では支配人)で、 友達がなく、サマーキャンプを一週間で切り上げてくる9歳のエリック・アップルバームは、 ある日、マゴリアムは突然、店の資産状況がわからないので会計士を雇う、と言い出す。 マゴリアムが会計士を雇ったのは、店をモーリーに譲るため。
(
leaveには、去る、出発するという意味もあるので ) マゴリアムは遺言でモーリーに店を遺す、その手続きのために会計士を雇ったのだ。 病気でも怪我でもないのに死んでしまうと言い張るマゴリアム。 しかし、その努力もむなしく、マゴリアムは去ってしまった。 おもちゃたちは意気消沈し、店はモノトーンになってしまう。 モーリーもやる気をなくし、店を売ってしまうと言う。 *** |
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俺たちフィギュアスケーター ウィル・フェレル、ジョン・ヘダーのお笑いコンビが送る爆笑スポコンドラマ。 邦題は勿論同じウィル・フェレルの「俺たちニュースキャスター」と同じ発想。 ***
男子フィギュアスケートの大会で、優勝を分けあった、ジミー・マクエルロイ(ジョン・ヘダー)と、 幼くして、億万長者のマクエルロイ(ウィリアム・フィットナー)家の養子となり、 性格も真反対でお互いを毛嫌いしていた。 そんな二人が同点で両方優勝したのだからたまらない。 3年半後、
一方、養子縁組を解消され、一人ぼっちとなって、
そこへジミーのファンでストーカーのヘクター(ニック・ソードソン)が思わぬニュースを持ってくる。 ペアに出場すべく相手を探すジミー。 最初はもめていた二人だが、徐々に信頼し合い、ペアでの活躍することができる。 一方、ペアの世界では、双子のウォーデンバーグ兄妹がのさばっていた。 兄妹は、ケイティを使ってチャズとジミーに「ズル」を仕掛ける。 果たして、チャズとジミーペアの行く末に待つものは、、、 ***
コメディと言うと、日本ではドタバタ、他愛もないばか騒ぎが主流ですが、
ただ、セリフは結構お下劣ですが、演出自体はそれほど下品極まりないというほどのものではありません。 |
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サーフズ・アップ ペンギンアニメと言えば、「ハッピー・フィート」を思い起こす。 もちろんあちらもペンギンを擬人化しているが、こちらはもっと思い切って擬人化。 表現もいろいろと考えてあって、映画の出来としてはこちらのほうが上だと思うが、 登場人物(正確には人ではなく、ペンギンほか)へのインタビュー形式を含めて物語が進む。 ***
イワトビペンギンのコディ(小栗旬)は、南極で氷の板を使ってサーフィンを楽しむサーファー・ペンギン。 コディは、魚の選り分けの仕事はやるが、卵の温めはさぼって、毎日サーフィンに明け暮れている。
そんなある日、ペングー・アイランドで開催されるサーフィン・ワールドカップのスカウトキャラバンに出会い、 ビッグZは大会中の不慮の事故で亡くなり、乱暴者のタンク・エバンスが9連覇中のチャンピオンだった。 コディは、ちょっとしたことから、タンクに挑むがあっさり破れて溺れる。
ライフセーバーのラニ(山田優)に助けられ、山の中にある
いろいろあって、ジークは失意のコディにサーフボードを作ろうと誘う。
そこにはサーフボード小屋があった。
また、いろいろあって、ジークの手ほどきを受けてサーフィンを楽しむコディだったが、
はたして、コディは実力を発揮できるだろうか。 ***
吹き替えながら、声と映像はとてもよく合っていた。
歌のシーンもあるが、マイク真木が日本語で歌う。
なお、英語版は、コディにシア・ラブーフ、ラニはズーイ・デシャネル、 ***
ところで、水の表現はもう完璧です。 なかなかでした。 |
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ボーン・アルティメイタム
ジェイソン・ボーン・シリーズ、第3弾。 3作目だけでも楽しめるが、やはり前2作を見ておいたほうがいい。 話は、前作「ボーン・スプレマシー」からつながって始まる、
それは、ニューヨーク、CIAのパメラ・ランディのオフィスにボーンから電話がかかってくる。 *** 前作では、ボーンを狙った銃弾でマリーが殺され、ボーン自身は助かる。 今作は、その続き。 前作で最後はニューヨークに姿を現すボーンだが、 ロシアで官憲の追及を逃れたボーンは、再び姿をくらまし、CIAもその所在をつかむことができない。 一方、イギリスのジャーナリスト、サイモン・ロス(パディ・コンシダイン)は、 そして、情報提供者から「ブラックブレア」のことを聞き、それを記事に書こうとする。 サイモン・ロスがジェイソン・ボーンのことを調べていると知ったボーンは、サイモン・ロスにコンタクトする。
一方、CIAは通信傍受システム、エシュロンによって「ブラックブレア」と発した人物がいることを知り、 CIAは、パメラ・ランディ(ジョアン・アレン)をボーン確保作戦に引き込むが、 全ての鍵は「ブラックブレア」にあると見たボーンは、 CIAはトリノでダニエルスを抹殺しようとするが、ダニエルスは逃亡してしまい、 ニッキーはボーンを憎めず、一緒にダニエルズを追う。 ボーンは、ニッキーを逃亡させ、自身は再びニューヨークに潜入する。 そして、前作の最後のシーンとつながっていくのだ。 果たして、「ブラックブレア」とは何か、そして、隠されたボーンの過去とは、、、 *** カメラワークはまたしても一人称的撮り方。 スリラーでは昔からよく使われた手法ですが、 わざとだが、カメラぶれと言えなくもない揺らぎも入れている。 また、ボーンが走ればカメラマンも走る、といったカメラマン体力勝負の様相もある。 また「ハンディ・カメラで、、、」と書く人が出るでしょう。 いったいいつからこのような撮り方が流行り出したのだろう。 ただ、アクションシーンでない場面でも多用するようになったのは最近だろう。 |
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ビー・ムービー
ジェリー・サインフェルド、レニー・ゼルウィガー、マシュー・ブロデリックほか、 *** まず、最初にお断りしておくが、アニメです。 映画中では働き蜂がオスだったり、一生同じ職業(作業)を続けるなど、 ***
バリー・B・ベンソン(声:ジェリー・サインフェルド)とアダム・フライマン(声:マシュー・ブロデリック)は、 職選びに迷いつつ「花粉バスター」の一員として巣の外に出ることになった。 それを助けてくれたのは、花屋のベネッサ・ブルーム(声:レニー・ゼルウィガー) ベネッサは驚くが、すぐに受け入れて、バリーと友達になる。 バリーの職選びはなかなか決まらず、ベネッサに会いに出かける日々が続く。
バリーは「蜂蜜泥棒」の正体を探るため、蜂蜜工場に潜入、過酷な労働を強いられている蜂たちを発見。 しかし、その行動の結末は、とんでもない結果をもたらしたのだ。 *** おもしろいし、絵も奇麗、飛行シーンなどは体が浮くような臨場感もある。 レイ・リオッタ、スティング(ポリス)、ラリー・キングらが、人間、あるいは蜂として登場。 BEE(蜂)に、「B」「be」などを絡ませたダジャレ連発。 蜂にしろ、人にしろ、表情や口の動きはごく自然。 でも、やっぱそれが自然だよね。 |
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マイティ・ハート 愛と絆 アンジェリーナ・ジョリー主演、ブラッド・ピット製作。 副題は不要。 *** マリアンヌ・パール(アンジェリーナ・ジョリー)はフランスのラジオ局の記者、 アフガン戦争に絡んで、パキスタンに駐在、マリアンヌが妊娠5カ月に入り、近々帰国する予定だった。
ダニエルは、靴爆弾犯のリチャード・レイドを調べていて、宗教指導者のジラニ師に会う約束をしていた。 心配するマリアンヌ。 10日ほどして、ダニエルが過激派に誘拐されたことが分かる。 バシール、オマール、ザファー、シャビール、ナスリン、アズファー、アリフ、 ジラニ師との対談は「餌」でダニエルを誘拐する口実に過ぎなかったことが分かる。 本当の犯人一味は誰、誘拐の目的は、ダニエルの運命は、、、、 *** 実話とそれに基づく「マイティ・ハート―新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死 」の映画化。 最近はやりの1人称的カメラワーク。 マリアンヌはフランス人であり仏教徒であるが、ダニエルはユダヤ人で当然ながらユダヤ教徒である。
一方で、パキスタンにはムスリム(イスラム教徒)が多く、タリバーンやアルカイーダに共感をもつ者も多い。 愛と勇気がテーマであることは確かだが、ジャーナリズムとは何か、正義とは何かについては多くを語られない。 映画そのものも出来はいいし、問題提起にもなっているとは思うが、 |
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ブレイブワン
ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード、メアリー・スティーブンバージェン。 *** ニューヨーク・ラジオ局のパーソナリティ、エリカ・ベイン(ジョディ・フォスター)、
もうすぐ結婚を予定していて、お相手はインド系のディビット・キルマーニ(ナビーン・アンドリュース) エリカは意識不明の重体になり、3週間の昏睡から覚めたとき彼女は婚約者を失ったことを知る。
退院して一人アパートに戻るエリカ、何のためらいもなく歩いていた街なのに、恐怖で外に出られない。 ある日、コンビニで飲み物を選んでいると、女店主の元夫が乱入してきて店主を撃ち殺してしまう。 何日か後の地下鉄、若い黒人男性2人が乗客にいちゃもんを付けて電車から追い出し、エリカに迫る。
NYPDのマーサー刑事(テレンス・ハワード)は、この連続殺人を担当、現場を見にきたエリカと遭遇する。 凶悪犯罪を求めて街をさまようエリカ。マスコミは、闇の処刑人ともてはやす。 マーサーはエリカにも疑いの目を向け始める。 そして、エリカはついに最初の惨劇の犯人3人を突き止める。 そこからは怒涛の展開。そして、結末は? *** 役者の力量はもちろんありますが、映画の出来は脚本によるところが大きいことが証明されました。 自己嫌悪、葛藤がわかりやすく描かれていて、エリカの苦しみがよく伝わってきます。 結末は、いくつかのシナリオが考えられて、もちろん映画のままのものもその一つです。 多くの人が「狼よさらば」に言及されています。 TVでも何度も放送された映画ですが、私自身、細かい点は忘れてしまいました。
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グッド・シェパード マット・デーモン、アンジェリーナ・ジョリー、ロバート・デ・ニーロ。 CIAにまつわるサスペンス。 映画は時系列には進行しない。 *** まず、物語を読み解くのに知っておくといいのが「ピッグス湾事件」 1959年1月、キューバ革命が起こる。 このことで、当時のジョン・F・ケネディは激怒し、CIAの解体に動く。 *** 物語は、一人の男が出勤するところから始まる。 1961年4月、エドワードの指揮の下、キューバのコチーノスへの上陸作戦が実施される。 作戦に関与した人物は全員怪しい、エドワードにも疑いの目がかかる。 不鮮明な写真は男女のベッドシーンのようだった。 エドワードは、写真とテープの分析を命じるが、分析は難航し、 さて、時代は遡って、1939年ころのエール大学。
それはナチ信奉組織であり、エドワードはFBI捜査官(アレック・ボールドウィン)にメンバーを探るよう依頼される。 そのころ、エドワードには、耳の不自由な恋人ローラ(タミー・ブランチャード)
がいたが、 OSSは新設されたばかりの情報機関で、第2次大戦下の諜報活動を行う組織だった。 第2次大戦は終結し、アメリカの敵はナチスからソ連へと変わった。 6年の期間は夫婦仲を冷えさせてしまったが、エドワードの心の支えは息子のエドワードJrだった。 OSSは解散し、サリバン将軍らによってあたらしくCIAが作られる。 そして、キューバ革命とキューバによるアメリカ資産の国有化を経て、 はたして、情報漏洩の真相は、、、 *** 3時間になろうかという映画、しかも淡々と進む展開だったが、
マット・デーモンの老けメイクはいまいちだが、眼鏡を老眼鏡にすることで時間の経過を表している。
タミー・ブランチャードは、どこかで見たと思ったが、TVで活躍する全く知らない女優だった。 フレデリックス教授のマイケル・ガンボンはダンブルドア校長。
再会したローラの別れ際の一言、「海岸の日を返してちょうだい」はちょっと意訳過ぎ、単なる嫌味。 |
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恋空 一言で言うと「女子高生の妄想物語」(開始15分くらいで妄想という言葉が頭を駆け巡った) 悲劇も喜びもとことん主人公に都合のいい展開。
とはいえ、途中から、男女を入れ替えたら、つまり、男が主人公の映画の多くが女性から見たら、 主人公の美嘉に新垣結衣、初恋のヒロに三浦春馬、ヒロの姉に香里奈、 美嘉はまじめな女子高生。 夏休み明け、男は美嘉が不良だと思って避けていたヒロだった。 ところがある日、美嘉は暴漢に襲われ、レイプされる。 この事件をきっかけにヒロと美嘉はより親密になり、ついに妊娠する。 赤ちゃんの墓に見立てた花壇に毎年参ることを約束するヒロと美嘉。 しかし、程無くしてヒロは心変わりし、美嘉と別れることになった。
失意の美嘉、友達の紹介で大学生の恋人ができるが、毎年の墓参り(花壇参り)を欠かさない美嘉は、 はたして、その真相は、、、 *** 展開は妄想としか思えないけど、もとになる事実があるらしい。
もし、現実にケータイを拾った相手から電話がかかってきて迷惑なら、あっさり着信拒否でしょう。 まあ、それだと、物語はそれで終わりですからね。
しかし、あれだけの喧嘩をして、あれだけの被害に遭って、警察が全く出てこないのはなぜでしょう。 ヒロは普通の感覚でいえば不良です、それも札付き。 先生が全く問題解決に乗り出さないのも不思議です。 そのほかにも理解できない展開や行動は多々ありますが、きりがないし、言っても無意味なのでやめておきます。 とはいえ、女性陣には大好評、泣ける映画だったようですね。 もし、デートムービーとしてこれを選んだ場合、 時間の無駄とまでは言いませんが、男同士で見に行く映画ではありません。 |
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スターダスト
冒頭は、イギリスの科学院だか何だかに送られてきた手紙。 そこには魔法の世界があって、 18年後、トリスタン(チャーリー・コックス)は冴えない青年に。 うまくビクトリアを連れ出して求愛、たまたま見えた流れ星を取ってくれば結婚するとの約束を交わす。 流れ星は、実は大空から地球を眺めている星の精、イベイン(クレア・デインズ)だった。 ウォール村を治める王国の王(ピーター・オトゥール)は、死に際し、王の印であるルビーを息子たちに託す。 王の手を離れ、赤みを失ったルビーは大空に舞い、先の流れ星の原因となったのだ。 壁の向こうに行くことに失敗したトリスタンは、父から出生の秘密を聞き、 イベインは超タカビーな女。 一方、魔女のラミア(ミシェル・ファイファー)は、星の心臓を手に入れて、 王の息子たちもイベインが手にしている王の印のルビーを求めて彼女を追う。 こうして、トリスタンとイベインの旅は危険極まりないものになるのだった。 ここに空中海賊シェークスピア(ロバート・デ・ニーロ)も絡んで、物語は混迷を増していく。 *** たまたま見たときの映写のピンボケを度外視してもなお、焦点の定まらない映画。
ファンタジーではあるが、子供向けというには現実的すぎるし、大人向けというには、ちょっと幼稚。 物語は、前後の説明部分を除けば1週間のタイムリミットの中で展開されるはずなのに、 面白いんだけど、物足りない、複雑な気持ち。 *** |
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オリヲン座からの招待状 「鉄道員(ぽっぽや)」の最終篇にありながら、映画の「鉄道員(ぽっぽや)」には入らなかったエピソード。 オリヲン座という映画館を舞台にしたラブストーリーというか、ヒューマンドラマというか。 宮沢リエ、加瀬亮、原田芳雄、宇崎竜童、中原ひとみ、樋口可南子、田口トモロヲ。 ***
冒頭は留吉(原田芳雄)がオリヲン座の閉館記念謝恩映画会の案内状を書いているところから始まる。 これがまさに「オリヲン座からの招待状」である。 そのうちの一通は、良枝(樋口可南子)の元に届く。 実は、トヨは入院しており、もう先は長くないのだった。 時代は遡って、昭和32年。
青年(加瀬亮)の名前は留吉、映画の終わった後も帰らず、館主の松蔵(宇崎竜童)に頼み込んで雇ってもらう。 いろいろあって、そろそろ留吉も映写をやらせてもらえそうになったころ、松蔵は不摂生がもとで死んでしまう。 映写技師としてオリヲン座に残り仕事を続ける留吉と、松蔵の面影を忘れられず悲しみから逃れられないトヨ。
近所では、留吉とトヨがねんごろになっているなどと噂も立ち、TV時代の訪れもあって館はさびれていくが、
昭和40年ころ、子供の良枝と祐次も家庭不和な中にあって、オリヲン座を遊び場としていた。 しかし、時代を経て、後継者もなく、ついに閉館の時を迎えたオリヲン座、 *** 感想を、最大限簡潔に言うと、「長い、重い、暗い」 その点では、最近見た邦画では、 泣かせるのはいいけど、見終わった後すっきりした気分になれない映画ばかりでは気が滅入る。 |
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EX
MACHINA エクスマキナ アップルシードの続編。 前作では戦争の終結も知らずにゲリラ活動を続けていたデュナンが、 サイボーグと化したブリアレオスとともに、オリュンポスのESWATに入り、 オリュンポスの秘密を暴く物語だったが、その続き。 プロデューサーに、ジョン・ウーを迎えて、キャラ設定などを変更、 ストーリーも単純化されたと言っていいでしょう。 *** デュナンとブリアレオスは、中立都市オリュンポスのESWATの兵士。 今日もEU特使の誘拐テロ事件に出動する。 デュナンとブリアレオスの活躍で、人質は確保、犯人は殲滅させるが、 自爆のあおりでブレアリオスは重傷を負う。 不思議なことに犯人は全員がサイボーグだった。 治療中のブリアレオスに代わってデュナンのパートナーとなったのは、 人間の頃のブリアレオスそっくりのテレウス。 実はブリアレオスのDNAから作られたバイオロイド。 オリュンポスでは、テロ対策のために、世界の情報衛星のコントロールを画策。 世界安全保障会議を開催することに。 その会場へもテロ攻撃が仕掛けられる。 しかも、サイボーグだけでなく生身の人間も暴動に加担。 一連の騒動で、ESWATは優秀な隊員マヌエルを失う。 オリュンポスは、情報衛星の制御を握るが、 異常電波によりブリアレオスが暴走、逮捕される。 そして、情報衛星からの怪電波で、再び大暴動が発生、 オリュンポスは制御不能の状態に陥る。 テロに加担したサイボーグが残した言葉「ハルコン」を手がかりに、 巨大企業国家ポセイドンの秘密に迫っていく。 その過程で、隔離病棟から逃亡したブリアレオスも「異常」とみなされる。 はたして、ブリアレオスを異常行動にかきたてたものは何なのか、 テロ、暴動の真相は、オリュンポスのいく末は、 そして、デュナンとブリアレオスの将来は。 *** はっきり言っておこう。面白い。 CGは見事につきる。 金属だけでなく、布や革の質感は実写と見まごう程。 動きもモーションピクチャーで実写と変わりない。
輪郭を付けるなどしてわざとアニメ(セル画)風に見せていると言ってもよい。 |
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パーフェクト・ストレンジャー ハル・ベリー、ブルース・ウィルス ***
思わせぶりなオープニングタイトルに続いて、光彩(目の模様)のチェックを通るロウィーナ(ハル・ベリー)、 勢いあまって会社を辞めると宣言、そのあと、偶然会った幼馴染のグレースが しばらくして、グレースは死体で発見される、それは残忍な殺し方だった。
偽名を使ってハリソン・ヒルの会社H2Aに就職、チャットで元H2Aの社員ヴェロニカを装って、 女にだらしないハリソン・ヒル、財産を握り異常なまでに嫉妬深いヒルの妻ミーア、 みんながロウィーナに嘘をついていた。 はたして、ロウィーナの運命は ***
ここで、犯人は誰々です、と書いてしまうとおそらく面白みが半減、いや1/3、1/4になってしまう映画。 キャッチコピーでは誰かが嘘をついている、とある。 結末は意外と言えば意外だが、それまでのストーリーで結末を予想するのは無理。 ところで、キャメロン役のゲイリー・ドゥーダンをショーン・ウェイアンズだと思っていた。 |
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自虐の詩
同名の4コマ漫画のうち「幸江とイサオ」の物語。 大阪編 中学編 このほか、名取裕子、斉木しげる、ミスターちん、Mr.オクレ、蛭子能収など。 *** 雨の降りしきる中、新聞配達をする少女、幸江。
必死で新聞の濡れるのを防ぎながら配達するが、途中で幸せを祈る神社の鈴は縄が切れてしまうし、
新聞に出ていた銀行強盗の写真で父親が犯人だと分かり逮捕されて、学校中の嫌われ者になってしまう。 場面は変わって、大阪、通天閣の見える繁華街。 警察からの連絡で飛んでいく大人になった幸江。 イサオはいつもこんな調子。 寒い日も懸命に飯屋のあさひ屋で働く幸江についにイサオも働くことに。 そんなイサオにつくしながら懸命に働く幸江。 ある日妊娠が分かり、イサオに告白するが反応がない。 はたして、不幸を絵にかいたような幸江に幸せは訪れるのでしょうか。 *** 業田良家の同名の4コマ漫画を原作とするシニカルなラブストーリー。 細かい点はともかく、人物設定はマンガとほぼ同じようだ。 中学時代の貧乏友達の熊本さんはパッと見、沖縄出身。 なお、平成20年発行の硬貨が出てくる。 |
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ヘアスプレー ジョン・トラボルタ、クイーン・ラティファ、クリストファー・ウォーケン、ミシェル・ファイファー。 メリーランド州、ボルチモアを舞台とした1960年代が舞台のミュージカルコメディ。 主役は、おチビでおデブな女子高生、トレーシー・ターンブレッド。 *** まだまだ、黒人に対する人種差別が普通にあった、1962年のボルチモア。 番組のメインキャストはコーニー・コリンズ(ジェームズ・マースデン)、 番組のキャストの一人が辞め、運よくトレーシーがその後釜に入る。
黒人に対して何の偏見も持たないトレーシーは、番組のディレクター、ヴェルマ(ミシェル・ファイファー)から
番組の「黒人デー」(字幕では、ブラック・デー、台詞や表示は二グロ・デー)が中止になり、 しかし、番組の目玉「ミス・ヘアスプレー」に出場するため、なんとか警備をくぐってTV局に入り込もうとするが、 はたして、トレーシーの運命は、、、、。 *** 字幕ではずいぶん柔らかい表現だが、差別的表現満載で、PG指定になっている。 トレーシー・ターンブラッドのニッキー・ブロンスキーは、147センチの本物の女子高生。 トレーシーの父、ウィルバーにはクリストファー・ウォーケン、
1988年の同名映画では、トレーシーの父親、ウィルバー役だったジェリー・スティラーは、 |
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キングダム−見えざる敵− ジェイミー・フォックス、ジェニファー・ガーナー、クリス・クーパー。
オープニング・タイトルで、アラビア半島の政治的な経過が示される。 サウジアラビア王国が主たる舞台。 *** サウジアラビアの首都、外国人居住区。 最初の2人組は警官に射殺されるが、現場はパニック。 しかし、ここまでがおとりだった。
アルカイダのメンバー、アブ・ハムサが首謀者と目されながら、アメリカ政府は腰が引けて手が出せない。 昔の戦争映画のようにアメリカ=かっこいい、相手=バカというだけのアクション映画ではありません。 カメラを振り回す撮影方法は、多分に一人称的撮り方。 どこまでがロケでどこまでがセットなのかわからないが、 |
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鳳凰 わが愛
舞台は1917年(1918年?)の中国。 恋人と映画を見に来ていた劉浪(=リュウ・ラン、中井貴一)は、 後ろの席の痴漢に激怒、彼に重傷を負わせ、15年の刑に処せられる。 中国北東部の刑務所、そこは男女の受刑者が入っていた(もちろん、房は別) そこでは、受刑者は番号で呼ばれる。リュウ(中井貴一)は407号。 また、旦那殺しで死刑になりながら、妊娠を理由に減刑された女囚309号、周紅(=ホン、苗圃)がいた。 リュウの恋人は出所を待ち、リュウの母と共に暮らすが、ほどなくして、知人に辱めを受け自殺する。
訃報を聞いたリュウは荒れ狂い、脱走を試みるが失敗。 リュウはたびたび刑務所内でも諍いを起こし、刑期がどんどん伸びていく。 |
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ストレンヂア
ストレンヂアは、ストレンジャーのこと。 ***
冒頭は、逃げる子供と僧侶。 場面は変わって、武士と中国人らしき赤いマントの一軍。 仔太郎は、柴犬の飛丸と食べ物を盗みながら旅を続けていた。 そこへ、武士と赤いマントの刺客がやってくる。 名もなき浪人はいったい何者なのか。
そして、剣に生き、強いものに憧れる「赤池の国」の虎杖(いたどり、大塚明夫)、 *** 痛快時代活劇、と言っていいんでしょうか。単純に面白い。 登場人物たちの思惑が絡みあってはいますが、 音楽がいいですね。
アニメですから、それほどの残虐性を感じるわけではありませんが、 |
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竹内結子、沢尻エリカ、伊勢谷友介。 ***
引っ越ししたばかりの女子大生、香絵(沢尻エリカ)は、残された1冊のノート、日記帳を見つける。
アパートで見つけた日記帳の持ち主は、真野伊吹(竹内結子)、小学4年生の担任。 小学校教師としての伊吹の喜びや悲しみ、挫折、
小学校教師を目指す香絵は、伊吹の日記を読むうちに、伊吹とその恋人、隆の姿を 日記に書いてあることをやってみたり、うんちくを語ってみたり。 リュウのアパートにも行ってみたが、そこには、
一旦は諦めかけた香絵だったが、日記から力を得てリュウに告白する決意をする。 果たしてこの恋の行方は、どうなってしまうのでしょうか。 *** 前半はテンポよし。最後のほうで少しだれる。
個展での演説のシーンは、観客にはわかるが映画の設定では説明不足。 ノートは実は最後の1ページが破られて終わっている。 最初に開いたときにわかる仕掛けがあってもよかった。 破られる直前の出来事はもっと早く見せたほうが良かったし、 最終的にノートがあそこに収まった前後関係も説明不足。 といろいろ書きましたが、女性ファンには受けること請負い。 恋に恋するんじゃなくて、本物の恋です。 最後に、 *** |
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Mayu まゆ ココロの星
実在の乳がん患者、大原まゆの闘病記「おっぱいの詩」の映画化。 平山あや、三浦友和、浅田美代子。 *** 家族(母、浅田美代子)にがん闘病患者を持つ竹中家。
21歳の誕生日、早く帰って来いという父(三浦友和)と弟(若葉竜也)をよそに、 この日はまゆの誕生日であると共に、母が退院してきた日でもあった。 会社で彼氏もでき、順風満帆に思えたまゆの人生は、 気になるしこりは検査の結果、乳がんだった。
会社を辞め、外科手術、放射線治療、抗がん剤治療と苦しいがんとの闘いに挑んでいく。
1年後の誕生日には、星を見る会に参加できるまでに回復はしたが、 *** 本当に撮影中に痩せたという平山あや。 ガン患者仲間に、京野ことみ、山村美智。 女性陣、号泣必至。 |
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スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ
どこまで、まじめなのか、よくわからんかったが、実験的映画とまでは言えない。 *** 赤富士をバックに、ガンマンたちの争い。 舞台は変わって、馬に跨るガンマン(伊藤英明)。
村では、白ずくめの「源氏」と呼ばれる集団と、赤ずくめの「平家」と呼ばれる集団が反目しあっていた。
力関係では源氏のほうが強そうだが、横から出てきた女、ルリ子(桃井かおり)に引っ張られ、 ルリ子はその村に起こった対立の話を延々と説く。 果たしてこの状況でガンマンは、お宝目当てにどちらかにつくのか、それとも、、、。 *** セリフは全編英語。 観客大笑いシーン続出。 香取慎吾登場で大爆笑とか、 タランティーノ、やりすぎ。主題歌、北島三郎。 「平家物語」「ヘンリー6世」にも注目。 |
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